JPH10251114A - ケラチン有害生物に対抗する組成物 - Google Patents

ケラチン有害生物に対抗する組成物

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JPH10251114A
JPH10251114A JP6200198A JP6200198A JPH10251114A JP H10251114 A JPH10251114 A JP H10251114A JP 6200198 A JP6200198 A JP 6200198A JP 6200198 A JP6200198 A JP 6200198A JP H10251114 A JPH10251114 A JP H10251114A
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インゴマー・クレハン
Gabriele Koppe-Jans
ガブリーレ・コツペ−ヤンス
Johannes Haas
ヨハネス・ハース
Heinz Dr Koelbl
ハインツ・ケルプル
Heinrich F Dr Moeschler
ハインリヒ・エフ・メシユラー
Klaus Dr Naumann
クラウス・ナウマン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン−消化有害生物の抑制に有効で毒性
のない薬剤を提供すること。 【解決手段】 アザジラクチン類を含有するインドせん
だんの木の果実の調剤、界面活性剤及び適宜、さらなる
調製助剤を含む水性調剤は、蛾及び甲虫類などの編織布
有害生物の抑制のためのならびに危うい編織布及び基質
の仕上加工のための組成物として著しく適している。こ
の目的のために、編織布工業において既知のすべての適
用法により調剤を用いることができる。調剤はケラチン
有害生物に対して活性なさらなる化合物を含有すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、インドせんだんの木(neem tre
e)の果実の抽出物を含有することを特徴とする編織布有
害生物(textile pests)、特にケラチン−消化有害生物
の抑制のために編織布を保護するためのならびに危うい
(endangered)編織布及び基質を仕上加工す
るための水性組成物、ならびにこれらの組成物を用いて
ケラチン−含有基質を仕上加工するための方法に関す
る。
【0002】本発明の目的に関して、ケラチン−含有基
質とは、例えば、ウール、絹、スェード、革、毛皮、羽
毛、獣毛(例えば室内装飾材料として)、角(例えばボ
タン、クリップなどの製造のため)、ならびに糸及び編
織布における他の天然及び合成繊維とのそれらの組み合
わせ及びブレンド、例えばウール/ポリアクリロニトリ
ル、ウール/綿、ウール/ポリエステルなどである。
【0003】ケラチン有害生物はケラチン−消化昆虫、
特にその幼虫である。例にはチネイダエ(Tineid
ae)(いが)の目からの有害生物、例えばチネオラ・
ビセリエラ(Tineola bisselliell
a)(ウェビングいが(webbing clothe
s moth))、チネア・ペリオネラ(Tineap
ellionella)(ケースメーキングいが(ca
semakingclothes moth))及びホ
フマンノフィラ・シュードスプレテラ(Hofmann
ophila pseudospretella)(ブ
ラウンハウスが(Brown house mot
h))、ならびに甲虫類の目からの有害生物、例えばデ
ルメスチダエ(Dermestidae)(カーペット
ビートル)の2つの属の幼虫、例えばアントレヌス・ベ
ルバシ(Anthrenus verbasci)(バ
リードカーペットビートル(varied carpe
tbeetle))、アントレヌス・ピムピネラエ(A
nthrenus pimpinellae)(バード
ネストカーペットビートル(birdnestcarp
et beetle))、アントレヌス・スクロフラリ
アエ(Anthrenus scrophularia
e)(コモンカーペットビートル(common ca
rpet beetle))、アントレヌス・ファシア
ツス(Anthrenus fasciatus)、ア
タゲヌス・ペリオ(Attagenus pelli
o)(ファービートル(fur beetle))、ア
タゲヌス・ピセウス(Attagenus piceu
s)(ブラックカーペットビートル(black ca
rpet beetle))及びアントレノセルス・ア
ウスツラリス(Anthrenocerus aust
ralis)が含まれる。さらに別のケラチン有害生物
は、ニプツス・ホロレウクス(Niptusholol
eucus)(ゴールデンスパイダービートル(gol
den spider beetle))、ギビウム・
プシロイデス(Gibbium psylloide
s)(ハンプスパイダービートル(hump spid
er beetle))及びレピスマ・サッカリナ(L
episma saccharina)(シルバーフィ
ッシュ(silverfish))であり、それらのい
くつかはケラチンのみを摂食するわけではない。
【0004】ケラチン−消化有害生物の抑制のために種
々の種類の化学的助剤が用いられてきた。この分野で成
功裏に有用であると考えることができる薬剤は、フェノ
キシベンジルシクロプロパンカルボキシレート(GB−
A 1,413,491及びDE−A 27 09 2
64)、5−フェニルカルバモイル−バルビツール酸化
合物(CH−A 653 840及びEP−A 0 1
69 168)、クロロアミノジフェニルエーテル類、
例えば4,5,2’,4’,5’−ペンタクロロ−2−
クロロメチル−スルホンアミド−ジフェニルエーテル
(EP−A 0311 851)、ある組成のジフェニ
ルウレア類(EP−A 0 318 431)及びニト
ロメチレン−もしくはニトロイミノ−イミダゾリン類、
ならびにケラチン−含有基質に適用される他の上記の化
合物とのこれらの混合物(EP−A 0 387 66
3)である。
【0005】しかしながら、ケラチン有害生物の抑制の
ための上記の活性化合物は、所望の意味における確実に
優れたその活性に加えて、脊椎動物、特に定温動物に関
してある種の毒性の可能性を有する。従って、ケラチン
−消化有害生物の抑制のために有効に用いることができ
るが、特に定温動物に関して事実上毒性を有していない
薬剤に対する要求がまだある。
【0006】インドせんだんの木(アザジレクタ・イン
ディカ(Azadirechtaindica))及び
その調剤、例えばインドせんだん抽出物、インドせんだ
ん油又はインドせんだん樹皮は多数の報文の主題である
(Schmutterer,“The Neem Tr
ee”,Verlag Chemie−Verlags
gesellschaft Weinheim,New
York,Cambridge,Tokyo,199
5にまとめられている)。インドせんだんの木の調剤は
【0007】
【化1】
【0008】のアザジラクチンを含有している。
【0009】アザジラクチンは分析的に有意に決定する
ことができる主要物質(lead substance)である;しかし
それは常に、大文字A〜Kにより称される修飾アザジラ
クチン類、ならびにさらにリモノイド類などの他の物質
を伴っている。インドせんだん調剤は生物学的に活性で
ある。かくして、インドせんだんの木の樹皮からの活性
化合物を含有する歯周炎の予防のための練り歯磨きが既
知である。さらに、インドせんだん調剤は農業部門にお
ける(Schmutterer,“The Neem
Tree”)、例えば装飾用屋外品(ornament
al outdoors)の保護のための及び温室にお
ける白バエ、こなかいがらむし、あざみうま、毛虫及び
こけバエに対する殺虫剤としての利用に関して記載され
ている。インドせんだん油はすでに殺−蛾剤として普及
してきた(Terra Nostraの調剤 TN−M
P 100)。しかしながら、50〜60℃より低い加
工温度が必要であり、かくして例えばその後の沸点にお
ける染色過程の前に織物の仕上加工をすることが排除さ
れる。さらに、保護活性は短い持続時間のものでしかな
く、例えば湿式クリーニングの後毎に更新された処理に
より新たにしなければならない。この活性の短い持続時
間は我々自身の実験により確認された。さらに、天然物
質としての油は菌の攻撃に対して及び菌の毒素(アフラ
トキシン)を含まないことに(to being fr
ee from fungal toxins)免疫性
ではない。従って、摂食有害生物に対する保護を持続さ
せるためにインドせんだん調剤を用いてケラチン−含有
基質を仕上加工するのは無駄と思われる。
【0010】今回、インドせんだんの木の果実の抽出物
が、それを上記の種類のケラチン−含有基質、特にケラ
チン−含有編織布の処理のための水性調剤中で通常の調
製助剤と共に適用すると、編織布有害生物に対して、特
にケラチン−消化昆虫に対して優れた且つ長期−持続性
の抗摂食動物(antifeedant)活性を有する
ことが見いだされた。殺虫活性を有する多数の農業化学
品が織物の保護の分野で、特にケラチン−含有材料の保
護の分野で失敗しているので、これは当該技術分野にお
ける熟練者にとって決して自明のことではない。これ
は、決してすべての殺虫性化学化合物に関して既知であ
るわけではない生物学的活性の種々の可能性を考慮する
と特に明らかになる。蛾に対する保護の分野におけるイ
ンドせんだん油の不十分な活性は、この分野でさらにイ
ンドせんだん調剤を研究することに対する別の議論であ
る。本発明の場合さらに、アザジラクチン及び他のそれ
に伴う上記の化合物がそれだけで殺虫活性の起因であ
り、従って編織布有害生物に対する、特にケラチン−消
化有害生物に対する有用性を担ってもいるのかどうか、
確実には未知である。しかしながら、そのような有害生
物に対する活性は、本発明に関連して観察された通り、
分析的に決定可能なアザジラクチンの含有量と関連して
いる;実際の利用のためにはこの関連性が完全に十分で
ある。その活性は他の有害生物防除剤と類似であるが、
インドせんだん抽出物の特別な性質は、それらが毒物学
的に安全であるという事実である。かくして、ラットに
おける経口的投与の場合のLD50値は体重1kg当たり
>5000mgという驚く程高い値を有する;皮膚及び
目の刺激は観察されなかった。90日の長期間供給実験
においてさえ、LD50率は体重1kg当たり>1000
mgであり、催奇形性、変異原性及び遺伝毒性は観察さ
れなかった。従って、エコトキシコロジー的性質は、匹
敵する保護剤のものより有意に好ましい。さらに、アザ
ジラクチン類の既知の加水分解への不安定性(Schm
utteter,上記引用文中)にもかかわらず、イン
ドせんだんの木の果実の抽出物が例えばカーペットの水
性処理と関連するもっと困難な条件下でもその活性を表
し、保持するのは非常に驚くべきことである。
【0011】従って本発明は、アザジラクチン類を含有
するインドせんだんの木の果実の抽出物、界面活性剤及
び適宜、調製助剤を水性調剤の形態で含む、編織布有害
生物の、特にケラチン−消化有害生物の抑制のための及
び危うい編織布及び基質を仕上加工するための組成物を
提供する。
【0012】さらに本発明は、編織布有害生物からの攻
撃及びそれによる摂食損傷に対して保護するためにケラ
チン−含有基質を仕上加工するための方法を提供し、そ
の方法ではアザジラクチン類を含有するインドせんだん
の木の果実の抽出物、界面活性剤及び適宜、さらなる調
製助剤を水性調剤の形態で含む組成物をそれ自体既知の
適用法を用い、適用後に基質がアザジラクチンとして計
算して及び基質の重量に基づいて100〜30,000
ppmのインドせんだん抽出物を含有するような量で基
質に適用する。
【0013】インドせんだんの木の果実の抽出物はアザ
ジラクチン類を含有するすべての抽出物、好ましくは果
実の核(stone)の抽出物である。インドせんだん
抽出物は、例えばインドせんだんの果実の核から、メタ
ノール又はエタノールなどのアルコール類、グリコール
類、グリコールエーテル類又は炭化水素、例えば石油エ
ーテル、リグロイン、ケロシン、ヘキサン、オクタン、
シクロヘキサン、トルエン、キシレンなどを用いる抽出
により得られる。
【0014】ケラチン−含有基質は上記の基質、特にウ
ール、絹及びそれらと他の天然もしくは合成繊維との混
合物、ならびに毛皮である。
【0015】ケラチン有害生物は上記の有害生物であ
り、特定の例はウェビングいが、カーペットビートル及
びファービートルである。
【0016】インドせんだん抽出物は0.1〜35重量
%、好ましくは0.2〜33重量%のアザジラクチン類
を含む。インドせんだん抽出物は例えば以下の名称の下
に商業的に入手可能である:0.2重量%のアザジラク
チンを含むMargosan−OR(Grace Si
erra)、2.9重量%のアザジラクチンを含むAz
atin ECR(Agridyne)、30.7重量
%のアザジラクチンを含むAzalR(Trifoli
o−M)及び5.6重量%のアザジラクチンを含むAz
al FR(Trifolio−M)。これらの他に
2.0重量%及び9.4重量%のアザジラクチンを含む
自己調製抽出物、ならびに冷圧されたインドせんだん油
及び石油エーテル抽出によって得たインドせんだん油を
調べた。アザジラクチンの異なる含有率は抽出物の異な
る濃度により説明される。しかしながら、多量のアザジ
ラクチンを含有する抽出物は少量を含有する抽出物より
不相応に高価なので、それが含有するアザジラクチンが
少量であっても、あまり高価でない調剤を用いるのが本
発明の利用のために意味がある。比較のために、すべて
の抽出物をそのアザジラクチン含有率に関して標準化す
る。問題のインドせんだん調剤中の溶媒/抽出剤以外の
化合物の100%への残りは、植物起源の付随成分から
成り、それは本発明の利用に関して不活性と考えるべき
である。
【0017】本発明の組成物のために適した界面活性剤
はアニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性界面活
性剤である。適したアニオン性界面活性剤は、炭素数が
10〜22、好ましくは炭素数が12〜18の長鎖脂肪
族又はアルキル芳香族基、ならびにカルボキシル、スル
ホン酸又はホスホン酸基、好ましくはスルホン酸基、及
びH+、Li+、Na+、K+、NH4 +、HOCH2CH2
3 +、(HOCH2CH2)NH2 +及び(HOCH2
23NH+よりなる群からのカチオンを有する界面活
性剤である。適したカチオン性界面活性剤はアニオン性
界面活性剤に関して挙げられている種類の長鎖有機基、
ならびにアミノ基、C1−C4−アルキル−置換アミノ基
又は、その対イオンがOH-、Cl-、Br-、1/2S
4 --、1/3PO4 ---、アセテート、ホルメートもし
くはプロピオネートであるC1−C4−アルキル−4級化
(quaternized)アミノ基を有する界面活性
剤である。非イオン性界面活性剤は炭素数が合計10〜
20であり、可動性水素原子(mobile hydrogen atom)を
有しており、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド
と縮合してポリエーテルを形成しているヒドロキシル、
カルボキシル、カルボキシアミド又はアミノ基を含有す
る脂肪族、芳香族、アリール脂肪族又はアルキル芳香族
基を有する界面活性剤である;エチレンオキシド又はプ
ロピレンオキシド基は4〜60、好ましくは6〜30の
数で存在する。両性界面活性剤は同じ分子内に正及び負
(部分的)の電荷を有する界面活性剤である。これらの
界面活性剤の例には、他の界面活性剤の場合に記載され
た長さの長鎖基を有するベタイン類又はスルホベタイン
類が含まれる。これらの界面活性剤はすべて当該技術分
野における熟練者に周知であり、乳化剤、分散剤及び湿
潤剤として種々の方法で用いられる。
【0018】好ましい界面活性剤はアニオン性及び非イ
オン性界面活性剤ならびにそれらの混合物である。
【0019】やはり用いることができる調製助剤の例に
は溶媒/水混合物、錯形成剤、脱泡剤、酸及び塩基が含
まれる。
【0020】完全にするために及び特定の基質に合わせ
るために、本発明の組成物は編織布有害生物に対して活
性で上記の群に属するさらなる既知化合物を含むことが
できる。
【0021】本発明の組成物は、インドせんだんの木の
果実の抽出物、界面活性剤及び水、ならびに適宜、さら
なる調製助剤のそれぞれをいずれかの順序で合わせるこ
とにより調製される。均質化は簡単な撹拌、震盪又は混
合のための他の手段により行われる。水性調剤の形態の
本発明の組成物において、インドせんだん抽出物は、計
算されるアザジラクチン含有率が100〜30,000
ppm、好ましくは250〜10,000ppm、特に
好ましくは500〜7500ppmであるような量で存
在する。界面活性剤の量は、調剤の合計量に基づいて
0.05〜3重量%である。他の調製助剤の量は、もし
それらが用いられるなら0.1〜5重量%である。
【0022】100重量%への残りは水である。
【0023】本発明の組成物のpHは3〜9、好ましく
は4〜8に調節される。この目的のために用いることが
できる酸及び塩基は、例えばHCl、H2SO4、H3
4、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、NaOH、KOH及
びNH3である。
【0024】本発明の組成物は、事実上すべての加工段
階において、ならびに編織布工業及び関連分野において
通常用いられるすべての湿式適用及び噴霧法により、適
宜、ケラチン−含有基質に関して行われる他の仕上加工
法と同時に、ケラチン−消化有害生物による蔓延及び摂
食損傷に対する保護のためにケラチン−含有基質を処理
する方法において用いることができる。本発明の組成物
は、例えば通常の染色法の前に染色液に加えることがで
きるが、上記の基質の水洗の間に適用することもでき
る。処理は水性媒体中で行われる。
【0025】ケラチン−含有基質を処理するための方法
において、本発明の組成物は、適用後に基質がアザジラ
クチンとして計算して及び基質の重量に基づいて100
〜30,000ppm、好ましくは250〜20,00
0ppm、特に好ましくは500〜15,000ppm
のインドせんだん抽出物を含有するような量で基質に適
用される。この目的のために必要な水性調剤の形態の本
発明の組成物の量は、一方で本発明の組成物のアザジラ
クチン含有率及び他方で液から処理される基質上への活
性化合物の吸収パーセンテージの簡単な計算により得ら
れる。ケラチン−含有基質を処理するための本発明の方
法は、3〜9、好ましくは4〜8の範囲内のpHにおい
て行われる。吸収過程は沸点のわずかに下までの温度
で、例えば98℃で、あるいはそうでなければ40〜8
5℃の温度における連続法において行うことができる。
さらに可能な方法には噴霧法及び泡適用が含まれる。
【0026】
【実施例】実施例1 室温で10gのインドせんだん抽出物を70mlのジエ
チレングリコールモノブチルエーテル中に導入し、溶解
した。20gの非イオン性乳化剤(フェノール性OH基
当たりに約16当量のエチレンオキシドを有するスチレ
ン/フェノール付加物)を次いで加えた。混合物を5μ
mのフィルターを通して透明とし、インドせんだん抽出
物に由来する少量の不溶性残留物を除去した。得られる
溶液は保存に安定であり、水中に導入されると安定なエ
マルジョンを形成した。
【0027】実施例2 石油中の同じ割合のアルキルアリールスルホン酸カルシ
ウム及びアルキルフェノールエトキシレートの乳化剤混
合物の20gを室温で70mlの鉱油蒸留物(沸騰の開
始181℃、芳香族化合物含有率0.45重量%)中に
導入し、撹拌して溶解した。10gの実施例1のインド
せんだん抽出物をこの混合物に加えた。透明にすると、
保存に安定で、水中に導入すると安定なエマルジョンを
形成する溶液を与えた。
【0028】実施例3 水性仕上加工液は2g/lのジ−(3−エチル−ヘキシ
ル)リン酸Naを湿潤剤として、ならびにインドせんだ
ん抽出物が仕上加工液の合計重量に基づいて0.01及
び0.025及び0.05及び0.1及び0.5及び1
重量%の量で存在するように段階が付けられた量の実施
例1及び実施例2のエマルジョンを含有した。酢酸を用
いて液をpH=4.5に調節した。白いウールの布を仕
上加工液を用いて完全に飽和するまで処理し、100%
液吸収までパジング機(padding mangle)上で絞り出し、
空気乾燥した。
【0029】実施例4(ウェビングいが幼虫を用いる摂
食標準試料及び試験試料) 本発明の処理を行わない標準実験における幼虫の摂食活
性の試験が、本発明の処理の効果を評価するために用い
られる標準である。この目的で3つの標準試料を調製す
る。標準試料は白い未処理のウールの布から成り、それ
ぞれ4x4cmの小パッチに切断する。それぞれの場合
に1つの小パッチを孔開きでない蓋を有する3つのペト
リ皿中に導入し、23〜25℃の実験室温度及び50〜
65%の相対大気湿度において保存した。続いて25匹
のウェビングいがの幼虫(中期(middle sta
ge)、すなわちこれらの幼虫のうちの15匹は体重が
15±2mgである)を各皿中に導入した。下記にさら
に記載する方法により1週間後に評価を行った。
【0030】試験試料:摂食標準の場合と同じ白いウー
ルの布を記載された方法で本発明の組成物で処理し、上
記の寸法の小試料パッチに切断し、それぞれの場合に、
孔開きでない蓋を有する3つのペトリ皿に入れ、同じ実
験室条件下で同じ数の幼虫を集団飼育した(popul
ated)。この場合も同じ方法により1週間後に評価
を行った。
【0031】実施例5(カーペットビートル) 摂食標準試料及び試験試料:実験は実施例4と同様に行
ったが、皿及び小パッチ当たりに20匹のカーペットビ
ートルの幼虫(中期、すなわちこれらの幼虫のうちの1
5匹は体重が18±1mgである)を導入したことが相
違であった。評価は同じ方法により2週間後に行った。
【0032】実施例6(ファービートル) 摂食標準及び試験試料:実験は、それぞれの場合に20
匹のファービートルの幼虫(中期、すなわちこれらの幼
虫のうちの15匹は体重が55±3mgである)を用い
る以外は実施例4の方法と類似の方法で行った。評価は
この場合も2週間後に行った。
【0033】実施例7(評価の方法) 試験結果は下記の5つの規準に従って評価した: 1=優、すなわち編織布に排泄物及び摂食損傷なし; 2=良、すなわち少量の排泄物があり、可視の摂食損傷
なし; 3=境界線的状況、すなわち少量の排泄物(小さい、す
なわち正常でない)があり、摂食により編織布試料が損
傷を受けている(光に向けると布の薄い領域が顕著であ
る); 4=不満足、すなわち摂食損傷が明白に見える; 5=未処理標準試料の場合と同様、すなわち多数の排泄
物及び摂食により損傷を受けた非常に大きい領域が存在
する。
【0034】実施例8(ウェビングいが幼虫) アザジラクチン含有率として計算して及び編織布試料の
重量に基づいて1500〜5000ppmのインドせん
だん抽出物濃度は、22〜24℃及び50±10%の相
対大気湿度という実験室条件下で優れた摂食−阻害活性
を示した。処理された編織布試料上で少なくとも73週
間の残留活性が観察された。
【0035】実施例9(カーペットビートル幼虫) アザジラクチンとして計算して及び編織布試料の重量に
基づいて1500〜5000ppmのインドせんだん抽
出物濃度は、比較的低い濃度範囲でも、ウェビングいが
幼虫の場合よりさらに優れた効果を示した。この場合も
73週間の残留活性が観察された。
【0036】実施例10(ファービートル幼虫) 実施例8及び9と類似の効果が達成された。
【0037】すべての結果を下記の表1及び2にまとめ
る。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0041】1.アザジラクチン類を含有するインドせ
んだんの木(neem tree)の果実の抽出物、界面活性剤及
び適宜、さらなる調製助剤を水性調剤の形態で含む、編
織布有害生物(textile pests)の抑制のための及び危う
い(endangered)編織布及び基質を仕上加工するための組
成物。
【0042】2.果実の核のインドせんだん抽出物を1
00〜30,000ppm、好ましくは250〜10,
000ppm、特に好ましくは500〜7500ppm
のアザジラクチンに相当する量で用いることを特徴とす
る上記1項に記載の組成物。
【0043】3.用いられる界面活性剤が、調剤の合計
量に基づいて0.05〜3重量%の量のカチオン性、ア
ニオン性、非イオン性又は両性界面活性剤あるいはそれ
らの複数の混合物、好ましくはアニオン性又は非イオン
性界面活性剤あるいはそれらの複数の混合物であること
を特徴とする上記1項に記載の組成物。
【0044】4.上記1項に記載の組成物をそれ自体既
知の適用法を用い、適用後に基質がアザジラクチンとし
て計算して及び基質の重量に基づいて100〜30,0
00ppmのインドせんだん抽出物を含有するような量
で基質に適用することを特徴とする編織布有害生物から
の攻撃及びそれによる摂食損傷に対する保護のためのケ
ラチン−含有基質の仕上加工方法。
【0045】5.基質がアザジラクチンとして計算して
及び基質の重量に基づいて250〜20,000pp
m、好ましくは500〜15,000ppmのインドせ
んだん抽出物を含有することを特徴とする上記4項に記
載の方法。
【0046】6.ケラチン−含有基質がウール、絹、ス
ウェード、革、毛皮、角、ならびに糸及び編織布におけ
る他の天然もしくは合成繊維とのそれらの組み合わせ及
びブレンド、好ましくはウール、絹及びそれらと他の天
然もしくは合成繊維との混合物であることを特徴とする
上記4項に記載の方法。
【0047】7.用いられるインドせんだん抽出物が
0.1〜35重量%、好ましくは0.2〜33重量%の
アザジラクチンを含むことを特徴とする上記1項に記載
の組成物。
【0048】8.インドせんだん調剤に加えて、編織布
有害生物に対して活性な他の化合物を含有することを特
徴とする上記1項に記載の組成物。
【0049】9.抑制されるべき編織布有害生物として
のウェビングいが、カーペットビートル及びファービー
トルよりなる群からのケラチン−消化有害生物に対して
用いることを特徴とする上記1項に記載の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハネス・ハース ドイツ41515グレーフエンブロイヒ・イム ベント11 (72)発明者 ハインツ・ケルプル ドイツ51103ケルン・メルハイマーハイデ 42アー (72)発明者 ハインリヒ・エフ・メシユラー ドイツ51467ベルギツシユグラートバツ ハ・オーデンタラーマルクベーク34 (72)発明者 クラウス・ナウマン ドイツ51375レーフエルクーゼン・リヒヤ ルト−バグナー−シユトラーセ9

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アザジラクチン類を含有するインドせん
    だんの木の果実の抽出物、界面活性剤及び適宜、さらな
    る調製助剤を水性調剤の形態で含むことを特徴とする、
    編織布有害生物の抑制のための及び危うい(endan
    gered)織物及び基質を仕上加工するための組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物をそれ自体既知
    の適用法を用い、適用後に基質がアザジラクチンとして
    計算して及び基質の重量に基づいて100〜30,00
    0ppmのインドせんだん抽出物を含有するような量で
    基質に適用することを特徴とする編織布有害生物からの
    攻撃及びそれによる摂食損傷に対する保護のためのケラ
    チン−含有基質の仕上加工方法。
JP6200198A 1997-03-06 1998-02-27 ケラチン有害生物に対抗する組成物 Pending JPH10251114A (ja)

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DE19709123.7 1997-12-09
DE19754572A DE19754572A1 (de) 1997-03-06 1997-12-09 Mittel gegen Keratinschädlinge
DE19754572.6 1997-12-09

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EP0863248A2 (de) 1998-09-09
AU5634498A (en) 1998-09-10
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