JPH1023448A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

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JPH1023448A
JPH1023448A JP8170311A JP17031196A JPH1023448A JP H1023448 A JPH1023448 A JP H1023448A JP 8170311 A JP8170311 A JP 8170311A JP 17031196 A JP17031196 A JP 17031196A JP H1023448 A JPH1023448 A JP H1023448A
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Taketo Tsukioka
健人 月岡
Tateo Osawa
健郎 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高品位なカラー画像信号を生成するカラー画像
処理装置を提供する。 【解決手段】複数の色信号のうち少なくとも1つ以上の
色信号が欠落する撮像画素を有する二板式カラースチル
カメラ100から得られた色信号を処理するカラー画像
処理装置において、撮像画素の色信号に関する配置情報
を格納するフィルタ配置情報保持RAM105と、二板
式カラースチルカメラ100から得られた色信号に関し
て所定領域の色信号間の空間的相関情報を生成するデー
タサーバ102、色相関推定部109と、フィルタ配置
情報保持RAM105に格納された色信号に関する配置
情報と、データサーバ102、色相関推定部109によ
って生成された色信号間の空間的相関情報とに基づき、
所定領域内の欠落する色信号を補間する部分補間行列計
算部112、線形演算部113を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像処理装置
に関し、少なくとも1つ以上の色信号が欠落する撮像画
素を有する撮像手段から得られた信号を処理するカラー
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位なカラー画像を撮像するには、高
い空間解像度で各位置につき少なくとも三つの異なる光
の波長帯で情報を集める必要がある。この条件を満たす
装置構成として、従来から分光系と高画素数の撮像素子
三枚とを用いたいわゆる三板方式の撮像装置が用いられ
てきた。しかしこの装置構成は高価であるため、カラー
画像を撮像するより安価な構成として、モザイク色フィ
ルタを用いた単板CCD撮像素子や、一枚はG(緑)フ
ィルタ、もう一枚はR(赤)とB(青)のモザイクフィ
ルタを用いて計2枚のCCDで撮像を行う二枚方式のカ
ラーカメラが用いられてきた。
【0003】また三枚方式であるが安価な低解像度の撮
像素子を用い、それらをずらして配置することで空間解
像度を上げる試みもなされてきた。しかし、これらの方
式では最終的に生成される画像としては画素ごとに全て
の色成分情報は得られず、情報の欠落が生じる。そのた
め、欠落している情報を補うための種々の補間、補正法
が提案されてきた。従来提案された手法は注目画素の近
傍の他の画素値から線形補間により値を求めるものが多
いが、大別すると二種類に分類できる。
【0004】第1の従来技術は色成分独立に補間を行う
ものである。例えば、特開昭61−501423号公報
は、原色RGBモザイクフィルタのG成分に特化した補
間法を開示している。この方法では、G成分の欠落を復
元するに際し、欠落画素周辺の3×3近傍内のG画素の
値を用いて近傍を平坦部か稜か筋か隅かに分類する。そ
して、この分類結果に応じて最適な線形補間係数を選択
し、欠落画素を線形補間により求めている。
【0005】一方、第2の従来技術は異なる色成分の画
素値を関連づけて補間を行うものである。例えば特開平
5−56446号公報は、局所領域では輝度成分の変化
に対して色差成分の変化が少ないという仮定のもとで、
色成分同士を関連づけて補間を行う方法を開示してい
る。この方法では、ある位置の欠落色成分を回復するに
あたり、近傍における色成分の低域成分間の比を求め、
その比に基づいて当該位置に存在する色成分から欠落色
成分を計算している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の撮像装置はいずれも、欠落色成分を十分に補間
することができず、偽色が発生したりして高品位のカラ
ー画像信号を得ることができなかった。
【0007】本発明のカラー画像処理装置はこのような
課題に着目してなされたものであり、その目的とすると
ころは、色信号間の空間的相関情報を用いて欠落色成分
を補間することにより、より高品位のカラー画像信号を
生成することができるカラー画像処理装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係るカラー画像処理装置は、複数の
色信号のうち少なくとも1つ以上の色信号が欠落する撮
像画素を有する撮像手段から得られた色信号を処理する
カラー画像処理装置において、上記撮像画素の色信号に
関する配置情報を格納する格納手段と、上記撮像手段か
ら得られた色信号に関して所定領域の色信号間の空間的
相関情報を生成する色相関情報生成手段と、上記格納手
段に格納された色信号に関する配置情報と、上記色相関
情報生成手段によって生成された色信号間の空間的相関
情報とに基づき、上記所定領域内の欠落する色信号を補
間する補間手段とを具備する。
【0009】また、第2の発明に係るカラー画像処理装
置は、複数の色信号のうち少なくとも1つ以上の色信号
が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得られた色信
号を処理するカラー画像処理装置において、上記撮像画
素の色信号に関する配置情報と、被写体に関して予め得
られた色信号間の空間的相関情報とに基づき算出された
補間行列を保持する補間行列保持手段と、この補間行列
保持手段に保持された補間行列を用いて、上記撮像手段
から得られた色信号の所定領域内の情報に対して線形演
算により補間を行う線形補間手段とを具備する。
【0010】また、第3の発明に係るカラー画像処理装
置は、第2の発明に係るカラー画像処理装置において、
上記補間行列保持手段は着脱可能である。すなわち、第
1の発明に係るカラー画像処理装置は、複数の色信号の
うち少なくとも1つ以上の色信号が欠落する撮像画素を
有する撮像手段から得られた色信号を処理するカラー画
像処理装置において、まず、上記撮像画素の色信号に関
する配置情報を格納手段に格納するとともに、上記撮像
手段から得られた色信号に関して所定領域の色信号間の
空間的相関情報を色相関情報生成手段によって生成す
る。そして、上記格納手段に格納された色信号に関する
配置情報と、上記色相関情報生成手段によって生成され
た色信号間の空間的相関情報とに基づき、上記所定領域
内の欠落する色信号を補間手段によって補間するように
する。
【0011】また、第2の発明に係るカラー画像処理装
置は、複数の色信号のうち少なくとも1つ以上の色信号
が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得られた色信
号を処理するカラー画像処理装置において、まず、上記
撮像画素の色信号に関する配置情報と、被写体に関して
予め得られた色信号間の空間的相関情報とに基づき算出
された補間行列を補間行列保持手段に保持する。次に、
この補間行列保持手段に保持された補間行列を用いて、
上記撮像手段から得られた色信号の所定領域内の情報に
対して線形演算手段によって線形演算を施して補間を行
なうようにする。また、第3の発明に係るカラー画像処
理装置は、第2の発明に係るカラー画像処理装置におい
て、上記補間行列保持手段は装置に対して着脱される。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態の第1
の概略を説明する。本実施形態では先験的に得られた色
信号間の空間的相関情報に関する知識に基づき、撮像手
段によって被写体を撮像したときに欠落する色信号成分
を補間するものである。以下に、補間に際して先験的な
色成分間の空間的相関情報を用いたときの作用について
述べる。以下の説明では、二次元領域で値をもつ情報
を、行ごとに値を並べた1次元のベクトルとして表現す
る。所定領域に関して、撮像手段を通じて、n種類の色
信号が観測されたとする。観測された各色信号をgi
(iは色成分を表わす添え字)、各画素位置でまったく
色成分の欠落が生じない場合に得られる色信号をfi
する。撮像手段にモザイクフィルタを用いている場合は
対応する色フィルタのない画素位置でのgi の値は0と
なる。欠落の生じ方を明らかにするために、各色信号に
ついて、各画素位置における値の有無(あれば1、なけ
れば0)、あるいはその位置の色フィルタの対応する色
成分に対する透過率を表わす行列Hi を定義する。Hi
を用いると、所定領域のfi とgi の関係はgi =Hi
i とかける。ここで全ての色成分をまとめて扱うこと
にすると、原画像と観測画像の関係は、
【0013】
【数1】 となる。本実施形態では、情報の欠落を含む画像に関す
る欠落情報の補間を、このように全ての色成分をまとめ
た観測画像を表わすベクトルgから、所定の規範のもと
で全ての色成分をまとめた原画像fに対する推測画像f
e を作成することにより行う。望ましい規範としては、
例えば、推測画像fe と原画像fの平均最小自乗誤差を
最小にする方法が考えられる。具体的な推定手法とし
て、gからfを線形に推定する場合をとりあげる。この
場合推測画素fe はある行列Pを用いてfe =Pgと表
現される。推測画像fe と原画像fの平均最小自乗誤差
<|f−fe2 >を最小にするという規範を用いる
と、行列Pの満たすべき条件は
【0014】
【数2】 となる。この式を解くと、
【0015】
【数3】 となる。ここで、Rfgはfとgの相互相関行列、Rgg
観測画像gの自己相関行列であり、<>は集合平均を表
す。また、Rffは原画像fの自己相関行列である。
(3)式の解は行列Hによっては一意に定まる保証はな
いが、その場合でもRggの一般逆行列を用いたり、行列
Pに関する所定の制約を設けたりすることで解くことが
できる。
【0016】この例で示されるように、事前に原画像の
色信号間の空間的相関情報に関する知識が得られている
場合には所定の最適化規範に従う最適な補間画像を得る
ことができ、経験的に得られた知識に基づいた他の補間
法に比して高い精度での補正が可能である。また、すべ
ての色成分をまとめて扱う場合、上式(3)中の原画像
の自己相関は、
【0017】
【数4】 (Rijは色成分iとjの相互相関行列)と書けるので、
あらかじめ原画像の色信号間の相互相関に関する先験的
な知識が得られている場合にはその知識を有効に活用す
ることができる。また、先験的知識がない場合でも、一
般の自然画像では各成分が完全に無相関と思われること
は少ないため、色成分を独立に扱う場合と比較して
(3)式におけるRggの推定精度を高めることができ、
更に全観測画像の情報を有効に活用できる。
【0018】次に第2の概略を説明する。全ての色信号
をまとめた観測画像gから、推測画像fe と原画像fの
最小自乗誤差|f−fe2 を最小にするように線形推
定を行なう場合は、第1の概略で述べたように、(3)
式を満たす行列Pを用いてfe =Pgとかける。観測画
像gに対する原画像の色信号間の相関行列Rffがあらか
じめわかっている場合は、(3)式から一般逆行列を用
いて求めることができる。すなわち、 P=RffH(HRffH)-1 (5) と解ける。ここでPを事前に計算しておくことができ、
観測画像gとの行列積をとるだけで補間が完了する。
【0019】第2の概略の作用は補間手段の動作以外は
第1の概略と同じである。第2の概略における補間手段
では、補間行列計算手段が先験的な情報より求められた
原画像の色信号間の空間的相関情報Rffと格納手段に格
納されたフィルタ配置情報Hを用いて(5)式のPを補
間行列として計算するか、あるいはあらかじめ(5)式
で計算され格納されているPを読み出す。そして、線形
補間手段によって所定領域内の色信号と、補間行列計算
手段から得られた補間行列との行列積Pgを計算するこ
とにより補間を行う。
【0020】次に第3の概略を説明する。上記所定領域
がm×m画素からなる場合は、各色成分ベクトルはm×
m行1列になる色成分がn個あるとすれば、全ての色成
分を合わせた画像ベクトルはn×(m×m)行1列のベ
クトルである。(5)式で求めた補間行列はn×(m×
m)次正方行列となる。これに対し、(5)式右辺の逆
行列を
【0021】
【数5】 のように、m×m次の正方小行列{Vij}を用いて表現
すると、色成分iの推測画像は
【0022】
【数6】 と書ける。ここでQijはm×m次正方行列で、すべて観
測画像とは独立に計算しておける。ここではQijを部分
補間行列と呼ぶ。(7)式を各iについて順に計算すれ
ば、線形演算に必要なメモリはfe =Pgを直接計算し
た場合と比較してn2 分の1に減少する。実際は、観測
される色成分gj は画素が欠落しているため全ての列に
ついてQijを保持しておく必要はなく、さらにワークエ
リアを少なくすることができる。
【0023】第3の概略の作用は、補間手段の動作以外
は上記した第1の概略と同じである。第3の概略におけ
る補間手段では、補間行列計算手段が(7)式に従って
ijと、格納手段に格納されたフィルタ配置情報Hとを
用いて部分補間行列Qを計算するか、あるいはあらかじ
め(7)式を用いて計算され格納されている補間行列Q
を読み出す。色成分取得手段は所定領域内の画素値を色
成分ごとに読み出す。線形補間手段は色成分取得手段よ
り得られた所定領域の色成分画像gj と部分補間行列計
算手段より得られた(7)式中の対応する部分補間行列
ijを用いて推定色成分画像fe i を計算する。以下に
第4の概略を述べる。第2の概略で述べた原画像の線形
推定
【0024】
【数7】 においては、(5)式に従えばPを事前に計算しておく
ことができたが、(5)式のままの補間行列を用いる
と、補間時に観測画像を色成分画像ごとに並べてgを作
る必要がある。そこで、(5)式でPを求めた後、以下
のように変形を行って補間に都合の良い形にする。
【0025】色成分ごとの観測画像gi はHi に対応す
る欠落を含むため0の要素が含まれているが、各位置に
は少なくとも一つの色成分が存在することから、gi
0になる位置で値をもつ色成分画像gj が必ずある。ま
た、信号が一つ以上のモザイクフィルタで得られ、撮像
手段が各画素を所定の順序で読み出すものとすれば、g
i が0になる位置でgj のどの画素が撮像手段により読
み出されるのかもわかる。そこで、gi の0となる各画
素位置について、対応するPの列と、その位置で読み出
されるgj の画素に対応するPの列を交換する操作を繰
り返して、(8)式を
【0026】
【数8】 と変形することができる。ここで、sは撮像手段から出
力される信号そのものである。撮像手段の色信号配置に
関する情報は、上記の列の交換操作の結果、すべてPe
に含まれることになる。そのため、事前にPe を観測画
像とは独立に計算しておくことで、補間時には撮像手段
の色信号配置情報は不要となり、装置構成を簡単化でき
る。
【0027】変形した補間行列Pe を用いる場合の撮像
装置の動作は以下のようになる。被写体を撮像手段が撮
像すると、撮像手段により全ての色信号が存在しない信
号が生成される。補間行列保持手段は、あらかじめ計算
されたPe を保持している。補間手段は、補間行列保持
手段から補間行列を読み出し、撮像手段から得られた所
定サイズの領域内の信号と直接行列演算を行って補間画
像を生成する。画像の全ての領域について補間手段によ
る処理が繰り返される。
【0028】以下に、撮像手段の色信号配置をランダム
に構成する第5の概略を述べる。上記した第1の概略に
おける(3)式に例示されたように、補間行列を求める
にはRggの逆行列の特異性が小さい事が望ましい。モザ
イクフィルタで撮像が行われる場合には、Rggには、原
画像の自己相関Rffの各要素Xijのうち、Hのiおよび
j列がともに0でないものだけが伝達され、Rggはその
他の位置では値は0となる。すなわち、Rggの特異性は
モザイクフィルタのパターンを表わすHとRffの関係に
依存する。特異生が大きくなるのはモザイクパターンH
の持つ周期性と原画像の持つ周期性が類似してしまった
場合で、最悪の条件ではRggに伝達されたRffが全て同
じ値となり、Rggのランクは1に低下してしまう。そこ
で、どのような原画像に対してもRggの特異性が大きく
変動しないという観点から考えると、Hの非ゼロ要素の
自己相関が周期性を持たないこと、すなわちランダムに
分布していることが望ましい。特に事前に求められる補
間行列以外に変更を要しない場合、ランダムにすること
によるデメリットは非常に小さい。
【0029】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を詳細に説明する。まず、第1実施形態について説明す
る。図1は第1実施形態に係るカメラシステムの構成を
示す図であり、Gフィルタ付CCD100aとR/B市
松モザイクフィルタ付CCD100bとを有する二板式
カラースチルカメラ(以下、カメラ部と呼ぶ)100
と、カラー画像処理装置101と、データサーバ102
とから構成されている。すなわち、カメラ部100は画
像入力端子103とフィルタ配置情報入力端子104と
を介してカラー画像処理装置101に接続されている。
カメラ部100とカラー画像処理装置101の着脱は自
由であり、カメラシステムのカメラ部100は別の撮像
系、例えば単板モザイクフィルタCCDカメラや三板式
カメラなどに置き換えることもできる。ただし、カラー
画像処理装置101のフィルタ配置情報入力端子104
へ撮像系の色フィルタ配置情報を提供するために、カメ
ラ部100はフィルタ配置情報保持ROM100dを備
えている。また、データサーバ102は色相関・補正情
報通信端子108を介してカラー画像処理装置101と
接続されているが、接続形態は実際のケーブルによるも
のでもよいし、通信回線によるものでもよい。
【0030】カラー画像処理装置101には上記した三
つの端子があるが、カメラ部100からの入力を受ける
端子のうち、画像入力端子103には入力される画像を
蓄える画像メモリ106が接続され、この画像メモリ1
06は処理結果出力用の画像出力端子114に接続され
るとともに、ブロックI/O部107を介してブロック
バッファ111に接続されている。一方、フィルタ配置
情報入力端子104はフィルタ配置情報保持RAM10
5に接続されている。
【0031】さらに、データサーバ102との入出力を
行う色相関・補正情報通信端子108は色相関推定部1
09を介して部分補間行列計算部112に接続されると
ともに、補正情報バッファ110を介して部分補間行列
計算部112に接続されている。色相関推定部109と
部分補間行列計算部112とはさらにフィルタ配置情報
保持RAM105からも入力を受ける。部分補間行列計
算部112は線形演算部113に部分補間行列を出力す
べく接続されている。この線形演算部113はさらにブ
ロックバッファ111中の色成分ブロックバッファ11
1aからも入力を受け、ブロックバッファ111中の復
元ブロックバッファ111bに出力信号を出力する。
【0032】以下に、上記した構成のカメラシステムの
作用を説明する。図1においては、実線が画像データの
流れ、点線がその他の情報の流れを表わしている。カメ
ラ部100によって被写体を撮像すると、カメラ部10
0内のGフィルタ付CCD100aおよびR/B市松モ
ザイクフィルタ付CCD100bから画像信号が出力さ
れる。この画像信号はA/D変換部100cによってデ
ジタル化されてカラー画像処理装置101の画像入力端
子103に入力され、画像メモリ106に全て格納され
る。このとき、カメラ部100のフィルタ配置情報保持
ROM100dからは各色信号の欠落を表わす行列Hi
が読み出されて、カラー画像処理装置101のフィルタ
配置情報入力端子104に出力される。カラー画像処理
装置101はこの情報をフィルタ配置情報保持RAM1
05に保持する。
【0033】カメラ部100からの入力が終わると、制
御部115は所定サイズの領域を設定する。所定領域が
定まると、まず所定領域の色信号間の相関が近似的に計
算され、相関情報のデータベースをもつデータサーバ1
02と交信することで、補間行列計算の準備が整えられ
る。
【0034】以下の説明では、自然画像の相関行列を近
似できるようなパラメータ表示の関数があらかじめ格納
されているものとする。ブロックI/O部107は、フ
ィルタ配置情報保持ROM105に記憶されたデータに
基づいて所定領域から色成分ごとの信号gi を読み出す
機能を有する。ブロックI/O部107は、全ての二つ
の色信号の組(gi ,gj )について、画像メモリ10
6から制御部115に指定された所定領域の画像を順次
読み出して色成分ブロックバッファ111aに格納す
る。
【0035】色相関推定部109は、ブロックバッファ
111に書き込まれた色成分ごとの観測画像gi とgj
からgij t を計算し、観測画像の相関行列とみな
す。そして、計算結果を予め求められたパラメータ表示
の関数にあてはまることで、推定される原画像の近似的
な色相関パラメータベクトルBe ijを計算する。色相関
推定部109は、全ての2色信号の組(gi ,gj )に
ついてパラメータ{Be ij}を求めた後、全てのHi
共に色相関・補正情報通信端子108に出力する。
【0036】データサーバ102では、あらかじめ様々
な対象についての先験的な色成分間の空間的相関情報が
測定されて求められ、測定結果は、上記所定のパラメー
タ表示関数に近似して得られるパラメータベクトルの組
{Bijx を各対象xごとに、データベース化して保存
される。また、これらのパラメータを使った色信号間の
相互相関行列と、欠落情報の配置を表わすいくつかの色
信号配置情報{Hi }の組から観測画像gの自己相関行
列Rggを(3)式に従って事前に計算し、その逆行列を
求めて(6)式にあるような小行列Vの集まりとして同
じくデータベース化して保存しておく。
【0037】カラー画像処理装置101から色相関・補
正情報通信端子108を介してパラメータの組{B
e ij}及び色信号配置情報{Hi }が送られてくると、
データサーバ102は保持しているパラメータの組{B
ijx のうち、送られてきたパラメータに最も近いパラ
メータの組{Bij}を選び、さらに色信号配置情報{H
i}と組み合わせて逆行列{V}を検索する。データサ
ーバ102は選択されたパラメータの組{Bij}を返送
し、色相関推定部109は返送された{Bij}を保持す
る。
【0038】次に、部分補間行列計算部112と線形演
算部113とは、色相関推定部109と、ブロックI/
O部107と、データサーバ102とともに上記(7)
式に基づいて部分補間行列Qijと推定色成分画像を順次
計算し、推測画像fe i を算出する。
【0039】部分補間行列計算部112は、(7)式の
ijの定義における右辺の各項を計算するごとに、デー
タサーバ102と通信して補正情報バッファ110に対
応する小逆行列Vkjを得る。そして、この小行列V
kjと、色相関推定部109がパラメータ{Bij}を用い
て計算した原画像の推定色間相互相関行列Rijと、フィ
ルタ配置情報保持RAM105が保持するHk とを用い
て右辺の項を一つ計算し、線形演算部113に送る。
【0040】線形演算部113では、この行列とブロッ
クI/O部107が読み出した行列gi との行列積を演
算し、演算結果は復元ブロックバッファ111bに加算
される。全ての添え字j、kについて計算がなされる
と、推測画像fe i が復元ブロックバッファ111bに
得られるので、ブロックI/O部107は画像メモリ1
06に結果を書き込む。この処理が全ての添え字iにつ
いてなされると、所定領域の色信号の補正が全て終了し
たことになる。
【0041】画像を覆う全ての所定領域での補正が完了
すると、補正された画像は画像出力端子114を経て外
部からの読み出しが可能になる。なお、上記した説明で
は、データサーバ102へ送信されるデータ量を考慮し
て色相関パラメータベクトルBe ijのみをデータサーバ
102に送信するようにしたが、色成分ブロックバッフ
ァ111aに格納されたブロック画像データをそのまま
色相関・補正情報通信端子108を介してデータサーバ
102に送信するようにしてもよい。
【0042】以下に図2を参照して本発明を電子スチル
カメラに適用した第2実施形態を説明する。図2におい
て、電子スチルカメラ212は単板カラーランダムモザ
イクフィルタCCD(以下単にCCDと呼ぶ)200を
備えている。このCCD200はCCDドライバ201
によって駆動され、A/D変換部202を介して画像メ
モリ203に画像信号を出力する。画像メモリ203は
ブロックI/O部204を介してブロックバッファ20
5に接続されるとともに、画像メモリカードスロット2
10にも接続されている。
【0043】ブロックバッファ205には線形補間部2
09と撮影モード選択部208とが接続され、線形補間
部209と撮影モード選択部208とは共に画像メモリ
カードスロット210にも接続されている。画像メモリ
カードスロット210には、補間情報保持ROM206
が着脱可能である。制御部211は上記した各部の動作
を統括する。
【0044】以下に、上記した構成の電子スチルカメラ
212の作用を説明する。まず、撮影者は電子スチルカ
メラ212で被写体を撮影する。このとき、被写体の種
類をカメラに知らせるため、ユーザは撮影モード選択部
208に接続されているスイッチを操作して、撮影モー
ド(人物、風景、夕焼け等)を設定する。被写体像はC
CDドライバ201によって駆動されるCCD200に
よってカラー画像信号に変換され、A/D変換部202
を経由して画像メモリ203に保持される。画像の取り
込みが終了すると、ブロックI/O部204は制御部2
11の制御の基に所定サイズの領域のデータを画像メモ
リ203から読み出してブロックバッファ205に格納
する。
【0045】補間情報保持ROM206には、撮影モー
ドに応じた複数の補間行列のデータベースが保持されて
いる。これらは情報の欠落のない原色3板式撮像系を用
いて予め以下のように作成される。
【0046】すなわち、まず、用意された各撮影モード
について、そのモードで撮影されると思われる様々な被
写体の組み合わせについて、そのモードで想定される撮
影条件のもとで、画像を数多く撮影する。得られた画像
から色信号間の相関を求め、CCD200の色フィルタ
配置情報と合わせて上記(5)式に従って補間行列を計
算し、その後、上記(9)式で与えられるように観測画
像の再配置の必要がないように構成する。同時に、例え
ば画像のテクスチャに関する統計量や色成分間の領域内
の平均の比といった、対応する被写体を特徴づける量を
画像から算出し、索引として設ける。
【0047】撮影モード選択部208はブロックバッフ
ァ205にアクセスし、所定領域の画像から、現在の撮
影モードでの補間情報保持ROM206の索引として有
効な特徴量を算出する。その後、画像メモリカードスロ
ット207を介して補間情報保持ROM206にアクセ
スし、算出した特徴量とその差の最小値を与える索引を
求める。そして、線形補間部209に索引に対応する補
間行列のアドレスを伝達する。線形補間部209は、撮
影モード選択部208から伝達されたアドレスに従って
メモリカードスロット207を介して補間情報保持RO
M206から選択された補間行列を読み出し、ブロック
バッファ205に記憶された画像信号に補間行列をかけ
て補間画像を計算する。計算された補間画像はブロック
I/O部204を介して画像メモリ203に書き戻され
る。画像メモリ203に保持された画像の全領域がこの
繰り返しで処理された後、完成した補間画像は画像メモ
リカードスロット210を通じて図示せぬメモリカード
に書き込まれる。
【0048】なお、上記した具体的実施形態には以下の
構成を有する発明が含まれており、各発明の対応する発
明の実施の形態及び効果は次の通りである。 (1) 複数の色信号のうち少なくとも1つ以上の色信
号が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得られた色
信号を処理するカラー画像処理装置において、上記撮像
画素の色信号に関する配置情報を格納する格納手段と、
上記撮像手段から得られた色信号に関して所定領域の色
信号間の空間的相関情報を生成する色相関情報生成手段
と、上記格納手段に格納された色信号に関する配置情報
と、上記色相関情報生成手段によって生成された色信号
間の空間的相関情報とに基づき、上記所定領域内の欠落
する色信号を補間する補間手段と、を具備することを特
徴とするカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は上記した第1実施形態に対応する。構成中の色信
号が欠落する撮像画素を有する撮像手段は、図1中の二
板式カラースチルカメラ100に対応するが、図2に示
す第2実施形態の単板カラーランダムモザイクフィルタ
CCD200および通常の単板ベイヤー配列CCDや補
色モザイクフィルタ方式の単体CCD、さらにはCCD
の位置を互いにずらした三板式のカメラ等でもよい。構
成中の格納手段は図1中のフィルタ配置情報保持RAM
105に対応するが、図2の第2実施形態中のモザイク
パターンROM201のように、あらかじめ内部に設定
されたROMでもよい。構成中の色相関情報生成手段は
図1中のデータサーバ102および色相関推定部109
に対応するが、必ずしも装置内部で計算する必要はな
く、先験的な相関情報を保持するROMであってもよ
い。構成中の補間手段は図1中の部分補間行列計算部1
12及び線形演算部113に対応するが、行われる演算
は繰り返しによる最適化手法に基づいたものでもよい。
また、最適化の規範も補正画像と原画像との最小自乗誤
差を最小にするものに限らず、更にノイズの影響やその
他の補正画像に要求される種々の制約を加えたものでも
よい。
【0049】次に、上記した構成(1)に係る画像撮像
装置の作用を説明する。撮像手段が被写体を撮像すると
少なくとも1つ以上の色信号が欠落する画素位置が存在
する。この欠落色信号の画素位置は格納手段にあらかじ
め設定されるか、外部から撮像手段の種類に応じて入力
される。色相関情報生成手段は、所定サイズの領域ごと
に、観測された信号と格納手段からの色信号配置情報、
および事前に得られた色信号間の相関に関する知識に基
づいて推定するか、あるいはあらかじめ設定してあった
先験的な色信号間の相関情報を読み出して補間手段に伝
える。先験的な情報は、例えば設定のカテゴリーの対象
をあらかじめ高精細な三板カメラ、あるいはマルチスペ
クトルカメラ等を用いて繰り返し撮影、測定し、そのカ
テゴリーの被写体に関する色信号間の相関情報の特徴を
把握することで得ることができる。補間手段は、全色信
号をまとめて取り扱う所定の規範に基づいた補間手法を
用い、色信号間の相関情報を利用した補間を行う。画像
の全ての領域についてこの処理が繰り返される。 (効果)各色信号を独立に扱う補間に比較して事前に測
定あるいは予見される色信号間の空間的相関情報という
付加的な知識を利用することができるのでより高精度の
補間が可能となり、これによってより高品位のカラー画
像信号を得ることができる。また、最適化規範に基づい
ているため、得られる補正画像の画質が保証される。 (2) 上記補間手段は、上記所定領域内で色信号が欠
落する上記撮像画素から得られた色信号を補間処理した
画像と、上記所定領域内で色信号が欠落しない撮像画素
から得られた画像との間における各色信号ごとの自乗誤
差の全色信号にわたる平均が最小になるように補間を行
うこと、を特徴とする構成(1)に記載のカラー画像処
理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第1実施形態に対応する。構成中の補間手段は
部分補間行列計算部112及び線形演算部113に対応
するが、行われる演算は繰り返しによる最適化手法に基
づいたものでもよい。 (効果)補間する際の規範として特に原画像と補正画像
の自乗誤差を最小にするものを選ぶことで、原画像に最
も近い画像を得ることができる。また、上記(3)式に
見られるように先験的に得られている原画像の色信号間
の相互相関の知識を直接活用して最適な補正を行うこと
ができる。 (3) 上記補間手段は、上記格納手段から得られた色
信号に関する配置情報および上記色相関情報生成手段か
らの色信号間の空間的相関情報に基づき補間行列を算出
する補間行列計算手段と、この補間行列計算手段により
得られた補間行列と上記撮像手段から得られた色信号の
所定領域内の情報に基づき線形演算により補間を行う線
形補間手段とからなること、を特徴とする構成(1)に
記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第1実施形態に対応する。構成中の補間行列計
算手段は部分補間行列計算部112に対応し、線形補間
手段は線形演算部113に対応するが、第1実施形態の
ように所定領域内の色信号ごとに計算するのではなく、
まとめて行列積演算を行ってもよい。 (効果)原画像の線形推定における推定行列を、事前に
得られた原画像の相関に関する情報から観測画像とは独
立に求められるため、実際の補間時には高速、単純な構
成による線形演算だけで補間を行える。 (4) 上記補間手段は、上記格納手段に格納された色
信号に関する配置情報に基づき上記所定領域内の各色信
号を抽出する色信号抽出手段を有し、上記補間行列は、
上記所定領域内の二つの色信号の全組み合わせにおける
空間的相互相関と上記格納手段に格納された色信号に関
する配置情報から定まる各色信号の強度を表わす行列と
の線形演算により定まる部分補間行列により構成され、
上記補間行列計算手段は、上記部分補間行列を算出し上
記色信号抽出手段により得られた各色信号と部分補間行
列との線形演算により補間を行うこと、を特徴とする構
成(3)に記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第1実施形態に対応する。構成中の色成分取得
手段はブロックI/O部107およびブロックバッファ
111に対応する。補間行列計算手段は部分補間行列計
算部112に対応する。 (効果)全ての色成分をまとめた場合の線形推定演算を
観測された色成分画像ごとの部分的な線形演算の和に置
き換えることで推定時の線形演算に必要なメモリを大幅
に減らせる。 (5) 上記色相関情報算出手段は、被写体に関して予
め得られた色信号間の空間的相関情報を保持する色相関
情報保持手段を有すること、を特徴とする構成(1)に
記載のカラー画像処理装置。
【0050】(対応する発明の実施の形態)この発明の
実施の形態は上記した第1実施形態に対応する。構成中
の色相関情報算出手段は図1中のデータサーバ102お
よび色相関推定部109に対応する。構成中の色相関情
報保持手段は図1中のデータサーバ102に対応する
が、先験的な相関情報を保持するROMであってもよ
い。 (効果)先験的に相関情報を利用することで対象となる
画像ごとに最適な補正を行うことができる。さらに、撮
影対象に固有の情報を一箇所に保持しておくことによ
り、撮影対象に固有の情報が様々な構成要素に分散化さ
れてハード化された場合に比して新たに色信号間の空間
的相関情報が得られた場合の更新や付加が容易になる。 (6) 上記色相関情報保持手段はその保持内容が変更
可能であること、を特徴とする構成(5)に記載のカラ
ー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第1実施形態に対応する。構成中の色相関情報
保持手段は図1中のデータサーバ102に対応するが、
先験的な相関情報を保持するメモリカードやリムーバブ
ルメディア等であってよい。 (効果)先験的な相関情報を交換可能にすることで、種
々の画像について最適な補正を行うことができる。 (7) 上記色相関情報保持手段は色相関情報を複数種
保持し、上記所定領域内の情報に基づき上記複数種の色
相関情報のうち一つ以上を選択する相関情報選択手段を
有し、上記補間手段はこの相関情報選択手段によって選
択された色相関情報に基づき補間を行うこと、を特徴と
する構成(5)に記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第1実施形態に対応する。構成中の色相関情報
保持手段は図1中のデータサーバ102に対応するが、
装置に内蔵されたROMや先験的な相関情報を保持する
メモリカードやリムーバブルメディア等であってよい。
構成中の相関情報選択手段は図1中の色相関推定部10
9およびデータサーバー102に対応するが、選択を装
置が行うのではなく、人間が被写体の種類に応じて選べ
るようにしてもよい。 (効果)画像の領域ごとに先験的に得られた色信号間の
空間的相関情報を切り替えられるようにすることで、種
々の被写体が混在する複雑な画像に対しても最適な補間
ができるようになる。 (8) 複数の色信号のうち少なくとも1つ以上の色信
号が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得られた色
信号を処理するカラー画像処理装置において、上記撮像
画素の色信号に関する配置情報と、被写体に関して予め
得られた色信号間の空間的相関情報とに基づき算出され
た補間行列を保持する補間行列保持手段と、この補間行
列保持手段に保持された補間行列を用いて、上記撮像手
段から得られた色信号の所定領域内の情報に対して線形
演算により補間を行う線形補間手段と、を具備すること
を特徴とするカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第2実施形態に対応する。構成中の色信号が欠
落する撮像画素を有する撮像手段は図2中の単板カラー
ランダムモザイクフィルタCCD200に対応するが、
第1実施形態における図1中の二板式カラースチルカメ
ラ100および通常の単板ベイヤー配列CCDや補色モ
ザイクフィルタ方式の単板CCD、さらには互いにCC
Dの位置を互いにずらした三板式のカメラ等でもよい。
構成中の補間行列保持手段は図2中の補間行列保持RO
M206に対応するが、特に着脱式である必要はなく、
装置に内蔵されていてもよいし、ROMに限らずその他
のメディア、外部から情報が供給されるRAM等でもよ
い。構成中の線形補間手段は線形補間部209に対応す
る。 (効果)原画像の相関に関する先験的な知識および撮像
手段の色信号の配置情報を反映する補間行列を事前に計
算しておくことにより、補間行列と入力信号との線形演
算だけで、対象画像に対する補間を高速に行える。 (9) 上記補間行列保持手段は着脱可能であることを
特徴とする構成(8)に記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第2実施形態に対応する。構成中の補間行列保
持手段は図2中の補間行列保持ROM206に対応する
が、特にメモリカードである必要はなく、その他のリム
ーバブルメディア、外部から情報が供給されるRAM等
でもよい。 (効果)先験的な相関情報を交換可能にすることで、種
々の画像について最適な条件で補正を行うことができ
る。 (10) 上記補間行列保持手段は上記補間行列を複数
種保持し、上記所定領域の情報に基づき上記複数種の補
間行列のうち一つ以上を選択する補間行列選択手段を有
し、上記補間手段は上記補間行列手段によって選択され
た補間行列を用いて補間を行うこと、を特徴とする構成
(8)に記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第2実施形態に対応する。構成中の補間行列保
持手段は図2中の補間行列保持ROM206に対応する
が、特に着脱式である必要はなく、装置に内蔵されてい
てもよいし、ROMに限らずその他のメディア、外部か
ら情報が供給されるRAM等でもよい。補間行列選択手
段は図2中の撮影モード選択部208に対応するが、選
択は人間が行う必要はなく、コンピュータが所定領域の
色信号に基づいて選択してもよい。 (効果)画像の領域ごとに先験的に得られた色信号間の
相関情報を切り替えられるようにすることで、種々の画
像に対して柔軟に対処できるようになる。 (11) 上記撮像手段から得られる色信号において、
各色信号が得られる撮像画素の座標位置が空間的にラン
ダムであること、を特徴とする構成(1)〜(8)のい
ずれか1つに記載のカラー画像処理装置。 (対応する発明の実施の形態)この発明の実施の形態は
上記した第2実施形態に対応する。構成中の色信号が欠
落する撮像画素を有する撮像手段は図2中の単板カラー
ランダムモザイクフィルタCCD200に対応する。モ
ザイクフィルタの色フィルタの種類は原色、補色等の制
約はない。 (効果)撮像手段の色信号配置をランダムにすることに
より、どのような画像に対しても最適な補間処理を行え
るようになる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、より高品位のカラー画
像信号を生成することができるカラー画像処理装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用されるカラー画像
処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態が適用される電子スチル
カメラの構成を示す図である。
【符号の説明】
100…二板式カラースチルカメラ、100a…Gフィ
ルタ付CCD、100b…R/B市松モザイクフィルタ
付CCD、100c…A/D変換部、100d…フィル
タ配置情報保持ROM、101…カラー画像処理装置、
102…データサーバ、103…画像入力端子、104
…フィルタ配置情報入力端子、105…フィルタ配置情
報保持RAM、106…画像メモリ、107…ブロック
I/O部、108…色相関・補正情報通信端子、109
…色相関推定部、110…補正情報バッファ、111…
ブロックバッファ、111a…色成分ブロックバッフ
ァ、111b…復元ブロックバッファ、112…部分補
間行列計算部、113…線形演算部、114…画像出力
端子、115…制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色信号のうち少なくとも1つ以上
    の色信号が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得ら
    れた色信号を処理するカラー画像処理装置において、 上記撮像画素の色信号に関する配置情報を格納する格納
    手段と、 上記撮像手段から得られた色信号に関して所定領域の色
    信号間の空間的相関情報を生成する色相関情報生成手段
    と、 上記格納手段に格納された色信号に関する配置情報と、
    上記色相関情報生成手段によって生成された色信号間の
    空間的相関情報とに基づき、上記所定領域内の欠落する
    色信号を補間する補間手段と、 を具備することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の色信号のうち少なくとも1つ以上
    の色信号が欠落する撮像画素を有する撮像手段から得ら
    れた色信号を処理するカラー画像処理装置において、 上記撮像画素の色信号に関する配置情報と、被写体に関
    して予め得られた色信号間の空間的相関情報とに基づき
    算出された補間行列を保持する補間行列保持手段と、 この補間行列保持手段に保持された補間行列を用いて、
    上記撮像手段から得られた色信号の所定領域内の情報に
    対して線形演算により補間を行う線形補間手段と、 を具備することを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記補間行列保持手段は着脱可能である
    ことを特徴とする請求項2記載のカラー画像処理装置。
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JP2008193747A (ja) * 2008-05-09 2008-08-21 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理プログラムを格納した記録媒体
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