JPH10257405A

JPH10257405A - 番組選択装置及び映像受信機

Info

Publication number: JPH10257405A
Application number: JP9056749A
Authority: JP
Inventors: Koji Miyahara; 浩二宮原
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1997-03-11
Filing date: 1997-03-11
Publication date: 1998-09-25

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の番組選択装置は、番組選択装置側から
能動的に利用者に番組を通知する機能が欠けているた
め、利用者が見たい番組を見落とす可能性があるという
課題があった。【解決手段】番組情報を蓄積し、番組選択の時に行わ
れる利用者の操作を監視することにより利用者の好みの
番組を得、番組優先度計算を行って、この番組優先度を
利用して推薦する番組を利用者に知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョン受
信機、セットトップボックス、インターネット等のネッ
トワークに組み込まれたパーソナルコンピュータ等の映
像受信機に組み込まれて用いられる番組選択装置及びそ
の番組選択装置を備えた映像受信機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、数多くのテレビ番組から利用
者の好む番組を効率的に選択する番組選択装置が知られ
ている。図１３は例えば特表平８−５０６９４２号公報
に示された従来の番組選択装置の機能的構成を示すブロ
ック図、図１４は図１３の番組選択手段の動作を示す説
明図である。

【０００３】図１３において、１３０１は番組スケジュ
ール及び番組説明データを含む番組制御情報、１３０２
は番組選択の際に使用される利用者の好みを示す利用者
自身の具体的なデータを集める収集手段、１３０３は収
集手段１３０２からデータを得て、利用者自身の具体的
なデータを記憶する記憶手段、１３０４は番組選択の際
に使用される番組制御情報１３０１を受信する受信手
段、１３０５は記憶手段１３０３と、受信手段１３０４
とを利用し、利用者の好みに合うように番組を選択する
番組選択手段、１３０６は番組選択手段１３０５によっ
て選択された番組を利用者に表示するための表示手段で
ある。

【０００４】番組選択手段１３０５は、記憶手段１３０
３に記憶されている利用者の具体的なデータから、利用
者の好みを推測し、その好みと受信手段１３０４によっ
て得られる番組制御情報１３０１とを照合することによ
って、利用者の好みに合う番組を絞り込む。利用者はリ
モコン等の入力装置を用いて番組選択メニューを呼び出
すことにより、表示手段１３０６に表示される番組選択
メニュー中に表示される番組選択手段１３０５で絞り込
まれた番組を選択することができる。利用者によって選
択された番組は、表示手段１３０６によって表示され
る。

【０００５】次に、番組選択手段１３０５の詳細につい
て図１４を用いて説明する。図１４において、ブロック
１４０１は、記憶手段１３０３により得られるよく視聴
される番組を収集する動作を表す。ブロック１４０２
は、記憶手段１３０３により得られる利用者のジャンル
選択、チャンネル選択等の個人プロファイル情報を収集
する動作を表す。ブロック１４０３は、表示手段１３０
６を介して利用者に質問を行い、その応答をムード情報
として収集する動作を表す。ブロック１４０４は、ブロ
ック１４０２で収集した個人プロファイル情報に対して
重み付けを行う動作を表し、ブロック１４０５はブロッ
ク１４０３で収集した利用者のムード情報に対して重み
付けを行う動作を表す。ブロック１４０６では、ブロッ
ク１４０４及びブロック１４０５で重み付けされた個人
プロファイル情報及び利用者のムード情報を組み合わせ
て更に重み付けを与える動作を表す。ブロック１４０７
は、番組制御信号情報を受け取る動作を表し、ブロック
１４０８はブロック１４０７で受け取った番組制御信号
情報から必要な情報を抽出する動作を表す。次に、ブロ
ック１４０９は番組の選択を行う動作を表し、ブロック
１４１０は選択された番組を表示手段１３０６を介して
メニュー表示する動作を表す。

【０００６】ブロック１４０６の具体的な例を以下に示
す。例えば、利用者の重み付けされた個人プロファイル
が、スポーツ（４０），コメディ（３０），ニュース
（２０），ドキュメント（５），ヒットした映画（５）
のようにブロック１４０４で構成され、利用者のムード
情報が、スポーツ（４０），コメディ（２０），ニュー
ス（５），ドキュメント（５），ヒットした映画（３
０）のようにブロック１４０５で構成されているものと
する。ここで、ブロック１４０６は、個人プロファイル
情報を１倍し、ムード情報を３倍したものを重みとして
採用するものとする。本例においては、スポーツ（１６
０），コメディ（９０），ニュース（３５），ドキュメ
ント（２０），ヒットした映画（９５）となる。

【０００７】ブロック１４０９では、ブロック１４０６
で付加された重みと、ブロック１４０８で抽出した番組
制御情報と、ブロック１４０１で収集されたよく視聴さ
れる番組情報を利用し、以下に示すように番組に優先度
を付ける。すなわち、例えば、（１）利用者が所望した
時間外の番組を除去する、（２）利用者が好まないジャ
ンルの番組を除去する、（３）残った番組の内、よく見
る番組のリストに含まれる番組の優先度を上げるといっ
た方法で番組に対する優先度付けがなされる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の番組選択装置は
以上のように構成されているので、利用者が明示的に番
組表の提示を要求した場合には番組表を提示できるが、
番組選択装置側から能動的に利用者に番組を通知する機
能が欠けているため、利用者が見たい番組を見落とす可
能性があるという課題があった。

【０００９】また、利用者の「好み」の扱いに対して、
良く見る番組、良く見るジャンル、良く見るチャンネル
等の情報は、自動的に利用者の「好み」として扱われる
ものの、番組説明に含まれている様々な地名や人名等の
キーワードを自動的に利用者の「好み」に反映する手段
がないため、利用者が見たい番組を精度良く推薦するこ
とができない可能性があるという課題があった。

【００１０】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、利用者が是非とも見たいと思う番
組を能動的に推薦できる番組選択装置及びその装置を用
いた映像受信機を得ることを目的とする。

【００１１】また、この発明は、キーワードを用いて利
用者の「好み」を適切に番組選択の際に利用できるよう
にした番組選択装置及びその番組選択装置を備えた映像
受信機を得ることを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る番組選択装置は、番組情報を蓄積する番組情報蓄積手
段と、番組選択の時に行われる利用者の操作を監視する
番組切替え監視手段と、番組切替え監視手段と番組情報
とに基づいて利用者の好みの番組を得る嗜好番組記憶手
段と、番組情報蓄積手段と嗜好番組記憶手段とを利用し
て、番組優先度計算を行う番組選択手段と、番組選択手
段によって計算された番組優先度を利用して、推薦する
番組を利用者に知らせる番組推薦手段とを備えたもので
ある。

【００１３】請求項２記載の発明に係る番組選択装置
は、番組情報よりキーワードを切り出すキーワード切出
し手段と、キーワード切出し手段を利用し、利用者の好
みのキーワードを得る嗜好キーワード記憶手段とを更に
備え、番組選択手段が、番組情報蓄積手段と、嗜好番組
記憶手段と、キーワード切出し手段と、嗜好キーワード
記憶手段を利用して、番組優先度計算を行うものであ
る。

【００１４】請求項３記載の発明に係る映像受信機は、
番組情報を蓄積する番組情報蓄積手段と、番組選択の時
に行われる利用者の操作を監視する番組切替え監視手段
と、番組切替え監視手段と番組情報とに基づいて利用者
の好みの番組を得る嗜好番組記憶手段と、番組情報蓄積
手段と嗜好番組記憶手段とを利用して、番組優先度計算
を行う番組選択手段と、番組選択手段によって計算され
た番組優先度を利用して、推薦する番組を利用者に知ら
せる番組推薦手段と、番組を表示する表示手段とを備
え、受信信号を映像として前記表示手段に表示するもの
である。

【００１５】請求項４記載の発明に係る映像受信機は、
番組情報よりキーワードを切り出すキーワード切出し手
段と、キーワード切出し手段を利用し、利用者の好みの
キーワードを得る嗜好キーワード記憶手段とを更に備
え、番組選択手段が、番組情報蓄積手段と、嗜好番組記
憶手段と、キーワード切出し手段と、嗜好キーワード記
憶手段とを利用して、番組優先度計算を行うものであ
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１による番
組選択装置の機能的構成を示すブロック図である。図に
おいて、１はテレビ文字放送や衛星電波等を介して送ら
れてきたり、ＣＤ−ＲＯＭ等の電子媒体等によって配送
される番組スケジュールや番組説明が記述されている番
組情報、２は番組情報１を蓄積する番組情報蓄積手段、
３は利用者が番組の切替えを行うためのリモコン手段で
ある。４はリモコン手段３の指示に基づき提示する番組
を切り替えるための番組切替え手段、５は番組切替え手
段４からの指示に従い該当する番組を提示する表示手
段、６は番組切替え手段４の動作を監視し、利用者が視
聴しているチャンネルを得る番組切替え監視手段、７は
番組切替え監視手段６によって得た情報と、番組情報蓄
積手段２中の番組情報１を照合し、利用者の視聴履歴を
取り、利用者の好みを計算、蓄積するための嗜好番組記
憶手段、８は番組情報蓄積手段２と嗜好番組記憶手段７
からの情報を用いて利用者の好みに適応した番組を選択
するための番組選択手段、９は番組選択手段８によって
選択された番組を推薦するための番組推薦手段である。

【００１７】図２は番組情報１として配送される番組情
報の例である。図において、２０１は番組の放送される
日付、２０２はその番組が放送されるチャンネル番号、
２０３は番組の開始時間、２０４は番組の放送時間、２
０５は番組名を示す。例えば、番組「Ａ」が１２月１日
の８：３０から３０分間、チャンネル１で放送されるこ
とを示している。番組情報蓄積手段２は番組情報１が配
送されると、それらを記憶する。

【００１８】次に、嗜好番組記憶手段７の動作について
図３，図４を用いて説明する。図３において、３０１は
嗜好番組記憶手段７が蓄積している嗜好番組データ、２
０５は番組名、３０２は番組名２０５に対する利用者に
よる全視聴時間、３０３はこの番組選択装置が動作して
いる間の番組名２０５の番組の全放送時間である。全放
送時間３０３では、利用者がその番組を視聴した、視聴
しなかったという事に関係なく積算されて記憶される。

【００１９】図４は、嗜好番組記憶手段７の動作を示す
フローチャートである。以下、図４のフローチャートを
参照しながら嗜好番組記憶手段７の動作について説明す
る。なお、嗜好番組記憶手段７は本番組選択装置のＣＰ
Ｕが行うメモリに対する嗜好番組の記憶動作を表すもの
である。

【００２０】嗜好番組記憶手段７は、電源がＯＮされる
と、ステップＳＴ４０１で番組切替え監視手段６から現
在表示中のチャンネル番号を得て、そのチャンネル番号
を保持し、ステップＳＴ４０２で現在の時間を得て保持
する。次に、ステップＳＴ４０３で電源ＯＦＦ信号がリ
モコン手段３から発せられたか否かを得る。電源ＯＦＦ
信号が発せられた場合には、ステップＳＴ４０４で電源
ＯＦＦフラグをＹｅｓに設定し、ステップＳＴ４０６へ
移行する。ステップＳＴ４０３で、電源ＯＦＦ信号が発
せられていなければ、ステップＳＴ４０５でチャンネル
切替え命令が利用者によって発せられたか否かを確認す
る。チャンネル切替え命令が発せられていなければ、再
びステップＳＴ４０３に戻り番組切替え監視手段６から
の信号を得るループに入る。ステップＳＴ４０５で、チ
ャンネル切替え命令が発せられていれば、ステップＳＴ
４０６へ移行し、現在の時刻と、ステップＳＴ４０２で
保持した時刻との差を取る。次にステップＳＴ４０７
で、番組情報蓄積手段２から、視聴されていた時間中に
放送された番組情報１を取得し、番組情報１中に含まれ
る番組名２０５をキーに嗜好番組記憶手段７が持つ嗜好
番組データ３０１を検索し、全放送時間３０３に対し
て、その放送時間を加算する。次いで、ステップＳＴ４
０８で、それまでに視聴していたチャンネルで放送され
ていた番組に対して、視聴時間を計算し、嗜好番組デー
タ３０１の全視聴時間３０２に対して加算する。次にス
テップＳＴ４０９で、電源ＯＦＦフラグがＹｅｓなら
ば、終了する。ステップＳＴ４０９で電源ＯＦＦフラグ
がＹｅｓでなければ、ステップＳＴ４０１に戻り、表示
中のチャンネル番号を記憶する。

【００２１】この実施の形態１では、嗜好番組記憶手段
７は、嗜好番組データ３０１として、全放送時間と視聴
時間のみを記録するように構成したが、メモリを節約す
るために、ステップＳＴ４０７で、各番組毎に、全放送
時間３０３を更新した日付を記録するようにし、例え
ば、一ヶ月等の期間を設け、その期間、全く更新されな
かった番組に対して、そのデータを消去するように構成
してもよい。

【００２２】また、嗜好番組データ３０１として、全視
聴時間３０２の代わりに、視聴回数を設け、さらに、全
放送時間３０３の代わりに放送回数を設けても良い。そ
の場合、嗜好番組記憶手段７は、一定時間以上（例え
ば、１０分間）同じ番組を利用者が視聴していたという
情報を得るようにし、その番組に対して、視聴回数を１
だけカウントアップするように構成する。

【００２３】次に番組選択手段８の動作について図５の
フローチャートを参照しながら説明する。番組選択手段
８は、電源ＯＮ時、及び、予め定められた周期（例え
ば、６０分毎、２４時間毎）で、利用者に提示する番組
表を更新する。ステップＳＴ５０１で現在時刻と番組情
報蓄積手段２中の番組情報１を参照し、現在の時刻以
降、ある一定期間内（例えば、２時間、４時間）に放送
される番組をリストアップする。次にステップＳＴ５０
２でステップＳＴ５０１で得た番組情報１を一つ取り出
し、ステップＳＴ５０３へ進む。ステップＳＴ５０２に
おいて、リストアップした番組を全て処理すれば終了す
る。ステップＳＴ５０３では、ステップＳＴ５０２で取
り出した番組情報１から、番組名２０５をキーワードと
して嗜好番組記憶手段７中の嗜好番組データ３０１を検
索する。次に、ステップＳＴ５０４で、その推薦度を計
算し、番組情報に対して推薦度を付加、記憶し、ステッ
プＳＴ５０２へ戻る。

【００２４】番組選択手段８がステップＳＴ５０４で利
用する推薦度は、番組毎に、嗜好番組データ３０１中の
全視聴時間３０２と全放送時間３０３とを用いて、例え
ば、以下の式で計算される。推薦度＝全視聴時間／全放送時間・・・・・（１）

【００２５】式（１）を用いて番組選択手段８が構成し
た番組リストの例を図６に示す。図６において、６０１
は推薦度であり、番組名２０５，放送日２０１，チャン
ネル番号２０２，放送開始時間２０３，放映時間２０４
は、図２で示した番組情報１の内容と同一のものであ
る。

【００２６】次に、番組推薦手段９の動作について図７
のフローチャートを参照しながら説明する。番組推薦手
段９が動作を開始すると、まずステップＳＴ７０１で終
了命令が来たか否かを確認し、終了命令があれば動作を
終了する。ステップＳＴ７０１で終了命令がなければ、
ステップＳＴ７０２で番組選択手段８で構成された推薦
度の付加された番組リストを参照する。次にステップＳ
Ｔ７０３で推薦度が予め定められた値を超える番組につ
いて、その開始時間とチャンネル番号を保持し、ステッ
プＳＴ７０４へ行く。ステップＳＴ７０４では、現在時
刻とステップＳＴ７０３において保持した推薦すべき番
組の開始時刻を比較し、現在時刻と推薦すべき番組の開
始時刻が一致すれば、ステップＳＴ７０５で推薦しよう
としているチャンネル番号と利用者が視聴しているチャ
ンネル番号とを比較する。推薦しようとしているチャン
ネル番号と視聴しているチャンネル番号とが異なる場合
には、ステップＳＴ７０６で表示手段５に推薦チャンネ
ル番号を表示しステップＳＴ７０１へ戻る。ステップＳ
Ｔ７０５で推薦しようとしていたチャンネルを利用者が
既に視聴している場合には何もせず、ステップＳＴ７０
１へ戻る。ステップＳＴ７０４において推薦する番組の
開始時刻と現在時刻が異なる場合には、ステップＳＴ７
０７において、推薦チャンネル番号を表示手段５に表示
中か否かを判定する。表示手段５に推薦チャンネル番号
を表示していなければ、何もせずステップＳＴ７０１へ
戻る。ステップＳＴ７０７において、表示手段５で推薦
チャンネル番号を表示していれば、ステップＳＴ７０８
で推薦チャンネル番号表示後、一定時間、経過したか否
かを判定し、一定時間経過していれば、ステップＳＴ７
０９で推薦チャンネル番号の表示を消去する。ステップ
ＳＴ７０７において、表示手段５に推薦していない場
合、あるいは、ステップＳＴ７０８において、推薦チャ
ンネル番号を表示後、一定時間経過していない場合に
は、何もせずステップＳＴ７０１へ戻る。

【００２７】例えば、推薦する番組の推薦度の閾値を
０．７５とすると、図６に示した番組リストにおいて
は、番組「Ｂ」が推薦対象となり、番組開始時間の８：
００に、番組推薦手段９によって、推薦されるチャンネ
ル番号「４」が表示手段５に表示される。

【００２８】なお、この実施の形態１では、推薦する番
組のチャンネル番号を表示手段５に表示したが、この発
明を組込むシステムの前面にＬＥＤを設け、さらに、リ
モコン手段３に推薦番組切替えボタン、さらに番組切替
え手段４に推薦番組チャンネルレジスタを備えることに
よって、利用者が、ＬＥＤが点燈している間にリモコン
手段３上の番組切替えボタンを押下した場合、番組切替
え手段４は、推薦番組チャンネルレジスタに格納されて
いるチャンネルに番組表示を切替えることができる。こ
の変形は、番組推薦手段９のステップＳＴ７０６におい
て行った推薦チャンネル番号を表示手段５に表示する代
わりに、ＬＥＤを点燈し、番組切替え手段４の推薦チャ
ンネルレジスタに推薦チャンネル番号をセットすること
によりなされる。

【００２９】また、特に推薦度が高い場合は、番組切替
え手段４に対して、推薦しようとしている番組のチャン
ネルに自動的に切り替えるように構成しても良い。

【００３０】さらに、利用者に設定メニューを提供し、
推薦する番組の推薦度の設定を設定できるようにしても
良い。また、番組開始直後、あるいは、番組開始１分前
のように、推薦するタイミングの設定ができるようにし
ても良い。

【００３１】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、利用者の嗜好度の高い番組を番組選択装置により能
動的に利用者に提供して利用者が一番見たいと思われる
番組を推薦することができるという効果が得られる。

【００３２】実施の形態２．図８はこの発明の実施の形
態２による番組選択装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、図１と同一の構成要素には同一符号付
し、その説明を省略する。

【００３３】図８において、１ａは番組情報で、実施の
形態１の番組情報１と内容が多少異なる。その内容の差
異については図９を参照して後に説明する。１０は番組
情報１ａに含まれる番組説明からキーワードを切出すキ
ーワード切出し手段、７ａは番組説明に含まれるキーワ
ードをキーワード切出し手段１０から得て、キーワード
毎に利用者の「好み」を記憶する嗜好キーワード記憶手
段である。８ａは番組情報蓄積手段２より番組情報１ａ
を得て、嗜好番組記憶手段７と、嗜好キーワード記憶手
段７ａに格納されている利用者の「好み」に基づき、番
組を選択する番組選択手段である。９は番組選択手段８
ａによって選択された番組を推薦するための番組推薦手
段であり、実施の形態１で示したものと同一の働きをす
るものである。

【００３４】図９は番組情報１ａとして配送される番組
情報の例である。なお、図２と同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。図９において、９
０１は番組説明データを示し、この番組説明データ９０
１が付加されている点が、この実施の形態の番組情報１
ａが実施の形態１の番組情報と異なる点である。番組情
報蓄積手段２は番組情報１ａが配送されると、それらを
記憶する。

【００３５】次にキーワード切出し手段１０の動作につ
いて説明する。キーワード切出し手段１０は、後述する
嗜好キーワード記憶手段７ａ及び番組選択手段８ａから
要求があると、指定された番組説明データ９０１からキ
ーワードを切出す。キーワードを切出すために、数々の
方法が用いられる。第１の方法は、キーワード辞書を備
え、既知の形態素解析の手法を用いて、番組情報１ａが
持つ番組説明データ９０１から、キーワードを抽出する
ことである。第２の方法は、漢字，英語，数字，記号等
の字種の切れ目によって、番組説明データ９０１を分解
し、分解した文字列をキーワードとして用いることであ
る。さらに第２の方法に対して、精度を上げるため、不
要語辞書を設け、上述の方法によって切出されたキーワ
ードの内、不要語辞書内に含まれるキーワードを除去し
てもよい。また、第３の方法として、番組説明データ９
０１の中で、隣り合う２つの文字をそのままキーワード
として切出しても良い。さらに、第４の方法として、キ
ーワードを予め設定しておいて、番組説明データ９０１
からキーワードを切出しても良い。これらのキーワード
と番組説明データ中の用語との照合を行うことによっ
て、キーワードの切出しを行う。

【００３６】次に、嗜好キーワード記憶手段７ａの動作
について、図１０，図１１を用いて説明する。図１０に
おいて、１００１は嗜好キーワード記憶手段７ａが蓄積
している嗜好キーワードデータ、１００２はキーワー
ド、１００３は、そのキーワード１００２を含む番組に
対する利用者の全視聴回数、１００４はそのキーワード
１００２を含む番組の全放送回数である。

【００３７】次に嗜好キーワード記憶手段７ａの動作に
ついて、図１１のフローチャートを用いて説明する。こ
の番組選択装置の電源がＯＮされると、ステップＳＴ１
１０１で現在時刻を開始時刻として記録する。次にステ
ップＳＴ１１０２で、番組切替え監視手段６から、現在
表示中のチャンネル番号を得て、表示中のチャンネル番
号と現在時刻を記録する。ステップＳＴ１１０３では、
番組切替え監視手段６からのチャンネル切替えがあった
か否かの情報を得る。もし、チャンネル切替えがなされ
ていなければ、ステップＳＴ１１０４へ移行し、チャン
ネル切替えがなされていればステップＳＴ１１０２に戻
り、表示中のチャンネル番号と現在時刻を記録する。ス
テップＳＴ１１０４では、終了命令があるか否かを確認
する。終了命令がなければ、ステップＳＴ１１０３に戻
り、チャンネル切替えがあったかどうかの確認ループに
入る。ステップＳＴ１１０４で終了命令があれば、ステ
ップＳＴ１１０５で終了時間を記憶し、ステップＳＴ１
１０６へ移行する。ステップＳＴ１１０６では、記録し
た開始時間と終了時間に基づいて、番組情報蓄積手段２
から、放送されていた全番組に対する番組情報１ａを得
る。次にステップＳＴ１１０７において、キーワード切
出し手段１０を用いて、番組情報１ａが持つ番組説明デ
ータ９０１からキーワードを切出す。ステップＳＴ１１
０８では、ステップＳＴ１１０２で記録していたチャン
ネル情報と時間情報及び、ステップＳＴ１１０６で取得
した番組情報１ａに基づき、放送時間中の視聴時間割合
が、２５％を超えるものを番組を取り出し、それらの番
組が持つキーワードに対して、視聴回数を１だけカウン
トアップして、自らが持つ嗜好キーワードデータ１００
１を更新する。次にステップＳＴ１１０９では、放送さ
れていた全番組のキーワードに対して、放送回数を１だ
けカウントアップして、自らが持つ嗜好キーワードデー
タ１１０１を更新して動作を終了する。

【００３８】この実施の形態２においては、嗜好キーワ
ード記憶手段７ａは、全放送回数と全視聴回数のみを記
録するように構成したが、メモリを節約するために、ス
テップＳＴ１１０８で視聴記録を更新した日付を記録す
るようにし、例えば、一ヶ月等の期間を設け、その期間
全く視聴記録が更新されなかった番組に対して、そのデ
ータを消去するように構成してもよい。

【００３９】次に番組選択手段８ａの動作について図１
２のフローチャートを用いて説明する。番組選択手段８
ａは、電源ＯＮ時及び予め定められた周期（例えば、６
０分毎，２４時間毎）で、利用者に提示する番組表を更
新する。ステップＳＴ１２０１で現在時刻と番組情報蓄
積手段２中の番組情報１ａを参照し、現在の時刻以降、
ある一定期間内（例えば、２時間，４時間）に放送され
る番組をリストアップする。次にステップＳＴ１２０２
でステップＳＴ１２０１で得た番組情報１ａを一つ取り
出し、ステップＳＴ１２０３へ進む。ステップＳＴ１２
０２において、リストアップした番組を全て処理すれば
終了する。ステップＳＴ１２０３では、ステップＳＴ１
２０２で取り出した番組情報１ａから、番組名２０５に
基づいて嗜好番組記憶手段７中の嗜好番組データ３０１
を検索し、番組嗜好度を計算する。次に、ステップＳＴ
１２０４で、番組情報１ａ中に含まれる番組説明データ
９０１に対して、キーワード切出し手段１０を用いてキ
ーワード切り出しを行い、ステップＳＴ１２０５で切出
したキーワードに基づいて嗜好キーワード記憶手段７ａ
の嗜好キーワードデータ１００１を検索し、キーワード
嗜好度を計算する。次にステップＳＴ１２０６で、ステ
ップＳＴ１２０３で計算した番組嗜好度と、ステップＳ
Ｔ１２０５で計算したキーワード嗜好度を基にその推薦
度を計算し、番組情報１ａに対して推薦度を付加、記憶
し、ステップＳＴ１２０２へ戻る。

【００４０】番組選択手段８ａがステップＳＴ１２０３
で利用する番組嗜好度は、番組毎に、推薦度＝利用者が視聴した時間／これまでの放送時間・・・（２）といった式で計算される。

【００４１】また、番組選択手段８ａがステップＳＴ１
２０５で利用するキーワード嗜好度は、キーワード毎
に、嗜好度＝（そのキーワードを含む番組を視聴した回数）／（そのキーワードを含む番組が放送された回数）・・・（３）といった式で与えられる。

【００４２】さらに、番組選択手段８ａがステップＳＴ
１２０６で計算する推薦度は、例えば、式（１）と式
（２）とを用いて構成した重み付け関数推薦度＝０．４×対象番組の番組嗜好度＋０．６×対象番組が持つキーワード嗜好度の内の最大値・・・（４）といった式で与えられる。

【００４３】なお、この実施の形態２においては、番組
嗜好度とキーワード嗜好度に基づく線形の重み付け関数
を用いたが、番組嗜好度とキーワード嗜好度を比較し、
その内の最大値を推薦度として用いても良い。また、ニ
ューラルネットワーク、統計処理等の他の装置を用いて
もよい。

【００４４】番組推薦手段９は、番組選択手段８ａによ
って記録される番組情報と、推薦度を基に番組推薦を行
う。その動作は、実施の形態１の図７に示したものと同
一のものである。

【００４５】以上のように、この実施の形態２によれ
ば、切出したキーワードに基づいてより正確に視聴者の
好みを反映した番組選択ができるという効果が得られ
る。

【００４６】実施の形態３．次に実施の形態１で示した
番組選択装置を用いた応用製品を説明する。実施の形態
１の番組選択装置は、例えば、テレビ，セットトップボ
ックス，パーソナルコンピュータ等の映像受信機に使用
しても良い。実施の形態３によれば、映像受信機側から
視聴者の好みに適合した番組を推薦する映像受信機が得
られる効果がある。

【００４７】実施の形態４．次に実施の形態２で示した
番組選択装置を用いた応用製品を説明する。実施の形態
２の番組選択装置は、例えば、テレビ，セットトップボ
ックス，パーソナルコンピュータ等の映像受信機に使用
しても良い。実施の形態４によれば、映像受信機側から
より適切に視聴者の好みに適合した番組の推薦を行うこ
とができるという効果が得られる。

【００４８】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、利用者の好みに基づき各番組に付加された推薦度
を利用した番組推薦手段を備えるように構成したので、
利用者が他の番組を見ている場合であっても、利用者が
見たい番組を知らせることができ、見たい番組を見逃す
おそれが低くなる効果がある。

【００４９】請求項２記載の発明によれば、利用者が見
た番組に対する番組説明データからキーワードを切り出
す手段と、キーワードに対する利用者の好みを計算する
嗜好キーワード記憶手段を備えるように構成したので、
ユーザの好みを精度よく捉えることでき、適切な番組を
選択できる効果がある。

【００５０】請求項３記載の発明によれば、請求項１記
載の発明の番組選択装置を映像受信機に組み込むように
構成したので、この映像受信機によれば、利用者が見た
い番組を見逃す可能性が低くなる効果がある。

【００５１】請求項４記載の発明によれば、請求項２記
載の発明の番組選択装置を映像受信機に組み込むように
構成したので、この映像受信機によれば、利用者が見た
い番組を正確に推薦できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１による番組選択装置
の構成を示すブロック図である。

【図２】実施の形態１における番組情報の内容を示す
図である。

【図３】実施の形態１における嗜好番組記憶手段が記
憶するデータの一例を示す図である。

【図４】実施の形態１における嗜好番組記憶手段の動
作を示すフローチャートである。

【図５】実施の形態１における番組選択手段の動作を
示すフローチャートである。

【図６】実施の形態１における番組選択手段が構成す
る番組データの一例を示す図である。

【図７】実施の形態１における番組推薦手段の動作を
示すフローチャートである。

【図８】この発明の実施の形態２による番組選択装置
の構成を示すブロック図である。

【図９】実施の形態２における番組情報の一例を示す
図である。

【図１０】実施の形態２における嗜好キーワード記憶
手段が記憶するデータの一例を示す図である。

【図１１】実施の形態２における嗜好キーワード記憶
手段の動作を示すフローチャートである。

【図１２】実施の形態２における番組選択手段の動作
を示すフローチャートである。

【図１３】従来例の番組選択装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【図１４】従来例の番組選択手段の動作を示す説明図
である。

【符号の説明】

１，１ａ番組情報、２番組情報蓄積手段、６番組
切替え監視手段、７嗜好番組記憶手段、７ａ嗜好キー
ワード記憶手段、８，８ａ番組選択手段、９番組推
薦手段、１０キーワード切出し手段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】番組スケジュールと番組説明データとを
有する番組情報を利用した番組選択装置において、前記番組情報を蓄積する番組情報蓄積手段と、番組選択の時に行われる利用者の操作を監視する番組切
替え監視手段と、前記番組切替え監視手段と前記番組情報とに基づいて利
用者の好みの番組を得る嗜好番組記憶手段と、前記番組情報蓄積手段と前記嗜好番組記憶手段とを利用
して、番組優先度計算を行う番組選択手段と、前記番組選択手段によって計算された番組優先度を利用
して、推薦する番組を利用者に知らせる番組推薦手段と
を備えたことを特徴とする番組選択装置。
【請求項２】番組情報よりキーワードを切り出すキー
ワード切出し手段と、前記キーワード切出し手段を利用し、利用者の好みのキ
ーワードを得る嗜好キーワード記憶手段とを更に備え、番組選択手段が、番組情報蓄積手段と、嗜好番組記憶手
段と、前記キーワード切出し手段と、前記嗜好キーワー
ド記憶手段を利用して、番組優先度計算を行うことを特
徴とする請求項１記載の番組選択装置。
【請求項３】番組スケジュールと番組説明データとを
有する番組情報を利用する番組選択装置を備えた映像受
信機において、前記番組情報を蓄積する番組情報蓄積手段と、番組選択の時に行われる利用者の操作を監視する番組切
替え監視手段と、前記番組切替え監視手段と前記番組情報とに基づいて利
用者の好みの番組を得る嗜好番組記憶手段と、前記番組情報蓄積手段と前記嗜好番組記憶手段とを利用
して、番組優先度計算を行う番組選択手段と、前記番組選択手段によって計算された番組優先度を利用
して、推薦する番組を利用者に知らせる番組推薦手段
と、番組を表示する表示手段とを備え、受信信号を映像として前記表示手段に表示することを特
徴とする映像受信機。
【請求項４】番組情報よりキーワードを切り出すキー
ワード切出し手段と、前記キーワード切出し手段を利用し、利用者の好みのキ
ーワードを得る嗜好キーワード記憶手段とを更に備え、番組選択手段が、番組情報蓄積手段と、嗜好番組記憶手
段と、前記キーワード切出し手段と、前記嗜好キーワー
ド記憶手段とを利用して、番組優先度計算を行うことを
特徴とする請求項３記載の映像受信機。