JPH10251658A - 廃プラスチック加熱油化装置 - Google Patents

廃プラスチック加熱油化装置

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JPH10251658A
JPH10251658A JP7673697A JP7673697A JPH10251658A JP H10251658 A JPH10251658 A JP H10251658A JP 7673697 A JP7673697 A JP 7673697A JP 7673697 A JP7673697 A JP 7673697A JP H10251658 A JPH10251658 A JP H10251658A
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plastic melt
waste
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melt
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幹彦 五島
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久夫 戸塚
Katsumi Shimura
勝美 志村
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Toshiba Corp
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SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃プラ溶融物の重量流量の測定ができ、熱分
解炉や溶融炉内の廃プラ溶融物の収容量(重量)および
レベルなどを測定することのできる廃プラスチック加熱
油化装置を提供することである。 【解決手段】 廃プラ溶融物の流量を測定するときに
は、主配管27の弁28を閉じ分岐管24の弁26を開
いて、主配管27に流れる廃プラ溶融物を分岐管24を
介して廃プラ溶融物採取室25に採取する。そして、採
取した時間及び採取した廃プラ溶融物の量に基づいて廃
プラ溶融物の重量流量を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル樹脂を
含む混合プラスチック廃棄物を加熱分解して油として回
収する廃プラスチック加熱油化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、廃プラスチック加熱油化装置
は、プラスチック廃棄物を溶融炉や熱分解炉で熱分解し
て燃料油などの油として回収するものであり、この廃プ
ラスチック加熱油化装置では、この油化処理をほとんど
バッチ処理で行っている。このため、一旦、廃プラスチ
ック加熱油化装置内へ一定量のプラスチック廃棄物を供
給すると、油化処理してから残渣(油化処理後の残りか
す)を外部へ排出するまでは、次のプラスチック廃棄物
の供給はできない。
【0003】このことから、廃プラスチック加熱油化装
置内のプラスチック廃棄物の量は、供給量以上にはなり
得ないので常に把握できることになり、廃プラスチック
加熱油化装置内での加熱溶融したプラスチック廃棄物
(以下、廃プラ溶融物という)の流量や、溶融炉や熱分
解炉での廃プラ溶融物のレベルなどは必ずしも常時監視
する必要はなかった。
【0004】一方、プラスチック廃棄物の処理量が増大
するにつれて、連続処理できる廃プラスチック加熱油化
装置が必要不可欠になってきており、連続処理方式の廃
プラスチック加熱油化装置が開発されている。
【0005】図6は、そのような連続処理方式の廃プラ
スチック加熱油化装置の一例を示す構成図である。通
常、プラスチック廃棄物は10mm以下に細かく破砕さ
れてホッパ1に送られ溜め込まれる。ホッパ1に入れら
れたプラスチック廃棄物は、押出機2に供給される。押
出機2ではモータを所定の回転数で回転させて、モータ
に連動するスクリューを回転させる。さらに、押出機2
の容器に付設された加熱ヒータで押出機2を約300℃
〜350℃まで加熱昇温させる。これによって、供給さ
れたプラスチック廃棄物を混練し、溶融状態にして出口
側に押し出していく。
【0006】このとき、供給されたプラスチック廃棄物
中に塩化ビニル樹脂(PVC)が含まれていると、塩化
ビニル中の塩素が塩化水素ガスHClとなって放出さ
れ、放出配管3を通って塩酸処理装置に送られ無害化処
理される。混練され溶融状態となったプラスチック廃棄
物は、押出機2の出口側の配管4を通って熱分解炉5に
送られる。熱分解炉5は周囲をバーナやヒータなどの加
熱炉で囲まれ、この加熱炉で熱分解炉5を約400℃〜
500℃程度まで加熱昇温することによって、溶融状態
のプラスチック廃棄物を熱分解させて油ガス(主成分は
炭化水素)を蒸発させる。
【0007】蒸発して出てきた油ガスは、熱分解炉5の
出口側の配管6を通って凝縮器7に送られ、油ガスの大
部分は凝縮器7で冷却(凝縮)されて液化し、油となっ
て油タンク8内に蓄積される。油タンク8には、通常、
透明ガラス製のレベル計9が付設され、油タンク8内に
蓄積した油のレベルが検知できるようになっている。ま
た、液化しないでガスのままで凝縮器7を通過した油ガ
スの一部は、別の配管10および途中に付設されたガス
流量計11を通って排ガス処理装置12へ送られ、そこ
で無害化処理されてから配管13を通って大気へ放出さ
れる。
【0008】一方、熱分解炉5内の底部に残った残渣
は、熱分解炉5の底部に設けられた残渣排出管14の途
中に付設された弁15を開くことによって、残渣排出管
14の他端に接続された残渣排出室16の残渣容器17
内に重力で落下し蓄積される。この際には、弁15を適
度な開度に開いて、残渣容器17内に常時残渣を落下さ
せても良いし、弁15を断続的に開いて、残渣容器17
内に残渣を落下させるようにしても良い。
【0009】図7は、図6に示した連続処理方式の廃プ
ラスチック加熱油化装置を改良したもので、押出機2と
熱分解炉5との間に溶融炉18を設けたものである。な
お、図6に示したものと同一部分には同一符号を付しそ
の説明は省略する。
【0010】図7において、押出機2の出口側の配管4
は溶融炉18に接続され、溶融炉18は周囲をバーナや
ヒータなどの加熱炉で囲まれている。そして、加熱炉で
溶融炉18を約350℃程度に加熱昇温することによっ
て、押出機2から配管4を通って供給された溶融状態の
プラスチック廃棄物を、溶融状態のままで一定時間保持
し、押出機2で放出し切れなかった残存の塩素を塩化水
素ガスHClとして放出する。放出された塩化水素ガス
HClは、放出配管19を通って塩酸処理装置に送られ
無害化処理される。
【0011】溶融炉18内の廃プラ溶融物は、溶融炉1
8の出口側の配管20、弁21、移送ポンプ22および
配管23を通って熱分解炉5に送られる。溶融炉18か
ら熱分解炉5への廃プラ溶融物の移送量(供給量)は、
弁21の開度を適度に調整し移送ポンプ22の回転数を
変えることによって調整される。
【0012】図6や図7に示した従来の廃プラスチック
加熱油化装置では、プラスチック廃棄物はホッパ1より
常時連続的に供給され、押出機2以降の下流側に連続的
に送られて油化処理される。従って、このような連続処
理方式の廃プラスチック加熱油化装置では、常時、廃プ
ラスチック加熱油化装置内の状況、例えば、プラスチッ
ク廃棄物の移動量や炉内のレベルなどを監視する必要が
あり、廃プラ溶融物の流量(重量流量)や、溶融炉18
や熱分解炉5内の廃プラ溶融物の収容量(重量)および
レベルなどを常時把握しておくことが必要不可欠とな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩化ビ
ニルを含む廃プラ溶融物では、複数のプラスチック廃棄
物の混合となるので、加熱溶融状態での物性値はほとん
ど不明であるし、また廃プラ溶融物測定用の流量計やレ
ベル計などは見当たらないのが現状である。
【0014】このように、連続処理方式の廃プラスチッ
ク加熱油化装置では、常時廃プラスチック加熱油化装置
内の状況、例えば、廃プラ溶融物の移動量や、溶融炉1
8や熱分解炉6内の廃プラ溶融物のレベルなどを監視す
る必要があるが、現状では廃プラ溶融物測定用の流量計
やレベル計は見当たらない。
【0015】本発明の目的は、廃プラ溶融物の重量流量
の測定ができ、熱分解炉や溶融炉内の廃プラ溶融物の収
容量(重量)およびレベルなどを測定することのできる
廃プラスチック加熱油化装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、塩化
ビニルを含む混合プラスチック廃棄物を混練し溶融状態
の廃プラ溶融物にすると共に塩化ビニル中の塩素を放出
する押出機と、押出機からの廃プラ溶融物を熱分解して
油ガスを発生する熱分解炉と、熱分解炉で発生した油ガ
スを凝縮する凝縮器と、凝縮器で凝縮された油を蓄積す
る油タンクと、熱分解炉に残留する残渣を蓄積するため
の残渣容器を収納した残渣排出室と、廃プラ溶融物の流
量を測定する個所の主配管から分岐して設けられた分岐
管と、分岐管に接続され廃プラ溶融物の流量の測定時に
廃プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室と、分岐管
に設けられ通常時には閉じられ廃プラ溶融物採取室に廃
プラ溶融物を採取する際には開かれる弁と、分岐管の分
岐点下流の主配管に設けられ通常時には開かれ廃プラ溶
融物採取室に廃プラ溶融物を採取する際には閉じられる
弁とを備えたものである。
【0017】請求項1の発明では、廃プラ溶融物の流量
を測定するときには、主配管の弁を閉じ分岐管の弁を開
いて、主配管に流れる廃プラ溶融物を分岐管を介して廃
プラ溶融物採取室に採取する。そして、採取した時間及
び採取した廃プラ溶融物の量に基づいて廃プラ溶融物の
重量流量を測定する。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、廃プラ溶融物の流量を測定する個所は、熱分解炉の
入口部としたものである。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、押出機から熱分解炉に供給される廃プラ溶融
物を分岐管を介して廃プラ溶融物採取室に採取する。そ
して、採取した廃プラ溶融物の量及び採取した時間に基
づいて熱分解炉に供給される廃プラ溶融物の供給流量を
測定する。
【0020】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、熱分解炉の側面の上下方向に所定の間隔を保って設
けられた複数個の接続配管と、複数個の各々の接続配管
に接続され熱分解炉に滞留する廃プラ溶融物を採取する
廃プラ溶融物採取室と、複数個の各々の接続配管に設け
られ通常時には閉じられ廃プラ溶融物採取室に廃プラ溶
融物を採取する際には開かれる弁とを備えたものであ
る。
【0021】請求項3の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、熱分解炉における廃プラ溶融物のレベルを測
定する際には、各々の接続配管の弁を開いてそれぞれの
廃プラ溶融物採取室にて廃プラ溶融物を採取する。そし
て、廃プラ溶融物が採取された廃プラ溶融物採取室及び
廃プラ溶融物が採取されなかった廃プラ溶融物採取室に
基づいて、熱分解炉の廃プラ溶融物のレベルを測定す
る。
【0022】請求項4の発明は、塩化ビニルを含む混合
プラスチック廃棄物を混練し溶融状態の廃プラ溶融物に
すると共に塩化ビニル中の塩素を放出する押出機と、押
出機からの廃プラ溶融物を一定時間保持し押出機で放出
しきれなかった塩素を放出する溶融炉と、溶融炉からの
廃プラ溶融物を熱分解して油ガスを発生する熱分解炉
と、熱分解炉で発生した油ガスを凝縮する凝縮器と、凝
縮器で凝縮された油を蓄積する油タンクと、熱分解炉に
残留する残渣を蓄積するための残渣容器を収納した残渣
排出室と、廃プラ溶融物の流量を測定する個所の主配管
から分岐して設けられた分岐管と、分岐管に接続され廃
プラ溶融物の流量の測定時に廃プラ溶融物を採取する廃
プラ溶融物採取室と、分岐管に設けられ通常時には閉じ
られ廃プラ溶融物採取室に廃プラ溶融物を採取する際に
は開かれる弁と、分岐管の分岐点下流の主配管に設けら
れ通常時には開かれ廃プラ溶融物採取室に廃プラ溶融物
を採取する際には閉じられる弁とを備えたものである。
【0023】請求項4の発明では、廃プラ溶融物の流量
を測定するときには、主配管の弁を閉じ分岐管の弁を開
いて、主配管に流れる廃プラ溶融物を分岐管を介して廃
プラ溶融物採取室に採取する。そして、採取した時間及
び採取した廃プラ溶融物の量に基づいて廃プラ溶融物の
重量流量を測定する。
【0024】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、廃プラ溶融物の流量を測定する個所は、熱分解炉又
は溶融炉の入口部としたものである。
【0025】請求項5の発明では、請求項4の発明の作
用に加え、押出機から溶融炉に供給される廃プラ溶融
物、溶融炉から熱分解炉に供給される廃プラ溶融物を分
岐管を介して廃プラ溶融物採取室に採取する。そして、
採取した廃プラ溶融物の量及び採取した時間に基づいて
熱分解炉又は溶融炉に供給される廃プラ溶融物の供給流
量を測定する。
【0026】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、溶融炉又は熱分解炉の側面の上下方向に所定の間隔
を保って設けられた複数個の接続配管と、複数個の各々
の接続配管に接続され溶融炉又は熱分解炉に滞留する廃
プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室と、複数個の
各々の接続配管に設けられ通常時には閉じられ廃プラ溶
融物採取室に廃プラ溶融物を採取する際には開かれる弁
とを備えたものである。
【0027】請求項6の発明では、請求項4の発明の作
用に加え、溶融炉や熱分解炉における廃プラ溶融物のレ
ベルを測定する際には、溶融炉や熱分解炉の各々の接続
配管の弁を開いてそれぞれの廃プラ溶融物採取室にて廃
プラ溶融物を採取する。そして、廃プラ溶融物が採取さ
れた廃プラ溶融物採取室及び廃プラ溶融物が採取されな
かった廃プラ溶融物採取室に基づいて、溶融炉や熱分解
炉の廃プラ溶融物のレベルを測定する。
【0028】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
の発明において、廃プラ溶融物採取室は、その内部に不
活性ガスを供給するための不活性ガス導入管を有したも
のである。
【0029】請求項7の発明では、請求項1乃至請求項
6の発明の作用に加え、廃プラ溶融物採取室の内部に
は、不活性ガス導入管から不活性ガスが供給され充填さ
れる。これにより、廃プラ溶融物採取室に高温の廃プラ
溶融物が供給されてきたときにおいて発火することを防
止する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示す構成図
である。この第1の実施の形態は、図6に示した従来例
に対し、廃プラ溶融物の流量を測定する個所(熱分解炉
の入口部)の主配管4aから分岐して分岐管24を設
け、この分岐管24に廃プラ溶融物の流量の測定時に廃
プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室25を弁26
を介して接続したものである。そして、分岐管24の分
岐点下流の主配管27には弁28が設けられている。通
常時には、分岐管24の弁26は閉じ主配管27の弁2
8を開いておき、廃プラ溶融物の流量を測定するときに
は、主配管27の弁28を閉じ分岐管24の弁26を開
いて、廃プラ溶融物採取室25に廃プラ溶融物を採取す
る。
【0031】以下、図6に示した従来例と同一要素には
同一符号を付しその説明は省略する。図1において、ま
ず、押出機2から熱分解炉5への廃プラ溶融物の流量
(重量流量)G1を測定する場合について説明する。押
出機2の出口側の主配管4aに分岐管24を設け、分岐
管24と熱分解炉5の入口側の主配管27とに分岐す
る。そして分岐管24と熱分解炉5の入口側の主配管2
7の途中にそれぞれ弁26、弁28を設け、さらに分岐
管24の他端には廃プラ溶融物採取室25を設ける。そ
して、廃プラ溶融物採取室25内の底部に重量計29を
設置し、その上に廃プラ溶融物容器30を載置する。ま
た、廃プラ溶融物採取室25には、廃プラ溶融物容器3
0を出し入れするための側面扉31が付設されている。
【0032】一方、残渣排出室16内の底部に重量計3
2を設置し、その上に車輪付きの台車33に乗せた残渣
容器17を設置する。残渣排出室16には、台車33に
乗せた残渣容器17を出し入れするための側面扉34が
付設されている。
【0033】このような構成において、熱分解炉5へ流
入する廃プラ溶融物の供給流量(重量流量)G1を測定
する場合には、熱分解炉5の入口側に設けた分岐管24
の弁26を開き、同時に熱分解炉5の入口側主配管27
の弁28を閉じる。そうすると、押出機2から押し出さ
れた廃プラ溶融物は分岐管24を通って、廃プラ溶融物
採取室25内に設置された廃プラ溶融物容器30内へ重
力で落下し蓄積される。廃プラ溶融物容器30は廃プラ
溶融物採取室25の底部に設置された重量計29の上に
載置されているので、この重量計29にて廃プラ溶融物
容器30内に蓄積した廃プラ溶融物の重量を測定する。
【0034】また、重量計29からの信号を外部に設置
した記録計に接続し、図2に示すように、時間の経過と
共に変化する重量増加の曲線を得る。その曲線の勾配G
がその時の廃プラ溶融物の重量流量Gである。
【0035】 G=(W2−W1)/(t2−t1) …(1) t1:分岐管24の弁26を開いた時刻 t2:分岐管24の弁26を閉じた時刻 W1:廃プラ溶融物容器30が空のときの重量 W2:廃プラ溶融物容器30に廃プラ溶融物が蓄積した
ときの総重量 廃プラ溶融物の流量測定後には、すぐに分岐管24の弁
26を閉じ、同時に熱分解炉5の入口側主配管27の弁
28を開く。これにより、押出機2から押し出された廃
プラ溶融物は入口側主配管27を通って熱分解炉5内へ
供給され、通常時の油化処理に戻る。この時の供給流量
G1はプラスチック廃棄物の種類および押出機2の条件
(回転数や加熱温度など)が変わらなければ、測定した
重量流量Gと同じ値になる。従って、供給するプラスチ
ック廃棄物の種類や押出機2の条件が変わる度に、上記
の方法で廃プラ溶融物の重量流量Gを測定し、押出機2
から熱分解炉5への廃プラ溶融物の供給流量を測定す
る。
【0036】その測定の際に廃プラ溶融物容器30内に
蓄積した廃プラ溶融物は、廃プラ溶融物採取室25に付
設された側面扉31を開いて、廃プラ溶融物容器30ご
と外部へ取り出し、代わりに別の空の廃プラ溶融物容器
30を入れて側面扉31を閉じ、次の測定に備える。外
部へ取り出した廃プラ溶融物容器30内に蓄積した廃プ
ラ溶融物は、温度が下がってから廃プラ溶融物容器30
から取り出し、一部は分析のためのサンプル(試料)と
し、残りは再度破砕機で破砕してホッパ1へ送り、再処
理に供する。なお分岐管24の弁26の開く時間は、廃
プラ溶融物容器30の重量増加に注意し、廃プラ溶融物
が廃プラ溶融物容器30から溢れないような時間に設定
することは言うまでもない。
【0037】この廃プラ溶融物の供給流量の測定にあた
っては、予め廃プラ溶融物容器30の底面積と高さを測
定しておき、廃プラ溶融物容器30に高さ方向の寸法を
印しておく。そして、廃プラ溶融物を蓄積した廃プラ溶
融物容器30を外部へ取り出した時に、廃プラ溶融物が
入っている高さを読み取る。これにより、廃プラ溶融物
の体積Vp(底面積×高さ)を求め、測定で得られた廃
プラ溶融物の重量(W2−W1)を体積Vpで除算し、
(2)式で示すように廃プラ溶融物の比重量γ1を求め
る。
【0038】γ1=(W2−W1)/Vp …(2) 次に、熱分解炉5内の底部に残った残渣は、熱分解炉5
の底部に設けられた残渣排出管14の途中に付設された
弁15を開くことによって、残渣排出管14の他端に接
続された残渣排出室16内に設置された残渣容器17内
へ重力で落下し蓄積される。残渣容器17内に蓄積した
残渣重量は重量計32で測定される。この場合、残渣は
弁15の開度を調節して連続的に排出しても良いし、弁
15の開閉を繰り返して断続的に排出しても良い。
【0039】残渣容器17が残渣で満杯に近づいたこと
は重量計32にて残渣容器17の重量で判断し、残渣容
器17が残渣で満杯に近づいたと判断したときは、弁1
5を閉じ側面扉34を開けて台車33ごと外部へ取り出
す。そして、別の空の残渣容器17を台車33へ乗せ
て、残渣排出室16内の所定の位置に設置し、側面扉3
4を閉じ弁15を開いて残渣の排出を再開する。この作
業中に熱分解炉5内の廃プラ溶融物のレベルが上がり過
ぎるようであれば、押出機2の回転数を下げて供給流量
G1を減らすようにするか、または弁15を含む残渣排
出装置を並列にもう一組用意し、弁15の開閉を交互に
切り換えて、残渣排出を連続的に行えるように配慮す
る。
【0040】このように、熱分解炉5から排出する残渣
は残渣排出室16内に設置された残渣容器17内に蓄積
され、この残渣重量は残渣排出室16内の底部に設置さ
れた重量計32によって測定される。そして、熱分解炉
5から残渣排出室16への残渣流量G5は、残渣容器1
7内に蓄積した残渣重量の測定値(積算値)と弁15の
開時間(積算値)とから、残渣の排出流量(重量流量の
平均値)として求められる。
【0041】次に、油タンク8内の油の蓄積量はレベル
計9によって測定される。この場合、油タンク8の底面
積と油の比重量を予め測定しておき、油のレベルの上昇
(増加)速度から油の流入量G3を得る。また、排ガス
の流量G4はガス流量計11によって測定される。従っ
て、熱分解炉5から流出する油ガスの流量G2は、
(3)式より求められる。
【0042】G2=G3+G4 …(3) こうして、熱分解炉5内での廃プラ溶融物の増減量ΔG
1は、そのマスバランスにより、以下の(4)式で示さ
れる。
【0043】ΔG1=G1−(G2+G5) …(4) そして、(4)式で示される熱分解炉5内での廃プラ溶
融物の増減量ΔG1を、(2)式で求めた比重量γ1で
除算すると、以下の(5)式で示すように熱分解炉5内
での廃プラ溶融物の体積の増減量ΔV1となる。
【0044】ΔV1=ΔG1/γ1 …(5) さらに、熱分解炉5の横断面積をA1とすると、熱分解
炉5内での廃プラ溶融物のレベルの増減量ΔH1は、以
下の(6)式で示される。
【0045】ΔH1=ΔV1/A1 …(6) このようにして、熱分解炉5内での廃プラ溶融物の増減
量ΔG1やレベルの増減量ΔH1を求め、その時点での
運転時間を乗算して、熱分解炉5内の廃プラ溶融物の収
容量(重量)やレベルを算出する。
【0046】以上のように、この第1の実施の形態で
は、廃プラ溶融物採取室25を設け熱分解炉5に供給さ
れる廃プラ溶融物を採取し、その廃プラ溶融物及び採取
時間に基づいて熱分解炉5への廃プラ溶融物の供給流量
を求めるので、熱分解炉5への廃プラ溶融物の供給流量
G1の測定が可能となるだけでなく、熱分解炉5へ流入
する廃プラ溶融物を分析するためのサンプル(試料)も
容易に採取できる。また、マスバランスにより、熱分解
炉5内での廃プラ溶融物の増減量ΔG1やレベルの増減
量ΔH1を求め、その時点での運転時間を乗算して、熱
分解炉5内の廃プラ溶融物の収容量(重量)やレベルを
算出するので、熱分解炉5内の廃プラ溶融物の収容量
(重量)やレベルの測定が可能となる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。この第2の実施の形態は、図7に示した従来例に対
し、図1に示した第1の実施の形態における廃プラ溶融
物採取室25を適用したものである。すなわち、廃プラ
溶融物の流量を測定する個所としての溶融炉18の入口
部及び熱分解炉5の入口部に、それぞれ分岐管24を設
け、この分岐管24に廃プラ溶融物の流量の測定時に廃
プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室25を弁26
を介して接続したものである。
【0048】以下、図1に示した第1の実施の形態及び
図7に示した従来例と同一要素には同一符号を付しその
説明は省略する。図3において、溶融炉18の入口部に
おける押出機2の出口側主配管4aには分岐管24が設
けられ、分岐管24と溶融炉18の入口側の主配管35
とに分岐している。この、主配管35には弁36が設け
られている。一方、熱分解炉5の入口部における移送ポ
ンプ22の出口側主配管37にも分岐管24が設けら
れ、分岐管24と熱分解炉5の入口側の主配管27とに
分岐している。そして、主配管27には弁28が設けら
れている。
【0049】廃プラ溶融物採取室25での廃プラ溶融物
の流量(重量流量)の測定方法は、第1の実施の形態の
場合と同様である。まず、溶融炉18への廃プラ溶融物
の供給流量G0の測定については、分岐管24の弁26
と溶融炉18の入口側主配管35に付設された弁36と
の開閉を切り換えて測定する。第1の実施の形態と同様
に、供給するプラスチック廃棄物の種類や押出機2の条
件(回転数や加熱温度など)を変えたときに、廃プラ溶
融物の流量の測定を行う。
【0050】また、熱分解炉5への流入流量G1につい
ても、移送ポンプ22の出口側の主配管37に設けられ
た分岐管24の弁26と熱分解炉5の入口側主配管27
の弁28との開閉を切り換えることにより、第1の実施
の形態と同様に測定する。この場合、熱分解炉5への流
入流量G1は溶融炉18からの流出流量G1と同じであ
る。この場合も、弁21の開度を変えたり移送ポンプ2
2の回転数を変えて流量G1が変動したときに、廃プラ
溶融物の流量の測定を行う。
【0051】そして、熱分解炉5内の廃プラ溶融物の収
容量(重量)やレベルの測定についても第1の実施の形
態と同様に測定されるので、ここでは、溶融炉18内の
廃プラ溶融物の収容量(重量)やレベルの算出について
説明する。
【0052】すなわち、測定した溶融炉18内へ流入す
る廃プラ溶融物の比重量をγ0とし、溶融炉18から出
る塩化水素ガスHClの流量をGcとすると、溶融炉1
8内での廃プラ溶融物の増減量ΔG0はマスバランスに
より、以下の(7)式で示される。なお、溶融炉18か
ら出る塩化水素ガスHClの流量Gcは、塩化水素ガス
用の流量計で測定される。
【0053】ΔG0=G0−(G1+Gc) …(7) この(7)式で示される溶融炉18内での廃プラ溶融物
の増減量ΔG0を、比重量γ0で除算すると、(8)式
で示すように、溶融炉18内での廃プラ溶融物の体積の
増減量ΔV0が得られる。
【0054】ΔV0=ΔG0/γ0 …(8) さらに、溶融炉18内での廃プラ溶融物の増減量ΔV0
を、溶融炉18の横断面積A0で除算すると、(9)式
で示すように、溶融炉18内での廃プラ溶融物のレベル
の増減量ΔH0が得られる。
【0055】ΔH0=ΔV0/A0 …(9) このようにして、溶融炉18内での廃プラ溶融物の増減
量ΔG0やレベルの増減量ΔH0を求め、その時点での
運転時間を乗算して、溶融炉18内の廃プラ溶融物の収
容量(重量)やレベルを測定する。
【0056】以上のように、この第2の実施の形態で
は、熱分解炉5に供給される廃プラ溶融物だけでなく、
溶融炉18に供給される廃プラ溶融物の供給流量を測定
できる。また、熱分解炉5内の廃プラ溶融物の収容量
(重量)やレベルの測定だけでなく、溶融炉18内の廃
プラ溶融物の収容量(重量)やレベルの測定も可能とな
る。
【0057】次に、図4は本発明の第3の実施の形態を
示す構成図である。この第3の実施の形態は、第1の実
施の形態及び第2の実施の形態における溶融炉18又は
熱分解炉5の側面の上下方向に所定の間隔を保って複数
個の接続配管38を設け、これら各々の接続配管38に
溶融炉18又は熱分解炉5に滞留する廃プラ溶融物を採
取する廃プラ溶融物採取室25を設けたものである。そ
して、各々の接続配管38には、通常時には閉じられ、
廃プラ溶融物採取室25に廃プラ溶融物を採取する際に
は開かれる弁39が設けられている。
【0058】これにより、廃プラ溶融物が採取される廃
プラ溶融物採取室25と、廃プラ溶融物が採取されない
廃プラ溶融物採取室25とから、溶融炉18や熱分解炉
5における廃プラ溶融物のレベルを測定する。
【0059】図4において、溶融炉18又は熱分解炉5
の側面の上下方向に複数個の接続配管を設ける。図4で
は2個の接続配管38a、38bを設けたものを示して
いる。そして、その接続配管38a、39bの各々にそ
れぞれ弁39a、39bを付設し、さらに接続配管38
a、38bの他端は廃プラ溶融物採取室25a、25b
にそれぞれ接続する。
【0060】廃プラ溶融物採取室25a、25b内の底
部にはそれぞれ重量計29a、29bが設置され、その
上に廃プラ溶融物を収容する廃プラ溶融物容器30a、
30bを載置されている。そして、廃プラ溶融物採取室
25a、25bには、廃プラ溶融物容器30a、30b
を出し入れするための側面扉31a、31bがそれぞれ
付設されている。
【0061】溶融炉18又は熱分解炉5内の廃プラ溶融
物のレベルを確認するには、まず、下側の接続配管38
bの弁39bを開き、その接続配管38bの他端に接続
された廃プラ溶融物採取室25b内の廃プラ溶融物容器
30b内へ廃プラ溶融物が流入するか否かを測定する。
この測定は重量計29bにて廃プラ溶融物容器30bの
重量が増加するか否かにより測定される。この測定によ
り、廃プラ溶融物容器30bの重量が増加すれば、その
レベルまでは廃プラ溶融物が入っていることが確認でき
る。
【0062】下側の接続配管38bのレベルまで廃プラ
溶融物が入っていることが確認された場合には、次に、
上側の接続配管38aの弁39aを開く。そして、その
接続配管38aの他端に接続された廃プラ溶融物採取室
25a内の廃プラ溶融物容器30a内へ廃プラ溶融物が
流入するか否かを測定する。この測定は重量計29aに
て廃プラ溶融物容器30aの重量が増加するか否かによ
り測定される。この測定で廃プラ溶融物容器30aの重
量が変わらなければ、そのレベルまでは廃プラ溶融物が
入っていないことが確認できる。
【0063】すなわち、この例では溶融炉18又は熱分
解炉5内の廃プラ溶融物のレベルは、下側の接続配管3
8bと上側の接続配管38aとの取り出し口の間のレベ
ルにあることが分かる。また接続配管38および廃プラ
溶融物採取室25の数を増加させれば、それだけレベル
測定の精度が上がることになる。
【0064】この第3の実施の形態では、廃プラ溶融物
採取室25に廃プラ溶融物が入っているか否かを確認で
きれば良いので、その確認ができ次第直ちに弁39を閉
じる。また、廃プラ溶融物容器30内に蓄積した廃プラ
溶融物の処理は、第1の実施の形態と同様に処理され
る。すなわち、廃プラ溶融物採取室25に付設された側
面扉31を開いて、廃プラ溶融物容器30ごと外部へ取
り出し、代わりに別の空の廃プラ溶融物容器30を入れ
て側面扉31を閉じ、次の測定に備える。外部へ取り出
した廃プラ溶融物容器30内に蓄積した廃プラ溶融物
は、温度が下がってから廃プラ溶融物容器30から取り
出し、一部は分析のためのサンプル(試料)とし、残り
は再度破砕機で破砕してホッパ1へ送り、再処理に供す
る。
【0065】また、廃プラ溶融物採取室25の構造は、
第1の実施の形態における廃プラ溶融物採取室25と同
じ構造のものを使用しているが、この第3の実施の形態
では、廃プラ溶融物が入っているか否かを確認できれば
良いので、例えば重量計29の代わりに廃プラ溶融物採
取室25の一部に透明なガラス窓を設け、接続配管38
に付設した弁39を開いたときに、内部に設置した廃プ
ラ溶融物容器30内へ廃プラ溶融物が流れ込むか否かが
目視できるような構造のものでも良い。
【0066】次に、図5は、本発明の廃プラ溶融物採取
室25の他の一例を示す構成図である。この廃プラ溶融
物採取室25は、第1の実施の形態で述べた廃プラ溶融
物採取室25に対し、不活性ガス(例えば窒素ガスな
ど)を内部へ導入する不活性ガス導入管40と、廃プラ
溶融物採取室25内の大気を排出する大気排出管41と
を設けたものである。そして、大気排出管41には弁4
2を付設する。
【0067】廃プラ溶融物採取室25から廃プラ溶融物
の蓄積した廃プラ溶融物容器30を外部へ取り出し、別
の空の廃プラ溶融物容器30を廃プラ溶融物採取室25
内に設置し、側面扉31を閉めるとともに、大気排出管
41の弁42を開いて、不活性ガス導入管40より不活
性ガスを導入する。そして、廃プラ溶融物採取室25内
の大気を排出した後で弁42を閉め、廃プラ溶融物採取
室25内を不活性ガスで封入して、高温の廃プラ溶融物
への着火を防止する。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃プラス
チック加熱油化装置によれば、熱分解炉や溶融炉に連続
的に供給される廃プラ溶融物の供給重量流量やレベルを
容易に測定できる。すなわち、熱分解炉や溶融炉に廃プ
ラ溶融物があるレベルまで入っているか否かという測定
を容易に行うことができる。また、廃プラスチック加熱
油化装置内のマスバランスを考慮することにより、熱分
解炉や溶融炉内の廃プラ溶融物の収容量(重量)やレベ
ルを容易に測定でき、かつ熱分解炉や溶融炉に流入する
廃プラ溶融物の分析のためのサンプルの採取も容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における廃プラ溶融
物の重量流量測定の説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の廃プラ溶融物採取室の他の一例を示す
構成図。
【図6】従来の廃プラスチック加熱油化装置の一例を示
す構成図。
【図7】従来の廃プラスチック加熱油化装置の他の一例
を示す構成図。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 押出機 3、4、6、10、13、19、20、23 配管 5 熱分解炉 7 凝縮器 8 油タンク 9 レベル計 11 ガス流量計 12 排ガス処理装置 14 残渣排出管 15、21、26、28、36、39、42 弁 16 残渣排出管 17 残渣容器 18 溶融炉 22 移送ポンプ 23、27、35、37 主配管 24 分岐管 25 廃プラ溶融物採取室 29、32 重量計 30 廃プラ溶融物容器 31、34 側面扉 33 台車 38 接続配管 40 不活性ガス導入管 41 大気排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 勝美 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニルを含む混合プラスチック廃棄
    物を混練し溶融状態の廃プラ溶融物にすると共に前記塩
    化ビニル中の塩素を放出する押出機と、前記押出機から
    の廃プラ溶融物を熱分解して油ガスを発生する熱分解炉
    と、前記熱分解炉で発生した油ガスを凝縮する凝縮器
    と、前記凝縮器で凝縮された油を蓄積する油タンクと、
    前記熱分解炉に残留する残渣を蓄積するための残渣容器
    を収納した残渣排出室とを備えた廃プラスチック加熱油
    化装置において、前記廃プラ溶融物の流量を測定する個
    所の主配管から分岐して設けられた分岐管と、前記分岐
    管に接続され前記廃プラ溶融物の流量の測定時に前記廃
    プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室と、前記分岐
    管に設けられ通常時には閉じられ前記廃プラ溶融物採取
    室に前記廃プラ溶融物を採取する際には開かれる弁と、
    前記分岐管の分岐点下流の主配管に設けられ通常時には
    開かれ前記廃プラ溶融物採取室に前記廃プラ溶融物を採
    取する際には閉じられる弁とを備えたことを特徴とする
    廃プラスチック加熱油化装置。
  2. 【請求項2】 前記廃プラ溶融物の流量を測定する個所
    は、前記熱分解炉の入口部であることを特徴とする請求
    項1に記載の廃プラスチック加熱油化装置。
  3. 【請求項3】 前記熱分解炉の側面の上下方向に所定の
    間隔を保って設けられた複数個の接続配管と、前記複数
    個の各々の接続配管に接続され前記熱分解炉に滞留する
    廃プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室と、前記複
    数個の各々の接続配管に設けられ通常時には閉じられ前
    記廃プラ溶融物採取室に前記廃プラ溶融物を採取する際
    には開かれる弁とを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の廃プラスチック加熱油化装置。
  4. 【請求項4】 塩化ビニルを含む混合プラスチック廃棄
    物を混練し溶融状態の廃プラ溶融物にすると共に前記塩
    化ビニル中の塩素を放出する押出機と、前記押出機から
    の廃プラ溶融物を一定時間保持し前記押出機で放出しき
    れなかった塩素を放出する溶融炉と、前記溶融炉からの
    廃プラ溶融物を熱分解して油ガスを発生する熱分解炉
    と、前記熱分解炉で発生した油ガスを凝縮する凝縮器
    と、前記凝縮器で凝縮された油を蓄積する油タンクと、
    前記熱分解炉に残留する残渣を蓄積するための残渣容器
    を収納した残渣排出室とを備えた廃プラスチック加熱油
    化装置において、前記廃プラ溶融物の流量を測定する個
    所の主配管から分岐して設けられた分岐管と、前記分岐
    管に接続され前記廃プラ溶融物の流量の測定時に前記廃
    プラ溶融物を採取する廃プラ溶融物採取室と、前記分岐
    管に設けられ通常時には閉じられ前記廃プラ溶融物採取
    室に前記廃プラ溶融物を採取する際には開かれる弁と、
    前記分岐管の分岐点下流の主配管に設けられ通常時には
    開かれ前記廃プラ溶融物採取室に前記廃プラ溶融物を採
    取する際には閉じられる弁とを備えたことを特徴とする
    廃プラスチック加熱油化装置。
  5. 【請求項5】 前記廃プラ溶融物の流量を測定する個所
    は、前記熱分解炉又は前記溶融炉の入口部であることを
    特徴とする請求項4に記載の廃プラスチック加熱油化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記溶融炉又は前記熱分解炉の側面の上
    下方向に所定の間隔を保って設けられた複数個の接続配
    管と、前記複数個の各々の接続配管に接続され前記溶融
    炉又は前記熱分解炉に滞留する廃プラ溶融物を採取する
    廃プラ溶融物採取室と、前記複数個の各々の接続配管に
    設けられ通常時には閉じられ前記廃プラ溶融物採取室に
    前記廃プラ溶融物を採取する際には開かれる弁とを備え
    たことを特徴とする廃プラスチック加熱油化装置。
  7. 【請求項7】 前記廃プラ溶融物採取室は、その内部に
    不活性ガスを供給するための不活性ガス導入管を有した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の廃プラ
    スチック加熱油化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104816402A (zh) * 2015-04-24 2015-08-05 冯愚斌 一种回收塑料再生改性造粒生产自动化成套设备及方法

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