JPH10262795A - 音に反応して振動する枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】天災、人災などの発生を知らせる有線放送、サ
イレン、健常者の呼びかけなどの音声と難聴者が必要と
する音、例えば、幼児の泣き声、ＦＡＸの着信音、玄関
チャイムなどの音の内、一定の大きさを超えた音を選別
し、その選別された音に反応して枕を振動させることで
難聴者に異常発生を知らせる。 【解決手段】難聴者の周りで発生する音を収集する集音
手段１と、集音手段１で収集した音の内、一定の大きさ
を超えた音のみを選別するろ過手段２と、ろ過手段２で
選別した音を増幅する増幅手段３と、増幅手段３で増幅
された電気信号で動作する電気開閉手段４と、機械的振
動を発生する振動発生手段５と、振動発生手段５で発生
する振動を伝える振動伝達手段６と、振動伝達手段６の
格納場所を備えた枕７で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音を聞くことのできな
い難聴者が就寝中に使用することにより、難聴者の周り
で発生する音を感知して枕を振動させ、難聴者が必要と
する音の発生を振動で知らせることのできる音に反応し
て振動する枕に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＦＡＸ、チャイムなどの着信信号
を感知して標示灯で知らせる装置及びＦＡＸの着信信号
を感知して振動で体に伝える装置はあったが、様々な音
を感知し、その音に反応して振動する枕はない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術の内、ＦＡ
Ｘ、チャイムなどの着信信号を感知して標示灯で知らせ
る装置においては、常に標示灯を目視する必要があり、
ＦＡＸの着信音を感知して振動で体に伝える装置は、衣
服のポケット、ベルトなどに振動部を装着するため体で
感知する振動が微弱である。いずれの装置も特定の機器
もしくは音のみで動作し、難聴者の周りで発生する様々
な音を感知して動作することはできないと共に就寝中の
使用はできない。したがって就寝中に難聴者の周りで発
生する様々な音に反応し、音の発生を知らせることので
きる装置の開発が必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の問題を達成するた
めに、本発明による音に反応して振動する枕は難聴者に
使用され、難聴者の周りで発生する音を収集する集音手
段と、集音手段で収集した音の内、一定の大きさを超え
た音のみを選別するろ過手段と、ろ過手段で選別した音
を増幅する増幅手段と、増幅手段で増幅された電気信号
で動作する電気開閉手段と、機械的振動を発生する振動
発生手段と、振動発生手段で発生する振動を伝える振動
伝達手段と、振動伝達手段の格納場所を設けた枕を具備
し、難聴者の周りで発生する火災、事故、山崩れ、津波
など、天災、人災などの発生を知らせる有線放送、サイ
レン、健常者の呼びかけなどの音声と、難聴者が必要と
する音、例えば、幼児の泣き声、ＦＡＸの着信音、玄関
チャイムなどの音及び一定の大きさを超えた音を感知
し、感知した音に反応して枕を振動させ、難聴者が必要
とする音の発生を知らせることができることを特徴とし
ている。

【０００５】

【作用】本発明の音に反応して振動する枕では、難聴者
が本装置を使用して就寝することにより、難聴者の周り
で発生する様々な音を集音手段で収集し、火災、事故、
山崩れ、雪崩、津波など、天災、人災などの発生を知ら
せる有線放送、サイレン健常者の呼びかけなどの音声
と、難聴者が必要とする音、例えば、幼児の泣き声ＦＡ
Ｘの着信音、玄関チャイムどの音及び一定の大きさを超
えた音をろ過手段で選別し、選別した音を増幅手段で増
幅し、増幅手段で増幅された電気信号で電気開閉手段が
作動し、機械的振動を発生する振動発生手段を起動し、
振動発生手段で発生する振動を伝える振動伝達手段を介
して枕を振動させる。

【０００６】

【実施例】以下、添付図面にしたがって、本発明の実施
例を説明すれば、図１は音に反応して振動する枕の構成
を示すブロック図であり、図２はその動作を示すフロー
チャートである。図３は音に反応して振動する枕の断面
図であり、図４は本装置の全体を示す斜視図である。

【０００７】これらの図において、参照番号１は音声収
集手段、２はろ過手段、３は増幅手段、４は電気開閉手
段、５は振動発生手段、６は振動伝達手段、７は枕、８
は集音マイク、９はマイク用増幅回路、１０は音の大き
さを任意に設定するゲインフィルタ回路、１１は増幅手
段、例えば、直流増幅回路、１２は電気開閉手段、例え
ば、直流リレー、１３は振動発生手段、例えば、直流モ
ータ、１４は振動発生用ウエート、１５は振動伝達部、
１６は直流モータ保持部である。

【０００８】本実施例の説明に用いられている振動発生
手段５は、枕７に格納された振動伝達部１５に設けられ
た直流モータ保持部１６に取り付けられている回転軸に
振動発生用ウエイト１４を取り付けた直流モータ１３と
しているが、この振動発生手段５は、例えば、直流バイ
ブレータもしくは交流バイブレータなどの、振動を発生
する装置であれば使用可能である。但し、交流バイブレ
ータを使用する場合は本実施例に用いられている直流増
幅回路１１を交流増幅回路にする必要がある。

【０００９】上記構成における本発明の音に反応して振
動する枕の動作をフローチャート図２を参照して説明す
ると、まず、集音マイク８で音を収集し、マイク用増幅
回路９で集音マイク８の出力電圧を上げ、その出力電圧
が任意に設定されたゲインフィルタ回路１０の設定値以
上の場合は直流増幅回路１１に入力され、設定値以下の
場合、すなわち、マイク用増幅回路９の出力の内、難聴
者が必要としない小さな音の出力は直流増幅回路１１に
入力されない。

【００１０】つぎに、マイク用増幅回路９の出力が、ゲ
インフィルタ回路１０で選別され、直流増幅回路１１に
入力されて増幅された出力の電気信号で、電気開閉手段
１２が作動して振動発生手段５の直流モータ１３に電源
が供給され、直流モータ１３の回転軸に取り付けられた
振動発生用ウエイト１４、例えば、円筒状のウエイトの
外形に対し軸心をずらした重量バランスの異なるウエイ
トが回転して振動が発生する。このことによって発生し
た振動は、直流モータ保持部１６を介して振動伝達部１
５に伝達され、その振動伝達部１５を格納した枕７が振
動する。

【００１１】本実施例においては、振動伝達手段５の振
動伝達部１５を枕７に格納して振動を伝えているが、振
動伝達部１５を座布団、座居椅子などの背もたれ、ベッ
ト、布団などに格納することにより、難聴者の体に振動
を伝えることもできる。また本装置に煙探知器など火災
探知器の出力で動作する回路を設けることにより、その
探知器からの異常を知らせる信号によって枕７を振動さ
せることもできる。

【００１２】

【発明の効果】以上に説明した如く、本発明の音に反応
して振動する枕は、難聴者が使用することにより、難聴
者の周りで発生する火災、事故、山崩れ、津波など、天
災、人災などの発生を知らせる有線放送、サイレン、健
常者の呼びかけなどの音声と、難聴者が必要とする音、
例えば、幼児の泣き声、ＦＡＸの着信音、玄関チャイム
などの音及び一定の大きさを超えた音を感知し、その音
に反応して枕を振動させ聴者が必要とする音の発生を知
らせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の音に反応して振動する枕の構成を示す
ブロック図。

【図２】本発明の音に反応して振動する枕の動作を示す
フローチャート。

【図３】本発明の音に反応して振動する枕の断面図。

【図４】本発明の音に反応して振動する枕の斜視図。

【符号の説明】

１ 音声収集手段 ２ ろ過手段 ３ 増幅手段 ４ 電気開閉手段 ５ 振動発生手段 ６ 振動伝達手段 ７ 枕 ８ 集音マイク ９ マイク用増幅回路 １０ ゲインフィルタ回路 １１ 直流増幅回路 １２ 直流リレー １３ 直流モータ １４ 振動発生用ウエート １５ 振動伝達部 １６ 直流モータ保持部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 難聴者に使用され、難聴者の周りで発生
   する音を収集する集音手段と、集音手段で収集した音の
   内、一定の大きさを超えた音のみを選別するろ過手段
   と、ろ過手段で選別した音を増幅する増幅手段と、増幅
   手段で増幅された電気信号で動作する電気開閉手段と、
   機械的振動を発生する振動発生手段と、振動発生手段で
   発生する振動を伝える振動伝達手段と、振動伝達手段の
   格納場所を設けた枕を具備してなることを特徴とした音
   に反応して振動する枕。