JPH10267844A - 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法 - Google Patents

時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法

Info

Publication number
JPH10267844A
JPH10267844A JP9145397A JP9145397A JPH10267844A JP H10267844 A JPH10267844 A JP H10267844A JP 9145397 A JP9145397 A JP 9145397A JP 9145397 A JP9145397 A JP 9145397A JP H10267844 A JPH10267844 A JP H10267844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescence
excitation light
time
resolved
delayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9145397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Iwata
哲郎 岩田
Yasuyuki Kurosu
泰行 黒須
Masako Maeda
昌子 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jasco Corp
Original Assignee
Jasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jasco Corp filed Critical Jasco Corp
Priority to JP9145397A priority Critical patent/JPH10267844A/ja
Publication of JPH10267844A publication Critical patent/JPH10267844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、励起により長寿命蛍光を発
する対象の分析を容易とする蛍光検出器およびそれを用
いた蛍光分析装置を提供することにある。 【解決手段】 励起光束を所定タイミングで断続的に試
料に照射する励起光断続出射部40,42と、前記励起
光断続出射部40,42の光束通過タイミングより一定
時間遅延して得られる試料の蛍光のみを通過させる遅延
蛍光取得部46と、前記遅延蛍光取得部46により選択
された蛍光強度を測定し電気信号とする光電変換部50
と、を備えたことを特徴とする時間分解蛍光検出器18
およびこれを用いた時間分解蛍光分析装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光検出装置および
蛍光分析装置、方法、特に蛍光採取タイミングの調整機
構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばアミノ化合物などの微量分析に
は従来よりラジオイムノアッセイ、化学発光イムノアッ
セイ、蛍光標識法などが用いられている。しかしなが
ら、ラジオイムノアッセイなどに用いられる放射性同位
体は安全性の点で問題があり、化学発光イムノアッセ
イ、蛍光標識法では検出感度あるいはS/N比の点で改
善の余地が残されている。ラベルとして通常の色素を用
いた場合、たとえばフルオレセインでは、期待されるよ
うな高いS/N比は、高強度励起源を用いた場合にも得
られない。これはバックグラウンド蛍光による強い妨害
光、及び励起ビームの散乱光が対象部位から発する蛍光
信号をぼかすことによる。
【0003】これに対して、最近、ランタニドイオンを
用いる蛍光標識法が注目されている。ランタニドイオン
の錯体は高い強度の遅延蛍光信号により特徴づけられ
る。これらの中で、ユーロピウム(Eu3+)の錯体は特
異な蛍光特性を有しており、大きなストークシフト、狭
い発光バンド幅、高い量子効率、及び数十マイクロ秒か
らサブミリ秒の長い蛍光生起時間等が特徴的である。こ
れらの性質により、Eu3+錯体は、安全性の点で問題の
ある放射性同位体に代わって免疫アッセイのラベルとし
て用いられてきた。
【0004】一方で、Eu3+錯体のこれらの性質は、時
間分解蛍光検出に好適である。対象部位の蛍光信号は高
い選択性を有して検出可能であり、またEu3+錯体をパ
ルス励起系でラベルとして用いた場合には高い検出感度
が得られることがある。これは多くのバックグラウンド
物質の蛍光生起時間が短い(10-7秒以下)のに対し、
Eu3+錯体のそれはきわめて長い(10-4秒以上)こと
に起因し、そのことはそれら二つの信号がパルス励起の
後のタイムゲートを用いることにより容易に分離できる
ことを意味する。このような時間分解検出のいくつかの
試みが高速液体クロマトグラフ(HPLC)あるいはキ
ャピラリー電気泳動の分野で、重畳したピークの分離及
びバックグラウンドノイズの除去のために行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
多くは、ナノ秒あるいはピコ秒のスケールで行われてい
る。このため高価な、高速パルスレーザー光源と高性能
の検出システムが要求される。本発明は前記従来技術の
課題に鑑みなされたものであり、その目的は励起により
長時間蛍光を発する対象の分析を容易とする蛍光検出器
およびそれを用いた蛍光分析装置、方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる時間分解蛍光検出器は、励起光束を所
定タイミングで断続的に試料に照射する励起光断続出射
部と、前記励起光断続出射部の光束通過タイミングより
一定時間遅延して得られる試料の蛍光のみを通過させる
遅延蛍光取得部と、前記遅延蛍光取得部により選択され
た蛍光強度を測定し電気信号とする光電変換部と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明にかかる検出器において、励
起光断続出射部は、励起光束出射部と励起光断続部とよ
りなり、前記励起光束出射部は実質的に連続点灯される
光源よりなり、また励起光断続部は前記光源より出射さ
れる励起光束を所定タイミングで断続することが好適で
ある。
【0008】また、本発明にかかる時間分解蛍光分析装
置は、流体試料をその含有成分ごとに分離する分離手段
と、前記分離手段よりの溶出流体に、検出対象成分と結
合し高い蛍光強度を有しかつ長寿命な蛍光体とするエン
ハンサーを注入可能なエンハンサー注入手段と、該反応
手段よりの流出流体の蛍光を測定する蛍光検出手段と、
を含み、前記蛍光検出手段は、励起光束を所定タイミン
グで断続的に試料に照射する励起光断続出射部と、前記
励起光断続部の光束通過タイミングより一定時間遅延し
て得られる試料の蛍光のみを通過させる遅延蛍光取得部
と、前記遅延蛍光取得部により選択された蛍光強度を測
定し電気信号とする光電変換部と、を備えたことを特徴
とする。
【0009】なお、前記分析装置において、検出対象成
分はアミノ化合物と結合したランタノイド錯体であり、
エンハンサーはβ−ジケトンであることが好適である。
ここで、アミノ化合物はアミノ酸あるいは蛋白質を含む
概念である。また、本発明にかかるアミノ化合物の時間
分解蛍光分析方法は、アミノ基と反応する官能基とラン
タノイドイオンとキレートを形成する官能基を分子内に
併せ持つバイファンクショナル試薬を使用してアミノ化
合物を標識し、該標識体をクロマトグラフィーにより分
離後、β−ジケトンを含むエンハンサー試薬を導入し、
前記標識体をミセル化して時間分解蛍光検出することを
特徴とする。
【0010】また、本発明にかかる間接時間分解蛍光検
出方法は、ランタノイドイオンとβ−ジケトンを含み構
成されるミセル化された長寿命の蛍光体を搬送溶媒中に
含み、短寿命蛍光物質及び非蛍光物質を負のピークとし
て検出することを特徴とする。なお、本発明において、
標識されたアミノ化合物の分離には特に液体クロマトグ
ラフィーが好適であるが、例えばキャピラリー電気泳動
等、アミノ化合物の分離を行うものであれば適用可能で
ある。
【0011】
【発明の実施形態】以下、図面に基づき本発明の好適な
実施形態について説明する。図1には本発明の一実施形
態にかかる蛍光分析装置が示されている。同図に示す蛍
光分析装置10は、分離手段12と、エンハンサー注入
手段14と、反応手段16と、蛍光検出手段18とを含
む。そして、前記分離手段12は本実施形態において高
速液体クロマトグラフィーよりなり、搬送溶媒を供給す
る溶媒ポンプ20と、被測定試料を注入するインジェク
タ22と、分離カラム24を含む。そして、インジェク
タ22より注入される被測定試料を搬送溶媒に乗せて分
離カラム24に導く。
【0012】前記エンハンサー注入手段14は、試薬ポ
ンプ26とT字管28を含み、前記分離カラム24より
の溶出液にポストカラム試薬としてエンハンサーを導入
する。前記反応手段16は、一定温度(本実施形態にお
いては40℃)に制御された湯浴30中を通過する反応
コイル32を備え、前記エンハンサーと被測定試料中の
特定成分を反応させ、サブミリ秒オーダーの長寿命且つ
強い蛍光を発する長寿命蛍光体に変換する。前記蛍光検
出手段18は、励起光束出射手段40と、励起光断続部
42と、照射波長選択部44と、蛍光波長選択部46
と、遅延蛍光取得部48と、光電変換部50および設定
部51を含む。
【0013】前記励起光束出射部40は、本実施形態に
おいて、直流駆動されるキセノンランプを用いている。
また、励起光断続部42は機械的チョッパーを用いてお
り、出射部40からの光束はレンズ52,54および前
置アパーチャ56を介して入射し、チョッパー42によ
り透過・遮蔽される。前記励起光断続部42を通過した
断続励起光は後置アパーチャ58、コリメータレンズ6
0を介して照射波長選択部44に入射する。照射波長選
択部44は紫外域バンドパスフィルターより構成され、
前記キセノンランプ40よりの励起光束より、被測定対
象となる蛍光体を励起し得る所定波長の励起波長光束を
選択する。本実施形態においてはランタニド錯体を前提
とし、その通過波長を280〜370nm(−3dB
点)、最大波長340nmとする。
【0014】該照射波長選択部44により波長制御され
た励起光は集光レンズ62およびスリット64を介し
て、前記反応手段30より供給される反応液が流れるフ
ローセル66に照射される。該フローセル66の入光面
と略直角方向より得られる蛍光はスリット68、コリメ
ータレンズ70を介して蛍光波長選択部46に入射され
る。前記蛍光波長選択部46はローパスフィルターより
なり、被測定対象となる蛍光体の蛍光波長光束を選択す
る。本実施形態ではランタニド錯体を前提とし、−3db
となる波長が580nmである。そして、前記紫外域バン
ドパスフィルター44およびローパスフィルター46の
波長特性はEu3+錯体の蛍光特性と略一致させている。
【0015】該蛍光波長選択部46を通過した蛍光は、
集光レンズ72および前置アパーチャ74を介して遅延
蛍光取得部48に入射する。該遅延蛍光取得部48も、
前記励起光断続部42と同様に機械的チョッパーより構
成されており、前記励起光断続部42の光束通過タイミ
ングより一定時間遅延して得られる蛍光を通過させるよ
うに制御されている。該遅延蛍光取得部48を通過した
蛍光は、後置アパーチャ76、集光レンズ78、及びア
パーチャ80を介して光電変換部50に入射する。前記
光電変換部50は本実施形態においてフォトマルチプラ
イヤーよりなり、入射した蛍光を光電変換する。この電
気信号は増幅アンプ82及びゲート型積分器84を介し
てチャートレコーダー86に出力される。
【0016】なお、前記励起光断続部42、遅延蛍光取
得部46及びゲート型積分器84の動作タイミングは一
の位相同期ループ回路88により同期制御されている。
本実施形態にかかる蛍光分析装置10は概略以上のよう
に構成され、次にその作用について説明する。本実施形
態において、被測定試料は、検出対象成分であるアミノ
化合物をバイファンクショナル反応試薬(アミノ基と反
応する官能基(たとえばイソチオシアノ基)とEu3+
のランタノイドイオンと錯体を形成する官能基(例えば
EDTA)を分子内に併せ持つ反応試薬)を用いて標識
し、アミノ化合物−イソチオシアノ−ベンジル−EDT
A−ランタノイド錯体を形成して用いる(図2(a)参
照)。この錯体は比較的安定であり、またアミノ化合物
の性質を強く有するため、カラム処理などにより適正な
分離を行うことができるが、蛍光強度自体はさほど高く
ない。
【0017】この試料(アミノ化合物−イソチオシアノ
−ベンジル−EDTA−ランタノイド錯体)をインジェ
クタ12より注入すると、該試料は溶媒ポンプ20より
送給される搬送溶媒と共に、分離カラム24により成分
ごとに分離される。この溶出液にエンハンサー注入手段
14よりポストカラム試薬(β−ジケトン)を添加し、
反応手段16により反応させると、β−ジケトン−ラン
タノイド錯体が形成される(図2(b)参照)。このβ
−ジケトン−ランタノイド錯体はサブミリ秒オーダーの
長寿命且つ強い蛍光を発する。そして、この反応溶出液
はフローセル66を経由して排出される。
【0018】一方、前記キセノンランプ40よりの励起
光がチョッパー42により断続され、さらに紫外域バン
ドパスフィルター44により所定波長の励起光が抽出さ
れて、前記フローセル66に照射される。そうすると、
β−ジケトン−ランタノイド錯体からは長寿命且つ強い
蛍光が発せられ、一方他の共存する蛍光物質からは短寿
命の蛍光が発せられる。この状態は図3に示されてい
る。同図(a)に示されるように、前記チョッパー42
により1msec間隔で75μsecの励起光照射が行われて
いる。なお、このサイクルは第一チョッパー42のアパ
ーチャー幅(1mm)とキセノンランプ40の発光の空間
距離(約1mm)に基づく波形の畳み込み積分により決定
される。
【0019】そして、フローセル66中のβ−ジケトン
−ランタノイド錯体からは、図3(b)に示されるよう
な蛍光が発せられる。該蛍光はローパスフィルタ46に
より、所定波長領域の蛍光のみが抽出され、チョッパー
48により遅延蛍光が採取される。すなわち、チョッパ
ー48は前記チョッパー42と同期して、励起光照射よ
り一定時間(200μsec)遅延して開となり(図3
(c))、その後500μsecの期間蛍光を通過させ
る。同図(c)より明らかなように、第二チョッパー4
8のデューティー比は50%である。図(c)の点線は
サンプリング信号(FWHM:500μ秒)の仮想波形
を示しており、これはチョッパー48のアパーチャー幅
(2mm)とサンプルセル66の側面幅(1mm)に依存す
る波形の畳み込みにより決定される。
【0020】以上のようにして、フォトマルチプライヤ
ー50は実質上同図(d)に示すような蛍光を検出す
る。なお、他の蛍光物質は励起光照射後200μsecの
期間中にほぼ蛍光を終了しており、検出対象とはならな
い。さらに、ゲート型積分器84は同図(e)に示すよ
うに励起光照射開始後220μsecより積分を開始し、
190μsec継続する。この結果、フォトマルチプライ
ヤー50の立ち上がり時あるいは蛍光強度が弱くS/N
比が悪化した裾部分のカットを行うことができる。な
お、220μ秒及び190μ秒は、実験的に最適化され
た時間位置及び時間幅である。Eu3+錯体の濃度と比例
関係にある出力直流信号は、チャートレコーダー86に
送られる。
【0021】本実施形態において、機械的チョッパー4
2と直流駆動キセノンランプ40の組み合わせが時間分
解計測の目的に用いられている。キセノンフラッシュラ
ンプの使用に対比して、前記組み合わせは試料の励起周
波数の繰り返し再現性が高く、ランプの高安定性、長寿
命の点で好ましい。フラッシュランプと比較して比較的
長いパルス幅および弱い放射強度は、Eu3+錯体の高い
強度および長い遅延時間という蛍光特性にとって大きな
欠点とはならない。
【0022】また、本実施形態においては、サンプルか
ら出射された蛍光信号のサンプリングは出射側に挿入さ
れた第二の機械的チョッパー48により光学的に行われ
る。第二チョッパー48の回転は位相同期ループ(PL
L)回路88により第一チョッパー42と同期してい
る。前記位相同期ループ回路88の位相角を設定部51
の設定により変更することで、遅延蛍光信号の最適時間
位置にサンプリングゲートを移動することができる。第
二チョッパー42を通過した蛍光はフォトマルチプライ
ヤー50に入射し、電圧信号に変換される。この光学的
サンプリング方法は、従来の検出器出力サンプリング方
法と比較しSN比の点で優れている。この理由は検出器
の飽和が回避でき、検出器の後に続く電気回路の周波数
帯域の狭域化ができるからである。他方、チョッパー4
8を通過した微少な迷光により、フォトマルチプライヤ
ー50から直流バイアス信号が発生することがあり、S
N比を低下させる。この問題を回避するため、アパーチ
ャー56,58,74,76およびスリット64,68
を、サンプルセル66とチョッパー42,48の両側に
配置する。加えて、ゲート型積分器84(実効時定数
0.4秒)を用い、第二チョッパー48のタンミング信
号によりトリガーをかける。ゲート幅および位置は最大
SN比を与える地点に最適化される。
【0023】また、本実施形態において、分光計測を行
うため、紫外域バンドパスフィルター44を励起光の光
路上に配置し、この通過波長を280〜370nm(−
3dB地点)、最大波長340nmとする。出光側にはロー
パスフィルター46が挿入され、これは−3dbとなる波
長が580nmである。この二つのフィルターの波長特性
はEu3+錯体の蛍光特性と略一致させている。通常の回
折格子型のモノクロメーターを用いる場合と比較して、
フィルター分光法はSN比の点で有利であり、これによ
り高い光学的なスループットが得られ、励起及び蛍光波
長の2つの波長軸方向で蛍光信号を効果的に集めること
ができる。
【0024】なお、上記実施形態において、ゲート型積
分器を用いているが、これに限られるものではなく、例
えばボックスカー積分器などを用いることも可能であ
る。また、本実施形態においては、継続点灯される励起
光束出射部を用いた例について説明したが、パルス光源
を用いることも可能である。また、蛍光信号収集手段と
して光子計数法を採用することも可能である。また、本
実施形態においては、アミノ化合物を検出対象とした
が、これに限られるものではなく、例えばバイファンク
ショナル反応試薬のイソチオシアノ基を他の官能基に置
き換えることにより、チオ化合物、カルボキシル化合物
などの検出も可能である。
【0025】また、分離手段としてキャピラリー電気泳
動装置などを用いることも可能である。さらに、適当量
のエンハンサー溶液とランタノイドイオンを混入した移
動相を用いれば、非蛍光物質のみならず、一般的な短寿
命蛍光物質(例えばダンシル化合物、フルオレセインな
ど)を同時に分析することができる。すなわち、移動相
自身に長寿命の強い蛍光をもたせることで、非蛍光物質
のみならず、一般的な短寿命蛍光物質も、負のピークと
してシグナルを与える。
【0026】
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例を示す。
なお、以下の時間分解蛍光検出器および蛍光検出器に用
いられるフローセルの容量は16μlである。
【0027】試薬 HPLCにおいては、イソチオシアノベンジル−EDT
AとEu3+錯体より誘導体化した試料溶液をポストカラ
ム法によりエンハンサー溶液と混合される。一方、時間
分解蛍光検出器の性能確認実施のためのフローインジェ
クション分析(FIA)においては、ユーロピウム(II
I)アセテートテトラハイドレート(Eu(CH3CO
O)3・4H20,99.9%)の試料溶液がエンハンサ
ー溶液と混合される。エンハンサー溶液はβ−ジケト
ン、トリn−オクチルフォスフィンオキサイド(TOP
O)及び界面活性剤(TritonX-100)よりなる。β−ジ
ケトンに関しては、ピバロイトリフルオロアセトン(P
TA)、ベンゾイルトリフルオロアセトン(BFA)、
あるいはセオニルトリフルオロアセトン(TTA)を用
いた。TritonX-100及びユーロピウムアセテートは和光
純薬工業(株)(大阪)より購入し、PTA,BFA,
TTA,TOPOおよびITCB−EDTAは同人
(株)(熊本)より購入した。すべての他の試薬は分析
グレードである。
【0028】エンハンサー溶液の調製 エンハンサー溶液は上記の混合リガンド(β−ジケトン
及びTOPO)をTritonX-100を含む酢酸ナトリウム緩
衝液に溶解することにより調製した。つまり、200ml
の5%TritonX-100に2.0Mの酢酸ナトリウム緩衝液
(pH6.5)を加え、10mlの50mM TOPO,3
2mlの2.5mM β−ジケトン(PTA,BFA,ある
いはTTA)及び十分な蒸留水を加えて1lとする。
【0029】アミノ化合物の錯体化 1μM〜1mMのアミン溶液(10μl)に5〜500
μMのEu3+のITCB−EDTA錯体(ITCB−E
DTA−Eu;45μl)及び100mM炭酸ナトリウ
ム(pH9.8;45μl)を加えた。この溶液は40
℃で8時間インキュベートされ、5〜20μlの反応混
合物が前記図1のHPLCシステムに導入される。IT
CB−EDTA−Eu溶液は、ITCB−EDTA(1
mg)を0.5mMEuアセテート溶液5mlに加えて調製す
る。
【0030】バックグラウンドの除去 時間分解蛍光検出器のバックグラウンド除去能力を測定
するため、強い妨害蛍光バックグラウンドの存在下でフ
ローインジェクション分析(FIA)(分離カラムを有
しないHPLCシステム)を行った。試料溶液は一定濃
度(0.1μM)のEu3+のPTA錯体を、各種濃度
(0〜900μM)のフルオレセイン(5n秒以下の寿
命)と混合したものである。サンプルの注入量は10μ
lで、搬送溶媒としては8%アセトニトリルを含む20m
MNa−PO4(pH7.0)を0.2ml/min(ポンプ2
0)の流量で用いた。エンハンサー溶液(8μMPT
A;pH6.5)の流量は0.2ml/min(ポンプ26)
である。比較のため、従来の蛍光検出器100を前記時
間分解蛍光検出器18に直列接続し、励起及び出射波長
をそれぞれ290nm及び615nmとした。図4は(a)
蛍光検出器および(b)時間分解蛍光検出器により得ら
れた信号を示す。同図より明らかなように、時間分解蛍
光検出器から得られた信号はEu3+錯体の一定濃度に対
応して一定であるが、蛍光検出器から得られた信号はフ
ルオレセインの濃度に依存したバックグラウンド蛍光信
号の影響を受けている。
【0031】ダイナミックレンジと検出限界 図5は時間分解蛍光検出器のダイナミックレンジを示
す。時間分解蛍光検出器はフローを停止させて行った。
用いたサンプル溶液は、エンハンサー溶液(8μMPT
A;pH6.5)に溶解された酢酸ユーロピウムであ
り、ポンプ20によりフローセル66に導入される。図
5の直線範囲は検出強度で4オーダーをカバーしてお
り、検出限界は2.1×10-10M(3.3×10-15
ル)である。ここではSN比=3を与えるサンプル濃度
を検出限界とした。時間分解蛍光検出器をFIAモード
(サンプルの注入容量;10μl,溶媒(20mMNa−
PO4)及びエンハンサー溶液の流量0.1ml/min)で
用いた場合には、検出限界は9.9×10-9M(1.6
×10-13モル)であった。
【0032】時間分解蛍光検出器は従来の蛍光検出器と
比較して、特に高いバックグラウンドを有する試料に対
して高感度を得ることが可能である。これは信号に重畳
されるショットノイズが信号強度の平方根に比例するこ
とによる。これを確かめるため、各種濃度(10-7〜1
-4M)のフルオレセインとPTAエンハンサー溶液の
混合物について時間分解蛍光検出器(TRFL)および
蛍光検出器(FL)からの2つの信号のノイズの標準偏
差を測定した。この結果を表1に示す。なお、標準偏差
は0Mのフルオレセインの標準偏差で規格化してある。
【0033】
【表1】 ──────────────────── 濃度 TRFL FL ──────────────────── 0M 1.00 1.00 10-7M 1.01 1.24 10-6M 0.99 1.81 10-5M 1.07 5.00 10-4M 1.94 21.94 ──────────────────── 流量0.2ml/min 蛍光検出Ex.290nm Em.6
15nm
【0034】従来の蛍光検出器に比較すると、時間分解
蛍光検出器からの信号のノイズの標準偏差は一桁小さ
く、これはSN比で10程度改善されることを意味して
いる。他の実験から、FIAモードの検出限界は、BT
Aエンハンサー溶液を用いた場合には1.9×10-9
(3.0×10-14モル)、TTAエンハンサー溶液を
用いた場合には1.4×10-9M(2.3×10-14
ル)であることが判明した。また、金属材料、たとえば
パイプ、T字管、反応コイル、インジェクター、ポンプ
ユニット、マイクロシリンジなどがEu3+と反応し、大
きな信号テーリング及び信号再現性の低下を引き起こす
ことも判明した。このような問題を改善するため、流路
から金属材料をできる限り除外した。
【0035】最適実験条件 次にHPLC実験の最適条件について検討を行った。決
定されるべきパラメータは緩衝液のpH、エンハンサー
溶液の濃度、β−ジケトンの濃度、HPLCに対するア
セトニトリルの濃度、混合コイルの温度及びその他であ
る。実験的に得られた条件は次の通りである。 エンハンサー溶液:80μM β−ジケトン,500μM
TOPO,1.0% TritonX-100,200mM 酢酸ナトリウム緩衝液(pH
6.5) 混合コイル:長さ4m,内径0.25mm,tefzel,40
℃ 溶媒:20%以下のアセトニトリルを含む20mM Na
−PO4,流量0.1〜0.2ml/min エンハンサー溶液:0.02〜0.2ml/min このエンハンサー溶液は、水で20倍に希釈しても、増
強能力は減少しない。TTA溶液の増強能力はPTA溶
液の約7倍であるが、数日の間に約1/10に低下す
る。他方、PTA溶液は安定である。BFA溶液の安定
性はアセトニトリルの濃度に強く依存する。
【0036】時間分解蛍光検出器によるアミノ化合物分
時間分解蛍光検出器の全体の性能を調べるため、ダンシ
ル(Dns)−Gln(1.1mM)及びDns−Ala
(1.9mM)の存在下で、66.7μM 3−フェニル
−1−プロピルアミンITCB−EDTA−Euの分析
を行った。蛍光検出器により得られたクロマトグラムが
図6(a)に示され、時間分解蛍光検出器によるクロマ
トグラムが図6(b)に示されている。溶媒は20%ア
セトニトリルを含む20mM Na−PO4(pH7.
0)を0.1ml/minの流量で用いた。ポストカラム試薬
はTTA溶液を用い、その流量は0.02ml/minとし
た。HPLCに用いられる分離カラムはCrest C18T-5
(ステンレススチールカラム内径0.15mm 長さ50
mm)である。サンプルの注入量は10μlである。クロ
マトグラフのピークは、Dns−Gln,Dns−Al
a,及び3−フェニル−1−プロピルアミンITCB−
EDTA−Euに対応して、A,BおよびCとマークさ
れている。ここで、「*」は副生成物を意味する。蛍光
検出器がすべてのピークを示すのに対し、時間分解蛍光
検出器はサンプルとその副生成物のみを示すことが解
る。さらに、蛍光検出器で分離が不十分なクロマトグラ
フピークは時間分解蛍光検出器により明瞭に分離され、
時間分解蛍光検出器の有効性を示している。
【0037】間接時間分解蛍光分析装置への適用 図7には前記図1に示す装置を間接時間分解蛍光分析装
置として用いた場合の検出結果が示されている。同図よ
り明らかなように、搬送溶媒自体に強い蛍光を持たせて
いるため、蛍光物質1および非蛍光物質2が同一位相に
ピークを生じていることが理解される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる蛍光
検出器によれば、励起光を断続して試料に照射し、その
試料より発する蛍光を前記励起光の照射タイミングより
一定の遅延時間を有して採取することとしたので、蛍光
期間の長い成分について散乱光ないし他成分の蛍光の影
響の少ない検出を行うことができる。また、本発明にか
かる蛍光分析装置及び方法によれば、前記蛍光検出器を
用いることにより、特定成分の定性、定量分析を正確に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蛍光分析装置の概
略構成の説明図である。
【図2】本発明において用いられる長時間蛍光化反応の
一例の説明図である。
【図3】前記図1に示す蛍光検出手段におけるタイミン
グダイアグラムである。
【図4】本発明にかかる時間分解蛍光検出器と一般的な
蛍光検出器の検出結果の比較図である。
【図5】時間分解検出器による検出強度と検出対象濃度
の関係図である。
【図6】長時間蛍光物質のクロマトグラムを通常の蛍光
検出器でとった場合と、本発明にかかる時間分解蛍光検
出器でとった場合の比較図である。
【図7】図1に示した装置を間接時間分解蛍光分析装置
として用いた場合の検出結果の説明図である。
【符号の説明】
10 時間分解蛍光分析装置 12 分離手段 14 エンハンサー注入手段 16 反応手段 18 時間分解蛍光検出手段 40 励起光束出射部 42 励起光断続部 44 照射波長選択部 46 蛍光波長選択部 48 遅延蛍光取得部 50 光電変換部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光束を所定タイミングで断続的に試
    料に照射するする励起光断続出射部と、 前記励起光断続出射部の光束通過タイミングより一定時
    間遅延して得られる試料の蛍光のみを通過させる遅延蛍
    光取得部と、 前記遅延蛍光取得部により選択された蛍光強度を測定し
    電気信号とする光電変換部と、を備えたことを特徴とす
    る時間分解蛍光検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検出器において、励起光
    断続出射部は、励起光束出射部と励起光断続部とよりな
    り、 前記励起光束出射部は実質的に連続点灯される光源より
    なり、 また励起光断続部は前記光源より出射される励起光束を
    所定タイミングで断続することを特徴とする時間分解蛍
    光検出器。
  3. 【請求項3】 流体試料をその含有成分ごとに分離する
    分離手段と、 前記分離手段よりの溶出流体に、検出対象成分と結合し
    高い蛍光強度を有しかつ長寿命な蛍光体とするエンハン
    サーを注入可能なエンハンサー注入手段と、 前記長寿命蛍光体を含有する流出流体の蛍光を測定する
    蛍光検出手段と、を含み、 前記蛍光検出手段は、 励起光束を所定タイミングで断続的に試料に照射する励
    起光断続出射部と、 前記励起光断続出射部の光束通過タイミングより一定時
    間遅延して得られる試料の蛍光のみを通過させる遅延蛍
    光取得部と、 前記遅延蛍光取得部により選択された蛍光強度を測定し
    電気信号とする光電変換部と、を備えたことを特徴とす
    る時間分解蛍光分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、検出対象
    成分はアミノ化合物と結合したランタノイド錯体であ
    り、エンハンサーはβ−ジケトンであることを特徴とす
    る時間分解蛍光分析装置。
  5. 【請求項5】 アミノ基と反応する官能基とランタノイ
    ドイオンとキレートを形成する官能基を分子内に併せ持
    つバイファンクショナル試薬を使用してアミノ化合物を
    標識し、該標識体をクロマトグラフィーにより分離後、
    β−ジケトンを含むエンハンサー試薬を導入し、前記標
    識体をミセル化して時間分解蛍光検出することを特徴と
    するアミノ化合物の時間分解蛍光分析方法。
  6. 【請求項6】 ランタノイドイオン及びβ−ジケトンを
    含み構成されるミセル化された長寿命の蛍光体を搬送溶
    媒中に含み、短寿命蛍光物質及び非蛍光物質を負のピー
    クとして検出する間接時間分解蛍光分析方法。
JP9145397A 1997-03-25 1997-03-25 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法 Pending JPH10267844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9145397A JPH10267844A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9145397A JPH10267844A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10267844A true JPH10267844A (ja) 1998-10-09

Family

ID=14026794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9145397A Pending JPH10267844A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10267844A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002543378A (ja) * 1999-04-27 2002-12-17 カール ツァイス イェナ ゲーエムベーハー 物体アレイを光学的に評価する装置
US6839134B2 (en) 2002-01-16 2005-01-04 Hitachi, Ltd. Light measuring device avoiding influence of fluorescence or phosphorescence of lenses and filters in optical path
JP2005524051A (ja) * 2001-08-28 2005-08-11 ベイラー カレッジ オブ メディスン カラーブラインド蛍光のためのパルスマルチライン励起法
JP2008517280A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 マクオーリー ユニヴァーシティ 蛍光検出
CN103180721A (zh) * 2010-11-01 2013-06-26 爱德华·约翰·汤普森 荧光测定法
JPWO2012111093A1 (ja) * 2011-02-15 2014-07-03 有限会社ワイ・システムズ キャリア寿命の測定方法および測定装置
KR20190136650A (ko) * 2018-05-31 2019-12-10 전자부품연구원 바이오센서용 형광 광학 장치 및 시스템

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002543378A (ja) * 1999-04-27 2002-12-17 カール ツァイス イェナ ゲーエムベーハー 物体アレイを光学的に評価する装置
JP2005524051A (ja) * 2001-08-28 2005-08-11 ベイラー カレッジ オブ メディスン カラーブラインド蛍光のためのパルスマルチライン励起法
JP2009098151A (ja) * 2001-08-28 2009-05-07 Baylor College Of Medicine カラーブラインド蛍光のためのパルスマルチライン励起法
JP2011027748A (ja) * 2001-08-28 2011-02-10 Baylor College Of Medicine カラーブラインド蛍光のためのパルスマルチライン励起法
US8089628B2 (en) 2001-08-28 2012-01-03 Baylor College Of Medicine Pulsed-multiline excitation for color-blind fluorescence detection
US6839134B2 (en) 2002-01-16 2005-01-04 Hitachi, Ltd. Light measuring device avoiding influence of fluorescence or phosphorescence of lenses and filters in optical path
JP2008517280A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 マクオーリー ユニヴァーシティ 蛍光検出
CN103180721A (zh) * 2010-11-01 2013-06-26 爱德华·约翰·汤普森 荧光测定法
JPWO2012111093A1 (ja) * 2011-02-15 2014-07-03 有限会社ワイ・システムズ キャリア寿命の測定方法および測定装置
JP5843114B2 (ja) * 2011-02-15 2016-01-13 有限会社ワイ・システムズ キャリア寿命の測定方法および測定装置
KR20190136650A (ko) * 2018-05-31 2019-12-10 전자부품연구원 바이오센서용 형광 광학 장치 및 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sauda et al. Determination of protein in human serum by high-performance liquid chromatography with semiconductor laser fluorometric detection
US4058732A (en) Method and apparatus for improved analytical fluorescent spectroscopy
Menzies A study of atomic absorption spectroscopy
Vo-Dinh et al. Selective heavy-atom perturbation for analysis of complex mixtures by room-temperature phosphorimetry
Imasaka et al. Visible semiconductor laser fluorometry
JP2003207453A (ja) 蛍光,燐光測定装置
JPH0255744B2 (ja)
JPH10267844A (ja) 時間分解蛍光検出器およびそれを用いた蛍光分析装置、方法
JPH0154668B2 (ja)
JPS6118985B2 (ja)
Thouvenot et al. Americium trace determination in aqueous and solid matrices by time-resolved laser-induced fluorescence
Duggan Phosphorimetric detection in HPLC via trivalent lanthanides: high sensitivity time-resolved luminescence detection of tetracyclines using Eu3+ in a micellar post column reagent
Van Den Beld et al. Laser-induced fluorescence detection in liquid chromatography after preliminary derivatization of carboxylic acid and primary amino groups
Iwata et al. Construction of time-resolved fluorescence detector for amino compounds after high-performance liquid chromatography using europium chelate
JP3823473B2 (ja) カテコールアミン分析装置
JP5119554B2 (ja) チオール化合物の同時連続分析方法およびそれに使用する同時連続分析装置
Latva et al. Time-resolved luminescence detection of europium (III) chelates in capillary electrophoresis
Näther et al. Temporal and spectral separation of singlet oxygen luminescence from near infrared emitting photosensitizers
Brinkman et al. Use of luminescence techniques for sensitive and selective determinations in HPLC (high-performance liquid chromatography)
JPS61233371A (ja) アミノ酸配列分析方法
JP3013239B2 (ja) S−ニトロソ化合物検出方法
KR100477307B1 (ko) 부분적인컬럼후반응을이용한비타민b1,b2,b6의동시분석방법
RU2049986C1 (ru) Способ определения ионов металлов в растворах
Lobazov et al. Laser fluorometric detector for microcolumn liquid chromatography
US20240101595A1 (en) Systems and methods for multi-reagent chemical labeling of biological molecules