JPH10239598A - リングビーム拡がり角連続可変装置 - Google Patents
リングビーム拡がり角連続可変装置Info
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- JPH10239598A JPH10239598A JP5428897A JP5428897A JPH10239598A JP H10239598 A JPH10239598 A JP H10239598A JP 5428897 A JP5428897 A JP 5428897A JP 5428897 A JP5428897 A JP 5428897A JP H10239598 A JPH10239598 A JP H10239598A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成でリングビームの拡がり角を連続
的に変化させることができるリングビーム拡がり角連続
可変装置を提供すること。 【解決手段】 円柱状光導体(C.O.G.)1はその
入射端面2が光軸3に対して傾斜角θfで傾斜して成形
され、屈折率がnの円柱状ロッドまたは光ファイバーに
より作られている。そして光軸3に対して入射光束を傾
けて入射させて、その入射光束とC.O.G.1の入射
端面2の法線とのなす角、即ち入射角θrで入射させる
と屈折角θr´となり、拡がり角θoutのリングビーム
が出射される。 光軸3を中心に回転させると、入射角
θrが連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角θ
outが連続的に変化する。よって、簡単な構成でリング
ビームの拡がり角を連続的に変化させることができるリ
ングビーム拡がり角連続可変装置を提供できる。
的に変化させることができるリングビーム拡がり角連続
可変装置を提供すること。 【解決手段】 円柱状光導体(C.O.G.)1はその
入射端面2が光軸3に対して傾斜角θfで傾斜して成形
され、屈折率がnの円柱状ロッドまたは光ファイバーに
より作られている。そして光軸3に対して入射光束を傾
けて入射させて、その入射光束とC.O.G.1の入射
端面2の法線とのなす角、即ち入射角θrで入射させる
と屈折角θr´となり、拡がり角θoutのリングビーム
が出射される。 光軸3を中心に回転させると、入射角
θrが連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角θ
outが連続的に変化する。よって、簡単な構成でリング
ビームの拡がり角を連続的に変化させることができるリ
ングビーム拡がり角連続可変装置を提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計測・検査、土木・
建築、保安・防犯、医療機およびディスプレー照明装置
等の分野で要望されている、きれいで安定した任意の拡
がり角を持つ「リングビーム」を生成し、その拡がり角
を連続的に変化させることが出来るリングビーム拡がり
角連続可変装置に関するものである。
建築、保安・防犯、医療機およびディスプレー照明装置
等の分野で要望されている、きれいで安定した任意の拡
がり角を持つ「リングビーム」を生成し、その拡がり角
を連続的に変化させることが出来るリングビーム拡がり
角連続可変装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】各分野で要望の高い、
きれいで安定したスリットビームを360度の方向に照
射するリングビーム生成光学素子に関しては、出願人は
その基本的構成を開発し、平成7年特許願第16712
4号に開示した。さらに、出願人はリングビームを任意
の拡がり角で照射する環状光線拡がり角制御光学装置を
開発し、平成8年特許願第141211号として出願し
ている。
きれいで安定したスリットビームを360度の方向に照
射するリングビーム生成光学素子に関しては、出願人は
その基本的構成を開発し、平成7年特許願第16712
4号に開示した。さらに、出願人はリングビームを任意
の拡がり角で照射する環状光線拡がり角制御光学装置を
開発し、平成8年特許願第141211号として出願し
ている。
【0003】しかし、上記各出願に係る発明ではリング
ビームの拡がり角を連続的に変化させるという技術的思
想はなかった。即ち、出射リングビームの拡がり角を変
えるには、入射端面の傾斜角を変えたリングビーム生成
光学素子を多数個用意する必要があったり、また多くの
光学部品を用意して、その組み合わせを変える必要があ
った。そこで、本願発明は、簡単な構成でリングビーム
の拡がり角を連続的に変化させることができるリングビ
ーム拡がり角連続可変装置を提供することを目的とす
る。
ビームの拡がり角を連続的に変化させるという技術的思
想はなかった。即ち、出射リングビームの拡がり角を変
えるには、入射端面の傾斜角を変えたリングビーム生成
光学素子を多数個用意する必要があったり、また多くの
光学部品を用意して、その組み合わせを変える必要があ
った。そこで、本願発明は、簡単な構成でリングビーム
の拡がり角を連続的に変化させることができるリングビ
ーム拡がり角連続可変装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は円柱状光導体(Cylindrical Optical Guide,
以下C.O.G.という)の入射端面に対する入射光束
の入射角を変えると出射リングビームの拡がり角が変わ
ることに着目し、入射端面が光軸に対して傾斜状に形成
されたC.O.G.の光軸に対して入射光束を傾けて入
射させ、このC.O.G.をその光軸を中心に回転させ
るようにした。C.O.G.はその入射端面が光軸に対
して傾斜状に形成されているから、その光軸に対して入
射光束を傾けて入射させるとともに、その光軸を中心に
回転させると、入射角が連続的に変化し、出射リングビ
ームの拡がり角が連続的に変化する。よって簡単な構成
でリングビームの拡がり角を連続的に変化させることが
できるリングビーム拡がり角連続可変装置(以下、可変
装置という)を提供できる。
本発明は円柱状光導体(Cylindrical Optical Guide,
以下C.O.G.という)の入射端面に対する入射光束
の入射角を変えると出射リングビームの拡がり角が変わ
ることに着目し、入射端面が光軸に対して傾斜状に形成
されたC.O.G.の光軸に対して入射光束を傾けて入
射させ、このC.O.G.をその光軸を中心に回転させ
るようにした。C.O.G.はその入射端面が光軸に対
して傾斜状に形成されているから、その光軸に対して入
射光束を傾けて入射させるとともに、その光軸を中心に
回転させると、入射角が連続的に変化し、出射リングビ
ームの拡がり角が連続的に変化する。よって簡単な構成
でリングビームの拡がり角を連続的に変化させることが
できるリングビーム拡がり角連続可変装置(以下、可変
装置という)を提供できる。
【0005】上記発明ではC.O.G.をその光軸を中
心に回転させることにより、入射角を連続的に変化さ
せ、出射リングビームの拡がり角を連続的に変化させて
いたが、C.O.G.を静止させたままで、C.O.
G.の入射端面に対して光軸を中心に入射光束が扇を描
くように連続的に変化させて入射させるようにすれば、
入射角が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角
が連続的に変化する。よって、この発明においても簡単
な構成でリングビームの拡がり角を連続的に変化させる
ことができる可変装置を提供できる。
心に回転させることにより、入射角を連続的に変化さ
せ、出射リングビームの拡がり角を連続的に変化させて
いたが、C.O.G.を静止させたままで、C.O.
G.の入射端面に対して光軸を中心に入射光束が扇を描
くように連続的に変化させて入射させるようにすれば、
入射角が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角
が連続的に変化する。よって、この発明においても簡単
な構成でリングビームの拡がり角を連続的に変化させる
ことができる可変装置を提供できる。
【0006】上記各発明において、入射端面がその光軸
となす角(以下、傾斜角という)がθfのC.O.G.
を想定し、その入射端面に対し入射角θrの入射光束を
入射して、出射光のリングビームの拡がり角がθoutで
あるとすると、これらの傾斜角θfと入射角θrとリン
グビームの拡がり角θoutとの関係は、次式(1),
(2)で表すことができる。 θout=SIN-1n(cosθf・cosθr´−sinθf・sinθr´) ・・・(1) sinθr=nsinθr´ ・・・(2) ここで「n」はC.O.G.の屈折率、「θr´」は
C.O.G.の入射光束に対する屈折角である。上記
(1)及び(2)式は傾斜角θfのC.O.G.におい
て、入射角θrの値が定まったときに、それに応じてリ
ングビームの拡がり角θoutの値が定まることを示して
いる。この入射角θrの値は、C.O.G.の光軸に対
して入射光束を傾けて入射させるとともに、その光軸を
中心にC.O.G.を回転させることにより連続的に変
化させることができる。またC.O.G.を静止させた
ままで、C.O.G.の入射端面に対して光軸を中心に
入射光束を扇状に入射させても、入射角が連続的に変化
し出射リングビームの拡がり角が連続的に変化する。よ
ってリングビームの拡がり角θoutが連続的に変化する
ことになる。
となす角(以下、傾斜角という)がθfのC.O.G.
を想定し、その入射端面に対し入射角θrの入射光束を
入射して、出射光のリングビームの拡がり角がθoutで
あるとすると、これらの傾斜角θfと入射角θrとリン
グビームの拡がり角θoutとの関係は、次式(1),
(2)で表すことができる。 θout=SIN-1n(cosθf・cosθr´−sinθf・sinθr´) ・・・(1) sinθr=nsinθr´ ・・・(2) ここで「n」はC.O.G.の屈折率、「θr´」は
C.O.G.の入射光束に対する屈折角である。上記
(1)及び(2)式は傾斜角θfのC.O.G.におい
て、入射角θrの値が定まったときに、それに応じてリ
ングビームの拡がり角θoutの値が定まることを示して
いる。この入射角θrの値は、C.O.G.の光軸に対
して入射光束を傾けて入射させるとともに、その光軸を
中心にC.O.G.を回転させることにより連続的に変
化させることができる。またC.O.G.を静止させた
ままで、C.O.G.の入射端面に対して光軸を中心に
入射光束を扇状に入射させても、入射角が連続的に変化
し出射リングビームの拡がり角が連続的に変化する。よ
ってリングビームの拡がり角θoutが連続的に変化する
ことになる。
【0007】
【発明の実施の形態】上記発明の実施形態を図1及び図
2(a)及び(b)に基づいて説明する。図1はC.
O.G.1の側面図であり、該C.O.G.1はその入
射端面2が光軸3に対して傾斜角θfで傾斜して成形さ
れ、屈折率がnの円柱状ロッドまたは光ファイバーによ
り作られている。そして光軸3に対して入射光束を傾け
て入射させて、その入射光束とC.O.G.1の入射端
面2の法線とのなす角、即ち入射角θrで入射させる
と、屈折角θr´となり、拡がり角θoutのリングビー
ムが出射される。ここにおいて、
2(a)及び(b)に基づいて説明する。図1はC.
O.G.1の側面図であり、該C.O.G.1はその入
射端面2が光軸3に対して傾斜角θfで傾斜して成形さ
れ、屈折率がnの円柱状ロッドまたは光ファイバーによ
り作られている。そして光軸3に対して入射光束を傾け
て入射させて、その入射光束とC.O.G.1の入射端
面2の法線とのなす角、即ち入射角θrで入射させる
と、屈折角θr´となり、拡がり角θoutのリングビー
ムが出射される。ここにおいて、
【数1】 ・・・(1)
【数2】 ・・・(2) の関係が成立する。
【0008】上記構成のC.O.G.1をその光軸3を
中心に回転させた場合の拡がり角θoutの変化を図2
(a)及び(b)に基づいて説明する。図2(a)は初
期位置のC.O.G.1、即ち0度の場合を示し、図2
(b)は、図2(a)の初期位置から180度回転した
C.O.G.1を示している。この図2(a)におい
て、入射角θr(0)の入射光束は、屈折角θr´(0)で
C.O.G.1に入り、その内部ではθN(O)の角度を保
って伝搬し、拡がり角θout(0)で出射される。この場
合、上記(2)式より sinθr(0)=nsinθr´(0) ・・・(3) また、上記(1)式より θout(0)=SIN-1n(cosθf・cosθr´(0) −sinθf・sinθr´(0))・・・(4) であるから、傾斜角θfと入射角θr(0)が決まると、リ
ングビーム拡がり角θout(0)が決まってくる。
中心に回転させた場合の拡がり角θoutの変化を図2
(a)及び(b)に基づいて説明する。図2(a)は初
期位置のC.O.G.1、即ち0度の場合を示し、図2
(b)は、図2(a)の初期位置から180度回転した
C.O.G.1を示している。この図2(a)におい
て、入射角θr(0)の入射光束は、屈折角θr´(0)で
C.O.G.1に入り、その内部ではθN(O)の角度を保
って伝搬し、拡がり角θout(0)で出射される。この場
合、上記(2)式より sinθr(0)=nsinθr´(0) ・・・(3) また、上記(1)式より θout(0)=SIN-1n(cosθf・cosθr´(0) −sinθf・sinθr´(0))・・・(4) であるから、傾斜角θfと入射角θr(0)が決まると、リ
ングビーム拡がり角θout(0)が決まってくる。
【0009】次に、C.O.G.1をその光軸3回りに
180°回転させると図2(b)のような配置になる。
ここでは入射角θr(180)の入射光束は、屈折角θr´
(180)でC.O.G.1に入り、C.O.G.1の内部
ではθN(180)の角度を保って伝搬し、拡がり角θout(18
0)で出射される。この場合、上記(2)式より sinθr(180)=nsinθr´(180) ・・・(5) また上記(1)式より θout(180)=SIN-1n(cosθf・cosθr´(180) −sinθf・sinθr´(180))・・・(6)、 となり、リングビームの拡がり角θout(180)が得られ
る。
180°回転させると図2(b)のような配置になる。
ここでは入射角θr(180)の入射光束は、屈折角θr´
(180)でC.O.G.1に入り、C.O.G.1の内部
ではθN(180)の角度を保って伝搬し、拡がり角θout(18
0)で出射される。この場合、上記(2)式より sinθr(180)=nsinθr´(180) ・・・(5) また上記(1)式より θout(180)=SIN-1n(cosθf・cosθr´(180) −sinθf・sinθr´(180))・・・(6)、 となり、リングビームの拡がり角θout(180)が得られ
る。
【0010】図2(a)及び図2(b)と、式(3)〜
(6)から明らかなように、入射角θr(O) <入射角θ
r(180) → θN(O) >θN(180) となり、従って、拡
がり角θout(O) >拡がり角θout(180)のようになる。
そして入射角θr(O) から入射角θr(180)へはC.
O.G.1の回転により連続的に変化するので、それに
応じて拡がり角θout(O) から拡がり角θout(180)へと
連続的に変わることになる。即ち出射リングビームの連
続的な拡がり角の変化を得ることができる。
(6)から明らかなように、入射角θr(O) <入射角θ
r(180) → θN(O) >θN(180) となり、従って、拡
がり角θout(O) >拡がり角θout(180)のようになる。
そして入射角θr(O) から入射角θr(180)へはC.
O.G.1の回転により連続的に変化するので、それに
応じて拡がり角θout(O) から拡がり角θout(180)へと
連続的に変わることになる。即ち出射リングビームの連
続的な拡がり角の変化を得ることができる。
【0011】上記実施形態では、光源から直接的に前記
C.O.G.1の入射端面2に入射光束を入れていた
が、図3(a)及び(b)に示すような方法でもよい。
図3(a)はミラー4を利用した場合で、ミラー4の傾
きを変えることにより、C.O.G.1の光軸3と入射
光束のなす角度を容易に変えることができ、ひいては任
意の入射角を得ることが出来る。図3(b)は入射光束
中に偏角プリズム5を挿入する方法で、光源とC.O.
G.1の光軸3の方向を一致させたい時に有効である。
なお、C.O.G.1の回転方法は手動でも、電動でも
よい。
C.O.G.1の入射端面2に入射光束を入れていた
が、図3(a)及び(b)に示すような方法でもよい。
図3(a)はミラー4を利用した場合で、ミラー4の傾
きを変えることにより、C.O.G.1の光軸3と入射
光束のなす角度を容易に変えることができ、ひいては任
意の入射角を得ることが出来る。図3(b)は入射光束
中に偏角プリズム5を挿入する方法で、光源とC.O.
G.1の光軸3の方向を一致させたい時に有効である。
なお、C.O.G.1の回転方法は手動でも、電動でも
よい。
【0012】次に、C.O.G.1を静止させたまま
で、C.O.G.1の入射端面2に対して光軸3を中心
に入射光束を扇状に入射させる実施形態を図4〜図5
(a)及び(b)に基づいて説明する。なお図5(a)
中、入射角θr(D),θN(D),拡がり角θout(D)はそれ
ぞれ図2(a)中の入射角θr(0),θN(0),拡がり角
θout(0)に相当し、図5(b)中、入射角θr(U),θN
(U),拡がり角θout(U)はそれぞれ図2(b)中の入射
角θr(180),θN(180),拡がり角θout(180)に相当す
る。この実施形態では図4に示すように、光軸3を中心
に入射光束を扇状に入射させる構成としてミラー4を用
いている。このミラー4の傾きを調整することにより光
源からの光束の入射角を調整しつつ、ミラー4を図面
上、上方に移動させれば、光軸3を中心に入射光束が扇
状に照射される。その結果、図5(a)及び(b)に示
したように、上記実施形態と同様な作用効果を得ること
ができる。
で、C.O.G.1の入射端面2に対して光軸3を中心
に入射光束を扇状に入射させる実施形態を図4〜図5
(a)及び(b)に基づいて説明する。なお図5(a)
中、入射角θr(D),θN(D),拡がり角θout(D)はそれ
ぞれ図2(a)中の入射角θr(0),θN(0),拡がり角
θout(0)に相当し、図5(b)中、入射角θr(U),θN
(U),拡がり角θout(U)はそれぞれ図2(b)中の入射
角θr(180),θN(180),拡がり角θout(180)に相当す
る。この実施形態では図4に示すように、光軸3を中心
に入射光束を扇状に入射させる構成としてミラー4を用
いている。このミラー4の傾きを調整することにより光
源からの光束の入射角を調整しつつ、ミラー4を図面
上、上方に移動させれば、光軸3を中心に入射光束が扇
状に照射される。その結果、図5(a)及び(b)に示
したように、上記実施形態と同様な作用効果を得ること
ができる。
【0013】本発明は広い範囲での効果的な応用が考え
られるが、その中の測定における応用例について説明す
る。図6(a)において、入射光束はC.O.G.1の
入射端面2の法線にθr(0)傾いて入射すると、出射リ
ングビームは拡がり角θout(0)で出射し、円錐プリズム
6に入る。円錐プリズム6で平行なリングにされた光束
は、レンズ7により集光され焦点を結ぶ。それよりわず
かずれた測定点Xでは小さい測定リングを生成し、細い
パイプ等の内径測定・検査等に利用される。同じ測定点
Xで、もっと細いパイプ等を測定・検査したい時には、
測定リングの径をより小さいものにしなければならな
い。そのために、C.O.G.1を光軸3の周りに適宜
回転(例えば180°)させることにより、出射リング
ビームの拡がり角θout(180)が小さくなる。従って、レ
ンズ7に入るリングの径が小さくなり、測定リング径を
小さく出来ることになる。また、C.O.G.1の回転
角度に応じて測定リングの径を任意に連続的に変えられ
ることも今までの説明により明白である。
られるが、その中の測定における応用例について説明す
る。図6(a)において、入射光束はC.O.G.1の
入射端面2の法線にθr(0)傾いて入射すると、出射リ
ングビームは拡がり角θout(0)で出射し、円錐プリズム
6に入る。円錐プリズム6で平行なリングにされた光束
は、レンズ7により集光され焦点を結ぶ。それよりわず
かずれた測定点Xでは小さい測定リングを生成し、細い
パイプ等の内径測定・検査等に利用される。同じ測定点
Xで、もっと細いパイプ等を測定・検査したい時には、
測定リングの径をより小さいものにしなければならな
い。そのために、C.O.G.1を光軸3の周りに適宜
回転(例えば180°)させることにより、出射リング
ビームの拡がり角θout(180)が小さくなる。従って、レ
ンズ7に入るリングの径が小さくなり、測定リング径を
小さく出来ることになる。また、C.O.G.1の回転
角度に応じて測定リングの径を任意に連続的に変えられ
ることも今までの説明により明白である。
【0014】
【実施例】以下に本発明に係る可変装置の実施例を説明
する。この実施例ではC.O.G.としてn=1.45
7,θf=45°の円柱状ロッドを用い、図2(a)に
示した初期位置でθr=35°の入射光束とした。この
時、C.O.G.の回転角δとリングビームの拡がり角
θ outの関係は下表のようなデーターを実験により入手
し、論理値と合致することが確かめられた。
する。この実施例ではC.O.G.としてn=1.45
7,θf=45°の円柱状ロッドを用い、図2(a)に
示した初期位置でθr=35°の入射光束とした。この
時、C.O.G.の回転角δとリングビームの拡がり角
θ outの関係は下表のようなデーターを実験により入手
し、論理値と合致することが確かめられた。
【表1】
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、円柱状
光導体はその入射端面が光軸に対して傾斜状に形成され
ているから、その光軸に対して入射光束を傾けて入射さ
せるとともに、その光軸を中心に回転させると、入射角
が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角が連続
的に変化する。よって、簡単な構成でリングビームの拡
がり角を連続的に変化させることができる可変装置を提
供できる。
光導体はその入射端面が光軸に対して傾斜状に形成され
ているから、その光軸に対して入射光束を傾けて入射さ
せるとともに、その光軸を中心に回転させると、入射角
が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角が連続
的に変化する。よって、簡単な構成でリングビームの拡
がり角を連続的に変化させることができる可変装置を提
供できる。
【0016】請求項2に記載の発明では円柱状光導体を
静止させたままで、同導体の入射端面に対して光軸を中
心に入射光束を扇状に入射させるようにすれば、入射角
が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角が連続
的に変化する。よって、この発明においても簡単な構成
でリングビームの拡がり角を連続的に変化させることが
できる可変装置を提供できる。
静止させたままで、同導体の入射端面に対して光軸を中
心に入射光束を扇状に入射させるようにすれば、入射角
が連続的に変化し、出射リングビームの拡がり角が連続
的に変化する。よって、この発明においても簡単な構成
でリングビームの拡がり角を連続的に変化させることが
できる可変装置を提供できる。
【0017】請求項3に記載の発明の各式は傾斜角θf
の光導体では、入射角θrの値が定まったときに、それ
に応じてリングビームの拡がり角θoutの値が定まるこ
とを示している。この入射角θrの値は、円柱状光導体
をの光軸に対して入射光束を傾けて入射させるととも
に、その光軸を中心に回転させることにより連続的に変
化する。また円柱状光導体を静止させたままで、その入
射端面に対して光軸を中心に入射光束を扇状に入射させ
ても、入射角が連続的に変化し出射リングビームの拡が
り角が連続的に変化する。よってリングビームの拡がり
角θoutが連続的に変化することになる。
の光導体では、入射角θrの値が定まったときに、それ
に応じてリングビームの拡がり角θoutの値が定まるこ
とを示している。この入射角θrの値は、円柱状光導体
をの光軸に対して入射光束を傾けて入射させるととも
に、その光軸を中心に回転させることにより連続的に変
化する。また円柱状光導体を静止させたままで、その入
射端面に対して光軸を中心に入射光束を扇状に入射させ
ても、入射角が連続的に変化し出射リングビームの拡が
り角が連続的に変化する。よってリングビームの拡がり
角θoutが連続的に変化することになる。
【図1】 リングビーム拡がり角連続可変装置の円柱状
光導体の側面図、
光導体の側面図、
【図2】 (a)及び(b)は同可変装置の作用を説明
するための円柱状光導体の側面図、
するための円柱状光導体の側面図、
【図3】 (a)及び(b)は同可変装置を構成する入
射光束の入射方法を説明する説明図、
射光束の入射方法を説明する説明図、
【図4】 変形例に係るリングビーム拡がり角連続可変
装置の円柱状光導体の側面図、
装置の円柱状光導体の側面図、
【図5】 (a)及び(b)は同可変装置の作用を説明
するための円柱状光導体の側面図、
するための円柱状光導体の側面図、
【図6】 (a)及び(b)はリングビーム拡がり角連
続可変装置の応用例を示す説明図である。
続可変装置の応用例を示す説明図である。
1 円柱状光導体 2 入射端面 3 光軸 4 ミラー 5 偏角プリズム 6 円錐プリズム 7 レンズ
Claims (3)
- 【請求項1】入射端面が光軸に対して傾斜状に形成され
た円柱状光導体に、その光軸に対して入射光束を傾けて
入射させるとともに、その光軸を中心に円柱状光導体を
回転させることを特徴とするリングビーム拡がり角連続
可変装置。 - 【請求項2】入射端面が光軸に対して傾斜状に形成され
た円柱状光導体に、その入射端面に対して光軸を中心に
入射光束が扇を描くように連続的に変化させて入射させ
ることを特徴とするリングビーム拡がり角連続可変装
置。 - 【請求項3】前記円柱状光導体の入射端面が光軸となす
角θfと、入射光束が前記入射端面の法線となす角θr
と、出射リングビームの拡がり角θoutとが、以下の式
を満足させる関係にあることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のリングビーム拡がり角連続可変装
置。 θout=SIN-1n(cosθf・cosθr´−sin
θf・sinθr´) sinθr=nsinθr´ ここで n :円柱状光導体の屈折率 θf :同光導体の入射端面とその光軸とのなす角 θr :入射光束と同光導体の入射端面の法線とのなす
角 θr´:入射光束の屈折角 θout :出射リングビームの拡がり角
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5428897A JP2948773B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | リングビーム拡がり角連続可変装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5428897A JP2948773B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | リングビーム拡がり角連続可変装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10239598A true JPH10239598A (ja) | 1998-09-11 |
JP2948773B2 JP2948773B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12966389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5428897A Expired - Lifetime JP2948773B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | リングビーム拡がり角連続可変装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948773B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7151788B2 (en) | 2001-12-28 | 2006-12-19 | Fujitsu Limited | Laser processing device |
-
1997
- 1997-02-24 JP JP5428897A patent/JP2948773B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7151788B2 (en) | 2001-12-28 | 2006-12-19 | Fujitsu Limited | Laser processing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2948773B2 (ja) | 1999-09-13 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040129 |