JPH10256945A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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Publication number
JPH10256945A
JPH10256945A JP9061283A JP6128397A JPH10256945A JP H10256945 A JPH10256945 A JP H10256945A JP 9061283 A JP9061283 A JP 9061283A JP 6128397 A JP6128397 A JP 6128397A JP H10256945 A JPH10256945 A JP H10256945A
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JP
Japan
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data
communication
unit
slave
line
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JP9061283A
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English (en)
Inventor
Hironaga Wakayama
裕修 若山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有線通信回線及び外部ネットワークもしくは
外部デジタル回線に接続され、内線間ではスベクトラム
拡散デジタル通信を行う通信装置において、音声データ
と非音声データの双方を同時に取り扱うことのできる通
信装置を提供すること。 【解決手段】 有線通信回線及び外部ネットワークもし
くは外部デジタル回線にと接続された親機1、及び該親
機1に対する音声用端末子機20Aとデータ用端末子機
40Aのそれぞれに、送受信装置6,25A,46Aを備
え、親機1と子機20A,40Aとの間の通信は、周波
数ホッピング方式による無線通信により行う。そして、
ホップ周波数の切り換えは1フレームごとに行い、1フ
レーム内に音声データ用のスロットと非音声データ用の
スロットを設け、時分割処理により音声データと非音声
データの同時通信を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
方式により所定の拡散符号に応じた通信を行う無線通信
装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記スペクトラム拡散通信方式を
用いた通信システムにおいては、周波数の有効利用、か
つ、秘匿性を高めるために、周波数ホッピング方式(以
下FH方式とする)による通信方式が用いられている。
FH方式は搬送波を拡散符号系列により予め定められた
規則に従い、ホッピングさせることにより拡散を行うも
のである。FH方式によるスペクトラム拡散通信方式を
使用した従来の双方向通信システムにおける送受信装置
は、例えば図23に示すように構成されている。
【0003】まず、送信が行われる場合には、拡散符号
系列発生器205から出力される拡散符号系列に従っ
て、周波数シンセサイザ206からランダムな周波数の
信号が出力される。一方、送信データ入力端子220に
は一次変調信号が入力され、当該一次変調信号は、前記
周波数シンセサイザ206からの出力によりアップコン
バータ203で出力周波数が決定される。アップコンバ
ータ203により周波数変換された送信データは、増幅
器208で増幅された後、共用器210を経てアンテナ
211から送信出力される。
【0004】次に受信が行われる場合には、アンテナ2
11で受信された信号は共用器210で送信波と分離さ
れ、増幅器209で増幅された後にダウンコンバータ2
07に入力される。そして、ダウンコンバータ207に
より前記周波数シンセサイザ206からの周波数を指定
する信号に基づいて周波数変換され、復調器212によ
り復調されて受信データとされる。この受信データは図
示外のデータ演算回路に出力されると共に同期回路20
4にも出力される。同期回路204では受信信号からホ
ッピング周波数の位相が検出され、同期回路204から
拡散符号系列発生器5に同期信号が出力される。そし
て、拡散符号系列発生器205は入力された同期信号に
従い、拡散符号系列を出力し、拡散符号系列発生器5か
ら出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ206
に供給され、周波数シンセサイザ206は入力された拡
散符号系列に従ってランダムな周波数の出力を発生す
る。
【0005】また、ダウンコンバータ207は受信信号
と周波数シンセサイザ206からの出力とを乗算して受
信信号を逆拡散する。ダウンコンバータ207において
逆拡散された逆拡散信号は復調器212で復調され、復
調された受信データは受信データ出力端子221から出
力される。
【0006】そして、以上のような送信部と受信部が同
時に動作することより、双方向通信が行われる。
【0007】また、前記ランダムな周波数とは、前記拡
散符号発生器205から同期信号の入力の度に出力され
る拡散符号がランダムに変更するとを意味し、この拡散
符号の系列(周波数ホッピングパターン)を一組の通信
装置相互で共有することにより、送受信が行われるので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置においては、送受信データとして取り扱われる
は、音声データのみ、あるいは非音声データのみのいず
れかであり、両方の種類のデータを混在させて送受信す
ることはできなかった。
【0009】これは、音声データについては、一度に送
受信されるデータ量が少なく、高いリアルタイム性が要
求されるのに対し、非音声データについては、一度に送
受信されるデータ量が多く、リアルタイム性はそれほど
要求されない、というデータの性質の違いが存在するに
も拘わらず、データの種類によらずに一律な送受信処理
が行われていたためである。
【0010】従って、ファクシミリ機能と親子電話機能
の両方の機能を備えた装置においては、親機と子機間で
前記周波数ホッピング方式等のスペクトラム拡散デジタ
ル通信を行うことができず、秘匿性及び周波数の利用効
率を向上させることができなかった。
【0011】特に、近年ではISDN等のデジタル回線
を用いて、音声データと非音声データの双方の通信が可
能となっているため、上述のような要請が高まってい
る。
【0012】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、スベクトラム拡散デジタル通信を行う通信装
置において、音声データと非音声データの双方を同時に
取り扱うことのできる通信装置を提供することを課題と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、前記課題を解決するために、少なくとも一つの外
部通信回線及び外部ネットワークもしくは外部デジタル
回線に接続された親機と、該親機とスペクトラム拡散デ
ジタル通信により無線通信回線に接続された少なくとも
一つの子機とを備えた通信装置であって、前記親機は、
前記外部通信回線により音声データ及び非音声データを
送受信する外線送受信手段と、前記外部ネットワークも
しくは外部デジタル回線により音声データ及び非音声デ
ータをプロトコル変換を行いつつ送受信するプロトコル
変換手段と、送受信するデータの種別を判別するデータ
種別判別手段と、該データ種別判別手段により判別され
たデータの種別に応じてデータを前記外部通信回線側と
装置内部側のいずれかで取扱可能な形式に変換するデー
タ変換手段と、前記子機との間で前記音声データと非音
声データの双方を時分割処理によりスペクトラム拡散デ
ジタル通信方式で無線送受信する親機側無線送受信手段
と、前記時分割タイミングを前記データの種別あるいは
無線通信状態に応じて切り換える親機側切換制御手段と
を備え、前記子機は、音声データまたは非音声データを
生成するデータ生成手段と、前記親機または他の子機と
の間で前記音声データと非音声データのうち少なくとも
一つを前記親機または他の子機の無線送受信タイミング
と同期取りされた時分割処理によるスペクトラム拡散デ
ジタル通信方式で無線送受信する子機側無線送受信手段
と、前記同期取りされた時分割のタイミングを前記デー
タの種別あるいは無線通信状態に応じて切り換える子機
側切換制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の通信装置によれば、外部
通信回線及び外部ネットワークもしくは外部デジタル回
線を通じて音声データ及び非音声データの双方が、親機
の外線送受信手段により送受信され、親機からの送信前
あるいは親機による受信後にデータ種別判別手段により
そのデータ種別が判別される。そして、送信前のデータ
は判別されたデータ種別に応じてデータ変換手段により
外部通信回線側で取扱可能な形式に変換され、また受信
後のデータは前記データ種別に応じてデータ変換手段に
より装置内部側で取扱可能な形式に変換される。従っ
て、親機と外部通信回線及び外部ネットワークもしくは
外部デジタル回線の間において音声データと非音声デー
タの双方の円滑な通信が行われることになる。そして、
親機において受信された音声データまたは非音声データ
は、親機から無線により送信され子機において受信され
ると共に、子機におけるデータ生成手段により生成され
た音声データまたは非音声データが子機から無線により
送信され親機において受信される。この親機と子機との
間の無線通信は、親機側無線送受信手段及び子機側無線
送受信手段によりスベクトラム拡散デジタル通信方式で
行われるため、秘匿性及び周波数の利用効率が高められ
る。更に、時分割処理により行われるため、音声データ
と非音声データの双方の同時通信が可能となっている。
そして、この時分割のタイミングは、親機側においては
親機側切換制御手段により、また子機側においては子機
側切換制御手段により、データの種別あるいは無線通信
状態に応じて切り換えられる。従って、親機と子機との
間で音声データと非音声データの双方が無線通信される
場合であっても、スベクトラム拡散デジタル通信方式に
おける一通信単位中に音声データと非音声データのそれ
ぞれが占める割合が、データの種別あるいは無線通信状
態に応じて適宜切り換えられるため、データの性質に応
じた適切な無線通信が行われる。
【0015】請求項2に記載の通信装置は、前記請求項
1に記載の通信装置において、前記親機は、前記外部通
信回線または前記外部ネットワークもしくは外部デジタ
ル回線、あるいはは前記無線通信回線の少なくともいず
れか一方を通じて送信するデータを、前記外部通信回線
または前記外部ネットワークもしくは外部デジタル回
線、あるいは前記無線通信回線のいずれにもよらずに入
力するためのデータ入力手段を更に備えていることを特
徴とする。
【0016】請求項2に記載の通信装置によれば、親機
のデータ入力手段により入力されたデータは、上述のよ
うに所定の形式に変換された後に外線送受信手段により
外部通信回線及び外部ネットワークもしくは外部デジタ
ル回線を通じて送信され、あるいは上述のように所定の
時分割タイミングにより子機に対して無線送信される。
従って、親機から直接に外部通信回線及び外部ネットワ
ークもしくは外部デジタル回線を用いた音声データまた
は非音声データの送受信が行われると共に、親機と子機
との間の無線内線通信が行われることになる。
【0017】請求項3に記載の通信装置は、前記請求項
1または請求項2に記載の通信装置において、前記親機
は、前記外部通信回線または前記外部ネットワークもし
くは外部デジタル回線から受信したデータ、あるいは前
記無線通信回線から受信したデータ、もしくはデータ入
力手段から入力したデータの少なくともいずれか一つ
を、記録媒体に顕像化する画像形成手段を更に備えてい
ることを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の通信装置によれば、親機
の画像形成手段により、外部通信回線及び外部ネットワ
ークもしくは外部デジタル回線から受信したデータ、ま
たは無線通信回線から受信したデータ、あるいはデータ
入力手段から入力したデータの少なくともいずれか一つ
が、記録媒体に顕在化される。従って、例えば、ファク
シミリ機能、あるいはコピー機能、もしくはプリンタ機
能が実現される。しかも、上述したように、これらの非
音声データの通信中において音声データの通信が可能で
あるため、効率の良いデータ処理が行われることにな
る。
【0019】請求項4に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記親機側無線送受信手段と前記子機側無線送受信
手段は、2以上の情報スロットからなるフレームを一単
位として時分割処理によりスペクトラム拡散デジタル通
信方式で無線送受信を行い、前記親機側切換制御手段と
前記子機側切換制御手段は、前記データの種別あるいは
無線通信状態に応じて前記データに用いる前記情報スロ
ットを切り換えることを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の通信装置によれば、親機
と子機との間の無線送受信は、フレームを一単位とした
スベクトラム拡散デジタル通信方式により行われ、当該
フレームを形成する情報スロットは、親機側切換制御手
段または子機側切換制御手段により、データの種別ある
いは無線通信状態に応じて切り換えられる。従って、音
声データと非音声データが混在している場合でも、これ
らのデータは互いに異なる情報スロットにより取り扱わ
れ、これらの情報スロットにより1フレームが形成され
ることになる。更に、情報スロットを複数備え、無線通
信状態をも考慮して当該情報スロットの切り換えが行わ
れるので、高いリアルタイム性を要求される音声データ
と、データ量が多量な非音声データとの双方のデータの
性質に応じた適切な無線通信が行われる。
【0021】請求項5に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記子機を複数個備え、各子機の前記子機側無線送
受信手段は、子機間で前記音声データと非音声データの
うち少なくとも一つを時分割処理によるスペクトラム拡
散デジタル通信方式で無線送受信し、各子機の子機側切
換制御手段は、前記時分割のタイミングを前記データの
種別あるいは無線通信状態に応じて切り換えることを特
徴とする。
【0022】請求項5に記載の通信装置によれば、各子
機の子機側無線送受信手段により、子機間で時分割処理
によるスベクトラム拡散デジタル通信方式の無線送受信
が行われ、時分割のタイミングはデータの種別あるいは
無線通信状態に応じて切り換えられるので、子機間にお
いても、音声データと非音声データの混在した無線通信
が、高い秘匿性及び周波数の利用効率で行われる。しか
も、子機側無線送受信手段による前記スベクトラム拡散
デジタル通信は、親機または他の子機の無線送受信タイ
ミングと同期取りされているため、前記子機間の無線通
信が終了した後も、当該子機と親機との間の無線通信が
良好に行われる。
【0023】請求項6に記載の通信装置は、前記請求項
5に記載の通信装置において、前記親機側切換制御手段
は、子機間の送受信状態を前記子機側無線送受信手段か
ら送信される情報に基づいて管理することを特徴とす
る。
【0024】請求項6に記載の通信装置によれば、子機
間通信における送受信状態は、子機側無線送受信手段か
ら送信される情報に基づいて親機側切換制御手段により
管理されるので、子機間通信を行っている子機からの通
信終了要求が確実に親機側に伝達されると共に、外部通
信回線を通じて、あるいは親機または他の子機からの、
前記子機に対する通信要求に対して適切な処理が行われ
る。
【0025】請求項7に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項6のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記親機側無線送受信手段と前記子機側無線送受信
手段は、スペクトラム拡散デジタル通信方式として、周
波数ホッピング方式を用いて送受信を行うことを特徴と
する。
【0026】請求項7に記載の通信装置によれば、親機
と子機との間の無線通信、あるいは子機間の無線通信
は、周波数ホッピング方式により行われるので、無線通
信における情報の秘匿性が向上し、また、周波数の利用
効率が向上する。更に、所定の周波数データ列を1チャ
ネルとして、多チャネル化が可能であり、親機と子機間
の通信中に、子機間の通信を行う等の通信装置の多機能
化を実現する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実
施形態における通信装置を構成する親機及び子機の概略
構成を示すブロック図、図2は本実施形態における通信
装置全体の概略構成を示すブロック図である。
【0028】本実施形態における通信装置は、図2に示
すように、一般の商用アナログ電話回線及びISDN等
のデジタル回線と有線接続された親機1と、該親機1と
周波数ホッピング方式による無線接続された4台の音声
端末子機20A〜20D,及び4台のデータ端末子機4
0A〜40Dから構成されている。
【0029】まず、親機1の構成について説明する。親
機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機
能、及び親子電話機能を有する複合機であり、図1
(A)に示すように、外部アナログ電話回線の制御を行
うためのNCU(Network Control Unit)2と、音声デ
ータのデジタルコード化を行うためのデータ変換手段と
しての音声コーデック3a,3b,4と、ファクシミリ
の送受信機能とパーソナルコンピュータ通信用データの
送受信機能を備えたデータ変換手段としてのモデム5
と、子機との間で後述する周波数ホッピング方式の無線
通信を行うための親機側無線送受信手段としての送受信
装置6と、スキャナ等から構成されるデータ入力手段と
しての画像読取ブロック7と、記録材上に画像を形成す
る画像形成手段としての画像出力ブロック8と、親機1
からの外線通話あるいは内線通話を行うためのハンドセ
ット9と、これらの各手段または装置の制御を行うため
の手段、外線送受信手段、データ種別判別手段、及び親
機側切換制御手段としてのCPU10と、該CPU10
を動作させるためのプログラムあるいはデータ等が記憶
されたROM11と、該CPU10の動作時における演
算処理データ等を一時的に記憶するためのRAM12と
を備えている。
【0030】更に、本実施形態の装置においては、回線
接続装置であるDSU(Digital Service Unit)13を
介してISDN(Integrated Services Digital Networ
k)回線に接続されたプロトコル変換手段としてのTA
(Terminal Adapter)を有している。
【0031】なお、当該親機1を操作するためのスイッ
チ等からなる操作部については図示を省略している。ま
た、図1(A)において各手段及び装置間を結ぶ実線は
制御線を表し、点線はデータ線を表している。
【0032】次に、以上のような親機1を構成する各手
段及び装置の構成について詳しく説明する。
【0033】アナログ回線制御を行うためのNCU2
は、図1(A)に示すように、外線、外線、外線
、及び外線の4つのアナログ電話回線に接続されて
おり、CPU10の制御により、音声コーデック3a,
3bまたはモデム5のいずれかと接続される。
【0034】音声コーデック3a,3bは、CPU10
の制御により、音声データをアナログ−デジタル変換す
る手段であり、子機20A〜20Dからデジタルコード
化されて送信される音声データをアナログデータに変換
し、又はCPU10を介してハンドセット9から受信
し、あるいは外部回線からNCU2を介して受信したア
ナログ音声データを子機20A〜20Dへ送信するため
にデジタルコード化を行う。
【0035】モデム5は、現在ではFAXモデムとして
規格制定されているclass2(EIA−592)等
を採用した端末特性と伝送手順を実現させるものでMH
(Modified Huffman)方式等によりデータ圧縮符号化を
行い、所望の伝送速度により電話回線網とのデータの送
受信を行う。また、無線送受信に適したデータの形態に
変換もしくは逆変換するブロックも兼ね備えている。
【0036】送受信装置6の詳しい構成を図3に示す。
図3に示すように、送受信装置6は、所定のホッピング
パターンで周波数を切り換えるために使われるホップ周
波数データを発生させるホップ周波数データ発生部31
と、ホップ周波数データ発生部31から与えられるホッ
プ周波数データを使って、入力信号を拡散して送信信号
にすると共に、受信信号を逆拡散して出力信号にする通
信部32とを備えている。
【0037】ホップ周波数データ発生部31は、クロッ
ク33からの出力信号を入力するごとにカウントアップ
されるフレームカウンタ34と、フレームカウンタ34
からホッピング開始信号を入力するごとにカウントアッ
プされるホッピングカウンタ35と、所定のホップ周波
数データ列を記憶するホッピングテーブル36とを備
え、逐次変動するホッピングカウンタ35からの入力値
に応じてホッピングテーブル36からホップ周波数デー
タを読み出し、そのホップ周波数データを出力信号とし
て発生させている。なお、これらのフレームカウンタ3
4、ホッピングカウンタ35、ホッピングテーブル36
は、このように別体のものとして構成しても良いが、C
PU10による演算に置換することが可能であるる また、通信部32は、ホップ周波数データ発生部31か
らホップ周波数データが与えられると、それに応じた発
振周波数fN’で発振する周波数シンセサイザ37を備
え、周波数シンセサイザ37からの発振周波数fN’の
信号と音声コーデック3a,3b又はモデム5あるいは
TA14からのデータを変調器54で変調し周波数f1F
の送信入力信号をアップコンバータ38で混合し、アッ
プコンバータ38から出力される周波数fNの送信信号
をアンプ39で増幅し、その信号を共用器50を介して
アンテナ6aから送信するように構成されている。また
一方、アンテナ6aで受信した周波数fNの信号を、共
用器50を介してアンプ51に入力して増幅し、その周
波数fNの信号と前記周波数シンセサイザ37からの発
振周波数fN’の信号をダウンコンバータ52で混合し
て、周波数f1Fの受信出力信号を生成するように構成さ
れている。
【0038】又、周波数f1Fの受信出力信号は、復調器
55で復調後、図1(A)に示す音声コーデック3a,
3b又はモデム5あるいはTA14に出力されると共
に、同期回路53にも出力される。同期回路53では受
信出力信号からホッピング周波数の位相が検出され、同
期回路53からホッピングカウンタ35に同期信号が出
力される。ホッピングカウンタ35は入力された同期信
号に従ってホッピングテーブル36への出力を行い、ホ
ッピングテーブル36からホップ周波数データが読み出
されて、そのホップ周波数データが出力信号として発生
される。
【0039】図4に以上のような送受信装置6によるホ
ップ周波数の切り換えの一例を示す。図4に示す例で
は、周期Tごとにホップ周波数が切り換えられている。
【0040】また、本実施形態においては、ホッピング
テーブル36に図5に示すようなホッピング周波数デー
タ列を設けている。本実施形態では図5に示すようにチ
ャネル1,2,3の3つの異なるホッピング周波数デー
タ列を用いており、各周波数データ列を構成する周波数
データの内容はそれぞれ異なっている。従って、例えば
親機と子機の通信にチャネル1を用いていても、子機同
士の通信にはチャネル2を用い、更に別の子機同士の通
信にはチャネル3を用いることができ、複数チャネル化
による複数の機器間における同時通信を可能としてい
る。
【0041】次に、画像読取ブロック7は、スキャナ等
の画像読取手段を備えており、該画像読取手段にて読み
取られた画像データは、バッファ7aに一旦格納され、
CPU10の制御により、下記画像出力ブロック8にて
画像出力されるか、モデム5を介して外線または子機側
に送信される。
【0042】画像出力ブロック8は、バッファ8aに格
納されたデータを画像出力する手段であり、例えば電子
写真方式による感光体ドラム等を用いた手段、あるいは
サーマルヘッドを用いた熱転写手段、もしくはインクジ
ェットヘッドを備えた手段等により構成されている。前
記バッファ8aに格納されるデータとしては、外線を介
して受信されたファクシミリデータ、あるいは子機40
A〜40Dから送信された画像データ、更には前記画像
読取ブロック7により読み取った画像データが含まれ
る。
【0043】ハンドセット9は、図示しないマイク及び
スピーカ等を備えており、親機1自身からの外線通話、
あるいは子機20A〜20Dへの内線通話を可能とする
ものである。
【0044】CPU10は、外線あるいは子機からの通
信要求に応じた内外線通信制御、通信の1単位である1
フレーム内におけるスロット割当制御、通信制御テーブ
ルの管理、送受信されるデータの種別判別等を行うもの
であるが、詳しくは後述する。
【0045】ROM11には、CPU10を動作させる
ためのプログラムの他、通信制御テーブル作成の基にな
るハードウェア割当テーブル等が記録されているが、当
該テーブルについては後述する。
【0046】RAM12は、CPU10の動作時におけ
る演算処理等に用いるデータを一時的に格納する他、通
信制御テーブルを記憶している。当該テーブルについて
は後述する。
【0047】TA(Terminal Adapter)14は、電気
的、物理的な特性やプロトコルを変換しISDN回線を
利用するための装置である。具体的には、速度変換や同
期−非同期変換を行い、非同期のシリアル信号とISD
N回線の同期信号の仲介を行っている。また、本実施形
態におけるTA14は、音声コーデックと同様にデータ
のコード化及びデコード化を行い、モデム5と同様にデ
ータの復号化及び符号化を行う機能を有している。
【0048】ここで、ISDN(Integrated Services
Digital Network)とは、サービス総合デジタル通信網
のことをいい、例えばINSネット64やINSネット
1500がある。INSネット64は、64kbpsの
情報チャネル(Bチャネル)2本と、16kbpsの信
号チャネル(Dチャネル)1本を利用するものである。
Bチャネルは情報伝送用に、Dチャネルは通信制御及び
パケット交換方式による情報伝送に使用される。これら
のチャネルはTDD(Time Division Duplex:時分割多
重)により多重化されている。DSU13と親機1との
間は送受信とも192kbpsの速度で通信が行われ
る。
【0049】ISDN回線の音声信号は、64kbps
のデジタル信号で伝送される。例えば、B1チャネルか
ら送られてきたこのデジタル信号はTA14において1
9200bpsに速度変換され、CPU10に出力され
る。一方、ISDN回線のFAX信号は、同じく64k
bpsのデジタル信号で伝送される。例えば、B2チャ
ネルから送られてきたG4規格のFAX信号は、TA1
4にて14400bpsに速度変換され、更に2値信号
に変換されてCPU10に出力される。
【0050】以上が親機1の各手段及び装置の構成であ
る。次に、子機20A〜20Dの構成について説明す
る。
【0051】子機20A〜20Dは、コードレス電話器
であり、図1(B)に示すように、音声を入力するため
のマイク21Aと、音声を出力するためのスピーカ22
Aと、マイク21Aから入力されたアナログ音声データ
をデジタル音声データに変換すると共に、デジタル音声
データをアナログ音声データに変換してスピーカ22A
に出力するデータ生成手段としての音声コーデック24
Aと、データをアンテナ26Aを介して送信及び受信す
る子機側無線送受信手段としての送受信装置25Aとこ
れらを制御するための選択制御手段としてのCPU27
Aを備えている。
【0052】マイク21A及びスピーカ22Aは、送話
器及び受話器として機能するように、コードレス電話器
の筐体内に収容されている。該マイク21Aから入力さ
れた音声は、親機1の音声コーデック3a,3b,3c
と同様の構成の音声コーデック24Aにより音声データ
信号に変換され、親機1の送受信装置6と同様の構成の
周波数ホッピング方式の送受信を行う送受信装置25A
により所定の信号に変換され、アンテナ26Aから送信
される。一方、アンテナ26Aで受信された所定の信号
は、送受信装置25Aで音声データ信号のみ取り出さ
れ、音声コーデック24Aでアナログ音声信号に変換さ
れスピーカ22Aへ出力される。又、CPU27Aは、
親機1のCPU10と同様に、スロット割当制御、及び
子機のテーブル管理等を行うが、詳しくは後述する。
尚、この構成は子機20B〜20Dについても同様であ
る。
【0053】次に、子機40Aの構成について説明す
る。子機40Aは、パーソナルコンピュータあるいはP
DA(Personal Digital Assistants)等の非音声デー
タを取り扱うデータ端末であり、図1(C)に示すよう
に、液晶等を用いた表示装置41Aと、各種の演算ある
いはデータ処理、更にはデータの送受信処理をも行う子
機側切換制御手段としてのCPU42Aと、該CPU4
2Aを動作させるためのプログラムあるいはデータが記
憶されたROM43Aと、該CPU42Aの動作時にお
ける演算処理データ等を一時的に記憶するためのRAM
44Aと、データの送受信機能を備えたモデム45A
と、親機1との間でアンテナ47Aを介して後述するよ
うな周波数ホッピング方式によるデータの送受信を行う
ための子機側無線送受信手段としての送受信装置46A
とを備えている。なお、当該子機40Aを操作するため
のスイッチ等からなる操作部については図示を省略して
いる。また、子機40B〜40Dと同様の構成となって
いる。
【0054】子機40Aの送受信装置46Aも、親機1
の送受信装置6と同様の構成であり、周波数ホッピング
方式によるデータの送受信を行うものである。又、モデ
ム45Aも親機1のモデム5とは異なり、デジタル信号
を無線送受信に適したデータの形態に変換するブロック
であり、又その逆変換を行うブロックである。親機1を
介して外線から送信されてきたファクシミリデータや画
像データ等の読み取り、あるいは子機40A上で作成し
たファクシミリデータや画像データの親機1を介した送
信を可能としている。
【0055】本実施形態の通信装置は、図2に示すよう
に、以上のような1台の親機1と、音声データ端末とし
ての4台の子機20A〜20Dと、非音声データ端末と
しての4台の子機40A〜40Dとを備えており、次の
ような機能を有している。
【0056】a.ハンドセット9を用いた親機1単独で
の外線通話 b.画像読取ブロック7及び画像出力ブロック8を用い
た親機1単独でのFAX送受信 c.親機1と子機20A〜20Dのいずれかとの間の内
線通話 d.子機20A〜20Dによる親機1を介した外線通話 e.子機40A〜40Dからの出力データの画像出力ブ
ロック8を用いた親機1による画像出力、または当該デ
ータの親機1を介したFAX送信 f.画像読取ブロック7により、またはFAX受信によ
り親機1にて入力したデータの子機40A〜40Dによ
る読み取り g.子機40A〜40Dによる親機1を介した外線通信 そして、以上のような各通信をアナログ回線とデジタル
回線の双方で行うことができる。
【0057】つまり、親機1は、各子機による通信要
求、あるいは親機1の操作部から指示入力に応じて、当
該要求または入力により取り扱われるデータの種別を判
別すると共に、当該データに応じて使用すべき親機1内
の手段または装置あるいは回線を選択し、適宜の通信処
理を行うようになっている。
【0058】前記取り扱われるデータの種別としては、
外部アナログ電話回線及びデジタル回線を介して受信さ
れる音声データ、FAXデータ、あるいはパーソナルコ
ンピュータ通信等のデータがあり、これらの全てのデー
タが親機1と各子機との間で無線送受信されることにな
る。
【0059】そして、本実施形態の通信装置において
は、後述するようにTDD(時分割デュープレクス)を
用いて周波数ホッピング方式の双方向通信を行う際に、
前記音声データと非音声データとが混在する状態で親機
と子機との間の通信ができるようにするため、送受信の
1単位である1フレーム内を音声データ用のスロットと
非音声データ用のスロットとに分割し、送受信されるデ
ータの種別に応じてスロットの割り当て処理を行うこと
とした。
【0060】図6に本実施形態で用いられるフレームの
構成を示す。親機1において用いられるフレーム70
は、占有時間スロット71と、子機20A〜20Dのよ
うな音声端末用データ受信スロット72と、子機40A
〜40Dのようなデータ端末用データ送受信スロット7
3と、音声端末用データ送信スロット74を有してい
る。一方、子機20A〜20D,40A〜40Dにおい
て用いられるフレーム80も、前記フレーム70とほぼ
同様な構成となっており、占有時間スロット81と、音
声端末用データ送信スロット82と、データ端末用デー
タ送受信スロット83と、音声端末用データ受信スロッ
ト84を有している。
【0061】これらのスロットは、送受信の開始時間を
0とした時の経過時間により管理されており、このよう
なスロットから構成されるフレーム単位で送受信を行う
ことにより、音声データの送受信と非音声データの送受
信とが時分割で行われることになる。そして、親機と子
機との間においては、これらのフレームによる送受信の
開始タイミングは一致するように同期が取られているた
め、親機と子機との間でデータの送受信が可能となって
いる。
【0062】次に、このような構造のフレームを用いた
場合の送受信処理の具体例について説明する。
【0063】まず、送受信が開始されると、0〜t1の
期間は、占有時間スロット71,81であるため、親機
と子機との間でいかなるデータの送受信も行われない。
占有時間とは、図4において期間tとして示される周波
数ホッピング方式においてホップ後の周波数で安定化す
るための時間であり、正確なデータの送受信を行うため
に、占有時間終了まではいかなるデータの送受信も行わ
れないのである。
【0064】次に、t1〜t2の期間は、親機側では音
声端末用の音声データ受信スロット72であり、子機側
では音声端末用の音声データ送信スロット82であるか
ら、音声端末である子機20A〜20Dのいずれかは、
この期間において音声データを送信し、親機1は当該音
声データを受信する。
【0065】次に、t2〜t3の期間は、データ端末用
の非音声データの送受信スロット73,83であるか
ら、例えばデータ端末用の子機40A〜40Dのいずれ
かからの送信データがある場合には、この期間において
当該送信データを親機1に送信し、親機1はこの期間に
おいて当該データを受信する。同様に、外線を通じて外
部からの通信データがある場合には、親機1はこのデー
タ端末用非音声データ送受信スロット73の期間におい
て、子機40A〜40Dのいずれかに対してデータの送
信を行い、子機40A〜40Dのいずれかはこの期間に
おいて当該データの受信を行う。
【0066】次に、t3〜t4の期間は、親機側では音
声端末用の音声データ送信スロット74であり、子機側
では音声端末用の音声データ受信スロット84であるか
ら、前記音声端末用音声データ送信スロット82にて子
機から送信され、前記音声端末用音声データ受信スロッ
ト72にて親機に受信された音声データに対して応答す
る音声データがある場合には、この音声端末用音声デー
タ送信スロット74にて親機1から音声データが送信さ
れ、この期間においてる子機20A〜20Dにより当該
データの受信が行われる。
【0067】本実施形態では、このように音声データ用
のスロットと非音声データ用のスロットにより構成され
るフレームを用いて通信を行うので、1台の音声用端末
子機と親機との通信、及び1台のデータ端末用子機と親
機との通信を、同時に行うことができる。
【0068】また、このようなフレームごとにフレーム
カウンタ34がカウントアップされ、周波数を順次ホッ
プさせるので、周波数の有効利用が図られ、かつ、秘匿
性が高められる。
【0069】更に、図6において0〜t4の期間で示さ
れる1フレーム長は本実施形態では固定であるが、各ス
ロットの長さは音声データあるいは非音声データの大き
さにより可変であり、効率的な通信が可能である。
【0070】ところで、このような音声データと非音声
データとの同時通信を行う場合には、これら2つのデー
タの特性の違いが問題となる。つまり、音声データの方
はリアルタイム性が要求されるために、高速度での通信
が必要となるのに対し、非音声データの方はパケット化
されていればリアルタイム性は音声データ程は要求され
ない。
【0071】そこで、本実施形態では、図6に示すよう
に、原則として音声データ用のスロットは短く、非音声
データ用のスロットは長くなるように構成している。そ
して、音声データについては、1フレーム内に必ず送信
スロットと受信スロットが設けられているため、同時双
方向通信が可能である。一方、非音声データについて
は、同時双方向通信の必要性は少ないと考えられるた
め、1スロット内においては送信か受信のいずれかが行
われるようになっている。
【0072】また、本実施形態では、音声データ用の送
受信スロットの間に、送受信いずれか一方に設定される
非音声データ用のスロットを設けるようにしたので、送
受信処理における送信と受信の切り換えが一度で済むと
いう利点も有している。
【0073】次に、以上のようなスロットのデータ構造
について図7を用いて詳しく説明する。まず、音声端末
用送受信スロット90は、プリアンブル91と、制御用
データ92と、送信側端末識別ID93と、受信側端末
識別ID94と、訂正符号を含めた音声データ95とか
ら構成されている。なお、本実施形態においては音声デ
ータを圧縮させずに無線送受信を行う構成としている
が、通信速度との関係で圧縮するようにしても良い。ま
た、訂正符号についても本発明に必須の構成要件ではな
い。
【0074】プリアンブル91は、後に続くデータが損
なわれずに伝送されるように通信回線の全構成要素が適
切な状態に調整されることを保証するものである。
【0075】制御用データ92は、スロット内データ長
とデータ識別情報とからなる。
【0076】スロット内データ長は、例えば図6に示す
時刻t2,t3,t4の値のように、各スロットの区切
りまたは間隔を知らせるための情報である。上述したよ
うに、スロット長はデータ長に応じて可変であるため、
受信側はこの制御用データに含まれるスロット内データ
長を参照することにより、同期ずれを起こすことなく、
正しくデータの受信を行うことができる。なお、各スロ
ット間には、伝搬遅延を考慮した時間マージンが取って
ある。
【0077】データ識別情報は、このスロットで伝送さ
れるデータが前記音声データまたは非音声データなの
か、あるいは同期をとるためのデータなのか、もしくは
制御データなのかを識別させるための情報である。同期
をとるためのデータとは、後述する同期捕捉時に送信す
るデータであって、詳しくは同期捕捉の説明の際に述べ
る。また、制御データとは、通信要求、あるいはその要
求に対する許可または却下等の情報を知らせるデータで
ある。
【0078】送信側端末識別ID93は、送信側の機器
にそれぞれ付加されたID番号である。この情報によ
り、受信側は、送信側の認識と、送信されるデータの種
類を識別することができる。
【0079】受信側端末識別ID94は、受信側の機器
にそれぞれ付加されたID番号であり、この情報によ
り、受信側は、自己に対して送信されるデータのみを正
しく選択することができ、適正な通信が行われることに
なる。
【0080】音声データ95は、上述したように音声コ
ーデックによりコード化された後のデータであり、誤り
訂正符号が付加されている。この訂正符号とは、伝送す
る音声データに、所定の誤り符号化方式により所定の冗
長ビットを付加したものであり、例えばBCH(Bose-C
haudhuri-Hocquenghem)符号、あるいはRS(Read-Sol
omon)符号を用いた誤り訂正符号化を挙げることができ
る。
【0081】次に、データ端末用の送受信スロット10
0の構成も前記音声端末用音声データ送受信スロットの
構成とほぼ同様であり、プリアンブル101、制御用デ
ータ102、送信側端末識別ID103、受信側端末識
別ID104、及び誤り訂正符号の付加されたデータ1
05から構成されている。
【0082】この中で、制御用データ102には、前記
音声端末用音声データ送受信スロット90の制御用デー
タ92と異なり、次回送信端末情報が含まれる。この次
回送信端末情報とは、次回のフレームにおいてどちらの
端末からデータを送信するのかを知らせる情報である。
つまり、上述したように、データ端末用のスロットは、
1フレームに対しては送信か受信のいずれか一方にしか
用いられないため、通信機器間における送信方向を前記
次回端末情報によって決定するのである。画像情報等の
情報量の多いデータは一方的に送信する場合が多いた
め、例えば、子機から親機に画像情報を送信する場合に
は、前記次回送信情報を子機に設定した状態で子機から
の送信を続けるようにする。
【0083】また、以上のような親機と子機間の通信、
及び子機と子機との通信は、夫々の機器に同期が取れて
いることが前提となっている。そのため、本実施形態の
通信装置においては、次のような同期補捉処理が行われ
る。この同期補捉処理は、ある一定期間に存在する制御
周波数で親機と子機が送受信のやりとりを行うものであ
り、親機は、親機に登録してある子機に対して、親機と
同期が取れるかどうかを確認するためのデータの送信を
行う。
【0084】図8はこの同期捕捉処理を説明するための
タイミングチャートであり、親機1は同期捕捉用送信フ
レーム106,107により各子機に対して同期捕捉用
データを送信し、各子機は親機1から指定されたタイミ
ングの応答用フレーム108a〜108hにより応答用
データを親機1に送信する。
【0085】前記同期捕捉用送信フレーム内において
は、図9に示すような同期補捉用スロットが用いられ
る。図9に示すように、親機から子機に送信される同期
補捉用スロット110は、プリアンブル111、制御用
データ112、送信側端末識別ID113、受信側端末
識別ID114、及び同期捕捉用データ115の各デー
タから構成されている。前記プリアンブル111、制御
用データ112、送信側端末識別ID113、及び受信
側端末識別ID114の構成は、図7に示す通常のデー
タ送受信用のスロットにおけるものと同様の構成であ
る。
【0086】しかし、同期捕捉用データ115において
は、同期する際の時間、及び次回のチャネル及びスロッ
トの情報が送信される。同期する際の時間とは、同期捕
捉用送信フレームに基づく送信開始時間のことであり、
図8においてはt10,t20,t30,t40,t5
0,t60,t70,t80の夫々の時間である。
【0087】また、次回のチャネルとは、図5に示した
いずれかのチャネルのことであり、次回のスロットと
は、1フレーム内の送信タイミングのことである。例え
ば、図8の例では、時刻t10から送信が開始されるフ
レーム108において、時刻t11において子機からの
応答データが送信されているが、この時刻t11が前記
「次回のスロット」に該当する。
【0088】このように、各子機からの応答は図8に示
すように応答用フレーム108a〜108hにより行わ
れるが、応答用フレーム内においては、図9に示すよう
な応答用スロット120が用いられる。図9に示すよう
に、子機から親機に送信される応答用スロット120
は、プリアンブル121、制御用データ122、送信側
端末識別ID123、受信側端末識別ID124、及び
応答用データ125の各データから構成されている。前
記プリアンブル121、制御用データ122、送信側端
末識別ID123、及び受信側端末識別ID124の構
成は、図7に示す通常のデータ送受信用のスロットにお
けるものと同様の構成である。
【0089】しかし、応答用データ125においては、
受信レベル、通信相手端末、要求チャネル、要求スロッ
ト、回線の種類及び現在の状態の情報が送信される。
【0090】受信レベルとは、親機1からの同期捕捉用
データを正常に受信できたか否かの情報であり、親機1
は指定したチャネル及びタイミングにて子機から受信レ
ベルが良である旨の情報を受信した時に、その子機と同
期が取れたと判断する。
【0091】通信相手端末とは、子機から前記受信レベ
ル情報の他に外部に対する通信要求を出す際に用いるも
ので、常に送信されるものではない。例えば、外線、親
機、他の子機等を示す情報である。
【0092】要求チャネル及びスロットも前記子機から
の通信要求がある場合にのみ用いられるものであるが、
通常は子機からの通信要求に対するチャネル及びスロッ
トの割り当ては、後述するように、親機1が行うものな
ので、本実施形態においては用いられていない。
【0093】回線の種類とは、上述したアナログ回線と
デジタル回線のいずれの回線を使用するのかを示す情報
である。
【0094】現在の状態とは、子機が現在、どのような
通信状態にあるかを示すもので、「待機中」、「子機−
子機間通信中」、及び「親機−子機間通信中」の各状態
がある。
【0095】次に、以上のようなフレーム及びスロット
を用いた同期捕捉処理の具体例について説明する。
【0096】まず、親機1からは同期捕捉用フレーム1
06において、子機20A〜20D、及び子機40A〜
40Dの全てに対して同期捕捉用データの送信が行われ
る。この送信は、図9に示す同期捕捉用スロット110
中の受信側ID114を更に複数に分割して、各子機の
IDを連続的に送信すると共に、同期捕捉用データ11
5も複数に分割して、各子機に対する同期捕捉用データ
を連続的に送信するようにすればよい。あるいは、受信
側ID114と同期捕捉用データ115を一対として、
各子機ごとにこの対を繰り返して送信するようにしても
よい。
【0097】以上のような方法による親機1側からの送
信データを受信した子機側は、親機1から指定された時
間に、応答用スロット120により受信レベルが良好か
否かの情報を送信すると共に、子機側から親機側に通信
要求がある場合には、この応答時に当該通信要求を行
う。また、通信要求がない場合には、現在の状態のみを
送信するのである。
【0098】そして、子機から以上のようなスロット1
20によるデータを受信した親機は、前記受信レベルが
良であれば同期が取れたと判断し、また、否であれば同
期が取れないと判断して、後述する通信制御テーブルの
書き換えを行う。
【0099】また、同期が取れた子機に対しては、当該
子機からの通信要求がある場合には、後述する通信処理
を行った後に、図9に示す通信処理用スロット130に
より子機に対する応答を行う。この通信処理用スロット
130は、プリアンブル131、制御用データ132、
送信側端末識別ID133、受信側端末識別ID13
4、及び通信処理用データ135を含む。制御用データ
132、送信側端末識別ID133、受信側端末識別I
D134は、上述したものと同様である。
【0100】しかし、通信処理用データ135には、子
機からの通信要求に対する許可あるいは却下情報、次回
のチャネル及びスロットの情報が含まれる。
【0101】この通信処理用スロット130により、図
8に示す送信フレーム107において通信処理用データ
の送信が各子機に対して行われることにより、子機と他
の機器との通信が制御されることになる。
【0102】しかしながら、図8に示す子機40Dの場
合のように、親機1の送信データが妨害を受けたり、子
機20Dのように子機からの送信データが妨害を受けた
りした場合には、2回目の送信フレーム107において
は、親機1は、子機20D及び子機40Dに対しては、
図9に示す同期捕捉用スロット110による送信を繰り
返す。
【0103】これに対し、親機1からの送信信号の来な
い子機20D及び40Dは、全く親機1に対して送信信
号を出さずに親機1の出す制御信号監視する。従って、
妨害状態が解消されたような場合には、子機20D及び
40Dも通信が可能となる。
【0104】次に、以上のような同期補捉時における各
子機からの通信要求、あるいは外線からの通信要求、も
しくは親機自身のハンドセットによる通話要求があった
場合における、前記音声コーデック3a,3bあるいは
モデム5またはTA14への各回線の割当処理、もしく
は前記音声データまたは非音声データの通信用フレーム
の各スロットへの割当処理について説明する。
【0105】本実施形態においては、音声コーデック3
a,3b及びモデム5並びにTA14は同時に2つ回線
には接続できず、また前記通信用フレームは、音声デー
タスロット及びデータスロットの双方が夫々一つの機器
に対してしか割り当てられないため、現在の通信状況
と、送受信されるデータの種別に応じて上述のような各
種の割当処理を行っている。
【0106】具体的には、親機1のCPU10は、図1
0に示すようなRAM12上に形成されたテーブルにお
いて、通信状況及び各ハードウェアの接続状態並びにス
ロットの割り当てを管理している。
【0107】RAM12は、FAXデータ格納領域、デ
ータ格納領域、音声メモリ格納領域の他に、テーブル領
域を有しており、前記テーブルはこのテーブル領域に記
憶されている。
【0108】図10(A)は外線接続状態を示す外線管
理テーブルであり、外線の種類を示す領域140と外線
との接続状態を示す領域141に分けられている。外線
の種類を示す領域140には外線、外線、外線、
外線、及びDSU13が割り当てられており、外線と
の接続状態を示す領域141には、各外線の接続状態が
記憶されている。従って、この外線管理テーブルを参照
することにより、各外線にどのハードウェアが接続され
ているのかを把握することができる。図10(A)に示
した状態においては、外線はIDLE、即ち待機状態
であり、使用されていない。また、外線は音声コーデ
ック3aに接続され、外線はモデム5に接続され、外
線はIDLE、即ち待機状態となっている。また、D
SU13はTA14に接続されデジタル回線が使用中で
あることを示している。
【0109】次に、図10(B)は各ハードウェアが親
機内においてどのようなデータ入出力端末に接続されて
いるかを示すハードウェア管理テーブルであり、ハード
ウェアの種類を示す領域142と親機内の制御状態を示
す領域143とに分けられている。ハードウェアの種類
を示す領域142には音声コーデック3a、音声コーデ
ック3b、モデム5、及びTA14が割り当てられてい
る。また、親機内の制御状態を示す領域143には各ハ
ードウェアがどのように制御されているが記憶されてい
る。従って、このハードウェア管理テーブルを参照する
ことにより、各ハードウェアがどのようなデータ入力端
末に接続されているかを把握することができる。図10
(B)に示した状態においては、音声コーデック3aは
子機20Aに接続され、音声コーデック3bはIDL
E、即ち待機状態であり、モデム5は画像出力ブロック
8と子機40Aに接続されていることがわかる。また、
TA14は子機40Dに接続されていることがわかる。
【0110】従って、以上のような外線管理テーブルと
ハードウェア管理テーブルを参照することにより、子機
20Aは音声コーデック3aを介して外線により外線
通話中であり、外線から受信されるFAXデータがモ
デム5を介して親機内の画像出力ブロック8に出力され
ると共に、子機40Aに送信されていることがわかる。
また、子機40DはTA14を介してデジタル回線に接
続されていることがわかる。
【0111】次に、図10(C)は親機及び子機の通信
状態、スロット割当、使用チャネル、及び同期補捉状態
を管理するための通信制御テーブルである。当該テーブ
ルには、親機及び子機を示す領域144と、通信相手端
末を示す領域145と、スロットの割当状況を示す領域
146と、使用周波数チャネルを示す領域147と、同
期補捉についての情報を示す領域148とが備えられて
いる。
【0112】親機及び子機を示す領域144には親機
1、子機20A〜子機20D、及び子機40A〜子機4
0Dが割り当てられており、前記通信相手端末を示す領
域145、スロットの割当状況を示す領域146、使用
周波数チャネルを示す領域147、及び同期補捉につい
ての情報を示す領域148は、親機及び子機を示す領域
144の夫々に対応するように分けられている。
【0113】通信相手端末を示す領域145には、親機
1、子機20A〜子機20D、及び子機40A〜子機4
0Dの他、通信を行っていない状態を示すIDLEの情
報が格納されるようになっており、外線通話の場合に
は、その旨の情報も付加される。これらの情報は上述し
た音声データまたは非音声データのスロット内の送信側
IDデータまたは受信側IDデータに基づいて書き換え
られるものである。図10(C)に示す状態では、親機
1は子機20Aの外線通話のために子機20Aと通信を
行っていると共に、子機40Dのデジタル回線による通
信のために子機40Dと通信を行っていることがわか
る。また、子機20Aについては親機1と、子機20B
は子機20Cと、子機20Cは子機20Bと夫々通信を
行っており、子機20DはIDLEで通信待機状態であ
ることがわかる。更に、子機40Aは子機40Bと、子
機40Bは子機40Aと夫々通信を行っており、子機4
0Cは通信を行っておらず待機状態であることがわか
る。また、子機40Dは親機1と通信を行っていること
がわかる。
【0114】スロットの割当状況を示す領域146に
は、音声スロット、データスロット、あるいは単独スロ
ットである旨の情報が格納されるようになっており、領
域145と領域146とで特定できる機器間における通
信がどのようなスロットにより行われているかを示して
いる。これらの情報は、外線からの通信要求があった場
合には、その際の呼び出し信号の種類により判別され、
子機からの通信要求があった場合には子機の種類により
判別される。更に、親機からの通信要求があった場合に
は、ハンドセット9を用いるのか、あるいはFAX送受
信ボタン(図示せず)等を用いるのかによって判別され
る。詳しくは後述する。この領域146の内容を参照す
ることにより、スロットの空き状態を知ることができ
る。図10(C)の例では、音声スロットは、子機20
Aによる外線通話のために、子機20Aと親機1間の通
信用に割り当てられており、データスロットは、子機4
0Dによるデジタル回線による通信のための子機40D
と親機1との通信用に割り当てられていることがわか
る。また、子機20Bと子機20Cによる子機間通信に
は親機と子機間の通信用スロットとは別の単独のスロッ
トが割り当てられており、更に、子機40Aと子機40
Bとの子機間通信にも別の単独のスロットが割り当てら
れていることがわかる。
【0115】使用周波数チャネルを示す領域147に
は、前記各機器間の通信用にどのチャネルが割り当てら
れているかが示されている。これらの情報は後述するス
ロット割り当て処理の際に決定されて格納されるもので
ある。この領域147の内容を参照することにより、チ
ャネルの空き状態を知ることができる。図10(C)の
例では、子機20Aの外線通話のための親機1と子機2
0Aの通信にはチャネル1が割り当てられ、子機40D
と親機1との内線通信にもチャネル1が割り当てられて
いることがわかる。このように同じチャネルでも通信が
可能なのは、子機20Aと子機40Dに割り当てられて
いるスロットの種類が異なるためである。また、子機2
0Bと子機20Cとの内線通話には、チャネル2が割り
当てられ、子機40Aと子機40Bとの内線通信には、
チャネル3が割り当てられている。
【0116】同期補捉についての情報を示す領域148
には、上述した同期補捉時に所定のタイミングで良の受
信レベルデータを受信できた場合には○、受信できなか
った場合には×を示す情報が格納される。この領域14
8の内容を参照することにより、通信要求を出した子機
に対して通信許可信号を送信できるか否かを判断するこ
とができる。
【0117】以上のような通信制御テーブルを参照する
ことにより、親機1及び各子機が現在どのような相手
と、どのようなスロット及びチャネルを用いて通信を行
っているかを把握することができ、新たに通信要求があ
った機器に対するスロット及びチャネルの割当の際の判
断を的確に行うことができる。
【0118】以下、本実施形態におけるスロット及びチ
ャネル割当処理を含む、通信処理について図11〜図2
2のフローチャートを用いて説明する。
【0119】まず、子機からの通信要求が無く(ステッ
プS1;NO)、親機のハンドセット等からの通信要求
も無く(ステップS3;NO)、更に外線からの通信要
求も無い場合には(ステップS5;NO)、通信終了監
視処理(ステップS6)に移行する。この通信終了監視
処理は、図14に示されており、現在通信が行われてお
らず、親機単独の動作も行われていないとすれば(ステ
ップS60;NO〜ステップS61;NO)、再び通信
処理に移行し(ステップS62)、図1に示すように各
機器からの通信要求の有無判定処理を行い(ステップS
1〜S3〜S5)、待機状態となる。
【0120】ここで、外線から通信要求があった場合
(ステップS1;NO〜ステップS3;NO〜ステップ
S5;YES)について説明する。CPU10は、NC
U2またはTA14からの出力に基づいて、外線からの
通信要求が、アナログ回線によるものか、あるいはデジ
タル回線によるものかを判定する(ステップS7)。そ
の結果、アナログ回線の通信要求である場合には(ステ
ップS7;YES)、その外線から送信されてきたデー
タがFAXデータ等の非音声データであるか、あるいは
音声データであるかを判定するために、外線と音声コー
デック3aまたは3bあるいはモデム5とを接続し、送
信データの取り込みを行う。
【0121】そこで、音声コーデック3a,3bのいず
れもが使用中であるか否かを、図10(B)に示すハー
ドウェア管理テーブルにより判定する(ステップS
8)。その結果、全ての音声コーデックが使用中であっ
た場合には(ステップS8;YES)、次に同様にハー
ドウェア管理テーブルを用いてモデム5が使用中である
か否かを判定する(ステップS9)。その結果、モデム
5も使用中であった場合には(ステップS9;YE
S)、送信データの取り込みが出来ないため、図17に
示すように、外線に対して通信要求を却下する信号を送
信し(ステップS130)、通信終了監視処理に移行す
る(ステップS131)。
【0122】しかし、音声コーデックのいずれかが使用
可能である場合は(ステップS8;NO)、その使用可
能な音声コーデックを外線に接続し(ステップS1
6)、図10(A)に示す外線管理テーブルの内容を書
き換える(ステップS17)。つまり、当該外線管理テ
ーブルの領域141のうち、通信要求のあった外線に対
応する領域に、前記使用可能な音声コーデックに対応す
る情報を格納する。そして、前記使用可能な音声コーデ
ックを介して送信データをCPU10に取り込み、デー
タの解析を行い、このデータが音声データとして認識可
能であるか否かを判定する(ステップS18)。その結
果、音声データとして認識できた場合には(ステップS
18;YES)、音声データ用呼出処理に移行する(ス
テップS21)。この音声データ用呼出処理は図12に
示されており、詳しくは後述する。
【0123】一方、音声データとして認識出来なかった
場合には(ステップS18;NO)、外線に接続してい
た音声コーデックを解放し(ステップS19)、先に書
き換えた外線管理テーブルの領域をIDLEに書き換え
る。しかし、当該送信データは、音声データではなくて
も、FAXデータその他の通信データである可能性があ
るので、次にモデム5が使用中か否かを判定する(ステ
ップS9)。なお、この判定処理へは、上述したよう
に、全ての音声コーデックが使用中である場合(ステッ
プS8;YES)にも移行する。そして、モデム5の使
用が可能である場合には(ステップS9;NO)、モデ
ム5を外線に接続してプロトコルを確立し(ステップS
10)、音声コーデックの場合と同様にして外線管理テ
ーブルの内容を書き換える(ステップS11)。次に、
モデム5を介して取り込んだデータを解析し、FAXデ
ータその他の通信データであることが認識可能か否かを
判定する(ステップS12)。その結果、認識出来なか
った場合には(ステップS12;NO)、モデム5を解
放し(ステップS13)、先に書き換えた外線管理テー
ブルの内容をIDLEに書き換え(ステップS14)、
図17に示すように外線に対する要求却下信号を送信し
て(ステップS130)、通信終了監視処理へ移行する
(ステップS131)。
【0124】しかし、FAXデータその他の通信データ
であることが認識できた場合には(ステップS12;Y
ES)、非音声データ用呼出処理へと移行する(ステッ
プS15)。この非音声データ用呼出処理は図15に示
されており、詳しくは後述する。
【0125】また、ステップS7において、通信要求が
デジタル回線から送信されてきた場合には(ステップS
7;NO)、TA14が使用中であるかをハードウェア
管理テーブルを参照することにより判定し(ステップS
22)、その結果TA14が使用中である場合には(ス
テップS22;YES)、図17に示すように外線に対
する要求却下信号を送信して(ステップS130)、通
信修理用監視処理へ移行する(ステップS131)。
【0126】しかし、TA14が使用可能である場合に
は(ステップS22;YES)、TA14をDSU13
に接続し、プロトコルを確立する(ステップS23)。
そして、外線管理テーブルを書き換え(ステップS2
4)、TA14からCPU10に取り込んだデータが認
識できるか否かを判定する(ステップS25)。その結
果、データが認識できない場合には、TA14を解放し
(ステップS27)、外線管理テーブルの内容をその旨
の内容に書き換える(ステップS28)。
【0127】しかし、データが認識できた場合には(ス
テップS25;YES)、送信されたデータが音声デー
タであるか否かを判定し(ステップS26)、音声デー
タである場合には(ステップS26;YES)、音声デ
ータ用呼出処理に移行し(ステップS21)、音声デー
タではない場合には(ステップS26;NO)、非音声
データ用呼出処理に移行する(ステップS15)。
【0128】次に、以上のような送信データの解析の結
果、アナログ回線またはデジタル回線からの音声データ
であると判定された場合の音声データ用呼出処理(ステ
ップS18;YES〜ステップS21)について図12
を用いて説明する。
【0129】まず、音声データの場合には、子機を呼び
出す必要があるため、全ての子機が使用中であるか否か
を図10(C)の通信制御テーブルに基づいて判定する
(ステップS30)。その結果、全ての子機が使用中で
あった場合には(ステップS30;YES)、親機1の
ハンドセット9も使用中であるか否かを、親機1内のフ
ック信号等により判定する(ステップS42)。そし
て、ハンドセット9も使用中であった場合には(ステッ
プS42;YES)、外線に対して通信要求を却下する
信号を送信し(ステップS43)、先に外線に接続して
いた音声コーデックまたはTA14を解放し(ステップ
S39)、外線管理テーブルの該当箇所をIDLEに書
き換え(ステップS40)、通信終了監視処理へと移行
する(ステップS41)。
【0130】一方、いずれかの子機が使用可能である場
合には(ステップS30;NO)、音声スロットが使用
可能か否かを判定する(ステップS31)。これは、外
線から受信した音声データを音声スロットにより子機へ
と無線送信し、子機による外線通話を行うことが可能で
あるか否かを調べるためである。そこで、通信制御テー
ブルの領域146により音声スロットが使用されている
か否かを判定する。その結果、音声スロットが使用され
ている場合には(ステップS31;YES)、上述のよ
うにハンドセット9が使用されているか否かを判定し
(ステップS42)、上述と同様の処理を行う。
【0131】しかし、音声スロットが使用可能である場
合には(ステップS31;NO)、子機に対する呼出信
号を作成し(ステップS32)、更にハンドセット9が
使用中であるか否かを判定する(ステップS33)。こ
れは、ハンドセット9が使用可能であれば子機と同様に
ハンドセット9に対する呼び出しも同時に行うためであ
る。そこで、判定の結果、ハンドセット9が使用可能で
あれば(ステップS33;NO)、親機呼出信号を作成
し、音声コーデック4をハンドセット9に接続する(ス
テップS34)。この親機呼出信号の作成処理は、全て
の子機が使用出来ず、あるいは音声スロットが使用中の
場合に、ハンドセット9が使用可能と判定された場合
(ステップS42;NO)にも行われる。
【0132】そして、以上のようにして作成した呼出信
号を子機または親機あるいはその双方に送信し(ステッ
プS35)、各機器からの応答を待つ(ステップS3
6)。いずれの機器からの応答もない場合には(ステッ
プS36;NO)、外線側から通信要求を解除してくる
か否かを判定しつつ(ステップS38)、待機する。そ
の結果、外線側から通信要求が解除された場合には(ス
テップS38;YES)、先に外線に接続していた音声
コーデックまたはTA14を解放し(ステップS3
9)、外線管理テーブルの該当箇所をIDLEに書き換
え(ステップS40)、通信終了監視処理へと移行する
(ステップS41)。
【0133】しかし、いずれかの機器からの応答があっ
た場合には(ステップS36;YES)、音声データ用
スロット割当処理に移行する(ステップS37)。この
処理は、図13に示されており、まず、応答があった機
器がハンドセット9であるか否かを判定する(ステップ
S50)。そして、ハンドセット9により応答があった
場合には(ステップS50;YES)、子機と外線との
接続は行ずに、ハンドセット9による外線通話を開始す
る(ステップS55)。一方、ハンドセット9による応
答ではなく、いずれかの子機であった場合には(ステッ
プS50;NO)、その子機と親機との無線通信用に音
声スロットを割り当てる(ステップS51)。つまり、
空いているチャネルの中から1つを選択し、音声スロッ
ト内の送信ID及び受信IDを決定した上で、上述した
同期捕捉時に決定したチャネル及びスロット情報を通信
相手先の子機に対して送信する。そして、このようなス
ロットの割当処理を行った上で、親機と子機との間での
通信を開始する(ステップS52)。
【0134】次に、前記ハードウェア管理テーブル及び
通信制御テーブルを書き換える(ステップS53)。例
えば、ハンドセット9による外線通話の場合には、音声
コーデック3aまたは3bあるいはTA14に対する領
域143に、接続機器がハンドセット9であることを示
す情報を格納する。しかし、この場合には、音声スロッ
トを使用しないので、通信制御テーブルについては内容
の書き換えは行わない。
【0135】一方、いずれかの子機による外線通話の場
合には、ハンドセット9の場合と同様に、音声コーデッ
ク3aまたは3bあるいはTA14に対する領域143
に、接続機器がいずれかの子機であることを示す情報を
格納する。図10(B)に示す例では、音声コーデック
3aが子機20Aにより使用されていることを示してい
る。そして、通信制御テーブルについては、図10
(C)に示すように、親機1の通信相手端末を示す領域
145に、「子機20A(外線)」の旨の情報を格納
し、スロットを示す領域146には、音声スロットであ
ることを示す情報を可能する。また、チャネルを示す領
域147には、その時に空いていたチャネルである
「1」を格納する。
【0136】以下、外線とハンドセット9または子機と
の間で通信が行われることになるが、具体的なデータの
動きは次のようになる。
【0137】まず、ハンドセット9による外線通話の場
合には、アナログ回線から送信される音声データを音声
コーデックにより、またデジタル回線から送信される音
声データをTA14によりコード化してCPU10に送
信し、更にCPU10から音声コーデック4によりこの
コード化したデータを送信し、音声コーデック4にてデ
コード化を行って、ハンドセット9へと出力する。また
逆に、ハンドセット9から出力されたデータは、音声コ
ーデック4によりコード化され、CPU10を介してア
ナログ回線と接続された音声コーデックにて、あるいは
デジタル回線と接続されたTA14にてデコード化さ
れ、外線へと出力される。
【0138】次に、子機による外線通話の場合には、上
述のようにアナログ回線と接続された音声コーデックに
より、あるいはデジタル回線と接続されたTA14によ
りコード化されたデータは、CPU10により管理され
た音声端末用送信スロットのタイミングで送受信装置6
へと出力され、該送受信装置6により子機に対して無線
送信される。また、この時の通信用フレームにおいて
は、子機から送信される音声データを音声端末用受信ス
ロットのタイミングにより無線受信する。このような音
声データの送受信をホッピング周波数切換えの1周期に
相当する1フレームごとに行う。その結果、秘匿性が高
く、周波数効率の高い無線通信が行われ、子機において
受信された親機からのデータは、子機の音声コーデック
においてデコード化され、子機において音声信号として
認識される。また、子機からのデータは、子機の音声コ
ーデックにおいてコード化されて親機に対して送信さ
れ、当該データが親機において受信されると、当該デー
タは親機の音声コーデックによりデコード化され、外線
へと送信される。
【0139】以上のような通信中におけるデータの送受
信処理等は、本実施形態で説明するスロット割当処理等
の通信処理とは別に割り込みルーチン等により並列的に
実行されており、以上のようにテーブルの管理が終了す
ると、次に、通信終了要求の監視処理へと移行する(ス
テップS54)。
【0140】そして、図14に示すように、例えば子機
の外線通話状態にあった時に、子機からの通話終了要求
があった場合には(ステップS60;YES〜ステップ
S63;YES)、親機は当該子機に対する通信終了許
可信号を送信し(ステップS64)、子機との通信のた
めに使用していた音声コーデックまたはTA14、ある
いは音声スロットを解放し(ステップS65)、各テー
ブルのクリア等の処理を行って(ステップS66)、再
び待機状態に戻る(ステップS62)。また、オンフッ
ク信号等によりハンドセット9による通信終了要求があ
った場合にも、前記子機に対する通信終了許可信号の送
信を除いて同様のテーブルの管理処理が行われ、再び待
機状態に戻る。また、外線からの通信終了要求があった
場合も同様である。以上が、外線からの通信要求があっ
た際のハンドセット9または音声端末用子機による外線
通話処理の概要である。
【0141】次に、図11において、アナログ回線また
はデジタル回線から通信要求が有り、送信されるデータ
が非音声データである場合について説明する。この場合
には、非音声データ用呼出処理に移行する(ステップS
15) この処理は図15に示されており、まず、データ端末用
子機40A〜40Dに対しての呼び出しを行うため、こ
れらの子機が使用可能であるか否かを通信制御テーブル
を参照して判定する(ステップS70)。その結果、い
ずれかの子機が使用可能である場合には(ステップS7
0;NO)、親機と子機との無線通信に用いるためにデ
ータスロットが使用中であるか否かを通信制御テーブル
を参照することにより判定する(ステップS71)。そ
の結果、データスロットが使用可能である場合には(ス
テップS71;NO)、子機に対する呼出信号を作成し
(ステップS72)、プロトコルを確立する(ステップ
S73)。具体的には、図9に示すような制御用スロッ
トにより、同期捕捉を確認した上で、子機の現在の状況
を確認し、子機に対して通信に使用するチャネルとスロ
ットの指定を行う。次に、子機に対して呼出信号を送信
し(ステップS74)、子機からの応答を待つ(ステッ
プS75)。
【0142】その結果、子機から応答が有った場合には
(ステップS75;YES)、非音声データ用スロット
割当処理を行う(ステップS76)。この処理は、図1
6に示されており、まず、アナログ回線またはデジタル
回線からの受信データのデータスロットへの割当を行う
(ステップS87)。具体的には、受信データの長さあ
るいは音声端末用子機との間で送受信される音声データ
の有無等を勘案して1フレームにおける送信データ長を
決定すると共に、送信開始タイミング及び送信に用いる
チャネルを決定する。そして、これらの情報を上述した
同期捕捉時に子機に対して送信する。
【0143】このように子機との通信が可能となった段
階で、データスロットのタイミングによる親機1と子機
との無線通信を開始し(ステップS88)、受信したデ
ータのメモリへの格納処理を開始する(ステップS8
9)。
【0144】これにより、アナログ回線から受信される
データは、モデム5により復号化されることなく、符号
化されたままの状態でCPU10により一旦メモリに格
納された後、CPU10の制御によりデータ用端末送信
スロットのタイミングで送受信装置6へと出力され、該
送受信装置6により周波数ホッピング方式で子機へと無
線送信される。子機においては、受信されたデータが子
機のモデムにより復号化されて子機内に取り込まれる。
【0145】また、デジタル回線から受信されるデータ
は、TA14によりプロトコル変換され、復号化される
ことなく、符号化されたままの状態でCPU10に出力
される。その後はアナログ回線の場合と同様である。
【0146】次に、外線から送信されるデータがFAX
データか否かの判定を行う(ステップS90)。これ
は、FAXデータである場合には子機への送信を行うと
共に、親機においてFAX画像の出力を行うように設定
されていることがあるためである。
【0147】FAXデータか否かの判定は、上述したデ
ータ種別の判別処理時においてモデム5を介して取り込
んだデータについては、コーリングトーンか否かで、ま
たTA14を介して取り込んだデータについてはプロト
コルにより行われる。そして、前記データ種別の判別処
理時にCPU10がこの判別結果をRAM12等に記憶
しておくことにより、前記判定が可能となっている。
【0148】以上のような判定の結果、モデムではない
場合には(ステップS90;NO)、ハードウェア管理
テーブルのモデム5またはTA14に対応する領域の書
き換えと、通信制御テーブルにおける親機と子機の各領
域の書き換えを行い(ステップS94)、通信終了監視
処理に移行する(ステップS95)。
【0149】以上のようにして、外線から受信したデー
タを、1フレーム単位で子機に通信しつつ、1フレーム
ごとにホッピング周波数を切り換えることにより、秘匿
性が高く、かつ、周波数効率の高い無線通信が行われ
る。
【0150】一方、外線から送信されるデータがFAX
データである場合には(ステップS90;YES)、以
上のような子機へのデータ送信の他にも、親機1におけ
る画像出力を行うか否かの判定を行う(ステップS9
1)。この親機における画像出力動作の選択は、予め親
機1の操作部等により行われており、内部のフラグ等を
確認することにより、判定が可能となっている。そし
て、親機における画像出力が選択されている場合には
(ステップS91;YES)、次に、画像出力ブロック
8が使用可能か否かを親機1内の内部信号等により確認
する(ステップS92)。その結果、画像出力ブロック
8の使用が可能である場合には(ステップS92;YE
S)、CPU10は、アナログ回線またはデジタル回線
から送信されるデータをモデム5またはTA14にて復
号化し、バッファ8aに格納しつつ、画像出力ブロック
8による画像出力を開始させる(ステップS93)。そ
の後にハードウェア管理テーブルと通信制御テーブルの
内容を書き換えるのは、上述した通りである(ステップ
S94)。
【0151】次に、図15に示すステップS75で子機
からの応答が得られなかった場合(ステップS75;N
O)の処理について説明する。この場合には、まず、子
機に対する呼出信号を送信してから所定時間が経過した
か否かを判定する(ステップS80)。そして、所定時
間が経過した場合には(ステップS80;YES)、ア
ナログ回線またはデジタル回線から送信されるデータが
FAXデータであるか否かを判定し(ステップS8
1)、FAXデータでなければ(ステップS81;N
O)、アナログ回線またはデジタル回線を通じて通信要
求を却下する信号を送信し(ステップS79)、モデム
5またはTA14の解放(ステップS84)、外線管理
テーブルの書き換え(ステップS85)を行って、通信
終了監視処理に移行する(ステップS86)。また、ア
ナログ回線またはデジタル回線から送信されるデータが
FAXデータである場合には(ステップS81;YE
S)、親機FAX受信処理へ移行する(ステップS8
2)。この処理の詳細については後述する。
【0152】また、前記所定時間が経過していない場合
には(ステップS80;NO)、アナログ回線またはデ
ジタル回線からの送信が中止されたか否かを判定する
(ステップS83)。その結果、前記送信が中止されて
いない場合には(ステップS83;NO)、子機からの
応答待機処理を継続するが、前記送信が中止された場合
には(ステップS83;YES)、モデム5またはTA
14の解放(ステップS84)、外線管理テーブルの書
き換え(ステップS85)を行って、通信終了監視処理
に移行する(ステップS86)。
【0153】次に、図15のステップS70において、
すべての子機が使用中であった場合(ステップS70;
YES)、あるいはいずれかの子機は使用可能である
が、ステップS71において、データスロットが既に使
用中であった場合(ステップS71;YES)の処理に
ついて説明する。この場合には、アナログ回線またはデ
ジタル回線からの通信要求を却下する前に、送信された
データがFAXデータであるか否かを判定する(ステッ
プS77)。これは、FAXデータであれば、データ端
末用子機が使用中であっても、親機単独で当該データの
処理が可能であるからである。FAXデータであるか否
かの判別方法は上述した通りである。その結果、FAX
データではない場合には(ステップS77;NO)、ア
ナログ回線またはデジタル回線に対する通信要求を却下
し(ステップS79)、モデム5またはTA14を解放
し(ステップS84)、外線管理テーブルを書き換えて
(ステップS85)、通信終了監視処理に移行する(ス
テップS86)。
【0154】一方、FAXデータの場合には(ステップ
S77;YES)、親機FAX受信処理に移行する(ス
テップS78)。この処理は、子機からの応答が所定時
間内に行われなかった場合(ステップS80;YES)
も同様に行われる処理であり、詳細は図16に示されて
いる。まず、親機1内の画像出力ブロック8が使用中で
あるか否かを親機1内の信号等により判定する(ステッ
プS96)。その結果、画像出力ブロック8が使用中で
ある場合には(ステップS96;YES)、上述のよう
に要求却下処理(ステップS79)、モデム5またはT
A14の解放処理(ステップS84)等を行うが、画像
出力ブロック8が使用可能な場合には(ステップS9
6;NO)、親機における画像出力が選択されているか
否かを判定する(ステップS97)。そして、親機にお
ける画像出力が選択されていなければ(ステップS9
7;NO)、前記のような要求却下処理(ステップS7
9)等を行うが、選択されていれば(ステップS97;
YES)、アナログ回線またはデジタル回線から受信し
たデータのメモリへの格納処理を開始する(ステップS
98)。次に、当該メモリからバッファ8aへの転送処
理を行いつつ、画像出力ブロック8による画像出力処理
を開始し(ステップS93)、ハードウェア管理テーブ
ル、及び通信制御テーブルの書き換え処理を行い(ステ
ップS94)、通信終了監視処理に移行する(ステップ
S95)。
【0155】このように、本実施形態においては、アナ
ログ回線またはデジタル回線からFAXデータの送信要
求があった場合において、子機が受信可能な状態になく
ても、親機独自でFAX受信及び画像出力が可能であ
る。
【0156】次に、図11に示すステップS3におい
て、親機からの通信要求があった場合について説明する
(ステップS3;YES)。この場合には、親機送信デ
ータ処理に移行し(ステップS4)、この処理の詳細は
図17に示されている。
【0157】ここで、親機からの通信要求があった場合
とは、親機からアナログ回線またはデジタル回線による
外線通信要求があった場合、親機から子機に対する内線
通信要求があった場合であり、それぞれ音声データによ
る場合と非音声データによる場合とがある。
【0158】まず、親機から音声データによる外線通信
要求があった場合について説明する。通信相手先が外線
であるか内線であるかは、ハンドセット9に設けられた
ボタン(図示せず)等により選択し、CPU10により
ハンドセット9からの選択信号を読み取ることにより判
別が可能となっている。その判別の結果、通信相手先が
外線である場合は(ステップS100;YES)、アナ
ログ回線を用いるかデジタル回線を用いるかを判定する
(ステップS101)。この回線の選択もボタン等によ
り可能となっている。判定の結果、アナログ回線を用い
る場合には(ステップS101;YES)、その通信要
求がハンドセット9からのものであるか否かを判定する
(ステップS102)。これは、通信に用いられるデー
タが音声データであるか非音声データであるかを判定す
るためである。その結果、ハンドセット9からの通信要
求であった場合には(ステップS102;YES)、音
声コーデック3aまたは3bが使用可能であるか否か
を、ハードウェア管理テーブルを参照して判定する(ス
テップS111)。いずれの音声コーデックも使用中で
ある場合には、ハンドセット9からの音声データを外線
に送信することが出来ないため、ハンドセット9に対す
る通信要求を却下して(ステップS130)、通信終了
監視処理を行う(ステップS131)。しかし、いずれ
かの音声コーデックが使用可能である場合には(ステッ
プS111;YES)、使用可能な音声コーデックを外
線に接続し(ステップS112)、外線管理テーブルを
書き換える(ステップS113)。つまり、当該テーブ
ルの内、空いている外線に対応する領域141に、前記
使用可能な音声コーデックに対応する情報を格納する。
そして、外線を通じての通信相手先に対する呼出信号を
作成すると共に、当該呼出信号の送信を行う(ステップ
S114)。この後、通信相手先からの応答待ちとなる
が(ステップS115)、この応答待ちの間にハンドセ
ット9がオンフック状態となった時は(ステップS11
6;YES)、図12に示すように、前記接続した音声
コーデックを解放し(ステップS39)、外線管理テー
ブルを書き換えて(ステップS40)、通信終了監視処
理に移行する(ステップS41)。
【0159】一方、通信相手先からの応答があった場合
には(ステップS115;YES)、ハンドセット9に
よる外線通信を開始し(ステップS117)、ハードウ
ェア管理テーブルの内容を書き換える(ステップS11
8)。つまり、ハードウェア管理テーブルの内、前記接
続した音声コーデックに対応する領域143に接続機器
がハンドセット9であることを示す情報を格納する。そ
して、通信終了監視処理に移行する(ステップS11
9)。
【0160】このようにして親機1からのアナログ回線
を用いた外線通話が行われることになるが、この時、ハ
ンドセット9から出力される音声データは、音声コーデ
ック4によりコード化されてCPU10に送信された
後、CPU10から前記接続された音声コーデックに送
信され、当該音声コーデックにてデコード化されて外線
へと送信される。また逆に、外線から送信されてきたデ
ータは前記接続された音声コーデックからコード化され
たままでCPU10に送信され、CPU10から音声コ
ーデック4へと送信されて該音声コーデック4にてデコ
ード化され、ハンドセット9へと送信される。
【0161】次に、親機1からの非音声データのアナロ
グ回線を用いた外線送信、即ちFAXデータ送信を行う
場合の処理について説明する。この場合にも、親機1の
操作パネル(図示せず)等によりFAXデータ送信を選
択するため、その選択信号をCPU10にて読み取るこ
とによりFAXデータ送信であることが判別できる(ス
テップS100;YES〜ステップS101;YES〜
ステップS102;NO)。次に、モデム5が使用可能
であるかをハードウェア管理テーブルを参照して判定す
る(ステップS103)。その結果、モデム5が既に使
用中である場合には(ステップS103;YES)、通
信要求を却下して(ステップS130)、通信終了監視
処理に移行する(ステップS131)。しかし、モデム
5が使用可能である場合には(ステップS103;N
O)、モデム5を外線に接続しプロトコルを確立する
(ステップS104)。具体的には、G3規格に対応し
て送信コマンドの送信及び受信準備確認コマンドの受信
等を行う。
【0162】そして、外線管理テーブルを書き換え(ス
テップS105)、通信相手先に対する呼出信号を作成
して当該呼出信号を送信する(ステップS106)。こ
の後、通信相手先からの応答待ちとなるが(ステップS
107)、呼出信号を送信してから所定期間経過しても
通信相手先からの応答がない場合には(ステップS10
8;YES)、図15に示すように親機1に対する通信
要求を却下して(ステップS79)、前記接続したモデ
ム5を解放し(ステップS84)、外線管理テーブルを
書き換え(ステップS85)、通信終了監視処理に移行
する(ステップS86)。また、図17に示すように親
機側から送信を中止する要求を出力した場合にも(ステ
ップS109;YES)、図15に示すようにモデム5
の解放処理(ステップS84)、外線管理テーブルの書
き換え処理(ステップS85)等を行う。
【0163】しかし、図17に示すように所定期間内に
通信相手先からの応答があった場合には(ステップS1
07;YES)、FAX送信を開始し(ステップS11
0)、ハードウェア管理テーブルと通信制御テーブルの
書き換えを行う(ステップS118)。つまり、ハード
ウェア管理テーブルのモデム5に対応する領域143に
接続機器が親機であることを示す情報を格納する。
【0164】このFAX送信は、親機自信の画像読取ブ
ロック7により読み取ったデータの他、データ端末子機
40A〜40Dから送信され親機内のメモリに格納して
あったデータについても行われる。いずれの場合も、画
像データをCPU10からモデム5に出力して符号化
し、アナログ回線へ送信する。
【0165】このように、本実施形態の装置は、通常の
FAX送信機としても用いることができる。
【0166】次に、親機1からデジタル回線を用いた外
線通信要求があった場合(ステップS101;NO)に
ついて説明する。この場合には、まず、ハードウェア管
理テーブルを参照してTA14が使用中であるかを判定
し(ステップS126)、使用中であった場合には(ス
テップS126;YES)、親機に対して要求を却下し
(ステップS130)、通信終了監視処理へと移行する
(ステップS131)。
【0167】一方、TA14が使用可能である場合には
(ステップS126;NO)、DSU13にTA14を
接続し、プロトコルを確立する(ステップS127)。
そして、外線管理テーブルを書き換えて(ステップS1
28)、当該通信要求がハンドセット9からのものであ
るか否かを判定する(ステップS129)。判定の結
果、ハンドセット9からの送信である場合には(ステッ
プS129;YES)、アナログ回線を用いて音声デー
タを送信する際と同様の処理を行う(ステップS114
〜ステップS119)。また、ハンドセット9からの送
信ではない場合には(ステップS129;NO)、アナ
ログ回線を用いて非音声データを送信する際と同様の処
理を行う(ステップS106〜ステップS110,S1
18,S119)。
【0168】以上のように本実施形態の装置によれば、
デジタル回線を用いた場合でも、親機からの外線通信が
可能である。
【0169】次に、図17のステップS100におい
て、親機1から子機に対する内線通信要求があった場合
(ステップS100;NO)について説明する。上述し
たように、この場合も親機1の操作パネル等におけるボ
タン押下により当該要求を判定することができ、その
際、通信相手先が子機であるか親機自信であるかもボタ
ン等により選択可能となっている。そして、通信相手先
が無く、親機自信を動作させる場合(ステップS12
0;NO)、即ち親機をコピー機のように用いる場合に
は、画像読取ブロック7及び画像出力ブロック8等のハ
ードウェアが使用可能であるかを親機内部の信号等によ
り判定する(ステップS122)。その結果、ハードウ
ェアが使用中の場合には(ステップS122;YE
S)、要求を却下して(ステップS130)、通信終了
監視処理に移行する(ステップS131)。しかし、ハ
ードウェアが使用可能である場合には(ステップS12
2;NO)、コピー動作を開始し(ステップS12
4)、通信終了監視処理に移行する(ステップS12
5)。
【0170】一方、通信相手先が子機である場合には
(ステップS120;YES)、親機内線処理に移行す
る(ステップS121)。この処理は図18に詳細に示
されており、まず、親機のハンドセット9からの送信で
あるか否かを判定する(ステップS140)。これは、
取り扱うデータが音声データであるか非音声データであ
るかを判定するためである。その結果、ハンドセット9
からの送信である場合には(ステップS140;YE
S)、音声端末用子機20A〜20Dが使用可能である
かを通信制御テーブルを参照することにより判定する
(ステップS152)。その結果、いずれかの子機が使
用可能である場合には(ステップS152;NO)、次
に音声スロットが使用可能であるか否かを通信制御テー
ブルを参照することにより判定し(ステップS15
3)、使用可能である場合には(ステップS153;N
O)、次に音声コーデックが使用可能であるか否かをハ
ードウェア管理テーブルを参照することにより判定する
(ステップS154)。そして、音声コーデックが使用
可能である場合には、その音声コーデックをCPU10
に接続する。
【0171】しかし、すべての子機が既に使用中の場合
(ステップS152;YES)、あるいは音声スロット
が既に使用中の場合(ステップS153;YES)、も
しくはすべての音声コーデックが既に使用中の場合には
(ステップS154;YES)、図17に示すように、
要求を却下して(ステップS130)、通信終了監視処
理に移行する(ステップS131)。
【0172】また、音声コーデックをCPU10に接続
した場合には(ステップS155)、ハードウェア管理
テーブルの当該音声コーデックに対応する領域143
に、接続機器が使用可能な子機である旨の情報を格納し
(ステップS156)、その子機に対する呼出信号を作
成して当該呼出信号を送信する(ステップS157)。
【0173】この後、当該子機からの応答待ちとなり
(ステップS158)、この応答待ちの間にハンドセッ
ト9がオンフック状態となった場合には(ステップS1
60;YES)、接続した音声コーデックを解放し(ス
テップS161)、ハードウェア管理テーブルを書き換
える(ステップS162)。しかし、前記子機かの応答
があった場合には(ステップS158;YES)、音声
データ用スロット割当処理に移行する(ステップS15
9)。この処理は、先に図13を用いて説明した処理と
同じ処理であり、音声スロットを割り当てて、通信を開
始し通信制御テーブルを書き換えるものである(ステッ
プS50〜ステップS54)。
【0174】次に、親機からの内線通信要求がハンドセ
ット9からではない場合(ステップS140;NO)に
ついて説明する。これは、一旦親機に蓄積しておいたF
AXデータを後から子機に対して送信する場合である。
この場合には、まず、データ端末用子機40A〜40D
のいずれかが使用可能であるかを通信制御テーブルを参
照して判定し(ステップS141)、いずれかの子機が
使用可能である場合には(ステップS141;NO)、
次にデータスロットが使用可能であるかを通信制御テー
ブルを参照して判定する(ステップS142)。そし
て、データスロットが使用可能である場合には(ステッ
プS142;NO)、次にモデム5が使用可能であるか
を判定し(ステップS143)、使用可能である場合に
は(ステップS143;NO)、モデム5をCPU10
に接続し、子機との間でプロトコルを確立する(ステッ
プS144)。
【0175】しかし、すべてのデータ端末用子機が使用
中の場合(ステップS141;YES)、あるいはデー
タスロットが既に使用中の場合(ステップS142;Y
ES)、もしくはモデム5が既に使用中の場合には(ス
テップS143;YES)、図17に示すように要求を
却下して(ステップS130)、通信終了監視処理に移
行する(ステップS131)。
【0176】また、モデム5をCPU10に接続した後
は、ハードウェア管理テーブルのモデム5に対応する領
域143に、接続機器が前記使用可能な子機である旨の
情報を格納し(ステップS145)、子機呼出信号を作
成して当該呼出信号を送信する(ステップS146)。
【0177】この後、子機からの応答待ちとなるが(ス
テップS147)、呼出信号の送信から所定期間経過後
も応答が無い場合(ステップS148;YES)、ある
いは親機からの送信を中止した場合には(ステップS1
49;YES)、接続していたモデム5を解放し(ステ
ップS150)、ハードウェア管理テーブルの書き換え
を行う(ステップS162)。
【0178】しかし、子機からの応答が所定期間内にあ
った場合には(ステップS147;YES)、非音声デ
ータ用スロットの割当処理に移行する(ステップS15
1)。この処理は先に図16を用いて説明した処理と同
じ処理であり、親機からの送信データをデータスロット
に割り当てて、子機との間で無線通信を開始し、通信制
御テーブルの内容を書き換えるものである(ステップS
87〜S95)。
【0179】以上のように、本実施形態の装置において
は、親機と子機との間の音声データ及び非音声データを
用いた内線通信が可能である。
【0180】次に、図11のステップS1において、子
機からの通信要求があった場合(ステップS1;YE
S)について説明する。この場合には子機送信データ処
理へと移行するが(ステップS2)、この処理の詳細は
図19に示されている。
【0181】まず、子機が要求している通信相手先が子
機であるか否かを判定する(ステップS170)。この
通信相手先に関する情報は、図9に示す応答用スロット
120内の応答用データ125に含まれる情報であり、
親機は同期捕捉時にこの情報を入手し、前記判定を行
う。その結果、通信相手先が子機ではなかった場合には
(ステップS170;NO)、子機からの通信要求がデ
ジタル回線を用いた外線に対するものなのか否かを判定
する(ステップS172)。この判定も前記応答用デー
タ125に含まれる情報に基づいて行われる。その結
果、デジタル回線を用いた外線に対する通信要求ではな
い場合には(ステップS172;NO)、送信元が音声
端末子機であるか否かを判定する(ステップS17
5)。これは図9に示す応答用スロット120の送信側
ID123により判定する。
【0182】その結果、送信元の子機が音声用端末子機
である場合には(ステップS175;YES)、音声コ
ーデックが使用可能であるかをハードウェア管理テーブ
ルを参照して判定する(ステップS176)。その結
果、いずれかの音声コーデックが使用可能である場合に
は(ステップS176;NO)、次に音声スロットが使
用可能かを通信制御テーブルを参照して判定する(ステ
ップS177)。そして、音声スロットが使用可能な場
合には(ステップS177;NO)、送信元の子機が要
求している通信相手先が外線か否かを判定する(ステッ
プS178)。これも前記応答用データ125に含まれ
る情報に基づいて判定される。その結果、通信相手先が
外線ではない場合には(ステップS178;NO)、親
機との内線通話となるので、親機のハンドセット9が使
用中であるかをフック信号等に基づいて判定する(ステ
ップS179)。そして、ハンドセット9が使用可能で
ある場合には(ステップS179;NO)、親機は親機
の音声コーデックを親機のCPU10に接続する(ステ
ップS180)。
【0183】一方、子機が要求する通信相手先が外線の
場合には(ステップS178;YES)、その外線がア
ナログ回線なのかデジタル回線なのかを判定する(ステ
ップS187)。この場合はアナログ回線なので(ステ
ップS187;YES)、親機の音声コーデックを外線
に接続し(ステップS189)、外線管理テーブルを書
き換える(ステップS190)。
【0184】また、ステップS172で子機からの通信
要求がデジタル回線に対するものと判定された場合には
(ステップS172;YES)、ハードウェア管理テー
ブルを参照することにより、TA14が使用中であるか
否かを判定する(ステップS173)。その結果、TA
14が使用可能である場合には(ステップS131;N
O)、送信元である子機が音声端末であるか否かを判定
し(ステップS174)、その結果、音声端末である場
合には、アナログ回線の場合と同様に、音声スロットの
使用状態を判定し(ステップS177)、使用可能であ
れば(ステップS177;NO)、TA14のDSU1
3への接続と、外線管理テーブルの書き換えを行う(ス
テップS178〜ステップS190)。
【0185】しかし、ここまでの処理において、全ての
音声コーデックが既に使用中であり(ステップS17
6;YES)、またはTA14が使用中であり(ステッ
プS173;YES)、あるいは音声スロットが既に使
用中であり(ステップS177;YES)、もしくはハ
ンドセット9が既に使用中である場合には(ステップS
179;YES)、子機と親機との内線通話が出来ない
ため、図17に示すように子機に対して要求却下信号を
送信し(ステップS130)、通信終了監視処理に移行
する(ステップS131)。
【0186】また、以上のように、アナログ回線または
親機のCPU10のいずれかに親機の音声コーデックを
接続した場合、あるいはデジタル回線にTA14を接続
した場合には、ハードウェア管理テーブルの音声コーデ
ックまたはTA14に対応する領域を書き換え(ステッ
プS178)、子機に対して要求許可信号を送信する
(ステップS179)。この情報は、図9に示す通信処
理用スロット130の通信処理用データ135として子
機に送信されるものである。そして、子機との通信に用
いるチャネルと非音声データの有無を勘案して音声スロ
ット長を決定し、音声スロットを子機との通信用に割当
て(ステップS180)、通信制御用テーブルを書き換
える(ステップS142)。つまり、親機の通信相手端
末の領域145には、前記子機であることを示す情報を
格納し、スロットには音声を、またはチャネルには選択
したチャネルを示す情報を格納する。また、子機の通信
相手端末の領域145には親機であることを示す情報を
格納し、スロットには音声を、チャネルには前記と同じ
チャネルであることを示す情報を格納する。
【0187】そして、音声スロットを用いた通信を開始
し(ステップS181)、子機音声データ用呼出処理へ
と移行する(ステップS182)。
【0188】この処理の詳細は図20に示されており、
まず親機は、子機の通信相手先が外線ではない場合には
(ステップS210;NO)、子機から送信される呼出
信号が受信出来たか否かを判定する(ステップS21
3)。その結果、所定期間内に子機からの呼出信号を受
信出来た場合には(ステップS214;YES)、当該
呼出信号をハンドセット9に送信してハンドセット9を
呼び出し(ステップS215)、ハンドセット9の応答
を待つ(ステップS216)。その結果、ハンドセット
9からの応答があった場合には(ステップS216;Y
ES)、ハンドセット9と子機による内線通話を開始し
(ステップS218)、通信終了監視処理へと移行する
(ステップS219)。この時、子機から出力される音
声データは、子機の音声コーデック24A等によりコー
ド化され、子機の送受信装置25Aにより音声スロット
に割当てられて親機へと送信される。そして、親機にお
いて受信された音声データは親機の音声コーデックを介
して親機のCPU10に出力され、音声コーデック4に
てデコード化されてハンドセット9にて識別される。ま
たハンドセット9かの出力データも同じ経路を辿って子
機へと送信される。
【0189】一方、ハンドセット9からの応答待機状態
において(ステップS216)、送信元である子機側か
ら通信終了要求があった場合には(ステップS217;
YES)、子機に対して通信終了許可信号を送信し(ス
テップS221)、接続していた音声コーデックを解放
すると共に(ステップS222)、音声スロットをも解
放し(ステップS223)、ハードウェア管理テーブル
及び通信制御テーブルを書き換え(ステップS22
4)、通信終了監視処理へと移行する(ステップS21
9)。
【0190】また、子機から親機に対する呼出信号が所
定期間内に受信されなかった場合には(ステップS21
3;NO〜ステップS214;YES)、接続していた
音声コーデックを解放し(ステップS225)、音声ス
ロットを解放し(ステップS226)、ハードウェア管
理テーブル及び通信制御テーブルを書き換え(ステップ
S227)、子機に対して要求却下信号を送信して(ス
テップS228)、通信終了監視処理へと移行する(ス
テップS219)。
【0191】更に、子機との無線通信を開始した後に、
子機の要求する通信相手先の判定結果が外線であった場
合には(ステップS210;YES)、子機外線処理を
行い(ステップS211)、通信終了監視処理へと移行
する(ステップS212)。この子機外線処理は外線と
接続した音声コーデックまたはTA14を介して通常の
外線通話を行うものである。
【0192】次に、図19のステップS172において
使用する回線がデジタル回線ではなく(ステップS17
2;NO)、ステップS175において、送信元である
子機がデータ用端末子機であった場合(ステップS17
5;NO)について説明する。この場合には、まずモデ
ム5がハードウェア管理テーブルを参照して使用可能で
あるか否かを判定し(ステップS191)、使用可能で
ある場合には(ステップS191;NO)、データスロ
ットが使用可能であるかを通信制御テーブルを参照して
判定する(ステップS192)。そして、データスロッ
トが使用可能であれば(ステップS192;NO)、子
機が要求する通信相手先が外線のみであるか否かを判定
し(ステップS193)、外線のみではない場合、即ち
親機における画像出力等も行う場合には(ステップS1
93;NO)、その画像出力等に用いられる親機の画像
読取ブロック7または画像出力ブロック8等のハードウ
ェアが使用可能であるかを内部信号等に基づいて判定す
る(ステップS194)。その結果、ハードウェアが使
用可能である場合には(ステップS194;NO)、モ
デム5をCPU10に接続する(ステップS195)。
【0193】そして、要求通信相手が親機のみではない
場合(ステップS196;NO)、あるいはステップS
193で要求通信相手が外線のみである場合には(ステ
ップS193;YES)、アナログ回線を用いるかデジ
タル回線を用いるかを判定する(ステップS197)。
【0194】この場合には、アナログ回線を用いる場の
で(ステップS197;YES)、モデム5を外線に接
続しプロトコルを確立すると共に(ステップS19
9)、外線管理テーブルを書き換える(ステップS20
0)。
【0195】一方、ステップS172で使用する回線が
デジタル回線であり(ステップS172;YES)、T
A14が使用可能であり(ステップS173;NO)、
送信元である子機がデータ用端末である場合には(ステ
ップS174;NO)、アナログ回線の場合と同様に、
データスロットの使用状態を判定する(ステップS19
2)。そして、使用可能であれば(ステップS192;
NO)、親機出力設定及びハードウェアの使用状態に応
じて(ステップS193;NO〜ステップS194;N
O)、モデム5のCPU10への接続を行い(ステップ
S195)、TA14をDSU13に接続しプロトコル
を確立して(ステップS198)、外線管理テーブルを
書き換える(ステップS200)。
【0196】しかし、ここまでの処理において、TA1
4が既に使用中であった場合(ステップS173;YE
S)、モデム5が既に使用中であった場合(ステップS
191;YES)、あるいはデータスロットが既に使用
中であった場合(ステップS192;YES)、もしく
は親機のハードウェアが既に使用中であった場合には
(ステップS194;YES)、図17に示すように要
求を却下する信号を子機に送信して(ステップS13
0)、通信終了監視処理へと移行する(ステップS13
1)。
【0197】また、以上のようにしてモデム5あるいは
TA14の接続先が決定した後は、ハードウェア管理テ
ーブルのモデム5あるいはTA14に対応する領域の内
容を書き換え(ステップS201)、子機に対して通信
要求許可信号を送信する(ステップS202)。そし
て、データスロットを子機との無線通信用に割り当て
(ステップS203)、通信制御テーブルを書き換えて
(ステップS204)、子機非音声データ呼出処理へと
移行する(ステップS205)。
【0198】この処理の詳細は、図21に示されてお
り、まず、子機から要求のあった通信相手端末が外線の
みであるか否かを判定する(ステップS230)。その
結果、外線のみではない場合、即ち親機においても画像
出力等を行う場合には(ステップS230;NO)、親
機においてデータの出力を行うのか、あるいは入力を行
うのかを判定する(ステップS231)。この情報は図
9に示す応答用スロット120の応答用データ内の情報
として子機から親機に送信されるものである。判定の結
果、親機に出力させる場合には(ステップS231;出
力)、子機から送信され親機において受信されたデータ
の親機内のメモリへの格納処理を開始し(ステップS2
32)、画像出力ブロック8による画像出力を開始する
(ステップS233)。一方、親機においてデータの入
力を行う場合には(ステップS231;入力)、画像読
取ブロック7により画像読取を開始し(ステップS23
6)、読み取ったデータを親機内のメモリに格納する処
理を開始する(ステップS237)。次に、当該メモリ
に格納したデータを子機に対してデータスロットを用い
て送信する処理を開始する(ステップS238)。
【0199】このようにして親機におけるデータの出力
または入力の開始処理を行った後は、子機からの要求通
信相手が親機のみであるかを判定する(ステップS23
4)。そして、要求通信相手が親機のみではない場合
(ステップS234;NO)、あるいはステップS23
0で要求通信相手が外線のみである場合には(ステップ
S230;YES)、子機外線処理を開始する(ステッ
プS239)。この子機外線処理は外線と接続したモデ
ム5またはTA14を介して通常のFAX通信またはデ
ータ通信を行うものである。
【0200】なお、以上の処理の後、通信終了監視処理
に移行する(ステップS235)のは上述した他の通信
処理の場合と同様である。
【0201】以上のように、本実施形態の装置によれ
ば、子機からの要求による子機−親機間内線通信、ある
いは外線通信が可能であり、これらの通信は音声データ
及び非音声データの双方に対して可能である。
【0202】次に、図19のステップS129におい
て、子機からの通信要求相手が他の子機である場合(ス
テップS170;YES)について説明する。この場合
には、子機−子機間通信処理へと移行する(ステップS
171)。この処理の詳細は図22に示されており、ま
ず、通信制御テーブルの同期捕捉情報領域148を参照
して、通信相手先の子機と親機との間に同期が取れてい
るか否かを判定する(ステップS240)。これは、子
機−子機間の内線通信が開始されると、親機において同
期捕捉処理を行ってもこれらの子機から正常な応答が得
られなくなるためである。そして、同期が取れている場
合には(ステップS240;YES)、次に通信相手先
の子機が使用可能か否かを通信制御テーブルを参照する
ことにより判定し(ステップS241)、使用可能であ
る場合には(ステップS241;NO)、使用されてい
ないチャネルがあるか否かを通信制御テーブルを参照す
ることにより判定する(ステップS242)。これは、
親機と子機との間で、あるチャネルの音声スロット及び
非音声スロットが使用されている場合でも、子機−子機
間通信を可能とするために、子機−子機間においては、
親機と子機間の通信には用いられていないチャネルを選
択するものである。そして、判定の結果、空きチャネル
がある場合には、そのチャネルを子機−子機間通信に割
り当て(ステップS243)、通信制御テーブルの両子
機に対するチャネル情報領域147を書き換える(ステ
ップS244)。
【0203】なお、通信相手先である子機と同期が取れ
ていない場合(ステップS240;NO)、あるいは当
該子機が既に使用中である場合(ステップS241;Y
ES)、もしくはチャネルに空きが無い場合には(ステ
ップS242;YES)、図17に示すように子機に対
する要求却下信号を送信し(ステップS130)、通信
終了監視処理へ移行する(ステップS131)。
【0204】また、チャネルの割り当てが終了した後
は、このチャネル情報と共に子機に対して通信要求許可
信号を送信し(ステップS245)、親機は子機−子機
間の通信開始を認識する(ステップS246)。
【0205】一方、前記通信要求許可信号を受信した子
機は、通信相手先である他の子機に対して通信要求を送
信し、当該子機から通信許可を得た後に互いの通信を開
始する。なお、この通信も周波数ホッピング方式により
行われるが、用いられるフレーム構造及びスロット構造
は、上述したような親機−子機間に用いられるものと同
様でも良いし、違う構造であっても良い。但し、上述し
たような構造のフレーム及びスロットを用いることによ
り、子機間においても、音声データと非音声データの混
在した無線通信が可能となる。
【0206】また、以上の処理の後、通信終了監視処理
へと移行するが(ステップS247)、前記子機から他
の子機への通信要求送信の結果、当該他の子機から通信
許可を受信できなかった場合には、前記子機から親機に
対して通信終了要求が送信され、これが図14に示すス
テップS63にて認識されると、親機は子機に対して通
信終了許可信号を送信し(ステップS64)、スロット
及びチャネルの解放並びにテーブルの書き換え等が行わ
れることになる(ステップS65〜ステップS66)。
【0207】また、子機−子機間通信における通信終了
要求は、親機に予め登録された子機の優先順位に応じて
送信される。即ち、子機20Aの優先順位が子機20B
の優先順位よりも高いとすると、子機20Aが先に通信
終了要求信号を親機に対して送信する。但し、子機Aが
送信した終了要求信号に対して親機から終了許可信号が
送信され、その許可信号を子機Aが受信したことは、子
機Bにはわからないため、子機Bは子機Aが通信終了許
可信号を受信したか否かに拘わらず、親機に対して通信
終了要求信号を送信する。そして、最終的に親機が通信
終了要求信号を認識したこと、子機A及び子機Bの両者
が認識するまでこれらの信号の送受信が継続される。
【0208】なお、この子機−子機間通信は、音声用端
末子機間において、あるいはデータ用端末子機間におい
て行われるものであり、音声用端末子機間とデータ用端
末子機間との並行した同時通信が可能である。
【0209】以上のように、本実施形態の装置によれ
ば、親機と子機間の周波数ホッピング方式による無線通
信を行いつつ、子機−子機間においても周波数ホッピン
グ方式による無線通信を行うことができる。
【0210】以上説明したように、本実施形態の装置に
よれば、1フレームで音声データと非音声データの双方
の送受信が可能であるため、子機による外線通話中に、
他の子機からのデータを親機でプリントアウトしたり、
子機からのデータを外線を通じて送信する等の効率の良
い通信が可能である。そして、この通信は周波数ホッピ
ング方式により行われるので、通信の秘匿性及び周波数
の使用効率が向上することとなる。
【0211】また、外線通信は、音声データ及び非音声
データの双方に対して、アナログ回線とデジタル回線の
双方を任意に選択することができるので、多様な使用環
境を提供することができる。
【0212】なお、本実施形態においては、デジタル回
線の例としてISDNを用いた場合について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、他のデジタ
ル回線を用いることも可能である。また、外部ネットワ
ークと接続することもできる。更に、本実施形態では、
DSU13を親機1の外部に接続するように構成した
が、親機1内に備えるようにしても良い。
【0213】
【発明の効果】請求項1に記載の通信装置によれば、外
部通信回線及び外部ネットワークもしくは外部デジタル
回線に接続された親機と、子機との間で音声データと非
音声データの双方を時分割処理によりスペクトラム拡散
デジタル通信方式で無線送受信し、時分割タイミングを
データの種別あるいは無線通信状態に応じて切り換える
ようにしたので、親機と子機との間の無線通信における
秘匿性と周波数の利用効率を向上させつつ、音声データ
と非音声データの双方が混在する場合でも、双方のデー
タの性質を考慮した同時通信を行うことができる。従っ
て、通信装置の多機能化と複数種類データの並列処理化
を図ることができる。しかも、この外線通信はアナログ
回線だけでなく、デジタル回線または外部ネットワーク
を通じて可能なので、ユーザのニーズに応えた多様な使
用環境を提供することができる。
【0214】請求項2に記載の通信装置によれば、親機
にデータ入力手段を備え、外部通信回線または外部ネッ
トワークもしくは外部デジタル回線、あるいは無線通信
回線の少なくともいずれか一方を通じて送信するデータ
を、外部通信回線と無線通信回線のいずれにもよらずに
入力するようにしたので、親機機から直接に外部通信回
線あるいは外部ネットワークもしくは外部デジタル回線
を用いた音声データまたは非音声データの送受信を行う
ことができると共に、親機と子機との間の無線内線通信
を行うことができ、通信装置のより一層の多機能化と複
数種類データの並列処理化を図ることができる。
【0215】請求項3に記載の通信装置によれば、親機
の画像形成手段により、外部通信回線あるいは外部ネッ
トワークもしくは外部デジタル回線から受信したデー
タ、または無線通信回線から受信したデータ、またはデ
ータ入力手段から入力したデータの少なくともいずれか
一つを、記録媒体に顕在化するようにしたので、例え
ば、ファクシミリ機能、あるいはコピー機能、もしくは
プリンタ機能を一つの通信装置で実現することができ
る。しかも、上述したように、これらの非音声データの
通信中において音声データの通信が可能であるため、効
率の良いデータ処理を行うことができる。
【0216】請求項4に記載の通信装置によれば、親機
と子機との間の無線送受信は、フレームを一単位とした
スベクトラム拡散デジタル通信方式により行われ、当該
フレームを形成する情報スロットは、親機側切換制御手
段または子機側切換制御手段により、データの種別ある
いは無線通信状態に応じて切り換えられるので、音声デ
ータと非音声データが混在している場合でも、これらの
データを1フレーム内において取り扱うことができる。
更に、情報スロットを複数備え、無線通信状態をも考慮
して当該情報スロットの切り換えが行われるので、高い
リアルタイム性を要求される音声データと、データ量が
多量な非音声データとの双方のデータの性質に応じた適
切な無線通信を行うことができる。
【0217】請求項5に記載の通信装置によれば、各子
機の子機側無線送受信手段により、子機間で時分割処理
によるスベクトラム拡散デジタル通信方式の無線送受信
が行われ、時分割のタイミングはデータの種別あるいは
無線通信状態に応じて切り換えられるので、子機間にお
いても、音声データと非音声データの混在した無線通信
を、高い秘匿性及び周波数の利用効率で行うことができ
る。しかも、子機側無線送受信手段による前記スベクト
ラム拡散デジタル通信は、親機または他の子機の無線送
受信タイミングと同期取りされているため、前記子機間
の無線通信が終了した後も、当該子機と親機との間の無
線通信を良好に行うことができる。
【0218】請求項6に記載の通信装置によれば、子機
間通信における送受信状態は、子機側無線送受信手段か
ら送信される情報に基づいて親機側切換制御手段により
管理されるので、子機間通信を行っている子機からの通
信終了要求を確実に親機側に伝達することができると共
に、外部通信回線を通じて、あるいは親機または他の子
機からの、前記子機に対する通信要求に対して適切な処
理を行うことができる。
【0219】請求項7に記載の通信装置によれば、親機
と子機との間の無線通信、あるいは子機間の無線通信
は、周波数ホッピング方式により行われるので、無線通
信における情報の秘匿性を向上させることができ、ま
た、周波数の利用効率を向上させることができる。更
に、所定の周波数データ列を1チャネルとして、多チャ
ネル化が可能であり、親機と子機間の通信中に、子機間
の通信を行う等の通信装置の多機能化を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における通信装置のブロッ
ク図であり、(A)は親機の構成を示すブロック図、
(B)は音声端末用子機の構成を示すブロック図、
(C)はデータ端末用子機の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態における通信装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における通信装置の、親機
及び子機に備えられた送受信措置の構成を示すブロック
図である。
【図4】図3の送受信装置によるホップ周波数の切り換
え例を示すグラフである。
【図5】図3の送受信装置に用いられるホッピング周波
数テーブルの説明図である。
【図6】図1の通信装置において用いられるフレームの
構成図である。
【図7】図1のフレームにおける音声端末用スロットと
データ端末用スロットの構成図である。
【図8】図1の通信装置において行われる同期捕捉処理
を示すタイミングチャートである。
【図9】図8に示される同期捕捉処理に用いられる同期
捕捉用スロットの構成図である。
【図10】図1の通信装置における親機で管理されるテ
ーブルの説明図であり、(A)は外線管理テーブル、
(B)はハードウェア管理テーブル、(C)は通信制御
テーブルの説明図である。
【図11】図1の通信装置における通信処理を示すフロ
ーチャートである。。
【図12】図1の通信装置における音声データ用呼出処
理を示すフローチャートである。
【図13】図1の通信装置における音声データ用スロッ
ト割当処理を示すフローチャートである。
【図14】図1の通信装置における通信終了監視処理を
示すフローチャートである。
【図15】図1の通信装置における非音声データ用呼出
処理を示すフローチャートである。
【図16】図1の通信装置における非音声データ用スロ
ット割当処理及び親機FAX受信処理を示すフローチャ
ートである。
【図17】図1の通信装置における親機送信データ処理
を示すフローチャートである。
【図18】図1の通信装置における親機内線処理を示す
フローチャートである。
【図19】図1の通信装置における子機送信データ処理
を示すフローチャートである。
【図20】図1の通信装置における子機音声データ用呼
出処理を示すフローチャートである。
【図21】図1の通信装置における子機非音声データ用
呼出処理を示すフローチャートである。
【図22】図1の通信装置における子機−子機間通信処
理を示すフローチャートである。
【図23】従来の周波数ホッピング方式による送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…親機 2…NCU 3a,3b…音声コーデック 5…モデム 6…送受信装置 7…画像読取ブロック 8…画像出力ブロック 9…ハンドセット 10…CPU 11…ROM 12…RAM 13…DSU 14…TA 20A〜20D…音声端末用子機 21A…マイク 22A…スピーカ 24A…音声コーデック 25A…送受信装置 26A…アンテナ 27A…CPU 40A〜40D…データ端末用子機 41A…表示装置 42A…CPU 43A…ROM 44A…RAM 45A…モデム 46A…送受信装置 47A…アンテナ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの外部通信回線及び外部
    ネットワークもしくは外部デジタル回線に接続された親
    機と、該親機とスペクトラム拡散デジタル通信により無
    線通信回線に接続された少なくとも一つの子機とを備え
    た通信装置であって、 前記親機は、前記外部通信回線により音声データ及び非
    音声データを送受信する外線送受信手段と、前記外部ネ
    ットワークもしくは外部デジタル回線により音声データ
    及び非音声データをプロトコル変換を行いつつ送受信す
    るプロトコル変換手段と、送受信するデータの種別を判
    別するデータ種別判別手段と、該データ種別判別手段に
    より判別されたデータの種別に応じてデータを前記外部
    通信回線側と装置内部側のいずれかで取扱可能な形式に
    変換するデータ変換手段と、前記子機との間で前記音声
    データと非音声データの双方を時分割処理によりスペク
    トラム拡散デジタル通信方式で無線送受信する親機側無
    線送受信手段と、前記時分割タイミングを前記データの
    種別あるいは無線通信状態に応じて切り換える親機側切
    換制御手段とを備え、 前記子機は、音声データまたは非音声データを生成する
    データ生成手段と、前記親機または他の子機との間で前
    記音声データと非音声データのうち少なくとも一つを前
    記親機または他の子機の無線送受信タイミングと同期取
    りされた時分割処理によるスペクトラム拡散デジタル通
    信方式で無線送受信する子機側無線送受信手段と、前記
    同期取りされた時分割のタイミングを前記データの種別
    あるいは無線通信状態に応じて切り換える子機側切換制
    御手段とを備えた、 ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記親機は、前記外部通信回線または前
    記外部ネットワークもしくは外部デジタル回線、あるい
    はは前記無線通信回線の少なくともいずれか一方を通じ
    て送信するデータを、前記外部通信回線または前記外部
    ネットワークもしくは外部デジタル回線、あるいは前記
    無線通信回線のいずれにもよらずに入力するためのデー
    タ入力手段を更に備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記親機は、前記外部通信回線または前
    記外部ネットワークもしくは外部デジタル回線から受信
    したデータ、あるいは前記無線通信回線から受信したデ
    ータ、もしくはデータ入力手段から入力したデータの少
    なくともいずれか一つを、記録媒体に顕像化する画像形
    成手段を更に備えていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記親機側無線送受信手段と前記子機側
    無線送受信手段は、2以上の情報スロットからなるフレ
    ームを一単位として時分割処理によりスペクトラム拡散
    デジタル通信方式で無線送受信を行い、前記親機側切換
    制御手段と前記子機側切換制御手段は、前記データの種
    別あるいは無線通信状態に応じて前記データに用いる前
    記情報スロットを切り換えることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記子機を複数個備え、各子機の前記子
    機側無線送受信手段は、子機間で前記音声データと非音
    声データのうち少なくとも一つを時分割処理によるスペ
    クトラム拡散デジタル通信方式で無線送受信し、各子機
    の子機側切換制御手段は、前記時分割のタイミングを前
    記データの種別あるいは無線通信状態に応じて切り換え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一
    項に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記親機側切換制御手段は、子機間の送
    受信状態を前記子機側無線送受信手段から送信される情
    報に基づいて管理することを特徴とする請求項5に記載
    の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記親機側無線送受信手段と前記子機側
    無線送受信手段は、スペクトラム拡散デジタル通信方式
    として、周波数ホッピング方式を用いて送受信を行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008538271A (ja) * 2005-03-31 2008-10-16 クゥアルコム・インコーポレイテッド 既存の移動装置コネクタを使用する入力装置のための移動装置インタフェース

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008538271A (ja) * 2005-03-31 2008-10-16 クゥアルコム・インコーポレイテッド 既存の移動装置コネクタを使用する入力装置のための移動装置インタフェース
JP2011103675A (ja) * 2005-03-31 2011-05-26 Qualcomm Inc 既存の移動装置コネクタを使用する入力装置のための移動装置インタフェース

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