JPH10263432A - 沈降式分級方法及びその装置 - Google Patents

沈降式分級方法及びその装置

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JPH10263432A
JPH10263432A JP7552697A JP7552697A JPH10263432A JP H10263432 A JPH10263432 A JP H10263432A JP 7552697 A JP7552697 A JP 7552697A JP 7552697 A JP7552697 A JP 7552697A JP H10263432 A JPH10263432 A JP H10263432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有スペースと設備コストとをいずれも削減
し、しかも、サンプルを雑菌に汚染されずに分級するこ
と。 【解決手段】 鉛直方向に延設されサンプルSが内部を
通過する分級用管路32と、該分級用管路32の下端に
分岐接続され重量群に対応する複数の仕分用管路33
a,33b,・・・,33nとに、サンプルSよりも比
重の小さい液体を充填し、分級用管路32内の液体中に
おいてサンプルSを自重により沈降させ、分級用管路3
2内でサンプルSが、鉛直方向に間隔をおいた上下のチ
ェック箇所を各々通過するタイミングの差を基に、サン
プルSに該当する重量群を割り出し、分級用管路32内
の液体中を沈降して該分級用管路32の下端に到達した
サンプルSを、このサンプルSについて割り出した重量
群に対応する仕分用管路33a,33b,・・・,33
nに振り分けて沈降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプルをこれよ
りも比重の小さい液体の内部で沈降分級する沈降式分級
方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沈降式分級装置とは、液体中における沈
降速度の差を利用して物体を大きさ又は密度の異なる群
に分級する装置である。
【0003】この装置の一例として本出願人は、特開平
6−328002号において、細胞塊等のように生育段
階毎に種々の群が存在する被分級物を多群に、かつ多量
に分級できる沈降式分級装置を提案している。
【0004】上述した沈降式分級装置では、図5に正面
図で示すように、軸方向を水平にして配置した円筒状の
分級槽4の両端に、第1及び第2の円錐状管路15,1
7をそれぞれ連結し、第1の円錐状管路15に接続した
パイプ1と第2の円錐状管路17に接続したパイプ13
とをポンプ19に接続し、このポンプ19により、第1
の円錐状管路15から分級槽4を介して第2の円錐状管
路17に向けて、内部に満たした液体を環流させてい
る。
【0005】そして、分級槽4で第1の円錐状管路15
寄りの上部箇所に設けた投入孔4aから、分級槽4内の
液体よりも比重が大きい分級対象の細胞塊等の微小物
体、即ち、サンプルを懸濁液と共に分級槽4内に投入
し、分級槽4内の液体の流れに乗ったサンプルを自重に
より落下させて、各サンプルの自重の違いにより、分級
槽4の下部に取着された仕切ユニット5の、分級槽4の
軸方向に並べて配置された複数の仕切部6,6,・・・
のうち1つに分級させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の沈降式分級装置では、サンプルの沈降速度の違いを
分級槽4内での液体の流れに乗った水平方向への移動到
達距離に変換して分級する構成であるため、特に水平方
向における分級槽4の寸法を大きくして、仕切部6の水
平方向における間口を大きくしないと、サンプルを重量
群別に正確に分級することができず、従って、装置が大
型となり、設定箇所に制約が生じると共に、装置の高価
格化を招いてしまうという不具合があった。
【0007】しかも、サンプルを重量群別に分級する精
度をより向上させるには、仕切部の水平方向における間
口だけでなく、重量差によるサンプルの水平移動距離の
差が顕著となるようにサンプルの沈降距離を増やす必要
があり、このためには鉛直方向における分級槽4の寸法
をも大型化しなければならないので、なおさら装置の大
型化と高価格化とを招いてしまうという不具合があっ
た。
【0008】そして、装置の大型化と高価格化とを防ぐ
には、目の細かい「ふるい」を用いて濾す方法を用いる
ことが考えられるが、これでは、分級する重量群が増え
ると濾す回数が増えて作業が面倒になる他、雑菌の付着
による汚染の機会が増えてしまい、しかも、多数のサン
プルを連続的に分級することができない。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の第1の目的は、サンプルをこれよりも比重
の小さい液体内で沈降させて複数の重量群別に分級する
に当たり、占有スペースと設備コストとをいずれも削減
し、しかも、サンプルを雑菌に汚染されずに分級するこ
とができる沈降式分級方法と、この方法を実施するのに
用いて好適な沈降式分級装置とを提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、占有スペー
スと設備コストとをいずれも削減し、しかも、サンプル
の雑菌による汚染を防止した上で、多数のサンプルを連
続的に分級することができる沈降式分級方法と、この方
法を実施するのに用いて好適な沈降式分級装置とを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
る請求項1記載の本発明と、前記第2の目的を達成する
請求項2記載の本発明は、沈降式分級方法に関するもの
であり、前記第1の目的を達成する請求項3乃至請求項
5記載の本発明と、前記第2の目的を達成する請求項6
記載の本発明は、沈降式分級装置に関するものである。
【0012】そして、請求項1に記載した本発明の沈降
式分級方法は、サンプルを複数の重量群別に分級するに
当たり、鉛直方向に延設され前記サンプルが内部を通過
する分級用管路と、該分級用管路の下端に分岐接続され
前記重量群に対応する複数の仕分用管路とに、前記サン
プルよりも比重の小さい液体を充填し、前記分級用管路
内の前記液体中において前記サンプルを自重により沈降
させ、前記分級用管路内の前記液体中において前記サン
プルが、前記鉛直方向に間隔をおいた上下のチェック箇
所を各々通過するタイミングの差を検出し、前記検出し
た前記サンプルの前記上下のチェック箇所を各々通過す
るタイミングの差を基に、前記サンプルに該当する重量
群を割り出し、前記分級用管路内の前記液体中を沈降し
て該分級用管路の下端に到達した前記サンプルを、前記
複数の仕分用管路のうち、前記サンプルについて割り出
した前記重量群に対応する仕分用管路に振り分けて沈降
させるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載した本発明の沈降式
分級方法は、前記分級用管路の上端に連通する貯留タン
クの内部で前記液体と共に多数の前記サンプルを撹拌
し、該撹拌により前記多数のサンプルを前記貯留タンク
内の前記液体中に略均等に分散させるようにした。
【0014】さらに、請求項3に記載した本発明の沈降
式分級装置は、図1に基本構成図で示すように、サンプ
ルSを複数の重量群別に分級する装置であって、内部に
前記サンプルSよりも比重の小さい透光性を有する液体
が充填され鉛直方向に延設された透光部材製の分級用管
路32と、前記分級用管路32の下端に一端がそれぞれ
分岐接続されると共に他端が前記分級用管路32の下端
よりも下方にそれぞれ配置され、内部に前記液体が充填
された、前記重量群に対応する複数の仕分用管路33
a,33b,・・・,33nと、前記分級用管路32の
下端に設けられ、前記液体中において前記分級用管路3
2の下端よりも下方に沈降する前記サンプルSを、前記
複数の仕分用管路33a,33b,・・・,33nのう
ちの1つに誘導する誘導部材35bと、前記誘導部材3
5bによる前記サンプルSの誘導先の前記仕分用管路3
3a,33b,・・・,33nを切り換える誘導先切換
手段Aと、前記分級用管路32の外部であって前記鉛直
方向に相互に間隔をおいた箇所に各々配置され、前記分
級用管路32内の前記液体中を沈降する前記サンプルS
を検出する複数のサンプル検出センサ36a,36b,
・・・,36nと、前記複数のサンプル検出センサ36
a,36b,・・・,36nが前記サンプルSを検出す
るタイミングの差を基に、前記サンプルSに該当する重
量群を割り出す重量群割出手段38Aと、前記液体中を
沈降する前記サンプルSが前記分級用管路32の下端に
達する時点を割り出す到達時点割出手段Bとを備え、前
記誘導先切換手段Aが、前記到達時点割出手段Bが割り
出した前記サンプルSが前記分級用管路32の下端に達
する時点において、該サンプルSの前記誘導部材35b
による誘導先が、前記重量群割出手段38Aが割り出し
た前記サンプルSに該当する重量群に対応する前記仕分
用管路33a,33b,・・・,33nとなるように、
前記誘導部材35bによる前記サンプルSの誘導先の切
り換えを行うことを特徴とする。
【0015】また、請求項4に記載した本発明の沈降式
分級装置は、前記到達時点割出手段Bが、前記複数のサ
ンプル検出センサ36a,36b,・・・,36nとは
別に前記分級用管路32の下端の外部に配置され、前記
分級用管路32内であって前記誘導部材35bよりも上
方の分級用管路32箇所内の前記液体中を沈降する前記
サンプルSを検出するトリガ用サンプル検出センサ37
により構成されているものとした。
【0016】さらに、請求項5に記載した本発明の沈降
式分級装置は、前記到達時点割出手段Bが、前記複数の
サンプル検出センサ36a,36b,・・・,36nが
前記サンプルSを検出するタイミングの差と、前記複数
のサンプル検出センサ36a,36b,・・・,36n
のうち少なくとも1つ及び前記分級用管路32の下端の
前記鉛直方向における位置の差とを基に、前記サンプル
Sが前記分級用管路32の下端に達する時点を割り出す
ものとした。
【0017】また、請求項6に記載した本発明の沈降式
分級装置は、前記分級用管路32の上端に接続され内部
に前記液体が充填される貯留タンク31と、該貯留タン
ク31内に設けられ前記貯留タンク31内の前記液体を
撹拌する撹拌手段39bとをさらに備え、前記貯留タン
ク31に多数投入された前記サンプルSが、前記撹拌手
段39bによる前記貯留タンク31内の前記液体の撹拌
により、該液体中に略均等に分散するものとした。
【0018】請求項1に記載した本発明の沈降式分級方
法によれば、サンプルをこれよりも比重の小さい液体中
において沈降させると、サンプルの重量差が液体中にお
ける沈降速度の差となって現れるので、各サンプルの重
量群を割り出すには、液体中における各サンプルの沈降
速度を割り出す必要がある。
【0019】そこで、鉛直方向に延設した分級用管路内
の液体中においてサンプルを自重により沈降させて、そ
のサンプルが分級用管路の鉛直方向に間隔をおいた箇所
を各々通過するタイミングの差を検出すると、そのサン
プルの沈降速度が割り出されてこのサンプルに該当する
重量群が割り出されるので、後は、分級用管路の下端に
おいて、割り出された重量群に対応する仕分用管路に振
り分けることで、サンプルが重量群別に個別の仕分用管
路に分級される。
【0020】従って、サンプルを重量群別に分級するた
めに、サンプルの沈降速度の差を水平移動距離に変換す
る必要がなく、従って、水平方向における占有スペース
を小さく済ませることが可能となり、設備自体が小さく
なることから設備コストも小さく済ませることが可能と
なる。
【0021】また、サンプルの分級が分級用管路と仕分
用管路との内部に充填された液体中において、これら以
外のものとは一切非接触の状態で行われるので、雑菌の
付着の機会を完全になくし、サンプルを汚染させずに分
級することが可能となる。
【0022】尚、請求項3に記載した本発明の沈降式分
級装置についても、同様のことが言える。
【0023】その上、請求項3に記載した本発明の沈降
式分級装置によれば、到達時点割出手段Bが割り出す分
級用管路32の下端にサンプルSが達する時点に、誘導
部材35bによるサンプルSの誘導先が誘導先切換手段
Aにより切り換えられるので、誘導部材35bによるサ
ンプルSの誘導先の切り換えタイミングが、分級用管路
32の下端にサンプルSが達する時点からずれて、その
サンプルSの該当する重量群とは別の重量群に対応する
仕分用管路33a,33b,・・・,33nに誤ってサ
ンプルSが誘導されてしまうのを防ぎ、分級精度を高く
維持することが可能となる。
【0024】また、請求項4に記載した本発明の沈降式
分級装置によれば、請求項1に記載した本発明の沈降式
分級方法や、請求項3に記載した本発明の沈降式分級装
置におけるサンプル検出センサ36a,36b,・・
・,36nと同様に、トリガ用サンプル検出センサ37
が分級用管路32の外部に配置されていて、分級用管路
32内の液体及びサンプルSと一切非接触でサンプルS
を検出することから、誘導部材35bによるサンプルS
の該当する仕分用管路33a,33b,・・・,33n
への誘導タイミングの割り出しについても、サンプルS
を汚染させずに行うことが可能となる。
【0025】さらに、請求項5に記載した本発明の沈降
式分級装置によれば、請求項4に記載した本発明の沈降
式分級装置と同様に、サンプル検出センサ36a,36
b,・・・,36nが分級用管路32の外部に配置され
ていて、分級用管路32内の液体及びサンプルSと一切
非接触でサンプルSを検出することから、誘導部材35
bによるサンプルSの該当する仕分用管路33a,33
b,・・・,33nへの誘導タイミングの割り出しを、
サンプルSを汚染させずに行うことが可能となる。
【0026】しかも、分級用管路32内の液体中におけ
るサンプルSの沈降速度の割り出しのために設けたサン
プル検出センサ36a,36b,・・・,36nを、誘
導部材35bによるサンプルSの該当する仕分用管路3
3a,33b,・・・,33nへの誘導タイミングの割
り出しに流用できることから、部品点数の増加とこれに
よる設備の大型化及び設備コストの増大を防ぐことが可
能となる。
【0027】また、請求項2に記載した本発明の沈降式
分級方法によれば、液体の撹拌により貯留タンク内の多
数のサンプルを分散させておくことで、複数のサンプル
がまとまって同時に分級管路内に進入しようとするのを
防ぎ、分級管路内の液体中を沈降するサンプルどうしに
時間的及び距離的な間隔を持たせて、分級用管路内で重
量の大きいサンプルが重量の小さいサンプルを追い越す
現象の発生を防止し、サンプルの沈降速度が割り出され
る順序と、分級用管路の下端においてサンプルが振り分
けられる順序とに相違が発生するを防止して、分級用管
路にサンプルを連続的に沈降させても、間違いなく確実
に各サンプルを重量別に分級することが可能となる。
【0028】尚、請求項6に記載した本発明の沈降式分
級装置についても、同様のことが言える。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の沈降式分級方法を
沈降式分級装置と共に図面に基づいて説明する。
【0030】図2は本発明の一実施形態による沈降式分
級装置の概略構成を模式的に示す説明図であり、図2中
引用符号30で示す本実施形態の沈降式分級装置は、分
級する細胞塊等のサンプルSが投入される貯留タンク3
1と、この貯留タンク31の下部から鉛直方向に延設さ
れた分級用管路32と、この分級用管路32の下端32
aに分岐接続された左右と中央の3本の仕分用管路33
a,33b,33cと、これら3本の仕分用管路33
a,33b,33cの終端に各々接続された3つの回収
タンク34a,34b,34cと、分級用管路32の下
端32aと3本の仕分用管路33a,33b,33cと
の分岐接続部分に配設された振り分け弁35とを備えて
いる。
【0031】また、本実施形態の沈降式分級装置30
は、分級用管路32の外部で鉛直方向に間隔をおいた箇
所に各々配置された速度検出用センサ36a,36b
と、分級用管路32の外部であって、下端32aよりも
若干上方で且つ下側の速度検出用センサ36bよりも下
方箇所に配置されたタイミング検出用センサ37と、全
体制御用の制御ユニット38とをさらに備えている。
【0032】前記貯留タンク31は、上方から見て円形
を呈する円柱状に形成されており、貯留タンク31の内
部には、上方から挿入された回転軸39aの先端に取着
された撹拌羽根39bが収容、配置されている。尚、貯
留タンク31の底板31aは、図2中では模式的に水平
としているが、実際には、底板31a上でのサンプルS
の滞留を防ぐために、すり鉢状に傾斜させておくことが
望ましい。
【0033】前記撹拌羽根39b(撹拌手段に相当)
は、貯留タンク31の内部に配置した状態で水平方向に
対して傾きを持たせており、モータ39c(図3参照)
の出力軸(図示せず)から前記回転軸39aに伝達され
る動力により微速で回転され、この回転により、貯留タ
ンク31内に流体の流れを発生させ、この流れにより流
体を貯留タンク31内で極めて緩く撹拌するように構成
されている。
【0034】前記分級用管路32は、例えば透明ガラス
等の透光性を有する材料により中空の円筒状に形成され
ており、この分級用管路32の内部と貯留タンク31の
内部とは、貯留タンク31の底板31aに形成された通
孔31bを介して連通している。
【0035】前記3本の仕分用管路33a,33b,3
3cはいずれも中空の円筒状に形成されていて、各仕分
用管路33a,33b,33cの内部が各々分級用管路
32の内部と連通しており、これら仕分用管路33a,
33b,33cのうち中央の仕分用管路33bは、分級
用管路32の下端32aに基端が接続されていて、分級
用管路32の延長線上に仕分用管路33bが延在するよ
うに配置されている。
【0036】また、左右の前記各仕分用管路33a,3
3cはいずれも、分級用管路32の下端32aの周方向
に間隔をおいた左右両側部に基端が各々接続されてい
て、各仕分用管路33a,33cの終端が分級用管路3
2の下端32aよりも低い箇所に各々位置するように、
鉛直方向に対して傾斜して延在するように配置されてい
る。
【0037】前記3つの回収タンク34a,34b,3
4cは、重量群別に分級されたサンプルSを収容、回収
するもので、本実施形態では、重量群=「小」のサンプ
ルSを回収タンク34aに回収し、重量群=「適」のサ
ンプルSを回収タンク34bに回収すると共に、重量群
=「大」のサンプルSを回収タンク34cに回収するこ
ととしている。
【0038】そして、前記3本の仕分用管路33a,3
3b,33cの内部は、3つの回収タンク34a,34
b,34cのうち対応する回収タンク34a,34b,
34cの内部と、各回収タンク34a,34b,34c
の上面に形成された通孔34dを介して連通している。
【0039】尚、本実施形態では、前記貯留タンク3
1、分級用管路32、各仕分用管路33a,33b,3
3c、及び、各回収タンク34a,34b,34cの内
部に、サンプルSよりも若干比重が小さい透光性の液体
(図示せず)として、純水が満水状態に充填されてお
り、この純水は必要に応じて、不図示の環流手段により
沈降式分級装置30の外部に環流されるか、あるいは、
これら貯留タンク31、分級用管路32、各仕分用管路
33a,33b,33c、及び、各回収タンク34a,
34b,34cの内部から排水されて、新しい純水と交
換される。
【0040】また、本実施形態では、前記貯留タンク3
1、分級用管路32、各仕分用管路33a,33b,3
3c、及び、各回収タンク34a,34b,34cの内
面にいずれも、サンプルSの接触時に付着するのを防止
する樹脂コーティングが施されている。
【0041】前記振り分け弁35は、分級用管路32の
中心から若干偏心した箇所を通るように分級用管路32
の下端32aの内部に水平に架設された回転軸35a
と、分級用管路32の内径を短径とする略楕円状を呈
し、この短径上に前記回転軸35aが取着されて、この
回転軸35aにより回転可能に支持された羽根板35b
(誘導部材に相当)とを備えている。
【0042】そして、前記振り分け弁35は、ステッピ
ングモータ35c(図3参照)の出力軸(図示せず)か
ら前記回転軸35aに伝達される動力により羽根板35
bが回転するように構成されている。
【0043】尚、羽根板35cの回転が停止する箇所
は、羽根板35cが鉛直方向に延在して分級用管路32
の下端32aに達した重量群=「適」のサンプルSを中
央の仕切用管路33bに導く基準箇所と、羽根板35c
が左の仕分用管路33aに沿って延在してこの左の仕分
用管路33aに重量群=「小」のサンプルSを導く右傾
斜箇所と、羽根板35cが右の仕分用管路33cに沿っ
て延在してこの右の仕分用管路33cに重量群=「大」
のサンプルSを導く左傾斜箇所との3つである。
【0044】そして、上述した基準箇所及び左右の各傾
斜箇所のいずれに羽根板35bが位置している状態であ
っても羽根板35bの上端に位置する円弧状の端面は、
羽根板35bの両平面に対して直交する形状ではなく、
サンプルSに損傷を与えない程度に先細り状に形成され
ており、特に、基準箇所においてサンプルSが羽根板3
5bの端面上に載って外力の付加や左右の傾斜箇所への
羽根板35bの回転に伴って、中央の仕切用管路33b
に導かれるべき重量群=「適」のサンプルSが、左右の
仕切用管路33a,33cに導かれるといった事態の発
生を防止するように構成されている。
【0045】前記速度検出用センサ36a,36b(サ
ンプル検出センサに相当)と、タイミング検出用センサ
37(トリガ用サンプル検出センサに相当)とはいずれ
も、図2中では省略して模式的に示しているが、分級用
管路32を挟んで対向する一対の発光受光素子からな
り、分級用管路32をその径方向に貫通するように発光
素子から出射される検出光が分級用管路32の内部で遮
られて受光素子により受光されなくなると、分級用管路
32の内部をサンプルSが通過したものとして、検出信
号を出力するように構成されている。
【0046】前記制御ユニット38は、図3に沈降式分
級装置30の電気的な概略構成のブロック図で示すよう
に、CPU(Central Processing Unit 、中央処理装
置)38aと、RAM(Random Access Memory)38b
と、ROM(Read-Only Memory)38cとで構成されて
いる。
【0047】前記CPU38aには、ドライバ35d,
39dを介してステッピングモータ35c及びモータ3
9cがそれぞれ接続されていると共に、速度検出用セン
サ36a,36b及びタイミング検出用センサ37がそ
れぞれ接続されている。
【0048】前記RAM38bは、各種データ記憶用の
データエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを
有しており、前記ROM38cには、CPU38aに各
種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納され
ている。
【0049】そして、前記CPU38aは、ROM38
cに格納されている制御プログラムに従い、前記ドライ
バ39dを介してモータ39cを微速で回転させて、撹
拌羽根39bにより貯留タンク31内の純水に下方から
上方に向かう流れを発生させ、この流れにより純水を貯
留タンク31内で極めて緩く撹拌させる。
【0050】次に、前記ROM38cに格納された制御
プログラムに従いCPU38aが行う処理を、図4のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0051】不図示の電源からの電力の供給が開始され
て制御ユニット38が起動し、プログラムがスタートす
ると、図4に示すように、CPU38aは、上側の速度
検出用センサ36aがサンプルSを検出したか否かを確
認し(ステップS1)、検出していない場合は(ステッ
プS1でN)、後述するステップS5に進み、検出した
場合は(ステップS1でY)、検出したタイミングをR
AM38bのタイミングバッファエリアに検出順に格納
した後(ステップS3)、ステップS5に進む。
【0052】ステップS5では、速度検出センサ36b
がサンプルSを検出したか否かを確認し、検出していな
い場合は(ステップS5でN)、後述するステップS1
5に進み、検出した場合は(ステップS5でY)、RA
M38bのタイミングバッファエリアに格納されている
上側の速度検出用センサ36aによるサンプルSの検出
タイミングのうち最古のタイミングからの経過時間と、
上下の速度検出センサ36a,36bの間隔とを基に、
検出したサンプルSの沈降速度を算出する(ステップS
7)。
【0053】ステップS7においてサンプルSの沈降速
度を算出したならば、その沈降速度を基に、RAM38
bの沈降速度−重量群換算テーブルと照合して、そのサ
ンプルSに該当する重量群を割り出し(ステップS
9)、割り出した重量群をRAM38bの重量群バッフ
ァエリアに割り出し順に格納すると共に(ステップS1
1)、RAM38bのタイミングバッファエリアから、
格納されている上側の速度検出用センサ36aによるサ
ンプルSの検出タイミングのうち最古のタイミングを消
去した後(ステップS13)、ステップS15に進む。
【0054】ステップS15では、タイミング検出用セ
ンサ37がサンプルSを検出したか否かを確認し、検出
していない場合は(ステップS15でN)、ステップS
1にリターンし、検出した場合は(ステップS15で
Y)、振り分け弁35の羽根板35bを回転させて、基
準箇所と左右の傾斜箇所とのうちいずれか1つの箇所に
位置させる(ステップS17)。
【0055】尚、このステップS17で羽根板35bを
位置させる箇所は、RAM38bの重量群バッファエリ
アに格納されている重量群のうち、最古の重量群に対応
する回収タンク34a,34b,34cに連通した仕分
用管路33a,33b,33cに、サンプルSが導かれ
るようにするのに適した箇所であり、最古の重量群が
「小」であれば右傾斜箇所、「適」であれば基準箇所、
「大」であれば左傾斜箇所となる。
【0056】ステップS17で羽根板35bを基準箇所
と左右の傾斜箇所とのうちいずれか1つの箇所に位置さ
せたならば、その時点からの経過時間が所定時間に達し
たか否かを確認し(ステップS19)、達していない場
合は(ステップS19でN)、達するまでステップS1
9をリピートし、達した場合は(ステップS19で
Y)、RAM38bの重量群バッファエリアから、格納
されている重量群のうち最古の重量群を消去した後(ス
テップS21)、ステップS1にリターンする。
【0057】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態では、請求項中の重量群割出手段38Aが図4のフ
ローチャートにおけるステップS9で構成されており、
誘導先切換手段Aが図4中のステップS17とステッピ
ングモータ35c及びそのドライバ35dで構成されて
おり、到達時点割出手段Bがトリガ用サンプル検出セン
サ37により構成されている。
【0058】次に、上述した構成による本実施形態の沈
降式分級装置30の動作(作用)について説明する。
【0059】まず、貯留タンク31内の純水中に分級す
るサンプルSを投入し、蓋をした後モータ39cを作動
させて撹拌羽根39bを微速で回転させると、貯留タン
ク31内の純水が下方から上方への緩やかな流れを起こ
すように純水が撹拌され、この純水の流れによってサン
プルSが貯留タンク31内で一時的に上昇し、その後、
純水の流れから受ける力をサンプルSの自重により生ず
る重力が上回って、サンプルSが極めて微速で沈降し始
め、底板31aの傾斜により導かれて通孔31bから分
級用管路32に上端から進入する。
【0060】そして、分級用管路32から回収タンク3
4a,34b,34cまでの純水には、撹拌羽根39b
の回転に伴う純水の流れが発生せず、静止状態に保たれ
ているため、この分級用管路32内の純水中では、サン
プルSが自重により生ずる重力のみによって、純水との
比重差に応じた純水からの浮力を受けつつ、下端32a
に向けて沈降していく。
【0061】分級用管路32内の純水中で沈降するサン
プルSは、上側の速度検出用センサ36aが配置された
分級用管路32箇所を通過する際に、この速度検出用セ
ンサ36aによって存在が検出され、さらにサンプルS
が沈降して下側の速度検出用センサ36bが配置された
分級用管路32箇所を通過する際に、この速度検出用セ
ンサ36bによって存在が検出される。
【0062】すると、これら上下の速度検出用センサ3
6a,36bによって存在が検出されたタイミングの差
から、このサンプルSの純水中での沈降速度が算出され
ると共に、この沈降速度を基に、サンプルSに該当する
重量群が割り出され、サンプルSのさらなる沈降に伴っ
て、分級用管路32の下端32a付近の通過をタイミン
グ検出用センサ37により検出されると、割り出された
重量群に応じた回収タンク34a,34b,34cにサ
ンプルSを回収するために、その重量群に応じた回収タ
ンク34a,34b,34cに連通する仕分用管路33
a,33b,33cにサンプルSが誘導されるように羽
根板35bが回転される。
【0063】但し、サンプルSは、分級用管路32を沈
降して行くうちに加速度が付くので、一言でサンプルS
の沈降速度といっても、分級用管路32の鉛直方向にお
けるサンプルSの位置によって沈降速度は実際には僅か
ながら異なる。そこで、本実施形態では、上述した加速
度を加味してサンプルSの沈降速度を、分級用管路32
の下端32aに達する時点での終端速度として算出する
ようにしている。
【0064】しかし、全サンプルSについて同じ条件で
算出する沈降速度であれば、別に、終端速度以外、つま
り、分級用管路32の下端32aにおける沈降速度でな
くても正確な重量群の割り出しができるのは勿論のこと
である。
【0065】例えば、サンプルSの重量群が「小」であ
ると割り出されると、タイミング検出用センサ37がサ
ンプルSを検出するのに伴って、羽根板35bが回転し
て右傾斜箇所に位置し(以前から右傾斜箇所に位置して
いれば、実際の回転動作は省略される)、次のサンプル
Sをタイミング検出用センサ37が検出すると、そのサ
ンプルSの重量群が「大」であると割り出されていると
すれば、羽根板35bが右傾斜箇所から回転して左傾斜
箇所に位置する。
【0066】尚、分級用管路の鉛直方向の寸法次第で
は、あるサンプルSが下側の速度検出用センサ36bに
よって検出される時点では、上側の速度検出用センサ3
6aにおいて次以降のサンプルSが既にいくつか検出さ
れている場合も想定でき、また、あるサンプルSが分級
用管路32の下端32aに達して羽根板35bにより仕
分けられる時点では、下側の速度検出用センサ36bに
よって次以降のサンプルSが検出されて、この次以降の
サンプルに関する重量群が、あるサンプルの重量群の他
に割り出されている場合も想定できる。
【0067】しかし、沈降式分級においてサンプルSを
沈降させるのに用いる純水は、サンプルSとの比重差が
それ程大きくないものであるため、サンプルSの純水中
での沈降速度はそれほど速くはならず、しかも、分級用
管路32の内部では撹拌羽根39bの回転に伴う純水の
流れが発生せず静止状態であることから、沈降中のサン
プルSが純水の流れの影響で沈降速度を狂わすような不
規則な沈降をすることもない。
【0068】その上、分級用管路32の内面に施された
樹脂コーティングによりサンプルSの沈降が分級用管路
32の途中で停止することがなく、しかも、撹拌羽根3
9bによる貯留タンク31内の純水の撹拌によって、貯
留タンク31内のサンプルSは略均等に分散していて、
貯留タンク31から分級用管路32に複数のサンプルS
が同時に進入することがなく、分級用管路32の内部に
おいて各サンプルSは、前後のサンプルSとの間に時間
的及び距離的な間隔を持つこととなる。
【0069】このため、サンプルSの相互に重量の差が
あっても、それに伴う沈降速度差等で分級用管路32内
でのサンプルSどうしに追い越しは発生せず、従って、
図4のフローチャートに示すような一般的なバッチ処理
を行っても、各サンプルSに対する仕分先の入れ替わり
による分級ミスは発生しない。
【0070】また、未成育の細胞塊等は、純水中を自重
により沈降することができないので、貯留タンク31内
の撹拌された純水の流れの中に滞留したまま残存し、分
級されない。
【0071】このように本実施形態の沈降式分級装置3
0によれば、鉛直方向に延設した透光性材料からなる分
級用管路32内に充填した透光性の純水中において、こ
の純水よりも比重が大きいサンプルSを沈降させ、鉛直
方向に間隔をおいた分級用管路32の外側箇所に上下の
速度検出用センサ36a,36bを各々配設して、これ
ら上下の速度検出用センサ36a,36bが同じサンプ
ルSの通過を検出したタイミングの差から沈降速度を算
出し、この沈降速度を基に、サンプルSに該当する重量
群を割り出して、分級用管路32の下端32aにそのサ
ンプルSが達したことをタイミング検出用センサ37が
検出するのに応じて、分級用管路32の下端32aに設
けた羽根板35bを回転させて、基準箇所と左右の傾斜
箇所とのいずれかに位置させ、分級用管路32の下端3
2aに分岐接続された仕分用管路33a,33b,33
cのうち、割り出した重量群に対応する回収タンク34
a,34b,34cに連通する仕分用管路33a,33
b,33cへサンプルSを導く構成とした。
【0072】このため、従来のように、サンプルの沈降
速度の差を水平移動距離に変換しなくてもサンプルSを
重量群別に分級することができ、従って、装置の水平方
向における占有スペースを小さく済ませることができ、
また、装置自体が小さくなることから、装置のコストも
安価にすることができる。
【0073】尚、分級用管路32の上端に貯留タンク3
1を接続して純水を充填し、この貯留タンク31内の純
水を撹拌羽根39bの回転により撹拌するための構成
は、省略してもよい。
【0074】しかし、本実施形態の沈降式分級装置30
のようにこの構成を設ければ、貯留タンク31内に多数
のサンプルSを投入してもそれらサンプルSが貯留タン
ク31内に略均等に分散することから、上述したよう
に、重量の差によるサンプルSの追い越しが分級用管路
32内で発生せず、あるサンプルSについての上下の速
度検出用センサ36a,36bによる検出とその検出タ
イミング差からの沈降速度算出、算出沈降速度からの重
量群割り出し、並びに、割り出した重量群に応じた仕分
を、一般的なバッチ処理により行っても、各サンプルS
に対する仕分先の入れ替わりによる分級ミスは発生せ
ず、これにより、サンプルSの連続的な分級が可能とな
るので、有利である。
【0075】また、本実施形態の沈降式分級装置30で
は、タイミング検出用センサ37がサンプルSを検出す
るのに合わせて、そのサンプルSの仕分先に応じた箇所
に羽根板35bを回転させる構成としたが、例えば、下
側の速度検出用センサ36bと羽根板35bとの鉛直方
向の寸法と、そのサンプルSの算出された沈降速度とを
基に、サンプルSが分級用管路32の下端32aに達す
るタイミングを、下側の速度検出用センサ36bがサン
プルSを検出した時点を基準に割り出し、この割り出し
たタイミングに合わせて羽根板35bを回転させる構成
としてもよい。
【0076】そして、そのように構成すれば、羽根板3
5bを回転させるタイミングを検出するための専用のタ
イミング検出用センサ37を設ける必要がなくなり、部
品点数の削減とそれに伴う装置コストの低減とを図るこ
とが可能となるので、有利である。
【0077】さらに、本実施形態の沈降式分級装置30
では、サンプルSの沈降速度を算出するために上下2つ
の速度検出用センサ36a,36bを用いる構成とした
が、鉛直方向に間隔をおいて配置した3つ以上のセンサ
がサンプルSを検出したタイミングの差を基に、例え
ば、上下に隣り合う2つのセンサ間での検出タイミング
差を平均化して沈降速度を求めて、沈降速度の算出精度
の向上を図るようにする等、分級用管路32におけるサ
ンプルSの通過タイミング差を検出するために用いるセ
ンサの数は、2つに限らず3つ以上であってもよい。
【0078】また、本実施形態の沈降式分級装置30で
は、貯留タンク31を上方から見て円形を呈する円柱状
に形成すると共に、分級用管路32や仕分用管路33
a,33b,33cをいずれも中空の円筒状に形成した
が、これらはいずれも断面正円状に限らず断面多角形状
としてもよく、その場合には、羽根板35bの形状も合
わせて変更すればよい。
【0079】さらに、本実施形態では、サンプルSを3
つの重量群に分級する場合を例に取って説明したが、本
発明は、2つの重量群にサンプルSを分級する場合や、
4つ以上の重量群にサンプルSを分級する場合にも適用
可能であり、特に、4つ以上の重量群にサンプルSを分
級する場合には、羽根板35bに代えて、筒状の案内枠
を上下に開放状となる姿勢で分級用管路32の下端に配
設し、この案内枠の上端寄り部分を分級用管路32によ
り揺動可能に枢支させ、サンプルSの仕分先に応じた角
度に案内枠を揺動させる構成として、この案内枠を誘導
部材として用いるようにしてもよい。
【0080】
【実施例】以下、本発明の沈降式分級方法とその装置を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によっ
て限定されるものではない。
【0081】[実験例1及び参考例1]図2に示す沈降
式分級装置30を用い、4種の樹脂棒を50個ずつ、合
計200個をサンプルSとして貯留タンク31に入れ、
モータ39cにより撹拌羽根39bを30r.p.m.
で回転させて、貯留タンク31内の純水と共に樹脂棒を
撹拌して分級の実験を行った。
【0082】尚、分級用管路32の全長(鉛直方向)は
300mm、管内径はφ10mmとし、上側の速度検出
用センサ36aは分級用管路32の上端から20mm下
がった箇所、同じく、下側の速度検出用センサ36bは
分級用管路32の上端から280mm下がった箇所に各
々配置した。また、本実施例の段階では、羽根板35b
の上端に位置する円弧状の端面は、羽根板35bの両平
面に対して直交する形状としていた。
【0083】さらに、RAM38bの沈降速度−重量群
換算テーブルの内容は、算出された終端速度が20mm
/s未満であれば重量群は「小」、終端速度が20mm
/s以上50mm/s未満であれば重量群は「適」、終
端速度が50mm/s以上であれば重量群は「大」とし
た。
【0084】また、上述した4種の樹脂棒としては、6
−ナイロン、PVC(ポリ塩化ビニル)、アクリル樹
脂、並びに、ポリスチレン(スチロール樹脂)を用い、
いずれの寸法も、直径φ1mm、長さ1mmの円柱形と
した。
【0085】ここで、参考例1として、上述した4種の
樹脂棒と、長さが2mmで直径は同じφ1mmの同じ4
種の樹脂棒とについて、終端速度の測定を試みた。
【0086】測定条件は、メスシリンダに純水を見た
し、水面下100mmと300mmとの各位置にメスシ
リンダの外側からフォトセンサを取り付けて、水面下1
00mmのフォトセンサが樹脂棒を検出した際に発する
信号でストップウォッチをスタートさせ、水面下300
mmのフォトセンサが樹脂棒を検出した際に発する信号
でストップウォッチをストップさせることで測定した。
その測定結果を[表1]に示す。
【0087】
【表1】
【0088】尚、この計測の際、各種各寸法の樹脂棒と
も、いかなる姿勢で水面下に投入しても沈降時の姿勢
は、両端面が鉛直方向に向いた、つまり、両端面が沈降
方向と平行に延在し軸方向が水平方向に向いた姿勢であ
った。
【0089】そして、沈降式分級装置30を用い直径φ
1mm、長さ1mmの4種の樹脂棒をサンプルSとして
行った分級の結果は、[表2]に示す通りである。
【0090】
【表2】
【0091】理論上では、重量群「小」のサンプルSが
回収される回収タンク34aにはポリスチレンの樹脂棒
50個が回収される予定であり、重量群「適」のサンプ
ルSが回収される回収タンク34bにはアクリル樹脂の
樹脂棒50個が回収される予定であり、重量群「大」の
サンプルSが回収される回収タンク34cには、6−ナ
イロンの樹脂棒50個と、PVCの樹脂棒50個の、合
計100個の樹脂棒が回収される予定であったが、実際
には、回収したサンプルSの数値にずれが生じた。
【0092】この原因は、サンプルSの沈降速度の計測
や重量群の割り出しに誤差があった訳ではなく、冒頭に
も述べたように、羽根板35bの端面がこの実験の段階
では両平面に対して直交する形状であったため、基準箇
所に羽根板35bが位置している状態で、重量群=
「適」と割り出されたアクリル樹脂の樹脂棒の一部が羽
根板35bの端面に載り、その後の羽根板35bの左右
の傾斜箇所への回転時に、その拍子で回収タンク34a
や回収タンク34cに落下したためである。
【0093】また、この実験においては、撹拌羽根39
bを30r.p.m.で回転させて貯留タンク31内の
純水と共に樹脂棒を撹拌した際には、サンプルSである
各樹脂棒が略均等に分散して緩やかに動く状態となって
おり、この状態から各樹脂棒が貯留タンク31から底板
31aの通孔31bを経て分級用管路32に進入するま
でには時間が掛かったが、複数個の樹脂棒が同時に分級
用管路32に進入することはなかった。
【0094】[実験例2及び参考例2]実験例1と同じ
く図2に示す沈降式分級装置30を用い、大きさが1〜
2mm、2〜3mm、3〜4mmの3種のニンジン不定
胚を50個ずつ、計150個について分級の実験を行っ
た。
【0095】尚、RAM38bの沈降速度−重量群換算
テーブルの内容は、算出された終端速度が6mm/s未
満であれば重量群は「小」、終端速度が6mm/s以上
10mm/s未満であれば重量群は「適」、終端速度が
10mm/s以上であれば重量群は「大」とした。
【0096】ここで、参考例2として、上述した3種を
含む様々な大きさのニンジン不定胚100個について、
参考例と同じ条件で終端速度の測定を試みた。その測定
結果を[表3]に示す。
【0097】
【表3】
【0098】この結果、大きさが1〜2mmのニンジン
不定胚の終端速度の平均は6.20mm/s、2〜3m
mのニンジン不定胚の終端速度の平均は8.54mm/
s、3〜4mmのニンジン不定胚の終端速度の平均は1
2.25mm/sであることが分かった。
【0099】尚、この実験におけるモータ39cによる
撹拌羽根39bの回転数は、実験例1と同じ30r.
p.m.である。そして、沈降式分級装置30を用い上
述した3種のニンジン不定胚をサンプルSとして行った
分級の結果は、[表4]に示す通りである。
【0100】
【表4】
【0101】理論上では、重量群「小」のサンプルSが
回収される回収タンク34aには大きさが1〜2mmの
ニンジン不定胚50個が回収される予定であり、重量群
「適」のサンプルSが回収される回収タンク34bには
大きさが2〜3mmのニンジン不定胚50個が回収され
る予定であり、重量群「大」のサンプルSが回収される
回収タンク34cには、大きさが3〜4mmのニンジン
不定胚50個が回収される予定であったが、実際には、
回収したサンプルSの数値にずれが生じた。
【0102】この原因は、重量群は「小」についての、
制御ユニット38のRAM38bに設定された沈降速度
−重量群換算テーブルの内容のうち、終端速度が6mm
/s未満という値が不適切であったと考えられ、その
後、算出された終端速度が7mm/s未満であれば重量
群は「小」とする内容に、沈降速度−重量群換算テーブ
ルの設定を変え、それ以外は実験例2と同じ条件とし
て、上述した3種のニンジン不定胚をサンプルSとして
分級を改めて行ったが、その結果は、重量群「小」、
「適」、「大」に対応する各回収タンク34a,34
b,34cに各々50個ずつのニンジン不定胚が回収さ
れた。
【0103】以上の実験例1及び2と参考例1及び2と
から、図2に示す沈降式分級装置30を用いて多数のサ
ンプルSを連続的に且つ正確に分級できることが分かっ
た。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の沈降式分級方法によれば、サンプルを複数の重
量群別に分級するに当たり、鉛直方向に延設され前記サ
ンプルが内部を通過する分級用管路と、該分級用管路の
下端に分岐接続され前記重量群に対応する複数の仕分用
管路とに、前記サンプルよりも比重の小さい液体を充填
し、前記分級用管路内の前記液体中において前記サンプ
ルを自重により沈降させ、前記分級用管路内の前記液体
中において前記サンプルが、前記鉛直方向に間隔をおい
た上下のチェック箇所を各々通過するタイミングの差を
検出し、前記検出した前記サンプルの前記上下のチェッ
ク箇所を各々通過するタイミングの差を基に、前記サン
プルに該当する重量群を割り出し、前記分級用管路内の
前記液体中を沈降して該分級用管路の下端に到達した前
記サンプルを、前記複数の仕分用管路のうち、前記サン
プルについて割り出した前記重量群に対応する仕分用管
路に振り分けて沈降させるようにした。
【0105】また、請求項3に記載した本発明の沈降式
分級装置によれば、サンプルを複数の重量群別に分級す
る装置であって、内部に前記サンプルよりも比重の小さ
い透光性を有する液体が充填され鉛直方向に延設された
透光部材製の分級用管路と、前記分級用管路の下端に一
端がそれぞれ分岐接続されると共に他端が前記分級用管
路の下端よりも下方にそれぞれ配置され、内部に前記液
体が充填された、前記重量群に対応する複数の仕分用管
路と、前記分級用管路の下端に設けられ、前記液体中に
おいて前記分級用管路の下端よりも下方に沈降する前記
サンプルを、前記複数の仕分用管路のうちの1つに誘導
する誘導部材と、前記誘導部材による前記サンプルの誘
導先の前記仕分用管路を切り換える誘導先切換手段と、
前記分級用管路の外部であって前記鉛直方向に相互に間
隔をおいた箇所に各々配置され、前記分級用管路内の前
記液体中を沈降する前記サンプルを検出する複数のサン
プル検出センサと、前記複数のサンプル検出センサが前
記サンプルを検出するタイミングの差を基に、前記サン
プルに該当する重量群を割り出す重量群割出手段と、前
記液体中を沈降する前記サンプルが前記分級用管路の下
端に達する時点を割り出す到達時点割出手段とを備え、
前記誘導先切換手段が、前記到達時点割出手段が割り出
した前記サンプルが前記分級用管路の下端に達する時点
において、該サンプルの前記誘導部材による誘導先が、
前記重量群割出手段が割り出した前記サンプルに該当す
る重量群に対応する前記仕分用管路となるように、前記
誘導部材による前記サンプルの誘導先の切り換えを行う
構成とした。
【0106】このため、サンプルをこれよりも比重の小
さい液体中において沈降させると、サンプルの重量差が
液体中における沈降速度の差となって現れるので、各サ
ンプルの重量群を割り出すには、液体中における各サン
プルの沈降速度を割り出す必要がある。
【0107】そこで、鉛直方向に延設した分級用管路内
の液体中においてサンプルを自重により沈降させて、そ
のサンプルが分級用管路の鉛直方向に間隔をおいた箇所
を各々通過するタイミングの差を検出すると、そのサン
プルの沈降速度が割り出されてこのサンプルに該当する
重量群が割り出されるので、後は、分級用管路の下端に
おいて、割り出された重量群に対応する仕分用管路に振
り分けることで、サンプルが重量群別に個別の仕分用管
路に分級される。
【0108】従って、サンプルを重量群別に分級するた
めに、サンプルの沈降速度の差を水平移動距離に変換す
る必要がなく、従って、水平方向における占有スペース
を小さく済ませることができ、設備自体が小さくなるこ
とから設備コストも小さく済ませることができる。
【0109】しかも、サンプルと液体との比重の差を適
宜設定すれば、分級用管路内でのサンプルどうしの追い
越しは発生せず、サンプルの沈降速度が割り出される順
序と、分級用管路の下端においてサンプルが振り分けら
れる順序とに相違が発生することがないことから、分級
用管路においてサンプルを連続的に沈降させても、間違
いなく確実に各サンプルを重量別に分級することができ
る。
【0110】また、サンプルの分級が分級用管路と仕分
用管路との内部に充填された液体中において、これら以
外のものとは一切非接触の状態で行われるので、雑菌の
付着の機会を完全になくし、サンプルを汚染させずに分
級することができる。
【0111】その上、請求項3に記載した本発明の沈降
式分級装置によれば、到達時点割出手段が割り出す分級
用管路の下端にサンプルが達する時点に、誘導部材によ
るサンプルの誘導先が誘導先切換手段により切り換えら
れるので、誘導部材によるサンプルの誘導先の切り換え
タイミングが、分級用管路の下端にサンプルが達する時
点からずれて、そのサンプルの該当する重量群とは別の
重量群に対応する仕分用管路に誤ってサンプルが誘導さ
れてしまうのを防ぎ、分級精度を高く維持することがで
きる。
【0112】さらに、請求項2に記載した本発明の沈降
式分級方法によれば、前記分級用管路の上端に連通する
貯留タンクの内部で前記液体と共に多数の前記サンプル
を撹拌し、該撹拌により前記多数のサンプルを前記貯留
タンク内の前記液体中に略均等に分散させるようにし
た。
【0113】また、請求項6に記載した本発明の沈降式
分級装置によれば、前記分級用管路の上端に接続され内
部に前記液体が充填される貯留タンクと、該貯留タンク
内に設けられ前記貯留タンク内の前記液体を撹拌する撹
拌手段とをさらに備え、前記貯留タンクに多数投入され
た前記サンプルが、前記撹拌手段による前記貯留タンク
内の前記液体の撹拌により、該液体中に略均等に分散す
る構成とした。
【0114】このため、液体の撹拌により貯留タンク内
の多数のサンプルを分散させておくことで、複数のサン
プルがまとまって同時に分級管路内に進入しようとする
のを防ぎ、分級管路内の液体中を沈降するサンプルどう
しに時間的及び距離的な間隔を持たせて、分級用管路内
で重量の大きいサンプルが重量の小さいサンプルを追い
越す現象の発生を防止し、サンプルの重量群の割り出し
精度を高く維持し、且つ、割り出した重量群に応じたサ
ンプルの仕分を正確に行うことができる。
【0115】さらに、請求項4に記載した本発明の沈降
式分級装置によれば、前記到達時点割出手段を、前記複
数のサンプル検出センサとは別に前記分級用管路の下端
の外部に配置され、前記分級用管路内であって前記誘導
部材よりも上方の分級用管路箇所内の前記液体中を沈降
する前記サンプルを検出するトリガ用サンプル検出セン
サにより構成した。
【0116】このため、請求項1に記載した本発明の沈
降式分級方法や、請求項3に記載した本発明の沈降式分
級装置におけるサンプル検出センサと同様に、トリガ用
サンプル検出センサが分級用管路の外部に配置されてい
て、分級用管路内の液体及びサンプルと一切非接触でサ
ンプルを検出することから、誘導部材によるサンプルの
該当する仕分用管路への誘導タイミングの割り出しにつ
いても、サンプルを汚染させずに行うことができる。
【0117】また、請求項5に記載した本発明の沈降式
分級装置によれば、前記分級用管路の上端に接続され内
部に前記液体が充填される貯留タンクと、該貯留タンク
内に設けられ前記貯留タンク内の前記液体を撹拌する撹
拌手段とをさらに備え、前記サンプルが、前記撹拌手段
による前記貯留タンク内の前記液体の撹拌により、該液
体中における沈降速度が弱められた後、前記貯留タンク
内から前記分級用管路内に向けて自重により前記液体中
を沈降する構成とした。
【0118】このため、請求項4に記載した本発明の沈
降式分級装置と同様に、サンプル検出センサが分級用管
路の外部に配置されていて、分級用管路内の液体及びサ
ンプルと一切非接触でサンプルを検出することから、誘
導部材によるサンプルの該当する仕分用管路への誘導タ
イミングの割り出しを、サンプルを汚染させずに行うこ
とができる。
【0119】しかも、分級用管路内の液体中におけるサ
ンプルの沈降速度の割り出しのために設けたサンプル検
出センサを、誘導部材によるサンプルの該当する仕分用
管路への誘導タイミングの割り出しに流用できることか
ら、部品点数の増加とこれによる設備の大型化及び設備
コストの増大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による沈降式分級装置の基本構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態による沈降式分級装置の概
略構成を模式的に示す説明図である。
【図3】図2に示す沈降式分級装置の電気的な概略構成
を示すブロック図である。
【図4】図2に示す制御ユニットのROMに格納された
制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】従来技術に係る沈降式分級装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
30 沈降式分級装置 31 貯留タンク 32 分級用管路 33a,33b,・・・,33n 仕分用管路 35b 誘導部材 36a,36b,・・・,36n サンプル検出センサ 37 トリガ用サンプル検出センサ 38 制御ユニット 38a CPU 38b RAM 38c ROM 38A 重量群割出手段 39b 撹拌手段 A 誘導先切換手段 B 到達時点割出手段 S サンプル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを複数の重量群別に分級するに
    当たり、 鉛直方向に延設され前記サンプルが内部を通過する分級
    用管路と、該分級用管路の下端に分岐接続され前記重量
    群に対応する複数の仕分用管路とに、前記サンプルより
    も比重の小さい液体を充填し、 前記分級用管路内の前記液体中において前記サンプルを
    自重により沈降させ、 前記分級用管路内の前記液体中において前記サンプル
    が、前記鉛直方向に間隔をおいた上下のチェック箇所を
    各々通過するタイミングの差を検出し、 前記検出した前記サンプルの前記上下のチェック箇所を
    各々通過するタイミングの差を基に、前記サンプルに該
    当する重量群を割り出し、 前記分級用管路内の前記液体中を沈降して該分級用管路
    の下端に到達した前記サンプルを、前記複数の仕分用管
    路のうち、前記サンプルについて割り出した前記重量群
    に対応する仕分用管路に振り分けて沈降させるようにし
    た、 ことを特徴とする沈降式分級方法。
  2. 【請求項2】 前記分級用管路の上端に連通する貯留タ
    ンクの内部で前記液体と共に多数の前記サンプルを撹拌
    し、該撹拌により前記多数のサンプルを前記貯留タンク
    内の前記液体中に略均等に分散させるようにした請求項
    1記載の沈降式分級方法。
  3. 【請求項3】 サンプルを複数の重量群別に分級する装
    置であって、 内部に前記サンプルよりも比重の小さい透光性を有する
    液体が充填され鉛直方向に延設された透光部材製の分級
    用管路と、 前記分級用管路の下端に一端がそれぞれ分岐接続される
    と共に他端が前記分級用管路の下端よりも下方にそれぞ
    れ配置され、内部に前記液体が充填された、前記重量群
    に対応する複数の仕分用管路と、 前記分級用管路の下端に設けられ、前記液体中において
    前記分級用管路の下端よりも下方に沈降する前記サンプ
    ルを、前記複数の仕分用管路のうちの1つに誘導する誘
    導板と、 前記誘導板による前記サンプルの誘導先の前記仕分用管
    路を切り換える誘導先切換手段と、 前記分級用管路の外部であって前記鉛直方向に相互に間
    隔をおいた箇所に各々配置され、前記分級用管路内の前
    記液体中を沈降する前記サンプルを検出する複数のサン
    プル検出センサと、 前記複数のサンプル検出センサが前記サンプルを検出す
    るタイミングの差を基に、前記サンプルに該当する重量
    群を割り出す重量群割出手段と、 前記液体中を沈降する前記サンプルが前記分級用管路の
    下端に達する時点を割り出す到達時点割出手段とを備
    え、 前記誘導先切換手段は、前記到達時点割出手段が割り出
    した前記サンプルが前記分級用管路の下端に達する時点
    において、該サンプルの前記誘導板による誘導先が、前
    記重量群割出手段が割り出した前記サンプルに該当する
    重量群に対応する前記仕分用管路となるように、前記誘
    導板による前記サンプルの誘導先の切り換えを行う、 ことを特徴とする沈降式分級装置。
  4. 【請求項4】 前記到達時点割出手段は、前記複数のサ
    ンプル検出センサとは別に前記分級用管路の下端の外部
    に配置され、前記分級用管路内であって前記誘導板より
    も上方の分級用管路箇所内の前記液体中を沈降する前記
    サンプルを検出するトリガ用サンプル検出センサにより
    構成されている請求項3記載の沈降式分級装置。
  5. 【請求項5】 前記到達時点割出手段は、前記複数のサ
    ンプル検出センサが前記サンプルを検出するタイミング
    の差と、前記複数のサンプル検出センサのうち少なくと
    も1つ及び前記分級用管路の下端の前記鉛直方向におけ
    る位置の差とを基に、前記サンプルが前記分級用管路の
    下端に達する時点を割り出す請求項3記載の沈降式分級
    装置。
  6. 【請求項6】 前記分級用管路の上端に接続され内部に
    前記液体が充填される貯留タンクと、該貯留タンク内に
    設けられ前記貯留タンク内の前記液体を撹拌する撹拌手
    段とをさらに備え、前記貯留タンクに多数投入された前
    記サンプルは、前記撹拌手段による前記貯留タンク内の
    前記液体の撹拌により、該液体中に略均等に分散する請
    求項3、4又は5記載の沈降式分級装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001043890A1 (fr) * 1999-12-14 2001-06-21 Kuninori Mori Procede de separation
JP2011194555A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Citizen Holdings Co Ltd ワーク分離装置
CN114166703A (zh) * 2021-12-06 2022-03-11 上海易清智觉自动化科技有限公司 细砂石粒径检测装置和方法

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