JPH10246357A - 液処理系の液ブロー部構造 - Google Patents

液処理系の液ブロー部構造

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JPH10246357A
JPH10246357A JP4815797A JP4815797A JPH10246357A JP H10246357 A JPH10246357 A JP H10246357A JP 4815797 A JP4815797 A JP 4815797A JP 4815797 A JP4815797 A JP 4815797A JP H10246357 A JPH10246357 A JP H10246357A
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勝博 城野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液処理系における流出液及び外気の両者に接
触機会のある液ブロー部について、取扱い液の雑菌汚染
を確実に防止する手段を提供する。 【解決手段】 例えば二重シール弁Aの漏液用ドレン部
11のように、液体の移送又は/及び貯留を行う液処理
系に設けられ、系内の液体の一部を系外へ流出させる機
能を有し、この流出時の液接触部位が流出停止時に外気
に触れ得る液ブロー部において、少なくとも流出液及び
外気の両者に接触し得る表面に抗菌剤を含む被覆層12
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体の移送又は/
及び貯留を行う液処理系に設けられる液ブロー部の構
造、特に飲食品分野や医薬品分野等でサニタリー仕様を
必要とする液処理系に好適な液ブロー部構造に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】液体の移送、貯留を行う液処理
系には、流路の開閉、切換、分岐、絞り、液のサンプリ
ング等を司る様々な弁や送液用のポンプが介挿される
が、これら機能要素の中で、系内の液体の一部を系外へ
流出させる液ブロー部を備えたものがある。例えば二重
シール弁では、液ブロー部として、シール破壊の発生時
に破壊側の流路の液を外部へ漏出させるドレン部を有し
ており、このドレン部からの液流出によってシール破壊
の発生を確認できるようになっている。
【0003】図1は代表例な二重シール弁Aを示す。こ
の二重シール弁Aは、ハウジング1の上部側流路2と下
部側流路3との間の連通路4に弁座5が取付けられ、該
弁座5に上から嵌合する第一弁体6aを備えた第一弁軸
6が連通部4とこれに対向した上下開口部2a,3aを
通して上下に貫設されると共に、下端に第一弁体6aの
上側に配置して前記弁座5に上から嵌合する第二弁体7
aを備えた筒状の第二弁軸7が第一弁軸6に套嵌されて
おり、ハウジング1の上部に設けたシリンダ8内のばね
機構(図示省略)により、第一弁軸6が押し下げられ、
更に該第一弁軸6に対して第二弁軸7が押し下げられ、
もって常時は第一弁体6aと第二弁体7aとが同時に弁
座5に押接して上下流路2,3間を遮断する。従って、
両弁体6a,7aの一方にシール破壊が生じても、他方
はシール状態を維持するため、両流路2,3の液混合を
回避できる。一方、シリンダ8の上部に設けたリミット
スイッチ9の作動によって第一弁軸6が上動すると、上
昇する第一弁体6aに第二弁体7aが重合することによ
って第二弁軸7も追従して上動し、もって両弁体6a,
7aが弁座6から離れて両流路2,3を連通させるが、
第二弁軸7は第一弁軸7に対して相対的に押し下げられ
ているから、開弁時の両弁体6a,7bは密着状態を維
持し、両弁体6a,7b間に構成される空間10内に液
が進入することはない。
【0004】しかして、第一弁軸6の第一弁体6aより
も下部は、下端が開放した筒状に形成され、上端の通孔
11aを介して両弁体6a,7a間の空間10に連通し
たドレン部11を構成している。このドレン部11は、
両弁体6a,7aの一方にシール破壊が発生した際、シ
ール破壊側の流路の液が両弁体6a,7a間の空間10
に流入することになるが、この液を通孔11aより流入
させて外部へ漏出させるものであり、このドレン部11
からの液流出によってシール破壊の発生を確認できるよ
うになっている。
【0005】しかしながら、このような二重シール弁A
では、シール破壊が軽微な段階ではドレン部11より漏
出する液が微量であるため、漏液によるシール破壊が発
見されるまでに長時間を経過してしまうことが多いが、
ドレン部11が外気に晒されていることから、漏出液で
濡れた部分に空気中の雑菌が付着して繁殖し、短時間の
内に両弁体6a,7a間の空間10まで雑菌が入り込
み、破壊側の流路の液が汚染される恐れがあり、特に雑
菌が繁殖し易い飲食品や医薬品等の液体を取り扱う場合
には重大な問題となる。
【0006】従来、上記の雑菌による汚染を防止する手
段としては、ドレン部11の下端部にU字形部を有する
曲管を接続し、そのU字形部に次亜塩素酸ナトリウム等
の殺菌剤の溶液を入れて液封し、外気がドレン部11に
入り込むのを防止する方法や、ドレン部周辺を純水の蒸
発で得た120℃程度の無菌状態のスチーム雰囲気とす
る所謂スチームバリヤー法が知られる。しかしながら、
前者の液封法では、封じた液が漏出液に置換されて次第
に殺菌効力を減じるため、やはりシール破壊の発見が遅
れた場合に雑菌汚染を生じる懸念がある。また、後者の
スチームバリヤー法では、そのための設備コストが嵩む
と共にスチームの生成コストも高く付く上、取り扱う液
が熱による悪影響のないものに限られるから、用途的に
大きな制約がある。
【0007】なお、上記の二重シール弁Aのドレン部1
1のように雑菌汚染の問題を生じる恐れのある液ブロー
部、つまり系内の液体の一部を系外へ流出させるが、こ
の流出時の液接触部位が流出停止時に外気に触れ得るよ
うな液ブロー部は、例えばサンプリング弁における液サ
ンプリング口、ポンプの軸封部におけるメカニカルシー
ルのマッチングリングとシールリングとの摺接部、液貯
留タンクのドレン部等、液処理系において種々存在す
る。
【0008】本発明は、上述の状況に鑑み、液処理系に
おける流出液及び外気の両者に接触機会のある液ブロー
部について、取扱い液の雑菌汚染を確実に防止する手段
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る液処理系の液ブロー部構造
は、液体の移送又は/及び貯留を行う液処理系に設けら
れ、系内の液体の一部を系外へ流出させる機能を有し、
この流出時の液接触部位が流出停止時に外気に触れ得る
液ブロー部において、少なくとも前記の流出液及び外気
の両者に接触し得る表面に抗菌剤が被着されてなる構成
を採用したものである。この構成によれば、液ブロー部
の流出液で濡れた部位に空気中の雑菌が付着しても、抗
菌剤によって死滅ないし増殖阻止されるから、雑菌が系
内まで侵入して液を汚染する懸念はない。
【0010】請求項2の発明は、図面の参照符号を付し
て示せば、上記請求項1の液処理系の液ブロー部構造に
おいて、液ブロー部が二重シール弁Aにおけるシール破
壊時の液漏出用ドレン部11である構成を採用したもの
である。この構成によれば、該ドレン部11の内周面に
抗菌剤が被着することになるから、漏液によるシール破
壊の発見が遅れても、漏出液で濡れた該内周面に雑菌が
繁殖することはなく、もって両弁体6a,7a間の空間
10まで雑菌が入り込んでシール破壊側の流路の液を汚
染する懸念はない。
【0011】請求項3の発明は、上記請求項1の液処理
系の液ブロー部構造において、液ブロー部がサンプリン
グ弁Bにおける液サンプリング口22である構成を採用
したものである。すなわち、通常のサンプリング弁の液
サンプリング口22は、サンプリングに際して流出する
サンプリング液で必然的に濡れ、サンプリング終了後に
外気に晒されるため、やはり空気中の雑菌が付着して繁
殖し易く、その雑菌が次のサンプリング時に系内に紛れ
込む可能性がある。しかるに、この発明構成によれば、
該液サンプリング口22の内周面に抗菌剤が被着される
ことになるから、該内周面に付着した雑菌は死滅ないし
増殖阻止され、もって雑菌が次のサンプリング時に系内
に入って汚染する懸念はない。
【0012】請求項4の発明は、上記請求項1の液処理
系の液ブロー部構造において、液ブロー部がポンプCの
軸封部におけるメカニカルシール44のマッチングリン
グ45とシールリング46との摺接部である構成を採用
したものである。すなわち、通常のサニタリー仕様とし
たポンプの軸封部では、ポンプ稼働中の内部の液圧を利
用して該メカニカルシール44のマッチングリング45
とシールリング46との摺接部から液を漏出させ、もっ
て外部から内部への雑菌侵入を防止するようになってい
るが、ポンプの停止中には該摺接部の外縁周縁が稼働時
の漏出液で濡れた状態で外気に触れるため、却って雑菌
が繁殖し易くなり、この雑菌が前記摺接部よりポンプ内
部へ侵入する恐れがある。しかるに、この発明構成によ
れば、該摺接部の外縁周辺に抗菌剤が被着されることに
なるから、ポンプの停止中に該摺接部の濡れた外縁周辺
に雑菌が付着しても死滅ないし増殖阻止され、もって雑
菌がポンプ内部へ侵入して液の汚染を招くという懸念は
ない。
【0013】請求項5の発明は、上記請求項1〜4のい
ずれかの液処理系の液ブロー部構造において、抗菌剤が
熱溶融性フッ素系樹脂よりなる被覆層中に含有されてな
る構成を採用したものである。この構成によれば、液ブ
ロー部の流出液及び外気の両者に接触機会のある部位
に、抗菌剤による殺菌性と共にフッ素系樹脂による優れ
た耐薬品性、耐蝕性が付与される。また、該被覆層を溶
融塗装によって容易に形成できる。
【0014】請求項6の発明は、上記請求項1〜4のい
ずれかの液処理系の液ブロー部構造において、抗菌剤が
ポリテトラフロオロエチレン樹脂よりなる被覆層の表面
に被着されてなる構成を採用している。この構成によれ
ば、液ブロー部の流出液及び外気の両者に接触機会のあ
る部位に、抗菌剤による殺菌性と共にフッ素系樹脂によ
る優れた耐薬品性、耐蝕性が付与される。また、ポリテ
トラフロオロエチレン層は表面活性に乏しいが、該表面
には微小な凹凸を有するため、この凹凸を利用して抗菌
剤を被着させることができる。
【0015】請求項7の発明は、上記請求項1〜6のい
ずれかの液処理系の液ブロー部構造において、抗菌剤が
無機質粒子に抗菌性金属成分が被着したものからなる構
成を採用している。この構成によれば、抗菌剤が有機化
合物の抗菌剤に比較して低毒性であり、且つ良好な殺菌
力を長期間にわたって発揮できる。
【0016】請求項8の発明は、上記請求項6の液処理
系の液ブロー部構造において、抗菌剤が平均粒子径50
nm以下の酸化チタンのコロイド粒子に銀が固着したも
のである構成を採用している。この構成によれば、抗菌
剤が超微粒子からなるため、コロイド分散液形態として
様々な材質のブロー部の所要表面やその被覆層表面に物
理的、化学的に容易に被着でき、また樹脂中にも高分散
状態で配合して樹脂ベースの被膜層を形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用する二重シー
ル弁Aの構成例を示す。この二重シール弁Aは、流路構
成部材1a,1bより構成される上部側流路2及び下部
側流路3を備えたハウジング1、その上にヨーク13を
介して載置されたばね機構を内蔵するシリンダ8、該シ
リンダ8の頂部に取り付けられたリミットスイッチ9、
ハウジング1の両流路2,3間の円形の連通路4とその
同軸上に対向した上下開口部2a,3aを通して上下に
貫設された第一弁軸6、この第一弁軸6に套嵌する第二
弁軸7、下部開口部3aの外側に配置するフランジ板1
cを有している。そして、シリンダ8、ヨーク13、上
下の流路構成部材1a,1b、フランジ板1cは、各々
の互いに重合したフランジ状連結部をクランプバンド1
4にて周回緊締することによって一体に連結されてい
る。
【0018】ハウジング1の連通路4には円環状の弁座
5が取付けられ、第一弁軸6の中間部には上向きに開く
ラッパ形の第一弁体6aが一体形成され、この第一弁体
6aが前記弁座5に上から嵌合するように配置してい
る。また、第二弁軸7の下端には下向きに開くラッパ形
の第二弁体7aが一体形成され、この第二弁体7aが第
一弁体6aよりも上位側で前記弁座5に上から嵌合する
ように配置している。そして、既述のように、第一弁軸
6の第一弁体6aよりも下部は、下端が開放した筒状に
形成され、その内側上端の通孔11aを介して両弁体6
a,7a間の空間10に連通するドレン部11を構成し
ている。
【0019】上記構成では、シリンダ8内のばね機構に
より、第一弁軸6が押し下げられ、更に該第一弁軸6に
対して第二弁軸7が押し下げられて、常時は両弁体6
a,7aが同時に弁座5に押接して上下流路2,3間を
遮断し、両弁体6a,7a間に密閉した空間10が構成
される。従って、両弁体6a,7aの一方にシール破壊
が生じても、他方はシール状態を維持するため、両流路
2,3の液混合を回避できる。そして、このシール破壊
が発生した際、シール破壊側の流路の液が両弁体6a,
7a間の空間14に流入し、通孔11aよりドレン部1
1へ入って外部へ漏出するため、このドレン部11から
の液流出によってシール破壊の発生が確認される。一
方、リミットスイッチ9の作動によって第一弁軸6が上
動すると、両弁体6a,7aが重合した状態で第二弁軸
10が追従して上動し、もって両弁体6a,7aが弁座
6から離れて両流路2,3を連通させるが、第二弁軸1
0は第一弁軸8に対して相対的に押し下げられているか
ら、開弁時の両弁体6a,7aは密着状態を維持し、両
弁体6a,7a間の空間10内に液が進入することはな
い。
【0020】なお、第一弁軸6の該ドレン部11を構成
する下部の外周と下部側流路3aとの間、並びに第二弁
軸7の上部外周と上部側流路2aとの間にはそれぞれ、
シリコーンゴムやフッ素ゴム等よりなる液密封止用のパ
ッキン15と、フッ素樹脂からなるガイドリング16と
が介在している。また第二弁軸7にはヨーク13に臨ん
でチップチャンバー7bが介在しており、このチップチ
ャンバー7bの内外に透通する透孔17a、第一弁軸6
の上部通孔17b、上部中心軸孔17c、中間通孔17
dを順次経て両弁体6a,7a間の空間10に至り、更
に通孔11aよりドレン部11に至る洗浄用流路17が
構成されている。
【0021】しかして、本発明の第一実施例に係る二重
シール弁Aは、図2に示すように、上記構成におけるド
レン部11の内周面から通孔11aの内周面にわたり、
抗菌剤を含む被覆層12にて覆われている。
【0022】従って、例えばシール破壊が軽微な段階で
ドレン部11より漏出する液が微量であること等に起因
し、シール破壊の発見までに長時間が経過し、その間に
空気中の雑菌が漏出液で濡れたドレン部11の内周面に
付着しても、被覆層12の抗菌剤による殺菌作用で死滅
するか、死滅しなくても増殖が阻止されるため、雑菌が
両弁体6a,7a間の空間10まで入り込んでシール破
壊側の流路の液を汚染するような事態を確実に防止でき
る。なお、この場合、第一弁軸6の下部外周と下部側流
路3aとの間、並びに第二弁軸7の上部外周と上部側流
路2aとの間に介在するガイドリング16として、抗菌
剤を混入又は塗布したものを使用すれば、より完璧な汚
染防止を行える。
【0023】図3は本発明を適用するサンプリング弁B
の構成例を示す。このサンプリング弁Bは、水平流路2
1とその中央下部より垂設された筒状の液サンプリング
口22を備えたハウジング20、その上にヨーク23を
介して載置されたばね機構(図示省略)を内蔵するシリ
ンダ24、該シリンダ24の頂部に配置するレバー受け
25、シリンダ24及びレバー受け25を上下に貫通す
る昇降ロッド26、該昇降ロッド26の上端にピン27
aを介して枢着された操作レバー27、同下端に連結さ
れてハウジング20の上部開口20より流路21内へ突
入配置したプラグロッド28を有している。そして、レ
バー受け25、シリンダ24、ヨーク23、ハウジング
20の流路構成部材20a及び上下端板20b,20c
は、各々の互いに重合したフランジ状連結部をクランプ
バンド29にて周回緊締することによって一体に連結さ
れている。25aは昇降ロッド26に螺着したばね力調
整用ナット、29はプラグロッド28とハウジング20
の上部端板20bとの間に介在するシリコーンゴムやフ
ッ素ゴム等よりなる液密封止用のパッキン、30は同部
分に介在するフッ素樹脂からなるガイドリングである。
【0024】上記のプラグロッド28は、下端側が先細
テーパー状の弁部28aを構成しており、常時はシリン
ダ24内のばね機構によって下向きに付勢され、該弁部
28aが液サンプリング口22の水平流路21側の開口
周縁の弁座22aに押接して当該液サンプリング口22
を閉止している。しかして、水平流路21内の液をサン
プリングする際には、図示の倒伏姿勢にある操作レバー
27を起立方向へ回動操作することにより、該プラグロ
ッド28がばね力に抗して上方へ移動し、もって弁部2
8aが弁座22aから離れ、水平流路21内の液が液サ
ンプリング口22から流出してビーカー等の容器に採取
されることになる。なお、31は近接スイッチであり、
プラグロッド28の上部に設けたフランジ部28bの上
下位置変化より液サンプリング口22の開閉を検出する
ようになっている。
【0025】しかして、本発明の第二実施例に係るサン
プリング弁B1は、図4に示すように、上記構成におけ
る液サンプリング口22の内周面が抗菌剤を含む被覆層
12にて覆われると共に、プラグロッド28とハウジン
グ20の上部端板20bとの間に介在するガイドリング
30として熱可塑性フッソ系樹脂に抗菌剤を混入したも
のを使用している。
【0026】従って、この第二実施例の構成では、液サ
ンプリング口22は、サンプリングに際して流出するサ
ンプリング液で必然的に濡れ、サンプリング終了後に外
気に晒されるため、空気中の雑菌が付着することになる
が、抗菌剤を含む被覆層12にて死滅ないし増殖阻止さ
れ、もって雑菌が次のサンプリング時に液サンプリング
口22から水平流路21内に紛れ込んで液を汚染するよ
うな事態を確実に防止できる。またプラグロッド28の
ガイドリング30との摺接部分は、サンプリング時のプ
ラグロッド28の上昇に伴って外側へ出て外気に触れ、
サンプリング終了に伴って内側へ戻ることになるが、ガ
イドリング30に抗菌剤が含まれるため、この摺接部分
から内部への雑菌の侵入も防止される。
【0027】また、本発明の第三実施例に係るサンプリ
ング弁B2は、図5に示すように、前記第二実施例と同
様に液サンプリング口22の内周面が抗菌剤を含む被覆
層12にて覆われると共に、前記第二実施例におけるプ
ラグロッド28とハウジング20の上部端板20bとの
間に介在するガイドリング30を省略し、その代わりに
該プラグロッド28の上部端板20bと摺接する部分に
抗菌剤を含む滑性合成樹脂からなる被覆層32を設けて
いる。従って、この第三実施例の構成においても、雑菌
が液サンプリング口22から水平流路21内に紛れ込ん
で液を汚染するような事態を確実に防止できると共に、
サンプリング時に外気に触れるプラグロッド28の上部
側から内部への雑菌の侵入も防止される。
【0028】図6は本発明を適用するサニタリーポンプ
Cの構成例を示す。このサニタリーポンプCは、ポンプ
ベース40に内蔵されるモータ(図示省略)にて回転駆
動するポンプシャフト41の先端部に羽根車42が固着
され、該羽根車42の回転により、ポンプケーシング4
3の吸入口43aより吸入した液を吐出口43bから吐
出するようになされており、ポンプケーシング43にお
けるポンプシャフト41の軸封部にはメカニカルシール
44が介挿されている。
【0029】図7に示すように、上記のメカニカルシー
ル44は、ケーシング43側に嵌着された炭化珪素(S
iC)等よりなるマッチングリング45、Oリング46
を介してポンプシャフト41に嵌装されてマッチングリ
ング45に対向配置した同様材料からなるシールリング
46、該シールリング46に外嵌する環状ケーシング4
7、ポンプシャフト41に嵌装されたワッシャ48、ワ
ッシャ48と環状ケーシング47との間に介装されてシ
ールリング46をマッチングリング45側へ押圧付勢す
るコイルスプリング49より構成されており、ポンプ稼
働中には内圧によってマッチングリング45とシールリ
ング46との摺接部から内部の液が外部へ漏出し、もっ
て当該摺接部から内部への雑菌の侵入を防止するように
なっている。しかして、本発明の第四実施例に係るサニ
タリーポンプCでは、同図に示すように、マッチングリ
ング45及びシールリング46の各々の外気に露呈する
外周面が抗菌剤を含む被覆層12にて覆われている。
【0030】上記実施例構成のサニタリーポンプCにあ
っては、マッチングリング45及びシールリング46の
各々の外気に露呈する外周面がポンプ稼働中に漏出する
液によって濡れ、ポンプの停止中にはマッチングリング
45とシールリング46との摺接部の外縁周縁が稼働時
の漏出液で濡れた状態で外気に触れるため、従来構成で
は却って雑菌が繁殖し易くなるの対し、抗菌剤を含む被
覆層12にて付着した雑菌が死滅ないし増殖阻止され、
もって雑菌がポンプ内部へ侵入して液の汚染を招くとい
う懸念はない。
【0031】前記第一〜第四実施例における抗菌剤を含
む被覆層12としては、抗菌剤が合成樹脂被膜中に分散
又は溶解した層、合成樹脂被膜の表面に抗菌剤が物理的
又は化学的に被着した層のいずれでもよいが、特に熱溶
融性フッ素系樹脂中に抗菌剤を含有させたもの、ならび
にポリテトラフロオロエチレン層の表面に抗菌剤を被着
したものが好適である。すなわち、これらフッ素系樹脂
をベースとする被覆層12では、抗菌剤による殺菌性と
共にフッ素系樹脂による優れた耐薬品性、耐蝕性が得ら
れる。なお、前者の熱溶融性フッ素系樹脂を用いた被覆
層は抗菌剤を配合した樹脂組成物を溶融塗工することに
よって容易に形成できる。また、後者のポリテトラフロ
オロエチレン層は表面活性に乏しいが、該表面には一般
に微小な凹凸を有するため、その凹部に抗菌剤を容易に
保持させることができる。
【0032】被覆層12に含有させる抗菌剤としては、
特に制約はなく、種々の無機系及び有機系抗菌剤を使用
できるが、とりわけ低毒性であって且つ良好な殺菌力を
長期間にわたって発揮できる点から、各種の無機酸化物
やゼオライトの如き天然又は合成鉱物等よりなる無機質
粒子に銀、銅、亜鉛、錫等の抗菌性金属成分を金属形態
又はイオン形態で被着させた無機系抗菌剤が好適であ
る。更に、この無機系抗菌剤の中でも、特に平均粒子径
50nm以下の酸化チタンのコロイド粒子に銀を固着さ
せたコロイド状無機抗菌剤は、コロイド分散液形態とし
て様々な材質の被覆層表面に物理的、化学的に容易に被
着でき、また樹脂中にも高分散状態で配合できる点から
特に推奨される。このようなコロイド状無機抗菌剤の好
適な市販品としては、触媒化成社製の商品名アトミーボ
ールがある。なお、第二実施例におけるガイドリング3
0に含有させる抗菌剤や、第三実施例の被覆層32に含
有させる抗菌剤についても、被覆層12の抗菌剤と同様
のものを使用できる。
【0033】本発明は、上記第一〜第四実施例にて例示
したものとは細部構成が異なる二重シール弁、サンプリ
ング弁、サニタリーポンプ等に適用できることは勿論の
こと、これらの液ブロー部に限らず、液体の移送又は/
及び貯留を行う各種の液処理系に設けられる液ブロー部
に適用可能であり、特に飲食品分野や医薬品分野等でサ
ニタリー仕様を必要とする液処理系に好適に適用でき
る。また、抗菌剤は例示したような被覆層形態に限ら
ず、液ブロー部の所要表面に直接被着させてもよい。例
えば、前記のコロイド状無機抗菌剤は、超微粒子である
ため、液ブロー部の粗面化した金属表面に加温下でコロ
イド分散液として塗工することにより、その表面の微小
凹部に入り込ませ、冷却に伴う微小凹部の縮小によって
該表面に離脱不能に保持させることができると共に、シ
ランカップリング剤やチタンカップリング等を利用して
平滑表面にも化学的に固着させることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、液体の移送又
は/及び貯留を行う液処理系に設けられ、系内の液体の
一部を系外へ流出させる機能を有し、この流出時の液接
触部位が流出停止時に外気に触れ得る液ブロー部とし
て、流出液で濡れた部位に空気中の雑菌が付着しても、
抗菌剤によって死滅ないし増殖阻止され、もって雑菌が
系内まで侵入して液を汚染する懸念がないものが提供さ
れる。
【0035】請求項2の発明によれば、特に上記の液ブ
ロー部が二重シール弁におけるシール破壊時の液漏出用
ドレン部である場合に、漏液によるシール破壊の発見が
遅れても、漏出液で濡れた該ドレン部の内周面に雑菌が
繁殖することはなく、もって二重の弁体間の空間まで雑
菌が入り込んでシール破壊側の流路の液を汚染する事態
を確実に防止できるという利点がある。
【0036】請求項3の発明によれば、特に上記の液ブ
ロー部がサンプリング弁における液サンプリング口であ
る場合に、通常のサンプリング弁では空気中の雑菌が付
着、繁殖して次のサンプリング時に系内に紛れ込む可能
性があるのに対し、該液サンプリング口の内周面に付着
した雑菌は死滅ないし増殖阻止されるため、雑菌の侵入
による系内の汚染を確実に防止できるという利点があ
る。
【0037】請求項4の発明によれば、特に上記の液ブ
ロー部がポンプの軸封部におけるメカニカルシールのマ
ッチングリングとシールリングとの摺接部である場合
に、通常のサニタリー仕様としたポンプでは該摺接部の
外縁周辺の漏出液で濡れた部分にポンプ停止中に雑菌が
付着して繁殖し易いが、該摺接部の外縁周辺に雑菌が付
着しても死滅ないし増殖阻止され、もって雑菌のポンプ
内部への侵入による汚染を確実に防止できるという利点
がある。
【0038】請求項5の発明によれば、上記の液ブロー
部構造において、抗菌剤が熱溶融性フッ素系樹脂よりな
る被覆層中に含有されたものであるから、該液ブロー部
の流出液及び外気の両者に接触機会のある部位に、抗菌
剤による殺菌性と共にフッ素系樹脂による優れた耐薬品
性、耐蝕性を付与できると共に、該被覆層を溶融塗装に
よって容易に形成できるという利点がある。
【0039】請求項6の発明によれば、上記の液ブロー
部構造において、抗菌剤がポリテトラフロオロエチレン
樹脂よりなる被覆層の表面に被着されているから、液ブ
ロー部の流出液及び外気の両者に接触機会のある部位
に、抗菌剤による殺菌性と共にフッ素系樹脂による優れ
た耐薬品性、耐蝕性を付与できると共に、ポリテトラフ
ロオロエチレン層の表面の微小な凹凸を利用して抗菌剤
を容易に被着できるという利点がある。
【0040】請求項7の発明によれば、上記の液ブロー
部構造において、抗菌剤が無機質粒子に抗菌性金属成分
が被着したものからなるため、有機化合物の抗菌剤に比
較して低毒性であり、且つ良好な殺菌力を長期間にわた
って発揮できるという利点がある。
【0041】請求項8の発明によれば、上記の液ブロー
部構造において、抗菌剤が超微粒子からなるため、コロ
イド分散液形態として様々な材質のブロー部の所要表面
やその被覆層表面に物理的、化学的に容易に被着でき、
また樹脂中にも高分散状態で配合して樹脂ベースの被膜
層を形成できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する二重シール弁の構成例を示
す要部縦断正面図。
【図2】 本発明の第一実施例に係る二重シール弁の要
部の半断面正面図。
【図3】 本発明を適用するサンプリング弁の構成例を
示す要部縦断正面図。
【図4】 本発明の第二実施例に係るサンプリング弁の
要部の半断面正面図。
【図5】 本発明の第三実施例に係るサンプリング弁の
要部の半断面正面図。
【図6】 本発明を適用するサニタリーポンプの構成例
を示す要部縦断正面図。
【図7】 本発明の第四実施例に係るサニタリーポンプ
の要部の縦断面図。
【符号の説明】
A 二重シール弁 B サンプリング弁 B1 サンプリング弁 B2 サンプリング弁 C サニタリーポンプ 11 液漏出用ドレン部 12 抗菌剤を含む被覆層 22 液サンプリング口 41 ポンプシャフト 44 メカニカルシール 45 マッチングリング 46 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 敦 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社若松工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の移送又は/及び貯留を行う液処理
    系に設けられ、系内の液体の一部を系外へ流出させる機
    能を有し、この流出時の液接触部位が流出停止時に外気
    に触れ得る液ブロー部において、少なくとも前記の流出
    液及び外気の両者に接触し得る表面に抗菌剤が被着され
    てなる液処理系の液ブロー部構造。
  2. 【請求項2】 液ブロー部は、二重シール弁におけるシ
    ール破壊時の液漏出用ドレン部である請求項1記載の液
    処理系の液ブロー部構造。
  3. 【請求項3】 液ブロー部は、サンプリング弁における
    液サンプリング口である請求項1記載の液処理系の液ブ
    ロー部構造。
  4. 【請求項4】 液ブロー部は、ポンプの軸封部における
    メカニカルシールのマッチングリングとシールリングと
    の摺接部である請求項1記載の液処理系の液ブロー部構
    造。
  5. 【請求項5】 抗菌剤が熱溶融性フッ素系樹脂よりなる
    被覆層中に含有されてなる請求項1〜4のいずれかに記
    載の液処理系の液ブロー部構造。
  6. 【請求項6】 抗菌剤がポリテトラフロオロエチレン樹
    脂よりなる被覆層の表面に被着されてなる請求項1〜4
    のいずれかに記載の液処理系の液ブロー部構造。
  7. 【請求項7】 抗菌剤が無機質粒子に抗菌性金属成分を
    被着したものからなる請求項1〜6のいずれかに記載の
    液処理系の液ブロー部構造。
  8. 【請求項8】 抗菌剤が平均粒子径50nm以下の酸化
    チタンのコロイド粒子に銀を固着したものからなる請求
    項7記載の液処理系の液ブロー部構造。
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