JPH1023459A - アップコンバートビデオ信号処理装置 - Google Patents

アップコンバートビデオ信号処理装置

Info

Publication number
JPH1023459A
JPH1023459A JP8178195A JP17819596A JPH1023459A JP H1023459 A JPH1023459 A JP H1023459A JP 8178195 A JP8178195 A JP 8178195A JP 17819596 A JP17819596 A JP 17819596A JP H1023459 A JPH1023459 A JP H1023459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
signal
vertical
converted
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8178195A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Watanabe
淳一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP8178195A priority Critical patent/JPH1023459A/ja
Publication of JPH1023459A publication Critical patent/JPH1023459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NTSC信号のアップコンバートをFIFO
方式で行いながら、僅かな回路を追加するだけで、ビデ
オ信号をパソコンのCRTに表示する場合に発生する画
面端のノイズを消去し、CRTに表示するべき情報のみ
を表示する。 【解決手段】 メモリ15に書き込んだビデオ信号を読
み出すときに周波数をアップコンバートするアップコン
バートビデオ信号処理装置に、マスク信号発生回路21
と出力制御回路22とを追加する。マスク信号発生回路
21により、アップコンバート出力をCRTに表示した
ときに画面端に生じるノイズを消去するために、ノイズ
期間、信号をマスクするマスク信号bを作成する。マス
ク信号bを出力制御回路22に加え出力制御回路22を
通過するアップコンバート出力を制御して、出力制御回
路22を通過するアップコンバート出力のうちノイズの
乗っている水平帰線消去期間及び垂直帰線消去期間を出
力しないようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NTSC、PAL
等のビデオ信号の周波数をアップコンバートし、そのア
ップコンバート出力をパソコン等のCRTに表示するア
ップコンバートビデオ信号処理装置に係り、特にアップ
コンバート出力を制御することによりCRT表示画面の
画面端に表れるノイズの消去を行うアップコンバートビ
デオ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンの普及により、NTSC、PA
Lなどのビデオ信号をパソコンのCRT上に表示させ
て、パソコンでテレビ(TV)やビデオを見ることがで
きるようにする技術が、アップコンバートビデオ信号処
理技術である。通常、オリジナルのビデオ信号を水平周
波数fH の2倍にアップコンバートし、その出力をパソ
コン等のCRTの画面に表示している ところで、NTSC、PALなどのビデオ信号は垂直同
期信号期間中に文字放送用データを含んでいることがあ
る。また、ビデオテープによる再生信号は同期信号が不
安定なため、特にアップコンバート後の垂直同期信号の
近くの表示が乱れているときがある。さらにCRTの画
面端にノイズの発生している場合がある。
【0003】通常、家庭用のTVなどはオーバスキャン
しているため画枠内にはこれらの表示の乱れは出てこな
い。しかし、パソコンなどのCRTでは、オーバスキャ
ンしていないために、これらのノイズが画枠内に出てき
てしまう。
【0004】これを図7を用いて説明すると、パソコン
等デジタル機器のビデオ(VGA等)の信号1は、信号
端の立上がり、立下がりがシャープになっているため
(図7(b))、CRTの画枠2内にノイズが生じない
(図7(a))。これに対してビデオテープ等のビデオ
信号3は、その録画状態により信号端にノイズまたは文
字放送、情報データを含んでいることがある(図8
(b))。そのような信号をパソコンなどのCRTに表
示させると、図8(a)に示すようにCRTの画枠2内
にノイズが生じてしまう。すなわち、画面上部に文字放
送用データ4がノイズとして映ったり、画面端にノイズ
5が生じてしまうことになる。
【0005】以下、このことを図9に示す従来のアップ
コンバートビデオ信号処理装置で説明する。このアップ
コンバートビデオ信号処理装置の機能は次の通りであ
る。NTSCやPALなどのビデオ信号をRGBデコー
ダ11で復元し、復元したRGB信号をA/D変換回路
13でデジタル信号にA/D変換し、メモリ15に書き
込む。メモリ15に記憶されたデジタル信号は制御回路
(CPU)16によって水平走査周波数の2倍にアップ
コンバートしてメモリ15から読み出され、D/A変換
回路18でデジタル信号からアナログ信号に戻し、ドラ
イバ回路20からCRTに出力する。
【0006】ここでビデオ信号を簡単かつ安価にアップ
コンバートする手法に、メモリをFIFO方式として使
う方法もあるが、FIFO方式では周波数変換をリアル
タイムで垂れ流して行うため、そのままではノイズ消去
ができず、画面端のノイズを含んだ処理となる。
【0007】このため従来はFIFO方式は使わず、図
9に示すように、制御回路16にソフトウェア17を組
み込み、メモリ15に対する制御回路16の制御・演算
に基づいて、周波数変換のタイミング制御とノイズ信号
の消去を併せて行うことが多い。この手法によれば画面
端のノイズを消去することができるが、制御回路16の
制御・演算に基づく非常に複雑な処理を必要とするため
コストが高い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、NT
SC、PALなどのビデオ信号をパソコン等のCRTに
表示しようとする場合、FIFO方式によってビデオ信
号を単にアップコンバートしてCRTに表示するとき
は、ハードウェアが簡単であり、コストも安価である
が、画面端にノイズが生じてしまうという問題があっ
た。これに対して、周波数変換のタイミング、画面制御
をソフトウェアによって行うときは、画面端のノイズを
消去でき、既存の制御回路、周辺回路を用いるためハー
ドウェアの追加も不要であるが、ソフトウェア処理が非
常に複雑となるのでコストが高くなるという問題があっ
た。
【0009】本発明の目的は、上述した相反する従来技
術の問題点を解消して、NTSC、PALなどのビデオ
信号のアップコンバートをFIFO方式で行いながら、
僅かなロジックを追加するだけで、パソコンなどのCR
Tに表示する場合に発生する画面端のノイズを消去し、
CRTに表示するべき情報のみを有効に表示することの
できるアップコンバートビデオ信号処理装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、A/D変換回路でA/D変換して得たNTSCなど
のビデオ信号のデジタル信号をメモリに書き込み、FI
FOメモリからデジタル信号を読み出す際その走査周波
数をFIFO方式でアップコンバートして出力し、この
アップコンバート出力をD/A変換回路でD/A変換し
てアナログ信号に戻しパソコン等のCRTに表示するア
ップコンバートビデオ信号処理装置において、アナログ
信号に戻したアップコンバート出力をCRTに表示する
際に画面端に生じるノイズを消去するために、そのノイ
ズの生じる可能性のあるノイズ期間、デジタル信号のア
ップコンバート出力またはアナログ信号に戻したアップ
コンバート出力をマスクするマスク信号を作成するマス
ク信号発生回路と、マスク信号発生回路からのマスク信
号によりアップコンバート出力を制御して、アップコン
バート出力のうちノイズの生じる可能性のあるノイズ期
間をマスクするようにした出力制御回路とを備えたこと
を特徴とするアップコンバートビデオ信号処理装置であ
る。
【0011】本発明によると、マスク信号発生回路から
マスク信号を出力し、このマスク信号に基づいて出力制
御回路によりアップコンバート出力を制御して、CRT
の表示画面の画面端に表れる表示ノイズを消去するの
で、CRTに表示すべき情報のみを表示することができ
る。また、複雑なソフトウェアによってノイズを消去処
理するのではなく、マスク信号発生回路と出力制御回路
を追設するだけの簡単なハードウェアによってノイズを
消去処理できるので、ノイズ消去が安価にできる。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記マスク信号
発生回路は、アップコンバート出力をCRTに表示する
際に画面の左右端に生じるノイズを消去するために、ノ
イズの生じる可能性のある水平ノイズ期間、アップコン
バート出力をマスクする水平走査マスク信号を出力する
水平走査マスク信号発生回路と、アップコンバート出力
をCRTに表示する際に画面の上下端に生じるノイズを
消去するために、ノイズの生じる可能性のある垂直ノイ
ズ期間、アップコンバート出力をマスクする垂直走査マ
スク信号を出力する垂直走査マスク信号発生回路とを備
えている請求項1に記載のアップコンバートビデオ信号
処理装置である。
【0013】画面端に生じるノイズは、画面の左右端に
生じる水平ノイズと、画面の上下端に生じる垂直ノイズ
とに分かれるので、それぞれのノイズに対して有効な水
平走査マスク信号発生回路と垂直走査マスク信号発生回
路とを備えれば、画面端に生じるノイズを有効に消去で
きる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のアップコンバートビデオ信号処理装置におい
て、前記出力制御回路により制御する信号を、前記アッ
プコンバート出力に代えて、前記A/D回路からメモリ
に書き込むデジタル信号としたアップコンバートビデオ
信号処理装置である。アップコンバートする前の信号に
対しても出力制御回路によるノイズ消去の制御が可能で
ある。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記メモリに書
き込んだデジタル信号を読み出す際、その走査周波数を
NTSCなどのビデオ信号の水平走査周波数fH の2倍
にアップコンバートして出力するようにした請求項2ま
たは3に記載のアップコンバートビデオ信号処理装置に
おいて、前記水平走査マスク信号発生回路は、水平走査
周波数fH の2倍の周波数2fH もしくは2fH に同期
した信号によりリセットされ、リセットされてから91
0fH もしくは1820fH を水平ノイズ期間の始端で
あるノイズ右端までカウントして水平カウントリセット
信号を出力し、この水平カウントリセット信号によりリ
セットされ、リセットされてから前記910fH もしく
は1820fH を水平ノイズ期間の終端であるノイズ右
端までカウントして、前記ノイズの生じる可能性のある
水平ノイズ期間における画面の左右端のノイズを消去す
る水平走査マスク信号を出力する水平カウンタ回路を備
える。
【0016】前記垂直走査マスク信号発生回路は、垂直
同期信号の垂直同期期間の終了時または垂直同期信号の
垂直同期期間の終了時に同期した信号によりリセットさ
れ、リセットされてからfH もしくは2fH を垂直ノイ
ズ期間の始端であるノイズ下部までカウントして垂直カ
ウントリセット信号を出力し、この垂直カウントリセッ
ト信号によりリセットされ、リセットされてから前記f
H もしくは2fH を垂直ノイズ期間の終端であるノイズ
上部までカウントして、前記ノイズの生じる可能性のあ
る垂直ノイズ期間における画面の上下端のノイズを消去
する垂直走査マスク信号を出力する垂直カウンタ回路を
備えているアップコンバートビデオ信号処理装置であ
る。
【0017】画面左右端の水平ノイズを消去するため
に、2fH からカウント開始点を求め、その点からfH
に基づいて形成したカウント周波数910fH もしくは
1820fH を水平カウンタ回路によってカウントする
ことによって、ノイズの生じる可能性のある水平ノイズ
期間の始期と終期とを割りだして、ノイズの生じる可能
性のある水平ノイズ期間の間、信号をマスクする水平走
査マスク信号を出力させ、同様に画面上下端の垂直ノイ
ズを消去するために、垂直同期信号からカウント開始点
を求め、その点からfH もしくは2fH を垂直カウンタ
回路によってカウントすることによって、垂直ノイズ期
間の始期と周期とを割りだして、ノイズの生じる可能性
のある垂直ノイズ期間の間、信号をマスクする垂直走査
マスク信号を出力させるようにしたので、CRTに表示
される画面端に明確な矩形が得られ、それに伴って画面
端に生じるノイズが有効に消去される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0019】図1は本実施の形態のアップコンバートビ
デオ信号処理装置の構成例である。NTSCやPALな
どのビデオ信号をRGBデコーダ11で復元し、復元し
たRGB信号をA/D変換回路13で信号レベルに応じ
たデジタル信号にA/D変換する。このときサンプリン
グクロック発生回路14から出力されるサンプリングク
ロックは14.32MHz程度(910fH 、4f
SC(fSC=3.58MHz:カラーサブキャリア周波
数))である。
【0020】A/D変化されたデジタル信号はメモリ1
5に書き込み記憶する。そして周波数変換タイミングを
FIFO方式により作り、fH の2倍にアップコンバー
トしてメモリ15から読み出す。読み出したアップコン
バート出力は後述する出力制御回路22を通ってD/A
変換回路18でデジタル信号からアナログ信号に戻す。
このときドットクロック発生回路19から出力されるド
ットクロックは28.64MHz程度(1820fH
8fSC相当)である。D/A変換回路18から出力され
るアナログ信号はドライバ回路20からパソコンのCR
Tに出力する。なお、ビデオ信号は同期分離回路12に
も加えられて、垂直、水平の各々の同期信号が分離さ
れ、制御回路16に送られる。
【0021】このようなアップコンバートビデオ信号処
理装置に、アナログ信号に戻したアップコンバート出力
をCRTに表示する際に画面端に生じるノイズを消去す
るために、そのノイズの生じる可能性のあるノイズ期
間、アップコンバート出力をマスクするマスク信号を作
成するマスク信号発生回路21と、マスク信号発生回路
21からのマスク信号によりアップコンバート出力を制
御して、アップコンバート出力のうちノイズの生じる可
能性のあるノイズ期間をマスクするようにした出力制御
回路22とを追加する。この出力制御回路22はデジタ
ルスイッチで構成し、メモリ15とD/A変換回路18
との間に設ける。これによりマスク信号発生回路21で
作られたマスク信号で出力制御回路22に出力イネーブ
ルをかけて、アップコンバート出力のノイズの発生して
いる部分をカットする。
【0022】図2は、前記マスク信号発生回路21の構
成を示したもので、VCO31、分周器32、カウンタ
33から構成される初段部と、アップコンバート出力を
CRTに表示する際に画面の左右端に生じるノイズを消
去するために、ノイズの生じる可能性のある水平ノイズ
期間、アップコンバート出力をマスクする水平走査マス
ク信号を出力する水平走査マスク信号発生回路25と、
アップコンバート出力をCRTに表示する際に画面の上
下端に生じる文字情報などのノイズを消去するために、
ノイズの生じる可能性のある垂直ノイズ期間、アップコ
ンバート出力をマスクする垂直走査マスク信号を出力す
る垂直走査マスク信号発生回路26とを備える。
【0023】マスク信号発生回路の初段部では、水平走
査信号HSYNCの水平走査周波数fH をVCO31に
よって1820fH とし、それを分周器32によって半
分の910fH として、第1水平カウンタ34、第2水
平カウンタ35のカウント信号を形成する。さらにこの
カウント信号の周波数910fH をカウンタ33により
カウントダウンして水平走査周波数fH の2倍の周波数
2fH を得る。
【0024】前記水平走査マスク信号発生回路25は、
水平走査周波数fH の2倍の周波数2fH によりリセッ
トされ、910fH をカウントして水平カウントリセッ
ト信号を出力する第1水平カウンタ34と、この水平カ
ウントリセット信号によりリセットされ、910fH
カウントして前記水平走査マスク信号を出力する第2水
平カウンタ35とを備える。
【0025】前記垂直走査マスク信号発生回路26は、
垂直同期周波数fV をもつ垂直同期信号VSYNCでリ
セットされ、2fH をカウントして垂直カウントリセッ
ト信号を出力する第1垂直カウンタ36と、この垂直カ
ウントリセット信号によりリセットされ、2fH をカウ
ントして前記垂直走査マスク信号を出力する第2垂直カ
ウンタ37とを備えている。
【0026】第2水平カウンタ35から出力される水平
走査マスク信号と、第2垂直カウンタ37から出力され
る垂直走査マスク信号とはOR回路38でORをとら
れ、前記出力制御回路22を制御すべくマスク信号とし
て出力される。
【0027】次に上述したアップコンバートビデオ信号
処理装置によって形成される水平走査マスク信号と垂直
走査マスク信号を図3及び図4のタイミングチャートを
用いて説明する。
【0028】図3は画面左右端のノイズを消去する水平
走査マスク信号(b)に関するタイミングチャートであ
る。(a)はNTSCなどのオリジナルビデオ信号、
(d)は同期分離回路12で同期分離した周波数fH
水平走査信号HSYNC、(e)は水平走査信号HSY
NCを元にVCO31により作られた1820fH
(f)はそれを1/2分周した910fH 、(g)はそ
れを元にカウンタ33で作った2fH である。
【0029】第1水平カウンタ34は2fH (g)でリ
セットされ、その時点から910fH (f)をノイズ右
端(アップコンバート後のビデオ信号のノイズが生じる
可能性のある右端)までカウントする。このカウントア
ップした水平カウントリセット信号(h)で第2水平カ
ウンタ35をリセットし、その時点から水平ノイズ期間
(アップコンバート後のビデオ信号の水平帰線消去期間
にほぼ等しい)をカウントし、水平ノイズ期間の終わり
であるノイズ左端でカウントアップする。このようにし
てリセットによる立下がりとカウントアップによる立上
がりとにより形成される水平走査マスク信号(b)が第
2水平カウンタ35より出力される。水平走査マスク信
号が出力されると、その水平走査マスク信号の“L”の
期間は、アップコンバートビデオ信号が前記出力制御回
路22によって通過を阻止されるため、アップコンバー
ト後のマスク前のビデオ信号(c′)の左右方向のノイ
ズが消去され、これに2fH を重畳させると(c)のよ
うに信号端がしっかりした左右端にノイズのない綺麗な
出力ビデオ信号が得られる。
【0030】このように画面の左右端のノイズを消去す
る水平走査マスク信号は、910fH をノイズ右端から
ノイズ左端までの水平ノイズ期間数えてやることで簡単
に作ることができる。
【0031】図4は画面上下端のノイズを消去する垂直
マスク信号(k)に関するタイミングチャートである。
(d)は水平走査周波数fH をもつ水平走査信号HSY
NC、(i)は垂直同期周波数fV をもつ垂直同期信号
VSYNCである。
【0032】第1垂直カウンタ36はfV のVSYNC
の垂直同期期間の立上がりでリセットされ、その時点か
ら2fH のカウントを開始して、ノイズ下部(垂直帰線
消去期間の開始点にほぼ等しい)までカウントし、その
カウントアップした垂直カウントリセット信号(j)で
第2垂直カウンタ37をリセットする。第2垂直カウン
タ37は、リセット後、fH をカウントしてノイズ下部
からノイズ上部(垂直帰線消去期間の終了点にほぼ等し
い)までの垂直ノイズ期間(垂直帰線消去期間にほぼ等
しい)をカウントしてカウントアップ信号を出力し、こ
れによりリセットによる立下がりとカウントアップによ
る立上がりとにより形成される垂直走査マスク信号
(k)が第2垂直カウンタ37より出力される。垂直走
査マスク信号が出力されると、その垂直走査マスク信号
の“L”の期間は、アップコンバートビデオ信号が前記
出力制御回路22によって通過を阻止されるため、アッ
プコンバート後のマスク前のビデオ信号(c′)の上下
方向のノイズが消去され、これに垂直同期信号などの必
要な信号を重畳させると上下端にノイズのない出力ビデ
オ信号が得られる。
【0033】このように画面の上下端のノイズを消去す
る垂直走査マスク信号は、2fH をノイズ下部からノイ
ズ上部まで数えることで簡単に作ることができる。
【0034】上述した本実施の形態では、メモリ15を
使ってアップコンバートを行うようにしたので、コスト
が安価であり、またマスク信号発生回路21と出力制御
回路22を追加するだけで、ソフトウェアを使用するこ
となく、画面端のノイズ制御を行うようにしたので、テ
レビやビデオテープなどの信号をパソコンなどのCRT
に表示する場合に発生する画面端のノイズを消去し、C
RTに表示するべき情報のみを簡単に表示することので
きる。
【0035】なお、上述した実施の形態では、水平走査
マスク信号(b)を形成する際、水平ノイズ期間をカウ
ントする信号に910fH を用いたが、1820fH
用いてカウントしてもよい。また、第1水平カウンタ3
4をリセットする信号に2fH を用いたが、2fH に同
期した信号でもよい。また、垂直走査マスク信号を形成
する際、垂直同期信号VSYNCの垂直同期期間の終了
時に第1垂直カウンタ36をリセットするようにした
が、垂直同期信号の垂直同期期間の終了時に同期した信
号によりリセットしてもよい。また、垂直走査ノイズ期
間をカウントする信号に2fH を用いたが、fH を用い
てカウントしてもよい。
【0036】また、上述した実施の形態では出力制御回
路22をメモリ15とD/A変換回路18との間に設け
て、出力制御回路22により制御する信号をデジタルの
アップコンバート出力としたが、図5に示すようにD/
A変換回路18とドライバ回路20との間に設けて、出
力制御回路22により制御する信号をアナログ信号に戻
したアップコンバート出力としても、あるいは図6に示
すようにA/D変換回路13とメモリ15との間に設け
て、アップコンバートする前のデジタル信号としてもよ
い。なお、図5のようにD/A変換回路18とドライバ
回路20との間に出力制御回路22を設ける場合は、出
力制御回路22はデジタルスイッチではなく、ビデオ又
はアナログスイッチを用いる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、簡単なハードウェアを
追加するだけでよいため、複雑なソフトウェアを使用し
ていた従来のものに比してアップコンバート出力のノイ
ズ消去が安価に実現できる。また、明確な矩形の画面表
示になるようにアップコンバート後のビデオ信号に含ま
れているノイズ部を有効に消去するので、テレビやビデ
オをパソコンのCRTで見てもパソコン画面と比べて違
和感のない画面を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるアップコンバートビ
デオ信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のマスク信号発生回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】水平方向のノイズ消去を説明するタイミングチ
ャートである。
【図4】垂直方向のノイズ消去を説明するタイミングチ
ャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態によるアップコンバー
トビデオ信号処理装置例の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態によるアップコ
ンバートビデオ信号処理装置の構成例を示すブロック図
である。
【図7】パソコン等のCRT画面にパソコン等のデジタ
ル機器のビデオ信号を映し出す場合の説明図であり、
(a)は表示画面、(b)はビデオ信号を示す。
【図8】ビデオテープ等のビデオ信号をアップコンバー
トしてパソコン等のCRTに映し出す場合の説明図であ
り、(a)は表示画面、(b)はビデオテープ等のノイ
ズの乗ったビデオ信号を示す。
【図9】従来例によるアップコンバートビデオ信号処理
装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
13 A/D変換回路 15 メモリ 16 制御回路 18 D/A変換回路 21 マスク信号発生回路 22 出力制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A/D変換回路でA/D変換して得たNT
    SCなどのビデオ信号のデジタル信号をメモリに書き込
    み、メモリからデジタル信号を読み出す際、その走査周
    波数をFIFO方式でアップコンバートして出力し、こ
    のアップコンバート出力をD/A変換回路でD/A変換
    してアナログ信号に戻しパソコン等のCRTに表示する
    アップコンバートビデオ信号処理装置において、 アナログ信号に戻したアップコンバート出力をCRTに
    表示する際に画面端に生じるノイズを消去するために、
    そのノイズの生じる可能性のあるノイズ期間、アップコ
    ンバート出力をマスクするマスク信号を作成するマスク
    信号発生回路と、 マスク信号発生回路からのマスク信号によりアップコン
    バート出力を制御して、アップコンバート出力のうちノ
    イズの生じる可能性のあるノイズ期間をマスクするよう
    にした出力制御回路とを備えたことを特徴とするアップ
    コンバートビデオ信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記マスク信号発生回路は、アップコンバ
    ート出力をCRTに表示する際に画面の左右端に生じる
    ノイズを消去するために、ノイズの生じる可能性のある
    水平ノイズ期間、アップコンバート出力をマスクする水
    平走査マスク信号を出力する水平走査マスク信号発生回
    路と、アップコンバート出力をCRTに表示する際に画
    面の上下端に生じるノイズを消去するために、ノイズの
    生じる可能性のある垂直ノイズ期間、アップコンバート
    出力をマスクする垂直走査マスク信号を出力する垂直走
    査マスク信号発生回路とを備えている請求項1に記載の
    アップコンバートビデオ信号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のアップコンバー
    トビデオ信号処理装置において、前記出力制御回路によ
    り制御する信号を、前記アップコンバート出力に代え
    て、前記A/D回路からメモリに書き込むデジタル信号
    としたアップコンバートビデオ信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記メモリに書き込んだデジタル信号を読
    み出す際、その走査周波数をNTSCなどのビデオ信号
    の水平走査周波数fH の2倍にアップコンバートして出
    力するようにした請求項2または3に記載のアップコン
    バートビデオ信号処理装置において、前記水平走査マス
    ク信号発生回路は、 水平走査周波数fH の2倍の周波数2fH もしくは2f
    H に同期した信号によりリセットされ、リセットされて
    から910fH もしくは1820fH を水平ノイズ期間
    の始端であるノイズ右端までカウントして水平カウント
    リセット信号を出力し、この水平カウントリセット信号
    によりリセットされ、リセットされてから前記910f
    H もしくは1820fH を水平ノイズ期間の終端である
    ノイズ右端までカウントして、前記ノイズの生じる可能
    性のある水平ノイズ期間における画面の左右端のノイズ
    を消去する水平走査マスク信号を出力する水平カウンタ
    回路と、 前記垂直走査マスク信号発生回路は、垂直同期信号の垂
    直同期期間の終了時または垂直同期信号の垂直同期期間
    の終了時に同期した信号によりリセットされ、リセット
    されてからfH もしくは2fH を垂直ノイズ期間の始端
    であるノイズ下部までカウントして垂直カウントリセッ
    ト信号を出力し、この垂直カウントリセット信号により
    リセットされ、リセットされてから前記fH もしくは2
    H を垂直ノイズ期間の終端であるノイズ上部までカウ
    ントして、前記ノイズの生じる可能性のある垂直ノイズ
    期間における画面の上下端のノイズを消去する垂直走査
    マスク信号を出力する垂直カウンタ回路とを備えている
    アップコンバートビデオ信号処理装置。
JP8178195A 1996-07-08 1996-07-08 アップコンバートビデオ信号処理装置 Pending JPH1023459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8178195A JPH1023459A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 アップコンバートビデオ信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8178195A JPH1023459A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 アップコンバートビデオ信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1023459A true JPH1023459A (ja) 1998-01-23

Family

ID=16044254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8178195A Pending JPH1023459A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 アップコンバートビデオ信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1023459A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002199242A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Sanyo Electric Co Ltd 垂直ランプ波発生回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002199242A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Sanyo Electric Co Ltd 垂直ランプ波発生回路
JP4592181B2 (ja) * 2000-12-25 2010-12-01 三洋電機株式会社 垂直ランプ波発生回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6504577B1 (en) Method and apparatus for display of interlaced images on non-interlaced display
EP1115105B1 (en) Projection display with on-screen display and compensation of image distortions
US4599611A (en) Interactive computer-based information display system
US5896179A (en) System for displaying computer generated images on a television set
US5418576A (en) Television receiver with perceived contrast reduction in a predetermined area of a picture where text is superimposed
US6091459A (en) On-screen-display circuit
JP3289892B2 (ja) 信号切換出力装置
JPH1023459A (ja) アップコンバートビデオ信号処理装置
JP2924611B2 (ja) テレビジョン受像機及びオンスクリーン信号発生装置
US5729247A (en) Screen display device
JP3259627B2 (ja) 走査線変換装置
JP2894232B2 (ja) 文字情報重畳装置
KR100405275B1 (ko) 문자표시장치
JPH0292077A (ja) 映像信号表示装置
JPH06217199A (ja) キャプションデコーダ装置
KR100798593B1 (ko) 후면 투사 방식 모니터의 영상표시 처리장치
JPH06165086A (ja) ビデオ信号処理装置
KR0163555B1 (ko) 영상처리 시스템의 자막표시 제어방법 및 장치
KR950016333A (ko) 와이드 스크린 텔레비전에서 컴퓨터 모니터의 에뮬레이션 방법 및 장치
KR0123769B1 (ko) 16 : 9 화면에서의 픽쳐 인 픽쳐 표시회로
JPS63144665A (ja) テレビジヨン映像中に文字等を表示する方法
JPS5958472A (ja) 映像表示装置
JPH048080A (ja) 画像表示装置
JPS62130082A (ja) テレビジヨン受像機
JPH01143580A (ja) 文字放送受信装置