JPH10247064A - 可変色表示素子とそれを用いた図柄表示装置 - Google Patents

可変色表示素子とそれを用いた図柄表示装置

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JPH10247064A
JPH10247064A JP9088599A JP8859997A JPH10247064A JP H10247064 A JPH10247064 A JP H10247064A JP 9088599 A JP9088599 A JP 9088599A JP 8859997 A JP8859997 A JP 8859997A JP H10247064 A JPH10247064 A JP H10247064A
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JP
Japan
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JP9088599A
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English (en)
Inventor
Shigeru Miyamoto
茂 宮本
Kunimitsu Kobayashi
邦光 小林
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Shingo Kizai KK
Original Assignee
Shingo Kizai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示素子視認窓から視認する色相を可変でき
る可変色表示素子をコンパクトに、かつ、色相を容易に
可変可能にすることを課題とする。 【解決手段】 透明の表示素子視認窓2の透明窓裏面2
a側を平坦に成形した容器1内に着色液体3を充填する
と共に、表面4aを着色面または反射面とし裏面に永久
磁石6を有する可動板4を、この可動板4の裏面と容器
1の奥面との間に常時可動板4を前記透明窓裏面2a側
に接近するように押圧するスプリング7を介して容器1
内に摺動可能に挿入し、前記容器1の奥面の裏面側に前
記永久磁石6を吸引・反発する電磁石を設けて構成した
ことを特徴とする可変色表示素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば道路標識
などに利用することができる可変色表示素子とそれを用
いた図柄表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図32乃至図36は従来の可変色表示素
子の原理図を示すものである。この可変色表示素子は、
ハウジングcの両端分に軸受b,bを備え、この軸受
b,b間に、両面を異色とし前記軸受b,bを結ぶ方向
と直交する方向にN,S極に永久磁化した可変色板aを
回動可能に軸支し、前記可変色板aのN,S極に磁芯の
磁極d,eを接近させ、ハウジングc内の磁芯に励磁コ
イルm,nを巻いた電磁石を設けて構成されている。
【0003】図33は可変色板aが回動して可変色する
作動途中を示し、図34および図35は回動作動を説明
する図であり、図34に示すように、励磁コイルm側に
直流電流Iを流すことにより、磁極d,eにはN,S
極が生じ、可変色板aのN,S極と作用して可変色板a
が回動し、安定した回動状態で停止する。
【0004】また、図35に示すように、励磁コイルn
側に直流電流Iを流せば、磁極d,eには前記と逆の
S,Nが生じ、可変色板aのN,S極と作用して、可変
色板aは反転して安定した回動状態で停止することにな
る。この場合の磁極d,eを形成する磁芯材料は、直流
電流I,Iを遮断しても残留磁気が生じるものとし
てあるため、可変色板aを回動させた後に直流電流を遮
断しても、可変色板aはその回動位置に安定状態に保持
されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の可変色
表示素子は、可変色板aを回動させるときに、図33に
示すように、可変色板aがハウジングcの前方を回動す
るため、この可変色表示素子を使用して図柄表示装置を
構成しようとすると、前方向の寸法を大きくする必要が
あり、また、この可変色表示素子を図36に示すような
透明窓fを備えないで用いる場合には、風の影響を大き
く受け、可変色板aが回動してしまう不安定状態とな
る。また、図36に示すように、可変色板aの表面と透
明窓fの裏面gとの間に空気層の離間距離pを置いた場
合には、入射光h,jの一部が透明窓fの裏面gで反射
光i,kとなって反射するため、可変色板aの表面での
反射光が弱くなり、可変色板aの表面の視認明瞭度が低
下してしまう、という大きな欠点があった。この発明の
目的は、前記従来の可変色表示素子のような欠点を除
き、小型で透明の表示素子視認窓の視認性が良好で、し
かも、表面を着色面または反射面とした可動板を前後に
摺動させることによって、表示素子視認窓の視認色を容
易に変えることができるようにした、全く新しいい可変
色表示素子とそれを用いた図柄表示装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するため、透明の表示素子視認窓の透明窓裏面側を
平坦に成形した容器内に着色液体を充填すると共に、表
面を着色面または反射面とした可動板を、前記透明窓裏
面側に接近・離間自在に容器内に摺動可能に挿入して構
成した可変色表示素子としたものである。
【0007】また、透明の表示素子視認窓の透明窓裏面
側を平坦に成形した容器内に着色液体を充填すると共
に、表面を着色面または反射面とし裏面に永久磁石を有
する可動板を、この可動板の裏面と容器の奥面との間に
常時可動板を前記透明窓裏面側に接近するように押圧す
るスプリングを介して容器内に摺動可能に挿入し、前記
容器の奥面の裏面側に前記永久磁石を吸引・反発する電
磁石を設けて構成した可変色表示素子としたものであ
る。
【0008】また、前記容器の透明の表示素子視認窓の
透明窓裏面側の光屈折率と前記容器内に充填した着色液
体の光屈折率とをほぼ同じにした可変色表示素子とした
ものである。
【0009】また、前記着色液体の色相と可動板の表面
の色相とを相違させた可変色表示素子としたものであ
る。
【0010】また、前記可変色表示素子を図柄を表示で
きるように多数配列して構成した図柄表示装置としたも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明の可変色
表示素子の原理を説明するための透視斜視図であり、1
は透明の表示素子視認窓2の透明窓裏面2a側を平坦に
成形した容器であり、この容器1は透明合成樹脂または
透明ガラスなどで少なくとも表示素子視認窓2から透明
窓裏面2aに透視できるように形成されている。
【0012】3は容器1に充填されたイオン化着色また
は微粒子化着色により均一に着色された着色液体、4は
容器1の透明窓裏面2aに接近・離間自在に容器1内を
矢印Xで示すように摺動可能に挿入した表面4aを着色
液体の色と異なる着色面または反射面とした可動板であ
る。
【0013】図2の(a)はこの可変色表示素子を表示
素子視認窓2側から見た正面図で、同(b)図は断面図
である。(b)図に示すように、容器1の透明窓裏面2
aと可動板4の表面4aとの間に所量の着色液体3が介
在し、この状態の表示素子視認窓2を見ると、所量の着
色液体3に応じた濃度の色と、可動板4の表面4aの着
色面または反射面の色との混合色が見られる。
【0014】また、図3の(b)に示すように、前記可
動板4を容器1の透明窓裏面2a側に接近させて移動さ
せると、透明窓裏面2aと可動板4の表面4aとの間に
介在する着色液体3の量が少なくなり、図3の(a)に
示すように、この状態の表示素子視認窓2を見ると、着
色液体3の薄い濃度の色と、可動板4の表面4aの着色
面または反射面の色との混合色が見られる。
【0015】また、図4の(b)に示すように、前記可
動板4を容器1の透明窓裏面2aに当接するように移動
させると、この透明窓裏面2aと可動板4の表面4aと
の間に着色液体3が介在しなくなり、図4の(a)に示
すように、この状態の表示素子視認窓2を見ると、可動
板4の表面4aの着色面または反射面がそのまま見られ
る。このように、可動板4を移動させることにより、こ
の可動板4の表面4aが表示素子視認窓2から明瞭に視
認される場合と、着色液体3の色と可動板4の表面4a
の色とが混合されて見られる場合と、着色液体3の色の
みが見られる場合とがある。なお、可動板4の移動を容
易にするため、可動板4の外周と容器1の内周との間に
は所望の間隙が置かれている。そして、図2乃至図4に
示す状態変化の速度が早ければ、表示素子視認窓2から
見られる色が瞬時に変わることになり、全く新しい可変
色表示素子を形成することができる。
【0016】図5および図6は前記容器1の透明の表示
素子視認窓2の透明窓裏面2a側の光屈折率と容器1内
に充填した着色液体3の光屈折率とをほぼ同じにした場
合を示し、図5は前記透明窓裏面2a側から距離D
位置に可動板4の表面4aが位置している場合は、入射
光Fは透明窓裏面2a側の反射の影響を受けずに着色液
体3内に導入され、着色液体3の色相が視認光Gとして
得られると共に、表示素子視認窓2の透明窓裏面2aの
光屈折効果により、着色液体3が表示素子視認窓2側か
らは着色液体3の明瞭な色相を得ることができる。
【0017】図6は前記容器1の透明の表示素子視認窓
2の透明窓裏面2a側と可動板4の表面4aが当接密着
した場合を示し、この場合も図5に示す場合と同様に透
明窓裏面2a側の光屈折率と着色液体3の光屈折率とが
ほぼ同じであるため、入射光F′は着色液体3を通らず
直接に可動板4の表面4aで反射して、可動板4の着色
光が明瞭な視認光G′として得られることになる。
【0018】このように、前記容器1の透明の表示素子
視認窓2の透明窓裏面2a側の光屈折率と容器1内に充
填した着色液体3の光屈折率とをほぼ同じにした場合
は、前記透明窓裏面2a側の反射光の影響を受けずに、
表示素子視認窓2からは明瞭なる視認色相の変化を得る
ことができる。
【0019】なお、図7は前記容器1内に着色液体3を
充填しなく、空気層の場合で、容器1の透明の表示素子
視認窓2の透明窓裏面2a側と可動板4の表面4aが密
着した場合を示し、この場合は、透明窓裏面2a側と可
動板4の表面4aが当接密着したとしても、これらの当
接面間に僅かな空気層が含まれ、入射光Aは前記表示素
子視認窓2により屈折進入し、その一部は可動板4の表
面4aによる反射光を得るが、前記空気層のために透明
窓裏面2a側による反射光Cを生じ、前記入射光Aの可
動板4の表面4aからの視認光Bは小さくなってしま
う。すなわち、表示素子視認窓2側からの可動板4の表
面4aの色相視認の明瞭度が減衰されてしまうことにな
る。
【0020】図8乃至図17は図1乃至図5に示した可
動板4を可動させるための実施の形態を示したものであ
る。図8はこの可変色表示素子の透視斜視図、図9は図
8のA−A線における断面図である。前記可動板4の背
面に永久磁石ハウジング5を介して永久磁石6を固着
し、この永久磁石ハウジング5の外周部分と前記容器1
の奥面との間に、常時可動板4を前記表示素子視認窓2
の透明窓裏面2a側に接近するように押圧するスプリン
グ7を備えている。また、前記容器1の奥面の裏面で前
記永久磁石6と対向する位置に電磁石を形成する鉄心8
の磁極8aが配設されており、この鉄心8には励磁コイ
ル9が巻かれており、9a,9bは励磁コイルの端子で
ある。10は継鉄、11は電磁石カバーである。前記励
磁コイル9に直流電流を流した場合にのみ鉄心8の磁極
8aにN極またはS極が生じるものである。
【0021】図8および図9は前記可動板4の裏面に設
けた永久磁石6が電磁石を形成する鉄心8の磁極8aに
吸引された状態を示しており、図10によってその作動
を説明する。永久磁石6は図に示すように、左側がN
極、右側がS極に着磁されていると、前記励磁コイル9
の一方の端子9aを直流電源の(+)に、他方の端子9
bを直流電源の(−)極に接続して直流電流Iを流せ
ば、鉄心8の磁極8aにはN極が生じることになり、こ
のN極が容器1の奥面を介して永久磁石6のS極をスプ
リング7の反発力に抗して吸引することになる。この吸
引したときに前記直流電流Iを遮断すれば、前記鉄心
8の磁極8aは無極となり、単なる強磁性体の鉄心とな
るが、前記永久磁石6のS極の吸引力によって、前記吸
引状態は保持されることになり、これを示したのが、図
11の吸引作動完了時の安定状態図である。
【0022】図12は前記永久磁石6と鉄心8の磁極8
aとが反発作動時における透視斜視図、図13は図12
のB−B線における断面図、図14は作動原理図を示す
もので、前記可動板4が移動途中の状態を示したもので
ある。前記図11に示す吸引作動完了時の安定状態にお
いて、前記表示素子視認窓2から視認される色相を反転
させるために、前記とは逆に、励磁コイル9の一方に端
子9aを直流電源の(−)に、他方の端子9bを直流電
源の(+)極に接続して直流電流Iを流せば、前記鉄
心8の磁極8aにはS極が生じることになり、前記永久
磁石6のS極との間に反発力が生じると共に、スプリン
グ7の反発力も加わって、可動板4は透明窓裏面2a側
に移動し、その後に前記直流電流Iを遮断しても、前
記永久磁石6と鉄心8の磁極8aとは吸引する距離にな
いために、スプリング7の反発力で透明窓裏面2a側に
移動することになる。
【0023】図15は前記表示素子視認窓2の透明窓裏
面2aに可動板4が当接した状態の透視斜視図、図16
は図15のC−C線における断面図、図17および図1
8は作動説明図であり、図17において、可動板4の表
面4aの着色または反射面は、前記表示素子視認窓2の
透明窓裏面2aにスプリング7の反発力により当接密着
され、図18に示すように励磁コイル9に流れる直流電
流を遮断しても、スプリング7の反発力により前記の透
明窓裏面2aと可動板4の表面4aとの密着状態は保持
されることになる。
【0024】図19は前記可動板4の移動をパルス電流
によって駆動する場合の説明図であり、その可動板4の
移動状態を図19の(a)〜(e)に示す。図19の
(a)においては、永久磁石6が鉄心8の磁極8aを吸
引する力f0とスプリング7の反発力f とは、励磁コ
イル9に正方向の直流電流が流れていない状態では、f
>fであり、前記表示素子視認窓2の透明窓裏面2
aに可動板4の表面4aが当接した安定状態である。こ
のように可動板4が移動していると、表示素子視認窓2
からは可動板4の表面の色相を明瞭に視認することがで
きる。
【0025】図19の(a)の状態から、(b)に示す
ように、スイッイSWを入れると、直流電源Bから励磁
コイル9に流れる直流電流により、前記鉄心8の磁極8
aにはN極が生じ、永久磁石6を吸引する吸引力F
生じて、この吸引力fと前記スプリング7の反発力f
と永久磁石6が鉄心8を吸引する吸引力fとの関係
は、f<f+fとなり、可動板4の裏面に設けた
永久磁石6は鉄心8側に吸引作動することになる。
【0026】吸引完了時は図19の(c)に示す状態と
なる。すなわち、この時点において、スイッイSWを切
った場合は、スプリング7の反発力fと永久磁石6が
鉄心8を吸引する吸引力fとの関係は、f>f
なって、可動板4の吸引作動の完了状態は保持されるこ
とになる。このように動板4が移動すると、表示素子視
認窓2からは着色液体3の色相を視認することができ
る。
【0027】図19の(d)は再度可動板4を初期状態
すなわち前記表示素子視認窓2の透明窓裏面2aに当接
するように移動させる場合を示し、前記とは逆極性の直
流電源B′として、スイッイSWを入れて励磁コイル9
に前記とは逆方向の直流電流を流せば、前記鉄心8の磁
極8aがS極となり、永久磁石6のS極との間に反発力
が生じ、この反発力fは前記スプリング7の反発
力fと合成し、永久磁石6が鉄心8を吸引する吸引力
との関係が、f<f+fとなり、可動板4は
表示素子視認窓2の透明窓裏面2a側に移動することに
なる。可動板4が表示素子視認窓2の透明窓裏面2aに
当接した状態において、図19の(e)に示すように励
磁コイル9の直流電流をきると、図19の(a)に示す
初期状態と同じになる。このように、この発明の可変色
表示素子は、電磁石を形成する鉄心8の励磁コイル9に
印加する直流電源の極性を変えて、励磁コイル9に流れ
る直流電流の方向を変えることによって、二つの可変色
の可変色表示素子とすることができる。
【0028】前記のように、電磁石を形成する鉄心8の
励磁コイル9に流す直流電流は、可動板4が図19の
(a)および(e)に示す状態に移動した後、または可
動板4が図19の(c)に示す状態に移動した後には遮
断してもよいので、図20に示すようなパルス電流でよ
く、正パルス電流で可動板4に有する永久磁石6を鉄心
8に吸引して、可動板4を表示素子視認窓2の透明窓裏
面2aから引き離して、表示素子視認窓2から着色液体
3の色相を視認することができ、また、負パルス電流で
可動板4に有する永久磁石6と鉄心8とを反発させて、
可動板4を表示素子視認窓2の透明窓裏面2aの当接密
着させて、表示素子視認窓2から可動板4の表面の色相
を視認することができ、表示素子視認窓2から視認され
る色相を変えるときには、鉄心8の励磁コイル9に正パ
ルス電流または負パルス電流を1回流すだけでよいの
で、消費電力は少なくてよく、省エネルギー効果を有す
る可変色表示素子とすることができる。
【0029】図21は前記のように可変色表示素子の表
示素子視認窓2から視認される色相を変える制御回路の
一例を示す回路図であり、切換制御部12の指令によ
り、可変色表示素子の色相を変えるようにしたものであ
る。すなわち、トランジスターTr,Tr,T
,Trと可変色表示素子を構成する電磁石の鉄心
8の励磁コイル9とでブリッジ回路を形成し、このブリ
ッジ回路が切換制御部12に接続されると共に、(+)
電源端子13と(−)電源端子14が直流電源に接続さ
れている。
【0030】そして、切換制御部12の一方の出力端子
12aからトランジスターTr,Trのベースに制
御電圧が印加されると、トランジスターTr,Tr
が導通状態となり、実線で示すように、電流が(+)電
源端子13からトランジスターTrと励磁コイル9と
トランジスターTrとを通って(−)電源端子14に
流れ、前記のように、電磁石を形成する鉄心8に永久磁
石6を吸引する磁気が生じる。
【0031】また、切換制御部12の他方の出力端子1
2bから、トランジスターTr,Trのベースに制
御電圧が印加されると、トランジスターTr,Tr
が導通状態となり、点線で示すように、電流が(+)電
源端子13からトランジスターTrと励磁コイル9と
トランジスターTrとを通って(−)電源端子14に
流れ、前記のように、電磁石を形成する鉄心8に永久磁
石6を反発する磁気が生じる。従って、切換制御部12
の出力端子12a,12bから出力される指令により、
可変色表示素子の色相を変えるように制御することがで
きる。
【0032】図22乃至図31は前記のような可変色表
示素子を図柄を表示できるように多数配列して構成した
図柄表示装置の実施の形態を示したもので、図22乃至
図26は図柄表示装置を道路標識盤に適用したものであ
る。支柱15に取付けた標識盤16の図柄を可変するこ
とができるように前記可変色表示素子を図柄部分17に
多数配列し、標識盤16内に配設した色相切換制御部1
8を時間制御または遠隔制御することによって、前記の
ように色相切換制御部18からの制御電圧を前記のよう
にブリッジ回路に接続されトランジスターに印加して、
各可変色表示素子を構成する電磁石の鉄心の磁極の極性
を変えて標識盤16の図柄を可変するものである。
【0033】図22は前記のような可変色表示素子の図
柄を変えることによって最高速度標識70(Km/h)
を示した道路標識盤の正面図であり、図23は同じく最
高速度標識40(Km/h)を示した道路標識盤の正面
図であり、図24は道路標識盤の側面図である。
【0034】図25はこの発明の可変色表示素子を多数
配設した図柄表示装置を道路情報盤に適用した正面図で
あり、図26はその側面図である。この道路情報盤は、
支柱19に取付けた筐体20に、多数配列した可変色表
示素子の色相を変えることによって1文字を表示するこ
とができる複数の文字素子盤21a〜21eを横方向に
配設して文字盤21を形成し、ケーブル22から前記の
ような色相切換制御部18に道路情報を受信し、この色
相切換制御部18によって前記各文字素子盤に道路情報
を表示できるようなパルス電源を各可変色表示素子に印
加して、それぞれの可変色表示素子の色相を変えて道路
情報の文字を表示するようにしたものである。
【0035】図27はこの発明の可変色表示素子を道路
面表示の可変色鋲23に適用した例を示したもので、路
面G.L内に埋設する上面が透明または半透明な鋲筐体
24の中に複数の可変色表示素子23aを収納したもの
である。
【0036】図28は前記のような複数の可変色鋲23
によって、横断道路に施工して横断道路を表示した図で
あり、可変色表示素子23aを形成する前記可動板4
を、前記作動原理によって表示素子視認窓2の透明窓裏
面2aに当接するように移動させて、この可動板4の前
面の着色面または反射面が横断道路として視認されてい
る場合を示している。
【0037】図29は前記可動板4を、前記作動原理に
よって表示素子視認窓2の透明窓裏面2aから離れるよ
うに移動させて、前記透明窓裏面2aと可動板4の前面
との間に介在された例えばアスファルトと同色の着色液
体3の色相が視認されて、横断道路としては視認されな
い場合を示している。
【0038】図30は前記のような複数の可変色鋲23
によって、道路の中央分離線を所定間隔をおいて2本施
工し、前記と同様な作動原理によって、図の左側の中央
分離線25aが視認されるように、可変色表示素子23
を形成する前記可動板4を移動させ、また、図の右側の
中央分離線25bは視認されないように、可変色表示素
子23aを形成する前記可動板4を移動させたものであ
る。
【0039】図31は前記と同様の作動原理によって、
図の左側の中央分離線25aが視認されないように、可
変色表示素子23を形成する前記可動板4を移動させ、
また、図の右側の中央分離線25bが視認されるよう
に、可変色表示素子23を形成する前記可動板4を移動
させたものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、前記のよう
に、透明の表示素子視認窓の透明窓裏面側を平坦に成形
した容器内に着色液体を充填すると共に、表面を着色面
または反射面とした可動板を、前記透明窓裏面側に接近
・離間自在に容器内に摺動可能に挿入して構成した可変
色表示素子としたので、透明の表示素子視認窓の透明窓
裏面に可動板の前面を当接密着させると、可動板の前面
の着色または反射面を視認することができ、また、前記
透明窓裏面から可動板を離間させると、可動板の前面は
視認できないで容器内の着色液体を視認することができ
るようになり、すなわち、可動板を移動させることによ
り、透明の表示素子視認窓から視認される色相を変える
ことができる。
【0041】また、請求項2に記載した発明は、前記の
ように、透明の表示素子視認窓の透明窓裏面側を平坦に
成形した容器内に着色液体を充填すると共に、表面を着
色面または反射面とし裏面に永久磁石を有する可動板
を、この可動板の裏面と容器の奥面との間に常時可動板
を前記透明窓裏面側に接近するように押圧するスプリン
グを介して容器内に摺動可能に挿入し、前記容器の奥面
の裏面側に前記永久磁石を吸引・反発する電磁石を設け
て構成した可変色表示素子としたので、前記永久磁石を
吸引するように電磁石を作動させると、可動板の裏面に
有する永久磁石を電磁石が吸引して、可動板を前記透明
窓裏面から離間させ、永久磁石が電磁石の鉄心に当接し
た後は、電磁石の直流電流を遮断しても、永久磁石と鉄
心との吸引によって前記当接状態を保持することができ
る。また、前記可動板の裏面に有する永久磁石と反発す
るように電磁石を作動させると、その反発力と前記スプ
リングの反発力とによって、可動板が前記透明窓裏面に
当接するように移動し、その後に電磁石の直流電流を遮
断しても、永久磁石と鉄心との間は吸引力は作用しない
程度に離間すると共に、前記スプリングの反発力とによ
って、可動板が前記透明窓裏面に当接した状態を保持す
ることができる。
【0042】また、請求項3に記載した発明は、前記の
ように、前記容器の透明の表示素子視認窓の透明窓裏面
側の光屈折率と容器内に充填した着色液体の光屈折率と
をほぼ同じにした可変色表示素子としたので、前記透明
窓裏面側の反射光の影響を受けずに、表示素子視認窓か
らは明瞭なる視認色相の変化を得ることができる。
【0043】また、請求項4に記載した発明は、前記の
ように、前記着色液体の色相と可動板の表面の色相とを
相違させた可変色表示素子としたので、前記容器の透明
の表示素子視認窓の透明窓裏面に前記可動板を当接させ
た場合と、透明窓裏面から可動板を離間させた場合と
で、前記表示素子視認窓から視認される色相を明瞭に変
化させることができる。
【0044】また、請求項5に記載した発明は、前記発
明の可変色表示素子を図柄を表示できるように多数配列
して構成した図柄表示装置としたので、この図柄表示装
置を道路標識盤や道路情報盤や横断道路表示や道路の中
央分離線などに適用することができ、しかも、その表示
を前記のように可変色表示素子を形成する可動板を移動
させることに簡単に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの透視斜視図である。
【図2】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図3】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図4】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図5】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図6】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図7】この発明の可変色表示素子の原理を説明するた
めの図である。
【図8】この発明の可変色表示素子の可動板を可動させ
る実施の形態を示す透視斜視図図である。
【図9】この発明の可変色表示素子の可動板を可動させ
る実施の形態を示す断面図である。
【図10】この発明の可変色表示素子の可動板を可動さ
せる実施の形態における可動板を表示素子視認窓の透明
窓裏面から離間させるように移動させる説明図である。
【図11】この発明の可変色表示素子の可動板を可動さ
せる実施の形態における可動板を表示素子視認窓の透明
窓裏面から離間させるように移動させる説明図である。
【図12】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面側に移動させる状態を示す透視斜
視図である。
【図13】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面側に移動させる状態の断面図であ
る。
【図14】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面側に移動させる説明図である。
【図15】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面に当接させた状態を示す透視斜視
図である。
【図16】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面に当接させた状態の断面図であ
る。
【図17】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面に当接させる説明図である。
【図18】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面に当接させる説明図である。
【図19】この発明の可変色表示素子の可動板を表示素
子視認窓の透明窓裏面に接離させる作動説明図である
【図20】この発明の可変色表示素子を構成する電磁石
の励磁コイルに流すパルス電流を示す図である。
【図21】この発明の可変色表示素子を構成する電磁石
の励磁コイルに流す直流電流の切換制御回路を示す図で
ある。
【図22】この発明の図柄表示装置を道路標識盤に適用
した例を示す正面図である。
【図23】この発明の図柄表示装置を道路標識盤に適用
した例を示す正面図である。
【図24】この発明の図柄表示装置を道路標識盤に適用
した例を示す側面図である。
【図25】この発明の図柄表示装置を道路情報盤に適用
した例を示す正面図である。
【図26】この発明の図柄表示装置を道路情報盤に適用
した例を示す側面図である。
【図27】この発明の可変色表示素子を道路面表示の可
変色鋲に適用した例を示す図である。
【図28】この発明の可変色表示素子を適用した可変色
鋲で横断道路を表示した図である。
【図29】この発明の可変色表示素子を適用した可変色
鋲で横断道路を表示した図である。
【図30】この発明の可変色表示素子を適用した可変色
鋲で道路の中央分離線を表示した図である。
【図31】この発明の可変色表示素子を適用した可変色
鋲で道路の中央分離線を表示した図である。
【図32】従来の可変色表示素子の原理図である。
【図33】従来の可変色表示素子の原理図における作動
説明図である。
【図34】従来の可変色表示素子の原理図における作動
説明図である。
【図35】従来の可変色表示素子の原理図における作動
説明図である。
【図36】従来の可変色表示素子の原理図における作動
説明図である。
【符号の説明】
1 容器 2 表示素子視認窓 2a 透明窓裏面 3 着色液体 4 可動板 4a 表面 5 永久磁石ハウジング 6 永久磁石 7 スプリング 8 鉄心 8a 磁極 9 励磁コイル 9a 一端 9b 他端 10 継鉄 11 電磁石カバー 12 切換制御部 13 (+)電源端子 14 (−)電源端子 15 支柱 16 標識盤 17 図柄部分 18 切換制御部 19 支柱 20 筐体 21a〜21e 文字盤 22 ケーブル 23 可変色鋲 23a 可変色表示素子 24 鋲筐体 25a 中央分離線 25b 中央分離線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明の表示素子視認窓の透明窓裏面側を平
    坦に成形した容器内に着色液体を充填すると共に、表面
    を着色面または反射面とした可動板を、前記透明窓裏面
    側に接近・離間自在に容器内に摺動可能に挿入して構成
    したことを特徴とする可変色表示素子。
  2. 【請求項2】透明の表示素子視認窓の透明窓裏面側を平
    坦に成形した容器内に着色液体を充填すると共に、表面
    を着色面または反射面とし裏面に永久磁石を有する可動
    板を、この可動板の裏面と容器の奥面との間に常時可動
    板を前記透明窓裏面側に接近するように押圧するスプリ
    ングを介して容器内に摺動可能に挿入し、前記容器の奥
    面の裏面側に前記永久磁石を吸引・反発する電磁石を設
    けて構成したことを特徴とする可変色表示素子。
  3. 【請求項3】前記容器の透明の表示素子視認窓の透明窓
    裏面側の光屈折率と前記容器内に充填した着色液体の光
    屈折率とをほぼ同じにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の可変色表示素子。
  4. 【請求項4】前記着色液体の色相と可動板の表面の色相
    とを相違させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか一つに記載の可変色表示素子。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記
    載の可変色表示素子を図柄を表示できるように多数配列
    して構成したことを特徴とする図柄表示装置。
JP9088599A 1997-03-04 1997-03-04 可変色表示素子とそれを用いた図柄表示装置 Pending JPH10247064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243756A (ja) * 2000-12-27 2006-09-14 Ngk Insulators Ltd 反射型表示装置

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