JPH1024376A - シーム溶接機の設備診断方法 - Google Patents

シーム溶接機の設備診断方法

Info

Publication number
JPH1024376A
JPH1024376A JP17814396A JP17814396A JPH1024376A JP H1024376 A JPH1024376 A JP H1024376A JP 17814396 A JP17814396 A JP 17814396A JP 17814396 A JP17814396 A JP 17814396A JP H1024376 A JPH1024376 A JP H1024376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp device
entrance
strip
diagnosing
side clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17814396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Ishikawa
正芳 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP17814396A priority Critical patent/JPH1024376A/ja
Publication of JPH1024376A publication Critical patent/JPH1024376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーム溶接機のオンラインでの設備診断方法
を提供する。 【解決手段】 位置検出器21aを用いて入側クランプ装
置3の前進位置FPを決めるテーパウェッジ18のストリ
ップの進行方向に対して直角な方向の移動量を測定し
て、この測定値に基づいて換算された重ね合わせ量とあ
らかじめ設定された所定の重ね合わせ量とを比較して、
入側クランプ装置3が所定の位置に停止したか否かを診
断し、位置検出器21b,21cを用いて、入側クランプ装
置3が前進位置FPに移動した状態でのドライブ側とワ
ーク側での位置を計測して、入側クランプ装置3の前進
位置の変化の有無を診断するとともに、入側クランプ装
置3が後退位置BPに待機した状態でのドライブ側とワ
ーク側での位置を計測して、入側クランプ装置3の後退
位置BPの変化の有無を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーム溶接機の設
備診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、先行ストリップと後行ストリップ
の端部同士を溶接するのに用いられるシーム溶接機に
は、例えば図8〜10に示すような設備が用いられる。す
なわち、これらの図において、コモンベース1上に所定
間隔をおいて設置されている先行ストリップS1 の後端
をクランプする出側クランプ装置2および後行ストリッ
プS2 の先端をクランプする入側クランプ装置3があ
り、これら出側クランプ装置2および入側クランプ装置
3の間を左右方向から進退可能なキャリッジ装置4があ
る。さらに、このキャリッジ装置4は油圧シリンダ5で
左右方向から進退する。なお、油圧シリンダ5の代わり
に電動機駆動のスクリューねじを用いることもできる。
【0003】キャリッジ装置4には、図9に詳しく示す
ように、先行ストリップS1 の後端および後行ストリッ
プS2 の先端を剪断するシャー装置6と、その後端およ
び先端との重ね合わせ部を上下からから挟み込んで通電
することにより抵抗溶接する上下一対の電極輪7a,7
bと、この上部電極輪7aを昇降自在とする油圧シリン
ダ8と、溶接部を上下から挟んで押し潰す上下一対の押
し付けロール9a,9bと、この上部押し付けロール9
aを昇降自在とする押し付けシリンダ10と、上下一対の
研削ロール11a,11bとが一体的に積載されている。
【0004】また、出側クランプ装置2は、図10(a) ,
(b) に示すように、その両側面に出側クランプフレーム
12a,12bが接合されており、これら出側クランプフレ
ーム12a,12bの中腹部に取り付けられたピン支持体13
a,13bにはピン14a,14bが回転自在に嵌め込まれて
いる。また、出側クランプフレーム12a,12bの下端に
は回動用の油圧シリンダ15a,15bがロッド16a,16b
を介して結合される。また、入側クランプ装置3の下端
には作動アーム17が取り付けられており、前進限でテー
パウェッジ18に当接し、また後退限で固定ストッパ19と
当接する。
【0005】つぎに、このように構成される従来のシー
ム溶接機の動作について説明する。製鉄プロセスライン
においては、ストリップの酸洗やめっき、熱処理などの
連続処理がなされている場合には、ストリップは図8の
矢印Aで示す方向に走行している。そして、ストリップ
が送られてその端部がくると、この先行ストリップS 1
がシャー装置6の刃幅内に導かれて停止する。この状態
になると、後行ストリップS2 がその先端部をシャー装
置6の刃幅内に送り込まれて停止する。そして、出側ク
ランプ装置2と入側クランプ装置3によって先後行スト
リップS1 , S 2 をクランプした後、出側クランプ装置
2と入側クランプ装置3の間に予め移動していたキャリ
ッジ装置4に積載されているシャー装置6の上部シャー
刃が下降して両ストリップS1 , S2 の対向する端部を
切断する。
【0006】引き続いて、油圧シリンダ15a,15bを操
作してロッド16a,16bを押し出すと、出側クランプフ
レーム12a,12bがピン14a,14bを中心に回転され、
出側クランプ装置2を上方に回転揺動させる。続いて、
入側クランプ装置3を前進させて、出側クランプ装置2
および入側クランプ装置3でクランプした先行ストリッ
プS1 の後端と後行ストリップS2 の先端同士を所定量
だけ重ね合わせるような状態にする。この重ね合わせ量
は、入側クランプ装置3の作動アーム17がテーパウェッ
ジ18に当接して停止した位置(前進限位置)で決められ
るが、テーパウェッジ18の設定高さを矢印B方向に上下
移動調整することによって重ね合わせ量を調整すること
ができる。
【0007】つづいて、油圧シリンダ15a,15bを操作
してロッド16a,16bを引き込むと、出側クランプフレ
ーム12a,12bがピン14a,14bを中心に出側クランプ
装置2を下方に回転揺動させて後行ストリップS2 の先
端の上面に先行ストリップS 1 の後端を接触させる。こ
れによって、先行ストリップS1 と後行ストリップS 2
とを所定量だけ重ね合わせることができる。
【0008】その後、油圧シリンダ5を操作してキャリ
ッジ装置4に積載された電極輪7a,7bを両ストリッ
プS1 , S2 の重ね合わせ部の側面近傍に位置するよう
に位置決めし、油圧シリンダ8を操作して上部電極輪7
aを下降させて下部電極輪7bと接触させ、同時に押し
付けシリンダ10を操作して押し付けロール9aを下降さ
せる。
【0009】そして、溶接準備が整った時点でキャリッ
ジ装置4を左右方向、すなわち両ストリップS1 , S2
の幅方向に移動させて上下電極輪7a,7bで重ね合わ
せ部を挟み込むとともに、上下電極輪7a,7bに通電
することによって重ね合わせ部に抵抗発熱させて溶融
し、押し付けロール9a,9bで溶接部を上下から挟ん
で押し潰して、両ストリップS1 , S2 を連続してシー
ム溶接する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のシーム溶接機においては、これらストリップの
切断端部同士を重ね合わせて電極間に挟み抵抗溶接する
場合に溶接不良が生じるのであるが、その原因として以
下のようなものが挙げられる。 溶接電流、キャリッジ走行速度、電極加圧力などの実
績値が設定値から外れたような場合。 入側クランプ装置の前進動作によるストリップの切断
端部同士の重ね合わせ量が、機械精度の変化で過小ある
いは過大になる場合。
【0011】そこで、これらの対策として、まず、の
溶接電流、キャリッジ走行速度、電極加圧力などの異常
の判定には、その監視を主体とした種々の判定、診断方
法が提案されている。ところが、の機械精度の変化な
どについては目下のところ適当な対策がなく、その都度
稼働中のプロセスラインを停止した上で、詳細に点検・
測定し、不具合箇所を修理しているのが実状である。
【0012】そのため、の異常要因による溶接不良が
検知されない場合、溶接されたストリップがプロセスラ
イン内で蛇行したり、あるいは溶接部から破断が発生
し、長時間にわたりプロセスラインを停止しなければな
らないし、その異常状態が長時間にわたり発生すると、
操業上多大な損害を被ることになる。そこで、上記のよ
うな問題を解決するためには、(a) 連続的な溶接毎の情
報が得られること、(b) ストリップの重ね合わせ量が過
小・過大になる発生要因を解明すること、(c) 重ね合わ
せ量の差を精度良く検出すること、(d) 重ね合わせ量の
変化と溶接部の品質の関係を解明すること、などの調査
が必要である。
【0013】上記のうち、(a) ,(b) および(d) につい
ては、すでに解明あるいは監視方法が確立されている
が、(c) の重ね合わせ量の差を精度よく検出する方法は
従来確立されていなかったため、シーム溶接機の装置異
常が発生しても、ストリップ同士の重ね合わせ量の差が
異常となったことを、早期に検知して迅速に対応するこ
とができなかったのである。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決するために提案されたものであって、ストリ
ップ同士の重ね合わせ量の差を精度よく検出して、スト
リップがプロセスライン内で蛇行したり、ストリップの
溶接部が破断することを防止するためのシーム溶接機の
設備診断方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、出側クランプ
装置でクランプされる先行ストリップの尾端部と入側ク
ランプ装置でクランプされる後行ストリップの先端部と
をダブルカットシャーを用いて切断し、これら尾端部と
先端部を重ね合わせて電極間に挟み込んで抵抗溶接する
シーム溶接機における設備の機械的誤差の有無を診断す
る方法において、前記入側クランプ装置の前進位置を決
めるテーパウェッジのストリップの進行方向に対して直
角な方向の移動量を測定して、この測定値に基づいて換
算された重ね合わせ量とあらかじめ設定された所定の重
ね合わせ量とを比較して、前記入側クランプ装置が所定
の位置に停止したか否かを診断する工程と、前記入側ク
ランプ装置が前記前進位置に移動した状態でのワーク側
とドライブ側での位置を計測して、前記入側クランプ装
置の前進位置の変化の有無を診断する工程と、前記入側
クランプ装置が後退位置に待機した状態でのワーク側と
ドライブ側での位置を計測して、前記入側クランプ装置
の後退位置の変化の有無を診断する工程と、からなるこ
とを特徴とするシーム溶接機の設備診断方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
図面を参照して詳しく説明する。図1は本発明の一実施
例に係る入側クランプ装置の後退位置での状態を示す側
面図で、図2はその平面図であり、図3は同じく入側ク
ランプ装置の前進限の状態を示すもので、(a) は側面
図、(b) は平面図である。なお、図中における従来例と
同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
【0017】図1において、21a〜21cは例えばロッド
位置の磁気抵抗変化を検出する型式の位置検出器であ
る。位置検出器21aは入側クランプ装置3の前進位置を
決めるテーパウェッジ18に設けられ、位置検出器21b,
21cは入側クランプ装置3のドライブ側(DS)および
ワーク側(WS)に設けられる。これら位置検出器21a
〜21cは、それぞれ接続部材22a〜22cによって機械的
に接続される。23a〜23cは各位置検出器21a〜21cに
対応して設けられる変換器で、信号回線24a〜24cを介
して伝送される位置検出器21a〜21cからの検出信号を
電気信号に変換する。25は計算機で、信号回線26a〜26
cを介して変換器23a〜23cからの電気信号を入力し
て、後述する演算処理を行う。27は表示器で、信号回線
28を介して計算機25によって演算された結果を表示す
る。
【0018】そこで、まず、位置検出器21aによって接
続部材22aを介してテーパウェッジ18の矢印Bで示す垂
直方向の移動量を計測し、信号回線24aを介して変換器
23aで電気信号に変換して、信号回線26aを介して計算
機25に入力する。そして計算機25において、あらかじめ
設定された所定の重ね合わせ量と、位置検出器21aで計
測されたテーパウェッジ18の移動量を用いて演算により
換算した重ね合わせ量とを比較演算し、その演算結果を
表示器27に表示する。これにより、入側クランプ装置3
が設定通りの重ね合わせ量になるように所定の位置に停
止するか否かを診断することができる。
【0019】ここで、入側クランプ装置3の前進位置F
Pを位置決めするためにテーパウェッジ18を矢印Bの方
向に移動するのであるが、シーム溶接を行う際の先行ス
トリップS1 および後行ストリップS2 の重ね合わせ量
の換算値LPRVとテーパウェッジ18の移動量LW とは下
記(1) 式の関係がある。 LW =LPRV/TP ………………(1) ここで、TP はテーパウェッジ18の傾斜面の勾配の逆数
を表すものである。
【0020】また、この実施例では、重ね合わせ量換算
値LPRVとテーパウェッジ18の移動量LW の関係をわか
りやすくするために、前記(1) 式を変形して下記(2) 式
を導出し、この(2) 式によりテーパウェッジ18の移動量
W から重ね合わせ量換算値LPRVを算出する。 LPRV=LW ・TP ………………(2) そして、下記(3) 式に示すように、この重ね合わせ量換
算値LPRVから予め与えられている重ね合わせ量指令値
LPSVを減算することで、その偏差量ΔLPiを算定し
て、あらかじめ設定した基準偏差量ΔLPSVと偏差量Δ
LPi とを比較演算するようにする。
【0021】 ΔLPi =LPRV−LPSV ………………(3) 次いで、図4に示すように、入側クランプ装置3が前進
位置FPに移動して先行ストリップS1 と後行ストリッ
プS2 とを重ね合わせる状態で、位置検出器21b,21c
により接続部材22b,22cを介して入側クランプ装置3
の前進位置FPを検出し、信号回線24b,24cを介して
変換器23b,23cでその検出信号を変換して、信号回線
26b,26cを介して計算機25に伝送し、その演算結果を
表示器27に表示する。これにより、計算機25において、
入側クランプ装置3の前進位置FPの変化を上記のよう
に常時診断することができる。
【0022】つぎに、前出図1において、入側クランプ
装置3が後退位置BPに待機した状態で、位置検出器21
b,21cにより接続部材22b,22cを介して入側クラン
プ装置3の後退位置BPを検出して計算機25で演算処理
することにより、入側クランプ装置3の後退位置BPの
変化を常時診断することができる。このように構成する
ことにより、入側クランプ装置3のテーパウェッジ18お
よびドライブ側、ワーク側に位置検出器21a〜21cを取
付けて、入側クランプ装置3の前進位置FPおよび後退
位置BPにおけるそれぞれの位置変化の有無を診断する
ことができるから、入側クランプ装置3に位置変化が発
生すると迅速に検出することが可能である。
【0023】
【実施例】以下に、このように構成された本発明装置を
適用した例について説明する。テーパウェッジ18の移動
位置を測定する位置検出器21aには、テーパウェッジ18
のストローク40mmに合わせて計測範囲が50mmの仕様のも
のを適用した。この位置検出器21aの測定精度は0.01mm
である。また、ドライブ側(DS)およびワーク側(W
S)の移動位置を測定する位置検出器21b,21cには、
入側クランプ装置3の前進・後退のストローク200mm に
合わせて計測範囲が250 mmの仕様のものを適用した。そ
の測定精度は0.01mmである。この場合、入側クランプ装
置3の装置本体と位置検出器21b,21cを機械的に接続
するために、接続部材22b,22cを入側クランプ装置3
のドライブ側およびワーク側にそれぞれ配設した。
【0024】そのときの診断例を図5に示した。図中の
縦軸は重ね合わせ量の換算値LPRVを示し、横軸は重ね
合わせ量の指令値LPSVを示している。この図における
実線はLPSV=LPRVの直線を示しており、また黒丸印
●は計測値を示している。また、図中の実線をはさむ上
下2本の一点鎖線は重ね合わせ量の指令値LPSVに対す
る重ね合わせ量の換算値LPRVのばらつきの許容範囲を
示している。この計測例のように、テーパウェッジ18の
指令値に対する動作状態をこの診断により定量的に把握
できるものである。
【0025】次いで、図6は入側クランプ装置3の前進
位置FPの計測値を示したものである。この計測は入側
クランプ装置3のドライブ側およびワーク側にそれぞれ
配設した位置検出器21b,21cにより計測したものであ
る。この図における縦軸は入側クランプ装置3における
前進位置FPの測定値と指令値との差を示し、横軸は計
測された信号のデータ番号を示している。また、図中の
基準位置は前進位置FPの測定値=指令値の位置を示し
ており、白丸印○は入側クランプ装置3のワーク側を、
四角印□は同じくドライブ側の計測値をそれぞれ示して
いる。この場合の入側クランプ装置3の前進位置FPの
測定値と指令値の差のばらつきの許容値の上下限値を一
点鎖線で示している。
【0026】この計測例に示すように、入側クランプ装
置3の前進位置FPの指令値に対する測定値の差を、各
溶接毎にトレンドグラフで解析することで、入側クラン
プ装置3の機械精度を定量的に診断することができ、か
つ入側クランプ装置3のワーク側とドライブ側の前進位
置の測定値と指令値の差を同時に解析することで、溶接
時の先後行ストリップS1 ,S2 の重ね合わせ量の変化
を診断することができる。
【0027】次いで、図7は入側クランプ装置3の後退
位置BPの計測例を示したものである。この計測は入側
クランプ装置3のドライブ側およびワーク側にそれぞれ
配設した位置検出器21b,21cにより計測したものであ
る。この図における縦軸は入側クランプ装置3の後退位
置BPの計測値を示し、横軸は溶接毎のデータ番号を示
している。また、図中の一点鎖線は、入側クランプ装置
3の後退位置BPのばらつきの許容範囲の上下限値を示
している。
【0028】この計測例のように、入側クランプ装置3
が後退位置BPに待機している状態では、入側クランプ
装置3の後退位置BPは固定ストッパ19により常時定位
置となるような機械構造になっている。この入側クラン
プ装置3の後退位置BPが後退位置待機中に変化する
と、シャー装置6で先後行ストリップS1 ,S2 を切断
する際、ストリップの移動方向でその切断位置が変化し
てしまうため、溶接時の重ね合わせ量が変化して溶接品
質が低下するので、入側クランプ装置3の後退位置BP
の測定も重要な管理ポイントの一つである。
【0029】この図7の計測例のように、入側クランプ
装置3の後退位置BPを測定することで、前出した図6
の場合と同様に入側クランプ装置3の機械精度の診断を
定量的に行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーム溶接機の入側クランプ装置のテーパウェッジおよ
びドライブ側、ワーク側に位置検出器を取付けて、入側
クランプ装置の前進位置および後退位置におけるそれぞ
れの位置変化の有無を診断するようにしたので、もし入
側クランプ装置に位置ずれが発生すれば、迅速に検出す
ることが可能である。これによって、入側クランプ装置
の機械精度を定量的に測定・解析することができるか
ら、入側クランプ装置の機械精度に異常徴候が発生した
ときに、その異常徴候を早期に検出して、その不具合を
迅速に修理・修正することができ、したがって溶接品質
の維持と溶接部の破断を防止することが可能である。ま
た、定性効果として操業安定化を達成できるので、操業
経費の節減などにすぐれた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る入側クランプ装置の後
退位置での状態を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る入側クランプ装置の前
進位置での状態を示すもので、(a) は側面図、(b) は平
面図である。
【図4】入側クランプ装置の重ね合わせ状態を示す側面
図である。
【図5】重ね合わせ量指令値と重ね合わせ量換算値の関
係を示す特性図である。
【図6】入側クランプ装置の前進位置の測定値と指令値
の差のデータを示す特性図である。
【図7】入側クランプ装置の後退位置の計測データを示
す特性図である。
【図8】従来のシーム溶接機の構成を示す斜視図であ
る。
【図9】従来のシーム溶接機のキャリッジ装置の構成を
示す斜視図である。
【図10】従来のシーム溶接機の入出側クランプ装置の
構成を説明する(a) 平面図、(b)I−I矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コモンベース 2 出側クランプ装置 3 入側クランプ装置 4 キャリッジ装置 5 油圧シリンダ 6 シャー装置 7a,7b 電極輪 8 油圧シリンダ 9a,9b 押し付けロール 10 押し付けシリンダ 11a,11b 研削ロール 12a,12b 出側クランプフレーム 13a,13b ピン支持体 14a,14b ピン 15a,15b 油圧シリンダ 16a,16b ロッド 17 作動アーム 18 テーパウェッジ 19 固定ストッパ 21a〜21c 位置検出器 22a〜22c 接続部材 23a〜23c 変換器 24a〜24c,26a〜26c,28 信号回線 25 計算機 27 表示器 DS ドライブ側 WS ワーク側 FP 前進位置 BP 後退位置 S1 先行ストリップ S2 後行ストリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出側クランプ装置でクランプされる先行
    ストリップの尾端部と入側クランプ装置でクランプされ
    る後行ストリップの先端部とをダブルカットシャーを用
    いて切断し、これら尾端部と先端部を重ね合わせて電極
    間に挟み込んで抵抗溶接するシーム溶接機における設備
    の機械的誤差の有無を診断する方法において、 前記入側クランプ装置の前進位置を決めるテーパウェッ
    ジのストリップの進行方向に対して直角な方向の移動量
    を測定して、この測定値に基づいて換算された重ね合わ
    せ量とあらかじめ設定された所定の重ね合わせ量とを比
    較して、前記入側クランプ装置が所定の位置に停止した
    か否かを診断する工程と、 前記入側クランプ装置が前記前進位置に移動した状態で
    のワーク側とドライブ側での位置を計測して、前記入側
    クランプ装置の前進位置の変化の有無を診断する工程
    と、 前記入側クランプ装置が後退位置に待機した状態でのワ
    ーク側とドライブ側での位置を計測して、前記入側クラ
    ンプ装置の後退位置の変化の有無を診断する工程と、か
    らなることを特徴とするシーム溶接機の設備診断方法。
JP17814396A 1996-07-08 1996-07-08 シーム溶接機の設備診断方法 Pending JPH1024376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17814396A JPH1024376A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 シーム溶接機の設備診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17814396A JPH1024376A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 シーム溶接機の設備診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1024376A true JPH1024376A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16043401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17814396A Pending JPH1024376A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 シーム溶接機の設備診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1024376A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001023645A (ja) * 1999-07-13 2001-01-26 Japan Storage Battery Co Ltd 鉛蓄電池極板用圧延シートの製造方法
KR100828486B1 (ko) * 2001-11-13 2008-05-13 주식회사 포스코 겹침 용접기 출측 클램프 랩 보상장치
CN114309813A (zh) * 2021-12-27 2022-04-12 江苏小牛自动化设备有限公司 一种焊带切分装置、系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001023645A (ja) * 1999-07-13 2001-01-26 Japan Storage Battery Co Ltd 鉛蓄電池極板用圧延シートの製造方法
KR100828486B1 (ko) * 2001-11-13 2008-05-13 주식회사 포스코 겹침 용접기 출측 클램프 랩 보상장치
CN114309813A (zh) * 2021-12-27 2022-04-12 江苏小牛自动化设备有限公司 一种焊带切分装置、系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3186721B2 (ja) 溶接品質判定装置及びその装置を備えた溶接機
JP2000167666A (ja) 自動溶接及び欠陥補修方法並びに自動溶接装置
KR101689172B1 (ko) 용접 모재의 온도 측정과 온도 제어를 통해 용접품질 모니터링이 개선된 인버터 제어식 플래시 버트 용접 시스템
JPH1024376A (ja) シーム溶接機の設備診断方法
JP2789990B2 (ja) ラップシーム溶接機診断装置および溶接良否判定装置
JP3064072B2 (ja) 突合せ溶接時の溶接部形状検出方法ならびにその装置
JP2855093B2 (ja) レーザビーム溶接装置の設備診断方法およびその装置
JP2771101B2 (ja) 鋼ストリップのスポット溶接による接続方法
JPH05115903A (ja) ストリツプ溶接部の良否判定装置
JPH08174226A (ja) 鋼板の溶接装置
JP2865580B2 (ja) レーザビーム溶接装置の診断方法およびその装置
JPH0972721A (ja) 連続処理ラインにおける薄板材の溶接部診断方法及び装置
JPH08118017A (ja) 自動溶接装置
KR200215192Y1 (ko) 강판의 폭방향 용접부 검사장치
JPH04250334A (ja) ストリップ溶接部の検査方法および装置
JPH05115979A (ja) ストリツプ溶接部の再溶接方法および装置
JPH05185240A (ja) シーム溶接装置
JPH06307999A (ja) 鋼帯の溶接部検査方法ならびにその装置
JP2501156B2 (ja) 溶接機の診断方法
JP2786806B2 (ja) 薄板の溶接部評価方法
JP2598398B2 (ja) ストリツプ溶接強度測定装置
JPH10244383A (ja) レーザビーム溶接機のクランプ装置の診断方法およびその装置
JPH05318132A (ja) ストリップ連続処理ライン用溶接装置及びその溶接判定方法
JPS61235086A (ja) レ−ザ溶接装置
JPH08215924A (ja) ダブルカットシャー装置のシャークリアランス診断方法およびその装置