JPH10270234A - 超電導コイル装置 - Google Patents

超電導コイル装置

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JPH10270234A
JPH10270234A JP7196097A JP7196097A JPH10270234A JP H10270234 A JPH10270234 A JP H10270234A JP 7196097 A JP7196097 A JP 7196097A JP 7196097 A JP7196097 A JP 7196097A JP H10270234 A JPH10270234 A JP H10270234A
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JP
Japan
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superconducting coil
circuit
quench
short
superconducting
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JP7196097A
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Hideto Yoshimura
秀人 吉村
Masao Morita
正夫 守田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導電磁石装置等に使用した超電導コイル
がクエンチしたとき、確実に動作させることができる保
護装置を備えた超電導コイル装置を得る。 【解決手段】 超電導コイルがクエンチしたときに、超
電導コイルに発生する誘起電圧を抑制する回路短絡手段
を、外部から制御できるサイリスタ素子を逆並列に接続
した構成とし、クエンチ検出手段が検出したクエンチ信
号に基づいて回路を短絡する回路短絡手段にサイリスタ
素子を逆並列に接続したサイリスタ対を用い、外部から
能動的に制御できるように構成した。このように構成し
たことにより、超電導コイルがクエンチしたときに、ク
エンチ信号に基づいて的確に回路短絡手段を動作させ、
絶縁破壊が生じにくく、焼損しにくい超電導コイル装置
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超電導電磁石装
置等を構成する超電導コイルの保護装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】超電導電磁石装置などに使用される超電
導コイルは、電源により常時励磁される方式と、励磁後
は超電導閉回路を形成して超電導永久電流を流す方式が
あり、いずれも超電導コイル導体が超電導状態に維持さ
れていることが条件である。超電導コイルの温度が臨界
温度を越えると超電導状態が維持されなくなり、導体に
抵抗が発生してコイルが急激に温度上昇して焼損する危
険性が生じるとともに、高電圧が発生して絶縁が脅かさ
れる。このような状態をクエンチ(超電導破壊)と称
し、クエンチが発生したときに超電導コイルを保護する
保護装置が設けられている。
【0003】図10は、例えば、特公昭63−5368
2号公報に開示された技術から容易に想定される超電導
電磁石装置などを構成する超電導コイル装置の回路図で
ある。図において、1は超電導コイル、2は超電導コイ
ル1に励磁電流を供給する電源、3は電源2から超電導
コイル1に励磁電流を供給する電流供給リード、4は超
電導コイル1がクエンチしたときにこれを検出するクエ
ンチ検出手段、5はクエンチ検出手段4の検出したクエ
ンチ信号に基づいて超電導コイル1を電源2から切りは
なす遮断器、6はダイオードを逆並列に接続して超電導
コイル1に並列に接続されたダイオード対である。超電
導コイル1とともに極低温に維持される位置に配置され
ている。
【0004】ダイオード対6は、極低温に配置される
と、印加された電圧が一定の値以下になると電流がほと
んど流れず、電圧が一定の値を超えると導通状態になる
現象を示すものであり、導通状態になる電圧をブレーク
オーバ電圧Vbと称し、その電圧はダイオードの種類に
より異なるが15V前後である。図11にダイオード対
6の極低温状態における電圧−電流特性の一例を示す。
この現象は、極低温状態のみにおいて生じるものであ
り、液体窒素温度(77K)や室温(300K)におい
ては生じない現象であり、この理由は現在のところ十分
な解明はされていない。
【0005】次ぎに図10の動作について説明する。超
電導コイル1は液体ヘリウムにより極低温状態に冷却維
持されており、電流供給リード3、遮断器5を介して電
源2に接続されており、遮断器5を閉路することにより
励磁される。励磁するときは超電導コイル1の自己イン
ダクタンスLと増加する電流変化率(dI/dt)の積
に比例する誘起電圧Vが超電導コイル1の端子間に誘起
する。励磁時にこの誘起電圧Vがダイオード対6に加わ
り、ダイオード対6はこの誘起電圧Vで導通状態になっ
てはいけないので、ブレークオーバ電圧Vbが励磁時の
誘起電圧Vよりも高くなるように必要数が直列に接続さ
れた構成となっている。超電導コイル1は励磁電流が定
格状態に達すると定常運転に移行する。
【0006】超電導コイル1が定常状態で運転されてい
るときには、超電導コイル1の端子間に誘起される誘起
電圧Vは0であり、逆並列に接続されたダイオード対6
に電流は流れない。
【0007】超電導コイルがクエンチすると、超電導コ
イル1に抵抗が発生し、超電導コイル1の端子間に高い
電圧が発生する。クエンチ検出手段4は、超電導コイル
1の端子間に接続され、超電導コイル間の電圧が上昇す
る初期段階(数mV)で検出し、遮断器5を開状態にす
る。遮断器5が開状態になると超電導コイル1に流れて
いる電流iは減少しようとする。電流が減少しようとす
ると電磁誘導の法則により、超電導コイル1の両端には
L×dI/dtで求められる電圧Vが発生する。超電導
コイル1には、ダイオード対6が接続されおり、このダ
イオード対6のブレークオーバ電圧Vbを越えると導通
状態となり、電流を流して超電導コイル1の端子間に発
生する電圧Vを低く抑制し、超電導コイル1に過大な電
圧が加わるらないように構成されている。ダイオード対
6を使用するのは、超電導コイル1の極性に関係なく超
電導コイルを保護するためである。また、超電導コイル
1の運転電流が1個のダイオードで対応できない場合は
複数のダイオードを並列に接続して逆並列に接続して構
成される。
【0008】クエンチ検出手段4は、電気学会大学講座
超電導工学 p166(オーム社発行)に示された図
12に示した回路が実用されている。超電導コイル1か
ら超電導コイル1を2分した中点から引き出した端子4
bを設け、超電導コイル1の両端の端子4a、4cに一
対の抵抗を直列に接続したバランス抵抗4d、4eを接
続し、バランス抵抗4d、4eの中間接続点4kと超電
導コイル1の中点の端子4bとの間に電圧検出手段4f
を接続したブリッジ回路を構成し、2分された超電導コ
イル1の双方のいずれかに電圧が発生したときに電圧検
出手段4fによりこれを検出してクエンチを検出するも
のである。クエンチはクエンチ信号線4gにより外部に
取り出されて遮断器5の開制御および表示等が行われ
る。
【0009】図13は特公昭63−53682号公報に
示された従来の永久電流モードで使用される場合の超電
導コイルの回路図である。8は永久電流スイッチであり
例えば図14に示すような構成である。その他は図10
と同一の構成である。永久電流スイッチ8は、図14に
示すように、CuTi超電導導体8aと、これを加熱す
るヒータ8bと、CuTi超電導導体8a、ヒータ8b
を固定する充填材とで構成され、ヒータ8bをオンオフ
することによりCuTi超電導線8aを高抵抗にした
り、超電導状態にしたりすることができるものであり、
極低温領域に配置されて常時は超電導状態であり、ヒー
ターで加熱することにより、クエンチして抵抗体とな
り、超電導コイルの励磁電流が熱に変わって放出するよ
うになっている。
【0010】超電導コイル1では、永久電流スイッチ8
を温度が高い開状態で電源2より定格電流値ioまで励
磁される。定格電流ioに達すると、永久電流スイッチ
8を極低温状態に冷却し超電導状態にして閉状態とし、
超電導コイル1と永久電流スイッチ8とで超電導閉回路
を形成し、この状態から電源2の供給電流iを小さく
し、超電導コイル1に流れる電流値ioが永久電流とな
って超電導閉回路に永久に流れる状態になる。励磁過程
では、超電導コイルにはio、永久電流スイッチ8には
irが流れ、電源2からはio+irの電流が供給され
る。
【0011】この方式の超電導コイルでは、超電導コイ
ル1と超電導状態の永久電流スイッチ8とで超電導閉回
路を形成しているので、超電導コイル1にクエンチが生
じても永久電流スイッチ8で短絡されているので、超電
導コイル1に過大な電圧が発生することはない。しかし
ながら、超電導コイル1と永久電流スイッチ8の双方が
クエンチすると永久電流スイッチ8は焼損する恐れがあ
る。図13の回路では、超電導コイル1および永久電流
スイッチ8の双方に並列にダイオード対6が接続された
状態であり、永久電流スイッチ8にクエンチが生じ、そ
の両端に電圧が発生しても、この電圧は永久電流スイッ
チ8の両端に課電され、ダイオード対6のブレークオー
バ電圧Vbを超える電圧になると、ダイオード対6は導
通状態になり、電流はダイオード対6に転流し、超電導
コイル1、永久電流スイッチ8が焼損から保護される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の超電導コ
イル装置の超電導コイル、永久電流スイッチ、ダイオー
ド対のすべてを極低温下に配置した構成では、ダイオー
ド対の導通制御が外部から制御できず、液体ヘリウムの
温度(4.2K)近傍におかれたときのみに示す固有の
電圧電流特性であり、しかもダイオードの液体ヘリウム
温度における電圧電流特性、即ちそのブレークオーバ電
圧Vbはダイオードの型式、ロットによってばらつきが
大きく、また、同一のダイオードであっても1回目と2
回目、あるいはそれ以後においてもその性能に差異があ
る。このために実際にダイオードを用いて超電導コイル
の保護装置を構成する際には次の手順が必要であった。 (1) すべてのダイオードを液体ヘリウム中に浸漬し
て、それぞれ個別に数回の試験を行い、ダイオードの電
圧電流特性を実験的に調べる。 (2) 電圧電流特性を調べたダイオードの中から特性
の合ったものを必要数選び出しこれを直列、並列に組み
合わせて仕様にあうダイオード群を決める。 (3) ダイオード群を再度液体ヘリウムに浸漬し、そ
の特性を確認して仕様にあうもののみを採用する。
【0013】したがって、ダイオード単体の値段が安価
であっても、その液体ヘリウム中に浸漬して特性を調査
するのに多くの試験費を必要とし、特性の合致するもの
の組み合わせを選び出すために歩留まりが悪くなり、超
電導コイルの励磁極性をいずれの方向にも保護できるよ
うに逆並列にして使用する必要もあるため、上記の超電
導コイルの保護装置は、コストが極めて高くなる問題点
があった。
【0014】この発明は、上記問題点を解消するために
なされてものであり、クエンチ時に電流を流す保護装置
として、コストが安価であり、極低温外にも配置できる
構成であり、クエンチ時に、任意の電圧で電流が流し得
る超電導コイルを提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る超電導コイル装置は、極低温冷媒により冷却された超
電導コイルと、超電導コイルがクエンチしたときにクエ
ンチを検出するクエンチ検出手段と、クエンチ信号に基
づいて、超電導コイルを電源から切り離す遮断器と、電
源から切り離された超電導コイルを短絡する回路短絡手
段が設けられた超電導コイル装置であって、回路短絡手
段は制御端子を有する一対または複数個のサイリスタを
逆並列に接続して構成し、クエンチ検出手段が検出した
クエンチ信号に基づいて回路短絡手段を導通状態にする
ように制御するものである。
【0016】この発明の請求項2に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置の超電導コイルを短
絡する回路短絡手段を一対または複数個のGTOサイリ
スタを逆並列に接続して構成したものである。
【0017】この発明の請求項3に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置超電導コイルを短絡
する回路短絡手段を一対または複数個の光トリガーサイ
リスタを逆並列に接続して構成したものである。
【0018】この発明の請求項4に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置の超電導コイルを短
絡する回路短絡手段を1個または複数個のトライアック
で構成したものである。
【0019】この発明の請求項5に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を超電導コイルととも
に極低温部分に収容したものである。
【0020】この発明の請求項6に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を室温部分に配置した
ものである。
【0021】この発明の請求項7に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を超電導コイルの励磁
極性の方向と一致する方向のみに導通させる構成とした
ものである。
【0022】この発明の請求項8に係る超電導コイル装
置は、複数に分割されて分割点から引き出しリードが引
き出されて極低温冷媒により冷却された超電導コイル
と、超電導コイルに励磁電流を供給する電源と、超電導
コイルがクエンチしたときにクエンチを検出するクエン
チ検出手段と、クエンチ信号に基づいて、超電導コイル
を電源から切り離す遮断器と、電源から切り離された超
電導コイルの分割毎に短絡する回路短絡手段が設けられ
た超電導コイル装置であって、分割毎に設けられた回路
短絡手段は制御端子を有する一対または複数個のサイリ
スタを逆並列に接続して構成し、クエンチ検出手段が検
出したクエンチ信号に基づいて分割毎に設けられたそれ
ぞれの回路短絡手段を導通状態にするように制御するも
のである。
【0023】この発明の請求項9に係る超電導コイル装
置は、複数に分割されて分割点から引き出しリードが引
き出されて極低温冷媒により冷却された超電導コイル
と、超電導コイルに励磁電流を供給する電源と、超電導
コイルがクエンチしたときに超電導コイルのクエンチを
分割毎に検出するクエンチ検出手段と、クエンチ検出手
段が検出したクエンチ信号に基づいて超電導コイルを電
源から切り離す遮断器と、遮断器により電源から切り離
された超電導コイルを分割毎に短絡する回路短絡手段を
設けた超電導コイル装置であって、クエンチ検出手段は
超電導コイルの分割毎にクエンチを検出するものであ
り、超電導コイルの分割毎にそれぞれ接続された回路短
絡手段をクエンチ検出手段の分割毎に検出したクエンチ
信号に基づいて、分割位置に対応する回路短絡手段を導
通状態にするように制御するものである。
【0024】この発明の請求項10に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個のサイリスタ素子を逆並列に接続して構成した
ものである。
【0025】この発明の請求項11に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個のGTOサイリスタ素子を逆並列に接続して構
成したものである。
【0026】この発明の請求項12に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個の光トリガーサイリスタ素子を逆並列に接続し
て構成したものである。
【0027】この発明の請求項13に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一個また
は複数個のトライアックで構成したものである。
【0028】この発明の請求項14に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項13の超電導コイル装置の
複数に分割された超電導コイルの各分割毎に接続された
各回路短絡手段を極低温部分に配置したものである。
【0029】この発明の請求項15に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項13の超電導コイル装置の
複数に分割された超電導コイルの各分割毎に接続された
各回路短絡手段を室温部分に配置したものである。
【0030】この発明の請求項16に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項12、請求項14および請
求項15の構成の回路短絡手段は超電導コイルの励磁極
性と一致する方向のみに導通させる構成としたものであ
る。
【0031】この発明の請求項17に係る超電導コイル
装置は、極低温冷媒により冷却された超電導コイルと、
励磁された超電導コイルに永久電流を流す閉回路を形成
する永久電流スイッチと、永久電流スイッチがクエンチ
したときにクエンチを検出するクエンチ検出手段と、ク
エンチ信号に基づいて、超電導コイルを短絡する回路短
絡手段とを備えた超電導コイル装置であって、回路短絡
手段を制御端子を有する1個または複数個のサイリスタ
で構成したものである。
【0032】この発明の請求項18に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段は1個または複数個のGTOサ
イリスタで構成したものである。
【0033】この発明の請求項19に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段を1対または複数個の光トリガ
ーサイリスタで構成したものである。
【0034】この発明の請求項20に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段を1個または複数個のトライア
ックで構成したものである。
【0035】この発明の請求項21に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項20の超電導コイル装置
の超電導コイルを短絡する回路短絡手段を極低温部分に
配置したものである。
【0036】この発明の請求項22に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項20の超電導コイル装置
の超電導コイルを短絡する回路短絡手段は室温部分に配
置したものである。
【0037】この発明の請求項23に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項19、請求項21および
請求項22の超電導コイル装置の超電導コイルを短絡す
る回路短絡手段は超電導コイルの励磁極性と一致する方
向のみに導通させる構成としたものである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1.図1にこの発明の実施の形態1.の構成
を示す。図において、超電導コイル1、超電導コイル1
に電流を供給する電源2、電流リード3、超電導コイル
1がクエンチしたときにこれを検出するクエンチ検出手
段4および遮断器5は従来の構成と同一である。16は
一対または複数のサイリスタ素子を逆並列に接続した回
路短絡手段のサイリスタ対であり、17はサイリスタ対
16の制御端子に制御信号を印加するゲート制御回路で
ある。
【0039】超電導コイル1の励磁は、従来装置と同様
に行われ、励磁するときは超電導コイル1の自己インダ
クタンスLと、増加する電流変化率の積の誘起電圧Vが
超電導コイル端子間に誘起する。励磁時にこの誘起電圧
Vがサイリスタ対16に加わり、サイリスタ対16はこ
の誘起電圧で導通状態になってはならないし、定常状態
に移行すると誘起電圧は0であり、サイリスタに電流は
流れない。超電導コイル1にクエンチが生じるとクエン
チ検出手段4がこれを検出し、ゲート制御回路17と遮
断器5に検出信号を出力する。ゲート制御回路17はサ
イリスタ対16の制御端子に制御信号を与え、サイリス
タ対16を導通状態にする。一方遮断器5はクエンチ検
出手段4からの信号を受けて開状態に移行する。このと
き、サイリスタ対16と遮断器5の動作タイミングは、
まずサイリスタ対16が導通状態となり、ついで遮断器
5が開状態となるように制御すべきであるが、通常無接
点素子であるサイリスタの動作は、有接点素子である遮
断器の動作に比べて早いので特別なタイミングを合わせ
る手段は不要である。
【0040】図2は回路短絡手段の一対のサイリスタを
逆並列に接続したサイリスタ対の電圧電流特性図であ
る。図2の(a)は制御端子を点弧しない場合の電圧電
流特性であり、制御端子を点弧しない場合のサイリスタ
対の電圧電流特性は液体ヘリウム中のダイオード対と同
様の特性を示す。サイリスタ対の電圧電流特性は温度に
関係なく同じような特性を示すのに対し、ダイオード対
は液体ヘリウムの温度(4.2K)近傍のみで非導通に
なる。図2(b)はサイリスタ対の制御端子を点弧する
場合の電圧電流特性であり、制御端子に点弧指令を与え
るとサイリスタは直ちに導通状態になる。
【0041】図1においてサイリスタを逆並列に接続し
て使用するのは、超電導コイル1の励磁特性に係わらず
保護するためであり、図ではサイリスタを1方向あたり
1素子として示したが、実際には複数のサイリスタ素子
を保護対象電圧に応じて、直列個数を決め、逆並列に接
続して構成される。超電導コイル1をより早く励磁する
ためには、より高いブレークオーバ電圧が必要であり、
この必要とするブレークオーバ電圧が確保できる直列個
数が決められる。また超電導コイル1の運転電流が1個
のサイリスタの電流容量を超える場合には、複数のサイ
リスタを並列に接続して構成される。
【0042】以上は制御端子に制御信号の電圧を与えて
制御する通常のサイリスタの場合について説明したが、
制御端子に光信号を与えて制御する光トリガーサイリス
タやGTOサイリスタであってもよい。光トリガーサイ
リスタの場合、主回路とゲート制御回路との間が電気的
に絶縁されるグラスファイバーの光ケーブルが用いられ
るので高電圧用に適している。またGTOサイリスタの
場合は、サイリスタの制御性に優れている。
【0043】超電導コイル1の保護装置の回路短絡手段
をこのように構成したことにより、保護装置としてダイ
オード対を使用するときのように素子の状態で特性試験
を行って使用するものを選択し、組み合わせた後の特性
確認を行うという煩雑な試験を行う必要がなく、また歩
留まりもよくなり、制御は外部より制御信号を与えて能
動的に行うので安定した運転ができる。
【0044】実施の形態2.実施の形態1.では、回路
短絡手段のサイリスタ対は極低温に冷却される位置に配
置する構成としたが、サイリスタは室温状態においても
正確に動作するものであり、ダイオード対のように極低
温状態に配置する必要はなくなる。図3にその構成を示
す。図において、超電導コイル1、超電導コイル1に電
流を供給する電源2、超電導コイル1がクエンチしたと
きにこれを検出するクエンチ検出手段4および遮断器5
は従来の構成と同一である。ゲート制御回路17は実施
の形態1.と同一である。23は電流供給リード、26
は極低温状態でない部分に配置された回路短絡手段のサ
イリスタ対である。
【0045】このように構成すると、極低温容器に収納
し、極低温冷媒の液体ヘリウムで冷却された超電導コイ
ル1が保護装置の回路短絡手段のサイリスタ対26の配
置に苦慮することなく構成でき、超電導コイル1の極低
温部分をシンプルに構成することができるとともに、回
路短絡手段は室温部分に配置され、保護装置の保守、点
検、交換が容易になる効果が得られる。回路短絡手段を
室温部分に配置できることは、超電導コイル装置の設計
上の自由度が大きくなり、コストダウン、高機能化にも
大きく寄与する。
【0046】実施の形態3.実施の形態1.、実施の形
態2.では、回路短絡手段として一方向に電流を流すサ
イリスタを用いたが、この実施の形態3.では、回路短
絡手段として、わずかな電圧で双方向にターンオンでき
るトライアックを使用したものである。図4にその構成
を示す。図において、超電導コイル1、超電導コイル1
に電流を供給する電源2、電流供給リード3、超電導コ
イル1がクエンチしたときにこれを検出するクエンチ検
出手段4および遮断器5は従来の構成と同一である。3
6はわずかな電圧で双方向にターンオンできるトライア
ックである。
【0047】この構成にするとダイオード対を使用する
ときのように素子の状態で特性試験を行って使用するも
のを選択し、組み合わせた後の特性確認を行うという煩
雑な試験を行う必要がなくなる。制御は外部より制御信
号を与えて能動的に行うので安定した運転ができるもの
であり、素子の数が少なくコンパクトな回路短絡手段が
構成できる。
【0048】トライアックの電圧電流特性は温度にほと
んど影響されないので、これを必ずしも極低温部分に配
置する必要性はなく、状況に応じて室温部分に配置して
も差し支えない。
【0049】実施の形態4.上記の実施の形態1.〜
3.では、超電導コイルがクエンチしたときに保護する
保護装置を超電導コイルの両端間に接続する構成を示し
たが、超電導コイルの巻回数が多くなる場合には、超電
導コイルの両端を短絡するだけでは、クエンチの際に発
生する誘起電圧を設計耐電圧値以下に抑えることが困難
な場合もある。実施の形態4.は、巻回数が多い超電導
コイルのクエンチ時の誘起電圧を低い値に抑えることを
目的としたものである。図5にその構成を示す。図にお
いて、超電導コイルに電流を供給する電源2、電流供給
リード3、クエンチ検出手段4、遮断器5は実施の形態
1と同一の構成である。41は複数に分割された超電導
コイル、46は回路短絡手段のサイリスタを逆並列に接
続したサイリスタ対であり耐電圧値に応じて複数を直列
に接続して逆並列に接続するものもある。47はサイリ
スタ対を制御するゲート制御回路である。
【0050】超電導コイル41は、クエンチしたときに
誘起する電圧により絶縁が脅かされることのない値に抑
えられるような巻数以下になるように複数に分割して引
き出しリードを取り出した構成であり、複数に分割され
た超電導コイル41の分割毎にそれぞれサイリスタ対4
6を接続し、それぞれのサイリスタ対46の制御端子
に、クエンチ検出手段4の検出したクエンチ信号に基づ
いて、ゲート制御回路47からサイリスタ対46を導通
にするとともに遮断器5を開状態にする制御を行うもの
である。
【0051】図10の構成は、サイリスタ対46を極低
温容器内に配置する構成としたが、必ずしも極低温に保
持する必要はなく、室温部分に配置しても差し支えな
い。またサイリスタの種類は制御端子に制御信号を与え
る通常のサイリスタに変えて制御端子に光信号を与える
光サイリスタやGTOサイリスタであってもよく、さら
にサイリスタに変えて1個で双方向にターンオンできる
トライアックを使用しても同様に構成することができ
る。
【0052】このように構成すると、巻数が多い超電導
コイルにおいても、励磁するときおよびクエンチしたと
きの誘起電圧を低く抑えることができるものであり、サ
イリスタ対46は動作電圧の低い直列素子数の少ない小
型のもが使用できる。さらにサイリスタを室温部分に配
置したものは、超電導コイルの配置がサイリスタ対の配
置に関係なく設計できるので、装置の設計上の自由度が
大きくなり、コストダウン、高機能化にも大きく寄与す
る。
【0053】実施の形態5.実施の形態4.では、超電
導コイル41がクエンチした際、各分割コイル毎のサイ
リスタ対46を同時に点弧し導通状態にする。しかしこ
の場合各分割コイルがお互いに電磁的に結合し独立して
電流ループを形成するため、クエンチの発生場所、クエ
ンチの伝播状況によっては特定の分割コイルに過大な誘
導電流が流れる可能性がある。過大な誘導電流が流れた
分割コイルは焼損の恐れがあり、超電導コイルの設計に
際しては十分なシミュレーションを行い過大電流が流れ
ないように分割の仕方や各分割コイルの電磁的結合の仕
方を調節する必要がある。
【0054】実施の形態5.は、上記の実施の形態4.
問題点を解消するものであり、図6にその構成を示す。
図において、電源2、電流供給リード3、遮断器5、超
電導コイル41は実施の形態4.の図5の構成と同一で
ある。54はクエンチ検出手段であり、超電導コイル4
1の各分割毎にクエンチが検出できるようになってい
る。56はサイリスタ対であり、超電導コイルの各分割
毎にそれぞれ接続されている。57はクエンチ検出手段
54の超電導コイル41の分割毎に検出したクエンチ信
号に基づいて、対応する分割毎の回路短絡手段のサイリ
スタ対56を導通にする制御を行うものである。
【0055】このように構成すると、超電導コイル41
の各分割毎のクエンチの状況に応じて分割毎に対応する
サイリスタ対56を制御して導通状態にするので、実施
の形態4.の超電導コイルのように、面倒な設計業務を
簡略化することができる。
【0056】図5の構成は、サイリスタ対56を極低温
容器内に配置した構成で説明したが、サイリスタ対56
が室温部分に配置しても何ら差し支えない。また、サイ
リスタの種類についても、制御端子に電気的な信号を与
えて制御する通常のサイリスタに変えて、制御端子に光
信号を与えて制御する光トリガーサイリスタやGTOサ
イリスタであってもよく、また1個で双方向にターンオ
ンできるトライアックを使用しても差し支えない。
【0057】このように構成したことにより、巻回数の
多い超電導コイルであってもクエンチしたときの分割コ
イル毎の電磁的相互作用を少なく抑えられ、超電導コイ
ルの誘起電圧も小さく抑えらる。また、サイリスタ対を
室温部分に配置すると、サイリスタ対の配置に関係な
く、超電導コイル装置の設計上の自由度が大きくなり、
コストダウン、高機能化にも大きく寄与する。
【0058】実施の形態6.実施の形態1.〜5.で
は、電源により常時励磁される超電導コイル装置であっ
たが、この実施に形態6.は、励磁後は超電導閉回路を
形成して超電導永久電流を流して運転する超電導コイル
装置にクエンチしたときの回路短絡手段を実施の形態
1.〜5.と同様に構成したものである。
【0059】図7に実施の形態6.の構成を示す。図に
おいて、超電導コイル1、超電導コイル1に電流を供給
する電源2、電流供給リード3および遮断器5は従来の
図13の構成と同一である。、64は永久電流スイッチ
のクエンチ状態を検出するクエンチ検出手段、66は一
対または複数のサイリスタ素子を逆並列に接続したサイ
リスタ対である。67はクエンチ検出手段64の検出し
たクエンチ信号に基づいてサイリスタ対66を制御する
ゲート制御回路である。68は超電導コイルを励磁した
後に超電導状態にして超電導コイル1の両端を超電導短
絡状態にして超電導閉回路を形成する永久電流スイッチ
である。
【0060】この構成では超電導コイル1が永久電流で
励磁されている状態で、永久電流スイッチ68がクエン
チしたときに、クエンチ検出手段64がこれを検出して
ゲート制御回路67によってサイリスタを導通状態にな
るように制御することにより超電導コイル1の焼損、お
よび絶縁破壊を防止するものである。
【0061】上記ではサイリスタ対は極低温部分に配置
した場合について説明したが、サイリスタの動作は温度
に関係なく動作するので、サイリスタは室温部分に配置
しても差し支えない。また、サイリスタの種類は、制御
端子に電気的な信号を与えて制御する通常のサイリスタ
に変えて、制御端子に光信号を与えて制御する光トリガ
ーサイリスタやGTOサイリスタであってもよく、また
1個で双方向にターンオンできるトライアックを使用し
ても差し支えない。
【0062】このように構成したことにより、永久電流
スイッチにより超電導コイルの励磁後に超電導短絡回路
を形成し、永久電流モードで運転される超電導コイル装
置であっても、保護装置としてダイオード対を使用する
ときのように素子の状態で特性試験を行って使用するも
のを選択し、組み合わせた後の特性確認を行うという煩
雑な試験を行う必要がなく、また歩留まりもよくなり、
制御は外部より制御信号を与えて能動的に行うので安定
した運転ができる。
【0063】実施の形態7.実施の形態6.は、サイリ
スタ対66を極低温に冷却する位置に配置した構成とし
たが、サイリスタは室温状態においても正確に動作する
ものであり、この実施の形態7.は、図7に示したサイ
リスタ対66を室温状態の部分に配置したものである。
構成としては図7のサイリスタ対66を電流リード3の
室温部分に接続した状態であり、図面は省略する。サイ
リスタ対を光トリガーサイリスタやGTOサイリスタと
する場合においても室温部分に配置して差し支えない。
【0064】このようにサイリスタ対を室温部分に配置
したことにより、極低温容器に収納し、極低温冷媒の液
体ヘリウムで冷却された超電導コイル1が回路短絡手段
のサイリスタ対の配置に苦慮することなく構成でき、超
電導コイル1の極低温部分をシンプルに構成することが
できるとともに、保護装置は室温部分に配置され、保護
装置の保守、交換が容易になる効果が得られる。保護装
置の室温部分に配置できることは、超電導コイル装置の
設計上の自由度が大きくなり、コストダウン、高機能化
にも大きく寄与する。
【0065】実施の形態8.上記の実施の形態1.〜
7.では、クエンチ時に電流を流す回路短絡手段はサイ
リスタを逆並列に接続して超電導コイル1の励磁極性に
係わりなく超電導コイル1を保護できる構成とした(ト
ライアックの場合は除く)が、超電導コイルの極性が予
め決まっている場合は双方向に導通状態にする必要はな
く、必要とする1方向のみでよい。図8、図9にその構
成を示す。図8の構成は実施の形態1.の回路短絡手段
を超電導コイルの励磁方向にあわせてクエンチ時に電流
を流す方向のみに流れるようにしたものである。76は
一方向のみに導通にすることができるサイリスタ、77
はゲート制御回路であり、その動作は、実施の形態1.
の図1と同様に励磁し、クエンチ時もクエンチ検出手段
によりクエンチを検出し、ゲート制御回路77で制御す
るものである。
【0066】図9の構成は、実施の形態6.の励磁後に
永久電流スイッチにより超電導コイルに永久電流が流れ
る閉回路を形成する構成の、超電導コイルのクエンチ時
に電流が流れる方向のみに流れるように回路短絡手段を
構成したものである。86は一方向のみに導通にするこ
とができるサイリスタ、87はゲート制御回路であり、
実施の形態6.の図7の構成と同様に励磁し、クエンチ
時もクエンチ検出手段によりクエンチを検出し、ゲート
制御回路87で制御するものである。
【0067】この回路短絡手段をクエンチ時に必要とす
る一方向のみに導通にする構成においても、サイリスタ
は他の実施の形態と同様に、光トリガーサイリスタやG
TOサイリスタであっても同様の効果は得られる。
【0068】この構成では、サイリスタを必要とする1
方向のみに導通可能にしたことによりサイリスタ部分の
構成がシンプルになり超電導コイル装置として小形に構
成できる。
【0069】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る超電導コイル
装置は、極低温冷媒により冷却された超電導コイルと、
超電導コイルがクエンチしたときにクエンチを検出する
クエンチ検出手段と、クエンチ信号に基づいて、超電導
コイルを電源から切り離す遮断器と、電源から切り離さ
れた超電導コイルを短絡する回路短絡手段が設けられた
超電導コイル装置の、回路短絡手段は制御端子を有する
一対または複数個のサイリスタを逆並列に接続して構成
し、クエンチ検出手段が検出したクエンチ信号に基づい
て回路短絡手段を導通状態にするように構成したので、
保護装置としてダイオード対を使用するときのように素
子の状態で特性試験を行って使用するものを選択し、組
み合わせた後の特性確認を行うという煩雑な試験を行う
必要がなく、また歩留まりもよくなり、制御は外部より
制御信号を与えて能動的に行うので安定した運転ができ
る効果を奏する。
【0070】この発明の請求項2に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置の超電導コイルを短
絡する回路短絡手段を一対または複数個のGTOサイリ
スタを逆並列に接続して構成したので、請求項1の効果
に加えて、制御性に優れた超電導コイル装置が得られ
る。
【0071】この発明の請求項3に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置超電導コイルを短絡
する回路短絡手段を一対または複数個の光トリガーサイ
リスタを逆並列に接続して構成したので、制御端子には
光ファイバーケーブルによって信号を与えるので電気絶
縁性に優れ、請求項1の効果に加えて、高電圧用の絶縁
設計が容易になるという効果も得られる。
【0072】この発明の請求項4に係る超電導コイル装
置は、請求項1の超電導コイル装置の超電導コイルを短
絡する回路短絡手段を1個または複数個のトライアック
で構成したので、請求項1の効果に加えて、回路短絡手
段が小さくなり、超電導コイル装置として小型化、低コ
スト化が容易となる効果を奏する。
【0073】この発明の請求項5に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を超電導コイルととも
に極低温部分に収容したので、超電導コイルと回路短絡
手段が短い距離で結合できるのでクエンチ時の保護性能
がよくなる効果を奏する。
【0074】この発明の請求項6に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を室温部分に配置した
ので、超電導コイル装置の設計上の自由度が大きくな
り、コストダウン、高機能化が達成しやすくなる。
【0075】この発明の請求項7に係る超電導コイル装
置は、請求項1乃至請求項4の超電導コイル装置の超電
導コイルを短絡する回路短絡手段を超電導コイルの励磁
極性の方向と一致する方向のみに導通させる構成とした
ので、サイリスタ部分の構成がシンプルになり超電導コ
イル装置として小形に構成できる。
【0076】この発明の請求項8に係る超電導コイル装
置は、複数に分割されて分割点から引き出しリードが引
き出されて極低温冷媒により冷却された超電導コイル
と、超電導コイルに励磁電流を供給する電源と、超電導
コイルがクエンチしたときにクエンチを検出するクエン
チ検出手段と、クエンチ信号に基づいて、超電導コイル
を電源から切り離す遮断器と、電源から切り離された超
電導コイルの分割毎に短絡する回路短絡手段が設けられ
た超電導コイル装置であって、分割毎に設けられた回路
短絡手段は制御端子を有する一対または複数個のサイリ
スタを逆並列に接続して構成し、クエンチ検出手段が検
出したクエンチ信号に基づいて分割毎に設けられたそれ
ぞれの回路短絡手段を導通状態にするように制御する用
に構成したので、巻数が多い超電導コイルにおいても、
励磁するときおよびクエンチしたときの誘起電圧を低く
抑える効果が得られる。
【0077】この発明の請求項9に係る超電導コイル装
置は、複数に分割されて分割点から引き出しリードが引
き出されて極低温冷媒により冷却された超電導コイル
と、超電導コイルに励磁電流を供給する電源と、超電導
コイルがクエンチしたときに超電導コイルのクエンチを
分割毎に検出するクエンチ検出手段と、クエンチ検出手
段が検出したクエンチ信号に基づいて超電導コイルを電
源から切り離す遮断器と、遮断器により電源から切り離
された超電導コイルを分割毎に短絡する回路短絡手段を
設けた超電導コイル装置であって、クエンチ検出手段は
超電導コイルの分割毎にクエンチを検出するものであ
り、超電導コイルの分割毎にそれぞれ接続された回路短
絡手段をクエンチ検出手段の分割毎に検出したクエンチ
信号に基づいて、分割位置に対応する回路短絡手段を導
通状態にするように制御するものであり、巻回数の多い
超電導コイルであってもクエンチしたときの分割コイル
毎の電磁的相互作用を小さく抑えられ、超電導コイルの
誘起電圧も小さく抑えられる効果が得られる。
【0078】この発明の請求項10に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個のサイリスタ素子を逆並列に接続して構成した
ので、サイリスタは外部より制御でき、請求項9と同様
に、巻回数の多い超電導コイルであってもクエンチした
ときの分割コイル毎の電磁的相互作用を少なく抑えら
れ、超電導コイルの誘起電圧も小さく抑えられる効果を
奏する。
【0079】この発明の請求項11に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個のGTOサイリスタ素子を逆並列に接続して構
成したものであり、請求項8、請求項9と同様の効果に
加えて、GTOサイリスタを使用したことにより制御性
に優れた超電導コイル装置が得られる。
【0080】この発明の請求項12に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一対また
は複数個の光トリガーサイリスタ素子を逆並列に接続し
て構成したものであり、請求項8、請求項9の効果に加
えて、高電圧用の絶縁設計が容易になるという効果が得
られる。
【0081】この発明の請求項13に係る超電導コイル
装置は、請求項8または請求項9の超電導コイル装置の
各分割毎に接続する回路短絡手段を、それぞれ一個また
は複数個のトライアックで構成したものであり、請求項
8、請求項9の効果に加えて、コンパクトな回路短絡手
段となり、超電導コイル装置をコンパクトに構成できる
効果が得られる。
【0082】この発明の請求項14に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項13の超電導コイル装置の
複数に分割された超電導コイルの各分割毎に接続された
各回路短絡手段を極低温部分に配置したので、超電導コ
イルと回路短絡手段が短い距離で結合できるのでクエン
チ時の保護性能がよくなる効果が得られる。
【0083】この発明の請求項15に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項13の超電導コイル装置の
複数に分割された超電導コイルの各分割毎に接続された
各回路短絡手段を室温部分に配置したので、超電導コイ
ル装置の設計上の自由度が大きくなり、コストダウン、
高機能化が達成し易くなる。
【0084】この発明の請求項16に係る超電導コイル
装置は、請求項8乃至請求項12、請求項14および請
求項15の構成の回路短絡手段は超電導コイルの励磁極
性と一致する方向のみに導通させる構成としたので、サ
イリスタ部分の構成がシンプルになり超電導コイル装置
として小形に構成できる。
【0085】この発明の請求項17に係る超電導コイル
装置は、極低温冷媒により冷却された超電導コイルと、
励磁された超電導コイルに永久電流を流す閉回路を形成
する永久電流スイッチと、永久電流スイッチがクエンチ
したときにクエンチを検出するクエンチ検出手段と、ク
エンチ信号に基づいて、超電導コイルを短絡する回路短
絡手段とを備えた超電導コイル装置であって、回路短絡
手段を制御端子を有する1個または複数個のサイリスタ
で構成したものであり、保護装置としてダイオード対を
使用するときのように素子の状態で特性試験を行って使
用するものを選択し、組み合わせた後の特性確認を行う
という煩雑な試験を行う必要がなく、また歩留まりもよ
くなり、制御は外部より制御信号を与えて能動的に行う
ので安定して運転できる効果が得られる。
【0086】この発明の請求項18に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段は1個または複数個のGTOサ
イリスタで構成したものであり、請求項17の効果に加
えて、GTOサイリスタを使用したことにより制御性に
優れた超電導コイル装置が得られる。
【0087】この発明の請求項19に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段を1個または複数個の光トリガ
ーサイリスタで構成したものであり、制御端子には光フ
ァイバーケーブルによって信号を与えるので電気絶縁性
に優れ、請求項17の効果に加えて、高電圧用の絶縁設
計が容易になるという効果も得られる。
【0088】この発明の請求項20に係る超電導コイル
装置は、請求項17の超電導コイル装置の超電導コイル
を短絡する回路短絡手段を1個または複数個のトライア
ックで構成したものであり、請求項17と同様の効果に
加えて、回路短絡手段が小さくなり、超電導コイル装置
として小型化、低コスト化が容易となる効果も得られ
る。
【0089】この発明の請求項21に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項20の超電導コイル装置
の超電導コイルを短絡する回路短絡手段を極低温部分に
配置したので、超電導コイルと回路短絡手段が短い距離
で結合できるのでクエンチ時の保護性能がよくなる。
【0090】この発明の請求項22に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項20の超電導コイル装置
の超電導コイルを短絡する回路短絡手段は室温部分に配
置したので、超電導コイル装置の設計上の自由度が大き
くなり、コストダウン、高機能化が達成し易くなる。
【0091】この発明の請求項23に係る超電導コイル
装置は、請求項17乃至請求項19、請求項21および
請求項22の超電導コイル装置の超電導コイルを短絡す
る回路短絡手段は超電導コイルの励磁極性の一致する方
向のみに導通させる構成としたものであり、サイリスタ
部分の構成がシンプルになり超電導コイル装置として小
形に構成できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の超電導コイル装置の実施の形態
1.の構成を示す回路図である。
【図2】 逆並列されたサイリスタ対を極低温に冷却し
たときの電圧電流特性を示す特性図である。
【図3】 この発明の超電導コイル装置の実施の形態
2.の構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の超電導コイル装置の実施の形態
3.の構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の超電導コイル装置の超電導コイル
を複数に分割して分割毎に保護する実施の形態4.の構
成を示す回路図である。
【図6】 この発明の超電導コイル装置の超電導コイル
を複数に分割して分割毎に保護する実施の形態5.の構
成を示す回路図である。
【図7】 この発明の超電導コイル装置の永久電流モー
ドで運転される場合の実施の形態6.の構成を示す回路
図である。
【図8】 超電導コイルの保護装置の回路短絡手段の導
通させる方向を必要な一方向のみとした回路図である。
【図9】 超電導コイルの保護装置の回路短絡手段の導
通させる方向を必要な一方向のみとした永久電流モード
で運転される構成の回路図である。
【図10】 従来の超電導コイル装置の構成を示す回路
図である。
【図11】 超電導コイル装置の保護装置として使用さ
れるダイオードの逆並列に接続されたダイオード対の極
低温下の電圧電流特性を示す特性図である。
【図12】 従来の超電導コイル装置に使用されている
クエンチ検出手段の一例を示す回路図である。
【図13】 従来の永久電流モードで運転さされる超電
導コイル装置の回路図である。
【図14】 永久電流スイッチの一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 超電導コイル、2 電源、3 電流供給リード、4
クエンチ検出手段、5 遮断器、16 サイリスタ
対、17 ゲート制御回路、23 電流供給リード、2
6 サイリスタ対、36 トライアック、41 超電導
コイル、46 サイリスタ対、47 ゲート制御回路、
54 クエンチ検出手段、56 サイリスタ対、57
ゲート制御回路、64 クエンチ検出手段、66 サイ
リスタ対、67 ゲート制御回路、68 永久電流スイ
ッチ、76 サイリスタ、77 ゲート制御回路、86
サイリスタ、87 ゲート制御回路。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導線が巻回されて極低温に冷却され
    た超電導コイルと、該超電導コイルに励磁電流を供給す
    る電源と、電源から超電導コイルに通電する電流供給リ
    ードと、超電導コイルがクエンチしたときにクエンチを
    検出するクエンチ検出手段と、クエンチ検出手段が検出
    したクエンチ信号に基づいて超電導コイルを電源から切
    り離す遮断器と、遮断器により電源から切り離された超
    電導コイルを短絡する回路短絡手段とを備えた超電導コ
    イル装置であって、上記回路短絡手段は、制御端子を有
    する一対または複数個のサイリスタ素子を逆並列に接続
    した構成であることを特徴とする超電導コイル装置。
  2. 【請求項2】 回路短絡手段は一対または複数個のGT
    Oサイリスタ素子を逆並列に接続して構成されてること
    を特徴とする請求項1記載の超電導コイル装置。
  3. 【請求項3】 回路短絡手段は一対または複数個の光ト
    リガーサイリスタ素子を逆並列に接続して構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の超電導コイル装置。
  4. 【請求項4】 回路短絡手段は1個または複数個のトラ
    イアックで構成したことを特徴とする請求項1記載の超
    電導コイル装置。
  5. 【請求項5】 回路短絡手段は極低温部分に配置されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の超電導コイル装置。
  6. 【請求項6】 回路短絡手段は室温部分に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の超電導コイル装置。
  7. 【請求項7】 回路短絡手段は超電導コイルの励磁極性
    と一致する方向のみに1個または複数個のサイリスタ素
    子を接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3、
    請求項5および請求項6のいずれかに記載の超電導コイ
    ル装置。
  8. 【請求項8】 超電導線が巻回され、複数に分割されて
    各分割点より接続リードが引き出されて極低温に冷却さ
    れた超電導コイルと、該超電導コイルに励磁電流を供給
    する電源と、電源から超電導コイルに電流を通電する電
    流供給リードと、超電導コイルがクエンチしたときにク
    エンチを検出するクエンチ検出手段と、クエンチ検出手
    段が検出したクエンチ信号に基づいて超電導コイルを電
    源から切り離す遮断器と、遮断器により電源から切り離
    された超電導コイルを分割毎に短絡する回路短絡手段が
    設けられた超電導コイル装置であって、上記回路短絡手
    段は、複数に分割された超電導コイルの分割毎にそれぞ
    れ接続され、クエンチ検出手段が検出したクエンチ信号
    に基づいて、超電導コイルの各分割毎に接続された回路
    短絡手段を導通状態にするように制御することを特徴と
    する超電導コイル装置。
  9. 【請求項9】 超電導線が巻回され、複数に分割されて
    各分割点より接続リードを引き出されて極低温に冷却さ
    れた超電導コイルと、該超電導コイルに励磁電流を供給
    する電源と、電源から超電導コイルに電流を通電する電
    流供給リードと、超電導コイルがクエンチしたときにク
    エンチを検出するクエンチ検出手段と、クエンチ検出手
    段が検出したクエンチ信号に基づいて超電導コイルを電
    源から切り離す遮断器と、遮断器により電源から切り離
    された超電導コイルを分割毎に短絡する回路短絡手段が
    設けられた超電導コイル装置であって、上記クエンチ検
    出手段は超電導コイルの分割毎にクエンチを検出するも
    のであり、上記回路短絡手段は、超電導コイルの分割毎
    にそれぞれ接続されており、クエンチ検出手段の検出し
    た分割毎にクエンチ信号に基づいて、クエンチ信号に対
    応する分割毎に接続された回路短絡手段を導通状態にす
    るように制御することを特徴とする超電導コイル装置。
  10. 【請求項10】 複数に分割された超電導コイルの各分
    割毎に接続された回路短絡手段は、それぞれ一対または
    複数個の制御端子を有するサイリスタ素子を逆並列に接
    続して構成されていることを特徴とする請求項8または
    請求項9のいずれかに記載の超電導コイル装置。
  11. 【請求項11】 複数に分割された超電導コイルの各分
    割毎に接続された回路短絡手段は、それぞれ一対または
    複数個のGTOサイリスタ素子を逆並列に接続して構成
    されていることを特徴とする請求項8または請求項9の
    いずれかに記載の超電導コイル装置。
  12. 【請求項12】 複数に分割された超電導コイルの各分
    割毎に接続された回路短絡手段は、それぞれ一対または
    複数個の光トリガーサイリスタ素子を逆並列に接続して
    構成されていることを特徴とする請求項8または請求項
    9のいずれかに記載の超電導コイル装置。
  13. 【請求項13】 複数に分割された超電導コイルの各分
    割毎に接続された回路短絡手段は、それぞれ1個または
    複数個のトライアックで構成されていることを特徴とす
    る請求項8または請求項9にいずれかに記載の超電導コ
    イル装置。
  14. 【請求項14】 複数に分割された超電導コイルの各分
    割毎に接続する回路短絡手段は、それぞれ超電導コイル
    とともに極低温部分に配置したことを特徴とする請求項
    8乃至請求項13のいずれかに記載の超電導コイル装
    置。
  15. 【請求項15】 回路短絡手段は室温部分に配置したこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記
    載の超電導コイル装置。
  16. 【請求項16】 回路短絡手段は超電導コイルの励磁極
    性と一致する方向にサイリスタ素子を配置したことを特
    徴とする請求項8乃至請求項12、請求項14および請
    求項15のいずれかに記載の超電導コイル装置。
  17. 【請求項17】 超電導線が巻回されて極低温容器に収
    納されて極低温冷媒により冷却された超電導コイルと、
    該超電導コイルに励磁電流を供給する電源と、電源から
    超電導コイルに電流を通電する電流供給リードと、励磁
    された超電導コイルに永久電流を流す閉回路を形成する
    永久電流スイッチと、該永久電流スイッチがクエンチし
    たときにこれを検出するクエンチ検出手段と、該クエン
    チ検出手段のクエンチ信号に基づいて超電導コイルを短
    絡する回路短絡手段とを備えた超電導コイル装置であっ
    て、上記回路短絡手段は制御端子を有する一対または複
    数個のサイリスタ素子を逆並列に接続して構成されてい
    ることを特徴とする超電導コイル装置。
  18. 【請求項18】 回路短絡手段は一対または複数個のG
    TOサイリスタ素子を逆並列に接続して構成されている
    ことを特徴とする請求項17記載の超電導コイル装置。
  19. 【請求項19】 回路短絡手段は一対または複数個の光
    トリガーサイリスタ素子を逆並列に接続して構成されて
    いることを特徴とする請求項17記載の超電導コイル装
    置。
  20. 【請求項20】 回路短絡手段は1個または複数個のト
    ライアックで構成されていることを特徴とする請求項1
    7記載の超電導コイル装置。
  21. 【請求項21】 回路短絡手段は極低温部分に配置され
    ていることを特徴とする請求項17乃至請求項20のい
    ずれかに記載の超電導コイル装置。
  22. 【請求項22】 回路短絡手段は室温部分に配置されて
    いることを特徴とする請求項17乃至請求項20のいず
    れかに記載の超電導コイル装置。
  23. 【請求項23】 回路短絡手段は超電導コイルの励磁極
    性と一致する方向のみにサイリスタ素子を配置したこと
    を特徴とする請求項17乃至請求項19、請求項21お
    よび請求項22のいずれかに記載の超電導コイル装置。
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