JPH10244565A - プラスチック成形機 - Google Patents

プラスチック成形機

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Publication number
JPH10244565A
JPH10244565A JP5032597A JP5032597A JPH10244565A JP H10244565 A JPH10244565 A JP H10244565A JP 5032597 A JP5032597 A JP 5032597A JP 5032597 A JP5032597 A JP 5032597A JP H10244565 A JPH10244565 A JP H10244565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
screw
molding machine
magnetic
plastic molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP5032597A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenichi Mochizuki
月 善 一 望
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP5032597A priority Critical patent/JPH10244565A/ja
Publication of JPH10244565A publication Critical patent/JPH10244565A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック成形機におけるシリンダとスク
リュとの摺動面の耐摩耗性を向上させる。 【解決手段】 本発明によるプラスチック成形機のシリ
ンダ1は、磁性材料から製造されるとともに永久磁石等
の磁力線発生手段5が設けられる。そして、前記磁力線
発生手段5が発生する磁力線の磁束密度は、シリンダの
内周面2aにおいて5〜100ミリテスラとなるように
設定される。これにより、磁力線発生手段5が発生する
磁力によって空気中の酸素がシリンダの内周面2aに効
率よく吸着され、シリンダ内周面2aには酸化皮膜が形
成されるので、スクリュとの摺動に対する耐摩耗性を大
幅に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック成形機
に関し、より詳しくは、プラスチック成形機のシリンダ
とスクリュとが互いに摺動する部分の耐摩耗性を向上さ
せる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック部品の射出成形に用
いるプラスチック成形機においては、シリンダとスクリ
ュとが互いに摺動する部分の耐摩耗性を向上させるた
め、シリンダの内周面およびスクリュの外周面に超硬合
金のライニングを施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダの内周面およびスクリュの外周面にライニングされる
超硬合金は非常に硬いものであるため、シリンダおよび
スクリュの研削加工に極めて長い時間を必要とする。ま
た、研削加工時間を短縮するために高速研削を行うと、
ライニングした超硬合金の表面に微細なクラックが発生
してしまう。
【0004】このため、従来のプラスチック成形機にお
いては、耐摩耗性には乏しいが安価な窒化鋼および工具
鋼が多く用いられている。しかしながら、射出成形に用
いるプラスチック材料にグラスファイバー等のフィラー
が充填されると、窒化鋼や工具鋼から製造されたシリン
ダおよびスクリュは容易に摩耗してしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、シリンダとスクリュとが互
いに摺動する部分の耐摩耗性を向上させることができ、
かつ製造が容易で低コストなプラスチック成形機を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のプラスチック成形機は、プラスチック材料
の射出に用いるシリンダを磁性材料から製造するととも
に、前記シリンダに磁力線発生手段を設ける。また、プ
ラスチック材料の射出に用いるスクリュを磁性材料から
製造するとともに、前記スクリュに磁力線発生手段を設
ける。前記磁力線発生手段が発生する磁力線の磁束密度
は、前記シリンダおよび前記スクリュがそれぞれ相手側
と摺動する摺動面において、10乃至100ミリテスラ
とされる。
【0007】すなわち、磁性材料から形成されたシリン
ダおよびスクリュに設けられた磁力線発生手段が発生す
る磁力によって、シリンダおよびスクリュがそれぞれ相
手側と摺動する摺動面に磁場が形成される。この磁場に
よって空気中の酸素が吸着され、前記摺動面には酸化皮
膜が形成される。この酸化皮膜の作用によりシリンダお
よびスクリュの耐摩耗性が向上する。磁性材料としては
従来使用している窒化鋼や工具鋼を用いることができ
る。また、磁力線発生手段は、アルニコ磁石等の永久磁
石、交流若しくは直流を電源とする電磁石とすることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラスチック
成形機の一実施形態を、図1乃至図7を参照して詳細に
説明する。ここで、図1は本発明に係るプラスチック成
形機の一実施形態のシリンダの縦断面図、図2は図1中
に示したA−A矢視線に沿った断面図、図3は本発明に
係るプラスチック成形機の一実施形態のスクリュの側面
図、図4は図1中に示したB−B矢視線に沿った断面
図、図5は本発明に係るプラスチック成形機の他の実施
形態のシリンダの縦断面図、図6は図1中に示したC−
C矢視線に沿った断面図、図7は摩耗試験の結果を表す
グラフ図である。
【0009】第1実施形態 本発明にかかる第1実施形態のプラスチック成形機は、
図1および図2に示した厚肉円筒状のシリンダ1の内部
2に、図3および図4に示した略円柱状のスクリュ6を
嵌装して組み立てられるものである。
【0010】前記シリンダ1は、磁性材料としての窒化
鋼(SACM45等)から製造したもので、その外周面
3には、軸線方向に延びる合計4個の凹溝4が円周方向
に等間隔に凹設されている。そして、前記凹溝4内には
アルニコ磁石等の永久磁石5が設けられている。前記永
久磁石5が発生させる磁力線は図1および図2中に点線
で描かれているが、その磁束密度は前記スクリュ6との
摺動面2aにおいて10乃至100ミリテスラとなるよ
うに設定される。
【0011】一方、前記スクリュ6のフライト7が設け
られている部分の大部分の長さにわたり先端側から図3
および図4に示したように磁石嵌入孔8が同軸に穿設さ
れている。そして、前記磁石嵌入孔8内には棒状に成形
された、アルニコ磁石等の永久磁石9が嵌入され、蓋9
aにより固定される。前記永久磁石9が発生させる磁力
線は図3中に点線で描かれているが、その磁束密度は前
記シリンダ1の内周面2aとの摺動面(フライト7の頂
面)7aにおいて10乃至100ミリテスラとなるよう
に設定される。
【0012】第2実施形態 次に、図5および図6を参照して第2実施形態のシリン
ダ10について説明すると、前記シリンダ10は磁性材
料としての窒化鋼(SACM45等)から製造したもの
で、その外周面12には円周方向に等間隔に凹設された
合計8個の凹溝13からなる凹溝の列が、軸線方向に合
計3列配置されている。そして、前記凹溝13内にはア
ルニコ磁石等の永久磁石14がそれぞれ埋設されてい
る。また、前記永久磁石14が発生させる磁力線は図5
および図6中に点線で描かれているが、その磁束密度は
前記スクリュ6との摺動面11aにおいて10乃至10
0ミリテスラとなるように設定される。
【0013】すなわち、グラスファイバー等がフィラー
として充填されたプラスチック材料のように、プラスチ
ック成形機のシリンダおよびスクリュの摩耗を促進する
プラスチック材料の射出成形に用いられるプラスチック
成形機においては、シリンダに埋設する永久磁石の磁力
強度、埋設個数、埋設位置を適宜設定することにより、
スクリュとの摺動面における磁束密度を高めることがで
きる。
【0014】第1実施例 次に、本発明に係るプラスチック成形機を用い、下記の
試験条件で行われた摩耗試験の結果について説明する。 (1) シリンダ: SACM645製、窒化深さ0.2m
m、内部硬さHRC26 (2) スクリュ: SCM440 クロムメッキ (3) 射出成形圧:1,000kgf/平方センチ (4) 成形樹脂: 10%タルク添加ABS樹脂 (5) 試験時間: 1,000時間 (6) 使用磁石: アルニコ磁石 (7) 摺動面における磁束密度: 50ミリテスラ
【0015】上記の試験条件で行った摩耗試験の結果、
永久磁石を埋設したシリンダのスクリュとの摺動面にお
ける摩耗量は、0.01〜0.02mmであり、永久磁
石を埋設しない従来のシリンダに比較して約1/5に減
少した。また、永久磁石を埋設したスクリュのシリンダ
との摺動面における摩耗量は、永久磁石を埋設しない従
来のスクリュに比較して約1/3に減少した。
【0016】第2実施例 磁束密度を変えた以外の試験条件は、第1実施例と同じ
にし、各磁束密度につき、所定時間ごとの摩耗量を測定
した結果を、図7に示す。図7から明らかなように、プ
ラスチック成形機のシリンダとスクリュとの摺動面にお
ける磁束密度を5〜200ミリテスラの間で増加させる
ことにより、摩耗量を大幅に減少させることができる。
しかしながら、磁束密度が0ミリテスラと5ミリテス
ラ、および100ミリテスラと200ミリテスラとでは
それぞれあまり差違がないので、プラスチック成形機の
製造コスト等を考慮して、シリンダとスクリュとの摺動
面における磁束密度は10〜100ミリテスラとするこ
とが好ましい。
【0017】以上、本発明に係るプラスチック成形機の
各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した
実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更
が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した
実施形態においては、磁力線発生手段として永久磁石を
用いているが、これを電磁石とすることもできる。永久
磁石を用いるか電磁石を用いるかはプラスチック成形機
の構成に応じて選択すれば良い。また、上述した実施形
態においてはシリンダとスクリュの両方に永久磁石を設
けているが、いずれか一方にのみ永久磁石を設ける構成
とすることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプラスチック成形機は、プラスチック材料の射出に用
いるシリンダおよび/またはスクリュを磁性材料から製
造するとともに、シリンダおよび/またはスクリュに磁
力線発生手段を設けたものである。これにより、空気中
の酸素が磁力によってシリンダとスクリュとの摺動面に
効率よく吸着されて酸化皮膜が形成されるので、摺動面
におけるシリンダとスクリュとの耐摩耗性を大幅に向上
させることができる。また、本発明によるプラスチック
成形機は、そのシリンダおよび/またはスクリュに磁力
線発生手段を埋設するという極めて簡単な構成によって
耐摩耗性を向上させるものであるから、プラスチック成
形機を容易にかつ低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック成形機の一実施形態
のシリンダの縦断面図。
【図2】図1中に示したA−A矢視線に沿った断面図。
【図3】本発明に係るプラスチック成形機の一実施形態
のスクリュの側面図。
【図4】図1中に示したB−B矢視線に沿った断面図。
【図5】本発明に係るプラスチック成形機の他の実施形
態のシリンダの縦断面図。
【図6】図1中に示したC−C矢視線に沿った断面図。
【図7】摩耗試験の結果を表すグラフ図。
【符号の説明】
1 第1実施形態のシリンダ 2 シリンダ内部 2a シリンダの内周面 3 シリンダの外周面 4 凹溝 5 永久磁石 6 スクリュ 7 フライト 7a フライトの頂面 8 嵌入孔 9 永久磁石 10 第2実施形態のシリンダ 11 シリンダ内部 11a シリンダの内周面 12 シリンダの外周面 13 凹溝 14 永久磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材料の射出に用いるシリンダ
    を磁性材料から製造するとともに、前記シリンダに磁力
    線発生手段を設けたことを特徴とするプラスチック成形
    機。
  2. 【請求項2】プラスチック材料の射出に用いるスクリュ
    を磁性材料から製造するとともに、前記スクリュに磁力
    線発生手段を設けたことを特徴とするプラスチック成形
    機。
  3. 【請求項3】前記磁力線発生手段が発生する磁力線の磁
    束密度を、前記シリンダおよび前記スクリュがそれぞれ
    相手側と摺動する摺動面において10〜100ミリテス
    ラとすることを特徴とする請求項1または2に記載のプ
    ラスチック成形機。
JP5032597A 1997-03-05 1997-03-05 プラスチック成形機 Pending JPH10244565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5032597A JPH10244565A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 プラスチック成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5032597A JPH10244565A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 プラスチック成形機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10244565A true JPH10244565A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12855763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5032597A Pending JPH10244565A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 プラスチック成形機

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JP (1) JPH10244565A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330581A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Komatsu Ltd Fe系耐摩耗摺動材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005330581A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Komatsu Ltd Fe系耐摩耗摺動材料

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