JPH10234675A - 偏光通信装置、送信機、レーザおよび生体用偏光通信装置 - Google Patents

偏光通信装置、送信機、レーザおよび生体用偏光通信装置

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JPH10234675A
JPH10234675A JP4619797A JP4619797A JPH10234675A JP H10234675 A JPH10234675 A JP H10234675A JP 4619797 A JP4619797 A JP 4619797A JP 4619797 A JP4619797 A JP 4619797A JP H10234675 A JPH10234675 A JP H10234675A
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JP
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light
transmitter
polarization
communication device
receiver
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JP4619797A
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Takeo Kawase
健夫 川瀬
Kazuhiko Amano
和彦 天野
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体等の強散乱媒体内とその外との間で全二
重通信ができ、体内の装置の消費電力を低減できる偏光
通信装置等を提供する。 【解決手段】 生体機能補助手段1は、体内に埋め込ま
れており、体外制御手段2と通信するための送信機11
および受信機12を備えている。体外制御手段2は、体
内に埋め込まれている生体機能補助手段1を体外から制
御等するものである。体外制御手段2は、生体機能補助
手段1と通信するための送信機21および受信機22を
備えている。送信機11、21は、レーザ光の偏光面を
変調して伝送信号として出射する。受信機12、22
は、所定の偏光状態の光を選択的に受光する受光手段を
備えている。そして、受信機12、22は、それぞれ受
光した光の偏光状態(偏光角または楕円率)に対応した
電気信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光したレーザ光
を伝送信号として用いる偏光通信装置に関し、特に、人
体などの強散乱媒体内とその外との間における通信など
に好適な偏光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信では、一般に電波を用い
た通信が行われている。ここで、より高転送レートの無
線データ通信が求められており、新たな周波数の開拓が
必要とされている。また、電波の分野では準ミリ波、ミ
リ波が実用化を目指して開発が進められている。
【0003】一方、法律上は電波には分類されない光も
無線通信への利用が拡大しつつある。光を用いた無線デ
ータ通信においては電波として規制されていない広大な
帯域を利用して、高速なデータ通信を提供できる可能性
がある。光の特性として壁などの不透明な物体を透過し
ないため、部屋単位の無線LANや近距離のデータ通信
に適している。現在、赤外線を用いた無線通信のなかで
最も代表的なものがIrDA(Infrared Data Associat
ion)方式の赤外線データ通信機能である。これらは赤
外線発光ダイオードと受光素子からなり、115.2k
bpsから4Mbpsの速度でデータ交換を実現してい
る。通信の距離は1m以内と短いが最大の特徴は低コス
トで無線データ通信を提供できる点である。
【0004】ところで、今後は転送容量が更に大きい、
そして、通信距離の大きい光無線データ通信が必要にな
る。しかし、光源に発光ダイオードを使用する場合は、
発光ダイオードから出射される光は100nm以上の波
長幅を有するので帯域の有効利用の点で問題がある。さ
らに、LEDではキャリアの寿命による制限のため、1
00MHzを超える変調は困難である。これらの問題を
解決するために、光源として半導体レーザを用いること
は有効である。半導体レーザを用いれば、1nm以下の
波長幅を得ることも容易であるし、また、1GHz以上
の変調も原理的に可能である。しかし、起こりうる問題
として混線による誤動作が挙げられる。無線搬送波とし
ての光は電波のように法律で規制されていないために、
自由に利用することが可能である一方、同じ波長を利用
した光無線機器どうしはお互いに干渉する弊害が起こり
うる。例えば、既存の光無線データ通信、IrDA方式
はピーク波長として850nmから900nmの波長を
利用している。もし、半導体レーザを使って、高速転送
で通信距離の長い通信装置を実現したとしても、この8
50nmから900nmに渡るいずれかの波長を使う
と、IrDA方式と干渉してしまうことになる。IrD
A方式は既存のコンピュータに広く普及しているので、
これと干渉することは、法律上問題ないとしても実用上
は避けなければならない。
【0005】ところで、医療の分野では、病変部位の継
続的な監視をするために、各種センサ類で体内の状態を
検知することが行われている。このように、生体内で起
きている現象を記録、解析することは生体機能の解明の
ためにも、種々の疾患の診断、治療のためにも重要であ
り、これまで多くの方法が検討されてきた。この場合、
生体内に発生する信号を直接計測しようして侵襲的な従
来方法を用いると、計測場所が病院のベットサイドに限
られるという問題があり、逆に日常の自然な環境下にお
ける生体内現象を計測しようとすると、間接的な計測方
法となってしまい、生体内信号を直に把握することがで
きない。そこで、自然な環境下において、生体内部で発
生する信号を直接計測することを目的として、生体内に
コンピュータならびに計測回路などの、生体内信号の直
接計測に必要な一切の要素を埋め込み、体内でその装置
を自律的に完結させることが考えられている。しかし、
この場合に問題になるのが、体内の装置と体外の装置と
の通信手法である。
【0006】例えば、有線で行うとすれば、感染症に対
する不安が生じてしまうとともに、その装置の使用者の
日常生活に支障を来してしまう。また、その通信に電波
を用いると、他の通信装置などから生ずる電波の影響を
受ける可能性があり、また、無線通信機器以外にも、一
般の電子機器や雷などからは電磁波が放出されており、
これらの電磁波による誤動作の危険性もある。さらに、
電波は遠距間の伝搬においてもSN比を保持できるの
で、他人によるその電波の傍受、妨害の問題が生じてし
まう。このような問題は、生体の計測を行う機器のみな
らず、ペースメーカ、人工腎臓またはインシュリンポン
プなどの生体補助手段についても同様に発生する。すな
わち、体内に埋め込まれた生体補助手段から、体外の機
器に何らかのモニタ信号を送信する場合、あるいは、体
外の機器から生体補助手段に制御信号などを送信する場
合においては、それらの間で通信を行わなければならな
いが、その際に生じる問題は上記の場合と全く同様であ
る。
【0007】そこで、上述の問題を回避するために、発
光ダイオードを用いて光(赤外線)を強度変調し、その
光で生体の内外間で通信することが考えられている(電
子情報通信学会 信学技報 1995年10月 MBE95
−89)。具体的には、図15に示すように体内、体外
双方のコンピュータシステム131、134のシリアル
・インターフェースに赤外線送受信回路を接続するもの
がある。赤外線送受信回路では、送信回路132、13
6がシリアルインターフェースから出力されるディジタ
ルデータを赤外線光として送信する。また受信回路13
3、135が受信した赤外線光をディジタルデータに変
換してコンピュータに伝える。体内側のコンピュータシ
ステム131としては、CPU、メモリ、カレンダー付
きリアルタイムクロック、A/Dコンバータ、外部との
通信用シルアルインターフェースなどを装備しており、
表面実装技術により名刺大の大きさに小型化されてい
る。上述の装置によれば、電波を用いる場合の弊害は解
消することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人体の
内外で通信を行うために、光を伝送信号として用いた場
合には、全2重通信ができないという問題が生じてい
た。以下、この点について説明する。
【0009】ここで、図14は、強度変調した光を伝送
信号として生体の内外間で通信する通信装置の一例であ
る。体内には、生体機能補助手段201が埋め込まれて
いる。そして、生体機能補助手段201が具備する送信
機211は、発光ダイオードの発光量を制御して強度変
調した光aを出射している。そして、体外制御手段22
2の受信機222は、生体機能補助手段201の送信機
211から出射された光aを受信する。一方、生体機能
補助手段201の受信機212は、体外制御手段202
の送信機221から出射され強度変調された光(図示せ
ず)を受信する。
【0010】しかし、生体は、散乱の極めて大きい媒質
(強散乱媒質)からなっており、体液、細胞、組織など
の散乱源によって複雑に構成されているので、生体内を
進む光aは、次々と散乱されて様々な方向へ拡散してい
く。この結果、図14に示すように、生体内補助手段の
送信機211が出射した光aの一部は、生体内補助手段
201の受信機212にも到達してしまう。この影響
で、体内の送信機211または体外の送信機221の一
方が光信号を送信している間は、その送信している装置
は光信号を受信することができない。すなわち、同時に
一方向の通信しかできない半二重通信しかできず、同時
に送信および受信の双方向の通信ができる全二重通信を
実現することができなかった。
【0011】全二重通信は、緊急を要する制御や警告が
必要な場合に無くてはならない方式である。例えば、生
体機能補助手段が生体の計測データを送信中に環境が変
化して、外部から生体機能補助手段に対して緊急に制御
を行う必要が生じる場合がある。このとき、全二重通信
ができない場合は、生体外装置の送信部から生体内の装
置に対して命令やデータを送信しようとしても、先の計
測データの送受信が終了するのを待つ必要がある。生体
内の装置の制御は、一刻を争うこともあるので、送受信
動作の遅れは重大な問題となり、全二重通信が必要とな
ってくる。
【0012】また、生体という強散乱媒体を介しての通
信では、送信部が出射した光量に対して受信部が受信で
きる光量は僅かな比率になってしまう。これを補うに
は、出射する光量を十分大きくしなければならず、大電
力が必要となる。生体の外部から生体内への送信では、
外部の送信機は電力を豊富に使うことができる。一方、
生体内から外部への送信の際には、生体内の装置の使用
可能電力量に制限があるため、送信機が電力を大量に消
費することは実用上好ましくない。また、発光ダイオー
ドを光源に用いるた場合は、皮膚を透過する際の減衰が
大きいという問題も報告されている(電子情報通信学
会、MBE−97−5、「レーザダイオードを用いた経
皮光テレメトリシステム」井上 雄茂 他)。
【0013】本発明は、このような背景の下になされた
ものであり、人体などの強散乱媒体の内と外で通信を行
う際に、減衰が少なく、また、全二重通信をすることが
できる偏光通信装置、送信機、面発光レーザおよび生体
用偏光通信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、上述した課題を
解決するために本発明に係る偏光通信装置は、レーザ光
の偏光面を変調して伝送信号として出射する送信機と、
所定の偏光状態の光を選択的に受光する受光手段を有す
る受信機とを有することを特徴とする。ここで、前記送
信機および受信機のうちの一つを強散乱媒体内に配置す
ることで、生体等の強散乱媒体の内外間で通信を行うの
が好ましい。また、前記受信機を強散乱媒体内に配置す
るとともに、前記送信機を前記強散乱媒体の外に配置す
ることで、強散乱媒体外から強散乱媒体内への一方向の
通信に本偏光通信装置を適用してもよい。また、強散乱
媒体内には前記送信機および前記受信機からなる体内送
受信装置を配置し、強散乱媒体の外には、前記送信機お
よび前記受信機からなる体外送受信装置を配置すること
が好ましい。このように、強散乱媒体の内外に2組の送
受信機を配置することで、全二重通信を行う。
【0015】これらにより、本発明においては、伝送信
号として偏光変調方式を用いているので、強散乱媒体を
介して全二重通信を行っても2組の伝送信号が相互に干
渉することがない。それは、強散乱媒体中において強度
に散乱した光は偏光状態を維持しないという性質などに
よるものである。
【0016】本発明に係る偏光通信装置は、強散乱媒体
内には、前記送信機と、受光量に応じた信号を出力する
受光量検出手段を有する光量受信機とからなる体内送受
信装置を配置し、前記強散乱媒体の外には、発光量を変
調して伝送信号として出射する光強度送信機と、前記受
信機とをからなる体外送受信装置を配置し、前記体内送
受信装置と前記体外送受信装置との間で全二重通信をす
ることが好ましい。これは、一方の通信を偏光変調方式
の通信とし、他方の通信を光強度変調方式の通信とする
ことは、送信電力の低減化に有効であるからである。ま
た、強散乱媒体内には、発光量を変調して伝送信号とし
て出射する光強度送信機と、前記受信機とをからなる体
内送受信装置を配置し、前記強散乱媒体の外には、前記
送信機と、受光量に応じた信号を出力する受光量検出手
段を有する光量受信機とからなる体外送受信装置を配置
し、前記体内送受信装置と前記体外送受信装置との間で
全二重通信をすることもできる。
【0017】本発明に係る偏光通信装置は、前記送信機
が、異なる偏光方向を持つ面発光レーザ素子を同一半導
体基板上に複数生成した発光手段と、前記面発光レーザ
素子を選択的に給電する駆動手段とを有することが好ま
しい。これにより、体内等に埋め込む送受信機を極めて
小型にすることができるとともに、その消費電力を低減
することができる。同様な理由で、前記光強度送信機と
しては、面発光レーザを光源とすることが好ましい。
【0018】本発明に係る偏光通信装置は、前記送信機
が、通常の通信では前記発光手段における複数の面発光
レーザのうちの一部の面発光レーザのみを前記駆動手段
が駆動し、前記駆動手段が駆動している面発光レーザが
所望の状態ではなくなったときは、前記通常の通信では
使用していない前記発光手段における面発光レーザを前
記駆動手段が駆動することが好ましい。すなわち、光源
となる面発光レーザを同一半導体基板上等に複数設け、
そのうちの一部を予備の光源とするものである。これに
より、体内等に埋め込む送受信機の信頼性を向上させる
ことができ、その修理の必要性を低減できる。
【0019】本発明に係る偏光通信装置は、異なる偏光
方向を持つ複数の面発光レーザ素子を同一半導体基板上
に生成したものを光源とすることが好ましい。これによ
り、偏光変調方式の送信機を極めて小型にすることがで
き、その送信機の消費電力を低減することができる。こ
こで、その複数の面発光レーザ素子を送信信号に対応さ
せて選択的に給電することで、レーザ光の偏光面を変調
して伝送信号とすることが好ましい。
【0020】本発明に係る生体用偏光通信装置は、生体
内に設けられ、レーザ光の偏光面を変調して伝送信号と
して出射する生体埋込型送信機と、前記生体外に設けら
れ、所定の偏光状態の光を選択的に受光する受光手段、
前記受光手段の受光信号に対応した表示を行う表示部、
および前記受光手段が前記生体埋込型送信機の出射光を
受光するように前記受光手段を前記生体に固定する装着
手段を有する生体装着型受信機とを具備することを特徴
とする。
【0021】本発明に係る生体用偏光通信装置は、前記
生体埋込型送信機内に設けられ、所定の偏光状態の光を
選択的に受光する第2受光手段と、前記生体装着型受信
機内に設けられ前記第2受光手段に対して、レーザ光の
偏光面を変調して伝送信号として出射する第2送信機と
を具備し、前記生体埋込型送信機と前記生体装着型受信
機との間で全2重通信を行うことが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。 A:第1実施形態 (1)構成 図1は、本実施形態に係る偏光通信装置の全体構成を示
すブロック図である。ここで、生体機能補助手段1は、
ペースメーカ、人工臓器またはインシュリンポンプなど
生体の機能を補助する装置であり、体内に埋め込まれる
物である。また、生体機能補助手段1は、体内に埋め込
まれてその体内における病変部位を継続的に監視する物
であって、各種センサを有して体内の状態を検知する物
としてもよい。生体機能補助手段1は、体外制御手段2
と通信するための送信機11および受信機12を備えて
いる。ここで、体内とは、例えば人体の内部をいうが、
動物の生体内などの他、光を強度に散乱させる強散乱媒
体の内部としてもよい。
【0023】一方、体外制御手段2は、体内に埋め込ま
れている生体機能補助手段1を体外から制御するもので
あり、例えば、コンピュータなどが該当する。また、体
外制御手段2は、生体機能補助手段1が検出した体内情
報を体外において受け取り、その体内情報を表示および
蓄積する。そして、体外制御手段2は、生体機能補助手
段1と通信するための送信機21および受信機22を備
えている。
【0024】送信機11、21は、レーザ光の偏光面を
変調して伝送信号として出射する。受信機12、22
は、所定の偏光状態の光を選択的に受光する受光手段を
備えている。そして、受信機12、22は、それぞれ受
光した光の偏光状態(偏光角または楕円率)に対応した
電気信号を出力する。
【0025】ここで、偏光面の変調について説明する。
偏光には、例えば、直線偏光や、右回り、左回りの円、
楕円の偏光があるが、偏光面の変調は、偏光の状態を変
調信号に応じて変化させることによって行われる。例え
ば、直線偏光を用いるとすれば、直交した直線偏光をそ
れぞれ”1”信号、”0”信号に対応させて、偏光面を
切り替えて変調を行う。また、仮に、右回りと左回りの
円偏光の組を用いるとすれば、“1”信号と“0”信号
に応じて、偏光方向を切り替えるように変調を行う。受
信側では、いずれの方向に偏光されているかを検出する
ことによって復調を行う。
【0026】また、一般的な半導体レーザーは、直線偏
光しか出射できないが、4分の1波長板を使って、直線
偏光を円偏光に変換することができる。すなわち、直線
偏光の光軸に対し45度傾けた位置に4分の1波長板を
配置し、直線偏光の方位を切り替えることにより、右回
り、または左回りの円偏光を発生することができる。さ
らに、垂直共振型面発光半導体レーザー(以下、面発光
レーザーという)では、4分の1波長板を使わずとも偏
光面の変調ができる。なお、面発光レーザーについて
は、後に詳述する。
【0027】また、受信する場合には、送信のときとは
逆の過程となるように、4分の1波長板を用いて、円偏
光を2つの軸の直線偏光に変換し、各軸の偏光成分の大
きさを検出することで復調を行うことができる。一例を
あげれば、4分の1波長板の光学軸から±45度傾いた
位置に、それぞれX軸、Y軸を定め、X軸に平行な偏光
成分を反射し、Y軸に平行な偏光成分を透過するような
偏光ビームスプリッタを設け、これにより分離された偏
光成分を検出する光検出器を設ければよい。そして、そ
れぞれの光検出器の出力を差動増幅器に入力すれば、偏
光が変調された成分のみを増幅して、無偏光の外乱の影
響による同相成分を除去することができ、これによって
良好なSN比の信号を得ることができる。
【0028】(2)動作 次に、本偏光通信装置の主要動作について図1を参照し
て説明する。まず、送信機11および送信機21が出射
するレーザ光S1、S2は、ともに偏光面を変調したレ
ーザ光であって光強度は一定である。外乱光N1は、本
偏光通信装置の近辺に配置された通信装置や蛍光灯が出
射した光である。また、その外乱光N1には、太陽光の
ような直流光、既存技術によって強度変調された光が含
まれている。そして、受信機22が送信機11が出射し
たレーザ光S1および外乱光N1を受光したとする。こ
の場合において、外乱光N1は強度変調された無偏光で
あるので、受信機22にこの無偏光の外乱光が入射して
も受信機22の受光面における偏光状態の交流成分には
影響を与えない。すなわち、受信機22に無偏光の外乱
光が入射しても受信機22の受光面における偏光状態に
は影響を与えない。これらの動作は、受信機12がレー
ザ光S2および外乱光N2を受光した場合も同じであ
る。
【0029】(本実施形態の効果)以上の動作により、
本偏光通信装置は、偏光面を変調した光を伝送信号とし
ているので、既存の光通信装置などが発する光強度変調
された光の影響を受けにくく、より安全な生体内外間通
信を実現することができる。また、逆に本偏光通信装置
の近辺に既存の光強度変調方式の通信装置があったとし
ても、本偏光通信装置の発する光は、既存の通信装置に
影響を与えることがない。
【0030】また、上述の例では、体外にある体外制御
手段2と体内にある生体機能補助手段1との間で双方向
に通信を行う形態について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、体外にある体外制御
手段2から体内にある生体機能補助手段1への一方向の
みの通信に本発明の偏光通信装置を適用してもよい。
【0031】このような、適用例の一例として、例え
ば、生体機能補助手段1に心臓ペースメーカを適用する
ことができる。この場合、本実施形態の生体機能補助手
段1としての心臓ペースメーカは、体外制御手段2の送
信機21から所定の信号を受けるように構成する。この
ようにすることで、例えば、整調パルスを発生させるタ
イミングを微調整するの制御を外部から行うことができ
る。なお、フィードバック制御を行いたい場合には、例
えば、ペースメーカ装着者の呼吸状態、動脈を流れる血
液の移動状態、心拍数または心電などを別のセンサで観
測し、その観測内容に基づいて心臓ペースメーカに対す
る制御状態を変化させればよい。
【0032】このように、心臓ペースメーカなどの生体
機能補助手段に対し、偏光状態を変調した光を伝送信号
として用いることにより、電波、各種照明光および自然
光などの影響をほとんど受けず、より安全かつ高い信頼
性を達成することができる。
【0033】B:第2実施形態 (構成)図2は、本実施形態に係る偏光通信装置の構成
および動作を示すブロック図である。本偏光通信装置
は、第1実施形態の偏光通信装置と同様に偏光状態を変
調した光を伝送信号としているが、生体機能補助手段1
と体外制御手段2との間で全二重通信をする装置である
点で第1実施形態の偏光通信装置と異なる。
【0034】本偏光通信装置において図1に示す装置と
異なる構成は、生体機能補助手段1が体内送受信制御手
段3を具備し、体外制御手段2が体外送受信制御手段4
を具備している点である。その他の構成は図1に示す偏
光通信装置と同様である。体内送受信制御手段3は、送
信機11および受信機12の動作を制御する。体外送受
信制御手段4は、送信機21および受信機22の動作を
制御する。
【0035】そして、体内送受信制御手段3および体外
送受信制御手段4は、相互に協調して動作し、送信機1
1と受信機22、送信機21と受信機12の2組の通信
経路を同時に使用して全二重通信を行う。
【0036】(動作)次に、本偏光通信装置の具体的動
作について図2を参照して説明する。まず、送信機1
1、21は、偏光面を変調したレーザ光を出射する。こ
こで、送信機11、12が出射したレーザ光のうちで、
体内において散乱を受けなかった光および散乱角の小さ
い(散乱の度合いの小さい)光b1、b2は、偏光状態
を維持して受信機22、12にそれぞれ到達する。この
様な直進する光と看做することができる光を準直進光と
称する。
【0037】一方、送信機11、21が出射したレーザ
光のうちで、体内の強散乱物質によって強度の散乱を受
けた光aも受信機12、22に到達してしまう。このた
め、光強度変調信号を伝送信号として全二重通信しよう
とすれば、受信機において、体外から体内へ出射した光
信号に、体内から体外へ出射された光信号の一部が加わ
ってしまう。なお、体内から体外へ出射した光信号につ
いても同様である。
【0038】しかし、強度の散乱を受けた光aは、偏光
状態を維持しないという性質がある。すなわち、本光通
信装置における送信機11が出射したレーザ光のうち
で、強度の散乱を受けた光aは偏光状態を維持していな
い無偏光である。したがって、その無偏光が受信機12
に入射しても、受信機12の受信状態および復調機能に
及ぶ影響は小さい。一方、送信機11が出射したレーザ
光のうちで、体内において散乱を受けなかった光および
散乱角の小さい光b1は偏光状態を維持して受信機22
に到達する。この現象は、送信機21から受信機12へ
出射されたレーザ光b2の場合も同じである。
【0039】これらにより、本偏光通信装置では、生体
の内外間において送信機11および送信機21が同時に
送信信号を出射しても、その出射光および散乱光は出射
側の受信機に影響を与えないので、生体の内外間におい
て2組の通信経路でそれぞれ送受信を同時に行う全二重
通信を実現することができる。
【0040】したがって、本偏光通信装置によれば、生
体の内外間で全二重通信ができるので、例えば生体機能
補助手段1が生体の計測データを送信機11が送信中に
環境が変化して、体外制御手段2から生体機能補助手段
1に対して緊急に制御を行う必要が生じた場合でも、そ
の緊急の制御を送信機21および受信機12を用いて迅
速に実行することができる。すなわち、本偏光通信装置
によれば、全二重通信ができるので、体外制御手段2送
信機21から生体機能補助手段1に対して命令やデータ
を送信しようとした時に、その時に実行中の計測データ
等の送受信が終了するのを待つ必要がなく、一刻を争う
生体外通信に対処することができる。
【0041】さらに、本偏光通信装置によれば、2組の
伝送経路の送信信号が相互に干渉しないので、送信機1
1と受信機12との配置間隔を極めて小さくすることが
でき、生体内に埋め込まれる生体機能補助手段1の外形
が大きくなることを防ぐことができる。
【0042】(3)変形例 生体などの強散乱媒体の内外間において全二重通信を行
うためには、2組の通信路の双方向とも偏光変調方式を
用いるのが最も理想的であるが、以下に説明するよう
に、一方向の通信路だけ偏光面変調を使い、他方向の通
信路は光の強度を変調した光強度変調を使って全二重通
信を実現することができる。
【0043】(構成)図3は、本変形例に係る偏光通信
装置を示すブロック図である。本装置における図2に示
す偏光通信装置と異なる構成は、送信機11に対応する
送信機11aが光の強度(発光量)を変調して送信信号
として出射している点と、受信機22aが受光した光の
強度(受光量)を受信信号としている点である。その他
の構成は、図2に示す偏光通信装置と同様である。
【0044】(動作)次に、本偏光通信装置の動作につ
いて図3を参照して説明する。動作の概要としては、偏
光面変調をしたレーザ光b2を体外から体内への通信に
用いる。そして、強度変調をした光b11を体内から体
外への通信に用いる。
【0045】まず、偏光面変調されて送信機21から出
射されたレーザ光における準直進光b2は、出射時の偏
光面を保存した状態で受信機12に到達する。また、送
信機21から偏光面変調されて出射されたレーザ光のう
ち体内で強度に散乱した成分光a2、a3は、無偏光の
光となり、上述の受信機12には、この光a3も入射さ
れる。さらに、送信機11aが出力する光のうちの体内
で散乱した強度変調された無偏光の光a4も受信機12
に入射される。しかしながら、光a3、a4は無偏光で
あるから、受信機12の受信状態、復調機能に与える影
響は小さく、受信機12は、光b2に基づいて、良好に
復調を行うことができる。つまり、受信機12におい
て、受光した光の偏光状態を差動検出することで、外乱
である光a3,a4を同相成分として除去することがで
きる。
【0046】一方、強度変調されて送信機11aから出
射された光のうち準直進光b11および散乱光a1は、
両方とも受信機22aに到達する。ここで、準直進光b
11および散乱した成分光a1の両方が同じ信号で光強
度変調されてほぼ同時に受信機22aに到達するので、
両方とも受信機22aにおける受信信号成分として寄与
しうる。また、送信機21から出射された光のうちの体
内で散乱した成分光a2も受信機22aに到達するが、
この光は光強度変調されていないので、受信機22aに
対しては、単純な直流分として作用するだけであり、容
易に除去することができる。
【0047】以上の作用により、本偏光通信装置では、
2つの伝送路における一方向の通信路だけ偏光面変調を
使い、他方向の通信路は光の強度を変調した光強度変調
を使って全二重通信を実現することができる。
【0048】さらに、本偏光通信装置においては、受信
機22aが受光する光のうち体内で散乱された光a1も
準直進光b11と同様に受信信号成分となるので、送信
信号を効率的に伝送することができ、送信機11aの消
費電力を低減することができる。これは、偏光面変調の
場合は、体内において強度に散乱された光は偏光状態を
維持しないため、たとえ光a3のように受信機12に入
射しても無偏光成分として除去され、信号成分とならな
いことと対照的である。すなわち、生体内外間の全二重
通信において、体内に埋め込まれた生体機能補助手段1
がもつ限られた電力を有効に使うためには、体内から体
外への通信に光強度変調方式を用いる本実施形態が大き
な効果をもつこととなる。
【0049】(4)送信機の具体例 ここで、本実施形態および前述の第1実施形態における
送信機11、21、11bについて説明する。発光素子
としては、その光出力を変調できる素子は一般的である
が、偏光状態を変調できる素子はあまり一般的ではな
い。しかし、このような偏光変調発光素子は単一の素
子、あるいは、複数の素子の組み合わせで実現が可能で
ある。この場合、2つの半導体レーザの偏光面を正確に
直交させ、さらに、それぞれの半導体レーザの照射範囲
が一致するように光軸調整をおこなう必要がある。
【0050】例えば、複数の素子を組み合わせるとすれ
ば、レーザ光源から出た光をネマッチック液晶を利用し
た旋光素子で偏光面の向きを変調することが可能であ
る。また、通常の半導体レーザなどの光源とその他の偏
光変調素子とを組み合わせることで本発明に係る送信機
を実現することができる。ここで、偏光変調素子として
は、ファラデー回転子、液晶または電気光学素子などを
使うことができる。また、2つの半導体レーザーを用い
て、それぞれの偏光面を直交させて配置し、これらを交
互に駆動することによっても偏光を変調できる素子を実
現可能である。この場合、2つの半導体レーザの偏光面
を正確に直交させ、さらに、それぞれの半導体レーザの
照射範囲が一致するように光軸調整をおこなう必要があ
る。
【0051】しかし、そのような複数の素子を組み合わ
せることでは送信機が複雑かつ大型化してしまい、生体
機能補助手段1の一部として生体内に埋め込むには不適
当なものとなる。また、この場合、液晶の応答速度は通
信に利用できるほど高速でないのが欠点である。
【0052】一方、通常の半導体レーザは偏光面が一定
の直線偏光を出射するが、構造を工夫することによって
偏光面を変調することが可能である。そこで、その例と
して垂直共振型面発光レーザについて説明する。図4
は、送信機11、21、11bそれぞれにおける発光手
段となる垂直共振器型面発光半導体レーザ(以下、面発
光レーザと称す)の外観を示す斜視図である。面発光レ
ーザの特徴は、レーザ光73が開口部72から基板71
に対して垂直に出射する点である。面発光レーザは、基
板71上にエピタキシャル技術によって形成された半導
体層をフォトリソグラフィ技術で加工して作製する。
【0053】図5は、面発光レーザの断面図である。下
部電極86、上部電極82から電子または正孔キャリア
が注入されると、これらのキャリアは拡散を続け、活性
層84に達する。上部電極82から注入されたキャリア
が電流狭窄層83によって絞られて、開口部72直下の
活性層84に集められる構造がより望ましい。活性層8
4に到達した電子、正孔は再結合して光を放出する。こ
の光は、下部半導体ミラー85と上部半導体ミラー81
とで形成された共振器中を往復する。往復する光は活性
層84を通過する際に誘導放出を誘起することによって
増幅され、大きな出力の光が共振器中に閉じこめられ
る。その一部が上部ミラー81を透過して外部にレーザ
光73として出射される。
【0054】このようにして面発光レーザは動作する
が、図4からもわかるように共振器74の形状はフォト
リソグラフィによる加工によって自由に設計することが
できるため、偏光の制御が可能となる。例えば図4のよ
うに断面が円形の共振器74を作製すると、特定の方位
ができないためレーザ光73の偏光面の自由度が大き
い。そのため、図6に示すように注入電流量を変化させ
ることによって偏光面を切り替えることができる。図6
は光出力の平行方向(ここで平行とは便宜的な方向)の
偏光成分31と垂直方向(平行方向に垂直な方向)の偏
光成分232との注入電流依存性を示したものである。
注入電流がIth未満では主に平行方向の直線偏光が出
射されているが、Ithを越えると垂直方向の直線偏光
に切り替わることがわかる。つまり、注入電流をIth
の周りで変調することによって直線偏光の偏光面を変調
することができる。ここでは、注入電流を変調する例を
示したが、他のも、電界や磁界の印加、歪みの付与、偏
光の注入などによっても偏光面を変調することができ
る。このような面発光レーザを直線偏光変調発光素子と
して用いることによって本実施形態の送信機を実現する
ことができる。
【0055】なお、上述の面発光レーザは、送信機11
aにおける光強度変調用の光源として用いることもでき
る。
【0056】これらにより、本偏光通信装置は、面発光
レーザを送信機の光源とすることで、以下に述べる新た
な効果が生ずる。第1の効果としては、送信機の消費電
力を低減することができることである。従来から一般に
用いられている半導体レーザである端面発光レーザに比
べて、面発光レーザが発光に要するしきい電流は小さ
い。すなわち、わずかな電流を供給することで面発光レ
ーザは発光するので、その消費電力を抑えることができ
るものである。
【0057】第2の効果としては、面発光レーザは非常
に指向性の強い円錐または円筒ビームを出射するので、
出射光のうち受信機に到達しない無駄となる光を低減で
き、低電力での遠距離通信、あるいは高速通信を実現で
きる。LEDを光源としたのでは、その光放射角が大き
く、発光面そのものが大きいのでレンズでコリメートす
ることは困難である。これに対して面発光レーザは、円
錐または円筒状のビームを出射するので、一方向に光強
度を集中させることができる。生体という強散乱媒体中
ではいずれも散乱され光が拡散するには違いないが、最
初から広がった光を入射するのと、細く絞った平行光を
入射するのとでは、受信機に到達する光の割合は後者の
方がはるかに有利である。その結果として、面発光レー
ザを用いた本偏光通信装置は、低パワーで通信でき消費
電力を抑えることができる。
【0058】さらに、送信電力すなわち光量または光度
と通信速度とはトレードオフの関係にあるので、送信電
力を上げるほど高速の通信が可能となる。したがって、
本偏光通信装置は、より高速な通信をすることができ
る。
【0059】第3の効果としては、面発光レーザを用い
ることで、通信におけるSN比を改善できる点がある。
LEDは波長が100nm以上に渡って広がっているの
に対して、面発光レーザの光は1nm以下の広がりにす
ることが可能である。そして、受信機側に干渉フィルタ
のような狭帯域のフィルタを使えばSN比を向上させる
ことができる。
【0060】C:第3実施形態 図7は、図4および図5に示す単体の面発光レーザ素子
を半導体基板上に2つ設けた複開口型面発光レーザであ
る。それら2つの面発光レーザ素子はそれぞれ偏光面が
異なるレーザ光を出射する。そこで、それら2つの面発
光レーザ素子のうちの一つを伝送信号に対応させて選択
駆動することで、偏光面を変調したレーザ光を出射す
る。
【0061】具体的には、図7中に示す断面が長方形の
共振器74a、75bを形成することによって偏光面を
所定の一定方向に向けるような制御が可能となる。長方
形の共振器74a、75bを形成すると、偏光面は長方
形の短辺に平行な方向に固定される。つまり、一つの基
板71上に短辺がx軸に平行な長方形共振器74aと短
辺がy軸に平行な長方形共振器74bとを隣接させて形
成することによってそれぞれx軸に平行な直線偏光14
d、y軸に平行な直線偏光15cを得ることができる。
これは、単一の開口部から直交した直線偏光を変調して
出射する訳ではないが、非常に隣接した開口部72a、
72bからそれぞれお互いに直交した直線偏光を出射す
る構造である。x軸に平行な直線偏光を出射するときに
は上部電極82aから電流を注入して、y軸に平行な直
線偏光を出射するときには上部電極82bから電流を注
入すればよい。
【0062】図8は、図7に示す2つの面発光レーザ素
子をもつ複開口型面発光レーザ101を直線偏光変調発
光素子として動作させるための回路を示す回路図であ
る。図8において、オペアンプOP1、トランジスタT
R1、抵抗R1は、可変抵抗VRで設定した電圧に対応
する電流をトランジスタTR1のエミッタから供給する
定電流源を構成している。可変抵抗VRで電圧V1にオ
ペアンプOP1の+端子が設定されている場合、トラン
ジスタTR1からは電流Ie=(V−V1)/R1が給
電される。
【0063】また、トランジスタTR2、トランジスタ
TR3はスイッチング用のトランジスタで、電流Ieを
面発光レーザ素子LDXまたはLDYに切り替える働き
をする。トランジスタTR2、TR3のベースは、送信
2値データ51によって、または、インバータINVを
通過した反転信号によって駆動される。つまり、TR2
とTR3は相補的にオン/オフが切り替えされ、一方が
オンのときは他方がオフであるような動作をする。その
ため、ある時間においては、面発光レーザ素子LDXま
たはLDYの一方にだけ電流Ieが流れる。この面発光
レーザ素子LDX、LDYこそ同一基板71上に形成し
た複開口型面発光レーザ101である。面発光レーザ素
子LDXはx軸に平行な直線偏光を、面発光レーザ素子
LDYはy軸に平行な直線偏光を出射するものとする
と、送信2値データ51が”1”のときx軸に平行な直
線偏光が、”0”のときy軸に平行な直線偏光が複開口
型面発光レーザ101から出射されることとなる。
【0064】このような複開口型面発光レーザ101を
直線偏光変調発光素子として用いて図8の回路で駆動す
ることによって送信機11、21、11aを実現するこ
とができる。ここで、図8に示すトランジスタTR1か
らは定電流を流し、トランジスタTR2、トランジスタ
TR3で電流の経路を変えるこの種の回路構成は高速な
変調ができる特徴を持っている。
【0065】なお、図7に示す実施形態では、2つの面
発光レーザ素子を同一半導体基板上に具備する送信機に
ついて説明したが、これと同様にして、複数の面発光レ
ーザを同一半導体基板上に具備する送信機についても実
現できる。
【0066】上述した偏光通信装置によれば、伝送信号
として偏光を用いているので、全二重通信をした場合に
おける2つの伝送信号相互の干渉を防ぐことができる。
これは、図1の生体機能補助手段が具備する送信機11
と受信機12とを極めて接近させて配置できることを示
している。すなわち、図7に示すような複数の面発光レ
ーザ素子と図8に示すような面発光レーザ駆動回路とを
同一半導体基板上に形成することができ、本発明に係る
偏光通信装置の外形を極めてコンパクトなものとするこ
とができる。
【0067】D:第4実施形態 (構成)第4実施形態は、図1または図2における送信
機11、21、11aとして、複数の面発光レーザ素子
を同一半導体基板上に複数生成したものからなるアレー
型面発光レーザ(複開口型面発光レーザ)を用いたもの
である。本実施形態に係る偏光通信装置は、図4および
図5に示す面発光レーザ素子を同一半導体基板上に複数
生成したものを送信機11、21、11bの光源として
用いる。そして、複数の面発光レーザ素子のうちの幾つ
かを選択し、これらの面発光レーザ素子を伝送信号に対
応させて選択駆動することで、偏光面を変調したレーザ
光を出射する。
【0068】一方、通常時に駆動していた面発光レーザ
が所望の状態ではなくなったとき(例えば、故障したと
き)は、他の面発光レーザ(予備のレーザ)を駆動して
通信を継続する。
【0069】(動作)次に、本偏光通信装置の動作につ
いて図1などを参照して説明する。体内に埋め込んだ生
体機能補助手段1は、その埋め込んだ状態のままで半永
久的に継続して使用できることが望ましい。これは、生
体機能補助手段1の一部である送信機11、21などに
も要求されることである。
【0070】一方、図4などに示す面発光レーザは、複
数の当該面発光レーザを半導体基板の1チップ上に形成
することができ、その各面発光レーザの間隔を非常に短
くして(例えば、40から50マイクロメータ)配置す
ることができる。そして、その複数の面発光レーザのう
ちの一部を予備の光源とする。そして、通信に用いてい
る面発光レーザの出力が低下したり壊れた場合は、予備
の面発光レーザに切り替えることで、その修理をしなく
とも継続した通信が可能となる。
【0071】さらに、通信速度を上げたい場合などは、
送信機においてより大きな発光量を必要とする。これに
対しては、複数の面発光レーザを同時に変調して駆動す
ることにより、発光量を増大させて通信速度を向上させ
ることもできる。
【0072】図10は、本実施形態に係る偏光通信装置
の送信機110の構成例を示すブロック図である。複数
の面発光レーザ素子115a、115b、115zは、
CPU111の出力信号O1、O2に基づいて駆動され
る。ここで、出力信号O1は、供給電流量を制御する信
号であり、出力信号O2は駆動させる面発光レーザ素子
を選択する信号である。そして、出力信号O1は、D/
Aコンバータ112でアナログ量に変換される。マルチ
プレクザ113では、D/Aコンバータ112の出力信
号を入力して、出力信号O2が特定する面発光レーザ素
子に出力する。ここで、マルチプレクサ113の出力信
号は、増幅器114によって増幅されて面発光レーザ素
子の駆動電流となる。
【0073】一方、各面発光レーザ素子115a、11
5b、115cの近辺には、それぞれフォトダイオード
116a、116b、116cが設けてある。そして、
現在、光通信の光源として駆動されている面発光レーザ
素子の発光量を検出する。その発光量は、マルチプレク
サ117、サンプル&ホールド回路118およびA/D
コンバータ119を介して、CPU111に入力され
る。また、CPU111は、光通信の相手方である体外
の受信機121における受信信号の振幅値を、送信機1
22および受信機123を介して入力する。
【0074】そして、CPU111は、出力信号O1の
値と、現在駆動中の面発光レーザ素子の発光量と、通信
相手方の受信信号の振幅値とに基づいて、現在駆動中の
面発光レーザの動作に異常がないか否かを判断する。こ
こで、例えば、出力信号O1の値に比べてその発光量ま
たは受信信号振幅が小さいときは、その面発光レーザが
故障したと、CPU111は判断する。そして、CPU
111は、出力信号O2を変更して、現在駆動している
面発光レーザ素子への給電を停止し、他の面発光レーザ
素子へ給電して光源となる面発光レーザ素子を切り替え
る。
【0075】そして、上述の送信機110の構成要素と
なる全ての電子部品は、同一半導体基板上に設けてある
ことが好ましい。これにより、上述の送信機110を極
めてコンパクトな形状にすることができる。
【0076】これらにより本偏光通信装置によれば、送
信機11、21などの故障の発生を抑えることができる
ので、より安全に長期間連続使用することができる生体
内外間の通信装置を提供することができる。また、複数
の面発光レーザを光源とすることで、通信速度を向上さ
せることもできる。
【0077】(変形例)図9は、複数の面発光レーザ素
子をもつ複開口型面発光レーザを駆動する回路の一例を
示す回路図である。データ出力源91は、送信機11な
どから送出する伝送信号の基となる信号を出力する。ス
イッチ制御手段93は、プログラマブル・スイッチアレ
イ92における出力端子S1〜S8のうち活性状態とす
る出力端子を選択する信号を出力する。プログラマブル
・スイッチアレイ92は、データ出力源91から受けた
信号をスイッチ制御手段93で選択された出力端子から
出力する。面発光レーザ94は、複数の面発光レーザ素
子94a〜94hからなっている。トタンジスタ97a
〜97hは、プログラマブル・スイッチアレイの出力端
子S1〜S8からそれぞれ出力される電流でオン/オフ
し、それぞれ面発光レーザ素子94a〜94hに電流を
供給する。
【0078】これらにより、本回路によれば、スイッチ
制御手段93が選択する面発光レーザ素子についてのみ
駆動電流を供給することができ、複数の面発光レーザ素
子のうちから光源となる面発光レーザ素子を任意に選ぶ
ことができる。ここで、スイッチ制御手段93の動作は
生体外にある送信機21の送信信号で制御することがで
きるので、生体外から生体内送信機の光源となる面発光
素子を任意に選択することができる。
【0079】E:その他の実施形態 以下では、本発明に係る偏光通信装置を携帯機器と組み
合わせた実施形態について説明する。なお、実際には以
下に説明する形態に限られるものではなく、その他の日
常身の回りにあるものに組み込むことも可能である。
【0080】図11は、本発明に係る偏光通信装置の体
外制御手段を腕時計と組み合わせた形態を示す斜視図で
ある。この図において、40は腕時計,41は腕時計の
本体,42〜43は各種の表示を行うための表示部であ
る。また、44〜46はボタンであり、表示部42〜4
3の表示内容を変更したり、光源となる面発光レーザ素
子を変更したりするときに操作する。さらに、47は送
信機、48は受信機であって、腕の中に埋め込まれてい
る生体機能補助手段(図示略)と相互に通信するもので
ある。なお、送信機47および受信機48は、腕時計の
本体41の裏側に設けてもよい。
【0081】送信機47および受信機48は取り付け具
48の裏面に取り付けられており、取り付け具50は時
計バンド49に摺動自在に取り付けられている。そし
て、ボタン44が手の甲の中心線上にくるように腕時計
40を手首に装着することで、体内にある生体機能補助
手段の送信機と受信機48が向き合い、生体機能補助手
段の受信機と送信機47が向き合うこととなる。
【0082】そして、体内にある生体機能補助手段の送
信機および受信機と体外にある送信機47および受信機
48との位置関係の微調整は、表示部43に表示された
受信機48における受信状態を装着者が見ながら、取り
付け具50の位置を調整することで行う。また、その微
調整は、装着者がボタン46などを操作して生体機能補
助手段の送信機の光源となる面発光レーザ素子の選択を
変更することでも行うこともできる。
【0083】図12は、本発明に係る偏光通信装置の体
外制御手段をネックレスと組み合わせた形態を示す斜視
図である。この図において、61はセンサパッドであっ
て、たとえばスポンジ状の緩衝材で構成される。センサ
パッド61の中には、送信機および受信機からなる送受
信装置62が皮膚面に接触するように取り付けられてい
る。これにより、このネック送受信装置62が首の後ろ
側の皮膚に接触して、首の中に埋め込んである生体内機
能補助手段と相互に通信することができる。
【0084】また、中空部を有する本体63には、この
偏光通信装置の制御機能部分が組み込まれている。この
本体63はブローチ様の形状をしたケースであって、そ
の前面には例えばグラフィック表示部やボタンが設けら
れている。また、送受信装置62と本体63はそれぞれ
鎖67に取り付けられており、この鎖67の中に埋め込
まれたリード線(図示略)を介して電気的に接続されて
いる。
【0085】図13は、本発明に係る偏光通信装置の体
外制御手段を眼鏡と組み合わせた形態を示す斜視図であ
る。なお、この眼鏡の形態では、使用者に対する告知手
段としての表示装置も一緒に組み込まれた構造になって
いる。
【0086】図のように、装置本体は本体175aと本
体175bに分かれ、それぞれ別々に眼鏡の蔓176に
取り付けられており、これら本体が蔓176内部に埋め
込まれたリード線を介して互いに電気的に接続されてい
る。
【0087】本体175aは表示制御回路を内蔵してお
り、この本体175aのレンズ177側の側面には全面
に液晶パネル178が取り付けられ、また、該側面の一
端には鏡179が所定の角度で固定されている。さらに
本体175aには、光源(図示略)を含む液晶パネル1
78の駆動回路と、表示データを作成するための回路が
組み込まれている。この光源から発射された光は、液晶
パネル178を介して鏡179で反射されて、眼鏡のレ
ンズ177に投射される。また、本体175bには、装
置の主要部が組み込まれており、その上面には各種のボ
タンが設けられている。なお、これらボタン180,1
81の機能は装置毎に異なる。
【0088】一方、レーザ光を送受信する送信機および
受信機はパッド82,83に内蔵されると共に、パッド
182,183を耳朶へ固定するようになっている。こ
れらのパッド182,183は、本体175bから引き
出されたリード線184,184によって電気的に接続
されている。そして、パッド182、183を耳朶へ固
定することで、その耳朶内に埋め込んである生体内機能
手段の送受信機とパッド内の送受信機がそれぞれ向き合
うこととなり、相互に通信することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外乱光または光無線機どうしの干渉などの影響を回避で
き、さらに、強散乱媒体の内外間で全二重通信をするこ
とができる。また、本実施形態においては、レーザー光
を用いているので、測定光が皮膚を透過する際の減衰が
少ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る偏光通信装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態に係る偏光通信装置の構成および
動作を示すブロック図である。
【図3】 同実施形態の変形例に係る偏光通信装置の構
成および動作を示すブロック図である。
【図4】 本発明の偏光通信装置に用いる面発光レーザ
の外観を示す斜視図である。
【図5】 図4に示す面発光レーザの断面図である。
【図6】 図4に示す面発光レーザにおける偏光方向の
光出力と注入電流との関係を示す特性図である。
【図7】 本発明の偏光通信装置に用いる他の面発光レ
ーザの外観を示す平面図と断面図である。
【図8】 図7に示す面発光レーザの駆動回路を示す回
路図である。
【図9】 本発明の偏光通信装置に用いる面発光レーザ
の他の駆動回路を示す回路図である。
【図10】 本発明の偏光通信装置における送信機の具
体例を示す回路図である。
【図11】 本発明の偏光通信装置を腕時計に組み合わ
せた形態を示す斜視図である。
【図12】 本発明の偏光通信装置をネックレスに組み
合わせた形態を示す斜視図である。
【図13】 本発明の偏光通信装置を眼鏡に組み合わせ
た形態を示す斜視図である。
【図14】 従来の通信装置の構成および動作を示すブ
ロック図である。
【図15】 従来の通信装置の全体構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 生体機能補助手段 2 体外制御手段 3 体内送受信制御手段 4 体外送受信制御手段 11 送信機(偏光変調方式) 11a 送信機(光強度変調方式) 12 受信機 21 送信機 22 受信機 S1、S2 レーザ光(偏光) a、a1、a2、a3、a4 光(強散乱光) b1、b2 光(弱散乱光) b11 光(強度変調光)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光の偏光面を変調して伝送信号と
    して出射する送信機と、 所定の偏光状態の光を選択的に受光する受光手段を有す
    る受信機とを有することを特徴とする偏光通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏光通信装置において、 前記送信機および受信機のうちの一つを強散乱媒体内に
    配置することを特徴とする偏光通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の偏光通信装置において、 前記送信機および受信機を強散乱媒体内に配置し、 前記送信機および受信機を前記強散乱媒体の外に配置す
    ることを特徴とする偏光通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の偏光通信装置に
    おいて、 前記強散乱媒体は、生体であることを特徴とする偏光通
    信装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の偏光通信装置に
    おいて、 前記強散乱媒体は、人体であることを特徴とする偏光通
    信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の偏光通信装置において、 強散乱媒体内には、前記送信機および前記受信機からな
    る体内送受信装置を配置し、 前記強散乱媒体の外には、前記送信機および前記受信機
    からなる体外送受信装置を配置し、 前記体内送受信装置と前記体外送受信装置との間で通信
    をすることを特徴とする偏光通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の偏光通信装置において、 強散乱媒体内には、前記送信機と、受光量に応じた信号
    を出力する受光量検出手段を有する光量受信機とからな
    る体内送受信装置を配置し、 前記強散乱媒体の外には、発光量を変調して伝送信号と
    して出射する光強度送信機と、前記受信機とをからなる
    体外送受信装置を配置し、 前記体内送受信装置と前記体外送受信装置との間で通信
    をすることを特徴とする偏光通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の偏光通信装置において、 強散乱媒体内には、発光量を変調して伝送信号として出
    射する光強度送信機と、前記受信機とをからなる体内送
    受信装置を配置し、 前記強散乱媒体の外には、前記送信機と、受光量に応じ
    た信号を出力する受光量検出手段を有する光量受信機と
    からなる体外送受信装置を配置し、 前記体内送受信装置と前記体外送受信装置との間で通信
    をすることを特徴とする偏光通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8記載の偏光通信装置にお
    いて、 前記送信機は、 異なる偏光方向を持つ面発光レーザ素子を同一半導体基
    板上に複数生成した発光手段と、 前記面発光レーザ素子を選択的に給電する駆動手段とを
    有することを特徴とする偏光通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載の偏光通信装置
    において、 前記光強度送信機は、面発光レーザを光源とすることを
    特徴とする偏光通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の偏光通信装置におい
    て、 前記送信機は、 通常の通信では、前記発光手段における複数の面発光レ
    ーザのうちの一部の面発光レーザのみを前記駆動手段が
    駆動し、 前記駆動手段が駆動している面発光レーザが所望の状態
    ではなくなったときは、前記通常の通信では使用してい
    ない前記発光手段における面発光レーザを前記駆動手段
    が駆動することを特徴とする偏光通信装置。
  12. 【請求項12】 異なる偏光方向を持つ複数の面発光レ
    ーザ素子を同一半導体基板上に生成したことを特徴とす
    るアレー型面発光レーザ。
  13. 【請求項13】 異なる偏光方向を持つ複数の面発光レ
    ーザ素子を同一半導体基板上に生成した発光手段と、 前記面発光レーザ素子を選択的に給電する駆動手段とを
    有することを特徴とする送信機。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の送信機において、 前記駆動手段は、送信信号に対応させて、所望の偏光方
    向の前記面発光レーザ素子を選択的に給電することを特
    徴とする送信機。
  15. 【請求項15】 生体内に設けられ、レーザ光の偏光面
    を変調して伝送信号として出射する生体埋込型送信機
    と、 前記生体外に設けられ、所定の偏光状態の光を選択的に
    受光する受光手段、前記受光手段の受光信号に対応した
    表示を行う表示部、および前記受光手段が前記生体埋込
    型送信機の出射光を受光するように前記受光手段を前記
    生体に固定する装着手段を有する生体装着型受信機とを
    具備することを特徴とする生体用偏光通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の生体用偏光通信装置
    において、前記生体埋込型送信機内に設けられ、所定の
    偏光状態の光を選択的に受光する第2受光手段と、前記
    生体装着型受信機内に設けられ前記第2受光手段に対し
    て、レーザ光の偏光面を変調して伝送信号として出射す
    る第2送信機とを具備し、前記生体埋込型送信機と前記
    生体装着型受信機との間で全2重通信を行うことを特徴
    とする生体用偏光通信装置。
JP4619797A 1997-01-31 1997-02-28 偏光通信装置、送信機、レーザおよび生体用偏光通信装置 Withdrawn JPH10234675A (ja)

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