JPH1025985A - 電磁式打撃装置 - Google Patents

電磁式打撃装置

Info

Publication number
JPH1025985A
JPH1025985A JP17957796A JP17957796A JPH1025985A JP H1025985 A JPH1025985 A JP H1025985A JP 17957796 A JP17957796 A JP 17957796A JP 17957796 A JP17957796 A JP 17957796A JP H1025985 A JPH1025985 A JP H1025985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
coil
linear motor
stator
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17957796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3783798B2 (ja
Inventor
Hideji Fukuda
秀司 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP17957796A priority Critical patent/JP3783798B2/ja
Publication of JPH1025985A publication Critical patent/JPH1025985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3783798B2 publication Critical patent/JP3783798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)
  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 打撃装置のピストン2の運動制御を容易にし
大きい打撃力を得る。 【解決手段】 シリンダ6にリニアモータの固定子を設
け、ピストン2をリニアモータの可動子とする往復打撃
機構を備えた打撃装置において、ピストン2に複数の永
久磁石3を、互いに前後方向に離間し同極が対向するよ
うに配設する。リニアモータの固定子はコイル7を多段
に設け、各コイル7への通電をピストン2の移動に対応
して順次切換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さく岩機やブレー
カ等に使用される電磁式打撃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、さく岩機やブレーカ等の打撃装置
に使用される往復打撃機構では、油圧や空圧によりシリ
ンダ内のピストンを前後方向に往復動させ、ロッドやチ
ゼル等の工具を打撃している。
【0003】空圧式打撃装置は、機構が簡単で安価であ
るが、排気による騒音が大きく、また、エネルギーの利
用効率が極めて低い。油圧式打撃装置は、空圧式打撃装
置に比べればエネルギーの利用効率が高いが原動機、油
圧ポンプを含めたエネルギーの利用効率は、回転式電動
機に比較するとまだ低い。
【0004】また、作動流体の圧力源として、空圧の場
合はコンプレッサー、油圧の場合は原動機、油圧ポンプ
を設けるため、設備が大型化する。しかも、油圧及び空
圧式の打撃装置の場合、ピストンの運動制御も作動流体
を利用して行っているので、使用する条件に合わせて、
ピストンの作動を細かく制御することは困難である。
【0005】そこで、シリンダにリニアモータの固定子
を設け、磁性体であるピストンをリニアモータの可動子
とした往復打撃機構を備えた電磁式打撃装置が提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さく岩機やブレーカ等
の打撃機構では、ピストンを高い周波数で往復させ、被
破砕物を破砕可能な打撃力を発生させるピストン速度が
必要であるので、強いピストンの推進力が要求される。
【0007】しかしながら、従来のリニヤモータを用い
た電磁式打撃装置では、さく岩機やブレーカ等が必要と
するピストンの推進力を得ることは困難であり、工具を
打撃する際の打撃力が不足するという問題があった。
【0008】本発明は、さく岩機やブレーカ等の打撃装
置におけるかかる問題を解決するものであって、エネル
ギーの利用効率が高く、ピストンの運動制御が容易で、
強いピストンの推進力を得ることのできる電磁式打撃装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、シリンダに
リニアモータの固定子を設け、ピストンをリニアモータ
の可動子とする往復打撃機構を備えた打撃装置におい
て、リニアモータの可動子に、複数の永久磁石を、互い
に前後方向に離間し同極が対向するように配設すること
により上記課題を解決している。
【0010】電磁式打撃装置を駆動する場合には、リニ
アモータの固定子のコイルに電流が供給され、通電した
コイル内には電流による磁界が発生してリニアモータの
可動子であるピストンを前後方向に往復動させる。
【0011】リニアモータの可動子には、複数の永久磁
石が、互いに前後方向に離間し同極が対向するように配
設されているので、ピストンには強い推進力が与えら
れ、さく岩機やブレーカが必要とする打撃力を得ること
ができる。
【0012】リニアモータの固定子はコイルを多段に設
け、各コイルへの通電を可動子の移動に対応して順次切
換えるようにすることにより、広い範囲で強い推進力が
得られ、ピストン速度を高速にしてより大きな打撃力が
得られるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
す電磁式打撃装置を用いたブレーカの構成の説明図、図
2乃至図9はピストン位置とコイル通電の関係を示すブ
レーカの作動の説明図、図10はピストン及びコイルの
下半部の磁力線の解析結果の説明図である。
【0014】このブレーカ1では、シリンダ2の前方
(図上左方)にフロントヘッド11とフロントカバー1
3とが取付けられており、このフロントヘッド11の前
端部にはロッド12がロッドピン14で規制されて所定
距離前後摺動可能に挿着されている。シリンダ6の後方
にはバックヘッド15が設けられている。
【0015】シリンダ6内に設けられたピストン2は、
前後の小径の部分が、シリンダ6の前端部に設けられた
軸受9とバックヘッド15に設けられたた軸受10とで
シリンダ6内を前後に移動可能に支持されている。
【0016】シリンダ6には、強磁性体からなる固定子
励磁鉄心8で覆われた円筒状のコイル7が、前後方向に
6段設けられており、これがリニアモータの固定子とな
っている。各コイル7は、電源制御装置17に接続され
電流を供給される。
【0017】シリンダ6に設けられたピストン2は、鋼
製でリニアモータの可動子となっており、このピストン
2の中央の大径の部分の外周上には、4個の永久磁石3
が、互いにピストン2の軸方向に離間し同極が対向する
よう配設されている。各永久磁石3の間には、リング状
の可動子励磁鉄心4が装着されている。永久磁石3及び
可動子励磁鉄心4とピストン2の外周との間には、衝撃
吸収と磁束の漏れを防止するためのダンパー5が挿入さ
れている。ここでダンパー5はウレタンゴムを用いてい
るが、他の合成ゴムや天然ゴムを用いることもできる。
【0018】バックヘッド15には、ピストン2が前後
に往復動するときのピストン2の後端の位置を検出する
ピストン位置検出装置16が設けられており、このピス
トン位置検出装置16は電源制御装置17に接続されて
いる。
【0019】このブレーカ1において、コイル7に電流
が供給されていない状態では、図2に示すように、ピス
トン2は永久磁石3の磁力により、永久磁石3と固定子
励磁鉄心8とが最も近接する位置に保たれている。
【0020】ブレーカ1を駆動する場合には、ピストン
2に設けた永久磁石3及び可動子励磁鉄心4に臨む位置
にあるコイル7に電源制御装置17から電流を供給す
る。ここで、前端の永久磁石3から後端の永久磁石3ま
での距離は、コイル7の前後の幅の約3倍となっている
ので、図3に示すように3箇所のコイル7に通電され
る。3箇所のコイル7の通電方向は、ピストン2の下側
において、前後のコイル7が紙面の裏側から表側、中央
のコイル7は紙面表側から裏側となっている。
【0021】このとき、図10に示すように、個々の固
定子励磁鉄心8の後端部と可動子励磁鉄心4の前端部の
間に磁束が密集しており、且つ斜めに流れているので、
磁気エネルギーに勾配が発生しピストン3には推進力が
作用する。磁束が斜めに流れた場合、それを真っ直ぐに
流そうとする方向に力が働くから、ピストン2に作用す
る推進力の方向は前方となる。
【0022】ここで、鋼製のピストン2は強磁性体であ
るから、通常の状態では磁束がピストン2の方に漏れて
有効に力が発揮できなくなる。永久磁石3及び可動子励
磁鉄心4とピストン2の外周との間挿入されているダン
パー5は非磁性体であるので、この磁束の漏れを防いで
推進力を有効に発揮させる。またダンパー5はピストン
2がロッド12を打撃した際の衝撃から永久磁石3を保
護する役目も果たしている。
【0023】コイル7に通電してピストン2に前方への
推進力が与えられると、ピストン2は前進を開始する。
ピストン2が前進を続けコイル7の幅だけ移動すると、
後端の永久磁石3が、通電中の3箇所のコイル7のうち
で最も後方のコイル7内を通過してしまう。ピストン位
置検出装置16がこの位置を検出すると、電源制御装置
17は、図4に示すように、通電中の3箇所のコイル7
のうちで最も後方のコイル7への通電を停止し、他の2
箇所のコイル7への通電の方向を切換え、それまで通電
していたコイル7より1つ前方のコイル7へ新たに通電
を開始する。新たに通電されている3箇所のコイル7の
通電方向は、ピストン2の下側において、前後のコイル
7が紙面の裏側から表側、中央のコイル7は紙面表側か
ら裏側となっており、ピストン2には前方への推進力が
作用する。
【0024】以後、各コイル7への通電をピストン2の
移動に対応して順次切換えて、ピストン2を加速させて
ゆく。ピストン2が前進を続け、ピストン2の先端がロ
ッド12の後端の位置に達すると、図5に示すように、
ピストン2がロッド12を打撃する。ピストン位置検出
装置16がこの位置を検出すると、電源制御装置17
は、図6に示すように、各コイル7への通電を逆向きに
切換える。すなわちロッド12からの反力を受けるのと
同時に、ピストン2への推進力は後方に向けて作用する
ようになり、ピストン2は後退を開始する。
【0025】ピストン2の後退行程においても、前進行
程の場合と同様に各コイル7への通電をピストン2の移
動に対応して順次切換えて、ピストン2を加速させてゆ
く。ピストン2が所定の位置まで後退し、ピストン位置
検出装置16がこの位置を検出すると、電源制御装置1
7は、図7に示す状態から、各コイル7への通電を逆向
きに切換える。そこでピストン2への推進力は図8に示
すように、前方に向けて作用するようになる。ピストン
2は慣性により後方への移動を続けるが、次第に減速し
てやがて停止し、図9に示す状態となって再び前進行程
にはいる。以後同様のサイクルが繰り返される。
【0026】ピストン2が後退する際のピストン2への
推進力を後方から前方へと切換える位置を変更すること
により、ピストン2のストロークを変化させ、ピストン
2がロッド12を打撃するときの速度を制御することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁式打
撃装置は、機構が簡単で必要な設備も少なくてすみ、ま
た、電磁力を推進力とするため空圧式や油圧式の打撃装
置に比べてエネルギーの利用効率が高く、省エネルギー
効果が大きい。リニアモータの可動子に、複数の永久磁
石を、互いに前後方向に離間し同極が対向するよう配設
していて大きなピストンの推進力を得ることができるの
で、さく岩機やブレーカ等の打撃装置において、必要と
する大きな打撃力を工具に与えることができる。ピスト
ンのストロークや速度は電気的に制御することができる
ので操作が容易となる。
【0028】リニアモータの固定子はコイルを多段に設
け、各コイルへの通電を可動子の移動に対応して順次切
換えるようにすることにより、広い範囲で強い推進力が
得られ、ピストン速度を高速にしてより大きな打撃力が
得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す電磁式打撃装置を
用いたブレーカの構成の説明図である。
【図2】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図3】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図4】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図5】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図6】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図7】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図8】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図9】ピストン位置とコイル通電の関係を示すブレー
カの作動の説明図である。
【図10】ピストン及びコイルの下半部の磁力線の解析
結果の説明図である。
【符号の説明】
1 ブレーカ 2 ピストン 3 永久磁石 4 可動子励磁鉄心 5 ダンパー 6 シリンダ 7 コイル 8 固定子励磁鉄心 9 軸受 10 軸受 11 フロントヘッド 12 ロッド 13 フロントカバー 14 ロッドピン 15 バックヘッド 16 ピストン位置検出装置 17 電源制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダにリニアモータの固定子を設
    け、ピストンをリニアモータの可動子とする往復打撃機
    構を備えた打撃装置において、リニアモータの可動子
    に、複数の永久磁石を、互いに前後方向に離間し同極が
    対向するよう配設したことを特徴とする電磁式打撃装
    置。
  2. 【請求項2】 リニアモータの固定子にコイルを多段に
    設け、各コイルへの通電を可動子の移動に対応して順次
    切換えるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の
    電磁式打撃装置。
JP17957796A 1996-07-09 1996-07-09 電磁式打撃装置 Expired - Fee Related JP3783798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17957796A JP3783798B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電磁式打撃装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17957796A JP3783798B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電磁式打撃装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1025985A true JPH1025985A (ja) 1998-01-27
JP3783798B2 JP3783798B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=16068171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17957796A Expired - Fee Related JP3783798B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 電磁式打撃装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3783798B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510289A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 フレックシドリル リミティド ドリル・ストリング懸架装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510289A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 フレックシドリル リミティド ドリル・ストリング懸架装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3783798B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7025183B2 (en) Pneumatic spring percussion mechanism with an electro-dynamically actuated driving piston
US6520269B2 (en) Hand-held tool with electromagnetic hammer mechanism
US8534377B2 (en) Percussive mechanism with an electrodynamic linear drive
KR950005358B1 (ko) 전자기적으로 구동되는 엔진장치 및 방법
JP2000167783A (ja) 手持ち式ドリル及び/又はチゼル装置
AU2017203048A1 (en) Method and apparatus for converting between electrical and mechanical energy
US9987737B2 (en) Control method for a machine tool and a machine tool
EP0766271B1 (en) Magnetic attraction driving engine using permanent magnet
JP2014000670A (ja) 機械工具
JP6204078B2 (ja) 機械工具
WO2018028493A1 (zh) 一种谐拍电动直线冲击装置
JP3783798B2 (ja) 電磁式打撃装置
JP3461622B2 (ja) 電磁式打撃装置
EP1461186B1 (en) Magnetic impact device and method for magnetically generating impact motion
CN215186394U (zh) 无传统定、转子电机的电镐
EP2275232B1 (en) Motor driven hammer having means for controlling the power of impact
JPH0681574A (ja) 電磁式打撃装置
CN103507042B (zh) 工具机和控制方法
RU2096610C1 (ru) Электромагнитный ударный механизм
JP2014000669A (ja) 制御方法
RU2111847C1 (ru) Электромагнитная машина ударного действия
CN114602582A (zh) 电动破碎锤
SU1700226A1 (ru) Ударный узел электромагнитного перфоратора
RU2217592C2 (ru) Электромагнитный ударный механизм
SU1721740A1 (ru) Электродвигатель возвратно-поступательного движени

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A521 Written amendment

Effective date: 20060105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees