JPH10271534A - 立体画像撮影装置 - Google Patents

立体画像撮影装置

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JPH10271534A
JPH10271534A JP9073885A JP7388597A JPH10271534A JP H10271534 A JPH10271534 A JP H10271534A JP 9073885 A JP9073885 A JP 9073885A JP 7388597 A JP7388597 A JP 7388597A JP H10271534 A JPH10271534 A JP H10271534A
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JP
Japan
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image
light
subject
shutter
optical system
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Application number
JP9073885A
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English (en)
Inventor
Haruo Hoshino
春男 星野
Atsushi Arai
淳 洗井
Fumio Okano
文男 岡野
Takayuki Ito
崇之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台のカメラによって立体画像を得るように
し、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズーム
レンズの倍率調整、フォーカス位置の調整および各カメ
ラを連動させる複雑な機構などを無くすとともに、各画
像信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一に
して、視差画像間でのバラツキをゼロにする。 【解決手段】 単レンズ2と、撮像板5との間に、複数
の円形シャッタ15、16を配置し、これの各円形シャ
ッタ15、16を交互に開閉して、単レンズ2によって
被写体からの光を撮像板5に結像させて、右目用画像信
号と、左目用画像信号とを交互に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体静止画像や立
体動画像を撮影する画像撮影装置に関する。
【0002】[発明の概要]本発明は、1台のカメラに
よって立体画像を撮影する立体画像撮影装置に関するも
のであり、カメラの絞り面位置に、所定の時間間隔で順
次に開閉する複数のシャッタを配置して立体画像を得る
ものである。
【0003】
【従来の技術】静止画像や動画像を撮影する立体画像撮
影装置として、従来、図11に示す4眼式の立体画像撮
影装置が知られている。
【0004】この図に示す4眼式の立体画像撮影装置1
01は、各光軸102〜105が1点(輻輳点)106
で交わるように撮影方向が調整されるとともに、これら
の各光軸102〜105が同一平面内に含まれるよう
に、その上下位置が調整された4台のカメラ107〜1
10によって構成されており、各カメラ107〜110
によって各々、独立して1つの被写体を撮影し、これに
よって得られた4種類の画像信号、すなわち4つの方向
から撮影して得られる画像信号を出力する。
【0005】そして、これらの各画像信号のうち、適当
な2つ、例えば中心側に近い、カメラ108から出力さ
れる画像信号と、カメラ109から出力される画像信号
とを各々、左目側の画像信号、右目側の画像信号とし
て、立体画像表示装置に供給することにより、観察者に
被写体の画像を立体的に見せることができる。
【0006】また、このような4台のカメラ107〜1
10を使用した4眼式の立体画像撮影装置101の他
に、例えば2眼式の立体画像撮影装置なども開発されて
おり、上述した4眼式の立体画像撮影装置101と同様
な原理で、2種類の画像信号を生成して、これを立体画
像表示装置に供給し、観察者に被写体の画像を立体的に
見せる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の立体画像撮影装置101においては、次に述べ
るような2つの問題点があった。
【0008】第1の問題点は、4眼式の立体画像撮影装
置101では、4台のカメラ107〜110の各光軸1
02〜105が1点106で交わるようにするととも
に、各光軸102〜105が同一平面内に含まれるよう
にしなければならず、さらに各カメラ107〜110の
画角を等しくする必要があることから、光軸調整が煩雑
であり、調整に時間と、手間とがかかり過ぎるという問
題があった。
【0009】また、一般的な使用方法では、各カメラ1
07〜110の光軸102〜105が交わる一点106
と、フォーカスの位置とが一致するように各カメラ10
7〜110のフォーカス調整を行なわなければならない
ことから、各カメラ107〜110の位置調整と、各光
軸102〜105の方向調整とに加えて、ズームレンズ
の倍率調整と、フォーカス位置調整との合計4つのパラ
メータを各カメラ107〜110毎に調整しなければな
らないという問題があった。
【0010】また、このような各パラメータを変化させ
ながら、被写体を撮影する場合、例えば、ズームレンズ
の倍率を変化させながら撮影する場合には、全てのカメ
ラ107〜110のズームレンズ倍率を同時に変化させ
るように各カメラ107〜110を制御しなければなら
ないことから、各カメラ107〜110の各パラメータ
を連動させるための機構などが必要になり、装置の構造
が複雑になってしまうという問題があった。
【0011】また、第2の問題点は、上述した4眼式の
立体画像撮影装置101では、各カメラ107〜110
が持っている特性、例えば各カメラ107〜110のレ
ンズ特性、カメラ107〜110の電気的特性などを全
く同一にすることが要求されるが、仮に各カメラ107
〜110および各レンズとして、同一の製品を使用して
も、歩留まりによる特性の違いなどにより、各カメラ1
07〜110のレンズ特性、各カメラ107〜110の
電気的特性などを同一にすることができない。
【0012】特に、各カメラ107〜110の電気的特
性など、精密な調整によってバラツキを無くすことがで
きる特性以外の特性、例えばレンズの光学的特性のバラ
ツキについては、単に調整などによってはそのバラツキ
を無くすことができないという問題があった。
【0013】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、1台のカメラによって立体画像を得ることができ、
これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレン
ズの倍率調整、フォーカス位置の調整および各カメラを
連動させる複雑な機構などを無くすことができるととも
に、各画像信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性
を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼロにするこ
とができる立体画像撮影装置を提供することを目的とし
ている。
【0014】また、請求項2では、結像のための1つの
レンズ系と、時間的に順次、開閉するシャッタという簡
易な構成で、立体画像を得ることができ、これによって
各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調
整、フォーカス位置の調整および各カメラを連動させる
複雑な機構などを無くすことができるとともに、各画像
信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一にし
て、視差画像間でのバラツキをゼロにすることができる
立体画像撮影装置を提供することを目的としている。
【0015】また、請求項3では、1台のカメラによっ
て光変調機構などの陰が出ない鮮明な立体画像を得るこ
とができ、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、
ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整および
各カメラを連動させる複雑な機構などを無くすことがで
きるとともに、各画像信号を得る際の電気的な特性、光
学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼ
ロにすることができる立体画像撮影装置を提供すること
を目的としている。
【0016】また、請求項4では、結像のための2つの
レンズ系と、時間的に順次、開閉するシャッタという簡
易な構成で、光変調機構などの陰が出ない鮮明な立体画
像を得ることができ、これによって各カメラ毎の煩雑な
光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の
調整および各カメラを連動させる複雑な機構などを無く
すことができるとともに、各画像信号を得る際の電気的
な特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバ
ラツキをゼロにすることができる立体画像撮影装置を提
供することを目的としている。
【0017】また、請求項5では、既存の写真機やテレ
ビカメラの絞り部分を改造するだけで、複数の視差画像
を得ることができ、これによって各カメラ毎の煩雑な光
軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調
整および各カメラを連動させる複雑な機構などを無くす
ことができるとともに、各画像信号を得る際の電気的な
特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラ
ツキをゼロにし得る立体画像撮影装置を廉価に製作する
ことができる立体画像撮影装置を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による立体画像撮影装置は、請求項1では、
被写体の光を撮像板に結像させる光学系と、この光学系
の光軸途中を中心にして、所定距離だけ離れた位置に配
置され、前記被写体からの光を透過または遮光する複数
の光変調機構とを備え、所定の時間間隔で、前記各光変
調機構の1つを透過状態にし、残りを遮光状態にするこ
とを特徴としている。
【0019】また、請求項2では、請求項1に記載の立
体画像撮影装置において、前記光学系は1つまたは複数
のレンズによって構成され、前記各光変調機構は機械式
シャッタまたは電子式シャッタによって構成されること
を特徴としている。
【0020】また、上記の目的を達成するために本発明
による立体画像撮影装置は、請求項3では、被写体の光
を平行にする第1光学系と、この第1光学系によって平
行にされた光を撮像板に結像させる第2光学系と、これ
ら第1、第2光学系の光軸途中を中心にして、所定距離
だけ離れた位置に配置され、前記第1光学系からの光を
透過または遮光する複数の光変調機構とを備え、所定の
時間間隔で、前記各光変調機構の1つを透過状態にし、
残りを遮光状態にすることを特徴としている。
【0021】また、請求項4では、請求項3に記載の立
体画像撮影装置において、前記第1光学系、前記第2光
学系は各々、1つまたは複数のレンズによって構成さ
れ、前記各光変調機構は機械式シャッタまたは電子式シ
ャッタによって構成されることを特徴としている。
【0022】また、上記の目的を達成するために本発明
による立体画像撮影装置は、請求項5では、絞り機構を
持ち、所定の撮影方式で、静止画像または動画像を撮影
するカメラにおいて、前記絞り面位置の光軸を中心にし
て所定距離だけ離れた位置に、被写体からの光を透過ま
たは遮光する複数の光変調機構を配置し、所定の時間間
隔で、前記各光変調機構の1つを透過状態にし、残りを
遮光状態にすることを特徴としている。
【0023】上記の構成において、請求項1に記載の立
体画像撮影装置では、光学系によって、被写体の光を撮
像板に結像させる際、この光学系の光軸途中を中心にし
て、所定距離だけ離れた位置に配置された複数の光変調
機構を、所定の時間間隔で、その1つを透過状態にし、
残りを遮光状態にして、前記被写体からの光を透過また
は遮光することにより、1台のカメラによって立体画像
を得るようにし、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸
調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整
および各カメラを連動させる複雑な機構などを無くすと
ともに、各画像信号を得る際の電気的な特性、光学的な
特性を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼロにす
る。
【0024】また、請求項2では、請求項1に記載の立
体画像撮影装置において、1つまたは複数のレンズによ
って前記光学系を構成し、機械式シャッタまたは電子式
シャッタによって前記各光変調機構を構成することによ
り、結像のための1つのレンズ系と、時間的に順次、開
閉するシャッタという簡易な構成で、立体画像を得るよ
うにし、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズ
ームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整および各
カメラを連動させる複雑な機構などを無くすとともに、
各画像信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同
一にして、視差画像間でのバラツキをゼロにする。
【0025】また、請求項3では、第1光学系によって
被写体の光を平行にし、第2光学系によって前記第1光
学系からの光を撮像板に結像させる際、これら第1、第
2光学系の光軸途中を中心にして、所定距離だけ離れた
位置に配置された複数の光変調機構を、所定の時間間隔
で、その1つを透過状態にし、残りを遮光状態にして、
前記第1光学系からの光を透過または遮光することによ
り、1台のカメラによって光変調機構などの陰が出ない
鮮明な立体画像を得るようにし、これによって各カメラ
毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォー
カス位置の調整および各カメラを連動させる複雑な機構
などを無くすとともに、各画像信号を得る際の電気的な
特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラ
ツキをゼロにする。
【0026】また、請求項4では、請求項3に記載の立
体画像撮影装置において、各々、1つまたは複数のレン
ズによって前記第1光学系、前記第2光学系を構成し、
機械式シャッタまたは電子式シャッタによって前記各光
変調機構を構成することにより、結像のための2つのレ
ンズ系と、時間的に順次、開閉するシャッタという簡易
な構成で、光変調機構などの陰が出ない鮮明な立体画像
を得るようにし、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸
調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整
および各カメラを連動させる複雑な機構などを無くすと
ともに、各画像信号を得る際の電気的な特性、光学的な
特性を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼロにす
る。
【0027】また、請求項5に記載の立体画像撮影装置
では、絞り機構を持ち、所定の撮影方式で、静止画像ま
たは動画像を撮影するカメラにおいて、前記絞り面位置
の光軸を中心にして所定距離だけ離れた位置に、被写体
からの光を透過または遮光する複数の光変調機構を配置
し、所定の時間間隔で、前記各光変調機構の1つを透過
状態にし、残りを遮光状態にすることにより、既存の写
真機やテレビカメラの絞り部分を改造するだけで、複数
の視差画像を得るようにし、これによって各カメラ毎の
煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス
位置の調整および各カメラを連動させる複雑な機構など
を無くすとともに、各画像信号を得る際の電気的な特
性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラツ
キをゼロにし得る立体画像撮影装置を廉価に製作する。
【0028】
【発明の実施の形態】
《通常のテレビカメラの説明》まず、本発明による立体
画像撮影装置の詳細な説明に先だち、通常のテレビカメ
ラについて、簡単に説明する。
【0029】図9に示すテレビカメラ1は、1枚のレン
ズによって構成される単レンズ2と、絞り3を持ち、単
レンズ2に近接して配置される絞り板4と、この絞り板
4の後ろ側に配置される撮像板5とによって構成されて
いる。
【0030】そして、被写体12a、12bを撮影する
とき、撮像板5の位置を前後に移動させて、単レンズ2
によって集光された被写体12a、12bの像12
a′、12b′が結像される位置と、撮像板5の位置と
を一致させて、被写体12a、12bにフォーカスを合
わせ、撮像板5から画像信号を出力させる。
【0031】また、図10に示すテレビカメラ11は、
複数のレンズによって構成される前玉レンズ群6と、複
数のレンズによって構成される後玉レンズ群7と、絞り
8を持ち、前玉レンズ群6と後玉レンズ群7との間に配
置される絞り板9と、後玉レンズ群7の後ろ側に配置さ
れる撮像板10とによって構成されている。なお、この
図10では、理解を容易にするために、前玉レンズ群6
と、後玉レンズ群7とを各々、単レンズとして表現して
いる。
【0032】そして、このテレビカメラ11において
は、通常、後玉レンズ7と、撮像板10との距離が、後
玉レンズ群7の焦点距離に等しく設定されていることか
ら、被写体13a、13bを撮影するとき、前玉レンズ
群6から出射される光(被写体13a、13bからの
光)が平行光となるように、前玉レンズ群6の焦点距離
を調整して被写体13a、13bにフォーカスを合わせ
て、撮像板10から画像信号を出力させる。
【0033】《請求項1、2、5に対応する第1の実施
の形態の説明》図1は、本発明の第1の実施の形態にお
ける立体画像撮影装置を真上から見た断面図であり、図
2は、図1に示す立体画像撮影装置を単レンズ側から見
た正面図である。図1、図2を参照しながら、本発明の
第1の実施の形態について詳細に説明する。
【0034】これら図1、図2に示す立体画像撮影装置
14は、図9に示すテレビカメラ1から絞り板4を取り
外し、代わりに、時間的に順次、交互に開閉する2つの
円形シャッタ15、16と、これらの各円形シャッタ1
5、16がある平面の残り部分を覆う遮蔽板17とを配
置し、単レンズ2によって被写体からの光を集光し、撮
像板5に結像させるとき、各円形シャッタ15、16の
いずれか一方のみを通過した光を撮像板5に結像させる
ようにしたものである。
【0035】この場合、各円形シャッタ15、16は、
開閉制御機構から供給される駆動力により機械的に開閉
するシャッタなどによって構成され、一方の円形シャッ
タ、例えば円形シャッタ15が開状態になっていると
き、他方の円形シャッタ16が閉状態になるように、こ
れら各円形シャッタ15、16がリンクされている。
【0036】そして、被写体を撮影するとき、各円形シ
ャッタ15、16を動作させながら、撮像板5の位置を
前後に移動させて、単レンズ2によって集光された被写
体の像が結像される位置と、撮像板5の位置とを一致さ
せて、被写体にフォーカスを合わせ、撮像板5から画像
信号(右目用画像信号、左目用画像信号)を出力させ
る。
【0037】次に、図3に示すタイミングチャートを参
照しながら、各円形シャッタ15、16の開閉状態と、
撮像板5から出力される画像信号(右目用画像信号、左
目用画像信号)との関係について説明する。
【0038】まず、2つの円形シャッタ15、16は、
同時に開くことはなく、どちらか一方だけが開くように
制御される。
【0039】この場合、被写体が静止しているときに
は、最初、一方の円形シャッタ、例えば円形シャッタ1
5が開かれるとともに、他方の円形シャッタ16が閉じ
られる。これにより、開状態となっている円形シャッタ
15を通過した光が撮像板5に結像されて、左目用画像
信号が生成される。この後、それまで開状態にされてい
た円形シャッタ15が閉じられるとともに、それまで閉
状態にされていた円形シャッタ16が開かれ、この円形
シャッタ16を通過した光が撮像板5に結像されて、右
目用画像信号が生成される。そして、この右目用画像信
号の生成が終了したとき、被写体の撮影が終了する。
【0040】また、被写体が動いている場合には、図3
(a)、(b)、(c)に示すように、円形シャッタ1
5と、円形シャッタ16とが交互に開かれて、開状態と
なっている方の円形シャッタを通過した光が撮像板5上
に結像される。そして、一方の円形シャッタ、例えば円
形シャッタ15が開かれているとき、撮像板5から左目
用画像信号が出力され、また他方の円形シャッタ16が
開かれているとき、撮像板5から右目用画像信号が出力
される。
【0041】次に、図4(a)、(b)に示す模式図を
参照しながら、円形シャッタ15または円形シャッタ1
6のいずれか一方を開状態にして撮影した画像の性質に
ついて説明する。なお、以下の説明では、理解を容易に
するために、2つの被写体18、19が単レンズ2の光
軸上にあり、一方の被写体19にフォーカスが合ってい
るものとするが、これらの条件は必ずしも必須の条件で
はない。
【0042】まず、撮像板5の位置を前後に動かし、被
写体19にフォーカスを合わせた状態で、図4(a)に
示すように、一方の円形シャッタ16が閉じられ、他方
の円形シャッタ15が開かれているとき、単レンズ2に
よって各被写体18、19からの光が集光され、これが
円形シャッタ15を通過する。これによって、撮像板5
上の点20に被写体19の像(フォーカスが合っている
像)19Aが結像されるとともに、撮像板5の手前に被
写体18の像18Aが結像され、点20から離れた位置
にあるエリア21上に被写体18の像(フォーカスが合
っていない像)18Bが結像され、撮像板5上に結像さ
れている各像19A、18Bを左目用画像とする左目用
画像信号が出力される。この際、被写体18にフォーカ
スが合っていないことから、撮像板5上で広がりを持っ
て撮影されるが、これは従来の4眼式のテレビカメラ1
01でも同様に起こり得る現象であり、円形シャッタ1
5の径を小さくして、被写界深度を深くすれば、被写体
18についても、ぼけずに撮影することができる。
【0043】また、被写体19にフォーカスを合わせた
状態で、図4(b)に示すように、一方の円形シャッタ
16が開かれ、他方の円形シャッタ15が閉じられてい
るときには、単レンズ2によって各被写体18、19か
らの光が集光され、これが円形シャッタ16を通過す
る。これによって、撮像板5上の点20に被写体19の
像(フォーカスが合っている像)19Aが結像されると
ともに、撮像板5の手前に被写体18の像18Aが結像
され、点22から離れた位置にあるエリア23上に被写
体18の像(フォーカスが合っていない像)18Cが結
像され、撮像板5上に結像されている各像19A、18
Cを右目用画像とする右目用画像信号が出力される。こ
の際、上述した場合と同様に、被写体18にフォーカス
が合っていないことから、撮像板5上で広がりを持って
撮影されるが、円形シャッタ16の径を小さくして、被
写界深度を深くすれば、被写体18についても、ぼけず
に撮影することができる。
【0044】これらの各結果から分かるように、一方の
円形シャッタ、例えば円形シャッタ15を開いたとき、
フォーカスが合っている被写体19の像19Aを基準に
して、左側にフォーカスが合っていない被写体18の像
18Bが現われ、他方の円形シャッタ16を開いたと
き、被写体19の像19Aを基準にして、右側に被写体
18の像18Cが現われる。これによって、被写体1
8、19の奥行きに応じて視差を持つ画像を得ることが
できる。
【0045】次に、図5(a)、(b)に示す模式図を
参照しながら、フォーカス位置を変更したときに得られ
る画像の性質について説明する。
【0046】まず、撮像板5の位置を前後に動かし、今
度は被写体18にフォーカスを合わせた状態で、図5
(a)に示すように、一方の円形シャッタ16が閉じら
れ、他方の円形シャッタ15が開かれているとき、単レ
ンズ2によって各被写体18、19からの光が集光さ
れ、これが円形シャッタ15を通過する。これによっ
て、撮像板5上の点20に被写体18の像(フォーカス
が合っている像)18Aが結像されるとともに、撮像板
5の後ろが、被写体19の像(フォーカスが合っている
像)の結像位置となり、点20から離れた位置にあるエ
リア24上に被写体19の像(フォーカスが合っていな
い像)19Bが結像され、撮像板5上に結像されている
各像18A、19Bを左目用画像とする左目用画像信号
が出力される。この場合も、被写体19にフォーカスが
合っていないことから、撮像板5上で広がりを持って撮
影されるが、これは円形シャッタ15の径を小さくし
て、被写界深度を深くすれば、被写体19についても、
ぼけずに撮影することができる。
【0047】また、被写体18にフォーカスを合わせた
状態で、図5(b)に示すように、一方の円形シャッタ
16が開かれ、他方の円形シャッタ15が閉じられてい
るときには、単レンズ2によって各被写体18、19か
らの光が集光され、これが円形シャッタ16を通過す
る。これによって、撮像板5上の点20に被写体18の
像(フォーカスが合っている像)18Aが結像され、撮
像板5の後ろが被写体19の結像位置となり、点20か
ら離れた位置にあるエリア25上に被写体19の像(フ
ォーカスが合っていない像)19Cが結像され、撮像板
5上に結像されている各像18A、19Cを右目用画像
とする右目用画像信号が出力される。この場合も上述し
た場合と同様に、被写体19にフォーカスが合っていな
いことから、撮像板5上で広がりを持って撮影される
が、円形シャッタ16の径を小さくして、被写界深度を
深くすれば、被写体19についても、ぼけずに撮影する
ことができる。
【0048】そして、これらの各結果から分かるよう
に、一方の円形シャッタ、例えば円形シャッタ15を開
いたとき、フォーカスが合っている被写体18の像18
Aを基準にして、右側にフォーカスが合っていない被写
体19の像19Bが現われ、他方の円形シャッタ16を
開いたとき、被写体18の像18Aを基準にして、左側
に被写体19の像19Cが現われる。これによって、被
写体18、19の奥行きに応じて視差を持つ画像を得る
ことができる。
【0049】ここで、図4(a)、(b)に示す例と、
図5(a)、(b)に示す例とを比較すると、異なって
いる部分は、撮像板5の位置、すなわちフォーカスの位
置だけであることから、立体画像撮影装置14の操作者
が撮像板5の位置を変えて、フォーカス位置を変えるだ
けで、撮影された右目用画像のフォーカス位置と左目用
画像のフォーカス位置を常に一致させながら、輻輳点
(右目用画像と左目用画像のいずれにおいても画像中心
に撮影される点)をフォーカス位置に連動させて変化さ
せることができ、これによって従来から使用されている
4眼式のテレビカメラ101のような煩雑な光軸調整を
不要にすることができる。
【0050】このように、この第1の実施の形態では、
単レンズ2と、撮像板5との間に、複数の円形シャッタ
15、16を配置し、これの各円形シャッタ15、16
を交互に開閉して、右目用画像信号と、左目用画像信号
とを交互に得るようにしているので、1台のカメラによ
って立体画像を得ることができ、これによって各カメラ
毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォー
カス位置の調整および各カメラを連動させる複雑な機構
などを無くすことができるとともに、各画像信号を得る
際の電気的な特性、光学的な特性を同一にして、視差画
像間でのバラツキをゼロにすることができる。
【0051】また、第1の実施の形態では、結像のため
の1つの単レンズ2と、時間的に順次、開閉する2つの
円形シャッタ15、16と、1枚の撮像板5とによって
カメラを構成するようにしているので、装置自体を簡易
な構成にしながら、立体画像を得ることができ、これに
よって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍
率調整、フォーカス位置の調整および各カメラを連動さ
せる複雑な機構などを無くすことができるとともに、各
画像信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一
にして、視差画像間でのバラツキをゼロにすることがで
きる。
【0052】また、この第1の実施の形態では、図9に
示すテレビカメラ1の絞り板4に代えて、2つの円形シ
ャッタ15、16と、遮蔽板17とを配置して、立体画
像撮影装置14を構成するようにしているので、既存の
写真機やテレビカメラの絞り部分を改造するだけで、複
数の視差画像を得ることができ、これによって各カメラ
毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォー
カス位置の調整および各カメラを連動させる複雑な機構
などを無くすことができるとともに、各画像信号を得る
際の電気的な特性、光学的な特性を同一にして、視差画
像間でのバラツキをゼロにし得る立体画像撮影装置14
を廉価に製作することができる。
【0053】《請求項3、4、5に対応する第2の実施
の形態の説明》図6は、本発明の第2の実施の形態にお
ける立体画像撮影装置を真上から見た断面図であり、こ
の図6を参照しながら、本発明の第2の実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0054】この図6に示す立体画像撮影装置26は、
図10に示すテレビカメラ11から絞り板9を取り外
し、代わりに、時間的に順次、交互に開閉する2つの円
形シャッタ27、28と、これらの各円形シャッタ2
7、28がある平面の残り部分を覆う遮蔽板29とを配
置し、前玉レンズ群6、後玉レンズ群7によって被写体
からの光を集光し、撮像板10に結像させるとき、各円
形シャッタ27、28のいずれか一方のみを通過した光
を撮像板10に結像させるようにしたものである。
【0055】この場合、各円形シャッタ27、28は、
開閉制御機構から供給される駆動力により機械的に開閉
するシャッタなどによって構成され、一方の円形シャッ
タ、例えば円形シャッタ27が開状態になっていると
き、他方の円形シャッタ28が閉状態になるように、こ
れら各円形シャッタ27、28がリンクされている。
【0056】また、前玉レンズ群6は、被写体にフォー
カスを合わせるためのものであり、フォーカスを合わせ
た被写体からの光を平行光とし、これを円形シャッタ2
7、28に入射させる。
【0057】また、後玉レンズ群7は、各円形シャッタ
27、28のいずれか一方を通過した平行光を撮像板1
0に結像させるためのものであり、各円形シャッタ2
7、28のいずれか一方を通過した平行光を集光して、
撮像板10上に結像させる。なお、これら前玉レンズ群
6、後玉レンズ群7の働きは、図10に示す通常のテレ
ビカメラ11で使用されている前玉レンズ群6、後玉レ
ンズ群7の働きと全く同一である。
【0058】そして、被写体を撮影するとき、各円形シ
ャッタ27、28を動作させながら、前玉レンズ群6の
焦点距離を変化させて、前玉レンズ群6によって集光さ
れた被写体の像が結像される位置と、撮像板10の位置
とを一致させて、被写体にフォーカスを合わせ、撮像板
10から画像信号(右目用画像信号、左目用画像信号)
を出力させる。
【0059】この際、これら各円形シャッタ27、28
の開閉動作は、上述した第1の実施の形態の各円形シャ
ッタ15、16の開閉動作と同様に、これら2つの円形
シャッタ27、28が同時に開くことはなく、どちらか
一方だけが開くように制御される。
【0060】そして、被写体が静止しているときには、
最初、一方の円形シャッタ、例えば円形シャッタ27が
開かれるとともに、他方の円形シャッタ28が閉じられ
る。これにより、開状態となっている円形シャッタ27
を通過した光が撮像板10に結像されて、左目用画像信
号が生成される。この後、それまで開状態にされていた
円形シャッタ27が閉じられるとともに、それまで閉状
態にされていた円形シャッタ28が開かれ、この円形シ
ャッタ28を通過した光が撮像板10に結像されて、右
目用画像信号が生成される。そして、この右目用画像信
号の生成が終了したとき、被写体の撮影が終了する。
【0061】また、被写体が動いている場合には、円形
シャッタ27と、円形シャッタ28とが交互に開かれ
て、開状態となっている方の円形シャッタを通過した光
が撮像板10上に結像される。一方の円形シャッタ、例
えば円形シャッタ27が開かれているとき、撮像板10
から左目用画像信号が出力され、また他方の円形シャッ
タ28が開かれているとき、撮像板10から右目用画像
信号が出力される。
【0062】次に、図7(a)、(b)に示す模式図を
参照しながら、円形シャッタ27または円形シャッタ2
8のいずれか一方を開状態にして撮影した画像の性質に
ついて説明する。なお、以下の説明では、理解を容易に
するために、2つの被写体30、31が前玉レンズ群
6、後玉レンズ群7の光軸上にあり、一方の被写体31
にフォーカスが合っているものとするが、これらの条件
は必ずしも必須の条件ではない。
【0063】まず、前玉レンズ群6の焦点距離を変化さ
せて、被写体31にフォーカスを合わせた状態で、図7
(a)に示すように、一方の円形シャッタ28が閉じら
れ、他方の円形シャッタ27が開かれているとき、前玉
レンズ群6によって各被写体30、31からの光が集光
され、これが円形シャッタ27を通過した後、後玉レン
ズ群7によって集光される。これによって、撮像板10
上の点32に被写体31の像(フォーカスが合っている
像)31Aが結像されるとともに、撮像板10の手前に
被写体30の像30Aが結像され、点32から離れた位
置にあるエリア33上に被写体30の像(フォーカスが
合っていない像)30Bが結像され、撮像板10上に結
像されている各像31A、30Bを左目用画像とする左
目用画像信号が出力される。この場合も、被写体30に
フォーカスが合っていないことから、撮像板10上で広
がりを持って撮影されるが、円形シャッタ27の径を小
さくして、被写界深度を深くすれば、被写体30につい
ても、ぼけずに撮影することができる。
【0064】また、被写体31にフォーカスを合わせた
状態で、図7(b)に示すように、一方の円形シャッタ
28が開かれ、他方の円形シャッタ27が閉じられてい
るときには、前玉レンズ群6によって各被写体30、3
1からの光が集光され、これが円形シャッタ28を通過
した後、後玉レンズ群7によって集光される。これによ
って、撮像板10上の点32に被写体31の像(フォー
カスが合っている像)31Aが結像されるとともに、撮
像板10の手前に被写体30の像30Aが結像され、点
32から離れた位置にあるエリア34上に被写体30の
像(フォーカスが合っていない像)30Cが結像され、
撮像板10上に結像されている各像31A、30Cを右
目用画像とする右目用画像信号が出力される。この場合
も上述した場合と同様に、被写体30にフォーカスが合
っていないことから、撮像板10上で広がりを持って撮
影されるが、円形シャッタ28の径を小さくして、被写
界深度を深くすれば、被写体30についても、ぼけずに
撮影することができる。
【0065】これらの各結果から分かるように、一方の
円形シャッタ、例えば円形シャッタ27を開いたとき、
フォーカスが合っている被写体31の像31Aを基準に
して、左側にフォーカスが合っていない被写体30の像
30Bが現われ、他方の円形シャッタ28を開いたと
き、被写体31の像31Aを基準にして、右側に被写体
30の像30Cが現われる。これによって、被写体3
0、31の奥行きに応じて視差を持つ画像を得ることが
できる。
【0066】また、前玉レンズ群6の焦点距離を変え
て、被写体30にフォーカスを合わせたときも、上述し
た動作と同様に、図8(a)に示すように、一方の円形
シャッタ28が閉じられ、他方の円形シャッタ27が開
かれているとき、前玉レンズ群6によって各被写体3
0、31からの光が集光され、これが円形シャッタ27
を通過した後、後玉レンズ群7によって集光される。こ
れによって、撮像板10上の点32に被写体30の像
(フォーカスが合っている像)30Aが結像されるとと
もに、撮像板10の後ろが被写体31の結像位置とな
り、点32から離れた位置にあるエリア上に被写体31
の像(フォーカスが合っていない像)31Bが結像さ
れ、撮像板10上に結像されている各像30A、31B
を左目用画像とする左目用画像信号が出力される。この
場合も、被写体31にフォーカスが合っていないことか
ら、撮像板10上で広がりを持って撮影されるが、円形
シャッタ27の径を小さくして、被写界深度を深くすれ
ば、被写体についても、ぼけずに撮影することができ
る。
【0067】また、被写体30にフォーカスを合わせた
状態で、図8(b)に示すように、一方の円形シャッタ
28が開かれ、他方の円形シャッタ27が閉じられてい
るときには、前玉レンズ群6によって各被写体30、3
1からの光が集光され、これが円形シャッタ28を通過
した後、後玉レンズ群7によって集光される。これによ
って、撮像板10上の点32に被写体30の像(フォー
カスが合っている像)30Aが結像されるとともに、撮
像板10の後ろが被写体31の結像位置となり、点32
から離れた位置にあるエリア上に被写体31の像(フォ
ーカスが合っていない像)31Cが結像され、撮像板1
0上に結像されている各像30A、31Cを右目用画像
とする右目用画像信号が出力される。この場合も上述し
た場合と同様に、被写体31にフォーカスが合っていな
いことから、撮像板10上で広がりを持って撮影される
が、円形シャッタ28の径を小さくして、被写界深度を
深くすれば、被写体31についても、ぼけずに撮影する
ことができる。
【0068】そして、これらの各結果から分かるよう
に、一方の円形シャッタ27を開いたとき、フォーカス
が合っている被写体30の像30Aを基準にして、右側
にフォーカスが合っていない被写体31の像31Bが現
われ、他方の円形シャッタ28を開いたとき、被写体3
0の像30Aを基準にして、左側に被写体31の像31
Cが現われる。これによって、被写体30、31の奥行
きに応じて視差を持つ画像を得ることができる。
【0069】ここで、これら前玉レンズ群6の焦点距離
を変える前の画像と、変えた後の画像とを比較すると、
異なっている部分は、フォーカスの位置だけであること
から、立体画像撮影装置26の操作者が前玉レンズ群6
の位置を焦点距離を変えて、フォーカスの位置を変える
だけで、撮影された右目用画像のフォーカス位置と左目
用画像のフォーカス位置を常に一致させながら、輻輳点
をフォーカス位置に連動させて変化させることができ、
これによって従来から使用されている4眼式のテレビカ
メラ101のような煩雑な光軸調整を不要にすることが
できる。
【0070】このように、この第2の実施の形態では、
前玉レンズ群6と、後玉レンズ群7とによってレンズ系
を構成し、これら前玉レンズ群6と、後玉レンズ群7と
の間に、複数の円形シャッタ27、28を配置し、これ
の各円形シャッタ27、28を交互に開閉して、右目用
画像信号と、左目用画像信号とを交互に得るようにして
いるので、1台のカメラによって遮光板29などの陰が
出ない鮮明な立体画像を得ることができ、これによって
各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調
整、フォーカス位置の調整および各カメラを連動させる
複雑な機構などを無くすことができるとともに、各画像
信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一にし
て、視差画像間でのバラツキをゼロにすることができ
る。
【0071】また、この第2の実施の形態では、結像の
ための1つの前玉レンズ群6と、1つの後玉レンズ群7
と、時間的に順次、開閉する2つの円形シャッタ27、
28と、1枚の撮像板10とによって立体画像撮影装置
26を構成するようにしているので、装置自体を簡易な
構成にしながら、遮光板29などの陰が出ない鮮明な立
体画像を得ることができ、これによって各カメラ毎の煩
雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位
置の調整および各カメラを連動させる複雑な機構などを
無くすことができるとともに、各画像信号を得る際の電
気的な特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間で
のバラツキをゼロにすることができる。
【0072】また、この第2の実施の形態では、図10
に示すテレビカメラ11の絞り板9に代えて、2つの円
形シャッタ27、28と、遮蔽板29とを配置して、立
体画像撮影装置26を構成するようにしているので、既
存の写真機やテレビカメラの絞り部分を改造するだけ
で、複数の視差画像を得ることができ、これによって各
カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調整、
フォーカス位置の調整および各カメラを連動させる複雑
な機構などを無くすことができるとともに、各画像信号
を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一にして、
視差画像間でのバラツキをゼロにし得る立体画像撮影装
置26を廉価に製作することができる。
【0073】《他の実施の形態》また、上述した第1、
第2の実施の形態では、2つの円形シャッタ15、16
(または、円形シャッタ27、28)によって右目用画
像信号と、左目用画像信号とを得るようにしているが、
3つ以上の円形シャッタ、例えば4つの円形シャッタを
並べて、これらの各円形シャッタを順次、開くようにす
れば、従来から使用されている4眼式のテレビカメラ1
01と同じ、4種類の画像信号を得ることができる。
【0074】このようにしても、ピント位置と、輻輳点
とが常に一致するので、光軸調整などの調整を不要にす
ることができる。
【0075】また、上述した第1、第2の実施の形態で
は、円形シャッタ15、16、27、28を使用するよ
うにしているが、他の形状、例えば長方形のシャッタや
楕円形のシャッタなど、任意の形状を持つシャッタを使
用するようにしても良い。
【0076】また、上述した第1、第2の実施の形態で
は、機械式の円形シャツタ15、16、27、28を使
用するようにしているが、液晶式の円形シャッタなどの
電子式シャッタを使用するようにしても良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、1台のカメラによって立体画像を得ること
ができ、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズ
ームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整および各
カメラを連動させる複雑な機構などを無くすことができ
るとともに、各画像信号を得る際の電気的な特性、光学
的な特性を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼロ
にすることができる。
【0078】また、請求項2では、結像のための1つの
レンズ系と、時間的に順次、開閉するシャッタという簡
易な構成で、立体画像を得ることができ、これによって
各カメラ毎の煩雑な光軸調整、ズームレンズの倍率調
整、フォーカス位置の調整および各カメラを連動させる
複雑な機構などを無くすことができるとともに、各画像
信号を得る際の電気的な特性、光学的な特性を同一にし
て、視差画像間でのバラツキをゼロにすることができ
る。
【0079】また、請求項3では、1台のカメラによっ
て光変調機構などの陰が出ない鮮明な立体画像を得るこ
とができ、これによって各カメラ毎の煩雑な光軸調整、
ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調整および
各カメラを連動させる複雑な機構などを無くすことがで
きるとともに、各画像信号を得る際の電気的な特性、光
学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラツキをゼ
ロにすることができる。
【0080】また、請求項4では、結像のための2つの
レンズ系と、時間的に順次、開閉するシャッタという簡
易な構成で、光変調機構などの陰が出ない鮮明な立体画
像を得ることができ、これによって各カメラ毎の煩雑な
光軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の
調整および各カメラを連動させる複雑な機構などを無く
すことができるとともに、各画像信号を得る際の電気的
な特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバ
ラツキをゼロにすることができる。
【0081】また、請求項5では、既存の写真機やテレ
ビカメラの絞り部分を改造するだけで、複数の視差画像
を得ることができ、これによって各カメラ毎の煩雑な光
軸調整、ズームレンズの倍率調整、フォーカス位置の調
整および各カメラを連動させる複雑な機構などを無くす
ことができるとともに、各画像信号を得る際の電気的な
特性、光学的な特性を同一にして、視差画像間でのバラ
ツキをゼロにし得る立体画像撮影装置を廉価に製作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体画像撮影装置の第1の実施の
形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す立体画像撮影装置を単レンズ側から
見たときの正面図である。
【図3】図1に示す立体画像撮影装置を構成する各円形
シャッタの開閉動作例を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】図1に示す立体画像撮影装置によって、被写体
の左目用画像、右目用画像を得るときの動作例を示す模
式図である。
【図5】図1に示す立体画像撮影装置のフォーカス対象
を切り換えて、左目用画像、右目用画像を得るときの動
作例を示す模式図である。
【図6】本発明による立体画像撮影装置の第2の実施の
形態を示す断面図である。
【図7】図6に示す立体画像撮影装置によって、被写体
の左目用画像、右目用画像を得るときの動作例を示す模
式図である。
【図8】図6に示す立体画像撮影装置のフォーカス対象
を切り換えて、左目用画像、右目用画像を得るときの動
作例を示す模式図である。
【図9】単レンズを使用した一般的なテレビカメラを一
例を示す構成図である。
【図10】複数のレンズ群を使用した一般的なテレビカ
メラを一例を示す構成図である。
【図11】従来から使用されている4眼式のテレビカメ
ラの一例を示す構成図である。
【符号の説明】 1、11 テレビカメラ 2 単レンズ(光学系) 3、8 絞り 4、9 絞り板 5、10 撮像板 6 前玉レンズ群(第1光学系) 7 後玉レンズ群(第2光学系) 12a、12b、13a、13b 被写体 12a′、12b′、13a′、13b′ 被写体の像 14、26 立体画像撮影装置 15、16、27、28 円形シャッタ(光変調機構) 17、29 遮蔽板 18、19、30、31 被写体 18A、19A、30A、31A 被写体の像(フォー
カスが合っている像) 18B、18C、19B、19C、31B、31C 被
写体の像(フォーカスが合っていない像) 20、32 点 21、23、24、25、33、34 エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 崇之 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光を撮像板に結像させる光学系
    と、 この光学系の光軸途中を中心にして、所定距離だけ離れ
    た位置に配置され、前記被写体からの光を透過または遮
    光する複数の光変調機構とを備え、 所定の時間間隔で、前記各光変調機構の1つを透過状態
    にし、残りを遮光状態にすることを特徴とする立体画像
    撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体画像撮影装置にお
    いて、 前記光学系は1つまたは複数のレンズによって構成さ
    れ、前記各光変調機構は機械式シャッタまたは電子式シ
    ャッタによって構成されることを特徴とする立体画像撮
    影装置。
  3. 【請求項3】 被写体の光を平行にする第1光学系と、 この第1光学系によって平行にされた光を撮像板に結像
    させる第2光学系と、 これら第1、第2光学系の光軸途中を中心にして、所定
    距離だけ離れた位置に配置され、前記第1光学系からの
    光を透過または遮光する複数の光変調機構とを備え、 所定の時間間隔で、前記各光変調機構の1つを透過状態
    にし、残りを遮光状態にすることを特徴とする立体画像
    撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の立体画像撮影装置にお
    いて、 前記第1光学系、前記第2光学系は各々、1つまたは複
    数のレンズによって構成され、前記各光変調機構は機械
    式シャッタまたは電子式シャッタによって構成されるこ
    とを特徴とする立体画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 絞り機構を持ち、所定の撮影方式で、静
    止画像または動画像を撮影するカメラにおいて、 前記絞り面位置の光軸を中心にして所定距離だけ離れた
    位置に、被写体からの光を透過または遮光する複数の光
    変調機構を配置し、 所定の時間間隔で、前記各光変調機構の1つを透過状態
    にし、残りを遮光状態にすることを特徴とする立体画像
    撮影装置。
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