JPH10236743A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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Publication number
JPH10236743A
JPH10236743A JP9060185A JP6018597A JPH10236743A JP H10236743 A JPH10236743 A JP H10236743A JP 9060185 A JP9060185 A JP 9060185A JP 6018597 A JP6018597 A JP 6018597A JP H10236743 A JPH10236743 A JP H10236743A
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JP
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energy
voltage
smoothing capacitor
capacitor
battery
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JP9060185A
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English (en)
Inventor
Yutaka Ogawa
豊 小川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回生エネルギーを有効に活用することにより
エネルギー消費を削減し、外部からのエネルギー供給を
最小限にするエレベータ制御装置を実現することであ
る。 【解決手段】 電圧形インバータ6の入力端子に接続さ
れたエネルギー蓄積装置37は、平滑コンデンサ3の電
圧が所定値を越えたときに吸収用スイッチング素子15
をオンし、吸収用リアクトル14を介して平滑コンデン
サ3に蓄積されたエネルギーを蓄積用コンデンサ16に
蓄積する。一方、平滑コンデンサ3の電圧が所定値未満
になったときに放出用スイッチング素子19をオンしそ
の後にオフし、放出用リアクトル18を介して蓄積用コ
ンデンサ16に蓄積されたエネルギーを平滑コンデンサ
3に放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流を直流に変換
しその直流を交流に変換して電動機に供給するようにし
たエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ制御装置では、外部
電源からの交流を直流に変換しその直流を交流に変換し
てエレベータ駆動用の電動機に供給してエレベータを制
御するようにしている。
【0003】図5は、そのような従来のエレベータ制御
装置の構成図である。三相商用電源である外部電源1の
三相交流は整流器2で全波整流され、平滑コンデンサ3
で整流器2からのリップル分を吸収し、平滑された直流
を電圧形インバータ6に供給する。電圧形インバータ6
は、入力された直流を所定の交流に変換してエレベータ
駆動用の電動機7に出力しカウンタウエイト12が接続
されたかご11を制御する。すなわち、電動機7は減速
機8を介してメインシーブ9およびそらせシーブ10に
吊されたかご11を制御する。
【0004】通常、エレベータの力行運転時は外部電源
1からの三相交流を整流器2で整流し、平滑コンデンサ
3で平滑して直流とし、これを電圧形インバータ6によ
り交流に変換して電動機7を駆動して、かご11を運転
している。
【0005】一方、エレベータの回生運転時には電動機
7が発電機となり、電圧形インバータ6のダイオード整
流器を通して整流され、回生エネルギーにより平滑コン
デンサ3が充電され両端の電圧が上昇する。この両端の
電圧を検出して回生用スイッチング素子5をオンオフし
て回生抵抗器4に通電して回生エネルギーを流し込み、
回生エネルギーを消費するようにしている。
【0006】このように、エレベータは、力行運転およ
び回生運転を繰り返しているので、昇った乗客が全て降
りる時もエレベータを利用した場合には、エネルギー消
費は零となる。つまり、理想的に機械的損失がないとし
て回生時のエネルギーが全て回収されたとすると、エネ
ルギー消費は零となる。実際には損失が必ず発生するか
らエネルギーが必要となるが、効率がどんどん向上し、
回収エネルギーも有効に回収できて利用できれば、どん
どん理想型に近づくと言える。
【0007】現在でも、容量が大きく減速機8を用いな
い回生効率のよいギアレスエレベータでは、外部電源1
側に回生用のコンバータを設け、回生エネルギーを抵抗
で消費せずに外部電源1へ回生している場合もある。
【0008】また、電圧形インバータ6の入力端子側に
バッテリを備え、回生エネルギーをそのバッテリに充電
し、バッテリの蓄積エネルギーの不足分を太陽電池で補
うようにしたシステムや、回生エネルギーをコンデンサ
に蓄えるようにしたシステムが開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、回生エネルギ
ーを抵抗で消費せずに外部電源1へ回生するものは、装
置が高価になること、また外部電源1に回生したエネル
ギーが直接的に電気料金に反映されないこと等の問題が
あった。また、バッテリを設けたものでは、バッテリに
回生エネルギーを短時間に吸収することは難しく、太陽
電池で不足分を補うためにはかなり規模が大きくなり、
コスト的に厳しくなる。またコンデンサにエネルギーを
蓄える場合にも装置が複雑になる等の問題があった。
【0010】このように、従来のエレベータでは、回生
エネルギーを抵抗で消費する等、回生エネルギーを有効
に使用していない。また、外部電源1に回生する場合に
も、装置が高価になったり電気料金に反映できない等の
問題があった。また、回生エネルギーを吸収し有効に利
用しようとすると、装置が大規模になったり高価になっ
たり現実的ではなかった。
【0011】本発明の目的は、回生エネルギーを有効に
活用することによりエネルギー消費を削減し、外部から
のエネルギー供給を最小限にするエレベータ制御装置を
実現することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
エレベータ制御装置は、外部電源からの交流を直流に変
換するための整流器と、エレベータの力行運転の際には
整流器からの直流を交流に変換して電動機を駆動しエレ
ベータの回生運転の際にはその回生エネルギーを入力端
子側に戻すようにした電圧形インバータと、電圧形イン
バータの入力端子側に設けられ電圧形インバータに入力
する直流を平滑するための平滑コンデンサと、平滑コン
デンサの電圧が所定値を越えたときは平滑コンデンサか
らのエネルギーを蓄積し平滑コンデンサの電圧が所定値
未満になったときは蓄積したエネルギーを平滑コンデン
サに放出するエネルギー蓄積装置とを備えたものであ
る。
【0013】請求項1の発明に係わるエレベータ制御装
置では、外部電源からの交流を整流器で直流に変換し、
電圧形インバータは、エレベータの力行運転の際には整
流器からの直流を交流に変換して電動機を駆動しエレベ
ータの回生運転の際にはその回生エネルギーを入力端子
側に戻す。そして、エネルギー蓄積装置は、電圧形イン
バータの入力端子側に設けられた平滑コンデンサの電圧
が所定値を越えたときは平滑コンデンサからのエネルギ
ーを蓄積し、平滑コンデンサの電圧が所定値未満になっ
たときは蓄積したエネルギーを平滑コンデンサに放出す
る。
【0014】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1の発明におけるエネルギー蓄積装置は、
エレベータの回生エネルギーを蓄積するための蓄積用コ
ンデンサと、平滑コンデンサの電圧が所定値を越えたと
きにオンし吸収用リアクトルを介して平滑コンデンサに
蓄積されたエネルギーを蓄積用コンデンサに蓄積するた
めの吸収用スイッチング素子と、平滑コンデンサの電圧
が所定値未満になったときにオンしその後にオフして放
出用リアクトルを介して蓄積用コンデンサに蓄積された
エネルギーを平滑コンデンサに放出するための放出用ス
イッチング素子とを備えたものである。
【0015】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1の発明におけるエネルギー蓄積装置の
作用に加え、平滑コンデンサの電圧が所定値を越えたと
きに吸収用スイッチング素子をオンし、吸収用リアクト
ルを介して平滑コンデンサに蓄積されたエネルギーを蓄
積用コンデンサに蓄積する。一方、平滑コンデンサの電
圧が所定値未満になったときに放出用スイッチング素子
をオンしその後にオフして、放出用リアクトルを介して
蓄積用コンデンサに蓄積されたエネルギーを平滑コンデ
ンサに放出する。
【0016】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2におけるエネルギー蓄積装置は、吸収
用リアクトルと放出用リアクトルとを共用するようにし
たものである。
【0017】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項2におけるエネルギー蓄積装置の作用に
加え、吸収用スイッチング素子または放出用スイッチン
グ素子がオンしたときは、共用のリアクトルを介して吸
収用または放出用の回路を形成する。
【0018】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1乃至請求項3の発明において、平滑用コ
ンデンサに放出するエネルギー蓄積装置に蓄積されたエ
ネルギーが不足した場合に、その不足分のエネルギーを
補うためのバッテリを追加して設けたものである。
【0019】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項1乃至請求項3の発明の作用に加え、平
滑用コンデンサに放出するエネルギー蓄積装置に蓄積さ
れたエネルギーが不足した場合には、バッテリからその
不足分のエネルギーを補う。
【0020】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項4の発明において、バッテリの電圧が降下
したときには、外部電源から整流器を介してバッテリに
電源を供給するようにしたものである。
【0021】請求項5の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項4の発明の作用に加え、バッテリの充電
エネルギーが不足しその電圧が降下したときには、外部
電源から整流器を介してバッテリに電源を供給する。
【0022】請求項6の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項5の発明において、外部電源および整流器
に代えて太陽電池を設け、バッテリの電圧が降下したと
きには、太陽電池からバッテリに電源を供給するように
したものである。
【0023】請求項6の発明に係わるエレベータ制御装
置では、請求項5の発明の作用に加え、バッテリの充電
エネルギーが不足しその電圧が降下したときには、外部
電源および整流器に代えて設けられた太陽電池からバッ
テリに電源を供給する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置のエネルギー蓄積装置37の説明図であ
り、図1(a)はその回路図、図1(b)はエネルギー
吸収の際に形成される回路図、図1(c)はエネルギー
放出の際に形成される回路図である。
【0025】このエネルギー蓄積装置37は、電圧形イ
ンバータ6の入力端子側に設けられる。すなわち、図1
(a)において、電圧形インバータ6の入力端子側に設
けられた平滑コンデンサ3に並列に電圧検出器20が設
けられ、この電圧検出器20により平滑コンデンサ3の
電圧が検出される。
【0026】エレベータが力行運転であるときには平滑
コンデンサ3の電圧は所定の電圧値を保っており、エレ
ベータが回生運転になると電圧形インバータ6から入力
端子側に回生エネルギーが戻されるので、平滑コンデン
サ3の電圧は所定の電圧値より上昇する。つまり、電圧
検出器20により力行運転であるのか回生運転であるの
かを検出するようにしている。
【0027】次に、平滑コンデンサ3と並列に吸収用リ
アクトル14および吸収用スイッチング素子15を介し
て蓄積用コンデンサ16が直列に接続されている。蓄積
用コンデンサ16は回生エネルギーを蓄積するものであ
り、後述するように近年開発された容量の大きい電気二
重層コンデンサを使用する。
【0028】この蓄積用コンデンサ16に並列に放出用
リアクトル18および放出用スイッチング素子19の直
列回路が接続されている。そして、放出用リアクトル1
8と放出用スイッチング素子19との接続点からダイオ
ード17が電圧形インバータ6の入力端子(正極)に接
続され、また吸収用リアクトル14と吸収用スイッチン
グ素子15との接続点からフライホイールダイオード1
3が電圧形インバータ6の入力端子(正極)に接続され
ている。
【0029】次に、エネルギー蓄積用コンデンサ16へ
のエネルギー吸収について説明する。前述のように、回
生運転の際には平滑コンデンサ3に回生エネルギーが蓄
積され始めるので、平滑コンデンサ3の端子電圧は上昇
している。この平滑コンデンサ3の電圧上昇は電圧検出
器20で検出される。電圧検出器20が平滑コンデンサ
3の電圧上昇を検出すると、吸収用スイッチング素子1
5をオンする。これにより、図1(b)に示すように、
平滑コンデンサ3に蓄積用コンデンサ16が並列に接続
された状態となり、吸収用リアクトル14および吸収用
スイッチング素子15を介して蓄積用コンデンサ16を
充電する。充電が完了すると吸収用スイッチング素子1
5はオフとなる。
【0030】この場合、平滑コンデンサ3の端子電圧と
蓄積用コンデンサ16の端子電圧との電圧差が大きいと
突入電流が発生するため、これを抑えるため吸収用リア
クトル14を設けて吸収用スイッチング素子15の定格
を越えないようにしている。また、蓄積用コンデンサ1
6の容量は吸収するエネルギーに見合う容量に選定す
る。これにより、回生エネルギーを適正に吸収できるこ
とになる。フライホイールダイオード13は、吸収用ス
イッチング素子15がオフした時に発生する吸収用リア
クトル14の逆起電力を吸収するダイオードである。
【0031】次に、エネルギー蓄積用コンデンサ16か
らエネルギーを放出する場合について説明する。力行運
転の際には平滑コンデンサ3で平滑した直流が電圧形イ
ンバータ6に供給されるので、平滑コンデンサ3は放電
を開始し端子電圧が降下することになる。すなわち、平
滑コンデンサ3の端子電圧は回生運転の際より下降す
る。この平滑コンデンサ3の電圧下降は電圧検出器20
で検出され、電圧検出器20が平滑コンデンサ3の電圧
下降を検出すると、放出用スイッチング素子19をオン
する。
【0032】この場合、蓄積コンデンサ16はある電圧
に充電された状態であるので、図1(c)に示すよう
に、蓄積コンデンサ16、放出用リアクトル18および
放出用スイッチング素子19を通した閉回路が形成され
て放電電流が流れる。この放電電流が流れた状態で放出
用スイッチング素子19をオフすると、放出用リアクト
ル18に蓄えられたエネルギーがダイオード17を通し
て平滑コンデンサ3に流れ込む。これにより、平滑コン
デンサ3が充電されて電圧形インバータ6の入力端子間
電圧が上昇する。これを繰り返すことにより、蓄積用コ
ンデンサ16の電荷を平滑コンデンサ3に放出してエネ
ルギーを供給する。
【0033】ここで、エネルギー的には、蓄積用コンデ
ンサ16に充電されるエネルギーEは、蓄積用コンデン
サ16の容量をC、蓄積用コンデンサ16の端子電圧を
Vとしたとき、以下の(1)式で示される。
【0034】E=(1/2)CV2 …(1) 従って、エネルギーを大きく蓄えようとすると2乗でき
いてくる端子電圧Vをいかに大きな範囲で使用するかが
重要になる。このためエネルギー吸収時には、蓄積用コ
ンデンサ16の電圧初期値をできるだけ低い値にしてお
くことが望ましい。そこで、エネルギー放出時には、昇
圧回路(蓄積用コンデンサ16、放出用リアクトル18
および放出用スイッチング素子19で形成される閉回
路)により、蓄積用コンデンサ16が平滑コンデンサ3
のコンデンサ電圧よりも電圧が低くても電荷を蓄積用コ
ンデンサ16から平滑コンデンサ3へ放出し、蓄積用コ
ンデンサ16の電圧をできるだけ下げる方法を取ってい
る。
【0035】次に、一般的なエレベータを想定して、蓄
積用コンデンサ16の容量を概略計算を行うと、以下の
ようになる。まず、質量mの物体が速度vで運動してい
る場合の運動エネルギーEは、下記(2)式で示され
る。
【0036】E=(1/2)mv2 …(2) いま、エレベータの慣性系を含めた質量mが3000
[kg]であるとし、分速60[m/分]で運転してい
るとする。その場合の運動エネルギーは(2)式より、
14700[J]となる。そして、蓄積用コンデンサ1
6の端子電圧VをV=300[V]とし、理想的に電圧
0[V]から使用したとする。この場合、エネルギー吸
収に必要なコンデンサ容量Cを求めると、(1)式よ
り、C=0.326[F]となる。
【0037】ここで、現実的に蓄積用コンデンサ16の
端子電圧Vを300[V]の半分の150[V]にて使
用した場合では、エネルギー吸収に必要なコンデンサ容
量Cは、C=1.3Fとなり、このくらいの容量のコン
デンサが用意できれば現実可能と考えられる。
【0038】平滑コンデンサ3用に用いられているアル
ミ電解コンデンサでは、これだけ大きな容量を実現する
のは大きなスペースを必要とするが、近年開発された電
気二重層コンデンサを使用すると容量も充分確保でき、
実用的な容量が可能である。なお、現状では電圧が低い
ことが難点であるが、これも充電方法の改良等により実
用化の目度も立ってきている(平成8年電気学会全国大
会論文809「電気二重層コンデンサを用いたエネルギ
ー貯蔵装置の開発」、「トリガー」日刊工学新聞社刊、
1996年9月号「コンデンサーと電子回路で作った新
型物理電池(P138〜P140)」)。従って、これ
らの技術を使用すれば、大容量のコンデンサの適用も可
能である。そこで、本発明では蓄積用コンデンサ16と
して電気二重層コンデンサを用いる。
【0039】この第1の実施の形態によれば、電圧形イ
ンバータ6の入力端子にエネルギー蓄積装置37を組み
込むので、回生エネルギーを有効に活用することが可能
となり、外部からのエネルギー供給を削減することが可
能となる。また、ダイオード整流の場合、力行運転時に
は平滑コンデンサ3への充電電流により電源に高周波を
発生させる不具合があるが、これも力行時にはエネルギ
ー蓄積装置37からエネルギーを供給するので軽減でき
る。また、エネルギー蓄積装置37は既存のエレベータ
制御装置にも後付け可能なため、適用も容易である。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置のエネルギー蓄積装置37の説明図であり、
図2(a)はその基本回路図、図2(b)は他の一例の
回路図である。
【0041】この第2の実施の形態は、図1に示した第
1の実施の形態における吸収用リアクトル14と放出用
リアクトル18とを共用にしたリアクトル21を設けた
ものである。図1(a)において、符号21はリアクト
ル、符号22〜25はダイオード、符号26〜28はI
GBT等のスイッチング素子である。
【0042】図1に示した第1の実施の形態におけるエ
ネルギー蓄積装置37と原理的には同じであるが、一般
的にリアクトルは大きく重くなる場合が多いため、吸収
用リアクトル14と放出用リアクトル18とを1個のリ
アクトル21に集約し、その代わり3個のスイッチング
素子26〜28を設け同様な効果を実現したものであ
る。
【0043】エネルギー吸収時には、スイッチング素子
26とスイッチング素子27の双方をオンして、リアク
トル21を介して蓄積用コンデンサ16を充電する。一
方、エネルギー放出時には、スイッチング素子26およ
びスイッチング素子27の双方をオフし、スイッチング
素子28をオンする。そして、蓄積用コンデンサ16か
らダイオード23、リアクトル21およびスイッチング
素子28で閉回路を形成し放電電流を流す。この放電電
流が流れ出したところでスイッチング素子28をオフ
し、リアクトル21のエネルギーをダイオード24を介
して平滑コンデンサ3に充電する。
【0044】このように、このエネルギー蓄積装置37
では、スイッチング素子は増えるがリアクトルが1個で
済むため、スペースや重量的に小型軽量化が可能とな
る。
【0045】次に、図2(b)は、図2(a)の回路を
一般化して示したものである。図2(b)において、符
号21はリアクトル、符号16は蓄積用コンデンサ、3
1〜36はダイオード付スイッチング素子である。ダイ
オード付スイッチング素子31〜36は通常使用される
三相のインバータ回路素子構成と同じで、その相間にリ
アクトル21と蓄積用コンデンサ16とを接続した構成
としている。
【0046】エネルギー吸収時にはダイオード付スイッ
チング素子31とダイオード付スイッチング素子36を
オンして、平滑コンデンサ3の電荷をリアクトル21を
介して蓄積用コンデンサ16へ充電する。エネルギー放
出時はダイオード付スイッチング素子32をオンしてリ
アクトル21を介して蓄積用コンデンサ16をダイオー
ド付スイッチング素子36のダイオードを通して放電
し、放電電流が流れ出したところでダイオード付スイッ
チング素子32をオフし、リアクトル21のエネルギー
をダイオード付スイッチング素子31のダイオードを介
して平滑コンデンサ3へ供給し充電する。
【0047】このエネルギー蓄積装置37では、ダイオ
ード付スイッチング素子の数は増えるが標準化された三
相インバータ回路素子を使用できるので、回路の標準化
が進み小容量に対してはメリットがある。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第3の実施の形態は、
エネルギー蓄積装置37から平滑用コンデンサ3に放出
するエネルギーが不足した場合に、その不足分のエネル
ギーバッテリ38から補い、それでも不足の場合には電
磁接触器39を閉じて整流器2を介して外部電源1から
補うようにしたものである。エネルギー蓄積装置37と
しては、第1の実施の形態または第2の実施の形態のも
のを用いる。
【0049】図3において、急峻な充放電に対しては、
エネルギー蓄積装置37にて対応できない場合がある。
そこで、そのような場合に対応すべく不足分のエネルギ
ーはバッテリ38から供給し、さらに不足した場合は電
磁接触器39を投入し整流器2を介して外部電源1から
供給する。一方、回生エネルギーはエネルギー蓄積装置
37の外にバッテリ38にも充電されるので、さらに有
効に回生エネルギーを吸収できる。
【0050】このように、バッテリ3を組み込むことに
より、エネルギー吸収をエネルギー蓄積装置37のみな
らずバッテリ3でも行なうことができ、ロス等による不
足分をバッテリ38からのエネルギー供給で補える。そ
して、それでも不足した時に外部電源1から供給するの
で、エネルギー供給を最小限にすることができる。ま
た、深夜の余剰電力を利用してバッテリ38を充電する
ことが可能であるので、日中の約1/5というコストを
生して電気料金の削減と、ピーク電力負荷軽減にも効果
がある。なお、ここでは外部電源1を三相電源とした
が、供給側は単相でも可能である。
【0051】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第4の実施の形態は、
図3に示した第3の実施の形態に対し、外部電源1およ
び整流器2に代えて太陽電池40を設け、バッテリ38
の電圧が降下したときには、太陽電池40からダイオー
ド41を介してバッテリ38に電源を供給するようにし
たものである。
【0052】図4において、外部電源1および整流器2
からなる外部電源供給回路の代わりに太陽電池40を備
えることにより、エネルギー不足分を太陽電池40によ
りバッテリ38に供給し、そのエネルギーでエレベータ
の運転を行なう。
【0053】ここで、外部電源供給回路の代わりに太陽
電池40を備えるようにしているが、外部電源供給回路
に太陽電池40を追加して設けるようにしても良い。
【0054】このように、エネルギー蓄積装置37によ
り、回生エネルギーを有効に使用しエネルギー消費量を
削減するとともに、不足分を太陽電池40によりバッテ
リ38に充電する。これにより、不足分をバッテリ38
から供給してエレベータを円滑に駆動できる。従って、
外部電源1からのエネルギーを理想的に零にできるシス
テムの構築が可能となる。
【0055】以上の説明では、エレベータを対象として
説明したが、回生運転と力行運転とを繰り返して運転す
るものに対して適用でき、その量がある範囲内の負荷に
関しては、同様に適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回生エネ
ルギーを有効に吸収し、かつ力行運転の際に利用でき、
エネルギーの消費を最小限に抑制できる。また、バッテ
リや太陽電池と組み合わせることにより、外部からの電
源供給を理想的には零にできる可能性がある。また、エ
ネルギー供給もバッテリを使用することにより任意に行
なうことができるため、ピーク負荷の軽減や深夜電力利
用によるコスト削減も可能になる。
【0057】また、ダイオード整流器のピーク電流を軽
減して高周波の抑制効果も期待できる。さらに、複数台
の電圧形インバータに対して連結してエネルギー蓄積装
置37を共有することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置のエネルギー蓄積装置の説明図であ
り、図1(a)はその回路図、図1(b)はエネルギー
吸収の際に形成される回路図、図1(c)はエネルギー
放出の際に形成される回路図である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置のエネルギー蓄積装置37の説明図で
あり、図2(a)はその基本回路図、図2(b)は他の
一例の回路図である。
【図3】図3は、本発明の第3の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図4】図4は、本発明の第4の実施の形態に係わるエ
レベータ制御装置の構成図である。
【図5】図5は、従来のエレベータ制御装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 外部電源 2 整流器 3 平滑コンデンサ 4 回生抵抗器 5 回生用スイッチング素子 6 電圧形インバータ 7 電動機 8 減速機 9 メインシーブ 10 そらせシーブ 11 かご 12 カウンタウエイト 13 フライボールダイオード 14 吸収用リアクトル 15 吸収用スイッチング素子 16 蓄積用コンデンサ 17、22、23、24、25、41 ダイオード 18 放出用リアクトル 19 放出用スイッチング素子 20 電圧検出器 21 リアクトル 26、27、28 スイッチング素子 31、32、33、34、35、36 ダイオード付ス
イッチング素子 37 エネルギー蓄積装置 38 バッテリ 39 電磁接触器 40 太陽電池

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電源からの交流を直流に変換するた
    めの整流器と、エレベータの力行運転の際には前記整流
    器からの直流を交流に変換して電動機を駆動し前記エレ
    ベータの回生運転の際にはその回生エネルギーを入力端
    子側に戻すようにした電圧形インバータと、前記電圧形
    インバータの入力端子側に設けられ前記電圧形インバー
    タに入力する直流を平滑するための平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの電圧が所定値を越えたときは前記
    平滑コンデンサからのエネルギーを蓄積し前記平滑コン
    デンサの電圧が所定値未満になったときは蓄積したエネ
    ルギーを前記平滑コンデンサに放出するエネルギー蓄積
    装置とを備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エネルギー蓄積装置は、エレベータ
    の回生エネルギーを蓄積するための蓄積用コンデンサ
    と、前記平滑コンデンサの電圧が所定値を越えたときに
    オンし吸収用リアクトルを介して前記平滑コンデンサに
    蓄積されたエネルギーを前記蓄積用コンデンサに蓄積す
    るための吸収用スイッチング素子と、前記前記平滑コン
    デンサの電圧が所定値未満になったときにオンしその後
    にオフして放出用リアクトルを介して前記蓄積用コンデ
    ンサに蓄積されたエネルギーを前記平滑コンデンサに放
    出するための放出用スイッチング素子とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エネルギー蓄積装置は、前記吸収用
    リアクトルと前記放出用リアクトルとを共用するように
    したことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記平滑用コンデンサに放出する前記エ
    ネルギー蓄積装置に蓄積されたエネルギーが不足した場
    合に、その不足分のエネルギーを補うためのバッテリを
    設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の
    エレベータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バッテリの電圧が降下したときに
    は、前記外部電源から前記整流器を介して前記バッテリ
    に電源を供給するようにしたことを特徴とする請求項4
    に記載のエレベータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記外部電源および前記整流器に代えて
    太陽電池を設け、前記バッテリの電圧が降下したときに
    は、前記太陽電池から前記バッテリに電源を供給するよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ
    制御装置。
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