JPH10269332A - 情報記録媒体及びコード記録装置 - Google Patents

情報記録媒体及びコード記録装置

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Publication number
JPH10269332A
JPH10269332A JP9087259A JP8725997A JPH10269332A JP H10269332 A JPH10269332 A JP H10269332A JP 9087259 A JP9087259 A JP 9087259A JP 8725997 A JP8725997 A JP 8725997A JP H10269332 A JPH10269332 A JP H10269332A
Authority
JP
Japan
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information
code
perceptual
read
perceptual information
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9087259A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Imaide
愼一 今出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH10269332A publication Critical patent/JPH10269332A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】直前に読み取ったコード内容に応じて現読み取
りコードの出力内容が選択されて出力可能であるデータ
構造を有するコードを提供すること。 【解決手段】情報記録媒体24には、音声情報、映像情
報又はディジタルコードデータからなる知覚情報を含む
光学的に読み取り可能となされたコードパターンの複数
個が、所定の関連性をもって各別に順次光学的に読み取
り可能な如く印刷記録される。上記複数個の各コードパ
ターンは、含まれている知覚情報を識別するための知覚
情報単位識別情報と、順次読み取られる複数個のコード
パターン中の当該時点において読み取られたコードパタ
ーンに含まれる知覚情報の出力を、当該時点の直前に読
み取られ出力された別のコードパターンに含まれる知覚
情報の上記知覚情報単位識別情報と共に制御するための
出力制御条件情報とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声,音楽等のオ
ーディオ情報、映像情報、及びディジタルコードデー
タ、等を含めたいわゆるマルチメディア情報を変換して
成る光学的に読み取り可能なコードパターンを記録した
情報記録媒体、及び、そのような情報記録媒体に記録さ
れたコードパターンを光学的に読み取って元のマルチメ
ディア情報を再生するコード読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声や音楽等の音声情報を記
録する媒体として、磁気テープや光ディスク等、種々の
ものが知られている。しかしこれらの媒体は、大量に複
製を作ったとしても単価はある程度高価なものとなり、
またその保管にも多大な場所を必要としていた。さらに
は、音声を記録した媒体を、遠隔地にいる別の者に渡す
必要ができた場合には、郵送するにしても、また直に持
っていくにしても、手間と時間がかかるという問題もあ
った。また、音声情報以外の、カメラ,ビデオ機器等か
ら得られる画像情報、及びパーソナルコンピュータ,ワ
ードプロセッサ等から得られるテキストデータ、等をも
含めた所謂マルチメディア情報全体に関しても同様であ
った。
【0003】このような問題に対処するべきものとし
て、例えば、本発明の出願人による特開平6−2314
66号公報や特開平7−325897号公報、等には、
マルチメディア情報を光学的に読み取り可能なコードパ
ターンに変換して紙等の情報記録媒体に印刷記録し、ま
たそのような情報記録媒体からコードパターンを読み取
って元のマルチメディア情報を再生するシステムが開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの特開
平6−231466号公報や特開平7−325897号
公報、等には、印刷物からコードを再生する上でコード
間に所定の関係をもたせて同一コード再生において多様
な再生情報の組立を実現するためのデータ構造、再生処
理手順の具体的記載がなされていなかった。特に、同じ
コードを読み取って再生しようとするとき、直前に読み
取ったコードの組み合わせに依存して出力される情報が
異なって再生される再生方法については、これまで考慮
されていなかった。
【0005】直前に読み取ったコードの情報によって現
在読み取ったコードの情報が従属的に選択されて再生で
きることは、直前にユーザ自身の判断で選択した内容に
よって次の判断で選択した内容が妥当かどうかを示唆し
たり、読み取られていくコードの内容の連続的組み合わ
せに応じたコメントをユーザに対して与えることができ
る。このことは、従来決まり切ったコード再生しか得ら
れなかったユーザに対して、その都度ユーザ判断に応じ
てコード自体が再生する情報内容を変更していっている
かのようにアプリケーションを制作することが可能とな
る。即ち、ユーザとコードとがインタラクティブに情報
交換をしているかのようにユーザに対して一種錯覚させ
得る、これまでにはなかった印刷物を提供できることに
なる。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、いわゆるマルチメディア情報をデータ化し、光学的
に読み取り可能なコードパターンに変換したコードおい
て、直前に読み取ったコード内容に応じて現読み取りコ
ードの出力内容が選択されて出力可能であるデータ構造
を有するコードを提供することにより、ユーザに対する
‘読み取り順序’の誘導を可能にすること、複数コード
においてその中で読み取った‘組み合わせ’に応じて、
次に読み取ったコードの出力内容が選択されて出力可能
であるデータ構造を有するコードを提供することによ
り、ユーザ自身の判断によるコード選択パターンに意味
づけられた内容の再生を可能にすること、及び、上記コ
ードの出力制御は前読み取りコードと現出力コードの選
択ルールをテーブルまたは演算により提供すること、を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による情報記録媒体は、音
声情報、映像情報又はディジタルコードデータからなる
知覚情報を含む光学的に読み取り可能となされたコード
パターンの複数個が、所定の関連性をもって各別に順次
光学的に読み取り可能な如く印刷記録されており、上記
複数個の各コードパターンは、含まれている知覚情報を
識別するための知覚情報単位識別情報と、順次読み取ら
れる複数個のコードパターン中の当該時点において読み
取られたコードパターンに含まれる知覚情報の出力を、
当該時点の直前に読み取られ出力された別のコードパタ
ーンに含まれる知覚情報の上記知覚情報単位識別情報と
共に制御するための出力制御条件情報と、を含むことを
特徴とする。
【0008】即ち、人の知的活動のスタイルの一つとし
て、対話形式がある。この対話形式においては、相手の
問いかけである情報提供に対して自己の判断を行って、
関連する応答としての情報を相手に返す。このような繰
り返しにより、知的活動を行っていく。
【0009】これを情報取得過程の観点で別の角度から
みると、自己が発信した情報に関連性をもった情報をそ
の直後に相手が判断し返信するといった状態遷移の繰り
返しであると解釈することもできる。ここで、自己発信
情報を用意された情報からの自己判断による選択情報と
置き換え、相手発信情報は予め用意された情報の中から
自己発信情報に関連づけられた情報の出力とすれば、見
かけ上、対話形式を作り出すことができる。
【0010】請求項1に記載の発明の情報記録媒体で
は、ユーザの情報取得または自己選択は、コード化され
た知覚情報を読み取り再生する行為によって実現する。
従って、直前に自己判断によって選択し読み取ったコー
ド再生知覚情報に対応して、自己が知り得えず且つその
コード再生知覚情報に関連づけられた情報が、例えば現
読み取りコードのなかから選択抽出されて再生出力され
る状態を提供することができる。
【0011】直前に読み取ったコードの情報によって現
在読み取ったコードの情報が従属的に選択されて再生で
きることは、直前にユーザ自身の判断で選択した内容に
よって次の判断で選択した内容が妥当かどうかを示唆し
たり、読み取られていくコードの内容の連続的組み合わ
せに応じたコメントをユーザに対して与えることができ
る。このことは、従来決まり切ったコード再生しか得ら
れなかったユーザに対して、その都度ユーザ判断に応じ
てコード自体が再生する情報内容を変更していっている
かのようにアプリケーションを制作することが可能とな
る。即ち、ユーザと仮想的相手とがコードを介してイン
タラクティブに情報交換をしているかのようにユーザに
対して一種錯覚させる、これまでにはなかった印刷物を
提供できることになる。
【0012】このようなインタラクティブ情報交換を実
現するには、コンピュータを代表とするような情報機器
を使う例が一般的であるが、本発明は、印刷物というか
つてより身近で且つ安価で手軽な記録媒体によって、こ
れを実現しているところに意義があり、特別な操作法を
学ぶ必要なく、幼児でさえ簡単に利用できるものであ
る。
【0013】また、請求項2に記載の発明による情報記
録媒体は、音声情報、映像情報又はディジタルコードデ
ータからなる複数個の知覚情報と該知覚情報を識別する
ための知覚情報単位識別情報とを含む光学的に読み取り
可能となされた複数個の第1のコードパターンと、音声
情報、映像情報又はディジタルコードデータからなる複
数個の知覚情報と、既に読み取られた複数個の上記第1
のコードパターンに含まれる上記知覚情報単位識別情報
の組合せもしくは順序に基づいて当該複数個の知覚情報
の中から所定の一の知覚情報を選択して出力するための
出力制御条件情報とを含む第2のコードパターンとが光
学的に読み取り可能な如く印刷記録されていることを特
徴とする。
【0014】即ち、請求項2に記載の発明の情報記録媒
体によれば、前読取り再生された、知覚情報の組み合わ
せまたは順序に応じて現読取り再生する知覚情報単位を
特定し出力再生できるので、単に一つの知覚情報をユー
ザが自己選択するといった限定された選択ではなく、複
数の知覚情報単位の選択に応じた相手反応である知覚情
報が設定できる。対話的情報交換においては、唯一つの
応答しかしないということはなく、複数の応答がある場
合も多い。従って、複数の応答、知覚情報の再生に従っ
た相手の反応である知覚情報出力を実現し、より自然な
対話形式のアプリケーションの制作を可能にする。
【0015】また、請求項3に記載の発明によるコード
読取装置は、音声情報、映像情報又はディジタルコード
データからなる知覚情報を含む光学的に読み取り可能と
なされたコードパターンの複数個が、所定の関連性をも
って各別に順次光学的に読み取り可能な如く印刷記録さ
れ、上記複数個の各コードパターンは、含まれている知
覚情報を識別するための知覚情報単位識別情報と、順次
読み取られる複数個のコードパターン中の当該時点にお
いて読み取られたコードパターンに含まれる知覚情報の
出力を、当該時点の直前に読み取られ出力された別のコ
ードパターンに含まれる知覚情報の上記知覚情報単位識
別情報と共に制御するための出力制御条件情報とを含む
情報記録媒体から、上記コードパターンを光学的に読み
取る読取手段と、上記読取手段で読み取られたコードパ
ターンを処理して元の知覚情報に対応するデータに復元
する復元手段と、上記復元手段で復元されたデータを元
の知覚情報として再生出力する再生出力手段と、を具備
し、上記再生出力手段は、当該時点において読み取られ
たコードパターンの上記出力制御条件情報と当該時点の
直前に読み取られ出力された別のコードパターンに含ま
れる知覚情報の上記知覚情報単位識別情報とから当該時
点において読み取られたコードパターンに含まれる知覚
情報の出力を制御する出力制御手段を含むことを特徴と
する。
【0016】即ち、人の知的活動のスタイルの一つとし
て、対話形式がある。対話形式においては、相手の問い
かけである情報提供に対して、自己の判断を行って、関
連する応答としての情報を相手に返す。このような繰り
返しにより、知的活動を行っていく。
【0017】これを情報取得過程の観点で別の角度から
みると、自己が発信した情報に関連性をもった情報をそ
の直後に相手が判断し返信するといった状態遷移の繰り
返しであると解釈することもできる。ここで、自己発信
情報を用意された情報からの自己判断による選択情報と
置き換え、相手発信情報は予め用意された情報の中から
自己発信情報に関連づけられた情報の出力とすれば、見
かけ上対話形式を作り出すことができる。
【0018】請求項3に記載の発明のコード読取装置で
は、ユーザの情報取得または自己選択は、コード化され
た知覚情報を読み取り再生する行為によって実現する。
従って、直前に自己判断によって選択し読み取ったコー
ド再生知覚情報に対応して、自己が知り得ず且つそのコ
ード再生知覚情報に関連づけられた情報が、例えば現読
み取りコードの中から選択抽出されて再生出力される状
態を提供することができる。
【0019】直前に読み取ったコードの情報によって現
在読み取ったコードの情報が従属的に選択されて再生で
きることは、直前にユーザ自身の判断で選択した内容に
よって次の判断で選択した内容が妥当かどうかを示唆し
たり、読み取られていくコードの内容の連続的組み合わ
せに応じたコメントをユーザに対して与えることができ
る。このことは、従来決まり切ったコード再生しか得ら
れなかったユーザに対して、その都度ユーザ判断に応じ
てコード自体が再生する情報内容を変更していっている
かのようにアプリケーションを制作することが可能とな
る。即ち、ユーザとコードとがインタラクティブに情報
交換をしているかのようにユーザに対して一種錯覚させ
得る、これまでにはなかった印刷物のための読取装置を
提供できることになる。
【0020】また、請求項4に記載の発明によるコード
読取装置は、音声情報、映像情報又はディジタルコード
データからなる複数個の知覚情報と該知覚情報を識別す
るための知覚情報単位識別情報とを含む光学的に読み取
り可能となされた複数個の第1のコードパターンと、音
声情報、映像情報又はディジタルコードデータからなる
複数個の知覚情報と、既に読み取られた複数個の上記第
1のコードパターンに含まれる上記知覚情報単位識別情
報の組合せもしくは順序に基づいて当該複数個の知覚情
報の中から所定の一の知覚情報を選択して出力するため
の出力選択条件情報とを含む第2のコードパターンと、
が光学的に読み取り可能な如く印刷記録されている情報
記録媒体から上記第1又は第2のコードパターンを光学
的に読み取る読取手段と、上記読取手段で読み取られた
第1又は第2のコードパターンを処理して元の知覚情報
に対応するデータに復元する復元手段と、上記復元手段
で復元されたデータを元の知覚情報として再生出力する
再生出力手段とを備え、上記再生出力手段は、上記第2
のコードパターンの読み取り前に、上記読取手段で順次
各別に読み取られた複数個の第1のコードパターンに含
まれる各知覚情報単位識別情報の組合せもしくは順序
と、後に読み取られた上記第2のコードパターンに含ま
れる上記出力制御条件情報とから、当該第2のコードパ
ターンに含まれる複数個の知覚情報の中から所定の一の
知覚情報を選択して出力する出力制御手段を含むことを
特徴とする。
【0021】即ち、請求項4に記載の発明のコード読取
装置によれば、前読取り再生された、知覚情報の組み合
わせまたは順序に応じて現読取り再生する知覚情報単位
を特定し出力再生できるので、単に一つの知覚情報をユ
ーザが自己選択するといった限定された選択ではなく、
複数の知覚情報単位の選択に応じた相手反応である知覚
情報が設定できる。対話的情報交換においては、唯一つ
の応答しかしないということはなく、複数の応答がある
場含も多い。従って、複数の応答、知覚情報の再生に従
った相手の反応である知覚情報出力を実現し、より自然
な対話形式のアプリケーションの制作を可能にし、その
読取り装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に、本発明の理解を助けるために、特開平7−3258
97号公報に開示されているような情報記録媒体に印刷
記録されたドットコードパターンを図2を参照して説明
する。
【0023】即ち、同図上方に示すようなドットコード
パターン10は、同図中、真ん中に示すようなブロック
12の集合体となっている。データはこのブロック単位
に記録されており、各ブロック12は、同図下方に示す
ように、マーカ14、パターンドット16、及びブロッ
クアドレスパターン18を有し、これらによって囲まれ
た内部がデータドット領域20となる。そして、各ブロ
ック毎に、ブロックアドレスと呼ばれる番号が付けられ
ている。このブロックアドレスは、各ブロック毎のブロ
ックアドレスパターン18の一部にドットの並び方で表
現されており、マクロブロック単位情報(マクロブロッ
クがいくつのブロックの集合で成り立っているのかを示
す情報)と共に記録されている。
【0024】図3の(A)は、ブロック単位の情報から
マルチメディア情報再生用データである2つのサブセッ
トss1,ss2を得る方法について示した例である。
ただし、この例ではマクロブロック単位が12ブロック
のときの例を示している。
【0025】即ち、各ブロックの104バイトのデータ
は、ユーザデータエリアから先頭の所定バイト数をマク
ロブロックヘッダ22として抽出した残りをブロックア
ドレス順にデータを並べていき、マクロブロックヘッダ
22に記述されているインターリーブの方法に従ってデ
ータの並べ替えを行ってスーパーマクロブロックを構成
する。この時、同図のように複数のマクロブロックから
スーパーマクロブロックを構成させることもある。そし
て、そのスーパーマクロブロックのデータに対して、マ
クロブロックヘッダ22に記録されているエラー訂正方
法に従ってエラー訂正を行ったものがサブセットとな
る。サブセットは、それぞれが音声や画像等の知覚情報
単位としてのデータであり、場合によっては、圧縮符号
化されたデータのこともある。従って、本例の場合は、
知覚情報数が2となる。
【0026】以下、このようなドットコードパターンを
利用した本発明の実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0027】図4は、本発明の第1の実施の形態にかか
る情報記録媒体24を示す図で、この情報記録媒体24
には、文字や画像等の可読情報と、ドットコードパター
ンが印刷記録されている。
【0028】ここで、画像は、所定の関連性を持つ群2
6A,26B,26Cに分けられ、また、文字は、問題
のタイトル28Aと問題28Bとからなる。そして、各
画像の近傍(ここでは、画像の下位置)に、その画像に
対応した情報、例えば、識別情報や音声等のマルチメデ
ィア情報がドットコードパターン30A1,30A2,
30A3,30B1,…,30C3(第1のコードパタ
ーン)として印刷記録されている。同様に、問題28B
の近傍には、上記ドットコードパターン30A1,30
A2,30A3,30B1,…,30C3の読み取り内
容に応じて異なるマルチメディア情報が再生されるよう
なドットコードパターン32(第2のコードパターン)
が印刷記録されている。
【0029】而して、このような情報記録媒体におい
て、操作者が不図示のコード読取装置により、各群の中
からそれぞれ一つのドットコードパターンを選択的にス
キャンした後、問題28Bに対応して記録されたドット
コードパターン32をスキャンすると、操作者が上記ド
ットコードパターン30A1〜30C3のいずれを組み
合わせてスキャンしたかによって異なる内容のマルチメ
ディア情報が再生される。
【0030】例えば、本実施の形態では、画像は、みか
んの画像の群,バナナの画像の群,すいかの画像の群よ
りなり、それぞれ1個,2個,3個を表している。ま
た、問題タイトル28Aとしては“つぎの四角の中から
どれか選んで合計を数えましょう”が、問題28Bとし
ては“全部でいくつでしょうか”が記録されている。
【0031】そして、操作者が、例えば、1個のみかん
に対応して記録されたドットコードパターン30A1を
スキャンするとコード読取装置によって「みかん1個で
す。」というような音声が再生出力され、次に2本のバ
ナナに対応して記録されたドットコードパターン30B
2をスキャンすると「バナナ2本です。」という音声
が、そして、3切れのすいかに対応して記録されたドッ
トコードパターン30C3をスキャンすると「すいか3
切れです。」という音声が再生出力され、その後、問題
28B“全部でいくつでしょうか”に対応して記録され
たドットコードパターン32をスキャンしたとすると、
コード読取装置によって「全部で6です。」というよう
な音声が再生出力される。
【0032】図1の(A)は、コード読取装置の基本構
成を示すブロック図であり、情報記録媒体24に記録さ
れたドットコードパターンの像は、光学系34を介して
CCD等の撮像装置を含むコードパターン読取部36に
入力され、光学的に読み取られる。この光学的に読み取
られたコードパターン画像は、コードパターンデータデ
コード部38に入力されて元の情報が復元され、ファイ
ルφ[i]として知覚情報単位の再生出力部40に供給
される。
【0033】なおここで、ファイルφ[i]とは、複数
の知覚情報単位(サブセット)より構成されるという意
味でファイルという名称を使用しているが、特異な例と
して、1つのファイルが1知覚情報単位しか持たない場
合もあり得る。iは、時間的に順序を示すための符号
で、i=0,1,2,…である。
【0034】図1の(B)は、コードパターン(ファイ
ル)単位に知覚情報の出力制御条件情報を有する場合の
論理データ構造の例を示す図で、1つのファイルは、フ
ァイルヘッダ、出力制御条件情報、0〜NまでのN+1
個の知覚情報単位SS(0),SS(1),…SS
(N)からなる。ここで、ファイルヘッダは、ファイル
IDとファイル管理情報で構成される。また、知覚情報
単位は、知覚情報単位識別情報、管理IDや日付等が記
述された知覚情報管理情報、圧縮方式やメディア種類,
フォーマット形式等が記述された知覚情報制御情報、及
び実際のマルチメディア情報に相当する知覚情報単位デ
ータからなる。なお、出力制御条件情報については後述
する。
【0035】このようなファイルをコードパターンデー
タデコード部38から受ける知覚情報単位の再生出力部
40は、出力制御条件情報抽出部42,出力制御部4
4,知覚情報単位識別情報一時記憶部46からなる。出
力制御条件情報抽出部42は、供給されたファイル中に
構成されている上記出力制御条件情報を抽出し、それを
出力制御部44に供給する。出力制御部44では、第1
回目のドットコードパターンの読み取りの際には、この
出力制御条件情報と上記コードパターンデータデコード
部38から供給されたファイル中の上記知覚情報単位識
別情報とを使用して、当該ファイル中のいずれの知覚情
報単位を出力するかを決定する。そして、この決定され
た知覚情報単位SS(i)が、選択知覚情報として出力
されるとともに、この知覚情報単位SS(i)を示す知
覚情報単位識別情報SSi が知覚情報単位識別情報一時
記憶部46に一時記憶される。なお、ここで、iは時間
的な順序を示すための符号である。
【0036】その後、別のドットコードパターンが読み
取られると、同様にして、ファイルが知覚情報単位の再
生出力部40に入力される。そして、出力制御条件情報
抽出部42は、供給されたファイル中に構成されている
上記出力制御条件情報を抽出し、それを出力制御部44
に供給する。出力制御部44では、2回目以降のドット
コードパターンの読み取りであるので、この場合には、
上記出力制御条件情報抽出部42からの出力制御条件情
報と上記コードパターンデータデコード部38から供給
されたファイル中の上記知覚情報単位識別情報とに加え
て、上記知覚情報単位識別情報一時記憶部46に一時記
憶されている一つ前のドットコードパターンの読み取り
時に得られた前回の知覚情報単位を示す知覚情報単位識
別情報SSi-1 をも参照して、ファイル中のいずれの知
覚情報単位を出力するかを決定する。そして、この決定
された知覚情報単位が、選択知覚情報として出力される
とともに、それを示す知覚情報単位識別情報が知覚情報
単位識別情報一時記憶部46に一時記憶されることにな
る。
【0037】以下、これのような処理を繰り返し行う。
【0038】このようにして、操作者が複数のドットコ
ードパターンを時系列的にスキャンすることによって、
前にどのようなドットコードパターンを読み取ったかに
応じて、即ちどのような知覚情報を再生したかに依存し
て、現時点での出力されるマルチメディア情報が自動的
に選択されて再生出力される。
【0039】図5は、上記出力制御条件情報の一例を示
す図である。この場合の出力制御条件情報は、直前に読
み取ったドットコードパターンの知覚情報単位識別情報
を横軸に、現時点で読み込んだドットコードパターン中
の出力制御によって選択される知覚情報単位識別情報を
縦軸としたテーブルを形成している。
【0040】ここで、SSi-1,0 は直前に読み取ったド
ットコードパターンから得られたファイル中の知覚情報
単位[0]を示し、SSi-1,1 は直前のファイル中の知
覚情報単位[1]を示し、…、SSi-1,N は直前のファ
イル中の知覚情報単位[N]を示し、同様に、SSi,0
は現在読み取ったドットコードパターンから得られたフ
ァイル中の知覚情報単位[0]を示し、SSi,1 は現在
のファイル中の知覚情報単位[1]を示し、…、SSi,
N は現在のファイル中の知覚情報単位[N]を示す。ま
た、“1”のフラグは出力制御により選択される知覚情
報単位、“0”のフラグは出力されない知覚情報単位を
示す。
【0041】よって、例えば、直前に読み取ったドット
コードパターンから得られたファイル中より選択されて
再生出力された知覚情報単位が知覚情報単位[0]であ
ったとすると、現在読み取ったドットコードパターンか
ら得られたファイル中より選択される知覚情報単位は、
知覚情報単位識別情報SSi-1,0 に対応して“1”のフ
ラグが立っている知覚情報単位識別情報SSi,1 で示さ
れる知覚情報単位[1]であり、これが選択されて、再
生出力されることになる。
【0042】図3の(B)は、上記出力制御条件情報の
別の例を示す図で、直前に読み取った知覚情報単位が複
数生じた場合に、それらの組み合わせに対応する現読み
取りの知覚情報単位が一つ選択されて再生出力される例
を示している。
【0043】例えば、あるドットコードパターンから得
られたファイル中より選択されて再生出力された知覚情
報単位が知覚情報単位識別情報SSi-1,1 で示されるも
のであり、次に読み取ったドットコードパターンから得
られたファイル中より選択されて再生出力された知覚情
報単位が知覚情報単位識別情報SSi-1,2 で示されるも
のであったとすると、現在読み取ったドットコードパタ
ーンから得られたファイル中から知覚情報単位識別情報
SSi,3 で示される知覚情報が再生出力される。つま
り、1個のみかんに対応して記録されたドットコードパ
ターンをスキャンして「みかん1個」という音声に相当
する知覚情報単位が再生出力され、次に2本のバナナに
対応して記録されたドットコードパターンをスキャンし
て「バナナ2本」という音声に相当する知覚情報単位が
再生出力された後、問題「全部でいくつでしょうか」に
対応して記録されたドットコードパターンをスキャンし
たとすると、上記2つの知覚情報単位の組み合わせに対
応する「全部で3です」という音声に相当する知覚情報
単位が再生出力されるということである。
【0044】このように、出力制御条件情報を、上記直
前に読み取られ出力された知覚情報の知覚情報単位識別
情報に基づいて、当該時点において読み取られたコード
パターンに含まれる知覚情報の出力制御を一義的に決定
し得る参照テーブルとすることにより、出力再生する同
一コード内の知覚情報を、参照テーブルにて容易に決定
づけられるので、負荷が極めて小さい処理系を構成でき
る。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0046】図6は、知覚情報単位の再生推移選択のた
めのデータ構造を示す図であり、同図において、FHXY
はファイル又はコード単位(ここで、Xはファイル又は
コード単位の読み取り順序、Yはファイル又はコード対
象読取集合のメンバID)を示しており、SSZ は知覚
情報単位(ここで、Zは知覚情報単位ID)を示してい
る。なお、SSZ に割り当てられた番号は、知覚情報単
位識別情報の一部として利用される。
【0047】即ち、読み取り順序に応じた複数のドット
コード群(コードベクトルV0 ,コードベクトルV1 ,
…,コードベクトルVx-1 ,コードベクトルVx ,…)
が形成され、一つの群には複数のファイルが、例えば読
取順序1のコードベクトルV0 にはファイルφ[0]
[0]からφ[0][N0 ]が属している。一つのドッ
トコードパターンに対応するファイルφ[0][0]
は、前述したようなデータ構造を有している。即ち、フ
ァイルヘッダFH00、知覚情報単位SS0 ,SS1,…
が入っている。なお、ファイルφ[X][Y]に割り当
てられた番号は、知覚情報単位識別情報の一部として利
用される。
【0048】つまり、ドットコード群を一つのベクトル
として見立てて、定義されており、その一つ一つの成分
が1コードになっていて、そのコード内には、その成分
値として、複数の知覚情報単位が識別番号とともに定義
されている。この識別番号は、コードに割り当てられる
番号と知覚情報単位に割り当てられる番号とを階層的に
定義し、知覚情報単位の識別がなされる。このようなベ
クトルとして定義することにより、演算手法により、知
覚情報単位の出力を制御することができる。
【0049】即ち、コードベクトルを
【数1】
【0050】とし、知覚情報の出力制御条件情報の一形
態としてのセレクタを
【数2】
【0051】とすると、
【数3】
【0052】つまり、これを展開すると、
【数4】
【0053】現時点で読み取ったコードベクトルVx 中
のどの知覚情報単位を出力するかの識別番号が得られ
る。
【0054】このように、出力制御条件情報と知覚情報
単位識別情報とで、当該時点において読み取られたコー
ドパターンに含まれる知覚情報の出力を制御する際、出
力制御条件情報と知覚情報単位識別情報との演算結果に
基づいて行うことにより、出力再生する同一コード内の
知覚情報を、演算にて容易に決定づけられるので、出力
制御のための条件情報量を僅かにして、対話性をもたせ
たコード再生アプリケーションを制作することができ
る。従って、知覚情報量を圧迫して付加情報を記録する
ことはなく、快適さを損なうコードサイズの増加をまね
くことがない。
【0055】このような演算手法を利用する場合のコー
ド読取装置は、図7の(A)に示すような構成となる。
即ち、情報記録媒体24に記録されたドットコードパタ
ーンの像は、光学系34を介してCCD等の撮像装置を
含むコードパターン読取部36に入力され、光学的に読
み取られる。この光学的に読み取られたコードパターン
画像は、コードパターンデータデコード部38に入力さ
れて元の情報が復元され、ファイルとして知覚情報単位
の再生出力部40に供給される。
【0056】このようなファイルをコードパターンデー
タデコード部38から受ける知覚情報単位の再生出力部
40は、出力制御条件情報抽出部42,出力制御部4
4,出力知覚情報単位演算部48,知覚情報単位読取順
序判定部50,ブロック読取順序指定フラグ又はブロッ
ク読取順序規定分離部52からなる。
【0057】出力制御条件情報抽出部42は、供給され
たファイル中に構成されている出力制御条件情報(セレ
クタ)としてのベクトルS[x][y]を抽出し、それ
を出力知覚情報単位演算部48に供給する。出力知覚情
報単位演算部48は、このセレクタを用いて前述の演算
を行うことで、出力すべき知覚情報単位の識別情報を得
て、それを出力制御部44に供給する。出力制御部44
では、この知覚情報単位識別情報に従って上記コードパ
ターンデータデコード部38から供給されたファイル中
のいずれの知覚情報単位を出力するかを決定して、それ
を選択知覚情報として出力する。
【0058】但しこの場合、この処理と並行して、コー
ドパターンデータデコード部38が読み取ったブロック
12の順番を認識してその順番を示す読取ブロック順序
情報を知覚情報単位読取順序判定部50に供給するとと
もに、ブロック読取順序指定フラグ又はブロック読取順
序規定分離部52がファイル中に入れられているブロッ
ク読取順序指定フラグやブロック読取順序規定等を分離
してこの知覚情報単位読取順序判定部50に供給してお
り、知覚情報単位読取順序判定部50では、両者を照ら
し合わせることでブロック順序がその規定通りに読み取
られたかどうか判断した上で、規定通りのときにのみ出
力制御部44からの選択知覚情報の出力を許可するよう
にしている。つまり、ブロック12の読み取り方にも基
づいて知覚情報の出力を制御している。
【0059】図7の(B)は、上記出力知覚情報単位演
算部48の構成を示すブロック図であり、該出力知覚情
報単位演算部48は、マトリックス演算部54,ベクト
ルVx-1 生成部56,記憶部58から構成されている。
【0060】即ち、マトリックス演算部54には、上記
出力制御条件情報抽出部42で抽出された出力制御条件
情報(セレクタ)としてのベクトルS[x][y]と、
ベクトルVx-1 生成部56から一つ前に読んだベクトル
Vx-1 が入力される。そしてこのマトリックス演算部5
4は、上記数3の演算式に基づいて、マトリックス演算
を行い、その演算結果として得られた知覚情報単位識別
情報φ[x][y]即ちSSj を、上記出力制御部44
に供給するともに、記憶部58にも与えて一時記憶させ
る。ここで、上記ベクトルVx-1 生成部56は、記憶部
58に記憶された一つ前に選択された知覚情報単位識別
情報に基づいてベクトルVx-1 を生成して、マトリック
ス演算部54に供給するものであり、これを設けている
理由は、前に読んだ知覚情報単位が群の中で複数選択さ
れることもあり、そのような場合に、選択された複数の
知覚情報単位に従ってベクトルVx-1 の成分を決定する
必要があるからである。
【0061】図8の(A)は、このようなコードファイ
ル単位にセレクタを有する場合のデータ構造例を示す図
であり、一つのドットコードは、ファイルヘッダと、出
力制御条件情報、及び複数もしくは一つの知覚情報単位
とから構成されている。ファイルヘッダは同図の(B)
に示すように、ファイルIDとファイル管理情報とから
なる。また、出力制御条件情報は、同図の(C)に示す
ように、セレクタS[x][y]と、ブロック読取順序
指定フラグ及びブロック読取順序規定からなるもので、
これらブロック読取順序指定フラグ及びブロック読取順
序規定は両方ともブロック12の読み取り順序を規定す
る情報が書かれている。そして、各知覚情報単位は、同
図の(D)に示すように、知覚情報単位識別情報,知覚
情報管理情報,知覚情報制御情報と、実態としての知覚
情報単位データとからなっている。
【0062】ここで、前述のマトリックス演算の説明を
補足するために、図9を参照して、セレクタによるコー
ドベクトルの算出原理を説明する。
【0063】今、同図に示すように、一つ前のベクトル
Vx-1 が、直交する知覚情報単位識別情報φ[x−1]
[0]とφ[x−1][1]の2成分からなり、次の現
時点で読み取ったセレクタとしてのベクトルS[x]
[0]で表されるとすると、ベクトルVx-1 からセレク
タとしてのベクトルS[x][0]に正射影した形で知
覚情報単位識別情報φ[x][0]が求まる。同様にし
て、セレクタとしてのベクトルS[x][1]に正射影
した形で知覚情報単位識別情報φ[x][1]が求ま
る。
【0064】従って、セレクタとしてのベクトルS
[x][0]やベクトルS[x][1]を選定すること
で、所望の知覚情報単位識別情報つまりは知覚情報単位
が得られるようになる。
【0065】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。
【0066】図10は、知覚情報単位の再生推移選択の
ためのデータ構造例を示す図で、ベクトルV0 〜Vx
は、それぞれ、一つのドットコードパターンでしか構成
されておらず、且つ一つのコードが一つの知覚情報単位
しか持たない場合である。
【0067】このようなデータ構造を採用した場合のア
プリケーションとしては、例えば、図11の(A)に示
すような文字の筆順の学習が考えられる。即ち、“あ”
という平仮名が情報記録媒体上にドットコードパターン
により記録されている。ここで、知覚情報単位SS0 は
ブロックアドレス“1”のブロック乃至ブロックアドレ
ス“6”のブロックから構成され、知覚情報単位SS1
はブロックアドレス“7”のブロック乃至ブロックアド
レス“14”のブロックから構成され、知覚情報単位S
S2 はブロックアドレス“15”のブロック乃至ブロッ
クアドレス“27”のブロックから構成されている。
【0068】この場合の各知覚情報単位の推移関係は、
同図の(B)に示すようになる。即ち、図10の例にお
けるベクトルV0 に相当するものは、この図に三角形の
各頂点に配したコードのうちの上側に配した知覚情報単
位SS0 の入っているものであり、ベクトルV1 に相当
するものは左側に配した知覚情報単位SS1 の入ってい
るコードであり、ベクトルV2 に相当するものは右側に
配した知覚情報単位SS2 の入っているコードである。
【0069】ここで、ベクトルV0 の知覚情報単位識別
情報φ[0][0]はxという値を取り、セレクタとし
てのベクトルS[0][0]はaという値を取る。同様
に、ベクトルV1 の知覚情報単位識別情報φ[1]
[0]はy、セレクタとしてのベクトルS[1][0]
はbという値を取り、ベクトルV2 の知覚情報単位識別
情報φ[2][0]はz、セレクタとしてのベクトルS
[2][0]はcという値を取る。
【0070】同図中の実線の矢印は推移可能を示し、こ
の順番でドットコードパターンを読み取ると、正解であ
るとして、その都度、知覚情報単位SSとして記述され
ているマルチメディア情報が再生出力されていく。一
方、破線の矢印は推移不可を示しており、このような状
態推移を取ってドットコードパターンを読み取っていく
と、知覚情報単位は再生されず、例えば、情報読取装置
内に予め用意されている読取エラー警告等が発せられ
る。
【0071】このような推移可・不可の判断は、上記
x,y,z,a,b,cの各値を、同図に設定条件とし
て示すような関係となるように設定しておき、再生条件
に従って判断を行えようにすればよい。
【0072】即ち、知覚情報単位SS0 を含むコードを
読み取った後に知覚情報単位SS1を含むコードを読み
取ったときに行われる前述の数3の数式で示した演算つ
まりx・bの結果がyとなるようにx,y,bのそれぞ
れの値が決められている。同様に、知覚情報単位SS1
を含むコードを読み取った後に知覚情報単位SS2 を含
むコードを読み取ったときの演算y・cの結果がzとな
るようにy,z,cのそれぞれの値が決められている。
そして、それ以外の演算つまり破線の矢印の推移でいっ
た時の演算では、全て、それぞれに定義されている知覚
情報単位識別情報の値x,y,zとは合致しないように
選択されている。
【0073】従って、実線の矢印に相当する再生条件
【数5】
【0074】に合致する順序でドットコードパターンが
読み取られたときにのみ知覚情報単位、例えば、「筆順
はあっています」というような音声情報が再生され、破
線の矢印に相当する再生条件
【数6】
【0075】に合致する順序でドットコードパターンが
読み取られたときには、読取エラー警告が発せられる。
これにより、平仮名“あ”の筆順を誘導していくことが
できる。
【0076】但しこの場合、ドットコードパターンは、
例えばブロックアドレス“1”のブロックからブロック
アドレス“6”のブロックに向けてスキャンしたとき、
また逆方向つまりブロックアドレス“6”のブロックか
らブロックアドレス“1”のブロックに向けてスキャン
したときのいずれであっても読み取れるようなフォーマ
ットとなっているので、このような筆順学習用に適用す
る場合には、さらに、図7の(A)を参照して説明した
ようなブロックの読取順序をも判断して知覚情報単位の
再生の可否を決定することが好ましい。
【0077】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。
【0078】図12は、知覚情報単位の再生推移選択の
ための別のデータ構造例を示す図で、それぞれ一つの知
覚情報単位を含むドットコードパターンが複数個で一つ
の群としてのベクトルVを形成している場合である。
【0079】このようなデータ構造を採用した場合のア
プリケーションとしては、例えば、図13の(A)に示
すような、もののカテゴリを学ぶための学習補助教材が
考えられる。
【0080】即ち、果物の絵とそれに対応する知覚情報
単位を含むドットコードパターンの組を複数含む第1の
コードパターン群と、果物の名称(日本語)とそれに対
応する知覚情報単位を含むドットコードパターンの組を
複数含む第2のコードパターン群と、果物の名称(英
語)とそれに対応する知覚情報単位を含むドットコード
パターンの組を複数含む第3のコードパターン群とが一
つの情報記録媒体24に印刷記録され、“同じ仲間をひ
とつずつ選びましょう”という問題が与えられている。
【0081】同図の(B)は各知覚情報単位間の推移可
否状態を示す図であり、実線の矢印は推移可能を、破線
の矢印は推移不可能を示している。
【0082】つまり、みかんの絵の下の知覚情報単位S
S00を含むコードパターンを読み取った後、日本語“み
かん”の下の知覚情報単位SS12を含むコードパターン
を読み取り、その後に英語“orange”の下の知覚情報単
位SS20を含むコードパターンを読み取った場合には、
正解を表すマルチメディア情報が再生出力されるが、
“みかん”や“orange”の下のコードパターン以外のも
のを読み取った場合には、読取エラー警告等が発せられ
るものである。
【0083】図14の(A)は、この場合の各知覚情報
単位の知覚情報単位識別情報及び出力制御条件情報(セ
レクタ)の値を示しており、同図の(B)はこのセレク
タの数値設定方法を示している。
【0084】即ち、セレクタは、先に説明した数4のベ
クトル演算式に知覚情報単位識別情報を代入すること
で、同図の(B)に示すように、値a0 ,b0 ,c0 ,
a1 ,b1 ,c1 ,a2 ,b2 ,c2 をそれぞれ決定す
ることができる。
【0085】このように、複数個のコードパターンそれ
ぞれを、互いに異なる知覚情報を含んで各別に選択読み
取り可能に印刷記録された複数個のコードパターンから
なる各コードパターン群の中の一つとしたとき、コード
パターンは順次コードパターン群毎にその群の中から操
作者により一つ選択されて読み取られるようにしてい
る。よって、複数個のコードが群を形成できるので、対
話形式におけるユーザ自己判断による選択情報の幅が拡
がり、より多くの対話パターンを設定し組み合わせるこ
とが可能となる。つまり、多種多様な対話状態を提供す
ることができ、常に新鮮且つ多種多様なアプリケーショ
ンを実現できる。
【0086】また、図12に示したようなデータ構造を
採用した場合の別のアプリケーションとしては、図15
に示すような形の認識能力を高めるための学習補助教材
が考えられる。
【0087】即ち、この場合の情報記録媒体24は、
“同じ形のものを選びましょう”という問題に対して、
三角形状,四角形状,ひし形形状にブロック12を配置
した第1のドットコードパターン群と、これら3つの形
状をランダムに複数配した第2のドットコードパターン
群とを印刷記録したものである。
【0088】図16は、これら各形状における知覚情報
単位、知覚情報単位識別情報、出力制御条件情報(セレ
クタ)の関係を示す図である。これらの詳細について
は、先に説明したものと同様であるので、ここではその
説明は省略する。
【0089】このような関係を満たすようにセレクタを
設定しておくことで、第1のコードパターン群から例え
ば三角形状に配されたブロック12をすべてスキャンし
たならば「さんかくです。」というような音声メッセー
ジが再生出力され、その後に第2のコードパターン群か
ら三角形状に配されたドットコードパターンを読み取れ
ば「よくできました。」というような正解メッセージ
が、また四角形状に配されたドットコードパターンを読
み取れば「ざんねんでした、違う形です。」というよう
な不正解メッセージが再生出力されというようなアプリ
ケーションが実現できる。
【0090】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。
【0091】図17は、知覚情報単位の再生推移選択の
ためのさらに別のデータ構造例を示す図で、それぞれ複
数の知覚情報単位を含むドットコードパターン一つが一
つの群としてのベクトルVを形成している場合である。
【0092】このようなデータ構造を採用した場合のア
プリケーションとしては、例えば、図18の(A)に示
すような、大きさの比較を学習するための学習補助教材
が考えられる。
【0093】即ち、情報記録媒体24には、問題として
“大きな丸の順にコードをなぞってみましょう”が印刷
記録されるとともに、3つの異なる大きさの丸に対応さ
せてドットコードパターンが印刷記録されている。ここ
で、各コードパターンは、同図の(B)に示すように、
それぞれ3つの知覚情報単位を含む。図19は、これら
各知覚情報単位の内容と、各知覚情報単位に対応する知
覚情報単位識別情報及び出力制御条件情報の値を示して
いる。ここで、知覚情報単位の内容は、正しい順序で読
み取りが行われた場合には正解を表す音声メッセージ、
間違った順序で読み取りが行われた場合には正解へ導こ
うとする音声メッセージとなるように設定されている。
【0094】例えば、図18の(B)に太い実線の矢印
で示されているように、まず情報記録媒体24上の一番
左側の丸に対応するドットコードパターンをスキャンす
ると、このドットコードパターンに構成された3つの知
覚情報の内、知覚情報単位SSa0の「一番大きな丸です
ね。次に中くらいの丸を選んでください。」という音声
メッセージが再生出力される。
【0095】その次に、正解である一番右側の丸に対応
するドットコードパターンをスキャンすると、当該ドッ
トコードパターンに構成された3つの知覚情報の内、知
覚情報単位SSc1の「そのとおりです。これが中位の大
きさの丸です。さあ、次は、一番小さな丸を選んでみま
しょう。」という音声メッセージが再生出力され、正解
であったことが報知される。
【0096】これに対して、2回目に、間違った真ん中
の丸に対応するドットコードパターンをスキャンしてし
まうと、当該ドットコードパターンに構成された3つの
知覚情報の内、知覚情報単位SSb1の「これは一番小さ
な丸ですね。もう一度考えてこれより大きい丸の中から
選んでみましょう。」という正解へ導こうとする音声メ
ッセージが再生出力されることになる。
【0097】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。
【0098】本実施の形態は、図20の(A)に示すよ
うに、前述の第1の実施の形態で説明したものと同様の
アプリケーションを、同図の(B)に示すような各ドッ
トコードパターンのデータ構造とすることで実現したも
のである。
【0099】即ち、果物の絵の下に配された9つのドッ
トコードパターン(第1のコードパターン)それぞれが
一つの知覚情報単位を含み、これら9つの知覚情報単位
の読み取られた組み合わせに対応する9つの知覚情報単
位が問題“全部でいくつでしょうか”の下に配されたド
ットコードパターン(第2のコードパターン)に含まれ
ている。この場合、各知覚情報単位、各知覚情報単位識
別情報、及び各出力制御条件情報は、図21に示すよう
になっている。
【0100】しかして、みかん1 個の絵の下に配された
知覚情報単位SS00.0を含むドットコードパターンと、
バナナ1 本の絵の下に配された知覚情報単位SS01.0を
含むドットコードパターンと、すいか一切れの絵の下に
配された知覚情報単位SS02.0を含むドットコードパタ
ーンとを読み取った後に、問題の下に配されたドットコ
ードパターンを読み取ると、知覚情報単位SS10.2の
「合計は3です」という音声メッセージが再生出力さ
れ、また、最後のすいか一切れの代わりに、すいか二切
れの絵の下に配された知覚情報単位SS02.1を含むドッ
トコードパターンとを読み取れば、知覚情報単位SS1
0.3の「合計は4です」という音声メッセージが再生出
力されることになる。
【0101】このように、同一コード内に複数の知覚情
報を構成するので、対話形式を実現する上で想定される
相手の反応としての情報を複数用意でき、さらには複数
個のコードが群を形成できるので、対話形式におけるユ
ーザ自己判断による選択情報の幅が拡がり、より多くの
対話パターンを設定し組み合わせることが可能となる。
つまり、多種多様な対話状態を提供することができ、常
に新鮮且つ多種多様なアプリケーションを実現できる。
【0102】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。
【0103】図22の(A)及び(B)は本実施の形態
におけるコード読取装置の構成を示す図で、情報記録媒
体24に記録されたドットコードパターンの像は、光学
系34を介してCCD等の撮像装置を含むコードパター
ン読取部36に入力され、光学的に読み取られる。この
光学的に読み取られたコードパターン画像は、コードパ
ターンデータデコード部38に入力されて元の情報が復
元され、ファイルとして知覚情報単位の再生出力部40
に供給される。
【0104】このようなファイルをコードパターンデー
タデコード部38から受ける知覚情報単位の再生出力部
40は、出力制御条件情報抽出部42、出力制御部4
4、及び出力知覚情報単位演算部48からなる。
【0105】出力制御条件情報抽出部42は、供給され
たファイル中に構成されている出力制御条件情報(セレ
クタ)としてのベクトルS[x][y]を抽出し、それ
を出力知覚情報単位演算部48に供給する。出力知覚情
報単位演算部48は、このセレクタを用いて前述の演算
を行うことで、出力すべき知覚情報単位の識別情報を得
て、それを出力制御部44に供給する。出力制御部44
では、この知覚情報単位識別情報に従って上記コードパ
ターンデータデコード部38から供給されたファイル中
のいずれの知覚情報単位を出力するかを決定して、それ
を選択知覚情報として出力する。
【0106】ここで、出力知覚情報単位演算部48は、
マトリックス演算部54、ベクトルVx-1 生成部56、
記憶部58、及びコードパターン群切り替わり検出部6
0から構成されている。
【0107】即ち、マトリックス演算部54には、上記
出力制御条件情報抽出部42で抽出された出力制御条件
情報(セレクタ)としてのベクトルS[x][y]と、
ベクトルVx-1 生成部56から一つ前に読んだベクトル
Vx-1 が入力される。そしてこのマトリックス演算部5
4は、上記数3の演算式に基づいて、マトリックス演算
を行い、その演算結果として得られた知覚情報単位識別
情報φ[x][y]即ちSSj を、上記出力制御部44
に供給するともに、記憶部58にも与えて一時記憶させ
る。ここで、上記ベクトルVx-1 生成部56は、記憶部
58に記憶された一つ前に選択された知覚情報単位識別
情報に基づいてベクトルVx-1 を生成して、マトリック
ス演算部54に供給するものである。
【0108】但し、このベクトルVx-1 の生成は、コー
ドパターン群切り替わり検出部60からのベクトル生成
指示信号に応じて行われる。即ち、このコードパターン
群切り替わり検出部60は、上記出力制御条件情報抽出
部42からのベクトルS[x][y]のxの直前値を記
憶し、現取得値と異なるか否かでコードパターン群の切
り替わりを検出し、その切り替わり検出に応じて上記ベ
クトル生成指示信号を出力する。また、これとともに、
上記記憶部58に対して、コードパターン群切り替わり
信号を出力して、記憶更新動作を行わせる。
【0109】このような構成とすることにより、ベクト
ルとして表現されるドットコードの組み合わせに応じ
て、次の現時点で読み取ったドットコードの中のいずれ
の知覚情報単位を出力するかを制御できるようになる。
【0110】このように、前読取り再生された、知覚情
報の組み合わせまたは順序に応じて現読取り再生する知
覚情報単位を特定し出力再生できるので、単に一つの知
覚情報をユーザが自己選択するといった限定された選択
ではなく、複数の知覚情報単位の選択に応じた相手反応
である知覚情報が設定できる。対話的情報交換において
は、唯一つの応答しかしないということはなく複数の応
答がある場含も多い。従って、複数の応答、知覚情報の
再生に従った相手の反応である知覚情報出力を実現し、
より自然な対話形式のアプリケーションの制作を可能に
する。
【0111】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。
【0112】今まで説明した実施の形態では、出力制御
条件情報は全て知覚情報単位と同一のドットコードパタ
ーン内に持たせたデータ構造として説明したが、これは
独立して、即ち出力制御条件情報だけを物理的に別のド
ットコードパターン内に配することも可能である。
【0113】つまり、図23の(A)に(B−1)とし
て示すように、データ構造として、ファイルヘッダと出
力制御条件情報だけを記述した一つの独立したドットコ
ードパターンを構成する。そして、(B−00)以下の
ドットコードパターンのデータ構造では、ファイルヘッ
ダと複数の知覚情報単位から構成され、出力制御条件情
報は持たせない。
【0114】よって、このような構成を用いたアプリケ
ーションでは、まず最初に出力制御条件情報を含むドッ
トコードパターンを一度読み取ってから、以下の知覚情
報単位を含むドットコードパターンを読み取るようにす
る必要がある。
【0115】なお、この場合のファイルヘッダ、出力制
御条件情報、知覚情報単位のデータ構造は、同図の
(B)に示すようになっている。
【0116】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0117】(1) 音声情報、映像情報又はディジタ
ルコードデータからなる知覚情報を含む光学的に読み取
り可能となされたコードパターンの複数個が、所定の関
連性をもって各別に順次光学的に読み取り可能な如く印
刷記録されており、上記複数個の各コードパターンは、
含まれている知覚情報を識別するための知覚情報単位識
別情報と、順次読み取られる複数個のコードパターン中
の当該時点において読み取られたコードパターンに含ま
れる知覚情報の出力を、当該時点の直前に読み取られ出
力された別のコードパターンに含まれる知覚情報の上記
知覚情報単位識別情報と共に制御するための出力制御条
件情報と、を含むことを特徴とする情報記録媒体。
【0118】即ち、人の知的活動のスタイルの一つとし
て対話形式がある。対話形式においては、相手の問いか
けである情報提供に対して自己の判断を行って関連する
応答としての情報を相手に返す。このような繰り返しに
より知的活動を行っていく。
【0119】これを情報取得過程の観点で別の角度から
みると、自己が発信した情報に関連性をもった情報をそ
の直後に相手が判断し返信するといった状態遷移の繰り
返しであると解釈することもできる。ここで、自己発信
情報を用意された情報からの自己判断による選択情報と
置き換え、相手発信情報は予め用意された情報の中から
自己発信情報に関連づけられた情報の出力とすれば、見
かけ上対話形式を作り出すことができる。
【0120】本発明ではユーザの情報取得または自己選
択は、コード化された知覚情報を読み取り再生する行為
によって実現する。従って、直前に自己判断によって選
択し読み取ったコード再生知覚情報に対応して、自己が
知り得えず且つそのコード再生知覚情報に関連づけられ
た情報が、例えば現読み取りコードのなかから選択抽出
されて再生出力される状態を提供することができる。
【0121】直前に読み取ったコードの情報によって現
在読み取ったコードの情報が従属的に選択されて再生で
きることは、直前にユーザ自身の判断で選択した内容に
よって次の判断で選択した内容が妥当かどうかを示唆し
たり、読み取られていくコードの内容の連続的組み合わ
せに応じたコメントをユーザに対して与えることができ
る。このことは、従来決まり切ったコード再生しか得ら
れなかったユーザに対して、その都度ユーザ判断に応じ
てコード自体が再生する情報内容を変更していっている
かのようにアプリケーションを制作することが可能とな
る。即ち、ユーザと仮想的相手とがコードを介してイン
タラクティブに情報交換をしているかのようにユーザに
対して一種錯覚させるこれまでにはなかった印刷物を提
供できることになる。
【0122】このようなインタラクティブ情報交換を実
現するには、コンピュータを代表とするような情報機器
を使う例が一般的であるが、本発明は印刷物というかつ
てより身近で且つ安価で手軽な記録媒体によって、これ
を実現しているところに意義があり、特別な操作法を学
ぶ必要なく、幼児でさえも簡単に利用できるものであ
る。
【0123】(2) 上記複数個の各コードパターンは
複数個の知覚情報を含んでおり、上記出力制御条件情報
と上記知覚情報単位識別情報とで制御する制御の内容
が、含まれる複数個の知覚情報の中から一の知覚情報を
選択して出力することであることを特徴とする上記
(1)に記載の情報記録媒体。
【0124】即ち、同一コード内に複数の知覚情報を構
成するので、対話形式を実現する上で想定される相手の
反応としての情報を複数用意できる。より多くの対話パ
ターンを設定し組み合わせることが可能となり、多種多
様な対話状態を提供することができ、ユーザが利用する
場面毎に常に新鮮な対話を作り出すことができる。
【0125】(3) 上記複数個の各コードパターン
は、互いに異なる知覚情報を含んで各別に選択読み取り
可能に印刷記録された複数個のコードパターンからなる
各コードパターン群の中の一のコードパターンであっ
て、コードパターンは順次上記コードパターン群毎にそ
の群の中から操作者により一つ選択されて読み取られる
ものであることを特徴とする上記(1)に記載の情報記
録媒体。
【0126】即ち、複数個のコードが群を形成できるの
で、対話形式におけるユーザ自己判断による選択情報の
幅が拡がり、より多くの対話パターンを設定し組み合わ
せることが可能となる。多種多様な対話状態を提供する
ことができ、常に新鮮且つ多種多様なアプリケーション
を実現できる。
【0127】(4) 上記複数個の各コードパターン
は、互いに異なる知覚情報を含んで各別に選択読み取り
可能に印刷記録された複数個のコードパターンからなる
各コードパターン群の中の一のコードパターンであっ
て、上記各コードパターン群に含まれる全てのコードパ
ターンは更に複数個の知覚情報をそれぞれ含んでおり、
コードパターンは順次上記コードパターン群毎にその群
の中から操作者により一つ選択されて読み取られ、上記
出力制御条件情報と上記知覚情報単位識別情報とで制御
する制御の内容が、含まれる複数個の知覚情報の中から
一の知覚情報を選択して出力することであることを特徴
とする上記(1)に記載の情報記録媒体。
【0128】即ち、同一コード内に複数の知覚情報を構
成するので、対話形式を実現する上で想定される相手の
反応としての情報を複数用意でき、さらには複数個のコ
ードが群を形成できるので、対話形式におけるユーザ自
己判断による選択情報の幅が拡がり、より多くの対話パ
ターンを設定し組み合わせることが可能となる。多種多
様な対話状態を提供することができ、常に新鮮且つ多種
多様なアプリケーションを実現できる。
【0129】(5) 上記出力制御条件情報は、上記直
前に読み取られ出力された知覚情報の知覚情報単位識別
情報に基づいて、当該時点において読み取られたコード
パターンに含まれる知覚情報の出力制御を一義的に決定
し得る参照テーブルであることを特徴とする上記(1)
乃至(4)の何れかに記載の情報記録媒体。
【0130】即ち、出力再生する同一コード内の知覚情
報を、参照テーブルにて容易に決定づけられるので、負
荷が極めて小さい処理系を構成できる。
【0131】(6) 上記参照テーブルは、上記複数個
のコードパターンのうち少なくとも最初に読み取られる
コードパターンに含まれていることを特徴とする上記
(5)に記載の情報記録媒体。
【0132】即ち、最初に読み取られるコードパターン
には出力再生する知覚情報を特定していく情報としての
参照テーブルが含まれているので、最初から対話性をも
たせるアプリケーションを必ず実現していくことができ
る。
【0133】(7) 上記出力制御条件情報と上記知覚
情報単位識別情報とで、当該時点において読み取られた
コードパターンに含まれる知覚情報の出力を制御する
際、出力制御条件情報と知覚情報単位識別情報との演算
結果に基づいて行うことを特徴とする上記(1)乃至
(4)の何れかに記載の情報記録媒体。
【0134】即ち、出力再生する同一コード内の知覚情
報を、演算にて容易に決定づけられるので、出力制御の
ための条件情報量を僅かにして、対話性をもたせたコー
ド再生アプリケーションを制作することができる。従っ
て、知覚情報量を圧迫して付加情報を記録することはな
く、快適さを損なうコードサイズの増加をまねくことが
ない。
【0135】(8) 音声情報、映像情報又はディジタ
ルコードデータからなる複数個の知覚情報と該知覚情報
を識別するための知覚情報単位識別情報とを含む光学的
に読み取り可能となされた複数個の第1のコードパター
ンと、音声情報、映像情報又はディジタルコードデータ
からなる複数個の知覚情報と、既に読み取られた複数個
の上記第1のコードパターンに含まれる上記知覚情報単
位識別情報の組合せもしくは順序に基づいて当該複数個
の知覚情報の中から所定の一の知覚情報を選択して出力
するための出力制御条件情報とを含む第2のコードパタ
ーンとが光学的に読み取り可能な如く印刷記録されてい
ることを特徴とする情報記録媒体。
【0136】即ち、前読取り再生された、知覚情報の組
み合わせまたは順序に応じて現読取り再生する知覚情報
単位を特定し出力再生できるので、単に一つの知覚情報
をユーザが自己選択するといった限定された選択ではな
く、複数の知覚情報単位の選択に応じた相手反応である
知覚情報が設定できる。対話的情報交換においては、唯
一つの応答しかしないということはなく複数の応答があ
る場含も多い。従って、複数の応答、知覚情報の再生に
従った相手の反応である知覚情報出力を実現し、より自
然な対話形式のアプリケーションの制作を可能にする。
【0137】(9) 音声情報、映像情報又はディジタ
ルコードデータからなる知覚情報を含む光学的に読み取
り可能となされたコードパターンの複数個が、所定の関
連性をもって各別に順次光学的に読み取り可能な如く印
刷記録されており、上記複数個の各コードパターンは、
含まれている知覚情報を識別するための知覚情報単位識
別情報と、順次読み取られる複数個のコードパターン中
の当該時点において読み取られたコードパターンに含ま
れる知覚情報の出力を、当該時点の直前に読み取られ出
力された別のコードパターンに含まれる知覚情報の上記
知覚情報単位識別情報と共に制御するための出力制御条
件情報とを含む情報記録媒体から、上記コードパターン
を光学的に読み取る読取手段と、上記読取手段で読み取
られたコードパターンを処理して元の知覚情報に対応す
るデータに復元する復元手段と、上記復元手段で復元さ
れたデータを元の知覚情報として再生出力する再生出力
手段と、を具備し、上記再生出力手段は、当該時点にお
いて読み取られたコードパターンの上記出力制御条件情
報と当該時点の直前に読み取られ出力された別のコード
パターンに含まれる知覚情報の上記知覚情報単位識別情
報とから当該時点において読み取られたコードパターン
に含まれる知覚情報の出力を制御する出力制御手段を含
むことを特徴とするコード読取装置。
【0138】即ち、人の知的活動のスタイルの一つとし
て対話形式がある。対話形式においては、相手の問いか
けである情報提供に対して自己の判断を行って関連する
応答としての情報を相手に返す。このような繰り返しに
より知的活動を行っていく。
【0139】これを情報取得過程の観点で別の角度から
みると、自己が発信した情報に関連性をもった情報をそ
の直後に相手が判断し返信するといった状態遷移の繰り
返しであると解釈することもできる。ここで、自己発信
情報を用意された情報からの自己判断による選択情報と
置き換え、相手発信情報は予め用意された情報の中から
自己発信情報に関連づけられた情報の出力とすれば、見
かけ上対話形式を作り出すことができる。
【0140】本発明ではユーザの情報取得または自己選
択は、コード化された知覚情報を読み取り再生する行為
によって実現する。従って、直前に自己判断によって選
択し読み取ったコード再生知覚情報に対応して、自己が
知り得ず且つそのコード再生知覚情報に関連づけられた
情報が、例えば現読み取りコードの中から選択抽出され
て再生出力される状態を提供することができる。
【0141】直前に読み取ったコードの情報によって現
在読み取ったコードの情報が従属的に選択されて再生で
きることは、直前にユーザ自身の判断で選択した内容に
よって次の判断で選択した内容が妥当かどうかを示唆し
たり、読み取られていくコードの内容の連続的組み合わ
せに応じたコメントをユーザに対して与えることができ
る。このことは、従来決まり切ったコード再生しか得ら
れなかったユーザに対して、その都度ユーザ判断に応じ
てコード自体が再生する情報内容を変更していっている
かのようにアプリケーションを制作することが可能とな
る。即ち、ユーザとコードとがインタラクティブに情報
交換をしているかのようにユーザに対して一種錯覚させ
得るこれまでにはなかった印刷物のための読取り装置を
提供できることになる。
【0142】(10) 上記複数個の各コードパターン
は複数個の知覚情報を含んでおり、当該時点において読
み取られたコードパターンに含まれる知覚情報に対して
の上記出力制御手段による出力制御が、含まれる複数個
の知覚情報の中から一の知覚情報を選択して出力するも
のであることを特徴とする上記(9)に記載のコード読
取装置。
【0143】即ち、同一コード内に複数の知覚情報を構
成するので、対話形式を実現する上で想定される相手の
反応としての情報を複数用意できる。より多くの対話パ
ターンを設定し組み合わせることが可能となり、多種多
様な対話状態を提供することができ、ユーザが利用する
場面毎に常に新鮮な対話を作り出すための読取り装置を
提供することができる。
【0144】(11) 上記複数個の各コードパターン
は、互いに異なる知覚情報を含んで各別に選択読み取り
可能に印刷記録された複数個のコードパターンからなる
各コードパターン群の中の一のコードパターンであっ
て、コードパターンは順次上記コードパターン群毎にそ
の群の中から操作者により一つ選択されて読み取られる
ものであることを特徴とする上記(9)記に載のコード
読取装置。
【0145】即ち、複数個のコードが群を形成できるの
で、対話形式におけるユーザ自己判断による選択情報の
幅が拡がり、より多くの対話パターンを設定し組み合わ
せることが可能となる。多種多様な対話状態を提供する
ことができ、常に新鮮且つ多種多様なアプリケーション
を実現するための読取り装置を提供できる。
【0146】(12) 上記複数個の各コードパターン
は、互いに異なる知覚情報を含んで各別に選択読み取り
可能に印刷記録された複数個のコードパターンからなる
各コードパターン群の中の一のコードパターンであっ
て、上記各コードパターン群に含まれる全てのコードパ
ターンは更に複数個の知覚情報をそれぞれ含んでおり、
コードパターンは順次上記コードパターン群毎にその群
の中から操作者により一つ選択されて読み取られ、当該
時点において読み取られたコードパターンに含まれる知
覚情報に対しての上記出力制御手段による出力制御が、
含まれる複数個の知覚情報の中から一の知覚情報を選択
して出力するものであることを特徴とする上記(9)に
記載のコード読取装置。
【0147】即ち、同一コード内に複数の知覚情報を構
成するので、対話形式を実現する上で想定される相手の
反応としての情報を複数用意でき、さらには複数個のコ
ードが群を形成できるので、対話形式におけるユーザ自
己判断による選択情報の幅が拡がり、より多くの対話パ
ターンを設定し組み合わせることが可能となる。多種多
様な対話状態を提供することができ、常に新鮮且つ多種
多様なアプリケーションを実現するための読取り装置を
提供できる。
【0148】(13) 上記出力制御条件情報が、上記
直前に読み取られ出力された知覚情報の知覚情報単位識
別情報に基づいて、当該時点において読み取られたコー
ドパターンに含まれる知覚情報の出力制御を一義的に決
定し得る参照テーブルであって、上記出力制御手段は、
当該時点において読み取られたコードパターンに含まれ
る知覚情報の出力を該参照テーブルを参照して制御する
ことを特徴とする上記(9)乃至(12)の何れかに記
載のコード読取装置。
【0149】即ち、出力再生する同一コード内の知覚情
報を、参照テーブルにて容易に決定づけられるので、負
荷が極めて小さい処理系を構成する読取り装置を提供で
きる。
【0150】(14) 上記参照テーブルは、上記複数
個のコードパターンのうち少なくとも最初に読み取られ
るコードパターンに含まれていることを特徴とする上記
(13)に記載のコード読取装置。
【0151】即ち、最初に読み取られるコードパターン
には出力再生する知覚情報を特定していく情報としての
参照テーブルが含まれているので、最初から対話性をも
たせるアプリケーションを必ず実現していくことができ
るための読取り装置を提供できる。
【0152】(15) 上記出力制御手段は、当該時点
において読み取られたコードパターンに含まれる知覚情
報の出力を制御する際、上記出力制御条件情報と上記知
覚情報単位識別情報との演算結果に基づいて行うことを
特徴とする上記(9)乃至(12)の何れかに記載のコ
ード読取装置。
【0153】即ち、出力再生する同一コード内の知覚情
報を、演算にて容易に決定づけられるので、出力制御の
ための条件情報量を僅かにして、対話性をもたせたコー
ド再生アプリケーションを制作することができる。従っ
て、知覚情報量を圧迫して付加情報を記録することはな
く、快適さを損なうコードサイズの増加をまねくことが
なく、読取り再生していける読取り装置を提供できる。
【0154】(16) 音声情報、映像情報又はディジ
タルコードデータからなる複数個の知覚情報と該知覚情
報を識別するための知覚情報単位識別情報とを含む光学
的に読み取り可能となされた複数個の第1のコードパタ
ーンと、音声情報、映像情報又はディジタルコードデー
タからなる複数個の知覚情報と、既に読み取られた複数
個の上記第1のコードパターンに含まれる上記知覚情報
単位識別情報の組合せもしくは順序に基づいて当該複数
個の知覚情報の中から所定の一の知覚情報を選択して出
力するための出力選択条件情報とを含む第2のコードパ
ターンと、が光学的に読み取り可能な如く印刷記録され
ている情報記録媒体から上記第1又は第2のコードパタ
ーンを光学的に読み取る読取手段と、上記読取手段で読
み取られた第1又は第2のコードパターンを処理して元
の知覚情報に対応するデータに復元する復元手段と、上
記復元手段で復元されたデータを元の知覚情報として再
生出力する再生出力手段とを備え、上記再生出力手段
は、上記第2のコードパターンの読み取り前に、上記読
取手段で順次各別に読み取られた複数個の第1のコード
パターンに含まれる各知覚情報単位識別情報の組合せも
しくは順序と、後に読み取られた上記第2のコードパタ
ーンに含まれる上記出力制御条件情報とから、当該第2
のコードパターンに含まれる複数個の知覚情報の中から
所定の一の知覚情報を選択して出力する出力制御手段を
含むことを特徴とするコード読取装置。
【0155】即ち、前読取り再生された、知覚情報の組
み合わせまたは順序に応じて現読取り再生する知覚情報
単位を特定し出力再生できるので、単に一つの知覚情報
をユーザが自己選択するといった限定された選択ではな
く、複数の知覚情報単位の選択に応じた相手反応である
知覚情報が設定できる。対話的情報交換においては、唯
一つの応答しかしないということはなく複数の応答があ
る場含も多い。従って、複数の応答、知覚情報の再生に
従った相手の反応である知覚情報出力を実現し、より自
然な対話形式のアプリケーションの制作を可能にし、そ
の読取り装置を提供できる。
【0156】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
いわゆるマルチメディア情報をデータ化し、光学的に読
み取り可能なコードパターンに変換したコードおいて、
直前に読み取ったコード内容に応じて現読み取りコード
の出力内容が選択されて出力可能であるデータ構造を有
するコードを提供することにより、ユーザに対する‘読
み取り順序’の誘導を可能にすること、複数コードにお
いてその中で読み取った‘組み合わせ’又は‘順序’に
応じて、次に読み取ったコードの出力内容が選択されて
出力可能であるデータ構造を有するコードを提供するこ
とにより、ユーザ自身の判断によるコード選択パターン
に意味づけられた内容の再生を可能にすること、及び、
上記コードの出力制御は前読み取りコードと現出力コー
ドの選択ルールをテーブルまたは演算により提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態におけるコード読取
装置の基本構成を示すブロック図であり、(B)はコー
ドパターン(ファイル)単位に知覚情報の出力制御条件
情報を有する場合の論理データ構造の例を示す図であ
る。
【図2】本発明に適用されるドットコードパターンのパ
ターン構成を示す図である。
【図3】(A)はブロック単位の情報からマルチメディ
ア再生用データである2つのサブセットを得る方法を説
明するための図であり、(B)は出力制御条件情報の別
の例としてのテーブルを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における情報記録媒
体を示す図である。
【図5】出力制御条件情報の一例としてのテーブルを示
す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における知覚情報単
位の再生推移選択のためのデータ構造を示す図である。
【図7】(A)は第2の実施の形態におけるコード読取
装置のブロック構成図であり、(B)は(A)中の出力
知覚情報単位演算部の構成を示すブロック図である。
【図8】(A)はコードファイル単位にセレクタを有す
る場合のデータ構造例を示す図、(B)乃至(D)はそ
れぞれ(A)中のファイルヘッダ、出力制御条件情報、
及び知覚情報単位の構成を示す図である。
【図9】セレクタによるコードベクトルの算出原理を説
明するための図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における知覚情報
単位の再生推移選択のためのデータ構造例を示す図であ
る。
【図11】(A)は図10に示すデータ構造を採用した
場合のアプリケーションの一例を示す図であり、(B)
は(A)の例における各知覚情報単位の推移関係を示す
図である。
【図12】本発明の第4の実施における知覚情報単位の
再生推移選択のための別のデータ構造例を示す図であ
る。
【図13】(A)は図12に示すデータ構造を採用した
場合のアプリケーションの一例を示す図であり、(B)
は(A)の例における各知覚情報単位間の推移可否状態
を示す図である。
【図14】(A)は図13の(A)のアプリケーション
例の場合の各知覚情報単位の知覚情報単位識別情報及び
出力制御条件情報(セレクタ)の値を示す図であり、
(B)はこのセレクタの数値設定方法を示す図である。
【図15】図12に示すデータ構造を採用した場合のア
プリケーションの別の例を示す図である。
【図16】図15のアプリケーション例の場合の各形状
における知覚情報単位、知覚情報単位識別情報、出力制
御条件情報(セレクタ)の関係を示す図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態における知覚情報
単位の再生推移選択のためのさらに別のデータ構造例を
示す図である。
【図18】(A)は図17に示すデータ構造を採用した
場合のアプリケーションの一例を示す図であり、(B)
は(A)の例における各知覚情報単位の推移関係を示す
図である。
【図19】図18の(A)のアプリケーション例の場合
の各知覚情報単位の内容と、各知覚情報単位に対応する
知覚情報単位識別情報及び出力制御条件情報の値を示す
図である。
【図20】(A)は本発明の第6の実施の形態における
アプリケーションの一例を示す図であり、(B)は
(A)の例における各知覚情報単位の推移関係を示す図
である。
【図21】図20の(A)のアプリケーション例の場合
の各知覚情報単位、各知覚情報単位識別情報、及び各出
力制御条件情報の値を示す図である。
【図22】(A)は本発明の第7の実施の形態における
コード読取装置のブロック構成図であり、(B)は
(A)中の出力知覚情報単位演算部の構成を示す図であ
る。
【図23】(A)は本発明の第8の実施の形態における
データ構造を示す図であり、(B)は(A)中のファイ
ルヘッダ、出力制御条件情報、及び知覚情報単位のデー
タ構造を示す図である。
【符号の説明】
10 ドットコードパターン 12 ブロック 14 マーカ 16 パターンドット 18 ブロックアドレスパターン 20 データドット領域 22 マクロブロックヘッダ 24 情報記録媒体 26A,26B,26C 群 28A 問題のタイトル 28B 問題 30A1,30A2,30A3,30B1,…,30C
3,32 ドットコードパターン 34 光学系 36 コードパターン読取部 38 コードパターンデータデコード部 40 知覚情報単位の再生出力部 42 出力制御条件情報抽出部 44 出力制御部 46 知覚情報単位識別情報一時記憶部 48 出力知覚情報単位演算部 50 知覚情報単位読取順序判定部 52 ブロック読取順序指定フラグ又はブロック読取順
序規定分離部 54 マトリックス演算部54 56 ベクトルVx-1 生成部 58 記憶部 60 コードパターン群切り替わり検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声情報、映像情報又はディジタルコー
    ドデータからなる知覚情報を含む光学的に読み取り可能
    となされたコードパターンの複数個が、所定の関連性を
    もって各別に順次光学的に読み取り可能な如く印刷記録
    されており、 上記複数個の各コードパターンは、 含まれている知覚情報を識別するための知覚情報単位識
    別情報と、 順次読み取られる複数個のコードパターン中の当該時点
    において読み取られたコードパターンに含まれる知覚情
    報の出力を、当該時点の直前に読み取られ出力された別
    のコードパターンに含まれる知覚情報の上記知覚情報単
    位識別情報と共に制御するための出力制御条件情報と、 を含むことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 音声情報、映像情報又はディジタルコー
    ドデータからなる複数個の知覚情報と該知覚情報を識別
    するための知覚情報単位識別情報とを含む光学的に読み
    取り可能となされた複数個の第1のコードパターンと、 音声情報、映像情報又はディジタルコードデータからな
    る複数個の知覚情報と、既に読み取られた複数個の上記
    第1のコードパターンに含まれる上記知覚情報単位識別
    情報の組合せもしくは順序に基づいて当該複数個の知覚
    情報の中から所定の一の知覚情報を選択して出力するた
    めの出力制御条件情報とを含む第2のコードパターンと
    が光学的に読み取り可能な如く印刷記録されていること
    を特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 音声情報、映像情報又はディジタルコー
    ドデータからなる知覚情報を含む光学的に読み取り可能
    となされたコードパターンの複数個が、所定の関連性を
    もって各別に順次光学的に読み取り可能な如く印刷記録
    されており、上記複数個の各コードパターンは、含まれ
    ている知覚情報を識別するための知覚情報単位識別情報
    と、順次読み取られる複数個のコードパターン中の当該
    時点において読み取られたコードパターンに含まれる知
    覚情報の出力を、当該時点の直前に読み取られ出力され
    た別のコードパターンに含まれる知覚情報の上記知覚情
    報単位識別情報と共に制御するための出力制御条件情報
    とを含む情報記録媒体から、上記コードパターンを光学
    的に読み取る読取手段と、 上記読取手段で読み取られたコードパターンを処理して
    元の知覚情報に対応するデータに復元する復元手段と、 上記復元手段で復元されたデータを元の知覚情報として
    再生出力する再生出力手段と、 を具備し、 上記再生出力手段は、 当該時点において読み取られたコードパターンの上記出
    力制御条件情報と当該時点の直前に読み取られ出力され
    た別のコードパターンに含まれる知覚情報の上記知覚情
    報単位識別情報とから当該時点において読み取られたコ
    ードパターンに含まれる知覚情報の出力を制御する出力
    制御手段を含むことを特徴とするコード読取装置。
  4. 【請求項4】 音声情報、映像情報又はディジタルコー
    ドデータからなる複数個の知覚情報と該知覚情報を識別
    するための知覚情報単位識別情報とを含む光学的に読み
    取り可能となされた複数個の第1のコードパターンと、 音声情報、映像情報又はディジタルコードデータからな
    る複数個の知覚情報と、既に読み取られた複数個の上記
    第1のコードパターンに含まれる上記知覚情報単位識別
    情報の組合せもしくは順序に基づいて当該複数個の知覚
    情報の中から所定の一の知覚情報を選択して出力するた
    めの出力選択条件情報とを含む第2のコードパターン
    と、が光学的に読み取り可能な如く印刷記録されている
    情報記録媒体から上記第1又は第2のコードパターンを
    光学的に読み取る読取手段と、 上記読取手段で読み取られた第1又は第2のコードパタ
    ーンを処理して元の知覚情報に対応するデータに復元す
    る復元手段と、 上記復元手段で復元されたデータを元の知覚情報として
    再生出力する再生出力手段とを備え、 上記再生出力手段は、 上記第2のコードパターンの読み取り前に、上記読取手
    段で順次各別に読み取られた複数個の第1のコードパタ
    ーンに含まれる各知覚情報単位識別情報の組合せもしく
    は順序と、後に読み取られた上記第2のコードパターン
    に含まれる上記出力制御条件情報とから、当該第2のコ
    ードパターンに含まれる複数個の知覚情報の中から所定
    の一の知覚情報を選択して出力する出力制御手段を含む
    ことを特徴とするコード読取装置。
JP9087259A 1997-03-24 1997-03-24 情報記録媒体及びコード記録装置 Withdrawn JPH10269332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112414225A (zh) * 2020-11-13 2021-02-26 中国船舶重工集团公司第七0七研究所 一种二维码和圆形编码盘相结合的靶标及其识别方法

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CN112414225A (zh) * 2020-11-13 2021-02-26 中国船舶重工集团公司第七0七研究所 一种二维码和圆形编码盘相结合的靶标及其识别方法

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