JPH10260004A - 大板製造における単板の位置決め方法およびその装置 - Google Patents

大板製造における単板の位置決め方法およびその装置

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JPH10260004A
JPH10260004A JP9066622A JP6662297A JPH10260004A JP H10260004 A JPH10260004 A JP H10260004A JP 9066622 A JP9066622 A JP 9066622A JP 6662297 A JP6662297 A JP 6662297A JP H10260004 A JPH10260004 A JP H10260004A
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laser beam
veneer
positioning
plate
long side
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JP9066622A
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Sadaaki Sakai
禎明 境
Kiyotaka Uno
清隆 宇野
Kunihiko Shirota
國彦 代田
Hirohiko Yanagida
博彦 柳田
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直角度の優れた大板製造を効率的に製造する
ための単板位置決め方法を提供する。 【解決手段】 長さが同一の単板51A、51B、51
Cおよび51Dを、それぞれの長辺54同士が接するよ
うに溶接して板継ぎして大板60とするに際して、前記
複数枚の単板51A、51B、51Cおよび51Dの短
辺の位置を揃えて、大板60の直角度を保つための板継
ぎにおける単板の位置決め方法であり、単板51Aの長
辺54と平行に罫書き線58を罫書き、この罫書き線5
8に沿って前記単板の長辺54方向一端部52から他端
部53に向かってレ−ザ−ビ−ム55を水平に発射し、
発射した方向と直角かつ水平方向に反射させ、反射させ
たレ−ザ−ビ−ム57を基準線として、隣接する単板5
1B、51Cおよび51Dの位置決めを順次行う大板製
造における単板の位置決め方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の単板を板
継ぎして大板とし、船舶構造部材、橋梁構造部材等を製
造する場合の単板の位置決め方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】構造物の製作、特に船舶や橋梁等の大型
構造物の製作においては、鋼板の板継ぎと呼ばれる作業
が実施される。この板継ぎ作業とは、製鉄所から納入さ
れる幅4m、長さ20m程度の寸法の鋼板に、トリミン
グや開先加工を施して単板とし、5〜10枚の単板をそ
れぞれの長辺同士が接するように並べて溶接することに
より、幅20m×長さ20〜40mの長方形の大板を製
作する作業工程をいう。
【0003】この作業工程においては、複数の単板の短
辺を精度良くそろえて板継ぎすることが、大板となった
場合の長方形としての精度を保つ上で重要であり、複数
の単板の短辺をそろえて配置する位置決めが重要とな
る。
【0004】このために、従来は図8に示すように、板
継ぎする各単板51の一短辺51aから一定距離L内側
で、かつ各単板51の両方の長辺51bおよび51cの
それぞれから一定距離W内側に入った位置に、二個の罫
書きマ−ク52aおよび52bを罫書き、第一の単板5
1の罫書きマ−ク52bと第二の単板51の罫書きマ−
ク52aの短辺方向罫書き線が同一線上に位置するよう
に、第二の単板51の罫書きマ−ク52bと第三の単板
51の罫書きマ−ク52aの短辺方向罫書き線が同一線
上置に位置するようにというように、隣り合う単板51
の罫書きマ−クの位置合わせをしながら位置決めを行っ
た後、単板の長辺相互を仮付け溶接する、という方法を
採用している。
【0005】また、大板の基準辺となる最初の単板の端
部長辺から、例えばトランシット等の測量機器を用い
て、直角を求めながら、各単板の位置決めを行い、単板
同士の仮付け溶接を行う方法もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の板継ぎにおける位置決め方法は、次のような問
題点があった。 (1)罫書きマ−クによる方法 隣り合う2枚の単板の間でのみ位置決めの精度を確認す
るだけで、全体としての位置決めが正確であるかの確認
がなされていないので、隣り合う単板での誤差が大板と
なったときに累積し、このため、図9(a)に示すよう
に、製作される大板60の形状が平行四辺形となった
り、図9(b)に示すように、大板60の一方の長辺6
0aが凸状に、また他方の長辺60bが凹状に形成され
て長さ方向に湾曲した形状になり、品質管理上、また工
程管理上重大な問題となる。 (2)トランシット等の測量機器を用いる方法 位置決めの精度確保の上では有効であるが、測量機器の
操作が複雑なことや、複数人での作業が必要であり、能
率上問題である。
【0007】この発明は、従来技術の前述のような問題
点を解消するためになされたものであり、大板になった
ときの形状および寸法精度を効率的に向上させることの
できる大板製造における単板の位置決め方法およびその
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る板継ぎに
おける単板の位置決め方法は、長さが同一の複数枚の単
板を、それぞれの長辺同士が接するように板継ぎして大
板とするに際して、前記複数枚の単板の短辺の位置を揃
えて、大板の直角度を保つための板継ぎにおける単板の
位置決め方法であり、位置決めの基準となる単板の長辺
と平行に罫書き線を罫書き、この罫書き線に沿って前記
単板の長辺方向一端部から他端部に向かってレ−ザ−ビ
−ムを水平に発射し、発射したレ−ザ−ビ−ムを単板の
長辺方向他端部から所定距離内側に入った位置におい
て、発射した方向と直角かつ水平方向に反射させ、反射
させたレ−ザ−ビ−ムを基準線として、隣接する単板の
位置決めを順次行うことを特徴とする大板製造における
単板の位置決め方法である。
【0009】この板継ぎにおける単板の位置決め方法に
おいては、位置決めの基準となる単板の長辺に平行して
該単板の一端からレーザービームが発射され、発射した
レ−ザ−ビ−が直角で水平に反射されるので、反射した
レ−ザ−ビ−ムを基準線として、単板の短辺の位置を位
置決めしていくと、複数の単板の短辺は、一直線上に位
置させることができる。その結果、完成した大板の直角
度を確保することができるようになる。
【0010】そして、レーザービームを発射し反射させ
るものであり、複雑な測定機器の操作が不要であるの
で、位置決め作業が能率的に行える。
【0011】したがって、この位置決め方法によって、
寸法、形状に優れた大板が効率的に完成されることとな
る。
【0012】また、本発明にかかる大板製造における単
板の位置決め装置は、次の(イ)〜 (ハ)より構成されることを特徴とするものである。 (イ)位置決めの基準となる長方形単板の長辺方向一端
部から他端部に向けて、長辺と平行かつ水平にレ−ザ−
ビ−ムを発射するレ−ザ−ビ−ム発射機構 (ロ)前記位置決めの基準となる長方形単板の長辺方向
他端部において、前記発射したレ−ザ−ビ−ムを入射さ
せるとともに、入射されたレ−ザ−ビ−ムを直角かつ水
平方向に反射させるためのレ−ザ−ビ−ム反射機構 (ハ)前記直角かつ水平に反射されたレ−ザ−ビ−ム
を、前記位置決めの基準となる長方形単板以降の単板上
の所定位置で受光するためのレ−ザ−ビ−ム受光機構
【0013】本発明にかかる板継ぎ用位置決め装置を使
用することにより、レ−ザ−ビ−ムによる高精度な直角
基準線が板継ぎをする複数の単板上に容易に形成するこ
とができ、かつ基準線の位置を正確に把握することがで
きるので、この基準線を基に各単板の短辺を、基準線と
平行な直線上に配材することができる。その結果、寸
法、形状に優れた大板が効率的に完成されることとな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態である大板
製造における単板の位置決め装置を、図1により説明す
る。
【0015】図1は、本発明の実施の形態である板継ぎ
用位置決め装置の構成を示す平面図である。この板継ぎ
用位置決め装置は、大板60を構成する単板51A、5
1B、51Cおよび51Dのうち、各単板の位置決めの
基準となる単板51A上において、単板51Aの短辺5
2側から短辺53側に向けて基準線となる単板51Aの
長辺54と平行かつ水平にレ−ザ−ビ−ム55を発射す
るレーザービーム発射機構1と、発射されたレ−ザ−ビ
−ム55を単板51Aの短辺53から所定距離Lだけ内
側に入った位置で受け、かつ、レ−ザ−ビ−ムを発射方
向と直角に単板51Bの方向に向けて反射するレーザー
ビーム反射機構2と、反射されたレ−ザ−ビ−ム57
を、単板51B、51Cまたは51Dのそれぞれの短辺
56から前記所定距離Lだけ内側に入った位置で受光す
るレ−ザ−ビ−ム受光機構3と、から構成されている。
【0016】この大板製造における単板の位置決め装置
を詳述すると、次のとおりである。すなわち、レ−ザ−
ビ−ム発射機構1は、図2の平面図および図3の側面図
に示すように、He−Neレ−ザ−発信器等で構成され
たレ−ザ−発信器本体5と、レ−ザ−発信器本体5を単
板51Aの表面(上面)の所定位置に位置させるための
マグネット6付きのベ−スプレ−ト7と、ベ−スプレ−
ト7上でレ−ザ−発信器本体5を支持する二つの支持金
物8および9、レ−ザ−発信器本体5の中心軸5aの仰
角を調整する角度調整器10、カップリング11により
レ−ザ−発信器本体5に接続されたコリメ−タ12とか
ら構成されている。
【0017】なお、前記ベ−スプレ−ト7の前後には、
位置合わせ用の基準線(図示せず)が罫書かれており、
対象とする単板上に罫書かれた罫書き線上に、前記前後
の基準線が位置するように調整することにより、レ−ザ
−ビ−ムを単板の罫書き線方向に向けて、正確に発射す
ることができるようになっている。
【0018】また、前記支持金物8および9のうち、支
持金物8はレ−ザ−発信器本体5が上下に移動可能なよ
うに、レ−ザ−発信器本体5を支持しており、支持金物
9はピン13の回りにレ−ザ−発信器本体5が上下方向
に回動可能なように、レ−ザ−発信器本体5を支持して
いる。
【0019】したがって、前記角度調整器10に設けら
れた水準器14を見ながら、送りねじ15を操作するこ
とにより、レ−ザ−発信器本体5の中心軸5aの仰角を
前記ピン13を支点として調整することが可能であり、
レ−ザ−ビ−ムを正確に水平方向に発射することができ
る。
【0020】また、レ−ザ−発信器本体5によって発射
されたレ−ザ−ビ−ムは、前記コリメ−タ12によりビ
−ム径が絞られた状態で発射されるようになっているの
で、発信器から遠く離れた位置においても、レ−ザ−ビ
−ムのビ−ム径が過大になることはなく、レ−ザ−ビ−
ムの指向する方向を正確に把握することができる。
【0021】レ−ザ−ビ−ム反射機構2は、図4の平面
図および図5の側面図に示すように、入射したレ−ザ−
ビ−ムを入射方向に対して直角の方向に反射させるため
のペンタプリズム本体21と、このペンタプリズム本体
21を単板51A表面の所定位置に位置させるためのマ
グネット22付きのベ−スプレ−ト23と、ペンタプリ
ズム本体21を載せた支持台24を上下方向に移動可能
に支持している支持金物25、ペンタプリズム本体21
を載せた支持台24を上下方向に移動させるためのつま
み26とから構成されている。なお、図中符号27はペ
ンタプリズム本体21の高さを所定の高さに調整した
後、ペンタプリズム本体21が動かないように固定する
ためのロック機構である。
【0022】ベ−スプレ−ト23の前後には、位置決め
用の基準線28aおよび28bが罫書かれており、単板
51A上の罫書き線上に、基準線28aおよび28bが
位置するように位置決めした後、マグネット22により
単板51A上に固定する。
【0023】レ−ザ−ビ−ム受光機構3は、図6の平面
図および図7の側面図に示すように、ライン型CCD受
光素子31と該ライン型CCD受光素子31で受光した
レ−ザ−ビ−ムの中心位置を表示するLCD32とから
なるレ−ザ−ビ−ム受光器33と、レ−ザ−ビ−ムがレ
−ザ−受光器33の中心と合致したときにランプ34が
点灯するようになっているレ−ザ−ビ−ム合致確認部3
5と、レ−ザ−ビ−ム受光器33とレ−ザ−ビ−ム合致
確認部35とが支持されている支持台36と、支持台3
6を垂直方向に移動させるための垂直方向スライド軸3
7と、垂直方向スライド軸37を支持するマグネット3
8付きのベ−スプレ−ト39と、垂直方向スライド軸3
7とベ−スプレ−ト39とを、スライド台40を介して
同時に水平方向に移動させる水平方向スライド軸41
と、水平方向スライド軸41が単板の短辺と直角方向を
向き、かつ長辺方向に移動しないようにする位置決めプ
レ−ト42とから構成されている。なお、図中符号43
は支持台36を垂直方向スライド軸37に沿って上下さ
せるための上下送りツマミ、符号44はスライド台40
を水平方向スライド軸41に沿って左右させるための左
右送りツマミ、符号45はマグネット38を作動させる
ためのマグネットスイッチ、符号46は位置決めプレ−
ト42からライン型CCD受光素子31までの距離を示
すスケ−ルである。
【0024】次に、本発明の大板製造における単板の位
置決め方法を図1〜図7により説明する。
【0025】(1)板継ぎを行う定盤(図示せず)上
に、図1に示すように、隣り合う単板の長辺54同士が
接し、かつ各単板の短辺53、56同士が、概略一直線
上に位置するように、単板51A、51B、51Cおよ
び51Dを並べる。
【0026】(2)板継ぎの基準となる単板51Aの長
辺54と平行に、罫書き線58を罫書く。
【0027】(3)単板51Aの上面の短辺52に近い
位置に、図2および図3に示す、レ−ザ−ビ−ム発射機
構1を配置し、該レ−ザ−ビ−ム発射機構1のベ−スプ
レ−ト7の前後に設けられた位置合わせ用の基準線と、
前記罫書き線58とが合致するように、レ−ザ−ビ−ム
発射装置1の位置調整を行って、マグネット6によりベ
−スプレ−ト7を単板51Aの上面に固定する。次い
で、水準器14を見ながら、角度調整器10によりレ−
ザ−発信器本体5の中心軸5aの仰角を調整し、レ−ザ
−ビ−ムが正確に水平方向に発射されるようにする。
【0028】(4)単板51Aの上面の短辺53から所
定の距離L離れた位置に、図4および図5に示す、レ−
ザ−ビ−ム反射機構2を配置し、該レ−ザ−ビ−ム反射
機構2のベ−スプレ−ト23の前後に設けられた位置合
わせ用の基準線28aおよび28bと、前記罫書き線5
8とが合致するように、前記レ−ザ−ビ−ム反射機構2
の位置調整を行って、マグネット22によりベ−スプレ
−ト23を単板51Aの上面に固定する。次いで、つま
み26によりペンタプリズム本体21を載せた支持台2
4を、支持金物25の沿って上下方向に移動させ、前記
レ−ザ−ビ−ム発射機構1から発射されたレ−ザ−ビ−
ム55が、ペンタプリズム本体21のレ−ザ−ビ−ム入
射面に当たると、直角方向にレーザービームが、反射さ
れる。
【0029】(5)単板51AのA点に、図6および図
7に示すレ−ザ−ビ−ム受光機構3をセットし、前記レ
−ザ−ビ−ム反射機構2からのレーザービーム57に一
致するように、レ−ザ−ビ−ム受光機構3の左右送りつ
まみ44を回して、スライド台40を水平方向スライド
軸41に沿って移動させ、レ−ザ−ビ−ムをCCD受光
素子31の中心と一致させる。
【0030】(6)そのままの状態で前記レ−ザ−ビ−
ム受光機構3を図示の単板51Bの位置にセットする。
もし、単板51Bの短辺56が、単板51Aの短辺53
と一線上にない場合は、単板51Bの短辺56側から、
単板51Bを油圧ジャッキ等を用いて押したり引いたり
しながら、前記レ−ザ−ビ−ム受光機構3のCCD受光
素子31が、前記反射されたレ−ザ−ビ−ム57を受光
できる位置(レ−ザ−ビ−ム受光可能範囲)まで、単板
51Bを長辺54方向に移動させる。このとき、CCD
受光素子31の中心が、反射されたレ−ザ−ビ−ムの反
射方向と完全に一致したときには、レ−ザ−ビ−ムの受
光位置は、LCD32の幅方向中心位置に表示され、レ
−ザ−ビ−ム合致確認装置35のランプ34が点灯する
が、反射方向と完全に一致していないときには、レ−ザ
−ビ−ムの受光位置は、LCD32の幅方向中心位置か
らずれた位置に表示され、レ−ザ−ビ−ム合致確認部3
5のランプ34は点灯しない。そして、ランプ34が点
灯しないときには、ランプ34が点灯するまで、再度単
板51Bを油圧ジャッキ等を用いて押したり引いたりし
て、位置合わせを行う。
【0031】(7)ランプ34が点灯したら、レ−ザ−
ビ−ム受光機構3を単板51Bから単板51Cに移動さ
せ、上述した単板51Bについて行ったと同じことを単
板51Cに施す。さらに、単板51Dについても、同じ
ことを施す。
【0032】上述した説明においては、単板が4枚であ
る場合について説明したが、単板がこれ以上増えても、
それぞれの単板について上述したのと同じことを施せば
よく、全ての単板を反射された1本のレ−ザ−ビ−ムを
基準線として位置決めできるので、直角度の高い大板を
製作することができる。
【0033】
【実施例】ペンタプリズムで反射されたレ−ザ−ビ−ム
の角度精度を、高精度なトランシットで調査・検定した
結果、直角に対する角度誤差は約10秒であった。この
角度誤差を基に、製作した大板の直角度をチェックする
と、4m幅の単板を10枚板継ぎした場合、すなわち大
板の長辺の長さが40mとなる場合、位置決めの基準と
なる1枚目の単板の短辺の位置を基準にして考えると、
10枚目の単板の位置は、1枚目の単板の短辺の延長線
からわずか1.94mmしかずれておらず、直角度が非
常に高い精度で確保されることが分かる。
【0034】
【発明の効果】この発明により、船舶や橋梁等の大型構
造物に使用する大板の製作において、大板を構成する単
板の位置決めが、レーザービームの基準線に一致させな
がら行われるので、高精度な大板を効率的に製作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置の構成と位置決め方法を説明するた
めの平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム発射機構の平面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム発射機構の側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム反射機構の平面図
である。
【図5】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム反射機構の側面図
である。
【図6】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム受光機構の平面図
である。
【図7】本発明の一実施の形態である大板製造における
単板の位置決め装置のレ−ザ−ビ−ム受光機構の側面図
である。
【図8】従来技術の単板の板継ぎにおける位置決め方法
の説明図である。
【図9】従来技術の単板の板継ぎにおける位置決め方法
により大板に発生した形状不良を説明する説明図であ
り、(a)は平行四辺形型形状不良、(b)は湾曲型形
状不良を示す。
【符号の説明】
1 レ−ザ−ビ−ム発射機構 2 レ−ザ−ビ−ム反射機構 3 レ−ザ−ビ−ム受光機構 5 レ−ザ−発信器本体 6 マグネット6 7 ベ−スプレ−ト 8 支持金物 9 支持金物 10 角度調整器 11 カップリング 12 コリメ−タ 13 ピン 14 水準器 15 送りねじ 21 ペンタプリズム本体 22 マグネット 23 ベ−スプレ−ト 24 支持台 25 支持金物 26 上下方向移動用つまみ 27 ペンタプリズム本体のロック機構 28a,28b 位置決め用の基準線 31 ライン型CCD受光素子 32 LCD 33 レ−ザ−ビ−ム受光器 34 ランプ 35 レ−ザ−ビ−ム合致確認部 36 支持台 37 垂直方向スライド軸 38 マグネット 39 ベ−スプレ−ト 40 スライド台 41 水平方向スライド軸 42 位置決めプレ−ト 43 上下送りツマミ 44 左右送りツマミ 45 マグネットスイッチ 46 スケ−ル 51A 単板 51B 単板 51C 単板 51D 単板 55 レーザービーム 57 レーザービーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 博彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さが同一の複数枚の単板を、それぞれ
    の長辺同士が接するように板継ぎして大板とするに際し
    て、前記複数枚の単板の短辺の位置を揃えて、大板の直
    角度を保つための板継ぎにおける単板の位置決め方法で
    あり、位置決めの基準となる単板の長辺と平行に罫書き
    線を罫書き、この罫書き線に沿って前記単板の長辺方向
    一端部から他端部に向かってレ−ザ−ビ−ムを水平に発
    射し、発射したレ−ザ−ビ−ムを単板の長辺方向他端部
    から所定距離内側に入った位置において、発射した方向
    と直角かつ水平方向に反射させ、反射させたレ−ザ−ビ
    −ムを基準線として、隣接する単板の位置決めを順次行
    うことを特徴とする大板製造における単板の位置決め方
    法。
  2. 【請求項2】 次の(イ)〜(ハ)より構成されること
    を特徴とする大板製造における単板の位置決め装置。 (イ)位置決めの基準となる長方形単板の長辺方向一端
    部から他端部に向けて、長辺と平行かつ水平にレ−ザ−
    ビ−ムを発射するレ−ザ−ビ−ム発射機構 (ロ)前記位置決めの基準となる長方形単板の長辺方向
    他端部において、前記発射したレ−ザ−ビ−ムを入射さ
    せるとともに、入射されたレ−ザ−ビ−ムを直角かつ水
    平方向に反射させるためのレ−ザ−ビ−ム反射機構 (ハ)前記直角かつ水平に反射されたレ−ザ−ビ−ム
    を、前記位置決めの基準となる長方形単板以降の単板上
    の所定位置で受光するためのレ−ザ−ビ−ム受光機構
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Cited By (2)

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WO2011044741A1 (zh) * 2009-10-16 2011-04-21 南通蛟龙重工发展有限公司 一种测量装配台
WO2018214335A1 (zh) * 2017-05-24 2018-11-29 广船国际有限公司 一种船舶分段快速搭载的方法

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