JPH10250684A - 潜水用浮力調整用ジャケット - Google Patents

潜水用浮力調整用ジャケット

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JPH10250684A
JPH10250684A JP5526997A JP5526997A JPH10250684A JP H10250684 A JPH10250684 A JP H10250684A JP 5526997 A JP5526997 A JP 5526997A JP 5526997 A JP5526997 A JP 5526997A JP H10250684 A JPH10250684 A JP H10250684A
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C11/04Resilient suits
    • B63C11/08Control of air pressure within suit, e.g. for controlling buoyancy ; Buoyancy compensator vests, or the like

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイバーの首もと後方や両肩周りに空気が溜
まらないようにしてジャケットの着用感を向上し、かつ
ダイバーが水面および水中で思うままの姿勢を容易にと
れるようにするとともに、タンクをしっかりとダイバー
の身体に固定できる潜水用浮力調整用ジャケットを提供
する。 【解決手段】 ダイバーの上半身の背中・体側を包囲す
る中央背部32aから両側腹部32b、32bが可撓性
を有する中空袋体で形成され、内部に給排気されて膨縮
されるベスト部分32を備え、このベスト部分は中央背
部をダイバーの背中を覆う高さ寸法で形成し、両側腹部
をダイバーの腕位置下方の腹を覆う高さ寸法で形成し
て、当該ベスト部分の上端縁32cの外形輪郭形状を、
中央背部と両側腹部との間でダイバーの肩から下降して
脇下を経過するよう形成し、またベスト部分の中央背部
に、タンクを取り付ける保形性を有する背負い子33を
設け、この背負い子にショルダーベルト34,34を備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面および水中に
おける浮力を調整するために潜水者が着用する潜水用浮
力調整用ジャケットに関する。
【0002】
【従来の技術】潜水用浮力調整用ジャケットは、潜水
中、深度により失われた浮力を回復するなど、浮力を調
整するためのものである。図13には、従前より知られ
ている潜水用浮力調整用ジャケット1が示されている。
このジャケット1は潜水者(以下、ダイバーという)の
上半身を覆う、いわゆるベストと称される衣服の形態を
していた。
【0003】詳細にはダイバーの背中全体を覆う後ろ身
頃2と、両胸および腹を覆う左右一対の前身頃3,3と
からなっている。前身頃3,3と後ろ身頃2とは、ダイ
バーの両肩および両脇下の体側で連続していて、ダイバ
ーの背中と胸の間で肩周り全体を包み込むとともに、背
中と腹の間で体側周り全体を包み込む。また後ろ身頃2
はその上縁2aがダイバーの首もとまで達するように形
成されていて、この首もとの後ろ側を包み込むようにな
っている。さらにダイバーの肩先と脇下との間には、前
身頃3,3と後ろ身頃2とを継ぎ合わせないことによ
り、腕を通すための図示しない穴が形成されている。他
方、左右一対の前身頃3,3間には、着脱式のバックル
4を備えたベルト5がダイバーの腹から胸にわたる間で
上下一対設けられ、このバックル4を着脱することでジ
ャケット1を脱ぎ着できるようになっている。
【0004】このように従来のジャケット1は、ダイバ
ーの上半身全体を、首もと後方から両肩周り並びに両体
側周りに、背中から胸および腹全体にわたって包み込
む、いわゆるベストと同様な形態で形成されていた。
【0005】またこのジャケット1の後ろ身頃2の内面
には、保形性を有する硬質な支持プレート6が取り付け
られ、この支持プレート6位置のジャケット1外側にタ
ンク7が着脱自在に取り付けられる。そしてダイバーが
ジャケット1を着用するとそのままジャケット1でタン
ク7を背負えるようになっている。
【0006】そしてこのような形態で形成されたジャケ
ット1は、上述した後ろ身頃2も前身頃3,3もすべて
中空袋体で形成され、その内部に空気を供給したり排出
したりすることでジャケット1全体が膨張・収縮し、こ
れにより水面および水中での浮力調整を行うことができ
るようになっている。
【0007】そして現在世界中の浮力調整用ジャケット
の浮力調整操作、すなわちジャケット1内部への空気の
供給・排出操作はすべて、肩部分から伸びる蛇腹状のイ
ンフレーターホース8の先端に取り付けた、図14に示
したようなパワーインフレーター9と称する片手で握れ
る大きさの弁箱内部に組み込まれた給・排気バルブの操
作で行われるようになっている。
【0008】インフレーターホース8は一方の前身頃3
の上を這わせて配置され、その基端がジャケット1の背
中上部もしくは肩口に接続されるとともに、先端がダイ
バーのほぼ胸位置に達するように配置され、当該胸位置
のファスナー10でジャケット1に着脱自在に固定され
ている。インフレーターホース8は背中上部等に接続さ
れる基端がジャケット1内部と連通されているととも
に、胸位置にある先端にパワーインフレーター9が設け
られている。
【0009】そしてこのパワーインフレーター9の中圧
送気ボタン11を押すと、給気バルブの作用でレギュレ
ーターの中圧インフレーターホース12内の空気がイン
フレーターホース8へと流れ込み、さらにジャケット1
内へと送り込まれてジャケット1が膨み、これにより浮
力を増大させることができるようになっている。また、
このパワーインフレーター9には別途、口からの呼気を
ジャケット1へ送り込むことができるようにマウスピー
ス13も設けられている。他方、ジャケット1を収縮さ
せて浮力を減少させるべくジャケット1内から空気を排
出する場合には、中圧送気ボタン11に隣り合わせで設
けられているパワーインフレーター9の排気ボタン14
を押すことにより、排気バルブを作用させてインフレー
ターホース8先端のマウスピース13から排気できるよ
うになっている。ジャケット1にはさらに、肩先に別途
排気バルブ15が取り付けられていて、胸位置まで這わ
せた引き紐16の操作ノブ17を握ってこれを引き操作
することでこの排気バルブ15から直接排気できるよう
になっている。
【0010】ところで、インフレーターホース8の先端
にパワーインフレーター9を設けて、これを操作するこ
とによりジャケット1への空気の給排を行う上記従来の
ジャケット1では、次のような危険性と不便さがあっ
た。
【0011】(1)ジャケット1内への空気の給排を行
うための中圧送気ボタン11や排気ボタン14を配した
パワーインフレーター9が、単なるファスナー10でジ
ャケット1に固定されていてジャケット1から外れやす
く不安定なインフレーターホース8の先端に取り付けら
れているため、ボートなどから転落したとき、フィ
ンがはずれ水中でバランスを失ったとき、速い流れに
はまったときなど、インフレーターホース8ごとパワー
インフレーター9がダイバーの肩や首の後ろ、背中へと
回ってしまい、緊急時に操作しようにも経験の浅いダイ
バーなどパワーインフレーター9を探せないことがあっ
た。
【0012】(2)ダイバーが水面から潜降するときに
は、水圧によってジャケット1内の空気がジャケット1
の上部である肩周りに押し上げられる。この肩周りに押
し上げられた空気を排気するためには、水面に高々とイ
ンフレーターホース8を引き上げると共に、その状態で
インフレーターホース8先端のパワーインフレーター9
の排気ボタン14を操作することになる。このような操
作姿勢はきわめて不自然かつ不安定であって、足のつか
ない水面でこのような姿勢をとるとバランスを失って、
ダイバーは水面で仰向け姿勢で後方に倒れ、そのまま水
中深く転落していくおそれがある。そしてこの転落で
は、殊に初心者ダイバーはフィンをうまく使うことがで
きずに転落速度を緩めることができず、その結果潜降前
に必要な耳抜きなどが間に合わず、重大な事故につなが
るおそれがあった。
【0013】(3)遊泳中ダイバーが自身の水深を変化
させたときには水圧の変化でジャケット1が意図に反し
て膨張したり収縮するため、これをコントロールすべく
その都度ジャケット1への給・排気操作が必要となる。
この給・排気操作は全く逆の作用を引き起こす操作であ
りながら、この操作を行うときには、図15に示したよ
うにダイバーDは水平姿勢を保ちつつ肩から垂れ下がっ
ているインフレーターホース8を片方の手で握って前方
上方へ延ばし、このような不自然な状態で指先で探って
中圧送気ボタン11もしくは排気ボタン14のいずれか
のみを操作しなければならず、水中で緊張している初心
者ダイバーなどにとっては動かす指を間違えるなどの操
作ミスが起こりやすかった。
【0014】ここに本願発明者は、現在世界中で標準仕
様とも言える上記従前の潜水用浮力調整用ジャケット1
の上記問題点に着目し、これを解決すべくこのジャケッ
ト1から不便で危険な蛇腹状のインフレーターホース8
とパワーインフレーター9とを取り去った図16に示す
ような新規なジャケット21を案出した(特願平1−9
0388号(特開平2−270696号公報)参照)。
【0015】この発明は図示したように基本的には、給
気をジャケット21内へ導入したり、排気をジャケット
21外方へ導出するインフレーターホース、並びに給・
排気バルブや中圧送気ボタン、排気ボタン、マウスピー
スを備えて給排気作用を生じさせるパワーインフレータ
ーをともに除去するとともに、これらの機能を安全面に
配慮しながら別に確保したものである。
【0016】すなわち、 パワーインフレーターの除去によって、給気作用を生
じさせる給気バルブおよびこれを作動する中圧送気ボタ
ンも除去されることに伴うそれらの機能の確保について
は、給気バルブ22を、左右どちらの手でも操作するこ
とができるようにジャケット21前面の腹位置に露出さ
せて直に取り付けるとともに、この給気バルブ22に対
して中圧インフレーターホース12を接続して、この給
気バルブ22を操作することで中圧インフレーターホー
ス12から直接ジャケット21内へ送気させるようにし
た。これによりインフレーターホースも不要となった。
給気バルブ22は、従来周知の押しボタン操作式・スラ
イド操作式いずれのバルブであってもよい。
【0017】パワーインフレーターの除去によって、
排気作用を生じさせる排気バルブおよびこれを作動する
排気ボタンも除去されることに伴うそれらの機能の確保
については、排気バルブ15,15を、予備を含めて2
個、ジャケット21の両肩もしくは背中上方に露出させ
て直に取り付けるとともに、これら排気バルブ15,1
5には左右どちらの手でも操作することができるよう
に、ジャケット21の左右の胸位置に這わせた2本の操
作ノブ17付きの引き紐16をそれぞれ接続し、いずれ
かの操作ノブ17,17を引き操作することでそれぞれ
の排気バルブ15,15から直接ジャケット21内の空
気を排出させるようにした。これによりインフレーター
ホースも不要となった。
【0018】パワーインフレーターの除去によって、
給気に用いられるマウスピースも除去されることに伴う
当該機能の確保については、救命具等に使用されている
従来周知のストッパー付きの吹き込み用パイプ23を採
用することとし、これをジャケット21前面の胸位置に
露出させて直に取り付けた。これによりインフレーター
ホースも不要となった。
【0019】この場合の操作は、給気に関しては、の
給気バルブ22を操作することにより行う。また、緊急
時の給気に関しては、の吹き込み用パイプ23を使用
する。他方、排気に関しては、の操作ノブ17,17
で引き紐16,16を引くことによって排気バルブ1
5,15を操作することにより行う。
【0020】以上の構成により、従前のジャケット1か
ら不便で危険な蛇腹状のインフレーターホース8とパワ
ーインフレーター9とを取り去ることができ、これによ
りジャケット21自体の構成をきわめて簡素化しかつ操
作性も格段に向上しつつ、従来と遜色のない浮力調整機
能を確保することができた。
【0021】すなわち、 (1)ジャケットから外れやすく不安定なパワーインフ
レーター付きのインフレーターホースに関し、これを取
り去ってパワーインフレーターに組み込まれていた給気
バルブや排気バルブ相当のバルブ類15,15,22,
23を自然に手の触れやすいジャケット21の前面に露
出させて直に設けたので、給排気操作に際して従来のよ
うにインフレーターホースを見失ってこれを探せなかっ
たり、背中に回ってしまったインフレーターホースをジ
ャケットの前に引き戻さなければならないという不便を
解消して、バルブ類15,15,22,23を安全確実
に操作できるとともに、緊急時であっても容易に操作す
ることができる。
【0022】(2)水面から潜降する際の排気に関し、
排気バルブ15,15を圧力が高くなる肩や背中上方に
設けたので、従来のようにインフレーターホースを持っ
て手を高々とかかげるというような不自然で危険を伴う
姿勢をとる必要がなくなり、操作性が良好で安全である
とともに、空気も効率よく排出させることができる。
【0023】(3)水深を変化させたときの給・排気操
作に関し、従来にあっては給気操作および排気操作とも
にインフレーターホースの先端に取り付けたパワーイン
フレーターに組み込んだ給・排気バルブを、手を伸ばし
て目では見えない位置で指で2つのボタンを操作する、
それも操作する指が違うというだけの相違であったため
に陥りやすかった操作ミスを、給気については給気専用
の給気バルブ22を、また排気については操作ノブ17
付きの引き紐16で排気専用の排気バルブ15,15を
操作するという給気と排気の操作を区別できる構成とす
ることで、操作機構の観点から確実に防止することがで
き、操作性・安全性を向上することができる。
【0024】(4)現在のジャケットでは、いくつかの
ホースの取り回しのためにダイバーの身の回りがホース
に取り囲まれてしまっていたことに対し、ホースがタン
ク7からの中圧インフレーターホース12のみとなり、
ダイバーが動きやすくなって潜水時の安全性を高めるこ
とができる。
【0025】(5)上述のようにインフレーターホース
等を除去し、かつバルブ類15,15,22,23をジ
ャケット21に直付けすることにより、ジャケット21
を折り畳む際に折り畳みに障害となったり嵩張ったりす
る部分がなくなり、ジャケット21をコンパクトに畳み
込むことができてパッキングや持ち運びに便利となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに改良を施した本願出願人に係る潜水用浮力調整用ジ
ャケット21にあっても、そしてまたもちろん従前のジ
ャケット1であっても、さらに改善すべき次のような課
題があった。
【0027】すなわちジャケット1,21そのものの形
態に関して、従来のジャケット1,21は上述したよう
に後ろ身頃2も前身頃3,3もすべて中空袋体で形成さ
れて、ダイバーの上半身全体を、首もと後方から両肩周
り並びに両体側周りに、背中から胸および腹全体にわた
って包み込むようになっており、そしてその内部に空気
を供給したり排出したりすることでジャケット1,21
全体が膨張・収縮してこれにより水面および水中での浮
力調整を行うことができるようになっていた。
【0028】ところで、このような形態のジャケット
1,21では、ダイバーの首もと後方から両肩周り全体
にまで亘って空気が溜まる構造となっていた。このよう
なジャケット構造では、肩位置に取り付けた排気バルブ
15,15によって良好な排気性能を得ることができる
反面、図17に示したようにダイバーDがジャケット
1,21の浮力を利用して水面休息をとろうとする場合
に、肩周辺に溜まった空気はジャケット1,21の当該
肩部分を水面よりも上方に押し上げることになる。この
ように水面上に溜まったジャケット1,21内空気は、
ダイバーDの首周りや肩周りを強く圧迫するとともに、
この肩部分が「浮き」となってダイバーDが姿勢を保ち
にくくなる一方で、この空気自体は浮力を稼ぐという意
味を全く失っていた。このように水面上に持ち上がって
水圧のためにきわめて硬くなる肩部分を有するジャケッ
ト構造はダイバーDにとって好ましいものではなかっ
た。
【0029】他方、図18に示したように水中を遊泳す
るときダイバーDは腰回りにウエイト24を装着する
が、このウエイト24は水中でダイバーDが水平姿勢を
とると腰部分を沈み込ませる力Faを生じる。このとき
ジャケット1,21はこの力を打ち消す浮力Fbを生じ
ている。上述したような肩部分に空気を溜める形態の従
来のジャケット1,21では、ダイバーDに対して腰部
で下向きの力Faが、肩部側で上向きの力Fbが作用し
てダイバーDを立てて起こす向きのモーメントが常に作
用し、ダイバーDは遊泳中に水平姿勢を保持することが
大変であった。すなわち、ウエイト24で下向きの力F
aが作用している腰部に対し、浮力Fbの作用位置が腰
部に近い(図中、距離Lが短い)ほどウエイト24や浮
力Fbの影響が小さくなって自由な姿勢をとりやすく、
水平姿勢も保持しやすいのであるが、従来のジャケット
1,21では空気が肩部に溜まるように考えられたもの
であるため、腰部に装着されるウエイト24との関係で
は遊泳姿勢を自由にとることが難しいものであった。
【0030】さらに従来のジャケット1,21は既述し
たように、ジャケット1,21自体で直接タンク7を背
負うことができるように考えられ、これによりダイバー
は陸上でも、水面でも、また水中でも安全にかつ楽にタ
ンク7を背負うことができる。しかしながら、このよう
にジャケット1,21でタンク7を背負う結果、図19
に示したようにタンク7の重量はジャケット1,21の
後ろ身頃2に直接作用してこれをずり下げようとする。
ジャケット1,21は上述した上下一対のベルト5,5
で脱ぎ着する形態であり、このベルト5,5では後ろ身
頃2を引き下ろすタンク重量を効果的に受け止めること
はできないため、結果的にダイバーDはジャケット1,
21で肩からぶら下げる恰好でタンク7を背負ってい
た。そしてこのタンク7を背中に安定に固定するため
に、ダイバーDは上記ベルト5,5に加えて別に相当の
幅を有する図示しないファスナー付きのベルトで腹を強
く締め付けるようにしていた。このようにしても、タン
ク7はダイバーDの肩から単にぶら下がりずり下がって
いる恰好であって、水面にいるときには波などで、また
水中にいるときでも水の流れによってタンク7が揺すぶ
られるとジャケット1,21もずれ動いてタンク7を安
定的に背負うことが難しくダイバーDの姿勢を不安定に
するとともに、歩行時にあってもバランスをとりにくく
危険であった。
【0031】本発明は上述した従来の課題に鑑みて創案
されたものであり、その目的はジャケットの形態に関し
て、ダイバーの首もと後方や両肩周りに空気が溜まらな
いようにしてジャケットの着用感を向上し、かつダイバ
ーが水面および水中で思うままの姿勢を容易にとれるよ
うにするとともに、併せてタンクをしっかりとダイバー
の身体に固定できる潜水用浮力調整用ジャケットを提供
することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明に係る潜水用浮力
調整用ジャケットは、水面および水中における浮力を調
整するためにダイバーが着用する潜水用浮力調整用ジャ
ケットにおいて、ダイバーの上半身の少なくとも背中お
よび体側を包囲する中央背部から両側腹部にわたって可
撓性を有する中空袋体で形成され、その内部に空気が供
給され排出されて膨張収縮されるベスト部分を備え、こ
のベスト部分は、その中央背部がダイバーの背中を覆う
高さ寸法で形成されるとともに、両側腹部がダイバーの
腕位置下方の腹を覆う高さ寸法で形成されて、当該ベス
ト部分の上端縁の外形輪郭形状が、その中央背部と両側
腹部との間でダイバーの肩から下降して脇下を経過する
ように形成されたことを特徴とする。
【0033】また、前記ベスト部分の中央背部に、タン
クを取り付けるための保形性を有する背負い子を設け、
この背負い子にダイバーが肩に掛けるショルダーベルト
を備えたことを特徴とする。
【0034】また、前記ベスト部分の両側腹部の少なく
ともいずれか一方に、該ベスト部分に空気を供給し排出
する給排気機構を直に取り付けたことを特徴とする。
【0035】さらに、前記給排気機構が前記ベスト部分
の空気を強制的に排出するための強制排気機能を有する
ことを特徴とする。
【0036】本発明の潜水用浮力調整用ジャケットはベ
スト部分を備えていて、このベスト部分はダイバーの上
半身の少なくとも背中および体側を包囲する中央背部か
ら両側腹部にわたって可撓性を有する中空袋体で形成さ
れる。そしてダイバーがこのジャケットを着用して、ベ
スト部分の内部に空気を供給したり排出したりすること
で当該ベスト部分が膨張収縮して、水面および水中にお
ける浮力を調整できるようになっている。
【0037】そして特に本発明のジャケットにあって
は、ベスト部分の形態そのものを特長としていて、この
ベスト部分はその中央背部をダイバーの背中を覆う高さ
寸法としていると共に、両側腹部をダイバーの腕位置下
方の腹を覆う高さ寸法としている。そしてさらに、当該
ベスト部分の上端縁の外形輪郭形状を、その中央背部と
両側腹部との間でダイバーの肩から下降して脇下を経過
する形状としている。
【0038】このようなベスト形状が可能となったの
は、本願発明者が先に提案したインフレーターホースを
除去した技術と密接な関連がある。従来のインフレータ
ーホースは、特に排気作用を確保するためにジャケット
の肩部周りにその基端を取り付ける必要があり、そのた
めにダイバーの肩を包み込む形態でジャケットを形成し
なければならなかった。これに対し、インフレーターホ
ースを取り去ったジャケットにあっては、もはや中空袋
体としてのジャケットをダイバーの肩まで形成する必要
がないのであって、このことに思い到って本発明は完成
されたのである。
【0039】そして、空気が給排されて膨張収縮するベ
スト部分を上記の形態とすることにより空気が溜まる部
分がダイバーの背中から肩下、脇下の体側周辺の腹周り
となり、これによって従来のジャケットとは異なり、ダ
イバーの首もと後方から両肩周り全体に亘って空気が溜
まることを防止することができる。
【0040】この結果、ダイバーが水面休息をとろうと
する場合に、ダイバーの首周りや肩周りが不要な空気の
圧迫感から解放されるとともに、水面上に「浮き」とし
て作用する部分がなくなって不安定な姿勢を強いられる
こともなくなり、ジャケットの着用感が向上するととも
に、水面休息を楽にとることができるようになるまた、
本発明のジャケットでは上述したように、空気が溜まる
部分はダイバーの背中から肩下、脇下の体側周辺の腹周
りであって、ダイバーの首もと後方から両肩周り全体に
亘って空気が溜まることがないので、ジャケットの浮心
位置を従来のジャケットの場合よりも腰部に接近させる
ことができ、これにより水中を遊泳する際にウエイトや
ジャケットによる浮力の影響で常に作用するダイバーを
立てて起こす向きのモーメントを小さくすることができ
て、ダイバーが水中で思うままの姿勢を容易にとること
ができ、特に水平姿勢を簡単に維持しやすくなり、また
これによって安全性をも向上することができる。
【0041】また本発明にあっては、タンクを取り付け
るための保形性を有する背負い子を上記ベスト部分の中
央背部に設けるとともに、ベスト部分ではなくこの背負
い子にダイバーが肩に掛けるショルダーベルトを備える
ようにしていて、ダイバーはショルダーベルトに腕を通
し肩を入れて背負い子で直接タンクを背負うようになっ
ている。
【0042】このようにベスト部分とは別にショルダー
ベルト付きの背負い子でタンクを背負う構成が可能とな
ったのも、本願発明者が先に提案したインフレーターホ
ースを除去した技術と密接な関連がある。従来のジャケ
ットでは、インフレーターホースの固定場所としてこの
インフレーターホースを這わせるダイバーの胸位置を利
用することとしていて、そのために従来のジャケット
は、ダイバーの背中と胸の間で肩周り全体を包み込むベ
スト形態で形成されていた。そしてこのような形態のジ
ャケットであれば肩周りを包み込んでいることから、ジ
ャケットにタンクを取り付けることでダイバーはジャケ
ットを着るとそのまま肩でタンクを背負うことができる
というものであった。これに対し、インフレーターホー
スを取り去ったジャケットにあっては、もはやインフレ
ーターホースの固定場所をジャケットに確保する必要が
なく、従ってジャケットで肩周りを包み込む必要もな
く、この結果ジャケットでタンクを背負う必然性もない
のであって、このことに思い到って本発明は完成された
のである。
【0043】そして、ダイバーはショルダーベルトに肩
を入れて完全に背負い子でタンクを背負うこととなり、
これにより従来のジャケットのようにベスト部分にタン
ク重量が作用することがなくなって、ベスト部分がずり
下がるようにして肩からタンクをぶら下げる格好ではな
く、水面にいるときには波などで、また水中にいるとき
には水の流れなどでタンクが揺すぶられてもダイバーの
身体にタンクをしっかりと安定的に固定しておくことが
でき、またタンクを背負った状態での歩行の安全性も向
上できる。
【0044】またベスト部分を、浮力調整のためだけに
構成、すなわちタンクを背負うためのショルダーベルト
部分なしで構成することができて、ベスト部分ひいては
ジャケットをきわめて簡素化することができる。
【0045】上記構成のジャケットにおいてさらに、ベ
スト部分の両側腹部の少なくともいずれか一方に、ベス
ト部分に空気を供給し排出する給排気機構を直に取り付
けたことにより、従来と遜色のない操作性で確実な浮力
調整機能を保証することができる。
【0046】またさらに、給排気機構としてベスト部分
の空気を強制的に排出するための強制排気機能を備える
ことにより、ベスト部分のいずれの箇所からも排気させ
ることが可能となる。
【0047】上述したように、ダイバーが水面から潜降
する際には、水圧によってベスト部分内の空気が上方へ
と押し上げられるため、この空気の移動を利用して良好
な排気性能を確保するためにはベスト部分の上方位置に
排気バルブ等の排気機構を備えることが好ましい。しか
しながら、ベスト部分の上方、例えば肩近くまでを中空
袋体としてこの部分に排気機構を備えることは、上述し
た水面休息や遊泳姿勢の観点からして必ずしも好ましい
ものではない。ここに、給排気機構に強制排気機能を備
えれば排気バルブ等をベスト部分の下方に設けることが
でき、ベスト部分の上端縁をダイバーの首もとや肩周り
からできる限り下げることができて、ジャケットの着用
感をさらに向上することができるとともに、ダイバーが
水面および水中で思うままの姿勢をさらに容易にとれる
ようにすることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜
図7に示すように本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケ
ット31は基本的には、スキューバダイビングなど潜水
をする際に水面および水中における浮力を調整するため
にダイバーDが着用するものであって、ダイバーDの上
半身の少なくとも背中および体側を包囲する中央背部3
2aから両側腹部32b,32bにわたって可撓性を有
する中空袋体で形成され、その内部に空気が供給され排
出されて膨張収縮されるベスト部分32を備え、このベ
スト部分32は、その中央背部32aがダイバーDの背
中を覆う高さ寸法Haで形成されるとともに、両側腹部
32b,32bがダイバーDの腕位置下方の腹を覆う高
さ寸法Hbで形成されて、当該ベスト部分32の上端縁
32cの外形輪郭形状が、その中央背部32aと両側腹
部32b,32bとの間でダイバーDの肩から下降して
脇下を経過するように形成されて構成されている。
【0049】またベスト部分32の中央背部32aに
は、タンクを取り付けるための保形性を有する背負い子
33が設けられ、この背負い子33にはダイバーDが肩
に掛けるショルダーベルト34,34が備えられてい
る。
【0050】またさらに、ベスト部分32の両側腹部3
2b,32bの少なくともいずれか一方に、このベスト
部分32に空気を供給し排出する、後述する給排気機構
が直に取り付けられている。
【0051】詳細に説明すると、このジャケット31は
主に、ダイバーDの上半身を包み込んで覆うベスト部分
32と、このベスト部分32の中央背部32aに取り付
けてある背負い子33とからなっている。
【0052】ベスト部分32は空気の給排によって膨張
収縮する可撓性を有する気密な素材によって、折り畳み
自在な中空袋体として形成される。ベスト部分32の全
体形状は、ダイバーDの背中に位置してこれを包み込む
中央背部32aの両側に、ダイバーDの体側を包み込む
左右一対の両側腹部32b,32bが連続して形成され
た凸形状をなしている。
【0053】そして本発明にあっては特にベスト部分3
2の形態に関し、当該ベスト部分32は図7に示すよう
に、その中央背部32aをダイバーDの背中を覆う高さ
寸法Haとしていると共に、両側腹部32b,32bを
ダイバーDの腕位置下方の腹を覆う高さ寸法Hbとして
いる。そしてさらに、当該ベスト部分32の上端縁32
cの外形輪郭形状を、その中央背部32aと両側腹部3
2b,32bとの間でダイバーDの肩から下降して脇下
を経過する形状としている。このような形態のベスト部
分32とすることにより、空気が溜まる部分がダイバー
Dの背中から肩下、脇下の体側周辺の腹周りとなり、こ
れによって従来のジャケットとは異なり、ダイバーDの
首もと後方や両肩周りに空気が溜まらないようになって
いる。
【0054】このベスト部分32の内側下部には、その
両端を定着した帯状片35,35…が両側腹部32b,
32bから中央背部32aに亘って適宜間隔を隔てて配
列されるとともに、着脱式のバックル36を備えたベル
ト37がこれら帯状片35,35…とベスト部分32と
の隙間に通されてベスト部分32に保持されつつ、両側
腹部32b,32b間に掛け渡して設けられている。そ
してダイバーDは、このバックル36を着脱することで
ジャケット31を脱ぎ着するとともに、このバックル3
6でベルト37を締めることによりベスト部分32を身
体に密着させることができるようになっている。
【0055】このように構成されたベスト部分32に
は、これに空気を給排して膨張収縮させる給排気機構が
備えられる。本実施形態にあっては、給気用として1つ
の給気バルブ38と、1つの折り曲げ可能な可撓性を有
するストッパー付きの吹き込み用パイプ39、並びに排
気用として予備を含めて2つの排気バルブ40,40
と、これら排気バルブ40,40をそれぞれ作動させる
操作ノブ41,41付きの引き紐42,42が配設され
ている。これらバルブ類38,39,40,40は上記
従来技術で説明したものと同様な構成を備える一般周知
のものである。
【0056】給気バルブ38は、ベスト部分32の左右
の両側腹部32b,32bの少なくともいずれか一方で
あって、ダイバーDの手が自然に触れやすい脇腹から正
面側の範囲に取り付けられる。この給気バルブ38とし
ては、従来公知の押しボタン操作式・スライド操作式の
いずれのバルブであってもよい。そしてこの給気バルブ
38には従来と同様に、ベスト部分32内部に連通する
空気通路が備えられるとともに、図示しないタンクに接
続されたレギュレーターの中圧インフレーターホースが
接続され、ダイバーDがこの給気バルブ38を操作する
と当該中圧インフレーターホース内の空気が上記空気通
路を介してベスト部分32内部へと送り込まれてベスト
部分32が膨らみ、これにより浮力を増大させることが
できるようになっている。
【0057】ストッパー付きの吹き込み用パイプ39
も、左右の両側腹部32b,32bの少なくともいずれ
か一方であって、ダイバーDの手が自然に触れやすい脇
腹から正面側の範囲に取り付けられる。図示例にあって
はこのパイプ39は、全体が腹部32bの外形輪郭に沿
ってベスト部分32の下端縁32d側から上端縁32c
側へと曲げ上げて折り返して配置され、ベスト部分32
内部に連通される基端が当該ベスト部分32の下部に接
続されるとともに、図示しない吹き込み部を有する先端
がベスト部分32の腹部上端縁32cに設けられた相当
の長さを有するチューブ43内に挿抜自在に挿入され、
これによりパイプ39はベスト部分32に安定的に固定
される。そしてダイバーDがチューブ43から露出して
いるパイプ39部分を持って先端を引き出し、従来と同
様に吹き込み部を口にくわえて空気をパイプ39へと吹
き込むと、これによりベスト部分32内部に空気が送ら
れてこれを膨らますことができるようになっている。
【0058】2個の排気バルブ40,40は従来公知の
構成を備えていて、ベスト部分32の中央背部32aの
上部に左右一対で取り付けられる。そしてこれら排気バ
ルブ40,40には、これを作動させるための操作ノブ
41,41付きの引き紐42,42がそれぞれ設けられ
る。ベスト部分32にはその上端縁32cに沿って中央
背部32aから両側腹部32b,32bに亘って相当の
長さを有する案内チューブ44,44が設けられ、引き
紐42,42はこの案内チューブ44,44内にスライ
ド可能に挿通されている。そして引き紐42,42は、
この案内チューブ44,44の一端から引き出された基
端が排気バルブ40,40に接続されるとともに、案内
チューブ44,44の他端から引き出された先端に操作
ノブ41,41が取り付けられていて、操作ノブ41,
41自体はベスト部分32の左右の両側腹部32b,3
2bであって、ダイバーDの手が自然に触れやすい脇腹
から正面側の範囲に位置されるようになっている。そし
てダイバーDが従来と同様に、操作ノブ41,41を引
き下げて引き紐42,42を引き操作すると、排気バル
ブ40,40においては、図示しないベスト部分32の
排気口を開閉するダイヤフラムを閉じ位置に付勢してい
るバネに抗して引き紐42,42がダイヤフラムを開き
位置に移動させて排気口を開くこととなり、これにより
中央背部32a上部から空気が排出されてベスト部分3
2が収縮し、これにより浮力を減少させることができる
ようになっている。
【0059】他方、ベスト部分32の中央背部32aに
は、タンクを背負うためのショルダーベルト34,34
付きの背負い子33が設けられている。この背負い子3
3は、ダイバーDの首もと側の上部が幅狭で腰側の下部
が幅広な形態で形成されている。この背負い子Dは、ベ
スト部分32の内側に位置される内側プレート33a
と、ベスト部分32の外側に位置される外側プレート3
3bとの2枚の保形性を有する、例えば硬質な合成樹脂
製のプレートから構成され、ベスト部分32の中央背部
32aの上下2箇所に穿設された孔に挿通されるボルト
・ナット45,45を締結することでベスト部分32に
一体的に固定されている。
【0060】外側プレート33bには、これにタンクを
着脱自在に固定するためのタンク固定用の締付ベルト4
6が設けられ、この締付ベルト46を締め付けることに
よりタンクは、外側プレート33b表面に形成したギザ
ギザの滑り止め47に押し付けられる形で外側プレート
33b、ひいては背負い子33に固定されるようになっ
ている。
【0061】他方、内側プレート33aの上部にはこれ
に形成した穴部でハンガー部48が形成され、背負い子
33とベスト部分32とからなるジャケット31全体を
手で提げたり、フックなどに掛けることができるように
なっている。そしてこの背負い子33の内側プレート3
3aには、その上端がハンガー部48近傍に定着され、
下端が上記ベルト37に連結された着脱式のバックル4
9,49を備えたショルダーベルト34,34が設けら
れていて、ダイバーDはこのショルダーベルト34,3
4に手を通して肩を入れるとともに、バックル49,4
9でベルト34,34を締めることにより、タンクを背
負い子33で直接背負うことができるようになってい
る。
【0062】このように構成された潜水用浮力調整用ジ
ャケット31を着用するに際しては、例えばまずタンク
をタンク固定用の締付ベルト46で背負い子33に固定
する。次いで、中圧インフレーターホースを給気バルブ
38に接続する。その後、背負い子33のショルダーベ
ルト34,34に両肩を入れ、バックル49,49でシ
ョルダーベルト34,34を締め付けて当該ショルダー
ベルト34,34で背負い子33を肩周りにしっかりと
固定し、この背負い子33でタンクを背負う。すなわ
ち、タンクを背負う時点ではベスト部分32は単に背負
い子33にぶら下がっている状態であって、ベスト部分
32にはタンク重量が全く作用しないようになってい
る。その後、前開きのベスト部分32の両側腹部32
b,32b同士を連結するベルト37を、そのバックル
36で締め、ベスト部分32で背中から肩下、脇下周り
の脇腹を経て腹までの上半身全体を包み込む。
【0063】水面や水中での浮力調整のための空気の給
排操作は、上述したように給気については給気バルブ3
8や吹き込み用パイプ39を利用し、排気については操
作ノブ41,41を操作して排気バルブ40,40を作
動することでベスト部分32を膨張収縮させて行う。
【0064】以上のように構成された本実施形態に係る
潜水用浮力調整用ジャケット31は、ベスト部分32の
形態そのものを特長としていて、このベスト部分32は
その中央背部32aをダイバーDの背中を覆う高さ寸法
Haとしていると共に、両側腹部32b,32bをダイ
バーDの腕位置下方の腹を覆う高さ寸法Hbとし、さら
に当該ベスト部分32の上端縁32cの外形輪郭形状
を、その中央背部32aと両側腹部32b,32bとの
間でダイバーDの肩から下降して脇下を経過する形状と
したので、空気が溜まる部分がダイバーDの背中から肩
下、脇下の体側周辺の腹周りとなり、これによって従来
のジャケットとは異なり、ダイバーDの首もと後方から
両肩周り全体に亘って空気が溜まることを防止すること
ができる。
【0065】これにより、図8に示したようにダイバー
Dが水面休息をとろうとする場合に、ダイバーDの首周
りや肩周りが不要な空気の圧迫感から解放されるととも
に、水面上に「浮き」として作用する部分がなくなって
不安定な姿勢を強いられることもなくなり、ジャケット
31の着用感が向上するとともに、水面休息を楽にとる
ことができるようになる また、空気が溜まる部分はダイバーDの背中から肩下、
脇下の体側周辺の腹周りであって、ダイバーDの首もと
後方から両肩周り全体に亘って空気が溜まることがない
ので、図9に示したようにジャケット31の浮心位置を
従来のジャケットの場合よりも腰部に接近させる(図
中、距離Lを短くする)ことができ、これにより水中を
遊泳する際にウエイト24(Fa)やジャケット31に
よる浮力Fbの影響で常に作用するダイバーDを立てて
起こす向きのモーメントを小さくすることができて、ダ
イバーDが水中で思うままの姿勢を容易にとることがで
き、特に水平姿勢を簡単に維持しやすくなり、またこれ
によって安全性をも向上することができる。
【0066】他方、タンクを取り付けるための保形性を
有する背負い子33を上記ベスト部分32の中央背部3
2aに設けるとともに、ベスト部分32ではなくこの背
負い子33にダイバーDが肩に掛けるショルダーベルト
34,34を備えるようにしたので、図10に示したよ
うにダイバーDはショルダーベルト34,34に両肩を
入れて完全に背負い子33でタンク7を背負うこととな
り、すなわち、タンク7を背負う時点ではベスト部分3
2は単に背負い子33にぶら下がっている状態であっ
て、ベスト部分32にはタンク重量が何ら作用すること
がなくなって、これにより従来のジャケットのようにベ
スト部分にタンク重量が加わってベスト部分がずり下が
るようにして肩からタンクをぶら下げる格好となること
はなく、水面にいるときには波などで、また水中にいる
ときには水の流れなどでタンク7が揺すぶられてもダイ
バーDの身体にタンク7をしっかりと安定的に固定して
おくことができ、またタンク7を背負った状態での歩行
の安全性も向上することができる。
【0067】またベスト部分32を、浮力調整のためだ
けに構成、すなわちタンク7を背負うためのショルダー
ベルト部分なしで構成することができて、ダイバーDの
肩には背負い子33のショルダーベルト34,34が存
在するのみであり、ベスト部分32ひいてはジャケット
31をきわめて簡素化することができる。
【0068】さらに上記構成のジャケット31におい
て、ベスト部分32の両側腹部32b,32bの少なく
ともいずれか一方に、ベスト部分32に空気を供給し排
出する給気バルブ38、ストッパー付き吹き込み用パイ
プ39、さらには排気バルブ40,40を操作するため
の操作ノブ41,41という給排気機構を直に取り付け
たことにより、従来と遜色のない浮力調整機能を確保す
ることができる。
【0069】ところで図11および図12には、給排気
機構としてベスト部分32の空気を強制的に排出するた
めの強制排気機能を備えたバルブ構造の一例が示されて
いる。本実施形態にあっては、給気と排気とを単一のバ
ルブによって行う給・排気一体型の給気バルブ61を示
している。これは、中圧インフレーターホースを介して
タンクから供給される高圧の空気圧を利用してベスト部
分32内部から空気を排出する機能を備えた給気バルブ
61である。
【0070】この強制排気機能を備える給気バルブ61
は、中空筒体状に形成され、中圧インフレーターホース
12が接続される給気ポート62aを有するとともに、
ベスト部分32内部に連通する給気孔62bを有するバ
ルブケーシング62と、このバルブケーシング62内に
スライド自在に設けられたピストン63と、バルブケー
シング62内に設けられピストン63を一方向へ付勢し
て制止させるスプリング64と、ピストン63のスプリ
ング配置側とは反対側にバルブケーシング62から外方
へ突出させて一体的に設けられ、押圧操作されてスプリ
ング64に抗してピストン63を反対方向へスライドさ
せる押しボタン65と、押しボタン65の中央部にこれ
を貫通してバルブケーシング62内方へ向かって形成さ
れた中空の排気孔66と、押しボタン65とピストン6
3との接合位置近傍に穿設され、押しボタン65を押圧
してピストン63をスライドさせたときに排気孔66を
バルブケーシング62内部と連通させる多数の透孔67
と、ピストン63内部に形成され空気が流通される中空
部63aと、ピストン63に形成され押しボタン65を
押圧してピストン63をスライドさせたときに中空部6
3aを上記給気ポート63aと連通させる導入ポート6
3bと、ピストン63に小径で形成され、絞り作用をも
って中空部63aを上記排気孔66と連通させる絞りポ
ート63cとから構成されている。またバルブケーシン
グ62とピストン63との間にはピストン63側に固定
して3個のシール用Oリング68,69,70が設けら
れ、中央のOリング69と右側のOリング68とは、ス
プリング64でピストン63を制止させているときにピ
ストン63とバルブケーシング62との間をシールしつ
つ給気ポート62aとピストン63の中空部63aとの
間を遮断するとともに、また中央のOリング69と左側
のOリング70とは、押しボタン65を押圧してピスト
ン63をスライドさせたときにピストン63とバルブケ
ーシング62との間をシールして給気ポート62aとピ
ストン63の中空部63aとの間のみを連通させるよう
になっている。またバルブケーシング62と押しボタン
65との間にはバルブケーシング62側に固定してシー
ル用Oリング71が設けられ、このOリング71は、押
しボタン65を押圧してピストン63をスライドさせた
ときにバルブケーシング62と押しボタン65の間から
の空気漏れを防止するようになっている。
【0071】まず、給気作用について破線矢印で説明す
る。図11に示すように、押しボタン65を押圧操作し
ていないときには、給気ポート62aは一対のOリング
68,69およびピストン63の表面によって封鎖され
ていて、タンクからこの中圧インフレーターホース12
を介して導入される高圧の空気は遮断されている。押し
ボタン65を指で押圧すると図12に示すように、給気
ポート62aが開放され、空気は導入ポート63bを介
してピストン63の中空部63aを満たし、さらに絞り
ポート63cへと流れ込む。このとき押しボタン65の
排気孔66を指で塞いだままとすると、絞りポート63
cを通過した空気は逃げ場を失い排気孔66と連通する
透孔67を通過してピストン63がスライドすることで
形成されたバルブケーシング62内の空間72を満た
し、さらにバルブケーシング62の給気孔62bを通過
してベスト部分32内部へと流れ込む。その後押しボタ
ン65から指を離すとスプリング64の付勢力でピスト
ン63が図11の状態に復帰し、給気作動が終了する。
【0072】他方、ベスト部分32からの排気について
は、排気孔66を塞がないように押しボタン65のはじ
を押圧することになる。実線矢印で示したように、給気
時と同様に開放された給気ポート62aから導入される
高圧の空気はピストン63の中空部63aを満たしさら
に細く絞られた絞りポート63cを勢いよく通過しなが
ら排気孔66より外部へと流出する。この際、流れ出す
空気が排気孔66内を減圧しこの排気孔66と連通する
透孔67から空間72内の空気を随伴していく。これに
よって減圧された空間72はさらにベスト部分32内部
に連通する給気孔62bを介してベスト部分32内部の
空気を引き出すこととなる。このようにしてベスト部分
32内部の空気は、タンクからの高圧な空気圧を利用し
減圧状態を作り出すことで外部に強制的に排気できるよ
うになっている。
【0073】以上説明した強制排気機能を備えた給気バ
ルブ61自体は一つの例示であり、上記構成のバルブに
限らず、排気専用などとして一般周知の種々の構造のも
のを採用することができる。
【0074】ところで、特にこのような強制排気機能を
持つバルブ61を用いると、ベスト部分32のいずれの
箇所からも排気させることが可能となる。従って、排気
バルブを空気の溜まりやすい位置に設けなければならな
いという制限を解消でき、ベスト部分32に対する排気
バルブ40,40の配置位置を自由に選定することがで
きる。これにより、潜降時ベスト部分内部の空気が水圧
によって上方に溜まることを利用して排気させるため
に、排気バルブは当該ベスト部分の上方位置に取り付け
ねばならないとか、潜水時に空気を当該排気バルブ位置
に溜めるために不自然かつ煩雑な潜水操作を行わねばな
らないというような問題を一挙に解決することができ
る。そして、強制排気機能付きのバルブ61をベスト部
分32の下方に取り付けることで、ベスト部分32の上
端縁32c位置をダイバーDの首もとや肩周りからでき
る限り下げることができて、水面休息姿勢や水中遊泳姿
勢において空気が肩周りに溜まって圧迫を受けること
や、動きの不自由さからダイバーDを解放して自由な姿
勢で潜水をすることができるようになる。
【0075】
【発明の効果】以上要するに本発明に係る潜水用浮力調
整用ジャケットによれば、ベスト部分の中央背部をダイ
バーの背中を覆う高さ寸法とすると共に、両側腹部をダ
イバーの腕位置下方の腹を覆う高さ寸法とし、そしてさ
らに、当該ベスト部分の上端縁の外形輪郭形状を、その
中央背部と両側腹部との間でダイバーの肩から下降して
脇下を経過する形状としたので、ダイバーの首もと後方
や両肩周りに空気が溜まることがなくジャケットの着用
感を向上できるとともに、ダイバーが水面および水中で
思うままの姿勢を容易にとることができ、またこれによ
って安全性をも向上することができる。
【0076】また本発明にあっては、タンクを取り付け
るための保形性を有する背負い子を上記ベスト部分の中
央背部に設けるとともに、ベスト部分ではなくこの背負
い子にダイバーが肩に掛けるショルダーベルトを備えた
ので、水面であれ、水中であれ、また歩行時であっても
タンクをしっかりとダイバーの身体に固定することがで
き、タンクを背負った状態でのダイバーの安全性を向上
することができる。
【0077】そしてまたベスト部分を、浮力調整のため
だけに構成、すなわちタンクを背負うためのショルダー
ベルト部分なしで構成することができて、ベスト部分ひ
いてはジャケットをきわめて簡素化することができる。
【0078】さらに本発明にあっては、上記構成のジャ
ケットにおいて、ベスト部分の両側腹部の少なくともい
ずれか一方に、ベスト部分に空気を供給し排出する給排
気機構を直に取り付けたので、従来と遜色のない操作性
で確実な浮力調整機能を保証することができる。
【0079】またさらに本発明にあっては、給排気機構
としてベスト部分の空気を強制的に排出するための強制
排気機能を備えたので、ベスト部分のいずれの箇所から
も排気させることが可能となり、従って排気バルブ等を
ベスト部分の下方に設けることができて、ベスト部分の
上端縁をダイバーの首もとや肩周りからできる限り下げ
ることができ、ジャケットの着用感をさらに向上するこ
とができるとともに、ダイバーが水面および水中で思う
ままの姿勢をさらに容易にとれるようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す背面図である。
【図4】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す左側面図である。
【図6】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示す右側面図である。
【図7】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットの好
適な一実施形態を示すベスト部分の展開正面図である。
【図8】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットによ
る水面休憩状態を示す概略側面図である。
【図9】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットによ
る水中遊泳状態を示す概略側面図である。
【図10】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットに
よってタンクを背負った状態を示す概略側面図である。
【図11】本発明に係る潜水用浮力調整用ジャケットに
適用可能な強制排気機能を備える給気バルブを示す側断
面図である。
【図12】図11に示した強制排気機能を備える給気バ
ルブの作動状態を示す側断面図である。
【図13】従前の潜水用浮力調整用ジャケットを示す全
体斜視図である。
【図14】従前の潜水用浮力調整用ジャケットに備えら
れていたパワーインフレーターを示す正面図である。
【図15】従前の潜水用浮力調整用ジャケットによる水
中遊泳状態を示す概略側面図である。
【図16】本願出願人が先に提案した潜水用浮力調整用
ジャケットを示す全体斜視図である。
【図17】本願出願人が先に提案した潜水用浮力調整用
ジャケットによる水面休憩状態を示す概略側面図であ
る。
【図18】本願出願人が先に提案した潜水用浮力調整用
ジャケットによる水中遊泳状態を示す概略側面図であ
る。
【図19】本願出願人が先に提案した潜水用浮力調整用
ジャケットによってタンクを背負った状態を示す概略側
面図である。
【符号の説明】
31 潜水用浮力調整用ジャケット 32 ベスト部分 32a 中央背部 32b,32b 両側腹部 32c ベスト部分の上端縁 33 背負い子 34 ショルダーベルト 38 給気バルブ 39 ストッパー付き吹き込み用パイプ 40 排気バルブ 41 操作ノブ 42 引き紐 61 強制排気機能を備えた給気バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面および水中における浮力を調整する
    ために潜水者が着用する潜水用浮力調整用ジャケットに
    おいて、 潜水者の上半身の少なくとも背中および体側を包囲する
    中央背部から両側腹部にわたって可撓性を有する中空袋
    体で形成され、その内部に空気が供給され排出されて膨
    張収縮されるベスト部分を備え、 このベスト部分は、その中央背部が潜水者の背中を覆う
    高さ寸法で形成されるとともに、両側腹部が潜水者の腕
    位置下方の腹を覆う高さ寸法で形成されて、当該ベスト
    部分の上端縁の外形輪郭形状が、その中央背部と両側腹
    部との間で潜水者の肩から下降して脇下を経過するよう
    に形成されたことを特徴とする潜水用浮力調整用ジャケ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ベスト部分の中央背部に、タンクを
    取り付けるための保形性を有する背負い子を設け、この
    背負い子に潜水者が肩に掛けるショルダーベルトを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の潜水用浮力調整用
    ジャケット。
  3. 【請求項3】 前記ベスト部分の両側腹部の少なくとも
    いずれか一方に、該ベスト部分に空気を供給し排出する
    給排気機構を直に取り付けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の潜水用浮力調整用ジャケット。
  4. 【請求項4】 前記給排気機構が前記ベスト部分の空気
    を強制的に排出するための強制排気機能を有することを
    特徴とする請求項3に記載の潜水用浮力調整用ジャケッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227005A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Tabata Co Ltd ダイビング用浮力調整器
JP2009226999A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Tabata Co Ltd 浮力調整器のパワーインフレータ
JP2020130457A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 住友ゴム工業株式会社 水泳補助具

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