JPH10243956A - コンドーム付きパンツ及びその製造方法 - Google Patents

コンドーム付きパンツ及びその製造方法

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JPH10243956A
JPH10243956A JP9063924A JP6392497A JPH10243956A JP H10243956 A JPH10243956 A JP H10243956A JP 9063924 A JP9063924 A JP 9063924A JP 6392497 A JP6392497 A JP 6392497A JP H10243956 A JPH10243956 A JP H10243956A
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JP
Japan
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pants
condom
forming
crotch
waist
Prior art date
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JP9063924A
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English (en)
Inventor
Kuniko Suzuki
邦子 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不快感を伴うことなく着用し得て、コンドムー
本来の機能を十分に果たすことができ、かつ男女に係わ
らず着用し得るコンドーム付きパンツを提供し、また製
造が容易でかつ安価に形成し得るコンドーム付きパンツ
の製造方法を提供する。 【解決手段】熱可塑性合成繊維等の加工糸の編成により
伸縮可能に形成され腰天部と股部の両側にすそ部を有す
ると共に、腰天部とすそ部の開口部分にバインダが設け
られたパンツ本体と、該パンツ本体の股部の所定位置に
一体的に設けられたコンドーム部とを備える。パンツ本
体は、例えば臀部側と腹部側とで加工糸の太さが異なる
ように形成され、コンドーム部は、パンツ素材の股部に
突起状の型を当てて加熱し、その後樹脂コーティングす
ることにより形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エイズ感染防止用
及び避妊用等に使用されるコンドーム付きパンツに係わ
り、特に男女を問わず使用することができるコンドーム
付きパンツに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エイズ感染防止及び避妊のため
に、コンドームが多く使用されているが、このコンドー
ムは、単品として市販されているものを男性が着用して
使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のコンドームにあっては、男性が着用する際に不快感
を伴うと共に、着用の機会を失ったり使用中のづれ落ち
により、コンドーム本来の機能を果たすことができない
場合があるという問題点があり、また男性しか使用する
ことができないという問題点があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1または2記載の発明の目的は、不快感
を伴うことなく着用し得て、コンドムー本来の機能を十
分に果たすことができ、かつ男女に係わらず着用し得る
コンドーム付きパンツを提供することにある。
【0005】また、請求項3または4記載の発明は、不
快感を伴うことなく着用し得てコンドムー本来の機能を
十分に果たすことができ、かつ男女に係わらず使用し得
るコンドーム付きパンツを、容易かつ安価に製造し得る
コンドーム付きパンツの製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、加工糸の編成
により伸縮可能に形成され腰天部と股部の両側にすそ部
を有すると共に、腰天部とすそ部の開口部分にバインダ
が設けられたパンツ本体と、パンツ本体の股部の所定位
置に一体的に設けられたコンドーム部と、を備えたこと
を特徴とする。
【0007】このように構成することにより、腰天部及
びすそ部の開口部分を利用して伸縮可能なパンツ本体を
腰部に着用することができ、このパンツ本体は一度装着
するとそのバインダにより腰部からのづれ落ちが防止さ
れる。これにより、パンツ本体を予め着用することによ
って着用の機会を失うこともなく、コンドーム部がコン
ドーム本来の機能を果たすことができると共に、男性の
みならず女性が着用することもできる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、パンツ本体
が熱可塑性合成繊維の加工糸で編成された生地によって
形成されると共に、臀部側と腹部側とで加工糸の太さが
異なるように形成されていることを特徴とする。このよ
うに構成することにより、パンツ本体の耐久性を向上さ
せ得てその破れ等によるづれ落ちがなくなり、コンドー
ム本来の機能の低下を防止することができる。
【0009】また、請求項3記載の発明は、加工糸の編
成により伸縮可能かつ筒状に形成された生地素材を軸方
向に切断して1枚の生地を形成するステップと、該生地
を重ね合わせて腰天部及びすそ部に開口を有するように
縫製してパンツ素材を形成するステップと、該パンツ素
材のすそ部及び腰天部にバインダを形成するステップ
と、パンツ素材の股部にコンドーム部を一体的に形成す
るステップと、を具備することを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、パンツ本
体を例えばパンティストッキング用の生地を使用して製
造することができ、このパンツ本体の股部に例えばパン
ツ本体と同一の生地からなるコンドーム部を一体的に形
成することによって、その製造が容易に行えると共に安
価に形成し得る。
【0011】また、請求項4記載の発明は、熱可塑性合
成繊維の加工糸の編成により伸縮可能かつ筒状に形成さ
れた生地ですそ部及び腰天部に開口を有するパンツ素材
を形成するステップと、該パンツ素材の股部に突起状の
型を当てて加熱することによりコンドーム素材部を形成
するステップと、該コンドーム素材部の表面を樹脂コー
ティングしてコンドーム部を形成するステップと、を具
備することを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、コンドー
ム部は、パンツ素材の股部に型を当て加熱してパンツ素
材を延ばすことによってコンドーム素材部を形成し、そ
の後このコンドーム素材部を例えば樹脂液中に浸漬させ
て樹脂コーティグすることによって形成され、コンドー
ム部にコンドーム本来の機能を持たせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本
発明に係わるコンドーム付きパンツの一実施例を示し、
図1がその正面図、図2が側面図である。
【0014】図1及び図2において、コンドーム付きパ
ンツ1(以下、単にパンツ1という)は、パンツ本体2
と、このパンツ本体2に一体的に設けられたコンドーム
部3とを有している。パンツ本体2は、上部に開口4a
を有する腰天部4が形成されると共に、下部の股部5の
両側には開口6aを有するすそ部6がそれぞれ形成され
ている。
【0015】このパンツ本体2は、例えばナイロン等の
非弾性繊維、あるいはポリウレタン等の弾性を有する合
成繊維と前記非弾性繊維の複合糸からなる熱可塑性合成
繊維の加工糸を編成することによって伸縮自在に形成さ
れ、臀部(後部)10a側と腹部(前部)10b側で加
工糸の径が異なる如く構成されている。そして、パンツ
本体2の腰天部4の開口4a及びすそ部6の開口6aに
は所定幅w1、w2のバインダ7、8が形成されてい
る。
【0016】また、パンツ本体2の股部5には、コンド
ーム部3が一体的に設けられている。このコンドーム部
3は、後述する方法により、パンツ本体2の生地を引き
延ばすことによって形成されると共に、その表面が樹脂
9によってコーティングされている。
【0017】次に、上記パンツ1の製造方法の一例を図
3及び図4に基づいて説明する。先ず、図3(a)に示
すように、例えばパンティストッキング等に使用される
筒状の上記熱可塑性合成繊維の加工糸で編成された生地
素材10を準備する。この生地素材10は、例えばその
後部10aが30デニールの糸が使用され前部10bが
15デニールの糸を使用して編成されている。
【0018】そして、この生地素材10をその後部10
aと前部10bの一方の境界線Lに沿って切断し、図3
(b)に示すように、1枚の生地11を形成する。次
に、この生地11を矢印イ方向に折り畳み、図3(c)
に示すa部分を縫製し、上部及び下部両側に開口4a、
6aを形成する。開口4a、6aが形成されたら、開口
4a部分に幅w1のバインダ7を形成すると共に、開口
6a部分に幅w2のバインダ8をそれぞれ形成する。
【0019】これにより、パンツ素材12が形成され、
このパンツ素材12に図4に示すようにしてコンドーム
部3を形成する。すなわち、先ず図4(a)に示すよう
に、ベース部13aとこのベース部13aから突出しコ
ンドームの形状に対応した外形形状の突起部13bを有
する型13に、パンツ素材12をその開口4aを利用し
て被せる。この時、型13の突起部13bをパンツ素材
12の股部に位置させる。
【0020】次に、型13のベース部分13aに他の円
環状の型14を移動させて、パンツ素材12の所定箇所
(コンドーム部3の付け根部分に相当する箇所)を押さ
え、この状態で、突起部13bの外周全体を例えばヒー
タ15によって所定温度で加熱する。これにより、パン
ツ素材12の前部10bの股部が、型13の突起部13
bに対応した形状に延ばされてコンドーム素材部16が
形成される。
【0021】そして、図4(b)に示すように、このコ
ンドーム素材部16を型13の突起部13bと共に樹脂
9の液が満たされたタンク17内に所定時間浸漬させ、
コンドーム素材部16の表面を樹脂9でコーティングす
る。なお、樹脂9としては、弾力性と気密性に富んだ適
宜の合成樹脂が使用される。
【0022】樹脂9のコーティングが終了したら、型1
4を型13から離間させ型13からパンツ素材12を抜
き取ることにより、図4(c)に示すように、コンドー
ム素材部16の表面が樹脂9でコーティングされたコン
ドーム部3がパンツ素材12の前部10bの股部5に形
成され、コンドーム付きパンツ1が製造される。
【0023】このように、上記実施例のコンドーム付き
パンツ1によれば、熱可塑性合成繊維の加工糸の編成に
よって形成されたパンツ本体2の股部5に、コンドーム
部3を一体的に形成しているため、パンツ1の腰天部4
やすそ部6の開口4a、6aを利用して、例えば男性が
その腰部に着用し、男性性器をパンツ1の内側からコン
ドーム部3内に挿入して図2の実線に示す状態にするこ
とにより、パンツ1をコンドームとして使用することが
できる。
【0024】その結果、パンツ1を予め腰に着用するこ
とによって、着用の不快感から開放されると共に着用の
機会を失うこともなく、かつパンツ1が腰部にしっかり
と着用されるため、コンドーム部3の安易なづれ落ちが
なくなり、コンドーム本来の機能を果たすことができ
る。
【0025】また、パンツ式であるため男性の着用に限
らず、女性がはいて腰部に予め着用しコンドーム部3に
外側から男性性器が挿入されることによって、図2の二
点鎖線で示すようにして使用することができ、男女共に
使用することができる。
【0026】さらに、パンツ1は、筒状の生地素材10
を切断して一枚の生地11に形成し、これを重ね合わせ
て所定部分aを縫製し、開口4a、6a部分にバインダ
7、8を形成してパンツ素材12を成形し、このパンツ
素材12の股部に、例えば型13による加熱によってコ
ンドーム素材部16を一体的に形成するため、その製造
を容易に行うことができ、例えば自動化することによっ
て安価なコンドーム付きパンツ1を得ることができる。
【0027】また、型13によって加熱形成したコンド
ーム素材部16に樹脂9のコーティングを施すため、コ
ンドーム部3に従来の単品のコンドームと同様の機能を
持たせることができ、エイズ感染や避妊に対する十分な
効果が得られる。また、生地素材10の加工糸の太さを
臀部(後部)10a側と腹部(前部)10b側で異なら
せているため、パンツ本体1の破れ等を確実に防止する
こともできる。
【0028】なお、上記実施例においては、生地素材1
0の加工糸が臀部(後部)10a側と腹部(前部)10
b側で異なるように形成したが、同一太さの加工糸を使
用しても良い。また、使用する加工糸も熱可塑性合成繊
維の加工糸に限らず、他の適宜材質の加工糸を使用する
ことができるし、パンツ本体2の形状も、上記形状に限
定されるものでもなく、パンティ型に形成する等種々変
更可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1または2
記載の発明によれば、パンツ本体にコンドーム部を一体
的に形成することにより、着用時の不快感から解放され
ると共に、着用の機会を失うこともなく、かつ使用中に
づれ落ちることもなくなって、コンドーム本来の機能を
果たすことができる。
【0030】また、請求項3または4記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、その製
造を容易に行うことができて安価なコンドーム付きパン
ツが得られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンドーム付きパンツの正面図
【図2】同その側面図
【図3】本発明に係わるコンドーム付きパンツのパンツ
素材の製造方法の説明図
【図4】同コンドーム部の製造方法の説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・コンドーム付きパンツ 2・・・・・・・・・パンツ本体 3・・・・・・・・・コンドーム部 4・・・・・・・・・腰天部 4a・・・・・・・・開口 5・・・・・・・・・股部 6・・・・・・・・・すそ部 6a・・・・・・・・開口 7、8・・・・・・・バインダ 9・・・・・・・・・樹脂 10・・・・・・・・生地素材 10a・・・・・・・臀部(後部) 10b・・・・・・・腹部(前部) 11・・・・・・・・生地 12・・・・・・・・パンツ素材 13、14・・・・・型 16・・・・・・・・コンドーム素材部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工糸の編成により伸縮可能に形成され腰
    天部と股部の両側にすそ部を有すると共に、腰天部とす
    そ部の開口部分にバインダが設けられたパンツ本体と、
    該パンツ本体の股部の所定位置に一体的に設けられたコ
    ンドーム部と、を備えたことを特徴とするコンドーム付
    きパンツ。
  2. 【請求項2】前記パンツ本体が熱可塑性合成繊維の加工
    糸で編成された生地によって形成されると共に、臀部側
    と腹部側とで加工糸の太さが異なるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のコンドーム付きパン
    ツ。
  3. 【請求項3】加工糸の編成により伸縮可能かつ筒状に形
    成された生地素材を軸方向に切断して1枚の生地を形成
    するステップと、該生地を重ね合わせて腰天部及びすそ
    部に開口を有するように縫製してパンツ素材を形成する
    ステップと、該パンツ素材のすそ部及び腰天部にバイン
    ダを形成するステップと、前記パンツ素材の股部にコン
    ドーム部を一体的に形成するステップと、を具備するこ
    とを特徴とするコンドーム付きパンツの製造方法。
  4. 【請求項4】熱可塑性合成繊維の加工糸の編成により伸
    縮可能かつ筒状に形成された生地ですそ部及び腰天部に
    開口を有するパンツ素材を形成するステップと、該パン
    ツ素材の股部に突起状の型を当てて加熱することにより
    コンドーム素材部を形成するステップと、該コンドーム
    素材部の表面を樹脂コーティングしてコンドーム部を形
    成するステップと、を具備することを特徴とするコンド
    ーム付きパンツの製造方法。
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Cited By (3)

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