JPH10234672A - 眼科撮影装置 - Google Patents

眼科撮影装置

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JPH10234672A
JPH10234672A JP9058376A JP5837697A JPH10234672A JP H10234672 A JPH10234672 A JP H10234672A JP 9058376 A JP9058376 A JP 9058376A JP 5837697 A JP5837697 A JP 5837697A JP H10234672 A JPH10234672 A JP H10234672A
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JP
Japan
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eye
range
fixation
nipple
predetermined
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JP9058376A
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Yoshihiro Takahashi
嘉裕 高橋
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検眼が右眼か左眼かに応じて、適正な固視
範囲を基準値として自動的に設定し、固視作業を簡易化
した眼科撮影装置を提供できる。 【解決手段】 被検眼の乳頭位置を検出し、該乳頭位置
が所定の固視範囲内にあるか否かを判別することによ
り、被検眼の固視状態が適正か否かを検出する固視検出
手段と、固視検出手段にて固視状態が適切であると検出
され、かつ、その他の所定の撮影条件を満たした場合
に、撮影手段を制御して被検眼を撮影する制御手段とを
備えた眼科撮影装置において、右の被検眼用の所定の乳
頭範囲を記憶する右眼値記憶部73と、左の被検眼用の
所定の乳頭範囲を記憶する左眼値記憶部72と、左右い
ずれの被検眼を撮影するのかを判断する左右判断部74
と、左右判断部74にて判断された被検眼に応じて、前
記第一又は第二の記憶部72、73に記憶されている乳
頭範囲を検査用の乳頭範囲として設定する被検眼設定部
75とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の眼底の撮
影を行なうための眼科撮影装置に関し、特に被検眼の固
視状態の判別及び固視手段に特徴を有する眼科撮影装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、眼科医や眼鏡店において、被検眼
の網膜を照明すると同時に、網膜で反射した光束を取り
出して、これを撮影する眼科撮影装置が広く用いられて
いる。この眼科撮影装置を被検者の固定方法で大別する
と、被検者を顎受と額当で固定して座位で撮影する卓上
式と、被検者を固定することなく自由な姿勢で撮影でき
る手持ち式がある。また眼科撮影装置を大別すると、被
検者に薬剤を投与して被検眼の瞳孔を開かせ、被検眼に
可視光を投影して観察を行う散瞳式と、被検者に薬剤は
投与せず、被検眼に赤外光を投影して観察を行う無散瞳
式とがある。
【0003】図8は、従来の無散瞳眼科撮影装置の光学
系を示す図である。この図8において、照明光源14か
ら発し赤外線透過フィルタ13を通過した赤外光は、レ
ンズ12、10、40及び8を通り、穴開きミラー4で
反射された後、対物レンズ3を介して被検眼47の網膜
上に投影され、この網膜を照明する。網膜により反射さ
れた光束は、対物レンズ3を通って、穴開きミラー4の
中央開口部、合焦レンズ5を経て可動レンズ41で反射
され、ハーフミラー42で波長分離されて、その赤外光
が観察用CCD28に結像される。
【0004】このような従来の眼科撮影装置において
は、図8に示すように、観察時には固視光源46からの
可視光を被検眼47と撮影用CCD7を結ぶ光軸上に乗
せる必要がある一方、撮影時にはストロボ11からの可
視光を撮影用CCD7に導く必要があるため、可動レン
ズ41を必要としていた。そして、観察時には上記光軸
上に可動レンズ41を位置させると共に、撮影時にはこ
れを光軸上から外れる位置に回動させていた。
【0005】ここで眼科撮影装置において適切な撮影を
行うためには、撮影に先立って、眼底像のピント合わ
せ、固視、及び被検眼のアライメントの作業が必要であ
る。これら作業に関する最も単純な方法を説明する。ま
ず検者は、赤外光で照明された被検者の外眼部の像を観
察しながら、眼科撮影装置を検者の眼前に概略位置調整
を行う。この位置調整を行なうと、アライメント用指標
と眼底像とピント合わせ用指標が眼底に投影され、モニ
ター上で認識できるようになる。検者は2分割されたピ
ント合わせ指標の相対位置を見ながら、合焦用レンズを
動かしてピント合わせを行う。次に、検者は被検者に固
視用指標を見るように指示して固視を行なわせた後、ア
ライメント用指標が所定位置に来るようにアライメント
の調整を行う。検者はアライメント用指標が所定位置に
来た瞬間に撮影用のレリーズボタンを押し、所望の眼底
画像を撮影する。
【0006】一方、近年、前述の手動による固視作業を
自動的に行うことができる眼科撮影装置も提案されてい
る。このようなものとして、被検眼の乳頭位置を検出
し、該乳頭位置が適正範囲にあるか否かを判断すること
によって、固視状態を判断する眼科撮影装置(特開平2
−237536号)や、被検眼の乳頭位置を検出し、該
乳頭位置が以前の撮影時と同一範囲にあるか否かを判断
することによって、固視状態を判断する眼科撮影装置
(特開昭63−5725号)が上げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の眼科撮影装置においては、固視が適正に行わ
れているか否かの判断のための基準となる範囲を決定す
る際、乳頭位置が左右眼で相互に異なることを考慮して
いないため、固視を適正に行うことができないか若しく
は基準範囲の設定が面倒であるという問題があった。例
えば、基準範囲として右被検眼の乳頭位置が設定されて
いた場合、右被検眼の固視作業を行うためには、右被検
眼の乳頭位置を検出して、該乳頭位置が上記基準範囲に
入っているか否かを判断すればよいが、左被検眼の固視
作業を行うためには、左被検眼の乳頭位置を検出して、
該乳頭位置が上記基準範囲に入っていると判断できて
も、固視が適正に行われているとはいえない。このた
め、左被検眼の固視作業を行うためには、基準位置を左
被検眼用に設定し直す必要があり、基準範囲の設定が非
常に面倒であった。
【0008】一方、従来の、特に手持ち式の眼科撮影装
置においては、被検者を固定していないために被検眼に
対する眼科撮影装置の位置の自由度が大きいのに対し、
固視状態が適切か否かを乳頭位置のみを基準として判断
していたので、実際には固視状態が適切でないのに適切
であると判断されてしまうおそれがあった。例えば、撮
影領域に対して乳頭位置自体は適切な位置にあり、か
つ、乳頭以外の撮影対象(網膜や黄斑)が撮影領域から
はみ出しているような場合でも、乳頭位置自体は適切な
位置にあることから固視状態が適切であると判断されて
しまい、実際に撮影結果を見てみると、網膜や黄斑が適
切に撮影されていない場合があった。
【0009】また、従来の眼科撮影装置においては、前
述のように観察時には固視光源からの可視光を撮影光学
手段の光軸上に乗せる必要がある一方、撮影時にはスト
ロボからの可視光を撮影用CCDに導く必要があるた
め、可動レンズを必要としていた。このため、可動レン
ズの可動範囲や動力源のためのスペースを確保する必要
が生じて眼科撮影装置が大型化したり、眼科撮影装置の
構成が複雑になるという問題があった。
【0010】このような従来の眼科撮影装置における問
題点を解決するために本発明は、撮影対象となる被検眼
の左右別に応じた適正な固視範囲を自動的に設定し、固
視作業を一層簡素化できるようにした眼科撮影装置を提
供することを目的とする。また本発明は、手持ち式の眼
科撮影装置においても、固視の設定を適正に行うことが
できる眼科撮影装置を提供することを目的とする。さら
に本発明は、可動レンズを不要とし、構成が簡易で小型
化できる眼科撮影装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような従来の眼科撮
影装置における問題点を解決するため請求項1記載の本
発明は、被検眼を撮影する撮影手段と、前記被検眼の乳
頭位置を検出し、該乳頭位置が所定の乳頭範囲内にある
か否かを判別することにより、前記被検眼の固視状態が
適正か否かを検出する固視検出手段と、前記固視検出手
段にて前記被検眼の固視状態が適正であると検出され、
かつ、その他の所定の撮影条件を満たした場合に、前記
撮影手段を制御して前記被検眼を撮影する制御手段と、
を備えた眼科撮影装置において、右の被検眼用の前記所
定の乳頭範囲を記憶する第一の記憶部と、左の被検眼用
の前記所定の乳頭範囲を記憶する第二の記憶部と、左右
いずれの被検眼を撮影するのかを判断する左右判断部
と、前記左右判断部にて右の被検眼を撮影すると判断さ
れた場合には、前記第一の記憶部に記憶されている前記
所定の乳頭範囲を前記固視検出手段の乳頭範囲として設
定し、前記左右判断部にて左の被検眼を撮影すると判断
された場合には、前記第二の記憶部に記憶されている前
記所定の乳頭範囲を前記固視検出手段の乳頭範囲として
設定する設定部とを備えたことを特徴として構成されて
いる。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の本発明において、前記固視検出手段は、さらに前
記被検眼の黄斑位置を検出し、前記乳頭位置が前記所定
の乳頭範囲内にあるか否か、及び前記黄斑位置が所定の
黄斑範囲内にあるか否かの双方を判別することにより、
前記被検眼の固視状態が適正か否かを検出すること、を
特徴として構成されている。
【0013】また、請求項3記載の本発明は、請求項2
記載の本発明において、前記第一の記憶部は、さらに右
の被検眼用の前記所定の黄斑範囲を記憶し、前記第二の
記憶部は、さらに左の被検眼用の前記所定の黄斑範囲を
記憶し、かつ、前記設定部は、前記左右判断部にて右の
被検眼を撮影すると判断された場合には、前記第一の記
憶部に記憶されている前記所定の乳頭範囲及び前記所定
の黄斑範囲をそれぞれ前記固視検出手段の乳頭範囲及び
黄斑範囲として設定し、前記左右判断部にて左の被検眼
を撮影すると判断された場合には、前記第二の記憶部に
記憶されている前記所定の乳頭範囲及び前記所定の黄斑
範囲をそれぞれ前記固視検出手段の乳頭範囲及び黄斑範
囲として設定することを特徴として構成されている。
【0014】また、請求項4記載の本発明は、請求項1
乃至3記載の本発明において、装置本体に対する前記被
検眼の位置を検出し、該位置が所定の位置範囲内にある
か否かを判別することにより、前記被検眼の位置が適正
か否かを検出する位置検出手段と、 前記撮影手段にお
ける前記被検眼の像の合焦の程度を検出し、該合焦の程
度が所定の合焦範囲内にあるか否かを判別することによ
り、前記合焦の程度が適正か否かを検出する合焦検出手
段とを備え、 前記制御部は、前記位置検出手段にて前
記被検眼の位置が適正であると検出され、前記合焦検出
手段にて前記合焦の程度が適正であると検出され、か
つ、前記固視検出手段にて前記被検眼の固視状態が適正
であると検出された場合に、前記撮影手段を制御して前
記被検眼を撮影することを特徴として構成されている。
【0015】また、請求項5記載の本発明は、被検眼を
撮影する撮影手段と、前記撮影手段の光軸上に配置した
第一の穴開ミラーを介して前記被検眼を照明する照明手
段と、を備える眼科撮影装置において、赤外光を反射す
ると共に、可視光を透過する波長分離ミラーを前記撮影
手段の光軸上に配置し、該波長分離ミラーを介して前記
被検眼からの反射光を受光し前記被検眼を観察する観察
手段と、前記第一の穴開きミラー、前記撮影手段の光軸
上に配置した第ニの穴開きミラー、若しくは、前記撮影
手段の光軸の近傍に配置したミラーを介して、前記被検
眼に固視標を投影する固視手段とを備えたことを特徴と
して構成されている。
【0016】また、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の本発明において、前記固視手段を前記照明手段の
近傍に配置し、前記固視手段は前記第一の穴開きミラー
を介して前記被検眼に固視標を投影してなることを特徴
として構成されている。
【0017】また、請求項7記載の本発明は、請求項6
記載の本発明において、前記照明手段は、照明光を所定
範囲に絞るリングダイヤフラムを有し、前記固視手段
は、所定のレンズに対して前記リングダイヤフラムの開
口部と略共役な位置に配置した第二の反射ミラーを有
し、該第二の反射ミラーを介して固視標を投影すること
を特徴として構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の眼科
撮影装置の光学系を示した概念図、図2は図1の要部説
明図、図3は被検眼を撮影領域と共に示した説明図、図
4は眼科撮影装置の電気的構成を説明するブロック図、
図5〜7は図4の要部を詳細に示したブロック図であ
る。図1において、眼科撮影装置は、被検眼47の眼底
を照明するための照明光学系30、眼底からの反射光を
撮影用CCD7に導くための撮影光学系29及び眼底か
らの反射光を観察用CCD28に導くための観察光学系
32を有する。
【0019】照明光学系30は、図1に示すように、照
明光源14、750nm以上の光を透過する赤外線透過
フィルタ13、レンズ12、10、8、リングダイヤフ
ラム9、穴開きミラー4から構成されている。照明光源
14から発し赤外線透過フィルタ13を通過した赤外光
は、レンズ12、10を通り、リングダイヤフラム9に
達する。このリングダイヤフラム9は、図2に示すよう
に、小円体9aと、該小円体9aと同心をなす環状体9
bとから形成され、これら小円体9aと環状体9bとの
間の開口部たる通過領域9cを介してのみ光を通過させ
て、光を所定範囲に規制するものである。ここでは、被
検眼47の角膜中心に投影される赤外光を遮断する一
方、角膜周辺に投影される赤外光のみを通過させる。こ
のように規制された赤外光は、レンズ8を通り、穴開き
ミラー4によって反射され、被検眼47に投影される。
【0020】観察光学系32は、照明光学系30により
与えられ眼底から反射してくる赤外光を観察用CCD2
8に導くためのものであり、図1に示すように、750
nm以上の光を反射するハーフミラー6、850nm以
上の光を反射するハーフミラー25、レンズ26及び瞳
分割プリズム27から構成されている。眼底で反射され
た赤外光は、対物レンズ3、穴開きミラー4の中央開口
部、合焦レンズ5を経てハーフミラー6及び25で反射
され、観察用CCD28に眼底の像を結像する。観察用
CCD28に結像された眼底の像は、図3に示すモニタ
91にて表示され検者に観察される。
【0021】図1に示す撮影光学系29は、眼底から反
射してくる可視光を撮影用CCD7に導くためのもので
あり、対物レンズ3及び合焦レンズ5から構成される。
被検眼47には、照明光学系30の光軸上に配置したス
トロボ11からの可視光が与えられ、これが眼底に反射
して対物レンズ3、合焦レンズ5及び750nm以上の
みを反射して可視光を透過するハーフミラー6を通って
撮影用CCD7に眼底の像を結像させる。
【0022】次に、本眼科撮影装置のアライメント調整
について説明する。符号1はアライメント指標光源であ
り、対物レンズ3の周りに配置されている。本実施形態
においてアライメント指標光源1は、その中心波長が9
00nmで、レンズ2により無限大位置で被検眼47に
対向する。被検眼47の角膜で反射したアライメント指
標光1は、角膜表面の焦点位置に虚像を作り、穴開きミ
ラー4で反射され、レンズ8、リングダイアフラム9の
通過領域9cを通り、さらに850nm以上の光を反射
するミラー22、レンズ23、850nm以下の光を反
射するハーフミラー24を通って、観察用CCD28上
に結像される。図3に示すように、観察用CCD28に
結像されたアライメント指標92は、モニタ91にて表
示され検者に観察され、眼科撮影装置と被検眼47との
位置合わせの基準として使用される。
【0023】眼科撮影装置と被検眼47の相対位置が適
正となるのは、穴開きミラー4の対物レンズ3による共
役位置付近に被検眼の角膜表面の焦点位置が位置したと
きである。観察用CCD28の位置と穴開きミラー4の
位置は略共役に設定され、眼科撮影装置と被検眼の相対
位置が適正の時には観察用CCD28の位置にアライメ
ント指標光1の像が結像する。眼科撮影装置と被検眼の
相対位置が眼科撮影装置の光軸方向にずれた時には、ア
ライメント指標光1の像は観察用CCD28上でピンぼ
けとなり、且つその位置がずれる。眼科撮影装置と被検
眼の相対位置が眼科撮影装置の光軸と直角方向にずれた
時には、アライメント指標光1の像は観察用CCD28
上で位置がずれる。上記観察用CCD28上における、
アライメント指標光1の像の位置検出及び位置判定につ
いては後述する。
【0024】次に、本眼科撮影装置におけるピント調整
について説明する。ピント調整装置は、図1に示すよう
に、照明光学系30におけるリングダイヤフラム9の近
傍に、ピント合わせ光源18を備える。スリット状のピ
ント合わせ指標17は、ピント合わせ光源18により照
明され、その像は、レンズ16を通った後、リングダイ
アフラム9の通過領域9cに設けられた小ミラー15で
反射され、レンズ8を通り、穴開きミラー4で反射され
て、対物レンズ3を通り、被検眼47の眼底に投影され
る。
【0025】ピント合わせ指標17は、焦点深度を深く
設定してあり、被検眼視度が変化してもぼけの少ない指
標像が被検眼眼底に作られる。眼底上のピント合わせ指
標像は、対物レンズ3、穴開きミラー4の開口部、合焦
レンズ5を通り、ハーフミラー6、ハーフミラー25で
反射され、レンズ26を通り、瞳分割プリズム27で2
分割された後、観察用CCD28上に結像する。図3に
示すように、モニタ91上には、眼底と共にこの2分割
されたピント合わせ指標93の像が映し出される。合点
時、すなわち観察用CCD28におけるピントが合って
いる時と、非合点時、すなわちそのピントがずれている
時では、2分割されたピント合わせ指標像の間隔が変化
する。上記観察用CCD28における、上記ピント合わ
せ指標像の位置検出及び位置判定については後述する。
【0026】次に、本眼科撮影装置における固視光学系
について説明する。固視光学系は、図1に示すように、
照明光学系30のリングダイアフラム9の近傍に、中心
波長が600nmである2つの固視光源21a、21b
を備える。検査する被検眼の左右いずれかに応じて、2
つの固視光源21a又は21bのいずれかが点灯する。
ここで、左右眼検出の手段は眼科撮影装置と被検者の顔
を保持する額当テーブル等の相対位置を検出するもので
もよいし、眼科撮影装置と被検者の顔の相対位置を光や
超音波により検出するもの等であってもよい。
【0027】点灯された固視光源21a、21bのいず
れかは、レンズ20を通過後、小ミラー19で反射して
レンズ8を通り、穴開きミラー4で反射され、対物レン
ズ3を通って、被検眼に入射する。被検者は検者の指示
に基づいて、入射した固視光源21a、21bのいずれ
かを固視する。上記固視光源21a又は21bにより照
明された被検眼の眼底像は、対物レンズ3 、穴開きミ
ラー4の開口、合焦レンズ5を通り、ハーフミラー6で
反射され、ハーフミラー25を通り、ハーフミラー24
で反射されて観察用CCD28上に結像する。観察用C
CD28における眼底像の位置検出及び位置判定につい
ては後述する。
【0028】図4は、本眼科撮影装置の撮影前における
設定を行うため電気的構成を示すブロック図である。被
検眼の撮影においては、予め被検眼の位置設定、ピント
合わせ及び固視位置設定が必要である。これらの設定が
適正になされているか否かを判定し、その判定に基づい
て眼底の撮影を行うために本眼科撮影装置は、位置判定
部50、合焦判定部60、固視判定部70、制御部80
及び撮影部90を備えている。
【0029】位置判定部50は、検出された装置本体に
対する被検眼47の位置、すなわちアライメントが、所
定の位置範囲内にあるか否かを判別するものである。そ
して被検眼47の位置が所定の位置範囲内にある場合
に、被検眼の位置が適正であることを示す所定の信号
を、制御部80へ出力する。また合焦判定部60は、観
察用CCD28に結像した被検眼47の像の合焦の程度
が、所定の合焦範囲内にあるか否かを判別するものであ
る。そして合焦の程度が所定の合焦範囲内にある場合
に、合焦の程度が適正として、所定の信号を制御部80
へ出力する。
【0030】固視判定部70は、検出した被検眼47の
乳頭位置及び黄斑位置に基づいて、固視位置が適正であ
るか否かを判断するものである。すなわち、固視判定部
70は、被検眼47の乳頭位置が所定の乳頭範囲内にあ
るか否かを判別すると共に、被検眼47の黄斑位置が所
定の黄斑範囲内にあるか否かを判別し、その双方が所定
の範囲内であると判断された場合に、被検眼の固視状態
が適正であるとして所定の出力信号を、制御部80へ出
力する。制御部80は、位置判定部50、合焦判定部6
0及び固視判定部70のすべてから、各々の検出状態が
適切であることを示す出力信号が入力された場合に、撮
影部90に撮影命令を出力する。
【0031】図5は、位置判定部50において被検眼の
位置判定を行うための制御ブロック図である。位置検出
部51は、図1に示した観察用CCD28上のアライメ
ント指標光1の像の位置を検出するものである。アライ
メント指標光1の像の位置は、観察用CCD28上にお
ける座標データとして位置判定部50に送られる。位置
記憶部52には、予めアライメント指標光1の像の位置
として適正な位置のデータが格納されている。具体的に
は、その像の位置として一定の座標範囲が格納される。
位置判定部50は、位置検出部51により検出したアラ
イメント指標光1の像の位置、すなわち被検眼の位置
が、位置記憶部52に格納した座標範囲内にあるか否か
を判断する。そして検出した像の位置が座標範囲内にあ
る場合に、制御部80に被検眼の位置が適正であること
を示す信号を出力する。
【0032】図6は、合焦判定部60において被検眼に
対するピント合わせを行うための制御ブロック図であ
る。合焦検出部61は、図1に示した観察用CCD28
上のピント合わせ指標像の位置を検出するものである。
図3に示すように観察用CCD28上にはピント合わせ
指標像93が2分割して表示されており、図6の合焦検
出部61は、これら2つの像の間隔を合焦値として検出
する。合焦値記憶部62には、2分割されたピント合わ
せ指標の間隔として適正なデータ(以下、これをピント
基準値という)があらかじめ格納されている。
【0033】合焦判定部60においては、上記検出した
合焦値と、ピント合わせ基準値とが比較され、観察中の
間隔がピント合わせ基準値に対し一定の許容範囲内にあ
る場合に、合点が適正になされていると判断する。合焦
判定部60により、被検眼のピントが適正である判断さ
れた場合には、制御部80にピントが適正である旨を示
す信号を出力する。一方、合焦判定部60により、ピン
トが適正になされていないと判断された場合には、制御
部80にピントが適正でない旨を示す信号が出力され
る。この場合制御部80は、合焦レンズ駆動部63を制
御し、観察中の指標の間隔が許容範囲内になるように、
図1に示す合焦レンズ5を前後に移動する。
【0034】図7は、固視判定部70において被検眼の
固視が適正に行われているかを判断するための制御ブロ
ック図である。固視検出部71は、図1の観察用CCD
28に映し出された眼底像から、乳頭位置及び黄斑位置
を検出する。固視検出部71は、観察用CCD28上の
眼底像を画像解析し、各部位の反射率を求めることによ
って乳頭位置及び黄斑位置を認識する。例えば、最も明
るい領域を乳頭部分の位置と認識し、最も暗い領域を黄
斑位置と認識して、これらを眼底像における位置のデー
タとして検出する。
【0035】第二の記憶部たる左眼値記憶部72には、
左眼が被検眼である場合に適正な一定の乳頭範囲及び黄
斑範囲を予め記憶してある。具体的には、左眼を観察し
た場合の、図1の観察用CCD28上における適正な乳
頭位置の所定の座標範囲データと、観察用CCD28上
における適正な黄斑位置の所定の座標範囲データとが格
納されている。なお、以下必要に応じて、乳頭位置の所
定の座標範囲データ及び黄斑位置の所定の座標範囲デー
タをまとめて「固視基準値」とする。
【0036】また、第一の記憶部たる右眼値記憶部73
は、右眼が被検眼である場合に適正な一定の固視範囲を
予め記憶してある。具体的には、左眼値記憶部72の場
合と同様に、右眼を観察した場合の、図1の観察用CC
D28上における適正な乳頭位置の所定の座標範囲デー
タと、観察用CCD28上における適正な黄斑位置の所
定の座標範囲データとが格納されている。一般に乳頭位
置及び黄斑位置はどのような被検者でもほぼ同じである
ため、上記所定の座標範囲データは複数被検者からサン
プルデータを取得することにより容易に求まる。
【0037】図7の左右判断部74は、左右いずれの被
検眼が検査対象となっているのかを判断するものであ
る。ここで、眼科撮影装置と被検者の顔を保持する額当
テーブル等の相対位置を検出することによって被検眼を
判断するように構成してもよいし、眼科撮影装置と被検
者の顔の相対位置を光や超音波により検出するよう構成
してもよい。また、手動式の切替スイッチにより、被検
眼を特定するように構成してもよい。
【0038】被検眼設定部75は、上記左右判断部74
により特定された被検眼に応じて、上記左眼値記憶部7
2のデータ、又は上記右眼値記憶部73のデータのいず
れかを固視判定部70における固視基準値として設定す
るものである。例えば、左右判断部74により被検眼が
左眼であると判断された場合、左眼値記憶部72によ
り、被検者の左眼の乳頭位置のデータ及び黄斑位置のデ
ータが読み出され、固視判定部70に渡される。
【0039】固視判定部70は、固視検出部71で検出
した乳頭位置と黄斑位置が、上記読み出された固視基準
値内にあるかどうか判断する。固視検出部71は、連続
的に被検眼の固視状態を観察し、その結果を固視判定部
70に送り、固視判定部70において、随時、固視基準
値との比較がなされる。固視判定部70により検出値が
固視基準値内であると判断された場合、固視が適正にな
されていることを示す信号が、制御部80に出力され
る。なお、上記左眼値記憶部72及び右眼値記憶部73
に記憶させる固視基準値は、過去の検査時におけるデー
タを格納するようにしてもよいが、この検査時に検者が
操作する撮影準備完了ボタンが押下されたときに、これ
らの記憶部に格納するようにしてもよい。検者は被検者
がその指示に基づいて固視を行なった時に、撮影準備完
了ボタンを押下し、その時点における固視状態を撮影に
適正な位置として記憶させることができる。
【0040】なお、上記位置判定部50、合焦判定部6
0、固視判定部70、制御部80及び被検眼設定部75
等は、マイクロプロセッサ及び該マイクロプロセッサ上
で実行されるプログラムにより実現することができる。
また、上記位置記憶部52、合焦値記憶部62、左眼値
記憶部72及び右眼値記憶部73は、一つの又は複数の
不揮発性ICメモリ又は磁気メモリ等の記憶素子で、こ
れを構成することができる。
【0041】次に、本実施形態における被検眼のアライ
メント調整から撮影までの動作について図1を参照して
説明する。被検者を眼科撮影装置の顎受と額当で固定し
た状態で、検者はアライメント指標光1で照明された被
検眼47の外眼部の像を観察しながら、眼科撮影装置の
概略位置調整を行う。概略位置調整が完了すると、図3
に示すように、眼底像、アライメント指標光源像92及
びピント合わせ指標像93がモニター91上に表示され
る。眼科撮影装置は、図6の合焦検出部61によるピン
ト合わせ指標像93の検出により、自動的に図1の合焦
レンズ5を駆動し、合焦状態にする。
【0042】検者は次いで、被検者に固視指標光源21
を見るように指示する。検者は被検者が固視指標光源2
1を見ていること、すなわち撮影部位が所望の状態であ
ることを確認し、撮影準備完了ボタンを押す。このとき
の固視状態、すなわち被検眼の乳頭位置及び黄斑位置
は、被検眼が左眼である場合は図7の左眼値記憶部72
に、被検眼が右眼である場合には右眼値記憶部73に記
憶される。
【0043】そして図7に示す被検眼設定部75によ
り、左右判断部74の判定に基づいて、左眼値記憶部7
2又は右眼値記憶部73から必要なデータが読み出さ
れ、固視判定部70における固視基準値としてセットさ
れる。眼科撮影装置は撮影準備完了ボタンが押下された
以降のアライメント、ピント及び固視の状態を常時監視
する。そして、位置判定部50、合焦判定部60及び固
視判定部70のすべてから、判定結果が適切であるとの
出力信号が入力されている時、すなわち眼科撮影装置と
被検眼47の相対位置(アライメント)が適正で、眼科
撮影装置による被検眼47の像の合点の程度(ピント)
が適正で、かつ、被検眼47の固視状態が適正になった
時に、被検眼47の眼底像を自動的に一画像撮影する。
【0044】なお、この撮影の際、従来は撮影用の可視
光を撮影用CCD7に到達させるために可動ミラーを可
動させていたが、本願ではその必要はない。これは、図
1に示すように、被検眼47からの反射光を、撮影光学
系29の光軸上から観察光学系32の光軸上へ導く手段
として、単なる反射ミラーでなく、750nm以上のみ
を反射して可視光を透過する波長分離のハーフミラー6
を用いたからである。また固視光源21a、21bの光
を撮影光学系29の光軸を介して被検眼47へ導く手段
として、単なる反射ミラーでなく、穴開きミラー4を用
いたからである。このため図1の眼科撮影装置において
は、ストロボ11にて発光し、被検眼47で反射した撮
影光束が、まず穴開きミラー4の開口部を通過し、さら
にハーフミラー6を透過して、何ら障害なく撮影用CC
D7に到達し、ミラーを可動させる必要がない。
【0045】なお、単に可動ミラーを不要とするためで
あれば、必ずしも穴開きミラー4を用いる必要はなく、
それ以外のミラーを用いて、固視光源21a、21bの
光を被検眼47に導いてもよい。例えば、撮影光学系2
9の光軸上に、穴開きミラー4より大きめの第二の穴開
きミラーを、該穴開きミラー4と並行に設ける。そして
この第二の穴開きミラーにて固視光源21a、21bの
光を反射させ、穴開きミラー4の外側を通って被検眼4
7に投影してもよい。あるいは、小ミラーを撮影光学系
29の光軸の近傍に設け、この小ミラーにて固視光源2
1a、21bの光を反射させ、被検眼47に投影しても
よい。ただし本眼科撮影装置のように、固視光学系を照
明光学系30の近傍に配置し、穴開きミラー4を介して
被検眼47に固視標を投影する場合には、穴開きミラー
4を照明用と固視用に兼用できて、構成が簡易になる。
【0046】本眼科撮影装置では、穴開きミラー4を介
して固視光源21a、21bの光を被検眼47に導くた
め、図1、2に示すように、レンズ8に対して、リング
ダイヤフラム9の通過領域9cと略共役な位置に第二の
反射ミラーたる小ミラー19を配置している。そして、
この小ミラー19を介して固視光源21a、21bの光
を穴開きミラー4に照射し、穴開きミラー4にて反射さ
れた光が被検眼47に投影される。
【0047】さて、これまで本発明の一実施形態につい
て説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定さ
れず、特許請求の範囲に示した技術的思想の範囲内にお
いて種々異なる形態にて実施されてよいものであり、以
下、これら異なる形態について説明する。たとえば、上
記実施形態においては、固視検出部71において乳頭位
置及び黄斑位置の両方を検出して固視判定を行うように
構成したが、据え置き型等撮影状態が安定している眼科
撮影装置においては、乳頭位置のみを検出し、これに基
づいて固視判定を行うように構成することができる。ま
たアライメント検出、合焦検出及び固視検出のすべてを
自動で行う場合について説明したが、アライメント検出
や合焦検出を手動で行ってもよい。
【0048】さらにこれまで説明した「乳頭位置」、
「所定の乳頭範囲」、「黄斑位置」若しくは「所定の黄
斑位置」は、撮影領域中の絶対位置として検出及び設定
してもよいし、任意の基準点に対する相対位置として設
定してもよい。例えば、撮影領域をマトリックス分割し
て、このマトリックスのどのポイントに「乳頭位置」が
存在しているのかを判断することにより乳頭位置を検出
し、またマトリックスのどのポイントに乳頭位置が存在
すべきなのかを記憶させることにより「所定の乳頭範
囲」を設定してもよい。またこのように絶対位置として
検出された乳頭位置に対して黄斑位置がどのような角度
及び距離で存在しているのかを判断することにより黄斑
位置を検出し、絶対位置として設定された所定の乳頭範
囲に対して黄斑位置がどのような角度及び距離で存在す
べきなのかを設定することにより「所定の黄斑範囲」を
設定してもよい。
【0049】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1記載の
本発明によれば、右の被検眼用の前記所定の乳頭範囲を
記憶する第一の記憶部と、左の被検眼用の前記所定の乳
頭範囲を記憶する第二の記憶部と、左右いずれの被検眼
を撮影するのかを判断する左右判断部と、左右判断部に
て右の被検眼を撮影すると判断された場合には、第一の
記憶部に記憶されている所定の乳頭範囲を固視検出手段
の乳頭範囲として設定し、左右判断部にて左の被検眼を
撮影すると判断された場合には、第二の記憶部に記憶さ
れている所定の乳頭範囲を固視検出手段の乳頭範囲とし
て設定する設定部とを備えたことにより、検査する眼が
右眼であるが左眼であるかに応じて、適正な固視範囲を
自動的に設定することができ、左右毎の設定作業を不要
として、固視作業を一層簡易に行うことができる。
【0050】さらに請求項2記載の本発明によれば、固
視検出手段は、さらに被検眼の黄斑位置を検出し、乳頭
位置が所定の乳頭範囲内にあるか否か、及び黄斑位置が
所定の黄斑範囲内にあるか否かの双方を判別することに
より、被検眼の固視状態が適正か否かを検出することに
より、乳頭位置と黄斑位置の両方に基づいて固視の適正
を判断するため、撮影の水平基準が不安定な手持ち式等
の眼科撮影装置においても、適正に固視の設定を行うこ
とができる。
【0051】さらにまた請求項3記載の本発明によれ
ば、第一の記憶部は、さらに右の被検眼用の所定の黄斑
範囲を記憶し、第二の記憶部は、さらに左の被検眼用の
前記所定の黄斑範囲を記憶し、かつ、設定部は、左右判
断部にて右の被検眼を撮影すると判断された場合には、
第一の記憶部に記憶されている乳頭範囲及び黄斑範囲を
それぞれ固視検出手段の乳頭範囲及び黄斑範囲として設
定し、左右判断部にて左の被検眼を撮影すると判断され
た場合には、第二の記憶部に記憶されている乳頭範囲及
び黄斑範囲をそれぞれ固視検出手段の乳頭範囲及び黄斑
範囲として設定することにより、黄斑範囲も検査する眼
が右眼であるが左眼であるかに応じて適正に設定され、
固視作業を一層簡易に行うことができる。
【0052】しかも請求項4記載の本発明によれば、被
検眼の位置が適正か否かを検出する位置検出手段と、合
焦の程度が適正か否かを検出する合焦検出手段とを備
え、制御部は、位置検出手段にて被検眼の位置が適正で
あると検出され、合焦検出手段にて合焦の程度が適正で
あると検出され、かつ、固視検出手段にて被検眼の固視
状態が適正であると検出された場合に、撮影手段を制御
して被検眼を撮影することにより、撮影結果に影響を与
えるすべての条件、すなわちアライメント、ピント及び
固視の条件が揃って初めて撮影が行われることとなるの
で、ミスのない撮影が確実に行なえるという効果が得ら
れる。このことから、検者が眼科撮影装置の操作に不慣
れであっても、良好な撮影画像が得られることとなる。
【0053】しかもまた請求項5記載の本発明によれ
ば、赤外光を反射すると共に、可視光を透過する波長分
離ミラーを撮影手段の光軸上に配置し、該波長分離ミラ
ーを介して被検眼からの反射光を受光し被検眼を観察す
る観察手段と、第一の穴開きミラー、撮影手段の光軸上
に配置した第ニの穴開きミラー、若しくは、撮影手段の
光軸の近傍に配置したミラーを介して、被検眼に固視標
を投影する固視手段とを備えたことにより、可動レンズ
を用いることなく、固視光源からの可視光を被検眼と撮
影手段を結ぶ光軸上に乗せると共に、撮影用光源からの
可視光を撮影手段に導くことが可能となる。そのため、
装置構成を簡略にすることができる。
【0054】さらに請求項6、7記載の本発明によれ
ば、固視手段を照明手段の近傍に配置し、固視手段は第
一の穴開きミラーを介して被検眼に固視標を投影してな
ること等により、観察用光源を照射するための穴開きミ
ラーを固視用のミラーとして兼用でき、固視標用のミラ
ーを別途設ける必要もないので、装置の構成を一層簡易
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における眼科撮影装置の光
学系を示した概念図である。
【図2】図1の照明光学系に配置されたリングダイヤフ
ラムの説明図である。
【図3】被検眼を観察用モニタと共に示す説明図であ
る。
【図4】眼科撮影装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図5】図4の位置判定部において被検眼の位置判定を
行うための制御ブロック図である。
【図6】図4の合焦判定部において被検眼に対するピン
ト合わせを行うための制御ブロック図である。
【図7】図4の固視判定部において被検眼の固視が適正
に行われているかを判断するための制御ブロック図であ
る。
【図8】従来の眼科撮影装置の光学系を示した概念図で
ある。
【符号の説明】
1 アライメント指標光 2、8、10、16、20、23、26 レンズ 3 対物レンズ 4 穴開きミラー 5 合焦レンズ 6 ハーフミラー 7 撮影用CCD 9 リングダイアフラム 11 撮影光源 12 レンズ 13 フィルター 14 観察光源 15、19 小ミラー 17 ピント合わせ指標 18 ピント合わせ光源 21 固視光源 22、24、25 ハーフミラー 27 瞳分割プリズム 28 観察用CCD 29 撮影手段 30 照明手段 31 アライメント手段 32 観察手段 50 位置判定部 51 位置検出部 52 位置記憶部 60 合焦判定部 61 合焦検出部 62 合焦値記憶部 70 固視判定部 71 固視検出部 72 左眼値記憶部 73 右眼値記憶部 74 左右判断部 75 被検眼設定部 80 制御部 90 撮影部 91 モニタ 92 アライメント指標 93 ピント合わせ指標

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼を撮影する撮影手段と、 前記被検眼の乳頭位置を検出し、該乳頭位置が所定の乳
    頭範囲内にあるか否かを判別することにより、前記被検
    眼の固視状態が適正か否かを検出する固視検出手段と、 前記固視検出手段にて前記被検眼の固視状態が適正であ
    ると検出され、かつ、その他の所定の撮影条件を満たし
    た場合に、前記撮影手段を制御して前記被検眼を撮影す
    る制御手段と、を備えた眼科撮影装置において、 右の被検眼用の前記所定の乳頭範囲を記憶する第一の記
    憶部と、 左の被検眼用の前記所定の乳頭範囲を記憶する第二の記
    憶部と、 左右いずれの被検眼を撮影するのかを判断する左右判断
    部と、 前記左右判断部にて右の被検眼を撮影すると判断された
    場合には、前記第一の記憶部に記憶されている前記所定
    の乳頭範囲を前記固視検出手段の乳頭範囲として設定
    し、前記左右判断部にて左の被検眼を撮影すると判断さ
    れた場合には、前記第二の記憶部に記憶されている前記
    所定の乳頭範囲を前記固視検出手段の乳頭範囲として設
    定する設定部と、を備えたことを特徴とする眼科撮影装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固視検出手段は、さらに前記被検眼
    の黄斑位置を検出し、前記乳頭位置が前記所定の乳頭範
    囲内にあるか否か、及び前記黄斑位置が所定の黄斑範囲
    内にあるか否かの双方を判別することにより、前記被検
    眼の固視状態が適正か否かを検出すること、を特徴とす
    る請求項1記載の眼科撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の記憶部は、さらに右の被検眼
    用の前記所定の黄斑範囲を記憶し、前記第二の記憶部
    は、さらに左の被検眼用の前記所定の黄斑範囲を記憶
    し、かつ、前記設定部は、前記左右判断部にて右の被検
    眼を撮影すると判断された場合には、前記第一の記憶部
    に記憶されている前記所定の乳頭範囲及び前記所定の黄
    斑範囲をそれぞれ前記固視検出手段の乳頭範囲及び黄斑
    範囲として設定し、前記左右判断部にて左の被検眼を撮
    影すると判断された場合には、前記第二の記憶部に記憶
    されている前記所定の乳頭範囲及び前記所定の黄斑範囲
    をそれぞれ前記固視検出手段の乳頭範囲及び黄斑範囲と
    して設定すること、を特徴とする請求項2記載の眼科撮
    影装置。
  4. 【請求項4】 装置本体に対する前記被検眼の位置を検
    出し、該位置が所定の位置範囲内にあるか否かを判別す
    ることにより、前記被検眼の位置が適正か否かを検出す
    る位置検出手段と、 前記撮影手段における前記被検眼の像の合焦の程度を検
    出し、該合焦の程度が所定の合焦範囲内にあるか否かを
    判別することにより、前記合焦の程度が適正か否かを検
    出する合焦検出手段とを備え、 前記制御部は、前記位置検出手段にて前記被検眼の位置
    が適正であると検出され、前記合焦検出手段にて前記合
    焦の程度が適正であると検出され、かつ、前記固視検出
    手段にて前記被検眼の固視状態が適正であると検出され
    た場合に、前記撮影手段を制御して前記被検眼を撮影す
    る、ことを特徴とする請求項1乃至3記載の眼科撮影装
    置。
  5. 【請求項5】 被検眼を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段の光軸上に配置した第一の穴開ミラーを介
    して前記被検眼を照明する照明手段と、を備える眼科撮
    影装置において、 赤外光を反射すると共に、可視光を透過する波長分離ミ
    ラーを前記撮影手段の光軸上に配置し、該波長分離ミラ
    ーを介して前記被検眼からの反射光を受光し前記被検眼
    を観察する観察手段と、 前記第一の穴開きミラー、前記撮影手段の光軸上に配置
    した第ニの穴開きミラー、若しくは、前記撮影手段の光
    軸の近傍に配置したミラーを介して、前記被検眼に固視
    標を投影する固視手段と、を備えたことを特徴とする眼
    科撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記固視手段を前記照明手段の近傍に配
    置し、前記固視手段は前記第一の穴開きミラーを介して
    前記被検眼に固視標を投影してなる、ことを特徴とする
    請求項5記載の眼科撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記照明手段は、照明光を所定範囲に絞
    るリングダイヤフラムを有し、前記固視手段は、所定の
    レンズに対して前記リングダイヤフラムの開口部と略共
    役な位置に配置した第二の反射ミラーを有し、該第二の
    反射ミラーを介して固視標を投影すること、を特徴とす
    る請求項6記載の眼科撮影装置。
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