JPH10248989A - 減衰装置を備えたスノーボード - Google Patents

減衰装置を備えたスノーボード

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JPH10248989A
JPH10248989A JP9225109A JP22510997A JPH10248989A JP H10248989 A JPH10248989 A JP H10248989A JP 9225109 A JP9225109 A JP 9225109A JP 22510997 A JP22510997 A JP 22510997A JP H10248989 A JPH10248989 A JP H10248989A
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board
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snowboard
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JP9225109A
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Eric Metrot
メトロ エリック
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/06Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices
    • A63C5/075Vibration dampers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/03Mono skis; Snowboards

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】曲げと捻りに際してその柔軟性を保存するとと
もに、固定具取付区域間の振動のエネルギーを放散して
ボードの制御と操作性を改善する。 【解決手段】スノーボードは、中央部分2で該ボードに
接続され、かつ中央部分の曲げ応力および/または捻り
応力を伝達するための少なくとも1の細長い部材50、
51を備える減衰装置を含み、上記細長い部材は該ボー
ドに固定的に接続される少なくとも1の第一の部分50
0、510と、並進運動自在な少なくとも第二の部分5
01、511とを有し、その端部分は、該中央部分2が
曲げ変形および/または捩り変形を受けるとき、上記第
二の部分501、511、の並進運動、また場合によっ
ては回転運動から生じる剪断あるいは摩擦によるエネル
ギーを放散する柔軟な減衰装置600、601、61
0、611と接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はスノーボードの改良に関する。
【0002】スノーボードは雪上滑走具で、ユーザーの
両足はボードに沿って互いに離間して乗せられ、かつボ
ードの長手方向軸に対してこれをほぼ横断する方向に、
あるいは斜行する方向に固定される。
【0003】米国特許第3,900,204号明細書
は、スノーボード・ライディングを行うためのバインデ
ィング(固定具)に最も適した位置決めを教示している
最初の文献である。
【0004】このライディングにおいて方向転換の際に
加わる傾動力は、ライダー(スノーボーダー)の両足間
における大きな曲げ応力と捻り応力の組み合わせとして
現れる。したがって、ボードのこの部分は、ライダーが
あらゆる条件下で制御できなければならない意図的な強
い力がかけられる区域である。
【0005】ところで、ボードのこの部分は、特に高速
時において、10Hzを超える周波数によって不意に生ず
る余計な振動現象を受けることが測定から分かった。こ
れらの振動現象の大部分は小さな衝撃やゲレンデの凹凸
によって引き起こされるものであり、方向転換を行う際
にライダー自身によって引き起こされる意図的な変形と
は全く無関係である。これらの振動現象はボードの操縦
を乱し、ボードのコントロールが困難になる。
【0006】したがって、ライダーの両足の間で振動を
減少するとともに、方向転換の際ボードの動きに必要な
曲げと捻れに或る程度の柔軟性を保たなければならな
い。それゆえ、主な目的はセントラルゾーン(中央部
分)において静的剛性を付け加えることなく有害な振動
を減衰することである。
【0007】フランス国公開特許出願第2665081
号は、「バックサイド(ヒールサイド)」の側により重
点的に減衰が得られるよう、必ず、ボードのフロントゾ
ーン(前方区域)に非対称的に位置決めされる減衰装置
を備えた対象構造のスノーボードに関するものである。
それはボードに結合された粘弾性材料層を制約する高弾
性率の板部材についてそれ自体公知の態様である。
【0008】ところで、実際のライディングにおいて、
フロントゾーン(前方区域)とリアゾーン(後方区域)
は、これらの区域に体重をかけてフィギア演技を行うた
めに、またこれらの区域の弾性を利用してリバウンドあ
るいはジャンプを行うために用いられることが明らかで
ある。
【0009】特に「オーリー(Ollie)」という呼び名
で知られるスタイルのフィギア(トリック)演技は、全
体重をボードのリアゾーンにかけ、スプリング効果を利
用して飛び出すことから成る。したがって、減衰装置に
よりこれらの区域の弾性を損なわないことが重要である
ことが分かる。
【0010】さらに、このフランス特許出願によれば、
この装置は、細長い薄板部材(ブレード)がボードの全
面に装着されているので、装置が設けられる区域に余り
にも過度な剛性をもたらす。つまり、ボードのセントラ
ルゾーンの柔軟性(したがって、ボードの操縦しやす
さ)に影響を及ぼすことなしに、このような装置を該区
域に装備することは考え得ないであろう。
【0011】フランス特許第2729086号は高弾性
率の材料によって制約を受ける粘弾性バンドで形成した
減衰装置を備えるスノーボードに関するものであり、し
たがって上記フランス国公開特許出願第2665081
号の解決策と同じ欠点を有する。
【0012】したがって、本発明の目的はスノーボード
の振動減衰に関する上述の諸問題に対する満足の行く解
決策をもたらすことにある。
【0013】そのため、本発明はスノーボードに関する
もので、該ボードはその表面に長手方向に間隔を置いて
設けられたバインディング(固定具)の2の取付区域
と、この取付区域の中間に位置するセントラルゾーン
(中央部分)と、上記取付区域の両側に位置する両端部
分とを含み、これら両端部分のうちの少なくとも一方が
反り返った縁部で終わっているものである。さらに、こ
のボードは、上記中央部分に接続され、かつこの中央区
域の曲げ応力および/または捻り応力を伝達するための
少なくとも1の細長い部材を備えた減衰装置を含み、該
細長い部材はボードに接続される少なくとも2の相対す
る端部分と、これら2の部分間に、ボードと結合される
ことなしに、並進移動自在な中央部分を有し、該端部分
の少なくとも一方は、ボードの中央部分の曲げ変形およ
び/または捻り変形の際に、上記端部分の並進移動か
ら、また場合によっては回転移動から生じる剪断あるい
は摩擦によるエネルギーを放散する減衰手段に接する。
【0014】このような減衰装置を備えたボードは、そ
の中央部分において、方向転換時の良好な操縦に寄与す
る曲げと捻れに対するボードの柔軟性を保存するととも
に、フィギア演技やジャンプ演技を行うための弾性に富
んだ両端部をも保存し、さらに、高速時や起伏の多いゲ
レンデにおいてもボードをコントロールするために減衰
を必要とする区域において、振動の減衰という観点から
満足の行くレスポンスをもたらす。
【0015】本発明の興味深い一特徴によれば、減衰装
置はボードのほぼ長手方向に沿って方向づけられ、かつ
互いに側方に間隔をおいて配置されるとともに長手方向
中央軸線の両側に配設される2の細長い伝達部材で構成
される。こうすることにより、曲げと捻れが組み合わさ
って変形が生じるときに振動の処理が促進される。この
場合、伝達部材が長手方向に向いているため、曲げに対
する振動の処理の方が優勢となる。
【0016】一変形態様によれば、減衰装置はボードと
連結していない中央部分と、この中央部分から出ている
2ずつ向かい合った分岐部を変形する4の端部分を含む
十字形の細長い部材で構成される。この場合、細長い部
材のボード上での向きは、各部分がボードの長手方向に
対して約45゜の角度を成す或る特別な方向に沿って延
在するようにするのが好ましい。
【0017】この場合、ボードの中央部分に剛性を創り
出すことなしに、主として振動に起因する最大の捻り変
形の際に生じるエネルギーの放散が重視される。
【0018】本発明のその他の特徴および利点は、非限
定的な例としてのみ示す添付図を参照して以下の記載を
読むことにより、自ずと明らかになろう。
【0019】図1を参照すると、スノーボード1は2の
取付区域(すなわち、リアバインディング(後方固定
具)20が位置するリアゾーン(後部区域)10と、フ
ロントバインディング(前部固定具)21が位置するフ
ロントゾーン(前部区域)11)を含む左足が後ろにな
る左足後置型の「グーフィー」と称するスノーボード1
が示されている。これら2の区域10、11(該固定具
の角移動が可能であるという理由でほぼ円形で示されて
いる)の間には中央部分2が位置する。リアゾーン10
の後方向には後端部分が反り返った縁部30を介して伸
び出ている。同様に、フロントゾーン11の先には、反
り返った縁部40で終わる前端部分4がある。例示のス
ノーボードは全く非限定的な一例であり、例えば前端部
のみを反り返った縁部とすることもできよう。
【0020】本発明によれば、中央部分2は曲げ応力と
捻り応力を伝達するための2の別個の細長い部材50、
51を含んでボードに連結される減衰装置5を備えてい
る。これら2の細長い伝達部材50、51はボードのほ
ぼ長手方向に沿って配向され、かつ互いに側方に間隔を
おいて設けられるとともに、長手方向中央軸I−I’の
両側に配設される。これら細長い部材の各々は、ボード
に連結される第一の端部分500、510と第二の端部
分501、511を有する。各々の細長い部材の端部分
間には中央部分502、512が位置し、この中央部分
はボードと結合されておらず、したがってボードの中央
区域が曲げ変形や捻り変形を受ける際、特に自由に並進
移動するという特色を持つ。端部分500、510、5
01、511は全て、後ほど詳細に記述される柔軟な減
衰手段600、610、601、611によってボード
に全面連結される。したがって、該装置は、先に挙げた
先行技術の場合のようにボードの全長に亙って柔軟な手
段により結合される減衰部材よりもはるかに低い剛性を
もたらす。
【0021】側方に互いに間隔を置いて(好ましくはボ
ードの各縁部近くに)配設される2の部材50、51の
配置構成は、純粋な曲げ変形(すなわち、軸線I−I’
に沿った方向の最大曲げ変形)と、軸線I−I’に対し
て傾斜して方向づけられる捻り変形(軸線I−I’に対
して±45゜の最大捻り変形)を同時に処理するという
利点を有する。
【0022】ボードに装着する部材50の詳細は図2〜
図5に示される。もちろん、別の一部材51も同じ着想
に基づくものであり、以下の記載はこの部材51にも同
様に当てはまる。同じく、部材50の半分の一方だけが
図示されて、以下の記載の対象となる。ただし、該部材
はその中心を通る垂直横断方向面Pに対して対称的に設
計されている。
【0023】したがって、細長い部材50は、接着その
他の任意な結合手段によりボード上の表面に接続されな
い中央部分502を含む。換言すれば、この中央部分は
長手方向に並進自在であるだけでなく、ボードの中央部
分に加わる曲げ応力と捻り応力に応じてボードの表面に
対して垂直方向に或る程度移動することができる。
【0024】また、該細長い部材は、その末端部で、柔
軟な結合手段600によりボードに連結される端部分5
00を介して伸び出ている。
【0025】該結合手段による結合は、好ましくは粘弾
性材料600a、600bのような柔軟な材料から成る
複数の層で確保される。この柔軟な減衰手段は端部分5
00の先端500aの並進移動を可能にする。
【0026】保護兼案内手段7は並進移動自在な部分を
覆い、かつボードに結合される。
【0027】この保護兼案内手段7はケースであり、こ
のケースを貫通して、ハウジング71に至る自由部分の
先端500aを通すための開口が設けられる。上記ハウ
ジングは自由部分の先端を取り巻く粘弾性材料のリボン
を収納し、このハウジング71の上面と上記先端の上面
に接着された上層600bと、ボードの上面と該先端の
下面に接着された下層600bを形成する。いかなる場
合においても、該先端500aは通常の使用条件におい
てケースのハウジングの最奥部710に突き当たること
はない。
【0028】ハウジング71内で先端500aが移動す
ると、粘弾性材料層600a、600bは共に剪断力を
受け、細長い部材によって伝達されたエネルギーを放散
する。
【0029】粘弾性材料としてはショアA硬度が5〜8
5、弾性係数が1〜150MPA、減衰係数が0.1〜
2.5のエラストマ材の使用が望ましい。
【0030】これらの材料としてはパテなどが好まれる
であろう。なぜならば、接着剤の使用を必要としない自
己粘着性を有するからである。一般的に、これらのパテ
類は温度に応じて大幅に変化する弾性率と減衰係数を有
する。使用可能なパテを選ぶに当たっては弾性率が1〜
20MPAであるか、また減衰係数が−20゜〜+20
゜の使用範囲で0.1〜2.2であるかどうかを考慮す
る。
【0031】その他の合成ゴムあるいはエラストマの使
用も除外されない。しかしながら、一般に適宜な接着剤
を用いて層を接着する必要がある。
【0032】図6、図6a、図7、図7aは減衰装置の
働きを概略的に示している。図6は静止状態のボードを
示し、図7は曲げ応力が掛かっている状態のボードを示
す。曲げ応力が掛かっている間、中央部分は例えば図7
の矢印F方向に変形する。この変形により、ボードの表
面に対して(特にケース7の内部において)端部分50
0、501が長手方向に相対的に移動する。この移動は
粘弾性材料層600a、600bの剪断に繋がる。した
がって、エネルギーが該材料の中で放散されることによ
り減衰が生じる。ボードの(特にその中央部分におけ
る)自由な撓曲は、細長い部分が「浮き上がった状態
で」取り付けられ、またいかなる場所においてもボード
にしっかり固定されていないこと、また特に中央部分が
ボードの表面に対して移動することができることによ
り、ほとんど影響を受けない。
【0033】図8および図9は本発明の一変形態様を示
す。この変形例によれば、減衰装置5は、ボードと直接
結合されない中央区域520と、この中央部分を起点と
して、2ずつ向かい合って一線整列した分岐部を形成す
る4の端部分521a、521b、521c、521d
とを含む十字形の細長い部材52で構成される。これら
端部の方は柔軟な減衰手段600、601、610、6
11によりボードに連結される。
【0034】細長い部材52は、ボード上で、各端部分
が該ボードの長手方向軸線I−I’に対して約45゜の
方向角θを成す最適な方向(A−A;B−B)に沿って
延在するように方向付けられる。この配置によって捻り
応力の減衰が格別助長される。
【0035】中央部分520は2の取付区域10、11
から等距離に位置するのが好ましい。
【0036】図9は構造原理が先の態様に基づく減衰部
材を示す。
【0037】各端部分の先端は保護兼案内手段(すなわ
ち、ケース)7に嵌め込まれる。ケースの数は合計4で
ある。その内部構造は図4に示す構造と同じである。
【0038】図10〜図12に示す別の実施態様によれ
ば、保護兼案内手段7は、案内部材73が上部に固定さ
れる厚み出し用スペイサー(シム)72と、自由部分5
01の先端501aが貫通して並進移動できる案内用ハ
ウジング71と、該シム72と該先端501aとの間で
接するようになっている粘弾性材料層602とを含む鐙
形部材である。この場合、単純化を図るために柔軟な材
料から成る層は一層とした。シム72の目的は、この細
長い部材に沿って生じるボードとのあらゆる摩擦を避け
るために、ブレード(薄板)状の細長い部材をボードの
表面から距離dに保つことである。案内部材73の基本
的な役割は、自由部分501が移動するとき細長い部材
の並進移動を確実にするとともに、該細長い部材の先端
501aと粘弾性材料層602との間で、あるいは粘弾
性材料層602とシム72との間で接着による結合が剥
離するのを避けることにある。
【0039】もちろん、場合によっては、本発明の精神
から逸脱しない限りにおいて、案内手段73の省略を考
えてもよい。
【0040】実施態様がいかなるものであろうとも、曲
げ応力および/または捻り応力を伝達する細長い部材
は、強化プラスチックあるいは非強化プラスチックから
成るブレード、形材、環、ロッドあるいは管の形とする
ことができる。
【0041】応力の十分な伝達を確保するために、この
細長い部材は金属や、樹脂とガラス繊維、炭素繊維、ア
クリル繊維、ポリエステル繊維、およびこれらの繊維の
混合物を主成分とする複合材料、ならびに或る種のプラ
スチックから選ばれる高弾性率の材料で構成されなけれ
ばならない。
【0042】図1の範囲内で、この減衰装置はボード上
で長手方向に延在する、2の別個の部材を含む。また、
この発明の範囲内で、単一の部材50のみで構成される
減衰装置を考えることもできる。この場合、部材を軸線
I−I’に対して側方にずらして配設するか、あるいは
該部材を長手方向軸線I−I’に心合わせするように配
設しても良い。後者の場合には、ボードの長手方向の曲
げ減衰のみが考慮される。
【0043】図13〜図17は、本発明の別の可能な変
形態様を示す。この場合、減衰装置は、互いに間隔を置
いて側方に並べられたロッドから成り、かつ中央軸線I
−I’の両側に位置する2の細長い部材50、51を含
む。
【0044】この変形態様において、2のロッド50、
51の端部分500、510は、並進運動や回転運動を
しないように両端をしっかりと保持する固定結合手段に
よりボードに固定的に結合される。
【0045】各ロッドは、ボードにしっかりと接続され
るケース7を含む柔軟な結合手段600によりボードに
連結される、相対配置した端部分501、511を介し
てこの結合手段の外方に伸び出ている。
【0046】図14が示すように、このケースには、自
由に並進運動や回転運動をする自由部分510、511
の両端を導入できるように開口70a、70bが設けら
れる。
【0047】ケース7の内部には、並進運動時の各ロッ
ドの自由な遊間を可能にするために空所71が配置され
る。
【0048】また、ケースの内部空間には、粘弾性材料
のブロック603が部分的あるいは全面的に充填され
る。このようにして、ほぼ円筒状の断面をもつ各先端
は、該粘弾性材料で取り巻かれる。
【0049】減衰装置の取付を容易にするとともにロッ
ド間に一定の間隔を確保するため、相対して位置する固
定結合手段は、溶接、ネジ止め、接着など何らかの手段
によりボードに接続される第二のケース8の形を呈す
る。
【0050】ロッドの固定部分自体は、例えば接着剤層
80を用いてケース7内に固定される。
【0051】保護用シース9は該固定結合手段8と該減
衰ケース7との間でロッドを取り巻く。
【0052】このような実施態様の利点は、並進運動と
回転運動を同時に行うとき、端部分510、511が有
する或る程度の運動の自由のおかげで、曲げ変形と捻り
変形を同時に効果的に減衰することである。もちろん、
ロッドは必ずしも平行に取り付ける必要はなく、例えば
非対称的な減衰を得るために異なる長さとしても良い。
【0053】ロッドの断面は例えば平形、ほぼ半円形、
または楕円形のように円形でなくても良い。また、ロッ
ドは中実であっても、中空であっても良い。
【0054】図13〜図17の実施態様は、この発明の
単純化され、かつより経済的な場合を提示する。つま
り、柔軟な減衰手段は各ロッドの両端のうちの一方にし
かなく、他端はボードにしっかりと接続される。言うま
でもなく、先に述べた諸態様における、各ロッドの各端
に同一の減衰手段を設けることを考えても良い。
【0055】本発明の可能な変形態様において、記載さ
れ、かつ図示された実施態様による柔軟な減衰手段60
0、610、611の代わりに、高摩擦係数の材料で覆
われた摩擦表面をもつ摩擦層を備えた摩擦による減衰手
段を使用することも考えられる。この場合、摩擦層はボ
ードに直接的または間接的に結合され、かつ端部分50
1、510、511、521a、521b、521c、
521dの並進運動や、場合によっては回転運動を制動
することができる。この摩擦層は、並進運動および/ま
たは回転運動に際して、前述した各種実施態様の保護兼
案内手段と同様の型式の手段によって案内されなければ
ならない。
【0056】別の可能な実施態様において、摩擦層は上
記端部分に連結することができ、また摩擦層の摩擦表面
は、あるいはボードの上表面に接触するか、あるいは保
護兼案内手段の面のうちの一方に接触する。
【0057】しかしながら、経時的にみて減衰装置がよ
り効果的に機能するためには、剪断に対して作動する柔
軟な減衰手段を使用するのが望ましい。実際、摩擦手段
はより急速に摩耗する。また、減衰条件は諸条件に応じ
て変化する。例えば、もし雪が湿っているならば、層の
摩擦表面と摩擦を受ける表面(ボードあるいはケース)
との間に水が浸透・滞留し、そのために減衰が変わる場
合がある。
【0058】本発明の別の変形態様を示す図18〜図2
0を参照すると、図示のスノーボードの中央部分2は該
ボードに結合される減衰装置5を含む。
【0059】この減衰装置5は2ずつ組になった4の細
長い部材50a、50b、51a、51bを含む。
【0060】各々の細長い部材は長手方向の軸線I−
I’に対して斜めに取り付けられる。この軸I−I’に
対する各部材の傾斜角αは約45゜であるのが好まし
い。
【0061】各々の部材は、該部材を貫通してボード本
体に定着されるネジのような固定結合手段によりボード
に連結される第一の端部分500a、500b、510
a、510bを有する。もちろん、ネジの代わりに接
着、振動溶接などの何らか同等の手段を用いても良い。
【0062】固定部分は、ボードに連結されず、したが
って中央部分の捻り変形の際に自由に並進移動できると
いう特色を有する中央部分502a、502b、512
a、512bを介して伸び出ている。
【0063】最後に、これらの部材は柔軟な減衰手段6
00、601により2ずつ連結される第二の端部分50
1a、501b、511a、511bで終端する。
【0064】端部分501a、501bは、実際、減衰
手段60により(より正確に言うならば、柔軟な材料層
600を介して)互いに結合される。端部分511a、
511bについても同様であり、これらの端部分は柔軟
な材料層601を用いて減衰手段61により結合され
る。
【0065】中央区域が捻り応力を受けて上記端部分が
移動すると、層600、601(粘弾性材料層であるの
が好ましい)に剪断が作用し、細長い部材によって伝達
されたエネルギーを放散する。
【0066】装置が正確に作動するためには、端部分5
01a、501b、511a、511bの各々が、並進
移動時に、ケースの形をした保護兼案内手段7により案
内される必要がある。なお、この保護兼案内手段7に
は、第二の端部分を通すための70a、70b、70
c、70dが設けられる。
【0067】注目すべきことであるが、この特定の実施
態様において、端部分501a、501b、511a、
511bは柔軟な減衰手段によりボードの表面に直接結
合されておらず、反対に、特に中央部分が曲げ応力を受
けるとき、ボードに対して自由に移動できる。
【0068】したがって、このような実施態様は捻り変
形に際して減衰と安定性をもたらすとともに、曲げ変形
に際して柔軟性と強靱性を保存する。
【0069】本発明は明示的に記載された実施態様に限
定されるものではなく、冒頭の特許請求の範囲内でそれ
ら実施態様の様々な変形態様や包括概念をも含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】バインディング(固定具)を備えたスノーボー
ドの上面図である。
【図2】減衰装置の一部材の要部側面図である。
【図3】図2の部材の上面図である。
【図4】図3のA−A線に沿って見た断面図である。
【図5】図4のB−B線に沿って見た断面図である。
【図6】ライダーが乗った静止状態にあるときの、本発
明によるボードを示す側面図である。
【図6a】図6の状態において、図3のA−A線に沿っ
て見た断面の詳細を示す図である。
【図7】ボードの純粋な曲げ変形を示す側面図である。
【図7a】図7の変形した状態における図6aに類似の
断面図である。
【図8】本発明の一変形態様による図1に類似の上面図
である。
【図9】図8の装置の一部断面側面図である。
【図10】別の一変形態様による装置の詳細を示す上面
図である。
【図11】図10のC−C線に沿って見た断面図であ
る。
【図12】図10のD−D線に沿って見た断面図であ
る。
【図13】本発明のまた別の変形態様によるボードを示
す上面図である。
【図14】図13の詳細部を示す拡大斜視図である。
【図15】図13のXV−XV線に沿って見た断面図であ
る。
【図16】図13のXVI−XVI線に沿って見た断面図であ
る。
【図17】図13のXVII−XVII線に沿って見た断面図で
ある。
【図18】本発明のさらに別の変形態様を示すボードの
上面図である。
【図19】図18の詳細部を示す図である。
【図20】図19の断面図である。
【符号の説明】
2 (サーフボードの)中央部分 3、4 端部分 5 減衰装置 7 保護兼案内手段(ケース) 10、11 固定具取付区域 30、40 反り返った縁部 50、50a、50b、51、51a、51b、52 細長い
部材 60、61、600、601、610、611 減衰手
段 70、70a、70b、70c、70d 開口 71 案内用ハウジング(くり抜き部) 72 厚み出し用スペイサー 73 案内用部材 500、510 第一の端部分 500a、500b 先端 501、501a、501b、511、511a、51
1b 第二の端部分 521、521a、521b、521c、521d 相
対する端部分 502、502a、502b、512、512a、512
b、512c、520 中央部分

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボードの表面上に長手方向に間隔を置い
    て設けられる2の固定具取付区域(10,11)と、前
    記2の取付区域(10,11)間に位置する中央部分
    (2)と、前記取付区域の両側に位置する両端部分
    (3,4)とを含み、前記両端部分の内の少なくとも一
    方は反り返った縁部(30,40)で終わるスノーボー
    ドにおいて、 前記中央部分(2)で前記ボードに接続され、かつ該中
    央部分の曲げ応力および/または捻り応力を伝達するた
    めの少なくとも1の細長い部材(50,50a,50
    b,51,51a,51b,52)を備える減衰装置
    (5)を含み、 前記細長い部材は前記ボードに連結される少なくとも2
    の相対する端部分(500,500a,500b,50
    1,501a,501b,510,510a,510
    b,511,511a,511b,521a,521
    b,521c,521d)と、前記2の端部分間に、前
    記ボードと結合しないで、並進運動自在な中央部分(5
    02,502a,502b,512,512a,512
    b,520)とを有し、 前記端部分の少なくとも1は、前記ボードの中央部分が
    曲げ変形および/または捻り変形を受けるとき、前記端
    部分(501,501a,501b,510,511,
    511a,511b,521a,521b,521c,
    521d)の並進運動、また場合によっては回転運動か
    ら生じる剪断あるいは摩擦によるエネルギーを放散する
    減衰手段(60,61,600,601,610,61
    1)と接触することを特徴とするスノーボード。
  2. 【請求項2】 前記減衰装置(5)が、前記ボードのほ
    ぼ長手方向に沿って方向付けられ、かつ互いに側方に間
    隔を置いて配置されるとともに、長手方向中央軸線(I
    −I’)の両側に配設される2の細長い伝達用部材(5
    0,51)で構成されることを特徴とする請求項1によ
    るスノーボード。
  3. 【請求項3】 前記減衰装置(5)が、前記ボードと連
    結していない中央部分(520)と、前記中央部分を起
    点として2ずつ向かい合い、かつ一線整列する分岐部を
    形成する4の端部分(521a,521b,521c,
    521d)とを含む十字形の細長い部材(52)で構成
    されることを特徴とする請求項1によるスノーボード。
  4. 【請求項4】 前記各端部分が最適の方向(A−A;B
    −B)に沿って延在し、前記ボードの長手方向軸線(I
    −I’)に対して約45゜の方向角を形成するように、
    前記細長い部材(52)が前記ボード上で方向付けられ
    ることを特徴とする請求項3によるスノーボード。
  5. 【請求項5】 前記減衰手段(600,601)が、並
    進運動自在な部分(501,511,521a,521
    b,521c,521d)の先端を前記ボードに間接的
    に、あるいは直接的に連結する、少なくとも1の粘弾性
    材料の層を含むことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1によるスノーボード。
  6. 【請求項6】 保護兼案内手段(7)が前記端部分の先
    端を覆い、かつ前記ボードに固定的に連結されることを
    特徴とする請求項5によるスノーボード。
  7. 【請求項7】 前記保護兼案内手段(7)が、ケースの
    形状をしており、該ケースを貫通して前記端部分(50
    0)の先端(500a)をハウジング(71)に通すた
    めの開口(70)が設けられ、 前記ハウジングは前記端部分(500)の先端(500
    a)を取り囲む粘弾性材料のリボンを包含し、それによ
    り前記ハウジング(71)の上方および前記端部分の上
    方に接着される上部層(600)と、前記ボードの上方
    および前記先端(500a)の上方に接着される下部層
    (601)とを形成することを特徴とする請求項6によ
    るスノーボード。
  8. 【請求項8】 前記保護兼案内手段(7)が、案内部材
    (73)を固定する厚み出し用のスペイサー(72)
    と、前記端部分(501)の先端(501a)が貫通し
    て並進運動できる案内用ハウジング(71)と、前記厚
    み出し用のスペイサー(72)と前記先端(501a)
    の間に接触して設けられる粘弾性材料層(602)とを
    含む鐙形部材であることを特徴とする請求項6によるス
    ノーボード。
  9. 【請求項9】 前記減衰装置(5)が、固定結合部によ
    って前記ボードに接続される第一の端部分(500a,
    500b,510a,510b)を有する前記ボードの
    長手方向軸線(I−I’)に対して傾斜するように、ま
    た柔軟な粘弾性材料層(600,601)によって2ず
    つ接続される第二の端部分(501a,501b,51
    1a,511b)で終端するように方向づけられる、4
    の細長い部材(50a,50b,51a,51b)から
    成り、前記第二の端部分はケースの形状を呈する保護兼
    案内手段(7)によって並進案内され、前記ケースには
    前記第二の端部分(501a,501b,511a,5
    11b)を通過させるための開口(70a,70b,7
    0c,70d)が設けられることを特徴とする請求項1
    によるスノーボード。
  10. 【請求項10】 前記曲げ応力および/または捻り応力
    を伝達するための細長い部材(50,50a,50b,
    51,51a,51b,52)が、強化した薄板、形
    材、環、ロッド、あるいは管の形状を呈することを特徴
    とする請求項1ないし9のいずれか1によるスノーボー
    ド。
  11. 【請求項11】 前記細長い部材(50,50a,50
    b,51,51a,51b,52)が、金属材料と、ガ
    ラス繊維、炭素繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊
    維、およびこれらの繊維の混合物を主成分とする複合材
    料とから選ばれる高弾性率の材料から成ることを特徴と
    する請求項9によるスノーボード。
JP9225109A 1996-08-29 1997-08-21 減衰装置を備えたスノーボード Pending JPH10248989A (ja)

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FR9610698A FR2752743B1 (fr) 1996-08-29 1996-08-29 Planche de surf de neige munie d'un dispositif d'amortissement
FR9610698 1996-08-29

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FR2752743B1 (fr) 1998-10-30
FR2752743A1 (fr) 1998-03-06
US5924707A (en) 1999-07-20
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