JPH1026045A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置

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JPH1026045A
JPH1026045A JP8177843A JP17784396A JPH1026045A JP H1026045 A JPH1026045 A JP H1026045A JP 8177843 A JP8177843 A JP 8177843A JP 17784396 A JP17784396 A JP 17784396A JP H1026045 A JPH1026045 A JP H1026045A
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JP
Japan
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injection
fuel
fuel injection
intake pressure
intake
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Application number
JP8177843A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Mori
勝之 森
Tokio Kohama
時男 小浜
Masahiko Watanabe
聖彦 渡辺
Yasuyuki Kawabe
泰之 川辺
Michio Suzuki
道雄 鈴木
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急加速時等にノック、プレイグ等の異常燃焼
を抑制することが可能な燃料噴射装置を提供すること。 【解決手段】 エンジンが吸気圧の上昇開始から該エン
ジンの1サイクル終了迄の過渡状態にあることを判定す
る過渡状態判定手段と、前記過渡状態において予め定め
られた燃料噴射許可クランク角範囲内で、燃料噴射を複
数回に分割して噴射する噴射分割手段とを備え、少なく
ともノック及びプレイグのいずれかを含む異常燃焼が発
生しにくい状態を前記エンジン内に作るように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子制御式エンジン
における燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の電子制御式エンジンにお
ける加速時の燃料噴射方法を示すタイミングチャートで
ある。図12において、アクセル開信号6の立ち上がり
により、吸気圧7が立ち上がり、吸気圧に応じた量の燃
料が各気筒から噴射される。この場合、車両の通常走行
時には各気筒の筒内圧16〜19に同期した同期噴射パ
ルス8〜11により燃料噴射が行われるが、加速時では
吸気圧7の変化に応じたパルス幅の非同期噴射パルス1
2〜15により全気筒一斉に燃料噴射され、これにより
過渡時の空燃比制御遅れを補い、リーンスパイクを防止
している(特開昭60−98144号公報、特開昭60
−187732号公報、特開昭60−201046号公
報、特開昭62−157257号公報等)。
【0003】この非同期燃料噴射パルス12〜15の出
力タイミング、即ち非同期噴射の噴射時期は、スロット
ルセンサの信号または吸気圧の急上昇により決定され、
非同期燃料噴射パルス12〜15の幅、即ち、燃料噴射
量は、吸気圧の変化により決定される。図13は上記従
来技術を示している。従来は、加速時の非同期噴射時期
は、各行程とは無関係に全気筒で一斉に加速タイミング
に合わせて1回もしくは数回に分けて行われている。
【0004】また、従来、エンジンの低温始動時に多量
の燃料が吸気ポ─トに滞留して始動不良を発生すること
を防止するために、低温始動時には要求噴射量に応じた
パルス幅を分割して分割噴射パルスにより各気筒毎に順
次に燃料を噴射させるとともに噴射終期が各気筒の吸気
弁の開弁後になるように制御する燃料噴射装置も知られ
ている(特開平8−74623号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のいずれ
においても、非同期燃料噴射は全気筒一斉に加速タイミ
ングに合わせて1回もしくは数回に分けて行われるが、
一度に大量の燃料が非同期噴射されること、及び吸気行
程と吸気行程以外の行程の何れか一方で噴射が行われる
ことにより、シリンダと吸気ポートのいずれか一方に大
量の燃料が付着する。この付着燃料は、エンジン温間に
おいてもアイドル状態からの急発進の場合のようなシリ
ンダや吸気ポートの壁面温度が比較的低いような場合
に、シリンダ又は吸気ポートの壁面を冷却するので、シ
リンダや吸気ポート内の燃料の蒸発状態が悪くなる。一
方、レギュラーガソリンにおいては、低沸点成分のオク
タン価は低く、これらの低オクタン価の成分から順に蒸
発する。例えば、レギュラーガソリンの蒸発前の平均オ
クタン価が90であるとすると、50パーセント蒸発で
蒸発成分の平均オクタン価は80〜83、70パーセン
ト蒸発でも84〜87程度である。したがって、上記付
着燃料からこれらの低オクタン価成分だけが先に蒸発す
ることにより、低回転、高負荷状態となる急加速時等
に、ノックやプレイグといった異常燃焼が発生するとい
う問題があった。
【0006】本発明の目的は、過渡時燃料噴射を複数回
に分割することにより、燃料による壁面の急激な冷却を
防止し、噴射時期を吸気バルブ閉時と開時の両方に分割
して行うことにより、壁面付着燃料を吸気ポートとシリ
ンダの両方に分布させて燃料蒸発状態の悪化による燃焼
寄与分の燃料の低オクタン化を防止し、それによりノッ
ク、プレイグ等の異常燃焼を抑制することが可能な燃料
噴射装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、噴射分割手段は、過渡状態において予め定められた
燃料噴射許可範囲内で、燃料噴射を複数回に分割して噴
射して、少なくともノック及びプレイグのいずれかを含
む異常燃焼が発生しにくい状態をエンジン内に作るの
で、燃料が長期にわたり少量ずつ噴射されることで、従
来技術に比べ、高い付着燃料蒸発率が得られるように作
用し、それによって、シリンダや吸気ポートの壁面が燃
料により急激に冷却されることが防止できるという効果
が得られる。
【0008】請求項2の発明によれば、予め定められた
燃料噴射許可範囲を、吸気行程の途中で吸気圧が一定値
まで上昇する気筒及び吸気行程中は吸気圧が該一定値に
維持されている気筒においては、吸気バルブの閉時と開
時にわたる期間とするので、吸気ポートとシリンダ壁面
の両方に付着した燃料から気化熱を得るので付着燃料の
気化が促進されるように作用し、それによって、燃焼寄
与分の燃料の実オクタン価を向上させてノックやプレイ
グ等の異常燃焼が発生しにくい状態を得ることができる
という効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用されるエンジ
ンの1例としての独立噴射式電子制御エンジンを概略的
に示す全体構成図である。図において、1はスロットル
センサ、2は吸気圧センサ、3はインジェクタ、4はク
ランク角検出機能を持つディストリビュータ、5はコン
トロールユニットである。
【0010】スロットルセンサ1及び吸気圧センサ2等
の各種センサによりエンジンの運転条件を検出し、ディ
ストリビュータ5によりクランク角とエンジン回転数を
検出することにより、コントロールユニット5は運転条
件とエンジン回転数に応じた噴射燃料量を決定してイン
ジェタ3から吸気ポートに燃料を噴射する。図2はコン
トロールユニット5の持つ機能のうち、本発明に関係す
る機能を示すブロック図である。図2において、201
はエンジンが吸気圧の上昇開始からエンジンの1サイク
ル終了迄の過渡状態にあることを判定する過渡状態判定
手段、202は上記運転条件検出手段、203は過渡状
態において予め定められた燃料噴射許可クランク角範囲
内で、燃料噴射を複数回に分割して噴射する噴射分割手
段である。噴射分割手段203は、クランク角検出手段
204と、時間検出手段205と、噴射許可域判定手段
206と、分割噴射の各々における燃料噴射量を決定す
る噴射量決定手段207と、インジェクタ3(図1)を
駆動する噴射実行手段208とを備えている。
【0011】図3は図1に示したコントロールユニット
5の動作のメインルーチンのフローチャートである。図
3において、エンジンの動作中にアクセル開信号がオン
になると、ステップ31にて加速開始後過渡モード実行
期間と判定されて燃料噴射モード切り替えの割り込みが
入り、本発明による過渡モード噴射のサブルーチンに制
御が切り替わる(ステップ33)。ステップ31にてア
クセル開信号がオフの時又は過渡モード噴射開始から開
始してエンジンの1サイクルが終了すると、ステップ3
2にて従来の同期噴射パルス8〜11(図12)に相当
するノーマルモード噴射パルスによりノーマルモード噴
射を行う。上記エンジンの1サイクルの終了は、全気筒
のTDC信号を4回検出(4気筒エンジンの場合)する
ことにより、判定できる。
【0012】上記過渡モード噴射の動作の概略を図4の
タイミングチャートにより説明する。先ず、過渡状態判
定手段201が、アクセル開信号20の立ち上がりを検
知すると、噴射モードをノーマルモード燃料噴射22か
ら過渡モード燃料噴射に切り替える。次いで、噴射分割
手段203により各気筒における燃料噴射パルスを数回
に分割し、噴射許可域において噴射23〜26を行う。
噴射許可域判定手段206は、加速開始後最初に吸気行
程となる気筒(図3では#1気筒27)においては吸気
圧上昇中を噴射許可域とする。図4においては、この噴
射許可域は過渡モード#1噴射パルス23が噴射される
クランク角範囲である。2番目以降の気筒(#3気筒2
8、#4気筒29、#2気筒30)においては、吸気上
死点をはさむ区間−120°〜60°ATDCを噴射許
可域とする。噴射量決定手段207は、各気筒毎に、過
渡状態判定手段201により検出された吸気圧の上昇の
度合いと運転条件検出手段202により検出された運転
条件に基づいて噴射量を決定し、噴射許可域内で気筒毎
に独立のタイミングで噴射実行手段208により燃料噴
射を行う。
【0013】図5は上記過渡モード噴射のサブルーチン
の詳細を示すフローチャートであり、図6は図4の#1
気筒27における過渡モード噴射を説明するタイムチャ
ート、図7は図4の#3気筒28における過渡モード噴
射を説明するタイムチャート、図8は図4の#4気筒2
9又は#2気筒30における過渡モード噴射を説明する
タイムチャートである。図5〜図8により、過渡モード
噴射のサブルーチンの詳細を説明する。図5において、
気筒毎に独立に制御が必要となるのは、ステップ37〜
45である。
【0014】まず、図4の#1気筒27に相当する気
筒、すなわち、最初に非同期噴射する気筒の噴射パター
ンを図6に示し、この場合の制御の流れについて以下に
説明する。図6において噴射48は加速開始前のノーマ
ルモード時の燃料噴射を表している。過渡モードにおい
て、最初に吸気行程となる気筒の最初の噴射は、図5の
ステップ34〜38にて実行される。アクセル開信号の
立ち上がりでtを過渡モード噴射パルスの1周期である
分割噴射時間間隔Δtに設定することでステップ34に
おいて分割噴射開始許可を得て、ステップ35でtを0
に初期化する。以後の噴射開始時期については、クロッ
クをカウントすることでtがΔtとなったときに噴射開
始とする。ここで、分割噴射時間間隔Δtはインジェク
タの応答性、洩れ等の性能に依存するが、性能の許す限
り短くする。
【0015】ステップ36において、吸気圧が上昇中で
あるかどうかを判断する。加速開始直後、吸気圧47は
上昇しているため、ステップ37へ行く。ステップ37
は各気筒独立に制御が行われ、加速開始時点で吸気行程
となっていた気筒についてはステップ38へ、それ以外
の気筒についてはステップ39へ分岐させる。図6に示
す気筒においては、加速開始時点において吸気行程であ
るため、ステップ38へ行く。
【0016】ステップ38において、噴射量が決定され
る。噴射量は噴射開始時間間隔Δtの間の吸気圧上昇分
Δpi (i=1,2,3,…)を吸気圧上昇の傾きから
予測又は計測し、この値から理論空燃比ねらいの1回分
の噴射量τ0 を求め、噴射量τ=τ0 とし、メインルー
チンに戻し、噴射を実行する。以後、この気筒について
は、吸気圧が一定となるまで、この操作を繰り返し、一
定となり次第、ステップ36からステップ42を経由し
てステップ43に進み、ステップ43の判定ではNoな
ので、メインルーチンにリターンして過渡モード噴射を
終了する。
【0017】次に、図4の#3気筒28に相当する気
筒、すなわち、2番目に吸気行程となる気筒の噴射パタ
ーンを図7に示し、この場合の制御の流れについて以下
に説明する。ここで、ステップ31〜35については、
図6の場合と同じ制御を行う。ステップ36において、
吸気圧が上昇中なのでステップ37に行き、加速開始時
に吸気行程ではないので、ステップ39へ行く。
【0018】ステップ39において、現在のクランク角
が噴射許可域である−120°〜60°ATDCに入っ
ているかどうかを検出し、噴射許可域であれば、ステッ
プ40でストイキ相当の噴射量τ0 に補正係数k(0<
k<1)を乗じた値τ=k・τ0 を噴射量として噴射5
3の各噴射量を決定し、ステップ41で、噴射不足量記
憶変数τall に(1−k)・τ0 を加える。ここで、噴
射不足量記憶変数τal l とはこの理論空燃比相当の噴射
量τ0 と#3気筒28における1回の噴射量k・τ0
の差の積算値であり、τall の初期値は0である。ま
た、補正係数kはk=x/yにより得られる。ただし、
xは吸気圧立ち上がり時間、yは加速開始から噴射許可
域終了までの時間である。吸気圧立ち上がり時間xはス
ロットルセンサの出力と相関があり、エンジンの状態に
より決定される。また、加速開始から噴射許可域終了ま
での時間yは次の式により得られる。
【0019】y={加速開始時の噴射許可域の残クラン
ク角/噴射許可域の全クランク角}×(180°回転に
要する時間)×(回転数上昇による補正係数)={(6
0−z)/180}×{60/2R}×S ここで、zは吸気圧の立ち上がり開始時のクランク角位
置〔°ATDC〕、Rはz時点での回転数(r/mi
n)、Sは回転数上昇による補正係数で0<S<1であ
る。
【0020】 例えば、x=0.025(s) z=−100〔°ATDC〕 R=700〔rpm〕 S=0.95 とすると、y=0.036となって、k=x/y =0.025/0.034 =0.69 となる。
【0021】このようにして噴射53の分割噴射が終わ
った後に、吸気圧52の上昇が止まって一定値になる
と、ステップ36から42に進み、ステップ42で残り
の噴射許可域時間を予測し、これをΔtで割り算して得
られる残りの噴射回数nを算出する。次いでステップ4
3で噴射許可域にあると判定されると、ステップ44に
進み、ステップ41で演算した噴射不足量記憶変数τ
all を噴射回数nで割り算してτ=τall /nを噴射5
4の1回分の噴射量とする。ただし、ステップ42〜4
4による噴射量の決定は、図7に示す噴射54のうちの
1回目の噴射のときだけ計算され、以後の噴射は同じ値
τを用いる。噴射許可域の外になると、ステップ43か
らメインルーチンにリターンする。
【0022】次に、以後の気筒、すなわち、図4の#4
気筒と#2気筒の噴射パターンを図8に示し、この場合
の制御の流れについて以下に説明する。これらの気筒に
おいては、最初に吸気圧は上昇中であるが、加速開始時
に吸気行程の外であり、且つ、噴射許可域の外なので、
ステップ31,33,34,35,36,37,39,
45と進む。そして、ステップ45では、ストイキ相当
の噴射量τ0 を累積して、噴射不足量記憶変数τall
する。
【0023】吸気圧の上昇が止まるとステップ36から
ステップ42に進み、ステップ42にて、−120°〜
60°ATDCの180°に要する時間を予測しΔtで
割り算することにより噴射許可域内の噴射回数nを算出
し、ステップ43で噴射許可域であれば、ステップ44
で分割噴射量τ=τall /nを計算して、Δt毎に噴射
58を実行する。この噴射量の決定においても、噴射5
8のうち1回目の噴射のときのみ、計算が行われる。
【0024】噴射許可域の外になると、ステップ43か
らメインルーチンにリターンする。図9に示すように、
本発明の上記実施例によれば、吸気行程42で噴射する
だけでなく、図7や図8の場合のように排気行程41で
も噴射が行われるので、吸気ポートとシリンダ壁面の両
方に付着した燃料から気化熱が得られ、付着燃料の気化
が促進されて、燃焼寄与分の燃料の実オクタン価が向上
し、ノックやプレイグ等の異常燃焼が発生しにくい状態
を得ることができる。
【0025】上記実施例では、独立噴射式の燃料噴射装
置について記載したが、本発明はこれに限らない。図1
0は本発明の他の実施例による同時噴射方式の燃料噴射
装置における過渡モード噴射パルスを説明するタイムチ
ャートである。コントロールユニット5の構成は図2に
示した先の実施例のものと実質的に同じで、先の実施例
と同様に、加速開始直後から噴射開始時間間隔Δt毎に
噴射を行うが、全気筒で一斉に噴射する点が先の実施例
と異なる。1回当たりの噴射量はTDC信号が発生する
毎に減少するようにし、気筒68〜70でのオーバリッ
チを防止する。すなわち、1回当たりの噴射量は噴射6
3よりも64のほうが、噴射64よりも65のほうが、
噴射65よりも66のほうが少なくなる。
【0026】図11はこの実施例による燃料噴射装置の
動作を説明するフローチャートである。図において、ス
テップ71及び72は図5のステップ34及び35と同
じである。ステップ73で、加速開始後に、180°毎
のTDC信号の発生回数mをカウントする。ステップ7
4において吸気圧が上昇中であるかどうかを検知し、上
昇中ならばステップ75で噴射量を決定する。噴射量は
吸気上昇中は、単位時間Δtあたりについて、理論空燃
比ねらいの噴射量τ0 に補正係数k(0<k<1)を乗
じた量k・τ0 とし、ステップ76において、噴射不足
量記憶変数τall に(1−k)τ0 を加える。
【0027】吸気圧が一定となった後は、ステップ74
においてステップ77に分岐し、クランク角180°の
間の噴射可能回数nを予測し、ステップ78で1回あた
りの噴射量を決定する。噴射量はTDC信号が発生する
度に減少するようにし、 τ=km+1 ・τall /n とする。ステップ77とステップ78はTDC信号が発
生する度に実行される。
【0028】以上、説明したように、本発明によれば、
過渡時の噴射を複数回に分割し、吸気バルブの閉時と開
時に渡る噴射許可域で噴射し、燃料の低沸点成分だけが
蒸発することを防ぐことで、ノックやプレイグ等の異常
燃焼を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるエンジンの1例としての独
立噴射式電子制御エンジンを概略的に示す全体構成図で
ある。
【図2】コントロールユニット5の持つ機能のうち、本
発明に関係する機能を示すブロック図である。
【図3】図1に示したコントロールユニット5の動作の
メインルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例による過渡モード噴射の動作
の概略を示すタイミングチャートである。
【図5】過渡モード噴射のサブルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図6】図4の#1気筒27における過渡モード噴射を
説明するタイムチャートである。
【図7】図4の#3気筒28における過渡モード噴射を
説明するタイムチャートである。
【図8】図4の#4気筒29又は#2気筒30における
過渡モード噴射を説明するタイムチャートである。
【図9】本発明による燃料噴射のタイミングを説明する
図である。
【図10】本発明の他の実施例による同時噴射方式の燃
料噴射装置における過渡モード噴射パルスを説明するタ
イムチャートである。
【図11】本発明の他の実施例による燃料噴射装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図12】従来の電子制御式エンジンにおける加速時の
燃料噴射方法を示すタイミングチャートである。
【図13】上記従来技術において、加速時の非同期燃料
噴射が吸気行程中に行われた例を示す図である。
【符号の説明】 201…過渡状態判定手段 203…噴射分割手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 聖彦 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 川辺 泰之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 鈴木 道雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンが吸気圧の上昇開始から該エン
    ジンの1サイクル終了迄の過渡状態にあることを判定す
    る過渡状態判定手段と、前記過渡状態において予め定め
    られた燃料噴射許可範囲内で、燃料噴射を複数回に分割
    して噴射する噴射分割手段とを備え、少なくともノック
    及びプレイグのいずれかを含む異常燃焼が発生しにくい
    状態を前記エンジン内に作る燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた燃料噴射許可範囲
    は、吸気行程中に吸気圧が上昇する気筒においては吸気
    圧上昇期間とし、吸気行程の途中で吸気圧が一定値まで
    上昇する気筒及び吸気行程中は吸気圧が該一定値に維持
    されている気筒においては、吸気バルブの閉時と開時に
    わたる期間とする、請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気上死点をはさむ吸気バルブの閉
    時と開時にわたる期間は、−120°ATDCから60
    °ATDCまでのクランク角範囲である、請求項2記載
    の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】 前記吸気行程内で前記吸気圧が上昇する
    気筒においては、前記噴射分割手段は、前記複数回の燃
    料噴射の各々における噴射量を、前記吸気圧の単位時間
    当たりの上昇の度合いを含む前記エンジンの運転条件に
    基づいて決定して前記単位時間毎に噴射する、請求項2
    記載の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気行程の開始前に前記吸気圧が上
    昇を開始する気筒においては、前記噴射分割手段は、前
    記吸気圧の上昇開始から前記吸気行程の開始までは、前
    記複数回の燃料噴射の各々における噴射量を、前記エン
    ジンの運転条件に基づいて決定された噴射量に1より小
    さい正数を乗算して得られる値とし、前記吸気行程の開
    始から前記燃料噴射許可範囲の終わりまでは、前記吸気
    圧の上昇開始から前記吸気行程の開始までに噴射した燃
    料量を理論空燃比相当量から差し引いた残りの燃料量を
    前記燃料噴射許可範囲の残りの噴射回数で割り算して得
    られる値として前記単位時間毎に噴射する請求項3記載
    の燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料噴射許可範囲の開始時点で前記
    吸気圧が上昇を終了している気筒においては、前記噴射
    分割手段は、前記複数回の燃料噴射の各々における噴射
    量を、理論空燃比相当量を前記燃料噴射許可範囲内の噴
    射回数で割り算して得られる値として前記単位時間毎に
    噴射する請求項3記載の燃料噴射制御装置。
  7. 【請求項7】 前記噴射分割手段は、全気筒において同
    時に分割噴射するものである、請求項1記載の燃料噴射
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記噴射分割手段は、前記複数回の燃料
    噴射の各々における噴射量を、1つの気筒における前記
    吸気圧が上昇中は、前記吸気圧の単位時間当たりの上昇
    の度合いを含む前記エンジンの運転条件に基づいて決定
    して前記単位時間毎に噴射する、請求項7記載の燃料噴
    射制御装置。
  9. 【請求項9】 前記噴射分割手段は、前記複数回の燃料
    噴射の各々における噴射量を、前記1つの気筒における
    吸気行程の途中で前記吸気圧の上昇後一定になった後は
    前記吸気圧の上昇中に噴射した燃料量を理論空燃比相当
    量から差し引いた残りの燃料を残りの噴射回数で割り算
    し、且つ、分割噴射量が次第に少なくするように決定し
    て、前記単位時間毎に噴射する請求項8記載の燃料噴射
    制御装置。
  10. 【請求項10】 前記燃料噴射許可範囲の経過後は、同
    期噴射もしくは同時噴射を行うようにした、請求項1か
    ら請求項9のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004505207A (ja) * 2000-07-29 2004-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ノッキング制御故障時におけるノッキング回避方法および装置
KR20160030857A (ko) * 2014-09-11 2016-03-21 로베르트 보쉬 게엠베하 과도 주행 상황의 검출 및 해석 방법

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