JPH10243284A - 固体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置及び撮像システム - Google Patents

固体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置及び撮像システム

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JPH10243284A
JPH10243284A JP9040844A JP4084497A JPH10243284A JP H10243284 A JPH10243284 A JP H10243284A JP 9040844 A JP9040844 A JP 9040844A JP 4084497 A JP4084497 A JP 4084497A JP H10243284 A JPH10243284 A JP H10243284A
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JP
Japan
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signal
signal charge
charge
light
unit
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JP9040844A
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English (en)
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Masayuki Oki
木 正 幸 大
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像システムに使用されるオートフォーカス
センサに使用される固体撮像装置において、信号電荷加
算部の転送効率を向上させ、小型化及び低コスト化を実
現する。 【解決手段】 水平CCD140と循環CCD70との
間に減算部60を設け、該減算部60により、点灯時信
号電荷から非点灯時信号電荷を予め減算した後、該減算
後の信号電荷を循環CCD70へ順次転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置、特にオ
ートフォーカスセンサを用いた撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ、ビデオ等の撮像装置の分
野においては、被写体との距離を瞬時に測定し、レンズ
等の焦点位置を自動的に調整するオートフォーカスセン
サが広く利用されている。
【0003】このオートフォーカスセンサによるレンズ
等の焦点の調整方法は次の通りである。
【0004】即ち、赤外線等の波長の長い光を複数の発
光素子から被写体に照射し、該被写体から反射された反
射光を受光素子で受け、該受光素子において発生した電
荷量と該発光素子が光を照射していない時の被写体から
入射した自然光により受光素子において発生した電荷量
とを比較し、その差の大きい場所を被写体の位置と特定
する。該被写体との距離は三角法で算出し、求められた
距離に対応してレンズ等の光学部の位置を調整する。
【0005】このようにしてレンズの焦点を被写体に対
して自動的に合致させることができるので、光学機器に
不慣れな一般ユーザでも簡単に鮮明な画像を得ることが
できる。
【0006】発光素子の照射時及び非照射時の電荷量を
比較するに当たっては、比較判断が可能な電荷量を取り
出す必要があり、固体撮像装置を用いて、受光素子によ
り発生した電荷を転送して、さらにそれぞれについて累
積加算の処理を行う。
【0007】このような電荷の転送・累積加算の方法に
関する従来技術の1例について、図15、図16を参照
しながら説明する。この例では発光素子としてLED
(Light Emitting Diode)が使用されている。
【0008】図15は従来の固体撮像装置の1例の構成
を示す概略図、図16は図15の受光部100、第1の
転送部110、信号電荷蓄積部120、第2の転送部1
30及び水平CCD(Charge Coupled Device)14
0の構成を示す概略図である。
【0009】ここでは2個の受光素子に関係する部分を
取りあげて説明する。
【0010】図16において、受光部100に被写体か
らの光が受光素子101、102に入射し、発生電荷蓄
積部105、106に光量に応じた電荷が発生する。
【0011】LED非点灯時の被写体からの入射自然光
による信号電荷(以下、非点灯時信号電荷という。)
は、第1の転送部の転送ゲート112、114により非
点灯時信号電荷蓄積部122、124へ、また、LED
点灯時の被写体からの反射光による信号電荷(以下、点
灯時信号電荷という。)は、第1の転送部の転送ゲート
111、113により点灯時信号電荷蓄積部121、1
23へ、それぞれ転送される。
【0012】その後、これらの信号電荷は第2の転送ゲ
ート130により水平CCD140へ非点灯時信号電
荷、点灯時信号電荷の順に転送され、循環CCD150
(図15参照)へ順次転送される。
【0013】次いで、図15に示すように、循環CCD
150の一定電荷排出部160は、非点灯時信号が予め
設定された基準値を上回るか否かを判定する。非点灯時
信号が基準値を上回る場合には、一定量の電荷をそれぞ
れの非点灯時、点灯時信号電荷から取り出して電極17
0により排出する。非点灯時信号が基準値以下である場
合は、非点灯時、点灯時の信号電荷は、いずれも一定電
荷排出部160をそのまま通過する。
【0014】次いで、一定電荷排出部160を経由した
信号は、循環CCD150内を循環して送られ、一巡し
た後に水平CCD140から転送された次の信号電荷に
加算される。
【0015】このようにして、循環CCD150内を何
度も循環することにより、LED信号が増幅され、累積
加算された信号電荷量が一定値を超えると、信号読み出
し部180(図示せず)へ転送され、その時点で被写体
の位置を特定する。その後、該被写体との距離を三角法
により算出し、レンズ等の光学部の位置を調整する。
【0016】上記方法によれば、信号のダイナミックレ
ンジを確保しながら、被写体の位置を特定できるという
利点がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術においては、各受光素子でそれぞれ発生した非点
灯時信号電荷、点灯時信号電荷を循環CCD150にそ
のまま転送するため、循環CCD150の段数が水平C
CD140の段数の2倍必要となり、信号電荷の転送効
率が悪いので、信号の劣化を招く。また、一定電荷排出
部160で排出される電荷は、非点灯時信号電荷の一部
にすぎず、残余の大量の電荷が循環CCD150を一巡
した後に水平CCD140から転送される次段の電荷と
加算されるため、循環CCD150が備えるべき信号容
量が大きくなり、製造コストが高くなる。さらに、半導
体チップ内で大きな面積を占有するため、集積度の向上
を阻害し、ひいては、機器の小型軽量化の障害になると
いう欠点があった。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、高い転送効率及低コストを実現する
固体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置及び
撮像システムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
り上記目的の解決を図る。
【0020】即ち、本発明(請求項1)によれば、入射
光に応じた電荷を発生させる光電変換手段と、前記光電
変換手段により発生した電荷を転送する水平転送手段
と、異なる受光タイミングの電荷量の差を検出する減算
手段と、前記減算手段で減算された減算後信号を増幅す
る循環転送手段と、前記循環転送手段により増幅された
減算後信号を出力する出力手段とを備えた固体撮像装置
が提供される。
【0021】前記減算手段は、前記水平転送手段から転
送された信号電荷について、別途設けられた発光手段か
ら発射された光の反射光の信号電荷と前記発光手段が作
動しないときの自然光の信号電荷とを振り分ける信号電
荷振り分け部と、前記自然光の信号電荷を転送する転送
ゲートと、前記転送ゲートにより転送された前記自然光
の信号電荷を蓄積して転送する自然光電荷転送部と、前
記信号電荷振り分け部から転送された前記反射光の信号
電荷を蓄積して転送する反射光電荷転送部と、前記自然
光電荷転送部から転送された前記自然光の信号電荷によ
り電位の障壁を形成することにより、前記反射光電荷転
送部から転送された前記反射光の信号電荷から前記自然
光の信号電荷を減算して差分の信号電荷を転送する減算
処理部と、前記減算処理後の信号電荷を前記循環転送手
段へ転送する減算後信号転送部と、減算処理後の残余の
電荷を排出する電荷排出部とを備えることが望ましい。
【0022】また、本発明(請求項3)によれば、請求
項1または2に記載の固体撮像装置を備え、前記固体撮
像装置から出力された信号電荷に基づいて被写体の位置
及び前記被写体までの距離を測定し、前記測定結果に基
づいて光学系の構成を調整する自動焦点調整装置が提供
される。
【0023】また、本発明(請求項4)によれば、被写
体からの入射光の調整を行う光学系と、前記光学系を介
して入射された光から信号電荷を発生させる請求項1ま
たは2に記載の固体撮像装置と、光学系の駆動を行う駆
動系と、請求項3に記載の自動焦点調整装置と、システ
ム全体の制御を行うCPUと、前記信号電荷から2次元
画像を得る信号処理系と、前記信号処理系で得られた2
次元画像信号を表示する画像表示装置とを備えた撮像シ
ステムが提供される。
【0024】本発明にかかる固体撮像装置は、水平CC
Dと循環CCDとの間に減算部を設け、該減算部によ
り、点灯時信号電荷から非点灯時信号電荷を予め減算し
た後、該減算処理後の信号電荷を循環CCDへ順次転送
し、該減算処理後の信号電荷が循環CCDで累積加算さ
れ増幅される。このように、信号電荷の減算処理が循環
CCDの手前で行われるため、循環CCDの段数は焦点
距離の測定に最低限必要な受光素子数分の段数で足りる
こととなり、従来技術の約半分ですむ。
【0025】これにより、信号電荷の転送効率が向上
し、固体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置
及び撮像システムの小型軽量化及びコストの低減を実現
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態のいくつかを説明する。なお、以下の各
図において共通の部分には同一の符号を付す。
【0027】図1は、本発明にかかる固体撮像装置の1
実施形態の具体的構成を示すブロック図である。受光部
100で発生した非点灯時及び点灯時のそれぞれの信号
電荷が第1の転送部110、信号電荷蓄積部120及び
第2の転送ゲート130を介して水平CCD140へ転
送されるまでの動作は、図14に示された従来技術と同
一である。
【0028】図1に示す固体撮像装置において特徴的な
部分は、水平CCD140と循環CCD70との間に減
算部60が設けられている点にある。以下、本実施形態
における固体撮像装置の動作について説明する。
【0029】水平CCD140へ転送された信号電荷
は、循環CCD70の手前に設けられた減算部60へ転
送される。
【0030】減算部60は、点灯時信号電荷から非点灯
時信号電荷を減算した後、該減算処理後の信号電荷のみ
を循環CCD70へ順次転送する。
【0031】転送された該減算処理後の信号電荷は、循
環CCD内を循環し、一巡毎に減算部から転送された次
の減算後信号電荷と加算される。
【0032】以上の動作を繰り返すことで信号電荷が増
幅され、一定量に達したときに読み出し部90(図示せ
ず)へ転送され、被写体との焦点距離が特定される。
【0033】次に、本発明において特徴的な減算部60
の動作を図2から図11を用いて詳細に説明する。
【0034】図2は減算部60の平面図である。電極5
1ないし53は、水平CCD140の端部の電極であ
り、信号電荷振り分け部61は、水平CCD140から
転送されてきた電荷を一旦蓄積した後、非点灯時信号電
荷と点灯時信号電荷とを振り分ける電極である。転送ゲ
ート62は、信号電荷振り分け部61で蓄積された非点
灯時信号電荷を自然光電荷転送部63に転送するための
ゲートであり、自然光電荷転送部63は、信号電荷振り
分け部61から転送されてきた非点灯時信号電荷を蓄積
して減算処理部65へ転送する電極である。
【0035】また、反射光電荷転送部64は、信号電荷
振り分け部61から転送された点灯時信号電荷を一旦蓄
積して減算処理部65へ転送する電極であり、減算処理
部65は、減算処理を行うための電極であり、また、減
算後信号転送部67は、減算後の電荷を転送するための
電極である。非点灯時信号電荷排出部91は、排出信号
電荷転送部66から転送される非点灯時信号の電荷を、
残余信号電荷排出部92は点灯時信号電荷のうち、減算
処理後の残余の電荷を、それぞれ排出するための電荷排
出部である。反射光電荷転送部64及び減算処理部65
にはJFET等のトランジスタが接続され、所定の電圧
が印加されている。
【0036】図3は、水平CCD140の端部の電極5
2及び電極53、信号電荷振り分け部61、反射光電荷
転送部64、減算処理部65及び減算後信号転送部67
の電位の関係を示す電位図であり、水平CCD140か
ら信号電荷が転送される前の上記の各電極の電位を示し
ている。このとき、反射光電荷転送部64及び減算処理
部65は、0.8V1に設定されている。
【0037】以下、信号電荷が減算されていく様子を図
4から図12を参照しながら電位の変動により説明す
る。
【0038】非点灯時信号電荷が水平CCD140内で
電極52から電極53へ転送され(図4)、さらに減算
部60の信号電荷振り分け部61へ転送されると(図
5)、転送ゲート62(図2参照)が開いて、該非点灯
時信号電荷は、自然光電荷転送部63(図2参照)へ転
送される。このとき、次の点灯時信号電荷は、電極52
を経て(図5)、電極53へ転送されている(図6)。
【0039】次に、点灯時信号電荷は、水平CCD14
0の電極53から減算部60の信号電荷振り分け部61
へ転送される(図7)。この動作と同時に、自然光電荷
転送部63へ転送されていた非点灯時信号電荷は、減算
処理部65に転送される(図示せず)。このとき、予め
0.8V1にセットされていた減算処理部65は、転送
された非点灯時信号電荷により電位がVU分だけ上がる
こととなる(図7)。
【0040】次に、点灯時信号電荷は、信号電荷振り分
け部61から反射光電荷転送部64へに転送される(図
8)。このとき、減算処理部65は、前述の通り、電位
がVU分だけ上がっていたため、このVU分があたかも電
位の障壁のような機能を果たし、点灯時信号電荷から非
点灯時信号電荷を減算した分の電荷だけが減算後信号転
送部67に転送され、残余の信号電荷は、反射光電荷転
送部64にとどまる(図9)。このとき、もとの非点灯
時信号電荷は、排出信号電荷転送部66(図2参照)へ
転送され、非点灯時信号電荷排出部91(図2参照)に
より排出される。
【0041】その後、減算後の残余の信号電荷は信号電
荷振り分け部61へ戻される(図10)。
【0042】また、減算後の信号電荷は、次の減算後信
号転送部68(図2参照)へ転送され、一方、減算後の
残余の信号電荷は、残余信号電荷排出部92(図2参
照)により排出される(図11)。この間、次の非点灯
時信号電荷は、先の二つの信号電荷の減算処理が終了す
るまで電極52で待機している(図7ないし図11)。
【0043】その後、反射光電荷転送部64及び減算処
理部65は、0.8V1にリセットされ、次の非点灯時
信号電荷が電極53へ転送され、次の減算処理が始まる
(図12)。このとき先の減算後の信号電荷は、循環C
CD70へと転送されていく。
【0044】本発明にかかる固体撮像装置は、このよう
に動作する減算部を備えているため、循環CCDの段数
は、受光素子数分だけですむので、従来技術の約半分と
なり、信号電荷の転送効率が高まる。また、循環により
加算増幅されるのは、減算処理後の信号電荷だけですむ
ため、循環CCDの容量が従来例よりも少なくすみ、循
環CCDの小型化が可能になる。さらに、従来技術では
読み出し部分で行っていた減算処理が不要となり、出力
回路を簡素化することができる。これにより、固体撮像
装置を用いた自動焦点調整装置及び撮像システムを小型
化し、製造コストを低減することができる。
【0045】次に、このような固体撮像装置を使用した
本発明にかかる自動焦点調整装置の実施の1形態につい
て説明する。
【0046】図13は本発明にかかる固体撮像装置を使
用したオートフォーカスセンサの1具体例の構成を示す
ブロック図である。以下、このオートフォーカスセンサ
の動作について説明する。
【0047】先ず、マイコン等でなるCPU20の指令
により、同期発生器21が発する同期パルスに制御され
たタイミング発生器22は、LED点灯の指令信号をL
ED駆動部25へ送り、LED駆動部25により発光部
29のLEDが被写体に対して赤外線等の長波長の光を
発する。被写体に照射され、反射した光は、光学系10
を介して、本発明にかかる固体撮像装置の実施の1形態
であるCCD11に入射し、CCD11内の受光素子に
おいて点灯時信号電荷が発生する。
【0048】次に、LEDが発光しないときの被写体か
らの入射自然光が光学系10を介してCCD11に入射
し、CCD11内の受光素子により非点灯時信号電荷が
発生する。CCD11内の減算部で得られた非点灯時と
点灯時との差分の信号電荷は、CCD11内の循環CC
Dで累積加算され、該加算後の信号が増幅器15でさら
に増幅され、AD変換器18によりディジタル信号に変
換されてCPU20へ送られる。
【0049】CPU20は、AD変換器18から送られ
た該ディジタル信号に対して所定の演算処理を行い、被
写体までの距離を計算する。この計算結果に基づいてC
PU20は、光学系を駆動する信号を光学系駆動部26
に送り、光学系駆動部26は、CPU20の指令信号に
より光学系を駆動してレンズ等の位置を調整する。この
ような動作を繰り返すことにより、被写体との距離に適
合した焦点を瞬時のうちに得ることができる。
【0050】図13のブロック図に示すオートフォーカ
スセンサは、撮像デバイスとして、本発明にかかる固体
撮像装置を使用しているので、センサ自体の大きさを小
型化することができる。また、従来の技術においてCC
Dの出力部で行っていた減算処理の必要がないため、増
幅器15以降の出力回路を簡素化することができるの
で、製造コストを低減させることができる。
【0051】次に、本発明にかかる撮像システムの実施
の形態について図14を参照しながら説明する。
【0052】図14は、本発明にかかる撮像システムの
1実施形態であるCCDカラーカメラの具体的構成を示
すブロック図である。このCCDカラーカメラの動作は
以下の通りである。
【0053】先ず、図14に示すCCDカラーカメラ
は、本発明にかかる固体撮像装置を用いたオートフォー
カスセンサを備えているので、前述の動作により、焦点
の調整を行う。即ち、CPU37が発する指令信号が同
期発生器36、タイミング発生器35及びデバイス駆動
回路32を介して発光部29に送られ、発光部29から
赤外線等の長波長の光が被写体に照射される。その反射
光は、光学系30を介してCCD31に入射され点灯時
信号電荷が発生する。また、発光部29を作動させない
ときの被写体から照射される自然光は、光学系30を介
してCCD31に入射され非点灯時信号電荷が発生す
る。CCD31で減算・累積加算された非点灯時と点灯
時との差分の信号電荷は、増幅器33及びAD変換器3
4により増幅・ディジタル変換されてCPU37に送ら
れ、CPU37は、この情報に基づいて焦点距離を計算
し、デバイス駆動回路32により光学系30のレンズ等
の位置調整を行う。
【0054】このように的確に焦点距離が調整された後
は、次の手順により被写体の画像が2次元画像として提
供される。
【0055】即ち、先ず、光学系を介して入射した被写
体からの光は、カラーフィルタ(図示せず)等を経由し
てCCD31により、赤、緑及び青の原色別の信号電荷
となり、増幅器33により増幅され、AD変換器34に
より処理が容易なディジタル信号に変換される。
【0056】次に、増幅器33により画情報とともに増
幅されたリセット雑音、ショット雑音等の雑音が低雑音
回路38により除去される。このようにして雑音を除去
された信号は、輝度信号回路45により、垂直・水平の
輪郭補正、アパーチャ補正等の処理がされた後、同期信
号を加算され、広帯域輝度信号となる。なお、夜間の屋
外での撮影の場合のように、極度に照明が暗いときは、
低雑音回路38中の自動利得制御回路(図示せず)が作
動して出力を増幅し、信号の振幅を確保する。
【0057】次に、この広帯域輝度信号は、色信号が多
重化されたままなので、色分離回路46により原色毎の
信号に分離され、変調回路47に送られる。変調回路4
7では、分離された各色の信号は、狭帯域の輝度信号を
用いてマトリックス回路(図示せず)より色差信号に変
調される。
【0058】さらに、輝度信号回路45、変調回路47
で得られた輝度信号及び色差信号は、エンコーダ48に
より標準のNTSC(National Television System
Committee)方式のカラー信号に合成され、モニタ49
に出力されて2次元画像が提供されることとなる。
【0059】図14に示すCCDカラーカメラは、本発
明にかかるCCDを用いたオートフォーカスセンサを使
用しているため、カメラ内部のオートフォーカスセンサ
が占有する領域が小さくなるので、CCDカラーカメラ
全体の小型化・低コスト化を促進することができる。
【0060】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限るものではなく、
例えば、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる固
体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置及び撮
像システムは、以下の効果を奏する。
【0062】即ち、本発明(請求項1)にかかる固体撮
像装置では、水平CCDと循環CCDとの間に減算部を
設け、該減算部により、点灯時信号電荷から非点灯時信
号電荷を減算する減算処理を循環CCDの手前で予め行
うため、循環CCDの段数は焦点距離の測定に最低限必
要な受光素子数分の段数で足りることとなり、従来技術
の約半分ですむ。
【0063】これにより、信号電荷の転送効率が向上す
るので、固体撮像装置の小型軽量化及びコストの低減を
実現することができる。
【0064】また、本発明(請求項2)にかかる固体撮
像装置では、簡易な構成で減算部を形成することができ
るので、低コストで高性能の固体撮像装置が提供され
る。
【0065】また、本発明(請求項3)にかかる自動焦
点調整装置では、本発明(請求項1または2)にかかる
固体撮像装置を使用しているため、装置の小型化が実現
できるとともに、読み出し部分で減算処理を行う必要が
ないので、出力回路の簡素化が可能となり、製造コスト
を低減させることができる。
【0066】さらに、本発明(請求項4)にかかる撮像
システムでは、本発明(請求項1または2)にかかる固
体撮像装置を用いた自動焦点調整装置(請求項3)を使
用しているため、小型で、かつ低コストの撮像システム
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる固体撮像装置の1実施形態の具
体的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す減算部60の平面図である。
【図3】図2に示す電極52、53、信号電荷振り分け
部61、反射光電荷転送部64、減算処理部65及び減
算後信号転送部67の電位の関係を示す電位図である。
【図4】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図5】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図6】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図7】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図8】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図9】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯時
信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図10】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯
時信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図11】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯
時信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図12】減算部60により点灯時信号電荷から非点灯
時信号電荷を減算する方法を説明するための電位図であ
る。
【図13】本発明にかかる自動焦点調整装置の1実施形
態の具体的構成を示すブロック図である。
【図14】本発明にかかる撮像システムの1実施形態で
あるCCDカラーカメラの具体的構成を示すブロック図
である。
【図15】従来の技術による固体撮像装置の1例の構成
を示すブロック図である。
【図16】図14の受光部100、第1の転送部11
0、蓄積部120、第2の転送部130及び水平CCD
150の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、30 光学系 11、31 CCD 15、33 増幅器 18、34 AD変換器 20、37 CPU 21、36 同期発生器 22、35 タイミング発生器 23 CCD駆動部 25 LED駆動部 26 光学系駆動部 29 発光部 32 デバイス駆動回路 38 低雑音回路 45 輝度信号回路 46 色分離回路 47 変調回路 48 エンコーダ 49 モニタ 51〜53 水平CCD140の端部の電極 60 減算部 61 信号電荷振り分け部 62 転送ゲート 63 自然光電荷転送部 64 反射光電荷転送部 65 減算処理部 66 排出信号電荷転送部 67、68 減算後信号転送部 70、150、循環CCD 80、170 電荷排出部 91 非点灯時信号電荷排出部 92 残余信号電荷排出部 100 受光部 101、102 受光素子 105、106 発生電荷蓄積部 110 第1の転送部 111〜114 第1の転送部の転送ゲート 120 信号電荷蓄積部 121、123 点灯時信号電荷蓄積部 122、124 非点灯時信号電荷蓄積部 130 第2の転送ゲート 140 水平CCD 141、143、145、147、149 非点灯時信
号電荷 142、144、146、148 点灯時信号電荷 160 一定電荷排出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射光に応じた電荷を発生させる光電変換
    手段と、 前記光電変換手段により発生した電荷を転送する水平転
    送手段と、 異なる受光タイミングの電荷量の差を検出する減算手段
    と、 前記減算手段で減算された減算後信号を増幅する循環転
    送手段と、 前記循環転送手段により増幅された減算後信号を出力す
    る出力手段とを備えた固体撮像装置。
  2. 【請求項2】前記減算手段は、 前記水平転送手段から転送された信号電荷について、別
    途設けられた発光手段から発射された光の反射光の信号
    電荷と前記発光手段が作動しないときの自然光の信号電
    荷とを振り分ける信号電荷振り分け部と、 前記自然光の信号電荷を転送する転送ゲートと、 前記転送ゲートにより転送された前記自然光の信号電荷
    を蓄積して転送する自然光電荷転送部と、 前記信号電荷振り分け部から転送された前記反射光の信
    号電荷を蓄積して転送する反射光電荷転送部と、 前記自然光電荷転送部から転送された前記自然光の信号
    電荷により電位の障壁を形成することにより、前記反射
    光電荷転送部から転送された前記反射光の信号電荷から
    前記自然光の信号電荷を減算して差分の信号電荷を転送
    する減算処理部と、 前記減算処理後の信号電荷を前記循環転送手段へ転送す
    る減算後信号転送部と、 減算処理後の残余の電荷を排出する電荷排出部とを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の固体撮像装置を
    備え、 前記固体撮像装置から出力された信号電荷に基づいて被
    写体の位置及び前記被写体までの距離を測定し、前記測
    定結果に基づいて光学系の構成を調整する自動焦点調整
    装置。
  4. 【請求項4】被写体からの入射光の調整を行う光学系
    と、 前記光学系を介して入射された光から信号電荷を発生さ
    せる請求項1または2に記載の固体撮像装置と、 光学系の駆動を行う駆動系と、 請求項3に記載の自動焦点調整装置と、 システム全体の制御を行うCPUと、 前記信号電荷から2次元画像を得る信号処理系と、 前記信号処理系で得られた2次元画像信号を表示する画
    像表示装置とを備えた撮像システム。
JP9040844A 1997-02-25 1997-02-25 固体撮像装置並びにこれを用いた自動焦点調整装置及び撮像システム Withdrawn JPH10243284A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009515147A (ja) * 2005-10-19 2009-04-09 メサ・イメージング・アー・ゲー 変調電磁波場を復調する装置およびその方法
JP2011151797A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Japan Atomic Energy Agency 撮像素子、半導体装置、及び撮像方法、撮像装置

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