JPH1026214A - 歯車およびその製造方法 - Google Patents

歯車およびその製造方法

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JPH1026214A
JPH1026214A JP17959096A JP17959096A JPH1026214A JP H1026214 A JPH1026214 A JP H1026214A JP 17959096 A JP17959096 A JP 17959096A JP 17959096 A JP17959096 A JP 17959096A JP H1026214 A JPH1026214 A JP H1026214A
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JP
Japan
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gear
shaft hole
shaft
face
intermediate product
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17959096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tamura
孝 田村
Masashi Ogasawara
政司 小笠原
Morihisa Suzuki
護久 鈴木
Takehiro Itou
丈裕 井藤
Genji Shiozawa
源治 塩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Sanyo Seiki Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
CKD Corp
Sanyo Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率に優れ、かつ、高精度であるととも
に、表裏を容易に識別することができること。 【解決手段】 略円盤状に形成された基体2の外周面に
複数の歯10を等間隔で形成するとともに基体2の軸芯
部に軸4を装着するための軸孔5を形成してなる歯車9
であって、基体2の一方の端面に突起12を形成すると
ともに、軸孔5の一端面に軸4を装着する際のガイドと
なる面取り部11を形成してなることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面に歯が形成
され軸芯部に軸を装着するための軸孔が形成されたプリ
ンタなどに好適なピニオンのような歯車およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、伝動用機械要素の一つとして歯
車が古くから知られている。この歯車の具体例として、
プリンタに用いられる歯車を例示して説明する。
【0003】従来からコンピュータ、ワードプロセッサ
等の出力装置として用いられるプリンタには、キャリッ
ジを駆動したり、紙送りローラを駆動する等の各種の駆
動機構が設けられており、キャリッジや紙送りローラ等
には、歯車を介して駆動モータの駆動力が伝達されるよ
うに構成されている。
【0004】図4は、このようなプリンタに用いられる
歯車の従来のものの一例を示すものであり、この種の歯
車1は、略円盤状に形成された基体2を有している。そ
して、基体2の外周面には、等間隔配置された複数の歯
3が形成されている。また、基体2の軸芯部には、図4
に想像線にて示す歯車1を支持可能な軸4を装着するた
めの軸孔5が設けられており、軸孔5の両端には、軸4
を歯車1に装着する際のガイドとなる面取り部6がそれ
ぞれ形成されている。
【0005】また、この種の歯車1は、図5(a)に示
す円柱状に形成された長尺の丸棒からなる素材7に対し
て、自動旋盤等の工作機械を用いて連続的に切削加工等
を施して、図5に示す軸孔5および面取り部6を形成し
た多数の円環状の中間品(ブランク)8を形成し、つい
で、この中間品8の外周面に対して、ホブ盤等の歯切り
機械を用いて歯切り加工を施して複数の歯3を形成する
ことにより製せられている。
【0006】さらにまた、歯車1の軸孔5に対する軸4
の装着は、生産性の向上、品質のバラツキを少なくする
などの理由により所望の自動組立装置(図示せず)によ
って自動的に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の歯車1においては、形状的に歯車1の両端面が
同一で、表裏の区別がないために、歯車1の軸孔5に対
する軸4の装着を歯車1の両端面の何れの端面からでも
可能なように、軸孔5に軸4を装着する際のガイドとな
る面取り部6を軸孔5の両端面に設けなければならなか
った。このため、軸孔5の両端面に設ける面取り部6の
内の一方の面取り部6aは、中間品8を形成する際に、
軸孔5の加工時に軸孔5と同軸となるように同時加工に
より形成することができるが、他方の面取り部6bは、
一方の面取り部6aを形成した後に中間品8を再度保持
し直してから形成されるため、軸孔5と同時加工されな
い他方の面取り部6bは、位置精度が劣り、軸孔5に対
して偏心するという問題点があった。
【0008】さらに、プリンタに用いる歯車1等におい
ては、軸孔5が小径、例えば2mm程度のものが多く用
いられており、このように軸孔5が小径の場合には、中
間品8に歯5を形成するための歯切り加工を施す際に、
軸孔5それ自身を保持・位置決めすることができないた
めに、軸孔5の一端面を保持・位置決めに用いることに
なるが、図6に示すように、軸孔5と同時加工されない
位置精度に劣る面取り部6bを保持・位置決め面として
用いて歯切り加工を行った場合には、図6に一点鎖線に
て示す軸孔5の中心CLと図6に矢印Aにて示すチャッ
クの中心とが一致せず、その結果、軸孔5に対して歯3
が偏心して形成されてしまい、完成した歯車1の軸孔5
に対する歯3の同軸度などの精度のバラツキを増加さ
せ、高精度の歯車1を安定して得ることができないとい
う問題点があった。そして、軸孔5に対して歯3が偏心
して形成されると、歯車1の回転に回転ムラが生じ、例
えば、キャリッジの移動が円滑にならず、プリンタの印
字品質を低下させてしまうという問題点があった。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、表裏を容易に識別することができるとともに、
生産効率に優れ、かつ、高精度の歯車およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の歯車の
特徴は、略円盤状に形成された基体の外周面に複数の歯
を等間隔で形成するとともに基体の軸芯部に軸を装着す
るための軸孔を形成してなる歯車であって、基体の一方
の端面に突起を形成するとともに、軸孔の一端面に軸を
装着する際のガイドとなる面取り部を形成してなる点に
ある。
【0011】そして、このような構成を採用したことに
より、突起は歯車の表裏を容易に識別することができ
る。そして、歯車の表裏を容易に識別することができる
ので、軸孔の一端面にのみ形成する面取り部を軸孔の特
定の端面に容易に形成することができる。さらに、歯車
の表裏を容易に識別することができるので、軸孔に装着
する軸の装着方向を容易に識別することができる。
【0012】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明の歯車の特徴は、請求項1において、面取り部
は、基体の突起を形成した端面と反対側の端面に形成さ
れている点にある。
【0013】そして、このような構成を採用したことに
より、歯車に形成する面取り部の設計の自由度を向上さ
せることができる。
【0014】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明の歯車の製造方法の特徴は、長尺の丸棒からなる
素材に少なくとも切削加工を施して軸孔および面取り部
を形成した中間品を形成し、この中間品の外周面に歯切
り加工を施してなる歯車の製造方法であって、素材から
中間品を切り出す際に、中間品の一方の端面に突起を形
成するとともに、中間品を形成する際の軸孔の加工時に
この軸孔と同軸となるように面取り部を同時加工によっ
て軸孔の一端面に形成してなる点にある。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、請求項1または請求項2に記載の歯車を容易に製
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。前述した従来のものと同一ないし
相当する構成については、図面中に同一の符号を付し、
その説明は省略する。
【0017】図1は本発明に係る歯車の実施の形態の一
例の要部を示す縦断面図である。
【0018】図1に示すように、本実施の形態の歯車9
は、略円盤状に形成された基体2を有している。そし
て、基体2の外周面には、等間隔配置された複数の歯1
0が形成されている。さらに、基体2の軸芯部には、図
1に想像線にて示す軸4を装着するための、例えば、内
径寸法が2mm程度の軸孔5が設けられており、軸孔5
の図1に上方に示す上端面側にのみ、軸4を歯車9に装
着する際のガイドとなる面取り部11が形成されてい
る。また、基体2の図1に下方に示す下端面には、歯車
9の両端面、すなわち、表裏の面を形状的に自動識別す
るための略円盤状の突起12が前記軸孔5の外周縁部に
軸孔5と同軸芯状に形成されている。この突起12は、
例えば、高さ寸法Hが0.5mm以上とされ、外形寸法
が複数の歯10の歯底円直径より小さくされている。
【0019】すなわち、本実施の形態の歯車9において
は、歯車9の表裏の面を形状的に自動識別するための突
起12が歯車9の一方の端面に形成され、軸4を装着す
る際のガイドとなる面取り部11は、基体2の突起12
を形成した端面と反対側の端面に形成されている。
【0020】つぎに、本実施の形態の歯車の製造方法に
ついて図2により説明する。
【0021】図2は本発明に係る歯車の製造方法の実施
の形態の一例の加工の途中経過を示す説明図であり、図
3は本発明に係る歯車の製造方法の実施の形態の一例の
歯切り加工時の保持状態を示す説明図である。
【0022】本実施の形態の歯車9の製造方法は、ま
ず、図2(a)に示す従来と同様の円柱状に形成された
長尺の丸棒からなる素材7に対して、自動旋盤等の工作
機械を用いて連続的に切削加工等を施して、図2(b)
に示す軸孔5、面取り部11および突起12などを形成
した所定形状の円環状の中間品13を形成する。この
時、面取り部11の加工は、中間品13を形成する際の
軸孔5の加工時に軸孔5と同軸となるように同時加工に
よって軸孔5の一端面にのみ形成される。また、突起1
2の加工は、素材7から中間品13を切り出す際の切断
加工と同時に面取り部11を形成した端面と反対側の端
面に形成される。
【0023】ついで、この中間品13に対して、ホブ盤
等の歯切り機械を用いて歯切り加工を施して複数の歯1
0を形成することにより歯車9の製造が完了する。この
中間品13に対する歯切り加工時においては、図3に示
すように、基体2の突起12が形成された端面、すなわ
ち、軸孔5の面取り部11が形成されていない他端面を
保持・位置決め面として用いて加工する。このとき、中
間品13が保持部から脱落しないように、軸孔5に軸を
挿入して保持することも可能である。
【0024】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0025】本実施の形態の歯車9は、中間品13の状
態において一端面に歯車9の表裏を形状的に自動識別す
るための突起12が形成されているので、中間品13に
対する歯切り加工を施す場合に、歯切り機械に保持する
軸孔5の方向、すなわち、面取り部10を形成した歯車
9の端面の固定状態における向きを高価な検出装置を用
いずに要求に応じて容易にそろえることができ、その結
果、軸孔5の一端面にのみ面取り部10を形成する構成
を実現することができる。
【0026】前記歯車9の端面の固定状態における向き
をそろえるための具体例としては、突起12が嵌合する
凹溝を備えたパーツフィーダ(図死せず)を用いて中間
品13を歯切りのための歯切り機械に供給することによ
り容易に実現することができる。すなわち、歯車9の表
裏の面が要求する方向に対して逆方向の場合には、突起
12が凹溝に嵌合せず、この凹溝に嵌合せずに搬送され
る歯車9は、搬送の途中で簡単なじゃま板(図示せず)
等を用いて容易に自動選別(自動識別)することができ
る。
【0027】また、面取り部11と突起12とをそれぞ
れ異なる端面に形成することにより、歯車9に形成する
面取り部11の大きさ、角度などの設計の自由度を向上
させることができる。
【0028】そして、中間品13に対して歯切り加工を
施す際には、図3に示すように、基体2の突起12が形
成された端面を保持・位置決め面として用いて加工する
ことができるので、図3に一点鎖線にて示す軸孔5の中
心CLと図3に矢印Aにて示すチャックの中心とを一致
させることができ、軸孔5に対する歯10の偏心を防止
することができ、高精度で加工バラツキの少ない歯車9
を安定して得ることができる。
【0029】さらに、面取り部11を形成した歯車9の
端面の固定状態における向きを要求に応じて容易にそろ
えることができるので、歯車9に軸4を装着する際の軸
4の装着方向、すなわち、面取り部10を形成した端面
の固定状態における向きを容易にそろえることができ
る。
【0030】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の歯車および
その製造方法によれば、突起によって形状的に表裏を容
易に自動識別することができるので、高精度で加工バラ
ツキの少ない歯車を効率よく安定して得ることができる
という極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歯車の実施の形態の一例の要部
を示す縦断面図
【図2】 (a)および(b)は本発明に係る歯車の製
造方法の実施の形態の一例の加工の途中経過を示すもの
であり、(a)は素材を示す説明図、(b)は中間品を
示す説明図
【図3】 本発明に係る歯車の製造方法の実施の形態の
一例の歯切り加工時の保持状態を示す説明図
【図4】 従来の歯車の一例の要部を示す縦断面図
【図5】 (a)および(b)は従来の歯車の製造方法
の一例の加工の途中経過を示すものであり、(a)は素
材を示す説明図、(b)は中間品を示す説明図
【図6】 従来の歯車の製造方法における歯切り加工時
の位置精度に劣る面取り部を保持面として用いた保持状
態を示す説明図
【符号の説明】
2 基体 4 軸 5 軸孔 7 素材 9 歯車 10 歯 11 面取り部 12 突起 13 中間品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 政司 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 鈴木 護久 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 井藤 丈裕 愛知県春日井市堀ノ内町850番地 シーケ ーディコントロールズ株式会社内 (72)発明者 塩澤 源治 長野県飯田市鼎上山3106番地−1 三陽精 機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円盤状に形成された基体の外周面に複
    数の歯を等間隔で形成するとともに前記基体の軸芯部に
    軸を装着するための軸孔を形成してなる歯車であって、 前記基体の一方の端面に突起を形成するとともに、前記
    軸孔の一端面に軸を装着する際のガイドとなる面取り部
    を形成してなることを特徴とする歯車。
  2. 【請求項2】 前記面取り部は、前記基体の突起を形成
    した端面と反対側の端面に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の歯車。
  3. 【請求項3】 長尺の丸棒からなる素材に少なくとも切
    削加工を施して軸孔および面取り部を形成した中間品を
    形成し、この中間品の外周面に歯切り加工を施してなる
    歯車の製造方法であって、 前記素材から中間品を切り出す際に、該中間品の一方の
    端面に突起を形成するとともに、前記中間品を形成する
    際の前記軸孔の加工時にこの軸孔と同軸となるように前
    記面取り部を同時加工によって軸孔の一端面に形成して
    なることを特徴とする歯車の製造方法。
JP17959096A 1996-07-09 1996-07-09 歯車およびその製造方法 Withdrawn JPH1026214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1803974A2 (en) 2005-12-28 2007-07-04 O-Oka Corporation Gear wheel with chamfered portions

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1803974A2 (en) 2005-12-28 2007-07-04 O-Oka Corporation Gear wheel with chamfered portions

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Effective date: 20031007