JPH10256087A - コイン形電気化学素子 - Google Patents
コイン形電気化学素子Info
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- JPH10256087A JPH10256087A JP9054570A JP5457097A JPH10256087A JP H10256087 A JPH10256087 A JP H10256087A JP 9054570 A JP9054570 A JP 9054570A JP 5457097 A JP5457097 A JP 5457097A JP H10256087 A JPH10256087 A JP H10256087A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温、高湿の環境下で使用しても、シール性
に優れている信頼性の高いコイン形電気化学素子を提供
することを目的とする。 【解決手段】 一対の分極性電極１１ａ，１１ｂと、こ
の一対の分極性電極１１ａ，１１ｂの間に介在されたセ
パレータ１２と、前記一対の分極性電極１１ａ，１１ｂ
とセパレータ１２に含浸された電解液と、前記一対の分
極性電極１１ａ，１１ｂおよびセパレータ１２を収納す
る皿状の金属ケース１３と、この金属ケース１３の開口
部を封口体１４を介して密封する金属蓋１５とを有し、
前記皿状の金属ケース１３と封口体１４が接触する部分
の界面と、前記金属蓋１５と封口体１４が接触する部分
の界面のうち、少なくとも金属蓋１５と封口体１４が接
触する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層１７を設
け、かつこの樹脂塗膜層１７は飽和炭化水素であるポリ
イソブチレンを主鎖骨格としその末端に反応性基を有す
る樹脂を用い、この樹脂を反応させ３次元架橋すること
により構成したものである。
に優れている信頼性の高いコイン形電気化学素子を提供
することを目的とする。 【解決手段】 一対の分極性電極１１ａ，１１ｂと、こ
の一対の分極性電極１１ａ，１１ｂの間に介在されたセ
パレータ１２と、前記一対の分極性電極１１ａ，１１ｂ
とセパレータ１２に含浸された電解液と、前記一対の分
極性電極１１ａ，１１ｂおよびセパレータ１２を収納す
る皿状の金属ケース１３と、この金属ケース１３の開口
部を封口体１４を介して密封する金属蓋１５とを有し、
前記皿状の金属ケース１３と封口体１４が接触する部分
の界面と、前記金属蓋１５と封口体１４が接触する部分
の界面のうち、少なくとも金属蓋１５と封口体１４が接
触する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層１７を設
け、かつこの樹脂塗膜層１７は飽和炭化水素であるポリ
イソブチレンを主鎖骨格としその末端に反応性基を有す
る樹脂を用い、この樹脂を反応させ３次元架橋すること
により構成したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
されるコイン形電気化学素子に関するものである。
されるコイン形電気化学素子に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のコイン形電気二重層コン
デンサは図２に示すように、一対の分極性電極１ａ，１
ｂと、この一対の分極性電極１ａ，１ｂの間に介在され
たセパレータ２と、前記一対の分極性電極１ａ，１ｂと
セパレータ２に含浸された電解液とを有し、そして前記
一対の分極性電極１ａ，１ｂと皿状の金属ケース３およ
び金属蓋４との間に炭素系導電層５ａ，５ｂを設け、さ
らに前記皿状の金属ケース３の開口部を封口体６を介し
て金属蓋４で密封し、前記皿状の金属ケース３と前記封
口体６が接触する部分の界面と、前記金属蓋４と前記封
口体６が接触する部分の界面にシール補助剤７を介在さ
せることにより構成していた。そしてこのシール補助剤
７は、特開昭６３−１９０３２号公報においては、アス
ファルトピッチとポリブテンを混合したシール補助剤が
用いられていた。
デンサは図２に示すように、一対の分極性電極１ａ，１
ｂと、この一対の分極性電極１ａ，１ｂの間に介在され
たセパレータ２と、前記一対の分極性電極１ａ，１ｂと
セパレータ２に含浸された電解液とを有し、そして前記
一対の分極性電極１ａ，１ｂと皿状の金属ケース３およ
び金属蓋４との間に炭素系導電層５ａ，５ｂを設け、さ
らに前記皿状の金属ケース３の開口部を封口体６を介し
て金属蓋４で密封し、前記皿状の金属ケース３と前記封
口体６が接触する部分の界面と、前記金属蓋４と前記封
口体６が接触する部分の界面にシール補助剤７を介在さ
せることにより構成していた。そしてこのシール補助剤
７は、特開昭６３−１９０３２号公報においては、アス
ファルトピッチとポリブテンを混合したシール補助剤が
用いられていた。
【０００３】また、電解液はプロピレンカーボネートを
主溶媒とし、かつ電解質として一般的には第４級アンモ
ニウム塩を使用している。
主溶媒とし、かつ電解質として一般的には第４級アンモ
ニウム塩を使用している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のコイン形電気二重層コンデンサの構造において
は、皿状の金属ケース３の開口部を封口体６を介して金
属蓋４で密封し、皿状の金属ケース３と封口体６が接触
する部分の界面と、金属蓋４と封口体６が接触する部分
の界面にアスファルトピッチとポリブテンを混合したシ
ール補助剤７を介在させた構造であるため、このコイン
形電気二重層コンデンサを高温、高湿の環境下で使用し
た場合、金属蓋４と封口体６が接触する部分の界面に介
在させたシール補助剤７は、一対の分極性電極１ａ，１
ｂとセパレータ２に含浸された電解液に対するシール性
の不具合を有するものであった。
た従来のコイン形電気二重層コンデンサの構造において
は、皿状の金属ケース３の開口部を封口体６を介して金
属蓋４で密封し、皿状の金属ケース３と封口体６が接触
する部分の界面と、金属蓋４と封口体６が接触する部分
の界面にアスファルトピッチとポリブテンを混合したシ
ール補助剤７を介在させた構造であるため、このコイン
形電気二重層コンデンサを高温、高湿の環境下で使用し
た場合、金属蓋４と封口体６が接触する部分の界面に介
在させたシール補助剤７は、一対の分極性電極１ａ，１
ｂとセパレータ２に含浸された電解液に対するシール性
の不具合を有するものであった。
【０００５】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高温、高湿の環境下で使用してもシール性に優れて
いる信頼性の高いコイン形電気化学素子を提供すること
を目的とするものである。
で、高温、高湿の環境下で使用してもシール性に優れて
いる信頼性の高いコイン形電気化学素子を提供すること
を目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のコイン形電気化学素子は、一対の分極性電極
と、この一対の分極性電極の間に介在されたセパレータ
と、前記一対の分極性電極とセパレータに含浸された電
解液と、前記一対の分極性電極およびセパレータを収納
する皿状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を封
口体を介して密封する金属蓋とを有し、前記皿状の金属
ケースと前記封口体が接触する部分の界面と、前記金属
蓋と前記封口体が接触する部分の界面のうち、少なくと
も前記金属蓋と前記封口体が接触する部分の界面に電気
絶縁性の樹脂塗膜層を設け、この樹脂塗膜層は飽和炭化
水素であるポリイソブチレンを主鎖骨格としその末端に
反応性基を有する樹脂を用い、この樹脂を反応させ３次
元架橋することにより構成したもので、この構成によれ
ば、高温、高湿の環境下で使用してもシール性に優れて
いる信頼性の高いコイン形電気化学素子を得ることがで
きるものである。
に本発明のコイン形電気化学素子は、一対の分極性電極
と、この一対の分極性電極の間に介在されたセパレータ
と、前記一対の分極性電極とセパレータに含浸された電
解液と、前記一対の分極性電極およびセパレータを収納
する皿状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を封
口体を介して密封する金属蓋とを有し、前記皿状の金属
ケースと前記封口体が接触する部分の界面と、前記金属
蓋と前記封口体が接触する部分の界面のうち、少なくと
も前記金属蓋と前記封口体が接触する部分の界面に電気
絶縁性の樹脂塗膜層を設け、この樹脂塗膜層は飽和炭化
水素であるポリイソブチレンを主鎖骨格としその末端に
反応性基を有する樹脂を用い、この樹脂を反応させ３次
元架橋することにより構成したもので、この構成によれ
ば、高温、高湿の環境下で使用してもシール性に優れて
いる信頼性の高いコイン形電気化学素子を得ることがで
きるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、一対の分極性電極と、この一対の分極性電極の間に
介在されたセパレータと、前記一対の分極性電極とセパ
レータに含浸された電解液と、前記一対の分極性電極お
よびセパレータを収納する皿状の金属ケースと、この金
属ケースの開口部を封口体を介して密封する金属蓋とを
有し、前記皿状の金属ケースと前記封口体が接触する部
分の界面と、前記金属蓋と前記封口体が接触する部分の
界面のうち、少なくとも前記金属蓋と前記封口体が接触
する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層を設け、この
樹脂塗膜層は飽和炭化水素であるポリイソブチレンを主
鎖骨格としその末端に反応性基を有する樹脂を用い、こ
の樹脂を反応させ３次元架橋することにより構成したも
ので、この構成によれば、前記樹脂塗膜層の存在によ
り、高温、高湿の環境下で使用しても一対の分極性電極
とセパレータに含浸された電解液に対するシール性の不
具合が激減するため、コイン形電気化学素子の寿命も長
くなり、これにより信頼性の高いコイン形電気化学素子
を得ることができるものである。
は、一対の分極性電極と、この一対の分極性電極の間に
介在されたセパレータと、前記一対の分極性電極とセパ
レータに含浸された電解液と、前記一対の分極性電極お
よびセパレータを収納する皿状の金属ケースと、この金
属ケースの開口部を封口体を介して密封する金属蓋とを
有し、前記皿状の金属ケースと前記封口体が接触する部
分の界面と、前記金属蓋と前記封口体が接触する部分の
界面のうち、少なくとも前記金属蓋と前記封口体が接触
する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層を設け、この
樹脂塗膜層は飽和炭化水素であるポリイソブチレンを主
鎖骨格としその末端に反応性基を有する樹脂を用い、こ
の樹脂を反応させ３次元架橋することにより構成したも
ので、この構成によれば、前記樹脂塗膜層の存在によ
り、高温、高湿の環境下で使用しても一対の分極性電極
とセパレータに含浸された電解液に対するシール性の不
具合が激減するため、コイン形電気化学素子の寿命も長
くなり、これにより信頼性の高いコイン形電気化学素子
を得ることができるものである。
【０００８】請求項２に記載の発明は、樹脂における末
端の反応性基をオレフィン基もしくはジメトキシシリル
基に特定したものである。
端の反応性基をオレフィン基もしくはジメトキシシリル
基に特定したものである。
【０００９】次に本発明の具体的な一実施の形態と比較
例について説明する。図１は本発明の一実施の形態にお
けるコイン形電気二重層コンデンサの断面図を示したも
ので、この図１において、１１ａ，１１ｂはコイン形電
気二重層コンデンサにおける一対の分極性電極で、この
一対の分極性電極１１ａ，１１ｂは活性炭粉末８０ｗｔ
％とカーボンブラック１０ｗｔ％およびテフロンバイン
ダー１０ｗｔ％から構成され、直径４．５ｍｍ、厚さ
１．０ｍｍの円柱形状をしている。また前記一対の分極
性電極１１ａ，１１ｂの間にはセパレータ１２を介在さ
せている。そしてまた前記一対の分極性電極１１ａ，１
１ｂとセパレータ１２には１０ｗｔ％のテトラエチルア
ンモニウムテトラフルオロボレートをプロピレンカーボ
ネートに溶解した電解液を含浸させている。１３は前記
一対の分極性電極１１ａ，１１ｂおよびセパレータ１２
を収納する集電体となる皿状の金属ケースで、この金属
ケース１３の開口部は封口体１４を介して集電体となる
金属蓋１５により密封されている。また前記一方の分極
性電極１１ａと金属蓋１５との間および他方の分極性電
極１１ｂと皿状の金属ケース１３との間には集電層１６
ａ，１６ｂを設けている。
例について説明する。図１は本発明の一実施の形態にお
けるコイン形電気二重層コンデンサの断面図を示したも
ので、この図１において、１１ａ，１１ｂはコイン形電
気二重層コンデンサにおける一対の分極性電極で、この
一対の分極性電極１１ａ，１１ｂは活性炭粉末８０ｗｔ
％とカーボンブラック１０ｗｔ％およびテフロンバイン
ダー１０ｗｔ％から構成され、直径４．５ｍｍ、厚さ
１．０ｍｍの円柱形状をしている。また前記一対の分極
性電極１１ａ，１１ｂの間にはセパレータ１２を介在さ
せている。そしてまた前記一対の分極性電極１１ａ，１
１ｂとセパレータ１２には１０ｗｔ％のテトラエチルア
ンモニウムテトラフルオロボレートをプロピレンカーボ
ネートに溶解した電解液を含浸させている。１３は前記
一対の分極性電極１１ａ，１１ｂおよびセパレータ１２
を収納する集電体となる皿状の金属ケースで、この金属
ケース１３の開口部は封口体１４を介して集電体となる
金属蓋１５により密封されている。また前記一方の分極
性電極１１ａと金属蓋１５との間および他方の分極性電
極１１ｂと皿状の金属ケース１３との間には集電層１６
ａ，１６ｂを設けている。
【００１０】そしてこの本発明の一実施の形態における
コイン形電気二重層コンデンサの外観寸法は直径が９．
０ｍｍ、高さが２．０ｍｍである。
コイン形電気二重層コンデンサの外観寸法は直径が９．
０ｍｍ、高さが２．０ｍｍである。
【００１１】また、前記皿状の金属ケース１３と前記封
口体１４が接触する部分の界面と、前記金属蓋１５と前
記封口体１４が接触する部分の界面には電気絶縁性の樹
脂塗膜層１７を設けている。そしてこの樹脂塗膜層１７
は、飽和炭化水素であるポリイソブチレンを主鎖骨格と
し、その末端に反応性基を有する樹脂を用い、この樹脂
を反応させ３次元架橋することにより構成しているもの
で、前記樹脂を皿状の金属ケース１３および金属蓋１５
に刷毛で塗布し、かつ乾燥させることにより硬化を行っ
ている。
口体１４が接触する部分の界面と、前記金属蓋１５と前
記封口体１４が接触する部分の界面には電気絶縁性の樹
脂塗膜層１７を設けている。そしてこの樹脂塗膜層１７
は、飽和炭化水素であるポリイソブチレンを主鎖骨格と
し、その末端に反応性基を有する樹脂を用い、この樹脂
を反応させ３次元架橋することにより構成しているもの
で、前記樹脂を皿状の金属ケース１３および金属蓋１５
に刷毛で塗布し、かつ乾燥させることにより硬化を行っ
ている。
【００１２】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、皿状の金属ケース１３および金属蓋１５に樹脂塗膜
層１７を設けているが、これとは逆に前記封口体１４側
に樹脂塗膜層１７を設けてもよいものである。
は、皿状の金属ケース１３および金属蓋１５に樹脂塗膜
層１７を設けているが、これとは逆に前記封口体１４側
に樹脂塗膜層１７を設けてもよいものである。
【００１３】（比較例）図２に示すコイン形電気二重層
コンデンサにおける皿状の金属ケース３と封口体６が接
触する部分の界面と、金属蓋４と封口体６が接触する部
分の界面にアスファルトピッチとポリブテンを混合した
シール補助剤７を介在させてコイン形電気二重層コンデ
ンサを構成した。
コンデンサにおける皿状の金属ケース３と封口体６が接
触する部分の界面と、金属蓋４と封口体６が接触する部
分の界面にアスファルトピッチとポリブテンを混合した
シール補助剤７を介在させてコイン形電気二重層コンデ
ンサを構成した。
【００１４】（表１）は本発明の一実施の形態のコイン
形電気二重層コンデンサと、比較例のコイン形電気二重
層コンデンサのサンプルをそれぞれ１０個ずつ用意し、
これらのコイン形電気二重層コンデンサに７０℃の高温
雰囲気中で直流電圧２．８Ｖを印加した際のコイン形電
気二重層コンデンサのシール性の不具合が発生する時間
の比較と電気特性の比較を行った結果を示したものであ
る。
形電気二重層コンデンサと、比較例のコイン形電気二重
層コンデンサのサンプルをそれぞれ１０個ずつ用意し、
これらのコイン形電気二重層コンデンサに７０℃の高温
雰囲気中で直流電圧２．８Ｖを印加した際のコイン形電
気二重層コンデンサのシール性の不具合が発生する時間
の比較と電気特性の比較を行った結果を示したものであ
る。
【００１５】
【表１】
【００１６】（表１）から明らかなように、比較例のコ
イン形電気二重層コンデンサにおいては、５０００時間
あたりからシール性の不具合が認められ、そして１００
００時間後からは内部抵抗および静電容量の電気特性変
化が初期に比べて大きくなるものであったが、本発明の
一実施の形態におけるコイン形電気二重層コンデンサ
は、５０００時間後や１００００時間後においてもシー
ル性の不具合の発生はなく、そして内部抵抗および静電
容量の電気特性変化も比較例に比べて小さいものであっ
た。
イン形電気二重層コンデンサにおいては、５０００時間
あたりからシール性の不具合が認められ、そして１００
００時間後からは内部抵抗および静電容量の電気特性変
化が初期に比べて大きくなるものであったが、本発明の
一実施の形態におけるコイン形電気二重層コンデンサ
は、５０００時間後や１００００時間後においてもシー
ル性の不具合の発生はなく、そして内部抵抗および静電
容量の電気特性変化も比較例に比べて小さいものであっ
た。
【００１７】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、電気絶縁性の樹脂塗膜層１７を皿状の金属ケース１
３と封口体１４が接触する部分の界面と、金属蓋１５と
封口体１４が接触する部分の界面の両方に設けたものに
ついて説明したが、必ずしも両方に設ける必要はなく、
少なくとも金属蓋１５と封口体１４が接触する部分の界
面に設ければよいものである。
は、電気絶縁性の樹脂塗膜層１７を皿状の金属ケース１
３と封口体１４が接触する部分の界面と、金属蓋１５と
封口体１４が接触する部分の界面の両方に設けたものに
ついて説明したが、必ずしも両方に設ける必要はなく、
少なくとも金属蓋１５と封口体１４が接触する部分の界
面に設ければよいものである。
【００１８】また、上記本発明の一実施の形態において
は、コイン形電気二重層コンデンサに本発明を適用した
ものについて説明したが、これに限定されるものでな
く、これ以外のコイン形電池などのコイン形電気化学素
子にも本発明は適用できるものである。
は、コイン形電気二重層コンデンサに本発明を適用した
ものについて説明したが、これに限定されるものでな
く、これ以外のコイン形電池などのコイン形電気化学素
子にも本発明は適用できるものである。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明のコイン形電気化学
素子は、一対の分極性電極と、この一対の分極性電極の
間に介在されたセパレータと、前記一対の分極性電極と
セパレータに含浸された電解液と、前記一対の分極性電
極およびセパレータを収納する皿状の金属ケースと、こ
の金属ケースの開口部を封口体を介して密封する金属蓋
とを有し、前記皿状の金属ケースと前記封口体が接触す
る部分の界面と、前記金属蓋と前記封口体が接触する部
分の界面のうち、少なくとも前記金属蓋と前記封口体が
接触する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層を設け、
この樹脂塗膜層は飽和炭化水素であるポリイソブチレン
を主鎖骨格としその末端に反応性基を有する樹脂を用
い、この樹脂を反応させ３次元架橋することにより構成
したもので、この構成によれば、前記樹脂塗膜層の存在
により、高温、高湿の環境下で使用しても一対の分極性
電極とセパレータに含浸された電解液に対するシール性
の不具合が激減するため、コイン形電気化学素子の寿命
も長くなり、これにより信頼性の高いコイン形電気化学
素子を得ることができるものである。
素子は、一対の分極性電極と、この一対の分極性電極の
間に介在されたセパレータと、前記一対の分極性電極と
セパレータに含浸された電解液と、前記一対の分極性電
極およびセパレータを収納する皿状の金属ケースと、こ
の金属ケースの開口部を封口体を介して密封する金属蓋
とを有し、前記皿状の金属ケースと前記封口体が接触す
る部分の界面と、前記金属蓋と前記封口体が接触する部
分の界面のうち、少なくとも前記金属蓋と前記封口体が
接触する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層を設け、
この樹脂塗膜層は飽和炭化水素であるポリイソブチレン
を主鎖骨格としその末端に反応性基を有する樹脂を用
い、この樹脂を反応させ３次元架橋することにより構成
したもので、この構成によれば、前記樹脂塗膜層の存在
により、高温、高湿の環境下で使用しても一対の分極性
電極とセパレータに含浸された電解液に対するシール性
の不具合が激減するため、コイン形電気化学素子の寿命
も長くなり、これにより信頼性の高いコイン形電気化学
素子を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態におけるコイン形電気二
重層コンデンサの断面図
重層コンデンサの断面図
【図２】従来のコイン形電気二重層コンデンサを示す断
面図
面図
１１ａ，１１ｂ 一対の分極性電極 １２ セパレータ １３ 皿状の金属ケース １４ 封口体 １５ 金属蓋 １７ 樹脂塗膜層
Claims (2)
- 【請求項１】 一対の分極性電極と、この一対の分極性
電極の間に介在されたセパレータと、前記一対の分極性
電極とセパレータに含浸された電解液と、前記一対の分
極性電極およびセパレータを収納する皿状の金属ケース
と、この金属ケースの開口部を封口体を介して密封する
金属蓋とを有し、前記皿状の金属ケースと前記封口体が
接触する部分の界面と、前記金属蓋と前記封口体が接触
する部分の界面のうち、少なくとも前記金属蓋と前記封
口体が接触する部分の界面に電気絶縁性の樹脂塗膜層を
設け、この樹脂塗膜層は飽和炭化水素であるポリイソブ
チレンを主鎖骨格としその末端に反応性基を有する樹脂
を用い、この樹脂を反応させ３次元架橋することにより
構成したコイン形電気化学素子。 - 【請求項２】 樹脂における末端の反応性基がオレフィ
ン基もしくはジメトキシシリル基である請求項１に記載
のコイン形電気化学素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9054570A JPH10256087A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コイン形電気化学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9054570A JPH10256087A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コイン形電気化学素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10256087A true JPH10256087A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12974361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9054570A Pending JPH10256087A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コイン形電気化学素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10256087A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003017130A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-17 | Sii Micro Parts Ltd | リフローはんだ付け実装可能な非水電解質二次電池 |
| WO2007125896A1 (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Showa Denko K. K. | 電気二重層キャパシタ |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP9054570A patent/JPH10256087A/ja active Pending
Cited By (4)
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