JPH10244889A - 車両用ラジエータサポート - Google Patents
車両用ラジエータサポートInfo
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- JPH10244889A JPH10244889A JP5347697A JP5347697A JPH10244889A JP H10244889 A JPH10244889 A JP H10244889A JP 5347697 A JP5347697 A JP 5347697A JP 5347697 A JP5347697 A JP 5347697A JP H10244889 A JPH10244889 A JP H10244889A
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- Japan
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- molded
- synthetic resin
- resin material
- molding
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両用ラジエータサポートにおいて、部品点
数を増加させることなく、比較的複雑な形状であっても
所望とする形状に一体成形する。 【解決手段】 ラジエータ等が組み付けられる車両用ラ
ジエータサポートであって、強度を必要とする部分は、
繊維が混合された合成樹脂材料31より成形される第1
成形部分15によって構成され、その第1成形部分15
よりも強度を必要としない部分は、繊維の混合比率が小
さく、又は、繊維を含まない流動性の高い合成樹脂材料
32より成形された第2成形部分16によって構成され
る。各合成樹脂材料31、32は同材質又は相溶性を有
し、第1成形部分15と第2成形部分16とが、同時に
一体成形されている。
数を増加させることなく、比較的複雑な形状であっても
所望とする形状に一体成形する。 【解決手段】 ラジエータ等が組み付けられる車両用ラ
ジエータサポートであって、強度を必要とする部分は、
繊維が混合された合成樹脂材料31より成形される第1
成形部分15によって構成され、その第1成形部分15
よりも強度を必要としない部分は、繊維の混合比率が小
さく、又は、繊維を含まない流動性の高い合成樹脂材料
32より成形された第2成形部分16によって構成され
る。各合成樹脂材料31、32は同材質又は相溶性を有
し、第1成形部分15と第2成形部分16とが、同時に
一体成形されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラジエータ等が
組み付けられる車両用ラジエータサポートに関する。
組み付けられる車両用ラジエータサポートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用ラジエータサポートにお
いて、図4と図5に示すように、ラジエータサポート1
01は、上枠部品102と、下枠部品103と、左右の
側枠部品104と、中央支柱部品105と、主体として
構成され、各種のブラケット部品106、107が取り
付けられる。前記上枠部品102、下枠部品103、左
右の側枠部品104、中央支柱部品105及び各種のブ
ラケット部品106、107は、金属鋼板のプレス加工
等によってそれぞれ個別に製作され、これら各部品がそ
れぞれスポット溶接されることでラジエータサポート1
01が構成される。そして、上枠部品102の上面に
は、フードパネル(ボンネットとも言われている)を閉
じ状態にロックするためのロックストライカ110が取
り付けられているのが一般的であった。なお、ラジエー
タサポート101には、ラジエータの他、冷却ファン、
エアコンデンサ、ヘッドランプ、エンジンアンダーカバ
ー112等の装備品が組み付けられるようになってい
る。図4と図5に示す従来のラジエータサポート101
においては、その各部の構成部品が金属鋼板より形成さ
れており、その重量が大となるがかりでなく、構成部品
の点数や組み付け工数が多くなり、コスト高となる。
いて、図4と図5に示すように、ラジエータサポート1
01は、上枠部品102と、下枠部品103と、左右の
側枠部品104と、中央支柱部品105と、主体として
構成され、各種のブラケット部品106、107が取り
付けられる。前記上枠部品102、下枠部品103、左
右の側枠部品104、中央支柱部品105及び各種のブ
ラケット部品106、107は、金属鋼板のプレス加工
等によってそれぞれ個別に製作され、これら各部品がそ
れぞれスポット溶接されることでラジエータサポート1
01が構成される。そして、上枠部品102の上面に
は、フードパネル(ボンネットとも言われている)を閉
じ状態にロックするためのロックストライカ110が取
り付けられているのが一般的であった。なお、ラジエー
タサポート101には、ラジエータの他、冷却ファン、
エアコンデンサ、ヘッドランプ、エンジンアンダーカバ
ー112等の装備品が組み付けられるようになってい
る。図4と図5に示す従来のラジエータサポート101
においては、その各部の構成部品が金属鋼板より形成さ
れており、その重量が大となるがかりでなく、構成部品
の点数や組み付け工数が多くなり、コスト高となる。
【0003】前記従来の不具合を解消するために、図6
に示すように、合成樹脂材料、特に、フードパネルが閉
じられたときにストライカ取付部210に作用する荷重
を考慮して、繊維が混合された熱硬化性合成樹脂材料、
主にFRP材料を用いコンプレッション成形により一体
成形されたラジエータサポート201がある。前記コン
プレッション成形においては、周知のように、まず、図
7に示すように、コンプレッション成形の下型230の
上面に対し、反応硬化前の流動性を備えた帯状のFRP
材料220が所要量だけセットされる。その後、前記下
型230に対し上型(図示しない)が型閉じされること
で、これら上・下の成形型のキャビティ内に前記FRP
材料220が充満される。ここで、上・下の型が加熱さ
れ、前記FRP材料220が反応硬化することで、上枠
部202、下枠部203、側枠部204、中央支柱部2
05、モータ取付部208及び支持片209を一体に備
え、その上枠部202にストライカ取付部210を有す
るラジエータサポート201の成形品が成形される。そ
して、冷却後、ラジエータサポート201の成形品が取
り出される。
に示すように、合成樹脂材料、特に、フードパネルが閉
じられたときにストライカ取付部210に作用する荷重
を考慮して、繊維が混合された熱硬化性合成樹脂材料、
主にFRP材料を用いコンプレッション成形により一体
成形されたラジエータサポート201がある。前記コン
プレッション成形においては、周知のように、まず、図
7に示すように、コンプレッション成形の下型230の
上面に対し、反応硬化前の流動性を備えた帯状のFRP
材料220が所要量だけセットされる。その後、前記下
型230に対し上型(図示しない)が型閉じされること
で、これら上・下の成形型のキャビティ内に前記FRP
材料220が充満される。ここで、上・下の型が加熱さ
れ、前記FRP材料220が反応硬化することで、上枠
部202、下枠部203、側枠部204、中央支柱部2
05、モータ取付部208及び支持片209を一体に備
え、その上枠部202にストライカ取付部210を有す
るラジエータサポート201の成形品が成形される。そ
して、冷却後、ラジエータサポート201の成形品が取
り出される。
【0004】また、繊維が混合された熱硬化性合成樹脂
材料に換え、熱可塑性合成樹脂材料例えば、ガラス繊維
等が混合されたポリプロピレン材料(PPG材料)を用
いスタンピング成形により一体成形されたラジエータサ
ポートもある。前記スタンピング成形においてもは、周
知のように、まず、スタンピング成形形の下型の上面に
対し、加熱軟化して流動性を備えた帯状のPPG材料が
所要量だけセットされる。その後、下型に対し上型が型
閉じされることで、これら上・下の成形型のキャビティ
内に前記PPG材料が充満される。ここで、上・下の型
が内において、PPG材料が冷却固化することで、図6
に示すように、上枠部202、下枠部203、側枠部2
04、中央支柱部205、モータ取付部208及び支持
片209を一体に備え、その上枠部202にストライカ
取付部210を有するラジエータサポート201の成形
品が成形される。
材料に換え、熱可塑性合成樹脂材料例えば、ガラス繊維
等が混合されたポリプロピレン材料(PPG材料)を用
いスタンピング成形により一体成形されたラジエータサ
ポートもある。前記スタンピング成形においてもは、周
知のように、まず、スタンピング成形形の下型の上面に
対し、加熱軟化して流動性を備えた帯状のPPG材料が
所要量だけセットされる。その後、下型に対し上型が型
閉じされることで、これら上・下の成形型のキャビティ
内に前記PPG材料が充満される。ここで、上・下の型
が内において、PPG材料が冷却固化することで、図6
に示すように、上枠部202、下枠部203、側枠部2
04、中央支柱部205、モータ取付部208及び支持
片209を一体に備え、その上枠部202にストライカ
取付部210を有するラジエータサポート201の成形
品が成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、繊維が混合
された熱硬化性合成樹脂材料や、繊維が混合された熱可
塑性合成樹脂材料は、流動性が低いため、ラジエータサ
ポート201の開口窓206の内側に比較的複雑な形状
となるモータ取付部208やそのモータ取付部208を
支持する支持片209等を所望とする形状に一体成形す
ることが困難となる場合がある。そこで、前記形状が複
雑化するモータ取付部208や支持片209の部分を、
射出成形品で構成し、これら部分のない主体部を前記し
たように繊維が混合された合成樹脂材料で成形すること
が考えられるが、ラジエータサポートの構成部材が2部
品あるいはそれ以上となり、その各部品を結合する工程
も必要となることから、コスト高となる。
された熱硬化性合成樹脂材料や、繊維が混合された熱可
塑性合成樹脂材料は、流動性が低いため、ラジエータサ
ポート201の開口窓206の内側に比較的複雑な形状
となるモータ取付部208やそのモータ取付部208を
支持する支持片209等を所望とする形状に一体成形す
ることが困難となる場合がある。そこで、前記形状が複
雑化するモータ取付部208や支持片209の部分を、
射出成形品で構成し、これら部分のない主体部を前記し
たように繊維が混合された合成樹脂材料で成形すること
が考えられるが、ラジエータサポートの構成部材が2部
品あるいはそれ以上となり、その各部品を結合する工程
も必要となることから、コスト高となる。
【0006】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、部品点数を増加させることなく、比較的複雑な形状
であっても所望とする形状に一体成形することができる
車両用ラジエータサポートを提供することである。
み、部品点数を増加させることなく、比較的複雑な形状
であっても所望とする形状に一体成形することができる
車両用ラジエータサポートを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る車両用ラジエータサポートは、ラジ
エータ等が組み付けられる車両用ラジエータサポートで
あって、強度を必要とする部分は、繊維が混合された合
成樹脂材料より成形される第1成形部分によって構成さ
れ、その第1成形部分よりも強度を必要としない部分
は、繊維の混合比率が小さく、又は、繊維を含まない流
動性の高い合成樹脂材料より成形された第2成形部分に
よって構成され、前記各合成樹脂材料は同材質又は相溶
性を有し、前記第1成形部分と第2成形部分とが、同時
に一体成形されていることを特徴とする。
に、この発明に係る車両用ラジエータサポートは、ラジ
エータ等が組み付けられる車両用ラジエータサポートで
あって、強度を必要とする部分は、繊維が混合された合
成樹脂材料より成形される第1成形部分によって構成さ
れ、その第1成形部分よりも強度を必要としない部分
は、繊維の混合比率が小さく、又は、繊維を含まない流
動性の高い合成樹脂材料より成形された第2成形部分に
よって構成され、前記各合成樹脂材料は同材質又は相溶
性を有し、前記第1成形部分と第2成形部分とが、同時
に一体成形されていることを特徴とする。
【0008】したがって、ラジエータサポートは、第1
成形部分と第2成形部分とが同時に一体成形されること
で構成される。前記第1成形部分においては、繊維が混
合された合成樹脂材料より成形することで、所要とする
強度をもたせ、第2成形部分においては、流動性の高い
合成樹脂材料より成形することで、所望とする複雑な形
状に成形可能となる。
成形部分と第2成形部分とが同時に一体成形されること
で構成される。前記第1成形部分においては、繊維が混
合された合成樹脂材料より成形することで、所要とする
強度をもたせ、第2成形部分においては、流動性の高い
合成樹脂材料より成形することで、所望とする複雑な形
状に成形可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
3にしたがって説明する。図1において、ラジエータサ
ポート1は、上枠部2、下枠部3、側枠部4及び中央支
柱部5を備えており、その各部によって囲まれた内周部
分には冷却ファンに対応する略円形の開口窓6を形成す
るフランジ部7が設けられている。フランジ部7の開口
窓6の中央部には、冷却ファンに対するモータが組み付
けられるモータ取付部8が放射状をなす複数の支持片2
09によって支持されている。上枠部2の略中央部の上
面にはロックストライカに対するストライカ取付部10
が形成され、左右の両側枠部4の張り出し部分にはヘッ
ドランプに対するランプ組込孔11がそれぞれ形成され
ている。
3にしたがって説明する。図1において、ラジエータサ
ポート1は、上枠部2、下枠部3、側枠部4及び中央支
柱部5を備えており、その各部によって囲まれた内周部
分には冷却ファンに対応する略円形の開口窓6を形成す
るフランジ部7が設けられている。フランジ部7の開口
窓6の中央部には、冷却ファンに対するモータが組み付
けられるモータ取付部8が放射状をなす複数の支持片2
09によって支持されている。上枠部2の略中央部の上
面にはロックストライカに対するストライカ取付部10
が形成され、左右の両側枠部4の張り出し部分にはヘッ
ドランプに対するランプ組込孔11がそれぞれ形成され
ている。
【0010】前記ストライカ取付部10が形成される上
枠部2の全体と中央支柱部5の上部は、所要とする強度
が必要となるため、これら部分(図1において斜線によ
って示された部分)においては、第1成形部分15によ
って構成されている。また、第1成形部材15よりも強
度を必要としない部分、すなわち、下枠部3、左右の両
側枠部4、前記上部を除く中央支柱部5の部分、フラン
ジ部7、モータ取付部8及び支持片9は、第2成形部分
16によって構成されている。
枠部2の全体と中央支柱部5の上部は、所要とする強度
が必要となるため、これら部分(図1において斜線によ
って示された部分)においては、第1成形部分15によ
って構成されている。また、第1成形部材15よりも強
度を必要としない部分、すなわち、下枠部3、左右の両
側枠部4、前記上部を除く中央支柱部5の部分、フラン
ジ部7、モータ取付部8及び支持片9は、第2成形部分
16によって構成されている。
【0011】前記第1成形部分15は、ガラス繊維等の
繊維が混合された合成樹脂材料より所要とする強度に成
形されている。また、前記第2成形部分16は、ガラス
繊維等の繊維が僅かに混合された程度で流動性が高い合
成樹脂材料、又は繊維を含まない流動性の高い合成樹脂
材料により成形されている。
繊維が混合された合成樹脂材料より所要とする強度に成
形されている。また、前記第2成形部分16は、ガラス
繊維等の繊維が僅かに混合された程度で流動性が高い合
成樹脂材料、又は繊維を含まない流動性の高い合成樹脂
材料により成形されている。
【0012】前記第1成形部分15をなす繊維が混合さ
れた合成樹脂材料と、第2成形部分16をなす繊維が僅
かに混合された程度で流動性が高い合成樹脂材料、又は
繊維を含まない流動性の高い合成樹脂材料とは、同材質
又は相溶性を有する合成樹脂材料が用いられる。そし
て、第1成形部分15と第2成形部分16とは、コンプ
レッション成形又はスタンピング成形によって同時に一
体成形される。これによって、第1成形部分15と第2
成形部分16との境界部に亀裂やひび割れが発生するこ
となく、これら第1、第2の両成形部分15、16が確
実に接合して一体となる。
れた合成樹脂材料と、第2成形部分16をなす繊維が僅
かに混合された程度で流動性が高い合成樹脂材料、又は
繊維を含まない流動性の高い合成樹脂材料とは、同材質
又は相溶性を有する合成樹脂材料が用いられる。そし
て、第1成形部分15と第2成形部分16とは、コンプ
レッション成形又はスタンピング成形によって同時に一
体成形される。これによって、第1成形部分15と第2
成形部分16との境界部に亀裂やひび割れが発生するこ
となく、これら第1、第2の両成形部分15、16が確
実に接合して一体となる。
【0013】前記第1成形部分15をなす繊維が混合さ
れた合成樹脂材料が熱硬化性合成樹脂材料31である場
合、コンプレッション成形によって第1成形部分15が
成形されると同時に、前記熱硬化性合成樹脂材料31と
同材質又は相溶性を有する熱硬化性合成樹脂材料32よ
り第2成形部分16が一体成形される。すなわち、図に
示すように、コンプレッション成形の下型の上面に対
し、第1成形部分15に対応しかつ反応硬化前の流動性
を備えた熱硬化性合成樹脂材料20と、第2成形部分1
6に対応する熱硬化性合成樹脂材料21とがそれぞれ所
要とする位置に所要量だけセットされる。
れた合成樹脂材料が熱硬化性合成樹脂材料31である場
合、コンプレッション成形によって第1成形部分15が
成形されると同時に、前記熱硬化性合成樹脂材料31と
同材質又は相溶性を有する熱硬化性合成樹脂材料32よ
り第2成形部分16が一体成形される。すなわち、図に
示すように、コンプレッション成形の下型の上面に対
し、第1成形部分15に対応しかつ反応硬化前の流動性
を備えた熱硬化性合成樹脂材料20と、第2成形部分1
6に対応する熱硬化性合成樹脂材料21とがそれぞれ所
要とする位置に所要量だけセットされる。
【0014】その後、前記下型30に対し上型(図示し
ない)が型閉じされることで、これら上・下の成形型の
キャビティ内に前記各熱硬化性合成樹脂材料20、21
が充満される。ここで、上・下の型が加熱され、前記各
熱硬化性合成樹脂材料20、21が反応硬化すること
で、第1成形部分15と第2成形部分16とが同時に一
体成形され、これによってラジエータサポート1の成形
品が得られる。そして、冷却後、ラジエータサポート1
の成形品が取り出される。
ない)が型閉じされることで、これら上・下の成形型の
キャビティ内に前記各熱硬化性合成樹脂材料20、21
が充満される。ここで、上・下の型が加熱され、前記各
熱硬化性合成樹脂材料20、21が反応硬化すること
で、第1成形部分15と第2成形部分16とが同時に一
体成形され、これによってラジエータサポート1の成形
品が得られる。そして、冷却後、ラジエータサポート1
の成形品が取り出される。
【0015】前記第1成形部分15をなす繊維が混合さ
れた合成樹脂材料が熱可塑性合成樹脂材料である場合、
スタンピング成形によって第1成形部分15が成形され
ると同時に、前記繊維が混合された熱可塑性合成樹脂材
料と同材質又は相溶性を有する熱可塑性合成樹脂材料よ
り第2成形部分16が一体成形される。例えば、第1成
形部分15に対応する熱可塑性合成樹脂材料が、ガラス
繊維等が混合されたポリプロピレン材料(PPG材料)
である場合、第2成形部分16に対応する熱可塑性合成
樹脂材料には、ポリプロピレン材料(PP材料)又はポ
リプロピレン材料と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂材
料が用いられる。
れた合成樹脂材料が熱可塑性合成樹脂材料である場合、
スタンピング成形によって第1成形部分15が成形され
ると同時に、前記繊維が混合された熱可塑性合成樹脂材
料と同材質又は相溶性を有する熱可塑性合成樹脂材料よ
り第2成形部分16が一体成形される。例えば、第1成
形部分15に対応する熱可塑性合成樹脂材料が、ガラス
繊維等が混合されたポリプロピレン材料(PPG材料)
である場合、第2成形部分16に対応する熱可塑性合成
樹脂材料には、ポリプロピレン材料(PP材料)又はポ
リプロピレン材料と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂材
料が用いられる。
【0016】そして、スタンピング成形の下型の上面に
対し、加熱軟化して流動性を備えた第1成形部分15に
対応する熱可塑性合成樹脂材料と、第2成形部分16に
対応する熱可塑性合成樹脂材料とがそれぞれ所要とする
位置に所要量だけセットされる。これら各熱可塑性合成
樹脂材料のセットは、図2に示すように、前記コンプレ
ッション成形の材料セットと略同様である。その後、下
型に対し上型が型閉じされることで、これら上・下の成
形型のキャビティ内に前記各熱可塑性合成樹脂材料が充
満される。ここで、上・下の型が内において、前記各熱
可塑性合成樹脂材料が冷却固化することで、図1に示す
ように、第1成形部分15と第2成形部分16とが同時
に一体成形され、これによってラジエータサポート1の
成形品が得られる。
対し、加熱軟化して流動性を備えた第1成形部分15に
対応する熱可塑性合成樹脂材料と、第2成形部分16に
対応する熱可塑性合成樹脂材料とがそれぞれ所要とする
位置に所要量だけセットされる。これら各熱可塑性合成
樹脂材料のセットは、図2に示すように、前記コンプレ
ッション成形の材料セットと略同様である。その後、下
型に対し上型が型閉じされることで、これら上・下の成
形型のキャビティ内に前記各熱可塑性合成樹脂材料が充
満される。ここで、上・下の型が内において、前記各熱
可塑性合成樹脂材料が冷却固化することで、図1に示す
ように、第1成形部分15と第2成形部分16とが同時
に一体成形され、これによってラジエータサポート1の
成形品が得られる。
【0017】この実施の形態のラジエータサポート1
は、上述したように構成される。したがって、ラジエー
タサポート1の上枠部2及び中央支柱部5の上部は、繊
維が混合された合成樹脂材料より成形された第1成形部
分15より構成することで、所要とする強度をもたせる
ことができる。このため、第1成形部分15における上
枠部2のストライカ取付部10にはロックストライカが
強固に固定可能となると共に、フードパネルを閉じたと
きにロックストライカを介して第1成形部材15に作用
する荷重に充分耐えることができる。
は、上述したように構成される。したがって、ラジエー
タサポート1の上枠部2及び中央支柱部5の上部は、繊
維が混合された合成樹脂材料より成形された第1成形部
分15より構成することで、所要とする強度をもたせる
ことができる。このため、第1成形部分15における上
枠部2のストライカ取付部10にはロックストライカが
強固に固定可能となると共に、フードパネルを閉じたと
きにロックストライカを介して第1成形部材15に作用
する荷重に充分耐えることができる。
【0018】前記第1成形部分15よりも強度を必要と
しない部分、すなわち、下枠部3、左右の両側枠部4、
上部を除く中央支柱部5の部分、フランジ部7、モータ
取付部8及び支持片9は、流動性の高い合成樹脂材料よ
り成形された第2成形部分16より構成することで、所
望とする複雑な形状に成形可能となる。特に、開口窓6
を有するフランジ部7とその開口窓6内に複数の支持片
9によって支持されるモータ取付部8との各部において
は、形状が複雑となるが、これら形状が複雑となる各部
においても、第2成形部分16において精度良く成形さ
れる。さらに、第2成形部分16は、繊維の混合比率が
小さい合成樹脂材料又は繊維を含まない合成樹脂材料3
2より成形されるため、従来の所要の混合比率で繊維が
混合された合成樹脂材料よりラジエータサポート全体が
成形されたものと比べて、重量を軽減することかでき
る。
しない部分、すなわち、下枠部3、左右の両側枠部4、
上部を除く中央支柱部5の部分、フランジ部7、モータ
取付部8及び支持片9は、流動性の高い合成樹脂材料よ
り成形された第2成形部分16より構成することで、所
望とする複雑な形状に成形可能となる。特に、開口窓6
を有するフランジ部7とその開口窓6内に複数の支持片
9によって支持されるモータ取付部8との各部において
は、形状が複雑となるが、これら形状が複雑となる各部
においても、第2成形部分16において精度良く成形さ
れる。さらに、第2成形部分16は、繊維の混合比率が
小さい合成樹脂材料又は繊維を含まない合成樹脂材料3
2より成形されるため、従来の所要の混合比率で繊維が
混合された合成樹脂材料よりラジエータサポート全体が
成形されたものと比べて、重量を軽減することかでき
る。
【0019】なお、前記実施の形態では、ストライカ取
付部10が形成される上枠部2の全体と中央支柱部5の
上部が第1成形部分15によって構成され、下枠部3、
左右の両側枠部4、前記上部を除く中央支柱部5の部
分、フランジ部7、モータ取付部8及び支持片9が第2
成形部分16によって構成される場合を例示したが、こ
れに限定するものではない。
付部10が形成される上枠部2の全体と中央支柱部5の
上部が第1成形部分15によって構成され、下枠部3、
左右の両側枠部4、前記上部を除く中央支柱部5の部
分、フランジ部7、モータ取付部8及び支持片9が第2
成形部分16によって構成される場合を例示したが、こ
れに限定するものではない。
【0020】例えば、図3の(A)において斜線に示す
ように、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の
全体と、中央支柱部5の上部と、ランプ組込孔11を有
する張り出し部を除く左右の側枠部4とが第1成形部分
15によって構成され、その他の部分、すなわち、下枠
部3、前記上部を除く中央支柱部5の部分、フランジ部
7、モータ取付部8、支持片9等が第2成形部分16に
よって構成されてもよい。
ように、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の
全体と、中央支柱部5の上部と、ランプ組込孔11を有
する張り出し部を除く左右の側枠部4とが第1成形部分
15によって構成され、その他の部分、すなわち、下枠
部3、前記上部を除く中央支柱部5の部分、フランジ部
7、モータ取付部8、支持片9等が第2成形部分16に
よって構成されてもよい。
【0021】また、図3の(B)において斜線に示すよ
うに、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の全
体と、下枠部3の前面側と、中央支柱部5と、ランプ組
込孔11の回り張り出し部を除く左右の側枠部4とが第
1成形部分15によって構成され、その他の部分、すな
わち、フランジ部7、モータ取付部8、支持片9等が第
2成形部分16によって構成されてもよい。
うに、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の全
体と、下枠部3の前面側と、中央支柱部5と、ランプ組
込孔11の回り張り出し部を除く左右の側枠部4とが第
1成形部分15によって構成され、その他の部分、すな
わち、フランジ部7、モータ取付部8、支持片9等が第
2成形部分16によって構成されてもよい。
【0022】さらに、図3の(C)において斜線に示す
ように、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の
全体と、下枠部3の前面側と、中央支柱部5と、ランプ
組込孔11の回りを除く左右の側枠部4とが第1成形部
分15によって構成され、その他の部分、すなわち、フ
ランジ部7、モータ取付部8、支持片9等が第2成形部
分16によって構成されてもよい。
ように、ストライカ取付部10が形成される上枠部2の
全体と、下枠部3の前面側と、中央支柱部5と、ランプ
組込孔11の回りを除く左右の側枠部4とが第1成形部
分15によって構成され、その他の部分、すなわち、フ
ランジ部7、モータ取付部8、支持片9等が第2成形部
分16によって構成されてもよい。
【0023】図3の(A)(B)及び(C)に示すよう
に構成されたラジエータサポート1においても、コンプ
レッション成形又はスタンピング成形の下型の上面に対
し、第1成形部分15に対応する繊維が混合された合成
樹脂材料と、第2成形部分16に対応する繊維が僅かに
混合された流動性の高い合成樹脂材料、又は繊維を含ま
ない流動性の高い合成樹脂材料とがそれぞれ所要とする
位置に所要量だけセットされることで、第1成形部分1
5の成形と同時に第2成形部分16が一体成形される。
に構成されたラジエータサポート1においても、コンプ
レッション成形又はスタンピング成形の下型の上面に対
し、第1成形部分15に対応する繊維が混合された合成
樹脂材料と、第2成形部分16に対応する繊維が僅かに
混合された流動性の高い合成樹脂材料、又は繊維を含ま
ない流動性の高い合成樹脂材料とがそれぞれ所要とする
位置に所要量だけセットされることで、第1成形部分1
5の成形と同時に第2成形部分16が一体成形される。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
部品点数を増加させることなく、所要とする強度をも
ち、かつ比較的複雑な形状であっても所望とする形状に
一体成形することができるとともに重量軽減を図ること
もできる。
部品点数を増加させることなく、所要とする強度をも
ち、かつ比較的複雑な形状であっても所望とする形状に
一体成形することができるとともに重量軽減を図ること
もできる。
【図1】この発明の実施の形態のラジエータサポートを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】同じくコンプレッション成形(又はスタンピン
グ成形)の下型の上面に第1成形部分に対する繊維が混
合された合成樹脂材料と、第2成形部分16に対する合
成樹脂材料とがそれぞれセットされた状態を示す説明図
である。
グ成形)の下型の上面に第1成形部分に対する繊維が混
合された合成樹脂材料と、第2成形部分16に対する合
成樹脂材料とがそれぞれセットされた状態を示す説明図
である。
【図3】この発明のラジエータサポートの実施態様をそ
れぞれ示す斜視図である。
れぞれ示す斜視図である。
【図4】従来の金属鋼板製の各部の部品が分解された状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図5】同じく金属鋼板製の各部の部品がスポット溶接
されて組み付けられた状態を示す斜視図である。
されて組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】従来のコンプレッション成形(又はスタンピン
グ成形)により一体成形されたラジエータサポートを示
す斜視図である。
グ成形)により一体成形されたラジエータサポートを示
す斜視図である。
【図7】同じくコンプレッション成形(又はスタンピン
グ成形)の下型の上面に繊維が混合された合成樹脂材料
がセットされた状態を示す説明図である。
グ成形)の下型の上面に繊維が混合された合成樹脂材料
がセットされた状態を示す説明図である。
1 ラジエータサポート 2 上枠部 3 下枠部 4 側枠部 5 中央支柱部 6 開口窓 8 モータ取付部 9 支持片 10 ストライカ取付部 15 第1成形部分 16 第2成形部分
Claims (1)
- 【請求項1】 ラジエータ等が組み付けられる車両用ラ
ジエータサポートであって、 強度を必要とする部分は、繊維が混合された合成樹脂材
料より成形される第1成形部分によって構成され、その
第1成形部分よりも強度を必要としない部分は、繊維の
混合比率が小さく、又は、繊維を含まない流動性の高い
合成樹脂材料より成形された第2成形部分によって構成
され、 前記各合成樹脂材料は同材質又は相溶性を有し、前記第
1成形部分と第2成形部分とが、同時に一体成形されて
いることを特徴とする車両用ラジエータサポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5347697A JPH10244889A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用ラジエータサポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5347697A JPH10244889A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用ラジエータサポート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10244889A true JPH10244889A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12943917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5347697A Pending JPH10244889A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用ラジエータサポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10244889A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6988305B1 (en) * | 1999-12-17 | 2006-01-24 | Magna International Of America, Inc. | Method and apparatus for blow molding large reinforced plastic parts |
US7410018B2 (en) * | 2001-03-15 | 2008-08-12 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle body front structure |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP5347697A patent/JPH10244889A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6988305B1 (en) * | 1999-12-17 | 2006-01-24 | Magna International Of America, Inc. | Method and apparatus for blow molding large reinforced plastic parts |
US7410018B2 (en) * | 2001-03-15 | 2008-08-12 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle body front structure |
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