JPH10270610A - 樹脂封止型半導体装置 - Google Patents
樹脂封止型半導体装置Info
- Publication number
- JPH10270610A JPH10270610A JP703398A JP703398A JPH10270610A JP H10270610 A JPH10270610 A JP H10270610A JP 703398 A JP703398 A JP 703398A JP 703398 A JP703398 A JP 703398A JP H10270610 A JPH10270610 A JP H10270610A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- semiconductor device
- resin composition
- semiconductor element
- wiring board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
性、信頼性に優れるエポキシ樹脂組成物および該エポキ
シ樹脂組成物で封止された半導体装置を提供すること。 【解決手段】半導体素子1、該半導体素子を搭載する配
線基板2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した状
態で囲繞するよう配設された枠体2b、および該半導体
素子1、該配線基板2a、該枠体2bによって囲まれた
樹脂充填部に充填されたエポキシ樹脂組成物3の硬化物
からなる半導体装置であって、該エポキシ樹脂組成物が
エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤(C)
および酸素原子または窒素原子を有する官能基をもつポ
リオレフィン(D)を含有するものである樹脂封止型半
導体装置。
Description
置、特に半導体装置の部材によって封止樹脂の封入形状
が決定されている半導体装置、さらに詳しくはその封止
樹脂に特徴を有する半導体装置に関する。
小型化に伴い、半導体装置は小型・薄型化、高性能化が
進んでいる。従来の半導体装置は、半導体素子とリード
フレームを用い、これらをプリント基板に実装するのに
必要な部位以外は、樹脂で覆うように樹脂封止されてい
た。よって、半導体装置小型化の開発は基板となるリー
ドフレームと封止樹脂に関することが主であった。封止
樹脂の容積を小さく、薄肉化したTSOP(シン・スモ
ール・アウトライン・パッケージ)や、多ピン化に対応
したQFP(クァッド・フラット・パッケージ)などが
開発されてきた。
トランスファ成形で、成形金型内に封止樹脂を充填して
半導体装置の外形を形成するため、金型と封止樹脂の離
型性が重要な要求特性であった。また、封止樹脂と半導
体素子やリードフレームとの密着性が悪いと封止樹脂と
の間に剥離が発生し、そこに外部からの水分が侵入しや
すくなり腐食を促進する、実装リフロー時に水分がガス
化してパッケージクラックが発生するなどの問題があ
る。封止樹脂の特性として、成型時の金型との離型性と
半導体素子保護のための密着性は相反する物性であり、
両者のバランスをとって最適点を見出してきた。また、
半導体素子にポリイミドコートなどのパッシベーション
材料を選択したり、リードフレーム表面に凹凸をつける
など封止樹脂との密着性が良好になるような開発が行わ
れてきた。しかし、従来の封止樹脂を用いた半導体装置
では、密着性と離型性を両立することは困難であり、目
的を充分に満足する物は得られていなかった。
力の低減においては、半導体素子やリードフレームと封
止樹脂の熱膨張率を一致することにより、熱応力の低減
は可能だった。これによって、半導体装置の内部応力は
低減され、信頼性は著しく向上した。
の封止樹脂には不充分であった密着性に優れた封止樹脂
を提供する必要がある。また、離型性を必要としない半
導体装置を提供することで、これまで密着性向上を妨げ
ていた要因を消去することができる。
問題を解消し、密着性が優れた封止樹脂によって封止す
ることを目的に封止樹脂の充填部分をほかの部材で囲っ
た構造とし、その部材が半導体装置の構成部材となる半
導体装置が提案されているが(特開平7−221132
号公報)、封止によって得られる半導体装置に反りが発
生したり、サーマルサイクル試験やポップコーン試験で
不良が発生する問題があった。本発明者らは、金型内で
樹脂組成物を成形することなく、封止樹脂充填部分が数
種類の部材で囲まれた構造となる半導体装置に関して、
反り量の低減、サーマルサイクル性、および耐ポップコ
ーン性の向上を目的に鋭意検討し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の課題は、封止樹脂の充填部分をほか
の部材で囲った半導体装置に対応した密着性、半導体装
置の反り量低減、サーマルサイクル性、耐ポップコーン
性に優れるエポキシ樹脂組成物、および該エポキシ樹脂
組成物によって封止された半導体装置を提供することに
ある。
2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した状態で囲
繞するよう配設された枠体2b、および該半導体素子
1、該配線基板2a、該枠体2bによって囲まれた樹脂
充填部に充填されたエポキシ樹脂組成物3の硬化物から
なる半導体装置であって、該エポキシ樹脂組成物がエポ
キシ樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤(C)およ
び酸素原子または窒素原子を有する官能基をもつポリオ
レフィン(D)を含有するものである樹脂封止型半導体
装置。」、 2.「さらにエポキシ樹脂組成物3を蓋封する蓋体2c
が配設されていることを特徴とする前記の樹脂封止型半
導体装置。」、 3.「該エポキシ樹脂組成物の硬化物の室温での曲げ弾
性率が≦10GPa、室温からガラス転移温度までの線
膨張係数が10×10-6/K〜40×10-6/Kである
ことを特徴とする前記いずれかの樹脂封止型半導体装
置。」 4.「半導体素子1、該半導体素子を搭載する配線基板
2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した状態で囲
繞するよう配設された枠体2b、および該半導体素子
1、該配線基板2a、該枠体2bによって囲まれた樹脂
充填部に充填されたエポキシ樹脂組成物3の硬化物から
なる樹脂封止型半導体装置の封止用樹脂組成物であっ
て、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤
(C)および酸素原子または窒素原子を有する官能基を
もつポリオレフィン(D)を含有するものである樹脂封
止型半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物。」、 5.「さらに半導体装置にエポキシ樹脂組成物3を蓋封
する蓋体2cが配設されていることを特徴とする前記の
エポキシ樹脂組成物。」 6.「エポキシ樹脂組成物の硬化物の室温での曲げ弾性
率が≦10GPa、室温からガラス転移温度までの線膨
張係数が10×10-6/K〜40×10-6/Kであるこ
とを特徴とする前記いずれかに記載の樹脂封止型半導体
装置封止用エポキシ樹脂組成物。」、 7.「半導体素子1、該半導体素子を搭載する配線基板
2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した状態で囲
繞するよう配設された枠体2bを有する半導体装置予備
装置の半導体素子1、配線基板2aおよび枠体2bによ
って形成される樹脂充填部に対して、エポキシ樹脂
(A)、硬化剤(B)、無機充填剤(C)および酸素原
子または窒素原子を有する官能基をもつポリオレフィン
(D)を含有する半導体封止用エポキシ樹脂組成物を、
樹脂充填部に充填することを特徴とする半導体装置の製
造方法。」からなる。
図2に示すように、半導体素子1、該半導体素子1が搭
載される配線基板2a、該配線基板上に該半導体素子を
離間した状態で囲繞するよう配設された枠体2bおよ
び、半導体素子、配線基板および枠体によって囲まれた
樹脂充填部を有する。そして樹脂充填部にエポキシ樹脂
組成物3を導入して、半導体素子1を封止して半導体装
置とする。本発明においては、エポキシ樹脂組成物を封
蓋する蓋体2cを設けることもできる、本発明の半導体
装置においては、エポキシ樹脂を封入するために、枠体
2bまたは蓋体2cの一部に樹脂充填用孔4を具備する
こともできる。本発明で使用されるエポキシ樹脂組成物
は、通常粉末またはタブレット状態のものを成形前材料
として使用し、半導体装置の封止に供される。本発明の
半導体装置は、エポキシ樹脂組成物が未充填の半導体装
置、すなわち半導体装置予備装置に対して、エポキシ樹
脂組成物を、たとえば120〜250℃、好ましくは1
50〜200℃の温度で、トランスファ成形、インジェ
クション成形、注型法などの方法で、樹脂充填用孔4か
ら導入して成形することによって半導体装置は製造され
る。また必要に応じて、追加熱処理(たとえば、150
〜180℃、2〜16時間)を行うことによって得られ
る。
および蓋体2cに用いる材料は特に限定されないが、半
導体素子が駆動することによって発生する熱を逃がすこ
とから、放熱特性の良好な材料を用いることが好まし
い。通常配線基板としては、内部応力の緩和のために、
基材が可撓性材料であることが好ましく、絶縁基材とし
て、合成樹脂、好ましくはポリイミドフィルムが好まし
い。また通常、配線基板には金属の配線がパターン形成
されている。また枠体2bと蓋体2cは一体化されてい
てもよい。また図1および図2に示すように、配線基板
2aおよび枠体2bとの間に接着層7を設けることも任
意である。
後の23℃での曲げ弾性率が≦10GPa、23℃から
ガラス転移温度までの線膨張係数が10×10-6〜40
×10-6/Kであることが好ましい。この範囲の物性で
あると、密着性が良好で、半導体装置の内部応力が小さ
く、信頼性の高い半導体装置が得られる。ガラス状領域
での線膨張係数が大きい場合は、半導体装置の内部応力
が大きく、半導体装置が故障する原因となりやすく、線
膨張係数が小さい場合は、樹脂と配線基板や枠体との界
面に発生する応力が大きいため、剥離が発生しやすくな
り、半導体装置の故障の原因となりやすい。曲げ弾性率
が大きい場合には、封止樹脂による半導体装置の内部応
力の緩和が困難であるとともに、封止樹脂と配線基板や
半導体素子との密着性が低下し、半導体装置の信頼性が
低下する傾向がある。
曲げ弾性率および線膨張係数は、本発明のエポキシ樹脂
組成物を、たとえば120〜250℃、好ましくは15
0〜200℃の温度で、トランスファ成形、インジェク
ション成形、注型法などの方法で成型し、必要に応じ
て、追加熱処理(たとえば、150〜180℃、2〜1
6時間)を行って、エポキシ樹脂と硬化剤との反応また
は物性が飽和状態として得られる値である。
エポキシ樹脂(A)が配合される。このようなものとし
ては、1分子中にエポキシ基を2個以上有するものであ
れば特に限定されない。
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェ
ニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビス
フェノールAやレゾルシンなどから合成される各種ノボ
ラック型エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環
式エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化エ
ポキシ樹脂などがあげられる。
併用してもよいが、耐熱性および耐湿性の点から、ビフ
ェニル型エポキシ樹脂を前エポキシ樹脂中に50%以上
含むことが好ましい。
樹脂の含有量は、8〜40重量%が好ましい。
(B)が配合される。 本発明における硬化剤(B)
は、エポキシ樹脂(A)と反応して硬化させるものであ
れば特に限定されず、これらの具体例としては、たとえ
ばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹
脂、フェノールアラルキル樹脂、テルペン骨格含有フェ
ノール樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタン、ビスフ
ェノールAやレゾルシンから合成される各種ノボラック
樹脂、レゾール樹脂、ポリビニルフェノールなどの各種
多価フェノール化合物、無水マレイン酸、無水フタル
酸、無水ピロメリット酸などの酸無水物およびメタフェ
ニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノ
ジフェニルスルホンなどの芳香族アミンなどがあげられ
る。なかでも、密着性の点から1分子中に水酸基を2個
以上有するフェノール化合物が好ましく、なかでもテル
ペン骨格含有フェノール化合物、フェノールノボラック
樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタンなどが好まし
い。
化剤(B)の配合比に関しては特に制限はないが、得ら
れるエポキシ樹脂の硬化物および半導体装置の機械的性
質および密着性の点から(A)に対する(B)の化学当
量比が0.5〜1.5、特に0.8〜1.2の範囲にあ
ることが好ましい。また本発明のエポキシ樹脂組成物中
の硬化剤の含有量は、8〜40重量%が好ましい。
ては、エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)の硬化反応を
促進するための硬化触媒を用いてもよい。硬化触媒は硬
化反応を促進するものならば特に限定されず、たとえば
2−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾー
ル、2−メチル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾールなどのイミダゾール化合物、トリエ
チルアミン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベン
ジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチ
ル)フェノール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,
0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(4,
3,0)ノネン−5などの3級アミン化合物、ジルコニ
ウムテトラメトキシド、ジルコニウムテトラプロポキシ
ド、テトラキス(アセチルアセトナト)ジルコニウム、
トリ(アセチルアセトナト)アルミニウムなどの有機金
属化合物およびトリフェニルホスフィン、トリメチルホ
スフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィ
ン、トリ(p−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(ノ
ニルフェニル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン・
トリフェニルボラン、テトラフェニルホスフォニウム・
テトラフェニルボレートなどの有機ホスフィン化合物が
あげられる。なかでも反応性の点からトリフェニルホス
フィンやテトラフェニルホスフォニウム・テトラフェニ
ルボレートや1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウ
ンデセン−7が特に好ましく用いられる。これらの硬化
触媒は、用途によっては2種以上を併用してもよく、そ
の添加量はエポキシ樹脂(A)100重量部に対して
0.1〜10重量部の範囲が好ましい。
常無機充填剤(C)が配合され、非晶性シリカ、結晶性
シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミ
ナ、マグネシア、クレー、タルク、ケイ酸カルシウム、
酸化チタン、酸化アンチモン、アスベスト、ガラス繊維
などがあげられる。中でも非晶性シリカは線膨張係数を
低下させる効果が大きく、低応力化に有効なため好まし
く用いられる。非晶性シリカの例としては、石英を溶融
して製造した溶融シリカや、各種合成法で製造された合
成シリカがあげられ、破砕状のものや球状のものが用い
られる。
は、特に限定されないが、本発明の効果を発揮するため
に、エポキシ樹脂組成物全体の50〜80重量%未満、
さらに55〜78重量%であることが好ましい。
は、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤
などのカップリング剤を配合することができ、なかで
も、これらカップリング剤で前もって充填剤を表面処理
しておくことが信頼性の点で好ましい。シランカップリ
ング剤として、アルコキシ基および「エポキシ基、アミ
ノ基、メルカプト基、などの官能基が結合した炭化水素
基」がケイ素原子に結合したシランカップリング剤が好
ましく用いられる。なかでも、流動性の点から、アミノ
基を有するシランカップリング剤を用いることが特に好
ましい。
子または窒素原子を有する官能基を有するポリオレフィ
ン(D)が配合される。官能基にこのような原子を有す
ることにより枠体、配線基板との密着性が付与され、ま
た耐ポップコーン性およびサーマルサイクル性が良好と
なる。このような官能基としては、エポキシ基、水酸
基、カルボキシル基、アルコキシル基、アルコキシカル
ボニル基、酸無水物基、アミノ基、アミノカルボニル基
などがあげられる。またこのようなポリオレフィンとし
ては、たとえば無水マレイン酸変性SEBS、ブタジエ
ン−スチレン共重合体水素添加物のメタクリル酸グリシ
ジル付加物、無水マレイン酸変性EPR、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタ
クリル酸共重合体、アクリル酸変性ポリブタジエンなど
があげられる。このようなポリオレフィンはサーマルサ
イクル性向上の観点から室温でゴム弾性を有するもの、
すなわちエラストマーであることが好ましい。このよう
な官能基を有するポリオレフィンの配合量は、全組成物
中0.5〜20重量%、さらに1〜10重量%の範囲が
好ましい。
ィン(D)は他のポリオレフィンも併用して含有するこ
とができる。併用できる他のポリオレフィンとしては、
たとえばポリブタジエン、SEBS、アクリルゴムなど
があげられる。
シリコーンゴム、オレフィン系共重合体、変性シリコー
ンオイルなどのエラストマーやポリエチレンなどの熱可
塑性樹脂も配合することができる。本発明のエポキシ樹
脂組成物にはハロゲン化エポキシ樹脂などのハロゲン化
合物、リン化合物などの難燃剤、カーボンブラック、酸
化鉄などの着色剤、有機過酸化物などの架橋剤などを任
意に添加することができる。
ることが好ましく、たとえばバンバリーミキサー、ニー
ダー、ロール、単軸もしくは二軸の押し出し機およびコ
ニーダーなどの公知の混練方法を用いて溶融混練するこ
とにより、製造される。
る。なお、表2の特に示さない単位の値は、重量部を示
す。
よりドライブレンドした。これを、ロール表面温度90
℃のミキシングロールを用いて5分間加熱混練後、冷却
粉砕してエポキシ樹脂組成物を製造した。
プロピルトリメトキシシランをシランカッフ゜リンク゛剤として添
加。またカーボンブラックを着色剤として添加した。
形法により成形温度175℃、成形時間2分、トランス
ファー圧力7MPaの条件で成形し、180℃×5時間
の条件でポストキュアして、各組成物の曲げ弾性率、線
膨張係数を測定した。線膨張係数はTMAを用い、23
℃とガラス転移温度との間の熱膨張曲線から平均値を求
めた。曲げ弾性率は、室温下で3点曲げ試験を行い、荷
重−たわみ曲線から求めた。
れる配線基板2a、枠体2bおよび蓋体2cを具備し、
かつ蓋体2cの一部を樹脂充填孔用4とし、さらにこれ
らによって囲まれた樹脂充填部を有する半導体装置予備
装置に、表2記載のエポキシ樹脂組成物を、図3のよう
に、上記と同様にトランスファー成形およびポストキュ
アして、図2に示す形状の半導体装置とした。
形成されたポリイミドフィルムが用いられている。また
枠体2bおよび蓋体2cは銅合金からなっている。
も30mm、蓋体2cの厚みは0.3mm、枠体2bの
高さは0.8mm、接着層7の厚みは0.05mm、ポ
リイミドフィルムおよび金属配線を含む配線基板の厚み
は0.15mm、半導体素子の大きさは5×5×0.5
mmである。
半導体装置の物性を測定した。半導体装置は図2のよう
に、半導体素子1と該半導体素子が搭載される配線基板
2a、枠体2bおよび蓋体2cを具備し、さらにこれら
によって囲まれた樹脂充填部に硬化したエポキシ樹脂組
成物3とを具備する。
で、縦10×横10mm、高さ5mmの円柱をPI(ポ
リイミド)フィルム上に形成し、180度剥離試験によ
り剥離強度を測定した。この値は配線基板と封止樹脂と
の接着性を反映する。
角線上を表面あらさ計を用いて表面の凹凸を測定し、水
平方向から見た場合の最下点と最上点との間の距離を垂
直方向で測定した。
℃×30min、常温×10min、150℃×30m
in、常温×10minを1サイクルとして、半導体装
置20個を用いて放置試験を行った。200cycle
経過後に、半導体装置を分解して内部を目視で観察し、
樹脂部分のクラックの発生、半導体素子の割れを故障と
して判定し、故障率を求めた。
5℃/85%RHで48時間加湿後、最高温度260℃
のIRリフロー炉で加熱処理し、半導体装置のPIフィ
ルム基板と樹脂界面の剥離の有無を目視で観察した。故
障率として、剥離の発生したパッケージの割合を求め
た。
樹脂組成物、および樹脂封止型半導体装置は、密着性、
パッケージ反り量の低減、サーマルサイクル性、耐ポッ
プコーン性に優れている。これに対して、ポリオレフィ
ン(D)中に本発明の官能基を持たないポリオレフィン
を含有しない比較例1はすべての物性が劣っている。ま
た、ポリオレフィン(D)中に本発明の官能基をもつポ
リオレフィンを含有しない、比較例2は、密着性、パッ
ケージ反り量は優れるものの、耐ポップコーン性、サー
マルサイクル性が劣っている。また、ポリオレフィン
(D)中に本発明の官能基をもつポリオレフィンを含ま
ない場合すべての物性が劣っている。ポリオレフィン
(D)を含有しない比較例4は、密着性、サーマルサイ
クル性、耐ポップコーン性が劣っている。
物及びそれが充填された樹脂封止型半導体装置は密着性
およびパッケージ反り量の低減に優れ、該樹脂組成物を
用いた該半導体装置はサーマルサイクル性、耐ポップコ
ーン性に優れている。
る。
る。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体素子1、該半導体素子を搭載する
配線基板2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した
状態で囲繞するよう配設された枠体2b、および該半導
体素子1、該配線基板2a、該枠体2bによって囲まれ
た樹脂充填部に充填されたエポキシ樹脂組成物3の硬化
物からなる半導体装置であって、該エポキシ樹脂組成物
がエポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤
(C)および酸素原子または窒素原子を有する官能基を
もつポリオレフィン(D)を含有するものである樹脂封
止型半導体装置。 - 【請求項2】 さらにエポキシ樹脂組成物3を蓋封する
蓋体2cが配設されていることを特徴とする請求項1記
載の樹脂封止型半導体装置。 - 【請求項3】該エポキシ樹脂組成物の硬化物の室温での
曲げ弾性率が≦10GPa、室温からガラス転移温度ま
での線膨張係数が10×10-6/K〜40×10-6/K
であることを特徴とする請求項1または2記載の樹脂封
止型半導体装置。 - 【請求項4】 半導体素子1、該半導体素子を搭載する
配線基板2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した
状態で囲繞するよう配設された枠体2b、および該半導
体素子1、該配線基板2a、該枠体2bによって囲まれ
た樹脂充填部に充填されたエポキシ樹脂組成物3の硬化
物からなる樹脂封止型半導体装置の封止用樹脂組成物で
あって、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填
剤(C)および酸素原子または窒素原子を有する官能基
をもつポリオレフィン(D)を含有するものである樹脂
封止型半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】さらに半導体装置にエポキシ樹脂組成物3
3を蓋封する蓋体2cが配設されていることを特徴とす
る請求項4記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項6】エポキシ樹脂組成物の硬化物の室温での曲
げ弾性率が≦10GPa、室温からガラス転移温度まで
の線膨張係数が10×10-6/K〜40×10-6/Kで
あることを特徴とする請求項4または5記載の樹脂封止
型半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項7】半導体素子1、該半導体素子を搭載する配
線基板2a、該配線基板上に該半導体素子を離間した状
態で囲繞するよう配設された枠体2bを有する半導体装
置予備装置の半導体素子1、配線基板2aおよび枠体2
bによって形成される樹脂充填部に対して、エポキシ樹
脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤(C)および酸素
原子または窒素原子を有する官能基をもつポリオレフィ
ン(D)を含有する半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を、樹脂充填部に充填することを特徴とする半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP703398A JPH10270610A (ja) | 1997-01-23 | 1998-01-16 | 樹脂封止型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1072097 | 1997-01-23 | ||
JP9-10720 | 1997-01-23 | ||
JP703398A JPH10270610A (ja) | 1997-01-23 | 1998-01-16 | 樹脂封止型半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270610A true JPH10270610A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=26341278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP703398A Withdrawn JPH10270610A (ja) | 1997-01-23 | 1998-01-16 | 樹脂封止型半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270610A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012157665A1 (ja) * | 2011-05-19 | 2012-11-22 | 住友ベークライト株式会社 | 半導体モジュール部品及び液状封止用樹脂組成物 |
JP2021138809A (ja) * | 2020-03-03 | 2021-09-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 封止用樹脂組成物、及び半導体装置 |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP703398A patent/JPH10270610A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012157665A1 (ja) * | 2011-05-19 | 2012-11-22 | 住友ベークライト株式会社 | 半導体モジュール部品及び液状封止用樹脂組成物 |
JP2021138809A (ja) * | 2020-03-03 | 2021-09-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 封止用樹脂組成物、及び半導体装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0867475B1 (en) | Epoxy resin composition to seal semiconductors and resin-sealed semiconductor device | |
JP4348775B2 (ja) | エポキシ系樹脂組成物 | |
JPH10270610A (ja) | 樹脂封止型半導体装置 | |
JPH09235452A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JP4033990B2 (ja) | 樹脂封止型半導体装置および半導体装置封止用樹脂組成物 | |
JPH10321769A (ja) | 樹脂封止型半導体装置 | |
JPH0782343A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 | |
JP2003268071A (ja) | エポキシ系樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置 | |
JP2000022049A (ja) | 樹脂封止型半導体装置及び樹脂封止型半導体装置封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JP2001114994A (ja) | エポキシ系樹脂組成物および半導体装置 | |
JPH0971635A (ja) | 樹脂封止型半導体装置 | |
JPH10237160A (ja) | エポキシ樹脂組成物および半導体装置 | |
JP4872161B2 (ja) | エポキシ系樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置 | |
JPH10212342A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JPH10204154A (ja) | 樹脂封止型半導体装置 | |
JP3801298B2 (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JPH10259293A (ja) | 樹脂封止型半導体装置、その製造方法並びにその封止用エポキシ樹脂組成物 | |
KR102507422B1 (ko) | 반도체 소자 밀봉용 에폭시 수지 조성물 및 이를 사용하여 밀봉된 반도체 소자 | |
JPH10212338A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP3451690B2 (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JP3801299B2 (ja) | 樹脂封止型半導体装置 | |
JP2003252961A (ja) | エポキシ系樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置 | |
JP3413923B2 (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物および樹脂封止型半導体装置 | |
JPH0977850A (ja) | エポキシ樹脂組成物および樹脂封止型半導体装置 | |
JP2002275246A (ja) | エポキシ系樹脂組成物および半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20040128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20051115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |