JPH10260959A - 官能評価システム - Google Patents

官能評価システム

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JPH10260959A
JPH10260959A JP9065792A JP6579297A JPH10260959A JP H10260959 A JPH10260959 A JP H10260959A JP 9065792 A JP9065792 A JP 9065792A JP 6579297 A JP6579297 A JP 6579297A JP H10260959 A JPH10260959 A JP H10260959A
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JP
Japan
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evaluation
sensory
data
discriminant function
sweetness
Prior art date
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JP9065792A
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English (en)
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Yoshihisa Sagawa
良寿 佐川
Junko Yoshifuji
淳子 吉藤
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SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、官能評価システムに関し、与え
られた官能データから総合的な官能評価を容易かつ明確
に行うことを課題とする。 【解決手段】 複数種類の官能データを入力する入力手
段と、入力された官能データを記憶するデータ記憶手段
と、総合的な官能評価の基準となる判別関数を予め記憶
する判別関数記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶さ
れた未知の試料の官能データに前記判別関数を適用して
その未知の試料に対する総合的な官能評価を行う評価手
段と、官能評価の結果を出力する出力手段とから構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、官能評価システ
ムに関し、食品・日用品・化学製品等の試料について複
数の評価項目に対する官能データから判別関数を求め
て、総合的な官能評価を行う官能評価システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品の官能テストの表示、食
品の栄養バランス、経済指標の表示などにレーダーチャ
ートが用いられている。たとえば食品の官能テストで
は、「甘い」、「苦い」などの複数の官能試験項目につ
いて試験者にテストを行い評価点を付与してもらう。そ
して、それぞれの評価点を一点から放射状に広がる軸上
にプロットしてその評価点を順に直線で結んだものがレ
ーダーチャートである。
【0003】図7に、レーダーチャートの一例を示す。
これは、2つの甘味料(アスパルテーム、「ステビア+
甘草」)の甘味質を9項目に分類して官能テストを行っ
た結果である。このレーダーチャートによれば、甘味料
の甘味質を視覚的に表示できるので、甘味料ごとの甘味
質の特徴や優劣が明瞭に把握できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーダーチャ
ートは、その面積の大小や形状によって個々の甘味料に
ついてその甘味質の特徴を判断する場合や、甘味料どう
しの甘味質の比較をする場合には視覚的にすぐれた情報
を提供できるが、甘味質の良否について総合的な判断は
困難であった。すなわち、レーダーチャートの面積及び
形状からは、直ちに個々の甘味料について、「甘味質が
良い」又は「甘味質が悪い」という総合的な判断は困難
であった。
【0005】一方、個々の9項目について基準を設け、
各項目が該基準をクリヤーしているかどうかを判定し、
その結果全項目について「良い」と判定されれば、総合
的な甘味質は「良い」と判定する方法もある。
【0006】しかしながら、この方法には、基礎となる
各項目の基準を設定する作業は途方もない実験数と労力
を要するという問題点が存在する。また、たとえこの困
難を克服できて、個々の項目のすべてが「良い」と判定
された場合であっても総合的な判定がすべて「良い」と
はならない場合も存在する。つまり、この方法では互い
の項目の相加的あるいは相乗的な影響については明らか
にできていない場合が多いからである。まして、1つや
2つの少数の項目のみが「悪い」と判定された場合でも
総合的には「良い」と判定される場合がしばしば存在
し、そのため、当該方法は現実的には機能しないケース
が多いというのが現状である。
【0007】しかるに、我々はこのような課題を克服す
るために鋭意研究を進めた結果、判別分析を適用して総
合的な判断を下すとき、多項目間の相加的または/およ
び相乗的な影響をも加味した総合的な判定が極めて正確
にかつ迅速に行えることを見出し、さらには、とりたて
て各項目毎の判定結果と総合的な判定結果との間の関係
を実験的に明らかにする必要も全くないことを見出し
て、本発明を完成させるに至ったのである。
【0008】つまり、本発明は、以上のような事情を考
慮してなされたものであり、従来のレーダーチャートに
よる解析手法に新たに判別分析手法を導入して、その結
果、総合的な官能評価を行える官能評価システムを提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数種類の
官能データを入力する入力手段1と、入力された官能デ
ータを記憶するデータ記憶手段2と、総合的な官能評価
の基準となる判別関数を予め記憶する判別関数記憶手段
4と、前記データ記憶手段2に記憶された未知の試料の
官能データに前記判別関数を適用してその未知の試料に
対する総合的な官能評価を行う評価手段3と、官能評価
の結果を出力する出力手段6とからなることを特徴とす
る官能評価システムを提供するものである。また、総合
的な官能評価が明確な試料の官能データを用いて前記判
別関数を求める判別関数生成手段5をさらに備えてもよ
い。また、データ記憶手段2に記憶された官能データに
対するレーダチャートを生成するレーダーチャート生成
手段7を備えてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、この発明の官能評価シス
テムは、最も好ましくは、CPU,ROM,RAM,タ
イマー,I/Oインタフェース等からなる、いわゆるマ
イクロコンピュータによって実現することができる。ま
た、RAM,ROM又はその他の不揮発性メモリに記憶
されたプログラムをCPUが実行することによって、官
能評価の各種機能が実現される。
【0011】図1に、この発明の基本構成ブロック図を
示す。入力手段1は、キーボードや、マウス、ペン、ト
ラックボールなどのポインティングデバイスや、OCR
などである。データ記憶手段2及び判別関数記憶手段4
は、RAM,ハードディスク等が用いられる。評価手段
は、CPUが行う一機能であり、求められた判別関数の
変数に、入力された複数の官能データを代入して、所定
の演算を行って総合的な官能評価の結果を出力するもの
である。出力手段6は、CRT,LCDなどの表示装
置,プリンタなどの印刷装置が用いられ、入力データ,
判別関数,評価結果,その他必要な情報を表示又は印刷
するものである。レーダーチャート生成手段7は、CP
Uが行う一機能である。
【0012】判別関数生成手段5は、CPUが行う一機
能であり、入力された複数の官能データを基にして、判
別分析法(朝倉書店,塩谷實著「多変量解析概論」,1
31頁,1992年9月20日)により線型判別関数を
求めるものである。線型判別関数は、一般的に、複数個
の説明変数(x,x2,……,xp)からなる一次式によ
って表わされる。 Z=a0+a11+a22+……+app
【0013】ここで、Zは従属変数と呼ばれ、総合的な
官能評価の結果である。たとえばZの値が正のとき「甘
味質が良い」と評価され、Zの値が負のとき「甘味質が
悪い」と評価される。説明変数(x,x2,……,xp
とは、入力される官能データであり、たとえば甘味料の
甘味質の評価項目が各変数に対応する。
【0014】具体的には、説明変数x1に評価項目「苦
味」が対応し、「苦味」を5段階評価(1〜5)した場
合に、ある甘味料の苦味が“4”であるという評価点が
与えられたとき、x1=4となる。官能データとは、予
め定められた評価項目について与えられた評価点であ
り、対象となる試料ごとに試験者がその評価項目ごとに
付与した点数を意味する。
【0015】前記式中のa0,a1,……,apは定数及
び各変数の係数であり、判別分析法により線型判別関数
を求めることは、これらの定数及び各係数を求めること
を意味する。定数及び各係数を求めるために、入力され
た複数の官能データが用いられる。通常この線型判別関
数を求めるためには、官能評価における総合的な評価が
明確な試料の官能データを用いて行われる。
【0016】また、具体的には、上記定数及び各係数
は、入力された複数の官能データの分散、共分散及び加
重平均等を求めて、これらから与えられる所定の連立方
程式を解くことによって求められる。
【0017】以下、図面に示す実施の形態に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定
されるものではない。この発明の説明のために、一実施
例として甘味料の甘味質の総合的な官能評価をする場合
を取り上げる。ただし、この発明は、その他の食品の官
能評価、経済指標の評価等、レーダーチャートに各評価
項目が表示されることが多いが、レーダーチャートのみ
では総合的な官能評価をすることが困難な対象に適用す
ることができる。
【0018】なお、レーダーチャートというのは、各試
料の各評価項目に関する官能テストの結果を表示するひ
とつの表示手段に過ぎず、この表示には、レーダーチャ
ート以外に「表形式」や「グラフ形式」その他の表示方
法を使用しても何らさしつかえなく、レーダーチャート
のみに限定されるものでないことはいうまでもない。
【0019】図2に、12種類の甘味料について30人
程度の試験者に対し官能評価試験を行った結果を示す。
対象となる甘味料は、砂糖,スクラロース,アスパルテ
ーム,サッカリンナトリウム,ソルビトール,ブドウ
糖,果糖,ステビア,ソーマチン,甘草,「アスパルテ
ーム+ソーマチン,甘味度が1:1」,「ステビア+甘
草:甘味度が1:1」の12種類である。各試験者は、
各甘味料に対し、9つの評価項目について採点を行う。
9つの評価項目とは、苦味,後引き,しつこさ,くせ,
渋味,刺激,すっきり感,まろやかさ,こく味である。
採点は、砂糖の評価項目を「+3.0」とし、これとの
比較で各甘味料について、0から+6.0の評価点数を
付けることで行った。
【0020】このそれぞれの評価点数が官能データとし
て官能評価システムに入力される。また、入力される9
種類の官能データは、判別分析法でいう説明変数(x1
〜x9)に対応するものである。一方、総合的な官能評
価は、与えられた甘味料に対して「甘味質が良い」ある
いは、「甘味質が悪い」という評価をするものであるの
で、判別分析法でいう従属変数(Z)は、「甘味質の良
・悪」が対応する。
【0021】前記した12種類のうち、「ステビア+甘
草」を除く11種類の甘味料については、長年にわたる
使用実績によりすでに甘味質の良・悪について広く定着
した判断がされている。すなわち、砂糖,スクラロー
ス,アスパルテーム,ソルビトール,ブドウ糖,果糖,
「アスパルテーム+ソーマチン」の7種類は「甘味質が
良い」とされ、サッカリンナトリウム,ステビア,ソー
マチン,甘草の4種類は「甘味質が悪い」とされてい
る。
【0022】「ステビア+甘草」については、今回の官
能評価時点ではまだ甘味質の評価は不明である。したが
って、「ステビア+甘草」を除く11種類の甘味料の官
能データを用いて判別分析を行い、後述するような判別
関数を求めた。
【0023】ここで、判別関数は、ある試料についての
9つの評価項目の評価点数(x1〜x9)から従属変数
(Z)「甘味質の良・悪」の値を求めるものである。従
属変数Z>0のとき、「甘味質が良い」と判定され、Z
<0のとき「甘味質が悪い」と判定される。
【0024】図7に、図1に示した官能評価試験の結果
を表したレーダーチャートを示す。これは、甘味料のう
ち、アスパルテームと「ステビア+甘草」のレーダーチ
ャートであり、それぞれの9つの評価項目についての評
価点数をプロットしたものである。このレーダーチャー
トによれば、目視において、アスパルテームと「ステビ
ア+甘草」とはほぼ同じ面積であり、「こく」と「く
せ」の点で評価点数が異なるものの形状も類似してい
る。
【0025】一般にアスパルテームは「甘味質は良い」
と判断されているので、このレーダーチャートの目視か
らは、「ステビア+甘草」もアスパルテームと同様に
「甘味質は良い」と判断できそうであるが、客観的かつ
明確に「甘味質は良い」と判断するのは困難である。な
お、レーダーチャートは、CPUを中心とするマイクロ
コンピュータを用いれば、容易に作成することができ
る。
【0026】以下に、甘味質の評価に利用する判別関数
の一実施例について説明する。まず、試験者による官能
評価試験の結果(評価点数)をキーボード等の入力手段
を用いてパソコンなどのマイクロコンピュータシステム
に入力し、RAMあるいはハーデディスク等のデータ記
憶手段に記憶させる。そして、マイクロコンピュータシ
ステムの中心となるCPUは、予めプログラムされた所
定の手順に基づいて判別関数の定数及び係数を求め、判
別関数を生成する。この意味において、CPUは判別関
数生成手段を構成する。なお、生成された判別関数は、
RAM,ハードディスク等の記憶手段に記憶される。
【0027】入力される評価点数は、次のような説明変
数(x1〜x9)に対応するものである。x1:苦味があ
る、x2:後引きがある、x3:しつこい、x4:くせが
ある、x 5:渋味がある、x6:刺激がある、x7:すっ
きりしない、x8:まろやかでない、x9:こくがないの
9つを、説明変数とする。従属変数Zは、次の多変数の
線型一次式で表わされる。 Z=a11+a22+a33+a44+a55+a66
+a77+a88+a99+a0 これが求める判別関数の一般式である。ここで、a0
定数、a1からa9は係数である。図3は、入力された説
明変数から計算される平均値と分散マトリクスを示した
ものである。平均値は、11種全体のものと、「甘味質
が良い」とされている7つの甘味料ごとと、「甘味質が
悪い」とされている4つの甘味料ごとのものが求められ
る。
【0028】この平均値及び分散マトリクスを、判別分
析法に基づく連立方程式にあてはめれば、図4(a)に
示すような判別関数の定数a0及び係数(a1〜a9)が
求められる。 a0=3572.0433,a1=176.1832, a2=170.6624, a3=65.5084, a4=105.0433, a5=−194.8436, a6=−913.7420,a7=−529.6007, a8=32.3943, a9=−29.6875。
【0029】したがって、係数を整数値で表すと判別関
数Zは図4(b)のように表わされる。 Z=176x1+171x2+66x3+105x4−19
5x5−914x6−530x7+32x8−30x9+3
572 この式の右辺の説明変数(x1〜x9)に、各甘味料につ
いての評価点数を代入すれば、その甘味料の「甘味質の
良・悪」(Zの値)が判別できる。この評価演算も、R
AM等に記憶されたプログラムに従ってCPUが行う。
この意味で、CPUは演算手段を構成する。
【0030】図4(c)に、各甘味料について図1に示
した真の甘味質と、判別関数値(従属変数Zの値)及び
判別関数で求められた判別結果を示す。たとえば、砂糖
は、図1により、一般的に真の甘味質は良いとされてお
り、従属変数値Z=217.7965164であり、Z
>0であるため、「甘味質は良い」と判別されたことを
示す。また甘草は、真の甘味質は悪いとされており、従
属変数値Z=−220.0696075であり、Z<0
であるため、「甘味質は悪い」と判別されたことを示
す。
【0031】図4(c)を見ると、11種の甘味料すべ
てについて、真の甘味質と判別関数で求められた判別結
果とは一致していることがわかる。すなわち、利用した
11種の甘味料については、誤差判別率は0%である。
このことは、甘味質が未知である甘味材料について、官
能データを用いて判別関数値を求めれば、誤差判別をす
ることなく、ほぼ100%の確度で甘味質の良悪を判断
できることを意味する。
【0032】図4(c)の最下欄には、総合的な甘味質
が未知である「ステビア+甘草」の官能データに基づい
て求めた判別関数値についても示している。「ステビア
+甘草」については、判別関数値Z=−364.42と
なり、「甘味質は悪い」という判別結果が得られた。
【0033】また、図4(c)には、各甘味料について
の評価項目間のばらつきを示す標準偏差と、各甘味料の
レーダーチャートの面積も示している。図5は、各甘味
料についてのレーダーチャートの面積と判別関数値
(Z)との関係を示したグラフである。図6は、各甘味
料についての標準偏差と判別関数値(Z)との関係を示
したグラフである。まず、図4(c)において、「ステ
ビア+甘草」のレーダーチャートの面積は43.78で
あり、アスパルテームの41.52に近く、「ステビア
+甘草」の標準偏差値は0.256であり、アスパルテ
ームの0.301よりも優れていると言える。したがっ
てレーダーチャートの面積及び標準偏差との比較におい
ては、「甘味質が良い」とされているアスパルテームと
同様に、「ステビア+甘草」も「甘味質が良い」と判断
可能である。しかし、前記のとおり判別関数によれば、
「ステビア+甘草」は「甘味質は悪い」と判断された。
【0034】また、図5において、このグラフよりレー
ダーチャートの面積が小さいほど、判別関数値(Z)が
高く、すなわち「甘味質が良い」と判断できる。このグ
ラフによれば、両者の間にはほぼ2次元多項式の関係が
成立しているが、甘味質の良・悪の判断の境界付近に位
置するアスパルテーム(面積41.52)と「ステビア
+甘草」(面積43.78)では判別関数値が明らかに
異なり、甘味質の良・悪の判断が明確に分かれる。この
ことは、レーダーチャートの面積のみでは、明確に甘味
質の良・悪の判断はできないことを意味する。
【0035】また、図6によれば、全体的には、標準偏
差が小さいほど、判別関数値(Z)が高く、すなわち
「甘味質が良い」という傾向があるが、フドウ糖と「ス
テビア+甘草」についてはこの傾向からは大きくはずれ
ている。したがって、標準偏差からは、明確な甘味質の
良悪の判断は困難であるといえる。
【0036】以上の実施例の結果より、従来から用いら
れているレーダーチャートの面積の大小、あるいは標準
偏差によれば、甘味質の良悪のおおよその傾向はつかめ
るが、明確な判断は困難である。一方、この発明のよう
に、得られた甘味質に対する官能データから判別関数を
求め、甘味質が未知の甘味料についてこの判別関数を適
用することによってその甘味質についての明確な判断が
可能である。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、与えられた官能デー
タから判別分析法による判別関数を求めているので、総
合的な官能評価を容易かつ明確に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例である官能評価試験の結果
(官能データ)を示した図である。
【図3】この発明の一実施例として用いた甘味料の官能
データから求められた平均値及び分数マトリクスを示し
た図である。
【図4】この発明の一実施例における判別関数と判別関
数により求めた判別結果を示した図である。
【図5】この発明の一実施例として用いた甘味料につい
てのレーダーチャートの面積と判別関数との関係を示し
たグラフである。
【図6】この発明の一実施例として用いた甘味料ついて
の標準偏差と判別関数値との関係を示したグラフであ
る。
【図7】この発明の一実施例として用いた甘味料の官能
データから求められたレーダーチャートである。
【符号の説明】
1 入力手段 2 データ記憶手段 3 評価手段 4 判別関数記憶手段 5 判別関数生成手段 6 出力手段 7 レーダーチャート生成手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の官能データを入力する入力手
    段と、 入力された官能データを記憶するデータ記憶手段と、 総合的な官能評価の基準となる判別関数を予め記憶する
    判別関数記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶された未知の試料の官能デー
    タに前記判別関数を適用してその未知の試料に対する総
    合的な官能評価を行う評価手段と、 官能評価の結果を出力する出力手段とからなることを特
    徴とする官能評価システム。
  2. 【請求項2】 総合的な官能評価が明確な試料の官能デ
    ータを用いて前記判別関数を求める判別関数生成手段を
    さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の官能評価
    システム。
  3. 【請求項3】 前記入力手段に入力される官能データ
    が、食品に対する複数の評価項目データである請求項1
    又は2に記載した官能評価システム。
  4. 【請求項4】 前記判別関数生成手段によって求められ
    る判別関数が、入力された官能データを変数とする線型
    一次関数で表わされることを特徴とする請求項2記載の
    官能評価システム。
  5. 【請求項5】 前記データ記憶手段に記憶された官能デ
    ータに対するレーダーチャートを生成するレーダーチャ
    ート生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    から4に記載したいずれかの官能評価システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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