JPH1023432A - 画像の圧縮符号化装置 - Google Patents

画像の圧縮符号化装置

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JPH1023432A
JPH1023432A JP17893396A JP17893396A JPH1023432A JP H1023432 A JPH1023432 A JP H1023432A JP 17893396 A JP17893396 A JP 17893396A JP 17893396 A JP17893396 A JP 17893396A JP H1023432 A JPH1023432 A JP H1023432A
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Application number
JP17893396A
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English (en)
Inventor
Hiroki Mizozoe
博樹 溝添
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】限られた符号量を効果的に利用して高画質に符
号化を行う。 【解決手段】優先符号化指定部22で所定の画像パター
ンを検出すると、そのマクロブロックには通常より多く
の符号量を優先的に割り当てるべく、符号化パラメータ
決定部21で動き補償モードおよび量子化係数を選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像の圧縮符号化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化された映像信号、とりわけ
動画像は膨大な情報量を持つ。そのため、磁気ディスク
などの記録媒体に長時間にわたってそのまま記録しよう
とすると非常に大きい記憶容量が必要になり、コストが
嵩む。あるいは、有線または無線によりリアルタイムで
伝送しようとすると映像データのビットレートが高いこ
とから非常に広帯域な伝送路が必要であり、その実現は
容易ではない。そこで信号処理により映像データを効率
良く符号化し、データ量を削減するための符号化方式が
いくつか提案されている。
【0003】そのような符号化方式の一つとしてMPE
G2(「テレビジョン学会誌」;Vol.48,No.
1,pp.44〜49に記載)がある。MPEG2では
映像データのデータ量を削減するために主に以下に述べ
る複数の方法を適宜組み合わせて用いる。
【0004】第1に符号化する画像とその前後の画像
(以下参照画像と呼ぶ)との間で差分を取って振幅の小
さい情報に変換することにより、符号化に要するビット
数を少なくする方法(動き補償予測)である。
【0005】MPEG2では、符号化を行う画像の単位
をピクチャと呼ぶ。1ピクチャは原画像の1フレーム単
位または1フィールド単位で構成されており、どちらの
単位を用いるかは符号化時に選択可能となっている。
【0006】画像の参照方法によりI、P、Bの3種類
のピクチャが存在する。これを図3(a)に示す。図中
の矢印は始点が参照画像、終点が符号化するピクチャを
表している。Iピクチャは画像の参照を行わない。すな
わち、復号化するために必要な情報がすべてそのピクチ
ャ内に符号化するものである。Pピクチャは直前に存在
するIピクチャまたはPピクチャを参照画像として用
い、符号化する。そしてBピクチャはその直前と直後に
存在する合計2枚のIまたはPピクチャを参照画像して
用い、符号化を行う。Bピクチャは表示順で後に来るI
またはPピクチャを参照画像として用いるので、符号化
データの順番としては図3(b)のようにBピクチャの
二つの参照画像が常に先に来るように並べられている。
これらは復号化時に正しい順番に並べ替えられて出力さ
れる。
【0007】1ピクチャはマクロブロックという16×
16画素の大きさの区画で区切られている。このマクロ
ブロックには画像の左上から順にマクロブロックアドレ
スと呼ばれる通し番号が付けられている。図4に示すよ
うに、例えば1ピクチャが720×480画素のフレー
ム画像から構成されている場合は0〜1349までの1
350個のマクロブロックが存在する。
【0008】マクロブロックは参照画像との差分を取る
最小単位である。画像の参照の仕方はマクロブロック単
位で変えられるようになっている。そのため参照の仕方
を示す情報および参照画像中で実際に参照に用いた部分
を示す情報(動きベクトル情報)を各マクロブロックの
符号化データ中にエンコードする。
【0009】さらに、マクロブロックは8画素×8画素
の単位画像(以下ブロック)から構成されている。例え
ばY:Cb:Cr=4:2:0の形式の場合、図4の左
側の図に示すように輝度信号はY0〜Y3の4つのブロ
ック、色差信号はCb、Crの各一つずつ、計六つのブ
ロックによってマクロブロックを構成している。
【0010】データ量削減のための第2の方法は、映像
データにDCT(離散コサイン変換)を施すことにより
空間周波数領域に変換する方法である。映像信号の場合
一般に空間周波数の低域成分にエネルギが集中している
割合が高く、高域成分は振幅値が小さい。それに応じて
符号化に割り当てるビット数を低域成分ほど多く、高域
成分ほど少なくすることによってビット数の割り当てを
最適化することができ、結果として全体のビット数を削
減することが可能である。MPEG2では前述のブロッ
ク単位でDCTを行った後、高域成分ほどビット数の割
当てを少なくする量子化を行うことにより、データの削
減を図っている。
【0011】第3に、同じ値が複数個連続している場合
に、その値を繰り返し送る代わりに、その値およびその
個数で表現することによりデータ量を削減する方法(ラ
ンレングス符号化)である。MPEG2では前述の量子
化されたDCT係数を符号として表現する際にこの方法
を用いている。
【0012】第4にそれぞれの値の出現確率に応じて異
なる長さの符号を割り当てる可変長符号化である。出現
頻度の高い値ほど短い符号を割り当てておくことによ
り、全体のビット数を削減することが可能である。MP
EG2では前述の量子化されたDCT係数のほか、マク
ロブロックアドレスや動きベクトルなどのパラメータの
符号化に可変長符号化を用いている。これらは、それぞ
れ可変長符号と復号すべき値の対応表があらかじめ規格
の中に定められている。
【0013】次に、符号の階層構造について述べる。M
PEG2の符号化データは、レイヤと呼ばれる階層構造
を持っている。図5に示すように、シーケンスレイヤか
らブロックレイヤまでの六つの階層がある。
【0014】最上層のシーケンスレイヤはシーケンスヘ
ッダに始まり、一つ以上のグループ・オブ・ピクチャレ
イヤを含み、シーケンスエンドコードで終了する符号の
単位である。シーケンスヘッダにはピクチャサイズ、フ
レームレートなど一連のシーケンスに共通なパラメータ
が符号化されている。なお、チャネル切り替えの場合な
どのように、シーケンスの途中からの復号開始した場合
に備えて、シーケンスレイヤのヘッダは符号化側でシー
ケンス中に適宜繰り返して挿入可能となっている。
【0015】次のグループ・オブ・ピクチャレイヤはグ
ループ・オブ・ピクチャヘッダに始まり、複数のピクチ
ャレイヤを含む。
【0016】ピクチャレイヤはピクチャヘッダに始ま
り、複数のスライスレイヤを含む。前述のように、一つ
のピクチャは1枚のフレーム画像または一つのフィール
ド画像に対応する。ピクチャヘッダにはI、P、Bの区
別を示すパラメータなどが符号化されている。
【0017】スライスレイヤはスライスヘッダに始ま
り、複数のマクロブロックを含む。スライスヘッダには
スライスの画面上の垂直位置が符号化されており、また
スライスヘッダの直後のマクロブロックには画面上の水
平位置が符号化されているので、この二つの情報を合わ
せるとマクロブロックアドレスの絶対アドレスを求める
ことができる。
【0018】マクロブロックレイヤはマクロブロックヘ
ッダと、図5で示したように六つのブロックを含む。マ
クロブロックヘッダには前述のように画像の参照方法を
示す情報や動きベクトル情報、量子化係数、マクロブロ
ックアドレスを示す情報などが符号化されている。
【0019】最下層のブロックレイヤは量子化されたD
CT係数が符号化されている。
【0020】次に、符号化信号のバッファリングについ
て述べる。
【0021】符号化された映像信号は、前述のピクチャ
の種類(I、P、B)によって、各ピクチャ毎の符号量
が異なる。一般に、2枚の参照画像との差分値のみを符
号化するBピクチャは符号量が小さく、画像の参照を行
わないIピクチャは符号量が大きい。Pピクチャは両者
の中間になる。また、各ピクチャ毎の符号量は符号化す
る画像内容の複雑さにも依存して変化する。
【0022】このように各ピクチャ毎に符号量が異なる
と、それに応じて各ピクチャを伝送するのに要する時間
も異なったものになる。一方、復号化装置においては各
ピクチャを一定の時間間隔(1フレームまたは1フィー
ルド期間)ごとに出力する必要がある。そこで、各ピク
チャ毎の符号量のバラツキを吸収するためのバッファリ
ングが必要である。
【0023】そのために、MPEG2ではVBVバッフ
ァと呼ばれるバッファを用いた制御を行っている。図6
に示すように、それぞれ符号量が異なる各ピクチャの符
号化映像信号がある一定のビットレートでVBVバッフ
ァに入力され、一旦蓄積される。入力された符号化映像
信号は所定の時間間隔(1ピクチャ期間)毎にVBVバ
ッファから出力され、復号化(デコード)される。以上
のしくみにより各ピクチャ毎の符号量のバラツキを吸収
することを可能にしている。
【0024】映像信号の符号化装置は上記のVBVバッ
ファがオーバーフローやアンダーフローを起こさないよ
うに、バッファ内の符号量を監視しながら、各ピクチャ
毎の符号量を調節しつつ符号化を行わなければならな
い。符号化装置における符号量の制御について次に説明
する。
【0025】まず、これから符号化しようとする1枚の
ピクチャ全体の目標符号量を定める。そのためには、例
えば「テレビジョン学会誌」(Vol.49、No.
4、pp.455〜458の「レート制御とバッファ制
御」)に記載されているように、グループ・オブ・ピク
チャ単位で符号量を管理して、I、P、B各ピクチャへ
の符号量配分を行う。
【0026】次に、上記のようにして各ピクチャに割り
当てられた符号量が、ピクチャ内でほぼ均一に分配され
るように制御を行う。例えば図7(a)に示すように、
ピクチャ内の各マクロブロック当たりの平均値がほぼ一
定の値となるようにする。そのために動き補償処理にお
けるパラメータや量子化係数を変化させることによって
マクロブロック内の符号量を調節する。図7(b)はマ
クロブロック毎の符号量の累積値を示す。累積値が目標
符号量の直線にほぼ一致するようにフィードバック制御
を行う。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
符号化方式では各ピクチャ内での符号量がほぼ均一にな
るように制御を行う。これは、映像全体をバランス良く
符号化するためには都合がよいと考えられる。ところ
が、視聴者は映像全体に万遍なく注意を払っているわけ
ではなく、特定の部分、例えば人物の顔や目などに特に
視線を集中させることが多い。従って、背景などのあま
り目につかない部分に符号を割り当てるよりも、人物の
顔や目など比較的目につきやすい部分により多くの符号
を割り当てるほうが限られた符号量で如何に高画質な符
号化を行えるかという点で効率的である。上記のような
従来の符号化方式では映像の内容まで考慮した符号化を
行っているわけではないので、そのような効率的な符号
化を行うことができないという問題がある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め本発明では、画像の圧縮符号化装置で、入力画像を参
照画像と比較して類似部分を検出し類似部分と入力画像
との差分値を取り出して出力する動作モードと、参照画
像との比較を行わずに入力画像をそのまま出力する動作
モードを持ち、それらを選択可能な動き補償手段と、上
記動き補償手段の出力に対して直交変換を行う直交変換
手段と、与えられた量子化係数に基づいて、上記直交変
換手段の出力を量子化する量子化手段と、上記量子化手
段の出力を可変長符号によって符号化する可変長符号化
手段と、上記可変長符号化手段の出力に所定のヘッダ情
報を付加し、符号化映像信号として出力するヘッダ付加
手段と、入力画像上の現在の符号化位置を数える符号化
位置カウント手段と、入力画像上の現在の符号化位置に
相当する出力符号量の目標値を計算する目標符号量計算
手段と、上記ヘッダ付加手段から出力される符号化映像
信号の符号量の累積値を計算する累積符号量計算手段
と、上記目標符号量計算手段の出力と累積符号量計算手
段の出力とを比較する比較手段と、入力画像のうち、現
在符号化処理中の部分に優先的に多くの符号を割り当て
るべきであることを指示する優先符号化指定手段と、上
記比較手段および上記優先符号化指定手段の出力に基づ
いて、上記動き補償手段における動作モードの指定を行
い、また、上記量子化手段における量子化係数の指定を
行う符号化パラメータ決定手段とを設けることとした。
【0029】入力画像は動き補償手段で参照画像と比較
され、類似部分の検索が行われる。その結果、参照画像
における類似部分を指し示す動きベクトル情報ならびに
類似部分と入力画像との差分値が出力される。なお、符
号化パラメータ決定手段からの指示によっては差分値で
はなく入力画像をそのまま出力する場合もある。
【0030】動き補償手段の出力は直交変換手段で直交
変換される。
【0031】変換されたデータは量子化手段で、量子化
係数により表される整数で割り算され、量子化される。
【0032】量子化されたデータは可変長符号化手段に
入力され、可変長符号に変換される。
【0033】可変長符号化されたデータはヘッダ付加手
段で符号化パラメータを含む所定のヘッダ情報が付加さ
れ、符号化映像信号として出力される。
【0034】一方、符号化位置カウント手段では入力画
像の画面上の現在の符号化位置(マクロブロックアドレ
ス)をカウントしている。
【0035】目標符号量計算手段では、現在の符号化位
置時点における出力符号量の目標値を計算する。
【0036】また、累積符号量計算手段では、上記ヘッ
ダ付加手段から出力される符号化映像信号の符号量の累
積値を計算する。
【0037】上記の目標符号量計算手段の出力と累積符
号量計算手段の出力とを比較手段で比較し、現在の符号
化位置における符号量の目標値と実際の累積値とのずれ
を計算する。
【0038】符号化パラメータ決定手段では、符号量の
目標値より実際の累積値のほうが大きい場合には、動き
補償手段に対して参照画像との差分値を出力させるよう
指示を与えるもしくは量子化手段に対してより大きい値
の量子化係数を与えることによって、発生する符号量が
減少するようにする。逆に、符号量の目標値より実際の
累積値のほうが小さい場合には、動き補償手段に対して
入力画像をそのまま出力させるよう指示を与えるもしく
は量子化手段に対してより小さい値の量子化係数を与え
ることによって、発生する符号量が増加するようにす
る。このようにして符号量の目標値と実際の累積値が常
にほぼ一致するように制御を行う。
【0039】但し、優先符号化指定手段から優先符号化
の指示を受けている場合には、動き補償手段に対して入
力画像をそのまま出力させるよう指示を与えるもしくは
量子化手段に対してより小さい値の量子化係数を与える
ことによって、現在符号化中の部分に対してより多くの
符号量が割り当てられるように制御を行う。
【0040】以上のようにして、優先符号化位置に優先
的に符号量を割り当て、高画質化させることが可能であ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】図1に本発明による画像の圧縮符
号化装置1の第1の実施例を示す。
【0042】入力画像の符号化は図4に示したマクロブ
ロック単位で行われる。1マクロブロック分の入力画像
はまず動き補償部11に入力される。ここで後述する復
号化部16から出力される参照画像と比較され、類似部
分の検索が行われる。その結果、参照画像における類似
部分を指し示す動きベクトル情報、ならびに類似部分と
入力画像との差分値が求められる。
【0043】動き補償部11における動作モード(動き
補償モード)には以下の3種類がある。すなわち、2枚
の参照画像との差分値を使用する双方向予測モードと、
1枚の参照画像との差分値を使用する前方予測モード
と、参照画像との差分値を使用せず、入力画像をそのま
ま出力する画像内符号化モードである。
【0044】符号化中のピクチャがIピクチャの場合に
は画像内符号化モードのみ使用可能である。Pピクチャ
の場合には前方予測モードおよび画像内符号化モードの
二つから選択可能である。また、Bピクチャの場合には
三つの動き補償モードから選択可能である。
【0045】以上の動き補償モードは一般に双方向予測
モード、前方予測モード、画像内符号化モードの順で出
力される値の振幅が増加するので、それを符号化するの
に要する符号量もそれに伴って増加する。また、同じ順
番で画質は向上する。動き補償モードの選択は、後述す
る符号化パラメータ決定部21からの指示に基づいて行
われる。
【0046】動き補償部11からの差分値出力(もしく
は画像内符号化モードの場合には入力画像そのもの)は
DCT部12に入力される。ここで、1マクロブロック
分のデータは図4のブロックの単位に分割され、各ブロ
ック毎に直交変換(離散コサイン変換)されて周波数領
域のデータすなわちDCT係数に変換される。
【0047】DCT係数は量子化手段13に入力され
る。ここで、量子化係数により表現される整数で割り算
され、量子化される。このとき量子化係数が大きいと粗
く量子化されることになり、符号量は小さい。反対に量
子化係数が小さいと細かい量子化となり、符号量は増加
する。しかし、量子化係数が小さいほど量子化誤差は少
なくなるため画質は良い。量子化係数は後述する符号化
パラメータ決定部21から与えられる。
【0048】量子化されたデータは可変長符号化部14
に入力される。ここでランレングス符号化されると同時
に値の出現確率に応じて異なる長さの符号を割り当てる
可変長符号化が行われる。このようにして、量子化され
たDCT係数を効率良く符号化している。
【0049】可変長符号化されたデータはヘッダ付加部
15に入力される。ここでブロック毎に分割して処理さ
れた可変長符号化データが1マクロブロック分集めら
れ、図5に示したマクロブロックヘッダが付加される。
動き補償部11における動き補償モードや量子化部にお
ける量子化係数が後述する符号化パラメータ決定部21
から入力され、マクロブロックヘッダの中に情報として
記述される。また、動き補償部11で検出された動きベ
クトル情報もマクロブロックヘッダ中に記述される。
【0050】さらに、複数のマクロブロック毎に図5に
示したスライスヘッダが付加される。同様にしてピクチ
ャヘッダ、グループ・オブ・ピクチャヘッダ、シーケン
スヘッダ等も付加される。必要なヘッダが付加されると
符号化映像信号として外部に出力される。
【0051】復号化部16ではヘッダ付加部15から出
力される符号化映像信号を復号化して、動き補償部11
で使用する参照画像を出力する。
【0052】符号化位置カウント手段18では入力画像
の画面上の現在の符号化位置(マクロブロックアドレ
ス)をカウントしている。
【0053】目標符号量計算手段19では、現在符号化
中のマクロブロックにおける出力符号量の目標値を計算
する。ここでは符号化中のピクチャ全体に割り当てられ
た符号量をピクチャ中の各マクロブロックに均等に分配
したと仮定し、符号化位置カウント手段18から出力さ
れる現在のマクロブロックアドレスを用いてその時点に
おける目標値を比例計算により算出する。それは図8
(b)の目標符号量(点線)に示した直線状になる。
【0054】累積符号量計算部17では、ヘッダ付加部
15から出力される符号化映像信号の符号量の累積値を
計算する。
【0055】符号量比較部20では、目標符号量計算部
19と累積符号量計算部17の出力を比較し、現在の符
号化時点における符号量の目標値と実際の累積値とのず
れを計算し、出力する。
【0056】符号化パラメータ決定部21では、符号量
比較部20の出力に基づいて、動き補償部11における
動き補償モードおよび量子化部13における量子化係数
を決定し、それぞれに指示する。
【0057】例えば現時点における符号量の目標値より
実際の累積値のほうが大きい場合には、動き補償部11
で前方予測モードもしくは双方向予測モードを選択さ
せ、あるいは量子化部13で大きい値の量子化係数を使
用させることによって、発生する符号量が減少するよう
にする。逆に、符号量の目標値より実際の累積値のほう
が小さい場合には、動き補償部11で画像内符号化モー
ドを選択させ、あるいは量子化部13ではより小さい値
の量子化係数を使用させることによって、発生する符号
量が増加するようにする。このようにして符号量の目標
値と実際の累積値が常にほぼ一致するようにフィードバ
ック制御を行う。
【0058】但し、後述する優先符号化指定部22から
現在符号化中のマクロブロックに対して優先符号化の指
示を受けている場合には、動き補償部11で画像内符号
化モードを選択させ、あるいは量子化部13で小さい値
の量子化係数を使用させることによって、マクロブロッ
クに対してより多くの符号量を割り当てるように制御を
行う。例えば図8(a)で、マクロブロック3,4(ハ
ッチング部分)は優先符号化指定された部分を示してい
る。他のマクロブロックの符号量がほぼ平均値付近であ
るのに対し、それらはやや多くの符号が割り当てられて
いる。また図8(b)は符号量の累積値を示している。
優先符号化指定されたマクロブロック3,4で目標符号
量を若干上回るが、その他の部分で再び目標符号量に近
付け、ピクチャ全体としてはほぼ目標値となるよう制御
する。
【0059】このようにして優先符号化指定された部分
に対しては他の部分より多くの符号を割り当てることに
より高画質化させ、その他の部分に対しては目標符号量
に一致させるよう制御を行うことが可能である。
【0060】優先符号化指定部22は内部に画像パター
ン記憶部221と画像比較部222を持つ。画像パター
ン記憶部221には、人物の顔や目など比較的目につき
やすい画像をあらかじめ記憶させておく。画像比較部2
22で、現在符号化中のマクロブロックの入力画像と画
像パターン記憶部221に記憶されている画像とを比較
する。その結果、一致の程度が所定の敷居値を越えた場
合に両者が一致したと判断し、符号化パラメータ指定部
21に対し優先符号化の指示を行う。
【0061】本実施例によれば符号化する画像のうち人
物の顔や目などのように比較的目に付きやすい部分に対
して優先的に符号量を割り当て、その他の部分に対して
はほぼ均等に符号量を割り当てさせることにより、限ら
れた符号量を効果的に分配して高画質に符号化を行うこ
とが可能となる。
【0062】次に、本発明による画像の圧縮符号化装置
の第2の実施例について説明する。第1の実施例との違
いは優先符号化指定部の内部構成であり、その他の部分
は第1の実施例と同様である。
【0063】図2に本実施例における優先符号化指定部
23を示す。現在符号化中のマクロブロックアドレスと
優先符号化したいマクロブロックアドレスとをアドレス
比較部231で比較し、両者が一致した場合に符号化パ
ラメータ指定部21に対し優先符号化の指示を行う。
【0064】本実施例によれば、符号化する画像のうち
特に高画質に符号化したい位置があらかじめ分かってい
る場合に、そのマクロブロックアドレスを優先符号化位
置として指定することにより、その部分に対して優先的
に符号量を割り当て、その他の部分に対してはほぼ均等
に符号量を割り当てて、限られた符号量を効果的に分配
して高画質に符号化を行うことが可能となる。
【0065】なお、以上の実施例では画像符号化方式の
例としてMPEG2を取り上げたが、本発明の内容はそ
れに限定されるものではなく、動き補償や量子化を行う
他の類似の画像符号化方式にも適用可能である。
【0066】また、画像パターン記憶部221にあらか
じめ記憶させておく画像の例として人物の顔や目を取り
上げたが、記憶させる画像の内容はそれらに限定される
ものではなく、他の任意の内容の画像でも良い。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば符号化する画像のうち人
物の顔や目などのように比較的目に付きやすい部分に対
して優先的に符号量を割り当て、その他の部分に対して
はほぼ均等に符号量を割り当てさせることができ、従っ
て限られた符号量を効果的に分配して高画質に符号化を
行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像の圧縮符号化装置を示すブロ
ック図。
【図2】第2の実施例における優先符号化指定部を示す
説明図。
【図3】画像の符号化順序の説明図。
【図4】マクロブロックの説明図。
【図5】符号の階層構造の説明図。
【図6】VBVバッファ内の符号量の遷移を示す説明
図。
【図7】従来の技術における符号量の制御の説明図。
【図8】本発明における符号量の制御の説明図。
【符号の説明】
1…画像の圧縮符号化装置、 11…動き補償部、 12…DCT部、 13…量子化部、 14…可変長符号化部、 15…ヘッダ付加部、 16…復号化部、 17…累積符号量計算部、 18…符号化位置カウント部、 19…目標符号量計算部、 20…符号量比較部、 21…符号化パラメータ決定部、 22、23…優先符号化指定部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像の圧縮符号化装置において、 入力画像を参照画像と比較して類似部分を検出し上記類
    似部分と上記入力画像との差分値を取り出して出力する
    動作モードと、参照画像との比較を行わずに入力画像を
    そのまま出力する動作モードを持ち、それらを選択可能
    な動き補償手段と、上記動き補償手段の出力に対して直
    交変換を行う直交変換手段と、与えられた量子化係数に
    基づいて、上記直交変換手段の出力を量子化する量子化
    手段と、上記量子化手段の出力を可変長符号を用いて符
    号化する可変長符号化手段と、上記可変長符号化手段の
    出力に所定のヘッダ情報を付加し、符号化映像信号とし
    て出力するヘッダ付加手段と、上記入力画像上の現在の
    符号化位置を数える符号化位置カウント手段と、上記入
    力画像上の現在の符号化位置に相当する出力符号量の目
    標値を計算する目標符号量計算手段と、上記ヘッダ付加
    手段から出力される符号化映像信号の符号量の累積値を
    計算する累積符号量計算手段と、上記目標符号量計算手
    段の出力と累積符号量計算手段の出力とを比較する第1
    の比較手段と、入力画像のうち、現在符号化処理中の部
    分に優先的に多くの符号を割り当てるべきであることを
    指示する優先符号化指定手段と、上記第1の比較手段お
    よび上記優先符号化指定手段の出力に基づいて、上記動
    き補償手段における動作モードの指定を行い、また、上
    記量子化手段における量子化係数の指定を行う符号化パ
    ラメータ決定手段とを具備することを特徴とする画像の
    圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】上記優先符号化指定手段は、 あらかじめ決められた画像パターンを記憶している画像
    パターン記憶手段と、 上記入力画像のうち現在符号化中の部分の画像と、上記
    画像パターン記憶手段に蓄えられている画像を比較し、
    その一致の程度が所定の敷居値を越えた場合に両者が一
    致したと判断する第2の比較手段とを具備し、上記第2
    の比較手段における画像の一致の判定を以て優先符号化
    指定出力とする請求項1に記載の画像の圧縮符号化装
    置。
  3. 【請求項3】上記優先符号化指定手段は、上記符号化位
    置カウント手段から出力される現在の符号化位置と、外
    部から入力される優先符号化位置とを比較する第3の比
    較手段を具備し、上記第3の比較手段における符号化位
    置の一致の判定を以て優先符号化指定出力とする請求項
    1に記載の画像の圧縮符号化装置。
JP17893396A 1996-07-09 1996-07-09 画像の圧縮符号化装置 Pending JPH1023432A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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