JPH1025499A - 水性ゲル状車両用洗浄剤 - Google Patents
水性ゲル状車両用洗浄剤Info
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- JPH1025499A JPH1025499A JP8179650A JP17965096A JPH1025499A JP H1025499 A JPH1025499 A JP H1025499A JP 8179650 A JP8179650 A JP 8179650A JP 17965096 A JP17965096 A JP 17965096A JP H1025499 A JPH1025499 A JP H1025499A
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Abstract
粘性ゲル状を示し、保管時の安定性が良好で、使用時に
水とよく混和し、発泡性及び洗浄性が良好である、水性
ゲル状車両用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 (A)アニオン界面活性剤7〜23重量
%、(B)両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の中か
ら選ばれた少なくとも1種0.5〜3重量%、(C)植
物性脂肪酸及び植物性油脂の一方あるいは両方とアルカ
ノールアミンとの反応生成物よりなるゲル化増粘剤1〜
6重量%、及び(D)塩類0.1〜8重量%を含有し、
かつ20℃における粘度が10,000mPa・S以上
の水性ゲルを調製する。
Description
洗浄剤、さらに詳しくいえば、界面活性剤量が多くても
均一で、安定な、高粘性ゲル状を示し、保管時の安定性
が良好で、使用時に水とよく混和し、発泡性及び洗浄性
が良好である、水性ゲル状車両用洗浄剤に関するもので
ある。
常、液状の洗浄剤が、それを予め水で希釈するか、ある
いはスポンジ等の洗浄具に直接塗布するなどして、使用
されている。水で希釈する場合には、洗浄剤を十分に発
泡させてから使用しないと、車両塗装面に存在する粉塵
等の小粒子が洗浄具で引きづられて塗装面に無数の擦過
傷が形成されるおそれがあるし、また洗浄具への塗布の
場合も、液状の洗浄剤が洗浄具に浸透してしまうため、
車両塗装面との接触部分には洗浄剤が一部しか残留しな
いことになり、発泡性が低減するのを免れない。
塗布したほぼ全量が内部に浸透、吸収されずに洗浄面に
保持しうる、ゲル状の高粘度が要求される。このような
高粘度の要求特性は、洗浄剤中の界面活性剤濃度を上昇
させることでも得られるが、界面活性剤の量が多くなり
すぎて水との混和性がそこなわれるし、また車両塗装面
を侵食したり、コスト高となるので好ましくない。
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド等のアクリル系増粘剤や合成ケイ酸塩等の鉱物系増粘
剤が用いられてきた。これらの増粘剤は、アニオン界面
活性剤やカチオン界面活性剤等の帯電物質の存在下では
増粘困難になり、このような帯電型界面活性剤を含有す
る車両用洗浄剤をゲル状の高粘度のものとするには増粘
剤を大量に用いることが必要となる。また、これらの増
粘剤を用いると、増粘剤が塗装面に大量に固着し、汚れ
を吸着するため洗浄性能が著しく低下する。また、保管
場所や運搬時のコストを考えると、界面活性剤成分の濃
度ができるだけ高いもの、つまり製品が小型化したもの
が好ましいが、従来の増粘剤でゲル化しうる車両用洗浄
剤中の界面活性剤の含有量は多くても5重量%程度であ
る。
は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキシ
エチルセルロース等のセルロース誘導体や、キサンタン
ガムのようなオリゴ糖系増粘剤があるが、最高到達粘度
が10,000mPa・S以下であり、ゲル化には至ら
ない。また、ゼラチンや、寒天や、アルギン酸等の食用
ゲル化剤はpHの影響を受けやすく、また使用時に水と
の親和性が極端に悪く取扱いが困難となるし、また微生
物による腐敗等の影響を受けやすく長期保存安定性が良
好でない。
従来の欠点を克服し、界面活性剤量が多くても、均一
で、安定な、高粘性ゲル状を示し、保管時の安定性が良
好で、使用時に水とよく混和し、発泡性及び洗浄性が良
好である、水性ゲル状車両用洗浄剤を提供することを目
的としてなされたものである。
良好な性質を有する水性ゲル状車両用洗浄剤を開発する
ために種々研究を重ねた結果、ゲル化増粘剤に、植物性
脂肪酸又は植物性油脂とアルカノールアミンとの反応生
成物を用い、これにアニオン界面活性剤と両性界面活性
剤又は半極性界面活性剤を組み合わせ、さらに塩類を添
加することにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
活性剤7〜23重量%、(B)両性界面活性剤及び半極
性界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種0.5〜
3重量%、(C)植物性脂肪酸及び植物性油脂の一方あ
るいは両方とアルカノールアミンとの反応生成物よりな
るゲル化増粘剤1〜6重量%、及び(D)塩類0.1〜
8重量%を含有し、かつ20℃における粘度が10,0
00mPa・S以上の水性ゲルであることを特徴とする
水性ゲル状車両用洗浄剤を提供するものである。
オン界面活性剤は、洗浄成分の主成分であり、車両塗装
面の汚れの洗浄性能に優れ、高発泡性で、それにより塗
装面の粉塵などの付着粒子を包み込み、作業時の擦過傷
の形成を防止する作用を示す。
限はないが、代表的には以下に示すものが挙げられる。
炭素数が12〜18程度のアルキル基を有するアルキル
フェニルスルホン酸塩、例えばラウリルベンゼンスルホ
ン酸塩、ステアリルベンゼンスルホン酸塩など。炭素数
が12〜18程度のアルケニル基を有するα‐オレフィ
ンスルホン酸塩、例えば2‐アルケンスルホン酸塩と3
‐ヒドロキシアルカンスルホン酸塩との混合物など。炭
素数が8〜12程度のアルキル基を有するジアルキルス
ルホコハク酸エステル塩、例えばジ‐(2‐エチルヘキ
シル)スルホコハク酸エステル塩、ジラウリルポリオキ
シエチレンスルホコハク酸エステル塩、ジオクチルスル
ホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸ポリオキシエチ
レンラウロイルエタノールアミドエステル塩など。炭素
数が12〜18程度のアルキル基やアルケニル基を有す
る高級アルコール硫酸エステル塩、例えばラウリル硫酸
エステル塩、ステアリル硫酸エステル塩、オイレル硫酸
エステル塩など。炭素数が12〜18程度のアルキル基
を有するポリオキシエチレン高級アルキルエーテル硫酸
エステル塩(平均EO付加モル数2〜4)、例えばポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステル塩、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンヤシ油アルキルエーテル硫酸エステル
塩など。炭素数が12〜18程度のアルキル基を有する
ポリオキシエチレン高級アルキルエーテルカルボン酸塩
(平均EO付加モル数2〜4.5)、例えばポリオキシ
エチレンラウリルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレン
トリデシルエーテル酢酸塩など。炭素数が12〜18程
度のアルキル基やアルケニル基を有するメチルタウリン
酸塩系界面活性剤、例えばラウリルメチルタウリン酸
塩、オレイルタウリン酸塩など。炭素数が12〜18程
度のアルキル基を有するアラニン系界面活性剤、例えば
ラウリルアラニン塩系など。
対イオンのカチオンを生成するものとして、ナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウムなどのア
ルカリ土類金属、トリエタノールアミンなどのアルカノ
ールアミン、アンモニアなどを挙げることができる。
しくはα‐オレフィンスルホン酸塩、高級アルコール硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルキルエーテ
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルキルエ
ーテルカルボン酸エステル塩が用いられ、中でも特に高
級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級
アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
高級アルキルエーテルカルボン酸エステル塩が用いら
れ、それにより目的洗浄剤に、20℃における粘度3
0,000mPa・S以上及び良好な発泡性を付与しう
る。
アニオン界面活性剤の配合量は、7〜23重量%、好ま
しくは9〜19重量%の範囲で選ばれる。この量が7重
量%未満では粘度上昇が不足し、完全なゲル化までに至
らず、特に外気温が40℃を超えると極端に粘度が減少
し、洗浄剤は液状になり流動し始めるし、また23重量
%を超えても粘度上昇が不足し、完全なゲル化までに至
らない上に、使用時に水との混和性が良好でなくなる。
は、(B)成分として両性界面活性剤及び半極性界面活
性剤の中から選ばれた少なくとも1種が用いられる。
であり、車両塗装面の汚れの洗浄性能に優れ、使用時に
水との混和性を良好にする作用を示す。
ないが、代表的には以下に示すものが挙げられる。炭素
数が12〜18程度のアルキル基を有するアルキルアミ
ノカルボン酸塩、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩
など。炭素数が12〜18程度のアルキル基を有するア
ルキルカルボキシベタイン類、例えばラウリルジメチル
アミノカルボキシベタイン、ステアリルジメチルアミノ
カルボキシベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノカ
ルボキシベタイン、ヤシ油アルキルアミドプロピルジメ
チルアミノカルボキシベタインなど。炭素数が12〜1
8程度のアルキル基を有するアルキルイミダゾリン型化
合物、例えば2‐ラウリル‐N‐カルボキシエチル‐N
‐ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなど。
成分であり、起泡力に優れ、成分中のアミドと併用する
ことにより、増粘効果を与える作用を有する。
はないが、例えば炭素数が12〜18程度のアルキル基
を有するアミンオキシド類、具体的にはラウリルジメチ
ルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシ
ド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げ
られる。
ルキルカルボキシベタイン類やアミンオキシド類が用い
られ、中でも特にアルキルカルボキシベタイン類が用い
られ、それにより目的洗浄剤に、増強された洗浄力や起
泡力及び良好な粘度上昇効果を付与しうる。
(B)成分の配合量は、0.5〜3重量%、好ましくは
1〜2重量%の範囲で選ばれる。この量が0.5重量%
未満では粘度上昇が不足し、完全なゲル化までに至ら
ず、特に外気温が40℃を超えると極端に粘度が減少
し、洗浄剤は液状になり流動し始めるし、また3重量%
を超えても車両の塗装面に対して浸透、膨潤などの悪影
響を及ぼし、使用時に水との混和性が良好でなくなる。
は、粘度を上昇させる作用を示す。このゲル化増粘剤
は、植物性脂肪酸又は植物性油脂又は両者とアルカノー
ルアミンとの反応生成物である。
イン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等
が、また植物性油脂としてはトウモロコシ油、綿実油、
オリーブ油、大豆油、ヒマワリ油、ヤシ油系油脂(ヤシ
油、パーム油、パーム核油等)等がそれぞれ挙げられ、
これらは1種用いてもよいし、また2種以上用いてもよ
い。
ールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミンなどが挙げられ、
これらは1種用いてもよいし、また2種以上用いてもよ
い。
アミド化合物、エステル化合物、エーテル化合物を主成
分とし、これに脂肪酸同士の縮合物や未反応の脂肪酸、
アルカノールアミン等が加わった混合物が好ましく、中
でも高粘度を付与しうる点で、ラウリン酸‐ジエタノー
ルアミンの反応生成混合物、ヤシ油‐モノエタノールア
ミンの反応生成混合物、ヤシ油‐ジエタノールアミンの
反応生成混合物、改質オレイン酸‐ジエタノールアミン
の反応生成混合物などが好ましく、その他オレイン酸‐
ジエタノールアミンの反応生成混合物、オレイン酸‐モ
ノイソプロパノールアミンの反応生成混合物などが挙げ
られる。このようなものとして、例えばCalamid
e F、Calamide C、Calamide
O、Calamide LL、Calamide M
C、Calamide LL、Calamide L
M、Calamide CWT、Calamide C
W‐100(以上いずれもパイロット ケミカル カン
パニー製、商品名)などが市販されている。
(C)成分の配合量は、1〜6重量%、好ましくは実際
に使用時の取扱い性からして2〜5重量%の範囲で選ば
れる。この量が1重量%未満では粘度が不足し完全なゲ
ル化には至らず、外気温が40℃を越えると流動し始め
るし、また6重量%を越えてもそれに見合う粘度上昇な
どの添加効果の向上が十分には得られず、コスト的にも
不適当である。また車両の塗装面に対して、浸透・膨潤
等の悪影響を及ぼす可能性があるため好ましくない。
は、(D)成分として塩類が用いられる。この塩類は、
粘度調整作用を示し、さらに種類によってはpH調整作
用、ビルダー作用、防錆作用、キレート作用等の副次的
作用を示す。
溶性塩が挙げられる。中でもアルカリ金属やアルカリ土
類金属の水溶性塩が好ましく、例えば、塩化リチウム、
亜硝酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナト
リウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸二ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸水
素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、臭化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸
水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、次亜リン酸ナ
トリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウム、ピロリン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、モ
リブデン酸ナトリウム、過マンガン酸ナトリウム、クエ
ン酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、安息香酸ナトリ
ウム、コハク酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、リ
ンゴ酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、亜硝酸カリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸カリ
ウム、塩化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸二カリウム、硫酸カリウム、硫酸水素カリウ
ム、チオ硫酸カリウム、亜硫酸カリウム、臭化カリウ
ム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リ
ン酸三カリウム、次亜リン酸カリウム、ピロリン酸カリ
ウム、メタリン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、
ヘキサメタリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、ホウ
酸カリウム、モリブデン酸カリウム、過マンガン酸カリ
ウム、クエン酸カリウム、フタル酸カリウム、安息香酸
カリウム、コハク酸カリウム、マレイン酸カリウム、リ
ンゴ酸カリウム、シュウ酸カリウム、酢酸カリウム、塩
化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、
リン酸二水素カルシウム、塩化カルシウム、次亜リン酸
カルシウムなどが挙げられる。その他、水溶性塩とし
て、硫酸アンモニウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、
硫酸アルミニウム、硫酸ニッケル、硫酸第一鉄、硫酸第
二鉄、塩化第二鉄、ホウ酸アンモニウム、塩化マンガ
ン、硫酸マンガン、リン酸三アンモニウム、リン酸二水
素アンモニウム等を挙げることができる。こられは1種
用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いても
よい。
を示すものとしては、例えばpHを上げる場合は、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メ
タケイ酸カリウム等が、pHを下げる場合は、リン酸二
水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化アルミニ
ウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム等が挙げ
られる。
を示すものとしては、例えば硫酸カリウム・10水塩
(ボウ硝)や、一般的なアルカリ性ビルダーである、炭
酸ナトリウム、炭酸二水素ナトリウム(重曹)、セスキ
炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、セスキケイ酸
ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナト
リウム等が挙げられる。
水等により車両の未塗装部等に生じる錆を防止する作用
を示すものとしては、好ましくは無機系防錆剤、例えば
重クロム酸ナトリウムのようなクロム酸塩、メタケイ酸
ナトリウムのようなケイ酸塩、亜硝酸ナトリウムや亜硝
酸カリウムのような亜硝酸塩、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウムのようなポリリン酸塩、これらと安息香酸ナトリウ
ムとの混合物等が挙げられる。
おける洗浄力低下を防止する作用を示すものとしては、
好ましくはキレート化合物塩、例えばエチレンジアミン
四酢酸塩、ニトリロトリ酢酸塩、ウラミル二酢酸塩など
が挙げられる。このような、粘度調整にあるいはそれと
ともにそれ以外の副次的効果を付与させる目的で用いら
れる塩類は、1種用いてもよいし、また2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
(D)成分の配合量は、0.1〜8重量%、好ましくは
0.5〜7重量%の範囲で選ばれる。この範囲内におい
て、ゲル化増粘剤と塩類の配合量を変動させることで、
粘度を調整することができる。この量が0.1重量%未
満ではゲル化のために洗浄剤中の他の成分(例えば界面
活性剤、ゲル化増粘剤)の重量割合を増加させねばなら
ず、コスト高となるし、また8重量%を越えるとかえっ
て洗浄剤の粘度を低下させてしまう。
適なのは、アニオン界面活性剤がα‐オレフィンスルホ
ン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレン高級アルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオ
キシエチレン高級アルキルエーテルカルボン酸塩で、両
性界面活性剤がアルキルカルボキシベタイン類又はアミ
ンオキシド類で、ゲル化増粘剤がラウリン酸とジエタノ
ールアミンとの反応生成混合物、ヤシ油とモノエタノー
ルアミンとの反応生成混合物、ヤシ油とジエタノールア
ミンとの反応生成混合物又は改質オレイン酸とジエタノ
ールアミンとの反応生成混合物で、塩類がアルカリ金属
又はアルカリ土類金属の水溶性塩であるもの、特に好適
なのは、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレン高級アルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオ
キシエチレン高級アルキルエーテルカルボン酸塩9〜1
9重量%、アルキルカルボキシベタイン類1〜2重量
%、改質オレイン酸とジエタノールアミンとの反応生成
混合物2〜5重量%、アルカリ金属の水溶性塩0.5〜
7重量%を含有する水性ゲルからなるものである。
したアニオン界面活性剤を水と混合溶解し、ゲル化増粘
剤を加え撹拌溶解し、次いで両性界面活性剤及び塩類を
添加して増粘ゲル化させることによって調製することが
できる。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
し、また、試料の物性は以下の測定法あるいは評価法に
より求めた。 (1)粘度:B型粘度計を使用し、試料温度20℃にて
測定した。 (2)流動性:試料を容器に入れ、傾けたときの流動状
態を室温にて目視判定した。 ○:ゲル状で流動しないかあるいは流動しにくい。 △:やや流動する。 ×:明らかに流動する。 (3)温度安定性:試料を−15℃と50℃の間を4時
間毎に、昇降温するサイクリング試験機中に2週間放置
し、色相や、分離、固化等の形態の変化の有無を観察し
た。 ○:色相又は形態の変化がほとんど認められない。 △:色相又は形態の変化が若干認められる。 ×:色相又は形態の変化がかなり認められる。
は略称で示す組成成分は、次のとおりのものである。 POELES:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸ナトリウム CNOAB:ヤシ油アルキルベタイン MO‐DEA:改質オレイン酸‐ジエタノールアミン反
応生成物 LBS:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム α‐OS:α‐オレフィンスルホン酸ナトリウム LSE:ラウリル硫酸エステルナトリウム POELEA:ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢
酸ナトリウム DLPESS:ジラウリルポリオキシエチレンスルホコ
ハク酸エステルナトリウム COADCB:ヤシ油アルキルジメチルアミノカルボキ
シベタイン CNPDCB:ヤシ油アルキルアミドプロピルジメチル
アミノカルボキシベタイン SDCB:ステアリルジメチルアミノカルボキシベタイ
ン LDO:ラウリルジメチルアミンオキシド CO‐DEA:ヤシ油‐ジエタノールアミン反応生成物 LA‐DEA:ラウリン酸‐ジエタノールアミン反応生
成物 CO‐MEA:ヤシ油‐モノエタノールアミン反応生成
物 EDTA塩:EDTA・二ナトリウム
テル硫酸ナトリウム、ベタイン系両性界面活性剤のヤシ
油アルキルベタイン、ゲル化増粘剤の改質オレイン酸‐
ジエタノールアミン反応生成混合物、塩化ナトリウム、
精製水を第1表に示す処方割合で混合溶解し、水性ゲル
状車両用洗浄剤試料を調製し、各試料の粘度を測定し、
流動性及び温度安定性を評価した。
性を示すのに対し、各実施例の試料は、良好な高粘性ゲ
ル状を呈し、温度安定性に優れ、中でもアニオン界面活
性剤9〜19重量%、両性界面活性剤1〜2重量%、ゲ
ル化増粘剤2〜5重量%、塩類0.5〜7重量%の範囲
内において特に良好な高粘性ゲル状を呈することが分
る。また、実施例1〜5の洗浄剤試料の温度による粘度
変化について測定した結果をそれぞれ◆、■、▲、●及
び◇の符号によるグラフとして図1に示す。これより、
実施例の試料は40℃でも粘度10,000mPa・S
以上を示し、夏季などの高温条件下でもゲル状の外観を
維持しうることが分る。
た。各試料の粘度を測定し、流動性及び温度安定性を評
価した。
性ゲル状を呈し、温度安定性に優れることが分る。
た。各試料の粘度を測定し、流動性及び温度安定性を評
価した。
性ゲル状を呈し、温度安定性に優れることが分る。
た。各試料の粘度を測定し、流動性及び温度安定性を評
価した。
性ゲル状を呈し、温度安定性に優れることが分る。
た。各試料の粘度を測定し、流動性及び温度安定性を評
価した。
性ゲル状を呈し、温度安定性に優れることが分る。
のような種々の優れた効果を奏する。 界面活性剤の濃度が20重量%程度以上であっても、
安定な水性ゲルの外観を呈し、しかも保存安定性に優
れ、保管時に白濁、層分離等の弊害を生じることがな
い。 界面活性剤の濃度が20重量%程度以上と従来品に比
べ高濃度であっても、各成分が水に均一に溶解した安定
な高粘性水性ゲル状とすることが可能で、しかも使用時
に速やかに水に溶解し発泡することで、車両の塗装面の
汚れを素早く洗浄・除去することができる。 ハンディータイプのコンパクトカーシャンプーとして
用いることができ、この洗浄剤を水で濡らしたスポンジ
等の洗車具に直接取り、手で少し揉むことで発泡でき、
簡単かつ容易に使用でき、作業性に優れる。 従来より界面活性剤を高濃度とすることができ、容器
をボトル形状からより小型化された容器、たとえばチュ
ーブ形状やワンプッシュディスペンサー形状の容器に変
えることができ、それにより、運送、保管等に要するコ
ストを大きく低減することができる上に、使用時の取り
扱い性も向上する。
変化を示すグラフ。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)アニオン界面活性剤7〜23重量
%、(B)両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の中か
ら選ばれた少なくとも1種0.5〜3重量%、(C)植
物性脂肪酸及び植物性油脂の一方あるいは両方とアルカ
ノールアミンとの反応生成物よりなるゲル化増粘剤1〜
6重量%、及び(D)塩類0.1〜8重量%を含有し、
かつ20℃における粘度が10,000mPa・S以上
の水性ゲルであることを特徴とする水性ゲル状車両用洗
浄剤。 - 【請求項2】 アルカノールアミンがジエタノールアミ
ンである請求項1記載の水性ゲル状車両用洗浄剤。 - 【請求項3】 pH調整作用を示す塩類を用いる請求項
1又は2記載の水性ゲル状車両用洗浄剤。 - 【請求項4】 洗剤用ビルダー機能を有する塩類を用い
る請求項1、2又は3記載の水性ゲル状車両用洗浄剤。 - 【請求項5】 防錆作用を示す塩類を用いる請求項1な
いし4のいずれかに記載の水性ゲル状車両用洗浄剤。 - 【請求項6】 キレート化合物塩を用いる請求項1ない
し5のいずれかに記載の水性ゲル状車両用洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17965096A JP3609903B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 水性ゲル状車両用洗浄剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17965096A JP3609903B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 水性ゲル状車両用洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1025499A true JPH1025499A (ja) | 1998-01-27 |
JP3609903B2 JP3609903B2 (ja) | 2005-01-12 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3609903B2 (ja) |
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