JPH10255270A - 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置 - Google Patents

情報の記録媒体、記録方法及び記録装置

Info

Publication number
JPH10255270A
JPH10255270A JP5821397A JP5821397A JPH10255270A JP H10255270 A JPH10255270 A JP H10255270A JP 5821397 A JP5821397 A JP 5821397A JP 5821397 A JP5821397 A JP 5821397A JP H10255270 A JPH10255270 A JP H10255270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
recording
information
dummy
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5821397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Miyauchi
靖 宮内
Motoyasu Terao
元康 寺尾
Makoto Miyamoto
真 宮本
朱美 ▲廣▼常
Akemi Hirotsune
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5821397A priority Critical patent/JPH10255270A/ja
Publication of JPH10255270A publication Critical patent/JPH10255270A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報を多数回書き換えるときの記録膜の流動に
よる再生信号波形歪みを抑制し、信号に対応した忠実な
再生信号を得ることができる情報の記録媒体を提供する
こと。 【解決手段】データ信号を記録するデータ領域15の前
後の少なくとも一方に、単一周波数からなる信号とラン
ダムな信号とを組み合わせたダミー信号を記録するダミ
ー領域17、18を設けた情報の記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光等の記録
用ビームによって、例えば映像や音声等のアナログ符号
をFM変調したものや、電子計算機のデータや、ファク
シミリ信号やディジタルオーディオ信号等のディジタル
情報をリアルタイムで記録することが可能な情報の記録
媒体、そのような記録媒体に情報を記録する方法及び記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、書き換え可能な記録膜、例えば、
相変化型光ディスク用記録膜を用いた場合の情報の記
録、消去方法は、エネルギービームのパワーを、いずれ
も読み出しパワーレベルより高く、かつ、互いにレベル
の異なる少なくとも2つのパワーレベルの間で変化させ
ることにより行っていた。この記録膜は、記録するレー
ザ照射時間とほぼ同じ程度の時間で結晶化するので高速
消去することができる。そのため、上記の記録、消去方
法により、既存の情報を消去しながら新しい情報を記録
する、いわゆるオーバーライト(重ね書きによる書き換
え)が可能になる。
【0003】この相変化型光ディスクに多数回の書き換
えを行う場合、記録情報信号に対応して高いパワーレベ
ルのレーザビームを照射するので、プリフォーマット部
に近い領域では回転むら等の影響が出にくいため、同じ
場所にVFO(バリアブルフリケンシー オシレータ
ー)マークや記録マーク等が繰り返し記録される確率が
高くなり、そのために記録膜の流動による局部的な膜厚
変化が生じやすくなる。
【0004】この問題を改良する方法として、特開平3
−150725に記載の如く、データを書き換える際に
1回毎又は適当な回数毎にデータの書き始め位置をラン
ダムにシフトさせる方法がある。これにより、前記のマ
ークの形成位置を適当に分散させることができ、書き換
え特性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術を
用いて相変化型光ディスクに情報の記録を行ったとして
も、レーザビームが相対的に移動することによる温度分
布の非対称性により、多数回の書き換えを行ったときは
全体的な記録膜の流動は生じてしまう。そのために記録
領域の始端部や終端部に一方の膜厚が厚く、他方の膜厚
が薄くなる記録膜の膜厚変化又は記録領域の中央部の膜
厚が厚く、始端部及び終端部の膜厚が薄くなる膜厚変化
が起こって再生信号波形歪みが生じ、さらにこの波形歪
みの生じた領域が書き換え回数が多くなるに従って広く
なってくるという問題があった。
【0006】また書き換え可能なディジタルビデオディ
スク等では、高密度化のために記録マークの両端(エッ
ジ)に情報を持たせたマークエッジ記録を用いる可能性
がある。このようなマークエッジ記録方式の場合には、
長マークを繰り返し記録するため流動による劣化はさら
に顕著となる。始端部、終端部の一方が厚く、一方が薄
くなる場合には、下部保護層の膜厚等の調整で流動をつ
り合わせ、停止させられる可能性があるが、中央が厚
く、両端が薄くなる場合は記録膜組成や膜厚の調節では
対応困難である。
【0007】本発明の第1の目的は、記録情報信号に対
応した忠実な再生信号を得ることができる情報の記録媒
体を提供することにある。本発明の第2の目的は、記録
情報信号に対応した忠実な再生信号を得ることができる
情報の記録方法を提供することにある。本発明の第3の
目的は、そのような情報の記録方法を行うのに適した記
録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の記録媒体は、データ信号が記録され
るデータ領域の前後の少なくとも一方に、単一周波数か
らなる信号とランダムな信号とを組み合わせたダミー信
号により記録されたダミー領域(ガード領域ともいう)
を設けるようにしたものである。
【0009】この記録媒体は、エネルギービームの照射
によって情報の記録(書き換えも含む)が可能であり、
一般的には、予め同期信号等の情報を凹凸のピット及び
/又は相変化等による記録マークとして形成しているプ
リフォーマット領域がある。さらにこのプリフォーマッ
ト領域の他に記録領域が確保されている。この記録領域
には、上記データ領域とダミー領域が設けられている。
また、後のダミー領域に接してモーターの回転ジッター
による記録領域の伸び縮みを見越したバッファー領域を
設けることが好ましい。
【0010】ここで、上記のダミー領域を設けた目的の
一つは、多数回の書き換えにより記録膜の流動が起こっ
たとしても再生信号波形歪みがダミー領域に留まり、実
際に読み出さなければならないデータ領域の情報が損傷
しないようにするためのものである。さらに、ダミー領
域は、記録領域を形成する信号の書き始め位置の最大シ
フト幅よりも長くした方が好ましい。
【0011】本発明に用いる光記録膜としては、高速結
晶化が可能な結晶−非晶質相変化光記録膜や、非晶質−
非晶質間変化を利用する光記録膜や、結晶系又は結晶粒
径の変化等の結晶−結晶間相変化記録膜や、光磁気記録
膜が好ましいが、他の記録膜を用いてもよい。特に、G
e−Sb−Te系記録膜やAg−In−Sb−Te系記
録膜等の相変化を利用した記録膜等を用いればよい。ま
た、記録膜中に主成分材料よりも高融点であるCrTe
やAg2Te等の高融点材料を添加した記録膜を用いれ
ば、流動による記録膜膜厚変化をさらに抑制することが
できるので好ましい。
【0012】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の情報の記録方法は、エネルギービームの照射に
よって情報を記録するときに、データ信号を記録する前
後の少なくとも一方に、単一周波数からなる信号とラン
ダムな信号とを組み合わせたダミー信号を記録するよう
にしたものである。
【0013】ダミー信号をデータ信号の一方のみに付加
する場合は後側の方が好ましい。また、データ信号の後
に所定の規則でビット列(データ部ポストアンブル)を
付け加え、ダミー信号のマークかスペースのどちらか決
まった方から始まるように調節するのがよい。
【0014】なお、多数回書き換えを行ったときに、も
しもダミー信号がランダムな信号のみからなる信号の場
合には、ダミー領域終端部が流動による劣化が激しく、
一方、ダミー信号が単一周波数のみからなる信号の場合
には、流動速度が異なるデータ信号(ポストアンブルを
含む)とダミー信号が照射された境界付近で流動による
反射率変化が顕著に生じるため、データ部の一部が読み
だし不能になる場合がある。そこで本発明では、上述の
ようにダミー信号は、単一周波数からなる信号とランダ
ムな信号とを組み合わせた信号とした。
【0015】さらに、データ信号の後側に付加したダミ
ー信号は、ダミー信号中の単一周波数からなる信号がラ
ンダムな信号よりも時間的に遅れていることが好まし
く、ダミー信号中の単一周波数からなる信号のマーク長
がランダムな信号の平均マーク長より短いことが好まし
い。これにより、ダミー信号の始端部よりも後側で流動
による反射率変化が生じるためデータ部の読み出しが不
能になることはない。
【0016】また、データ信号の前側でVFO信号より
後に付加したダミー信号は、ダミー信号中のランダムな
信号が単一周波数からなる信号よりも時間的に遅れてい
ることが好ましく、ダミー信号中のランダムな信号の平
均マーク長が単一周波数からなる信号のマーク長より短
いことが好ましい。
【0017】また、ダミー信号中の単一周波数からなる
信号は、データ信号の最短信号と最長信号の間の信号に
対応したマーク長及びスペースよりなることが好まし
い。さらに、この単一周波数からなる信号のデューティ
ー比は、回路を簡単にできるため、40%から60%の
範囲であることが好ましい。さらに、この単一周波数か
らなる信号の周波数は、VFO信号の周波数と同じであ
ることが好ましい。
【0018】また、ダミーの信号とデータ信号を含む記
録信号は、その開始位置をランダムにシフトさせて記録
を行うことにより、流動による再生信号波形歪みの程度
を小さくすることができる。この場合、最大シフト幅は
付加するダミーの信号よりも長くすると流動によりVF
O領域及びデータ領域でエラーを生じてしまうので、ダ
ミーの信号よりも短くする方が好ましい。しかし、短す
ぎるとシフトの効果が小さくなるので、最大シフト幅は
ダミー信号の長さの1/20〜1/2程度が好ましい。
【0019】再生時は、目的のデータ領域の再生信号波
形のみを再生する。これにより、ダミー信号が記録され
るダミー領域及びバッファー領域の一部では流動による
再生信号波形歪みを僅かに生じるが、目的の信号が記録
される記録領域には流動による影響がなく、忠実に目的
の記録情報信号に対応した再生信号が得られる。さら
に、書き換え回数が増えても記録情報信号からの再生信
号波形には大きな歪みは生じにくい。中央から両端に向
かって流動が起こる場合、終端部の膜厚変化領域の幅の
方が広くなりやすいので、終端部のダミー領域にバッフ
ァー効果を持たせるだけで容量損失を効果的に低減でき
る。
【0020】本発明では、ダミー信号のパターンに関す
る情報等を、予め記録媒体上に記録している記録媒体を
用いることが好ましい。例えば、これらの情報は記録媒
体のコントロールトラック部に記録しておけばよい。
【0021】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の記録装置は、エネルギービームの照射に
よって情報が記録される情報の記録媒体と、エネルギー
ビームを照射するレーザ光源と、レーザ光源から照射さ
れるレーザ光を記録媒体上に照射する光学系と、記録媒
体とレーザ光の照射位置を相対的に移動させる手段と、
単一周波数からなる信号とランダムな信号とを組み合わ
せたダミー信号をデータ信号の前後の少なくとも一方に
付加する手段と、ダミー信号とデータ信号を含む記録信
号に対応してレーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、
記録媒体から反射されたレーザ光を検出する検出手段
と、検出手段により検出された信号よりダミー信号部分
を削除する手段より構成されるようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を実施例を用
いて説明する。 〈実施例1〉図1は、本実施例のディスクの構造断面図
を示したものである。まず、直径5インチ、厚さ0.6
mmのトラッキング用の溝を持ったポリカーボネイト基
板1上に、マグネトロンスパッタ法によって、まず厚さ
約110nmのZnS−SiO2からなる下部保護層2
を形成した。次にこの下部保護層2上にGe20Sb20
60の記録膜3を約20nmの厚さに形成し、この上に
ZnS−SiO2の上部保護層4を約20nmの膜厚に
形成し、さらにこの上にAl−Ti合金反射層5を約3
00nm形成した。これらの膜形成は同一のスパッタリ
ング装置内で順次行った。その後、この上に紫外線硬化
樹脂層6を塗布した後、ホットメルト接着剤7で保護板
8との密着張り合わせを行った。
【0023】なお、ここで保護板8の変わりに、他のポ
リカーボネイト基板上に同様に紫外線硬化樹脂層までを
形成した基板を密着張り合わせすることにより、記録容
量2倍の張り合わせディスクを得ることもできる。
【0024】図2は、本実施例に用いたディスクのセク
ターフォーマットの一例を示したものである。ヘッダー
領域9には、予めポリカーボネイト基板にセクターアド
レス等の情報を凹凸のピットとして形成してある。この
再生専用のヘッダー領域9の他に、ミラー領域10、記
録領域11がある。この記録領域11には、ギャップ領
域12、VFO領域13、SYNC(同期信号)領域1
4、ポストアンブル領域16及びデータ領域15が確保
されている。また、本実施例では、データ領域15の前
後にダミー領域(ガード領域)17、18を設けてい
る。さらに、後側のダミー領域18の後に、回転ジッタ
ーに対応するためのバッファー領域19も設けている。
このダミー領域17、18は、多数回の書き換えにより
記録膜の流動が起こったとしても、記録領域よりも前側
の領域では、流動による再生信号波形歪みが前側のダミ
ー領域17までで留まり、記録領域よりも後側の領域で
は、流動による再生信号波形歪みが後部ダミー領域18
までで留まり、実際に読み出さなければならないデータ
領域15の情報が損傷しないようにする働きをする。こ
こで、ダミー領域17、18は、記録信号の書き始め位
置の最大シフト幅よりも長くし、流動による記録膜膜厚
変化の大きい後側のダミー領域18の方を前側のダミー
領域17よりも長くしている。場合によっては、流動抑
制のためのダミー領域は、前側又は後側のどちらか一方
のみでもよい。どちらか一方にするときは後側だけにし
た方が効果が大きい。
【0025】記録は、データ信号の前側又は後側の少な
くとも一方に、ダミー信号を付加した信号で行えばよい
が、本実施例では、一例としてダミーの信号を500T
w(1Tw=34ns)の時間だけデータ信号の両側に
付加した。前記のように一方に付加する場合は後側の方
が好ましい。また、データ信号のすぐ後側に所定の規則
でビット列(データ部ポストアンブル)を付け加え、ダ
ミー領域がマークかスペースのどちらか決まった方から
始まるように調節している。
【0026】ここで、前記記録媒体を用いて多数回の書
き換えを行ったところ、ダミー信号がランダムな信号の
みからなる信号の場合には、ダミー領域終端部が流動に
よる劣化が激しく、ダミー信号が単一周波数のみからな
る信号の場合には、流動速度が大きく異なるデータ信号
(ポストアンブルを含む)とダミー信号が照射された境
界付近で記録膜流動の影響で流動してきた記録膜材料の
蓄積又は流出による記録膜材料の不足が起こり、その結
果反射率変化が顕著に生じたため、データ部の一部が読
み出し不能になった。
【0027】そこで本実施例では、ダミー信号として、
単一周波数からなる信号とランダムな信号とを組み合わ
せた信号を用いた。まず、データ信号の後側のダミー信
号は、単一周波数からなる信号の方がランダムな信号よ
りも時間的に遅れており、また単一周波数からなる信号
のマーク長の方がランダムな信号の平均マーク長よりも
短い信号とした。単一周波数としては、用いたデータ信
号中の最短信号と最長信号の間の信号に対応したマーク
長及びスペースよりなるものとした。ここでは最短信号
が3Tw、最長信号が15Twであるので、流動効果が
大きい6Tw信号の繰り返しとし、デューティー比を約
50%にした。特に、回路を簡単にするためにVFO信
号と同じ周波数にした場合が好ましい。
【0028】本実施例で用いた記録波形で多数回の書き
換えを行なったところ、データ信号の後側のダミー信号
の始端部よりも後側で流動による反射率変化が生じるた
めデータ部の読み出しが不能になることはなかった。ま
た、データ信号の前側のダミー信号は、VFO信号とデ
ータ信号の間に設け、ランダムな信号の方が単一周波数
からなる信号よりも時間的に遅れており、またランダム
な信号の平均マーク長の方が単一周波数からなる信号の
マーク長よりも短い信号とした。この場合も単一周波数
としては、用いたデータ信号中の最短信号と最長信号の
間の信号に対応したマーク長及びスペースよりなるもの
とし、ここでは流動効果が大きいVFO信号と同じ周波
数にした。場合によっては前側のダミー信号をVFO信
号のみとしてもよい。
【0029】本発明においては、ダミー信号中の単一周
波数からなる信号は、またダミー信号を付加した記録信
号の記録開始位置をランダムにシフトさせて書き換えを
行なうことにより、流動による再生信号波形歪みの程度
を小さくすることができた。この場合、最大シフト幅は
付加するダミーの信号よりも長くすると流動によりデー
タ領域でエラーを生じてしまうので、ダミーの信号より
も短くする方が好ましい。しかし、短すぎるとシフトの
効果が小さくなるので、最大シフト幅はダミー信号の長
さの1/20〜1/2程度が好ましい。本実施例では記
録開始位置を、効果が大きかった50Twの範囲内でラ
ンダムにシフトさせた。
【0030】再生時は、目的のデータ領域の再生信号波
形のみを再生した。これにより、ダミー信号が記録され
るダミー領域及びバッファー領域の一部では流動による
再生信号波形歪みを僅かに生じるが、目的の信号が記録
される記録領域には流動による影響がなく、確実に目的
の記録情報信号に対応した再生信号が得られた。さら
に、書き換え回数が増えても記録情報信号からの再生信
号波形には大きな歪みは生じにくい。
【0031】本実施例に用いたディスクのコントロール
トラック部には、ダミーの信号のパターンに関する情報
(例えば、単一周波数からなる信号とランダムな信号と
を組み合わせた信号等の情報)が予め凹凸のピットとし
て記録されており、この情報に従って記録を行った。
【0032】図3は、本実施例の記録再生装置における
記録再生系の構成図の一例を示したものである。記録を
行うには、予めディスクからダミーデータパターンの情
報を読み出す必要がある。その流れ図を図4に示す。ま
ず、装置にディスクがセットされたことを検出すると光
ヘッド23をディスクの最内周へ移動させ、レーザ駆動
回路21でレーザ22を読出しパワー1mWで発光させ
る。レーザ22から出たレーザ光は光ヘッド23内の光
学系を経て、光ヘッド上部の集光レンズでディスク24
に集光する。図3ではオートフォーカスがかかっていな
い状態であるが、オートフォーカスをかけると、ディス
クの厚さ方向の中央にある記録膜付近にレーザ光が集光
される。
【0033】ディスクからの反射光は光ヘッド23内の
光学系を通って光検出器25に入射する。記録再生装置
(図示せず)のコントローラから読出し開始命令がでる
と光検出器25の出力電圧は再生信号増幅器26で増幅
され、波形等化器27による波形等化処理の後、弁別器
28でディジタル的な2値信号に変換される。次ぎに復
号器(デコーダー)29で符号変換(複号)され、再生
信号のヘッダー部(プリフオーマット部)読取り回路3
3でヘッダー部の位置を確認し、ヘッダー部削除回路3
4でヘッダー部を分離、削除し、ディジタル再生信号を
得る。分離したヘッダー部からは、再生している部分が
ディスク上の最内周に位置するコントロールデータ部で
あるかどうかをコントロールデータ識別回路で識別し、
コントロールデータ部であればコントロールデータから
ダミーデータ情報分離回路39でダミーデータのパター
ンに関する情報(ディスクメーカーの推奨するダミーデ
ータパターンを示す情報信号)部分を分離して取り出
し、ダミーデータ信号発生器40に供給してダミーデー
タ信号を生成し、ダミーデータ用メモリー41に記憶さ
せる。
【0034】次に、情報の記録時には、まず、光ヘッド
を本実施例の記録再生装置(図示せず)のコントロール
部の指令により光ヘッド位置コントローラーの指令で所
定の記録位置に移動させる。次に、ダミーデータパター
ン読出し回路42により、ダミーデータ用メモリー41
に格納されていたダミーデータ信号を読み出し、、本記
録再生装置と接続しているパーソナルコンピューターに
よって与えられたディジタルデータ(ユーザーデータ)
を8−16変調の規則に従って符号化した記録データ信
号とダミーデータ信号をポストアンブル付加回路43に
入れ、記録データ信号の終端にポストアンブルを付加す
る。この信号と、ダミーデータ信号と、VFO信号(ク
ロック用の信号)と、SYNC信号(同期信号)とを加
算回路44によって継ぎ合わせ、得られたディジタルデ
ータ列を記録波形発生器45に入れて実際に記録する波
形の元となる波形を発生させる。この波形を、データの
ディスク上に書き始め位置をランダムにシフトさせる記
録開始位置制御器20を経てレーザ駆動回路21に入
れ、レーザ光の強弱により情報をディスク24上にオー
バーライトにより記録する。
【0035】記録したユーザーデータを読み出すときは
レーザ駆動回路によりレーザを読出しレーザパワーで発
光させ、上記のダミーデータ情報の読出し時にディジタ
ル再生信号を得たのと同様にしてディジタル再生信号を
得る。この場合は、コントロールデータ識別回路36で
コントロールデータではないことが認識されるので、再
生ユーザーデータコントローラー37によってメモリー
38に格納される。本実施例ではこのメモリーは記録再
生装置内にあるが、パーソナルコンピューター内のメモ
リーであってもよい。
【0036】本実施例では、連続サーボ方式の例を示し
たが、サンプルサーボ方式でも同様な効果が得られた。
また、本発明は、ディスク状のみならず、カード状等の
他の形態の記録媒体にも適用可能である。
【0037】〈実施例2〉図5は、本実施例に用いたデ
ィスクの構造断面図を示したものである。まず、直径5
インチ、厚さ0.6mmの連続サーボ用ポリカーボネイ
ト基板61上に、マグネトロンスパッタ法によって、厚
さ約80nmのZnS−SiO2からなる下部保護層6
2を形成した。次にこの下部保護層52上に、Al23
の下地層63を5nmの厚さに、Cr5Ge20Sb20
55の記録膜64を約20nmの厚さに形成した。この
上にZnS−SiO2の上部保護層65を約20nmの
膜厚に形成し、さらにこの上にSi層66を約80nm
の膜厚に形成した後、Al−Ti合金反射層67を約1
00nmの厚さに形成した。これらの膜形成は同一のス
パッタリング装置内で順次行った。その後、この上に紫
外線硬化樹脂層68を塗布した後、ホットメルト接着剤
69で保護板70との密着張り合わせを行った。
【0038】なお、保護板70の変わりに、実施例1と
同様に、他のポリカーボネイト基板の上に紫外線硬化樹
脂層まで形成した基板を密着張り合わせすることによ
り、記録容量2倍の張り合わせディスクが得られる。
【0039】このディスクに実施例1と同様な方法で記
録を行った。上記のAl23の下地層63は、下部保護
層62と記録膜64との間の相互作用(例えば、多数回
書き換えによる下部保護層からの記録膜中への元素の拡
散等)を抑制するために用いている。この下地層63を
設けることにより、下地層がないディスクに比べて多数
回書き換えによる反射率低下を大幅に低減することがで
きた。また、本実施例のように反射層を2層にした場合
には、流動による反射率変動を抑制する効果があり好ま
しい。
【0040】また、CrTe等の高融点材料を添加して
いないGe−Sb−Te系相変化記録膜やAg−In−
Sb−Te系相変化記録膜においても、このようなダミ
ー信号を付加した記録波形を用いることにより流動抑制
の効果はあったが、CrTeやAg2Te等の高融点材
料を添加した記録膜の方が流動を緩和するため、記録パ
ワーマージンが大きくなり好ましい。
【0041】本発明に用いる記録膜としては、高速結晶
化が可能な結晶−非晶質相変化光記録膜や、非晶質−非
晶質間変化を利用する記録膜、結晶系や結晶粒径の変化
等の結晶−結晶間相変化記録膜及び光磁気記録膜が好ま
しいが、他の記録膜を用いても効果はあった。また、本
実施例に用いた記録再生装置は、実施例1とほぼ同様の
ものとした。
【0042】
【発明の効果】本発明の記録媒体によれば、データ信号
を記録するデータ領域の前後の少なくとも一方に単一周
波数からなる信号とランダムな信号とを組み合わせたダ
ミー信号を記録するダミー領域を有することにより、目
的の記録情報信号を忠実に再生できた。また、本発明の
情報の記録方法によれば、記録膜の流動の影響を受けに
くいので、目的の記録情報信号を忠実に再生することが
できた。また、本発明の記録装置は、上記の情報の記録
方法を行うのに適していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のディスクの断面構造図。
【図2】セクターフォーマットの一例を示す図。
【図3】本発明の実施例1の記録装置の構成図。
【図4】本発明の実施例1の記録方法の流れ図。
【図5】本発明の実施例2のディスクの断面構造図。
【符号の説明】
1、61…ポリカーボネート基板 2、62…下部保護層 3、64…記録膜 4、65…上部保護層 5、67…Al−Ti合金反射層 6、68…紫外線硬化樹脂層 7、69…ホットメルト接着層 8、70…保護板 9…ヘッダー領域 10…ミラー領域 11…記録領域 12…ギャップ領域 13…VFO領域 14…SYNC領域 15…データ領域 16…ポストアンブル領域 17、18…ダミー領域 19…バッファー領域 20…記録開始位置制御器 21…レーザ駆動回路 22…レーザ 23…光ヘッド 24…ディスク 25…光検出器 26…再生信号増幅器 27…波形等化器 28…弁別器 29…復号器(デコーダー) 33…ヘッダー部読取り回路 34…ヘッダー部削除回路 36…コントロールデータ識別回路 37…再生ユーザーデータコントローラー 38…メモリー 39…ダミーデータ情報分離回路 40…ダミーデータ信号発生器 41…ダミーデータ用メモリー 42…ダミーデータパターン読出し回路 43…ポストアンブル付加回路 44…加算回路 45…記録波形発生器 63…下地層 66…Si層
フロントページの続き (72)発明者 宮本 真 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 ▲廣▼常 朱美 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの照射によって、光記録
    膜に情報の記録が可能な情報の記録媒体において、デー
    タ信号が記録されるデータ領域の前後の少なくとも一方
    に、単一周波数からなる信号とランダムな信号とを組み
    合わせたダミー信号により記録されたダミー領域を有す
    ることを特徴とする情報の記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報の記録媒体において、
    上記ダミー信号のパターンに関する情報が記録されたコ
    ントロールトラック部を有することを特徴とする情報の
    記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の情報の記録媒体にお
    いて、上記光記録膜は、相変化を利用した光記録膜であ
    ることを特徴とする情報の記録媒体。
  4. 【請求項4】エネルギービームの照射によって情報を記
    録する情報の記録方法において、データ信号を記録する
    前後の少なくとも一方に、単一周波数からなる信号とラ
    ンダムな信号とを組み合わせたダミー信号を記録するこ
    とを特徴とする情報の記録方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の情報の記録方法において、
    上記ダミー信号は、上記データ信号の少なくとも後に記
    録し、上記ダミー信号中の単一周波数からなる信号がラ
    ンダムな信号よりも時間的に遅れていることを特徴とす
    る情報の記録方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の情報の記録方法において、
    上記ダミー信号中の単一周波数からなる信号のマーク長
    がランダムな信号の平均マーク長より短いことを特徴と
    する情報の記録方法。
  7. 【請求項7】請求項4記載の情報の記録方法において、
    上記ダミー信号は、上記データ信号の少なくとも前に記
    録し、上記ダミー信号中のランダムな信号が単一周波数
    からなる信号よりも時間的に遅れていることを特徴とす
    る情報の記録方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の情報の記録方法において、
    上記ダミー信号中のランダムな信号の平均マーク長が単
    一周波数からなる信号のマーク長より短いことを特徴と
    する情報の記録方法。
  9. 【請求項9】請求項4から8のいずれか一に記載の情報
    の記録方法において、上記ダミー信号中の単一周波数か
    らなる信号は、上記データ信号の最短信号と最長信号の
    間の信号に対応したマーク長及びスペースよりなること
    を特徴とする情報の記録方法。
  10. 【請求項10】請求項4から9のいずれか一に記載の情
    報の記録方法において、上記ダミー信号の中の単一周波
    数からなる信号のデューティー比は、40%から60%
    の範囲であることを特徴とする情報の記録方法。
  11. 【請求項11】請求項4から10のいずれか一に記載の
    情報の記録方法において、上記ダミー信号の中の単一周
    波数からなる信号の周波数は、上記ダミー信号より前に
    記録するVFO信号の周波数と同じであることを特徴と
    する情報の記録方法。
  12. 【請求項12】請求項4から11のいずれか一に記載の
    情報の記録方法において、上記ダミーの信号と上記デー
    タ信号を含む記録信号は、その開始位置をランダムにシ
    フトさせて記録を行うことを特徴とする情報の記録方
    法。
  13. 【請求項13】エネルギービームの照射によって情報が
    記録される情報の記録媒体、エネルギービームを照射す
    るレーザ光源、該レーザ光源から照射されるレーザ光を
    上記記録媒体上に照射する光学系、上記記録媒体と上記
    レーザ光の照射位置を相対的に移動させる手段、単一周
    波数からなる信号とランダムな信号とを組み合わせたダ
    ミー信号をデータ信号の前後の少なくとも一方に付加す
    る手段、上記ダミー信号と上記データ信号を含む記録信
    号に対応して上記レーザ光源を駆動するレーザ駆動手
    段、上記記録媒体から反射されたレーザ光を検出する検
    出手段及び該検出手段により検出された信号よりダミー
    信号部分を削除する手段を少なくとも有することを特徴
    とする記録装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の記録装置において、上
    記情報の記録媒体は、上記ダミー信号のパターンに関す
    る情報が記録されたコントロールトラック部を有するこ
    とを特徴とする記録装置。
JP5821397A 1997-03-13 1997-03-13 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置 Withdrawn JPH10255270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5821397A JPH10255270A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5821397A JPH10255270A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10255270A true JPH10255270A (ja) 1998-09-25

Family

ID=13077786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5821397A Withdrawn JPH10255270A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10255270A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7068587B2 (en) Method for reproducing information data from a recording medium having dummy data shifted at random
JP3057518B2 (ja) 光記録媒体の信号再生方法
JPH04149834A (ja) 相変化型光学式情報記録媒体
JPH05334673A (ja) 相変化型光ディスクの再生方式
JP3816583B2 (ja) 光学的情報記録媒体の記録方法
JPH10255270A (ja) 情報の記録媒体、記録方法及び記録装置
JP3251553B2 (ja) 情報の記録方法
JP3330124B2 (ja) 情報の記録媒体、記録方法および記録装置
JP3435272B2 (ja) 情報の記録媒体と記録方法および記録装置
JP3314565B2 (ja) 光学情報記録媒体の記録・再生方法
JP3761539B2 (ja) 光学的情報記録媒体の記録方法
JP3761540B2 (ja) 光学的情報記録装置
JP3761514B2 (ja) 光学的情報記録媒体の記録方法および装置
JP2001110057A (ja) 光学式記録情報再生方法、その再生装置および光学式情報記録媒体
JP2002032917A (ja) 光学的情報記録媒体の記録方法および装置
JP2004220749A (ja) 光学的情報記録装置
JP2000090482A (ja) 情報記録媒体およびこれを用いた情報記録再生方法
JPH0863776A (ja) 光ヘッドおよび光ディスクおよび光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601