JPH10253619A - 雨水等の自動計量装置 - Google Patents

雨水等の自動計量装置

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JPH10253619A
JPH10253619A JP5178997A JP5178997A JPH10253619A JP H10253619 A JPH10253619 A JP H10253619A JP 5178997 A JP5178997 A JP 5178997A JP 5178997 A JP5178997 A JP 5178997A JP H10253619 A JPH10253619 A JP H10253619A
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JP
Japan
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rainwater
float
measuring
case
packing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5178997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masabumi Matsuda
正文 松田
Masahiko Tanaka
雅彦 田中
Naoki Miyagawa
直樹 宮川
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Chuo Seisakusho KK
Original Assignee
Chuo Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Chuo Seisakusho KK filed Critical Chuo Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水の正確な計量とその計量した雨水を確実
に次工程の測定部に導入することができる雨水等の自動
計量装置を提供すること。 【解決手段】 ロート状の受水器1とその下部に配置さ
れる計量ケース2とからなり、この計量ケース2内には
受水器1より供給される水量に応じて浮力により上下動
する上部フロート3aと下部フロート3bが収納されて
いる。下部フロート3bには芯棒4により連結され、上
部フロート3aに挿通された芯棒4の上端部には受水器
1の排出口1cを開閉するためのパッキン5が装着さ
れ、芯棒4の上部フロート3aより上方に突出した部分
には拡大径部4aが設けられ、また下部フロート3bの
下部には計量ケース2の排出口2cを開閉するためのパ
ッキン6が装着されたものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば酸性雨自動
測定装置に用いられる雨水等の自動計量装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、酸性雨の頻発や化学物質等による
汚染など地球規模の汚染は大きな社会問題となってお
り、雨水の化学主成分の状態について的確な情報を得る
ことは環境変化の把握とその対策のための重要な課題と
なっている。そこで、例えば特開平5−288744号
公報に示されるような酸性雨自動測定装置等が種々開発
され雨水の自動測定が行われている。
【0003】この場合、雨水の組成および濃度は降り始
めの雨と降雨が継続した後の雨では異なることから、例
えば降雨1mm毎に定量的に採取したり、定時的に一定期
間における降雨を採取して分析する等正確な雨水の計量
が必要である。ところが、従来の雨水等の自動計量装置
においてはロート状の受水器と転倒マスを利用したもの
が一般的で、該受水器で受けた雨水を転倒マスの測定部
に移す際に飛び跳ね等によってこぼれ落ちることがあ
り、計量された雨水が全量次工程の測定部に導入されな
い場合があるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、雨水の計量を正確に行うこと
ができるとともに計量した雨水を全量次工程の測定部に
導入することができる雨水等の自動計量装置を提供する
ことを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の雨水等の自動計量装置は、ロート
状の受水器とその下部に配置される計量ケースとからな
り、この計量ケース内には受水器より供給される水量に
応じて浮力により上下動する上部フロートと下部フロー
トが収納され、該下部フロートに固着され、上部フロー
トに挿通される芯棒の上端部には受水器の排出口を開閉
するためのパッキンが装着され、該芯棒の上部フロート
から上方に突出した部分には拡大径部が設けられ、また
下部フロートの下部には計量ケースの排出口を開閉する
ためのパッキンが装着されていることを特徴とするもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図中1はロート状の受水
器、2はその下部に配置される計量ケース2である。そ
して本発明においては、従来のような転倒マスに換え密
閉構造の計量ケース2を使用することにより一定量の雨
水をこぼれ落ちることなく正確に、かつ塵埃の付着によ
る測定誤差を生じさせることなく次工程の測定部に導入
できるようにした点に特徴を有するものである。
【0007】即ち、本発明の計量ケース2は径の大きい
筒状の上部ケース2aとそれよりも径の小さい筒状の下
部ケース2bからなり、該計量ケース2内には受水器1
より供給される水量に応じて浮力により上下動する上部
フロート3aと下部フロート3bがそれぞれ上部ケース
2aと下部ケース2bに収納されているとともに、該下
部フロート3bには上部フロート3aに挿通された芯棒
4が固着されている。そして、該芯棒4の上端部には受
水器1の排出口1cを開閉するための円板状のパッキン
5が装着され、上部フロート3aから突出した部分には
拡大径部4aが設けられ、また下部フロート3bの下部
には計量ケース2の排出口2cを開閉するための円錐状
のパッキン6が装着されたものとなっている。
【0008】なお、前記の上部フロート3aは芯棒4を
囲うようドーナツ状のものとなっているとともに中心部
には排水孔8aが形成され、一方、下部フロート3bは
円筒状のもので、上下フロートはそれぞれ上部ケース2
aと下部ケース2bとの間に所定量の空間部を形成して
計量ケース内で上下動するよう構成されている。また、
計量ケース2の排出口2cの下部には下部フロート3b
を案内するための排水孔9a付きのガイド9が装着され
ている。更に、計量ケース2の上部は蓋体7により密閉
された構造のものとなっており、従来の転倒マスのよう
な上部開口式のものと異なり計量した雨水のこぼれ落ち
や塵埃等の侵入・付着による測定誤差を確実に防止でき
る構造となっている。
【0009】次に、このように構成された計量装置を、
図2に示されるような酸性雨自動測定装置に組み込んで
使用する場合を例に作動状態を説明する。図2におい
て、10は感雨センサ、11は該感雨センサ10からの
信号で作動するモータ12により開閉するロートカバ
ー、13は降雨量算出用のセンサスイッチ、14は計量
ケース2より供給された所定量の雨水の伝導率を測定す
る伝導率測定部、15はpH測定部である。また、16
は測定作業毎に装置を洗浄処理する洗浄水を供給するた
めの純水タンク、17は該純水タンク16より洗浄水を
計量ケース2内へ汲み上げるためのポンプであり、以上
の構成は従来のこの種の酸性雨自動測定装置と基本的に
同じである。
【0010】そして、本発明においては、前記計量ケー
ス2内に受水器1より供給される水量に応じて浮力によ
り上下動する上部フロート3aと下部フロート3bが収
納され、下部フロート3bに固着される芯棒4の上端部
に受水器1の排出口1cを開閉するためのパッキン5が
装着され、また下部フロート3bの下部に計量ケース2
の排出口2cを開閉するためのパッキン6が装着された
ものとなっており、以下のように雨水の定量供給が行わ
れることとなる。
【0011】即ち、図3に示されるように、受水器1で
集められた雨水は最初は計量ケース2の下部ケース2b
内に溜まる。この段階では、芯棒4を含めた下部フロー
ト3bの重さが下部フロート3bに生じる浮力よりも大
きいため下部フロートは当初の位置、即ちパッキン6で
計量ケース2の排出口2cを閉じた状態となっている。
更に雨水が計量ケース2内に注ぎ込まれると、図4に示
されるように、雨水は上部ケース2a内にも溜まり、所
定量の雨水が溜まるとこの段階で上部フロート3aに生
じる浮力が作用して上部フロート3aが芯棒4を引き上
げ、この結果、下部フロート3b、パッキン6が上昇
し、排出口2cが開かれて排水が開始されることとな
る。この時、下部フロート3b、芯棒4の上昇により芯
棒4の上端部にあるパッキン5が受水器1の排出口1c
を閉じた状態となるので、雨水が計量ケース2内に注ぎ
込まれることはなく、図5に示されるように排水のみが
継続されることとなる。次いで、一定量の排水が済むと
図6に示されるように、下部フロート3bに生じる浮力
が小さくなり再びフロートが自重により下降して当初の
位置、即ちパッキン6で計量ケース2の排出口2cを閉
じた状態となる。以下、同様に作動を繰り返すことによ
り、常に所定量の雨水が計量ケース2より次工程の測定
部に供給されることとなる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は従来の転倒マス方式のように雨水を計量し次工程の
測定部へ移す際に飛び跳ね等によるこぼれ落ちがなく、
また塵埃等の侵入、付着による測定誤差もなく、雨水の
計量を正確に行うことができるとともに計量した雨水を
確実に次工程の測定部に導入することができるものであ
る。よって本発明は従来の問題点を一掃した雨水等の自
動計量装置として、産業の発展に寄与するところは極め
て大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の自動計量装置を用いた酸性雨自動測定
装置の全体フロー図である。
【図3】本発明の作動を説明する断面図である。
【図4】本発明の作動を説明する断面図である。
【図5】本発明の作動を説明する断面図である。
【図6】本発明の作動を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 受水器 1c 受水器の排出口 2 計量ケース 2c 計量ケースの排出口 3a 上部フロート 3b 下部フロート 4 芯棒 4a 拡大径部 5 パッキン 6 パッキン 7 蓋体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロート状の受水器(1) とその下部に配置
    される計量ケース(2) とからなり、この計量ケース(2)
    内には受水器(1) より供給される水量に応じて浮力によ
    り上下動する上部フロート(3a)と下部フロート(3b)が収
    納され、該下部フロート(3b)に固着され、上部フロート
    (3a)に挿通される芯棒(4) の上端部には受水器(1) の排
    出口(1c)を開閉するためのパッキン(5) が装着され、該
    芯棒(4) の上部フロート(3a)から上方に突出した部分に
    は拡大径部(4a)が設けられ、また下部フロート(3b)の下
    部には計量ケース(2) の排出口(2c)を開閉するためのパ
    ッキン(6) が装着されていることを特徴とする雨水等の
    自動計量装置。
  2. 【請求項2】 計量ケース(2) が蓋体(7) により密閉さ
    れた構造となっている請求項1に記載の雨水等の自動計
    量装置。
JP5178997A 1997-03-06 1997-03-06 雨水等の自動計量装置 Withdrawn JPH10253619A (ja)

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Cited By (5)

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Effective date: 20040511