JPH10233991A - Atmバックボーンネットワークを利用したビデオサーバ - Google Patents

Atmバックボーンネットワークを利用したビデオサーバ

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JPH10233991A
JPH10233991A JP1554198A JP1554198A JPH10233991A JP H10233991 A JPH10233991 A JP H10233991A JP 1554198 A JP1554198 A JP 1554198A JP 1554198 A JP1554198 A JP 1554198A JP H10233991 A JPH10233991 A JP H10233991A
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/16Analogue secrecy systems; Analogue subscription systems
    • H04N7/173Analogue secrecy systems; Analogue subscription systems with two-way working, e.g. subscriber sending a programme selection signal
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    • H04N7/17336Handling of requests in head-ends

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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビデオサーバに格納される映画のためのデータ
編成方式を提供する事を目的とする。 【解決手段】I/Oシステムの利用可能な帯域幅とスペ
ースを利用することにより、ATMにおけるデータコン
テンションを回避する。基本的には、人気映画の各部分
をサーバ装置に複製する。人気映画のリクエストの大部
分はこのサーバ装置に転送される。しかし、サーバ装置
が、キューが長すぎるなどという理由により、リクエス
トされたビデオオブジェクトを所要制限時間内に配送で
きない場合には、ビデオオブジェクトは別のサーバから
ATMを経由して転送される。サーバユニットが局所的
に応じるリクエストは、いずれも該ネットワークを通過
しない。このように、ディスク利用率を犠牲にして、A
TMを経由するトラヒックを減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオサーバに格
納された映画のデータ編成機構に関するものであり、更
に詳細には、非同期伝送モード(ATM)バックボーン
ネットワークを利用するビデオサーバにおけるセル損失
を減少するATMバックボーンネットワークを利用した
ビデオサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ・オン・デマンドならびにビデオ
・オーサリング・ツールは、非常に興味深く関心をそそ
るマルチメディアアプリケーションとなりつつある。こ
のようなマルチメディアアプリケーションには、それに
必要な広い帯域幅と、これらアプリケーションのリアル
タイムな要求に対応できる特殊なハードウェア及びネッ
トワーキングプロトコルが欠かせない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一部のビデオサーバア
ーキテクチャでは、ビデオ・オン・デマンド・アプリケ
ーションを扱うことが計画されている。本発明の主眼
は、 ATMネットワークにより内部接続された多数の
ディスクとファイルサーバを利用するというY.イトウ
とT.タナカの「ATM切換技術を利用したビデオサー
バ(A Video ServerUsing ATM Switching Technolog
y)」(第5回国際マルチメディア通信研究会、pp. 341
-346、1994年5月)で提唱されたアーキテクチャに関する
ものである。前述の出版物で説明されているアーキテク
チャはPanaVISS IITM に採用されている。現システム
が直面している問題は、該システムの輻輳によって、ク
ライアントに表示される映画品質を低下するセル損失を
招く恐れがあることである。PanaVISS IITM ビデオサ
ーバの模擬実験調査から、トラヒック輻輳によるセル損
失の大部分は非同期伝送モード(ATM)スイッチのせ
いであることが分かっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、トラヒック輻輳によるセル損失を低減する編成方式
を提供することである。
【0005】本発明の別の目的は、話題の新作映画をビ
デオサーバに追加するための更新を容易に行える編成方
式を提供することである。
【0006】本発明の前述ならびに他の目的は、ATM
バックボーンネットワークと、システムマネージャと、
それぞれメディアセグメントファイルサーバとシーケン
ス制御ブローカを有する複数の装置とを具備し、格納す
る各映画は、それぞれの装置に格納される複数のビデオ
オブジェクトに分割され、人気映画と判断される映画も
上記複数の装置のいずれかに格納されて、上記ATMバ
ックボーンネットワークを通過するセル数を減少するよ
うに構成されたビデオサーバを提供することによって達
成される。
【0007】本発明の目的は、 ATMバックボーンネ
ットワークと、システムマネージャと、それぞれメディ
アセグメントファイルサーバとシーケンス制御ブローカ
とを有する複数の装置とを具備し、格納する各映画はそ
れぞれの装置に格納される複数のビデオオブジェクトに
分割され、人気映画と判断される映画もその大部分が上
記複数の装置のいずれかに格納され、上記ATMバック
ボーンネットワークを通過する、上記人気映画に対応す
るセルの数を減少するように構成されたビデオサーバを
提供することによっても達成される。
【0008】本発明は、ATMネットワーク上のデータ
の輻輳を緩和することを目的とするデータ複製方式を提
供する。基本概念は、アクセスが頻繁に行われる一部の
ビデオオブジェクト(以下、「映画」という)に好適な
記憶装置を割り当て、映画の各部分を対応好適装置に複
製するというものである。本発明は、最大限の努力を基
礎とし、その好適装置から映画のリクエストに応じるも
のである。
【0009】記載されている詳細説明から上記以外の本
発明の適用範囲も明らかになるであろう。詳細説明なら
びに特定実施形態は、本発明の望ましい実施態様を示す
ものであるが、当業者には本発明の範囲内の種々の変更
および修正が詳細説明から明らかとなり、それらも本発
明に含まれるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1にシステムアーキテクチャの
主要構成要素を示す。PanaVISS IITM ビデオサーバ1
0は、ATMバックボーンネットワーク12を介して接
続される複数のビルディングブロックから構成されてい
る。 PanaVISS IITM ビデオサーバでは、メディアセグ
メントファイルサーバ(MSFS)14とシーケンス制
御ブローカ(SCB)16が、 PanaVISS装置(PU)
18と呼ばれる1個の装置に統合されている。現システ
ムは15台のPU18を備える。
【0011】各PU18において、メディアセグメント
ファイルサーバ(MSFS)14は複数のビデオオブジ
ェクトを格納し、シーケンス制御ブローカ(SCB)1
6はMSFS14からのビデオオブジェクトの読み出し
を制御するとともにユーザにデータを供給する。
【0012】システムマネージャ(SM)20は、デー
タベースサーバとして提供される。現装置では、MPE
G符号化(すなわち、圧縮)ビデオを固定長のメディア
セグメントファイル(MSF)ブロックに分割し、各P
U18に配分して格納している。全部のMSFS14に
対するポインタは、システムマネージャ(SM)20に
管理されるシーケンス制御ブローカ(SCB)16に格
納される。
【0013】シーケンス制御ブローカ(SCB)16
は、ユーザに代わってビデオ再生の流れを維持する。ビ
デオ再生セッションの開始に際し、SCB16はリクエ
ストされた映画のシーケンス制御ファイル(SCF)を
取り出す。再生中、SCB16はユーザに代わって、S
CB16と、ネットワークトラヒック特性と、エンドユ
ーザの容量とリクエストとに基づいて、 読み出された
リクエストをMSFSに送信する。SCB16は、早送
りや巻戻し等の仮想VCR機能要求を処理する役割も果
たす。
【0014】メディアセグメントファイルサーバ(MS
FS)14は、ビデオセグメントファイルを格納して、
SCBのリクエストに応じて検索をかける。ATMバッ
クボーンネットワークスイッチ12は、SCB16を他
のPU18のMSFS14に結合する。
【0015】外部ネットワーク22は、ビデオサーバー
10を複数のエンドユーザ端末24に結合する。MPE
G符号化ビデオデータ復号機能、仮想VCR機能要求の
ためのユーザインタフェース提供機能、SCB16との
通信機能をユーザ端末24に有することもできる。
【0016】ATMバックボーンスイッチ12は、限定
バッファ(例えば、セル数500個)を有する。別々の
出力ポートから同一PU18に複数のセルが送られると
きにATMバックボーンスイッチ12で輻輳が生じる。
1つのATM入力ポート(すなわち、1つのPU)に同
時に複数のセルが到達した場合、1個のセルだけが読み
出され、残りのセルはバッファに格納される。全部のバ
ッファセルがいっぱいの場合、残りのセル伝送は廃棄さ
れて損失したものと見なされる。ATMの最大帯域幅が
1.25Gbit/sであったとしても、いかなる時も
この帯域幅が実現されるのは、各出力ポートが異なる入
力ポートにセルを送出する場合のみである。スペクトル
の反対側では、15個のPU18の全部の出力ポートが
ATMバックボーンスイッチ12の同一入力ポートに出
力する場合には、ATMの帯域幅は150Mbit/s
程度の低さとなる可能性がある。達成可能なATM帯域
幅は、実際には、ユーザのリクエストパターンとデータ
配列に応じて150メガビット/秒と2.25Gbit
/行の間で変化する。
【0017】ATMバックボーンスイッチ12のセル損
失とディスク性能を調査するために、いくつかの模擬実
験が行われた。この模擬実験の結果から、ATMスイッ
チ12がボトルネックであることが判明した。ATMス
イッチ12のトラヒックの増加に伴ってセル損失が増加
する。本発明は、人気映画のアクセス頻度の歪度を利用
してATMスイッチ12のトラヒックを減少するデータ
複製方式を提供する。
【0018】PanaVISSTMは、データをそれぞれのPU1
8とそれぞれのディスクとに均等に分配する。1本の映
画は、「ビデオオブジェクト」と呼ばれる、それぞれが
64Kバイトである複数のセグメントに分割される。映
画を均等に分配することの長所は、I/Oシステムの最
大帯域幅が達成できる点である。ユーザが或る映画をリ
クエストすると、そのリクエストはシステムマネージャ
20により、ホスティングPUと呼ばれるいずれかPana
VISS装置(PU)18に伝えられる。ホスティングPU
18のシーケンス制御ブローカ(SCB)16は、読み
出されたリクエストをユーザに代わって他のPU18に
送出し、別のビデオオブジェクトを検索する。それぞれ
のPU18のATMバックボーンスイッチ12は、所要
データブロックを検索して、検索されたデータブロック
をATMバックボーンスイッチ12を介してホスティン
グPU18に戻す。ビデオオブジェクトは、一連の小デ
ータセルとして送られる。各セルの長さは53バイト
(ヘッダ5バイト+データ48バイト)である。最後
に、ホスティングPU18のSCBモジュール16がそ
れぞれのビデオオブジェクトを適切な順序でユーザ端末
24に送出する。ビデオサーバにはPU18が15個あ
るので、リクエストされた各映画の大半(14/15)
はATMスイッチ12を通過する。これによりATMに
輻輳が生じ、データ損失を招く。
【0019】図3に前述システムの事例データフロー図
を示す。図では簡単明快にするために、記載されている
PU18は4個だけである。図3では、映画のリクエス
トはユーザ端末24から外部ネットワーク22に送られ
る。次いで、リクエストは外部ネットワーク22からシ
ステムマネージャ20に伝送される。システムマネージ
ャ20は、PU18の中からホスティングPUとなる1
個を選択する。図3では、PU2がホスティングPUに
選択されている。ホスティングPU(PU2)のシーケ
ンス制御ブローカ16は、ATM12を介して残りのP
U(PU1、PU3、PU4)にリクエストを送出し、
それぞれのPUのメディアセグメントファイルサーバ1
4に、そのPUに格納されているリクエスト映画に対応
するビデオオブジェクトを検索させる。この実施形態で
は、当該映画は1/4ずつ各PU18に格納されてい
る。次にPU18は、検索されたビデオオブジェクトま
たはセルを、ATM12を介してホスティングPU(P
U2)に送る。前述の説明に基づき、ホスティングPU
(PU2)に格納されている当該リクエスト映画の1/
4はATM12を通過しないが、3/4はATM12を
通過する。
【0020】映画のアクセスは均一とは程遠いものであ
る。ごく僅かの人気のある(はやりの)映画と、他の多
くの不人気な(はやっていない)映画とがある。図2
に、ビデオ店の或る週の各種映画の貸出し頻度(Electr
onic Engineering Times、p.77、1993年3月)を示す。映
画アクセス頻度は、図2に記載のZippfian分布
で近似される。 G.Zipf著「人間行動と最小努力
の原理:ヒューマンエクソロジーへの案内(Human Beha
vior and Principles of Least Effort: An Introducti
on to Human Exology)」 マサチューセッツ州ケンブリ
ッジ、アディソンウェズレー、1949年、Asit Dan、 Dink
ar Sitaram、 Perwez Shahabuddin共著「一括処理による
オン・デマンド・ビデオサーバーのためのスケジューリ
ング法(Scheduling Policies for an On Demand Video
Server with Batching)」Proc ofACM Multimedia, p
p. 15-23、カリフォルニア州サンフランシスコ、1994年
を参照されたい。Zippfian分布(ジップ分布)のlog-lo
gプロットは直線である。直線αの勾配は、分布を特徴
付けるパラメータである。特定映画の貸出し頻度は次の
ようにして求めることができる。映画をアクセス頻度に
基づいて降順に保管する。このとき、i番目の映画の頻
度fjは次の式で与えられる。
【0021】
【数1】 式中、kは規格化定数である。図2の曲線のαの値は
0.271である。( Asit Dan、 Dinkar Sitaram、 Per
wez Shahabuddin共著「一括処理によるオン・デマンド
・ビデオサーバーのためのスケジューリング法(Schedu
ling Policies foran On Demand Video Server with Ba
tching)」 Proc of ACM Multimedia, pp.15-23、カリ
フォルニア州サンフランシスコ、1994年および Asit Da
n、 Dinkar Sitaram共著「帯域幅対空間比に基づくオン
ラインビデオ配置法(An On-line Video Placement Pol
icy Based On Bandwidth To Space Ratio)」 Proc of
ACM SIGMOD, pp. 376-385、カリフォルニア州サンジョ
ーズ、1995年を参照されたい。)
【0022】ユーザのアクセスパターンは通常は時間の
経過に伴って次第に変化する。従って、アクセスすなわ
ち貸出し頻度に関する統計は定期的、例えば毎週、修正
される可能性がある。新作映画のアクセスすなわち貸出
し頻度は、過去に出た他の同様映画のアクセス頻度から
推測できる。
【0023】本発明は、ATMバックボーンネットワー
ク12を通過するトラヒックを減少して、トラヒック輻
輳による過度なセル損失を回避するものである。本発明
では、ローカルオブジェクトと呼ばれる、映画のホステ
ィングPU18に格納される部分はATM12を通過し
ない。また、本発明では、ホスティングPU18の人気
映画の一部または全部を複製することにより、リクエス
トされた映画(特に人気映画)のローカルオブジェクト
のサイズを増大する。従って、1種類の人気映画につい
て2つのコピーがあることになる。最初にサーバに映画
が届いたときに格納されたオリジナルコピーと、その映
画が人気映画と断定された時点で作成され、好適PU1
8に格納される副コピーである。この映画のリクエスト
は、全部のPU18に分配されているオリジナルコピー
か、全部または大部分が好適PU18に複製されている
副コピーを検索することによって応えられる。
【0024】本発明の複製方式では次の2つの問題が出
た。第1の問題は、好適PU18にどの位の使用可能帯
域幅およびスペースが必要であるかということである。
第2の問題は、好適PU18が入ってくるリクエストに
追いつけなくなったときにどうなるかである。極端な場
合、何本かの(人気)映画の大部分を複製すると、ディ
スクI/Oシステムが飽和状態になって読み出しリクエ
ストに応じられなくなる。この方式では、帯域幅の制限
のために、好適PUがリクエストに応じられないときに
性能を上手に縮退しなくてはならない。
【0025】前述の2つの問題について論じる前に、後
で使うことになるいくつかの項について定義しておく。 − サーバー中のPUの個数はNpuとする。1個当たり
のPUのディスク枚数はNdiskとする。 − ディスクiの有効帯域幅は、BWdiskiとする。 − 映画jの所要帯域幅および所要スペースは、それぞ
れ、BWmoviejとSZmo-viejとする。 − 映画jのアクセス頻度は、映画jをリクエストする
推定平均ユーザー数fjとする。 − 帯域幅PU(BWpu)は、全部のディスク(Pan
aVISS IITMの現バージョンではNdisk=16)
の総帯域幅と定義される。
【0026】
【数2】 − PUkで利用(使用)される帯域幅は、 PUkに格納
されている映画に対するリクエストを満足することが要
求される。 PUkにおける利用可能(未使用)帯域幅は
次のように定義される。
【0027】
【数3】 PU上の利用可能ディスクスペースは、SZpuとする。 − 1個のPUのI/Oシステムの帯域幅利用率Upu
次の通りである。
【0028】
【数4】
【0029】「人気がある」とされる複数の映画につい
ては、その映画にとって好適なPU18と見なされるP
U18がそれぞれの映画に割り当てられる。特定の1本
の人気映画に対する全部のリクエストは、その好適PU
18に伝送される。該映画の一部分Bjは、その好適P
U18に複製される。PU18に複製された映画Bの一
部は、利用可能なディスク帯域幅とスペースの両方によ
って制限が課せられる。入出力(I/O)システムの帯
域幅とスペースが十分であれば、1個のPU18を複数
の映画の好適PU18として利用できる。簡略化のため
に、各PU18に1本の映画を割り当てるものと想定す
る。人気映画の部分の帯域幅は、PU18の利用可能帯
域幅未満でなければならない。Bjは、以下の2つの制
約を満足しなくてはならない。
【0030】
【数5】 同様に、映画の複製部分は、好適PUの利用可能ディス
クスペースより小さくなくてはならない。
【0031】
【数6】 PU18が複数の人気映画の好適PUとして作用する場
合、当該好適PU18の利用可能帯域幅/スペースは、
何らかの分配法、例えば均等分配、に基づいて好適PU
18に格納されている全部の人気映画に分配される。こ
の複製によるATMバックボーンネットワークトラヒッ
クの節減BWsavingは、次の式により推定される。
【0032】
【数7】
【0033】映画リクエスト頻度は、特定期間にわたっ
てユーザパターンを監視することによって取られた予測
である。その結果、実際のアクセス頻度が予測パターン
と異なる場合がある。従って、長いキューのために(す
なわち、ディスク帯域幅が使い果たされて)、制限時間
内で一部の読み出しリクエストに応じられない可能性が
ある。解決策の1つは、好適PUのディスク帯域幅が使
い果たされた時点で、好適PUは映画の副コピーを無視
し、その映画のオリジナルコピーが入っているPU18
に読み出しリクエストを送るというものである。この場
合、非複製方式と同様に、データはATM12を介して
送出される。別の解決策は、PU18のロードがBWpu
に達すると、システムマネージャ(20)が当該PUを
好適PUとみなすのをやめ、リクエストを全部のPU1
8に均等に分配する。この場合、ビデオオブジェクトは
オリジナルデザインのようにATM12を通過する。
【0034】映画のリクエスト頻度が時間とともに変換
するのは言うまでもない。提唱方式の保守は簡単であ
る。人気映画が下火(不人気)になったときに、好適P
U18から副コピーが除かれ、システムマネージャ20
は、その映画のリクエストを全部のPU18に均一に分
配する。解放されたPUの帯域幅とスペースは、別の人
気映画に利用できる。
【0035】図4に、本発明の好適(第1の)実施形態
によるシステムの事例データフロー図を示す。簡単明快
にするために、記載されているPU18は4個になって
いる。図4において、映画のリクエストはユーザ端末2
4から外部ネットワーク22に送られる。次にリクエス
トは、外部ネットワーク22から、ビデオサーバ10の
システムマネージャ20に伝送される。システムマネー
ジャ20では、映画が人気映画に指定されるか否かを判
断し、そうであるならば、その映画のリクエストを、そ
の映画の完全コピーを格納している好適PU(ここでは
PU2という)に伝送する。次に好適PU(PU2)の
シーケンス制御ブローカ16は、ユーザ端末24に伝送
するために、リクエストされた映画に対応するビデオオ
ブジェクトを外部ネットワーク22に直接に送出する。
上記事例データフロー図によれば、リクエストされた人
気映画はいずれもATM12を通過せず、ホスティング
PU(PU2)に格納されている映画はいずれも外部ネ
ットワーク22を介して直接にユーザ端末24に行く。
このように、ATM12を介して伝送されるのは原則と
して不人気な映画だけなので、ATM12における輻輳
は大幅に緩和される。
【0036】前述の複製方式の変形例は、映画のリクエ
スト頻度の関数として偏った配分で映画を分配すること
である。この本発明の第2の実施形態によれば、最初に
映画が届いた時点で、1個のPU18をその映画の好適
PUと決定および指定する。その映画の大部分は好適P
U18に割り当てられ、残った部分はその他のPU18
に均等に分配される。従って、ビデオサーバ10には各
映画について1本のコピーしかない。
【0037】図5に本発明の第2の実施形態によるシス
テムの事例データフロー図を示す。簡単明快にするため
に、記載されているPU18は4個になっている。図5
において、映画のリクエストはユーザ端末24から外部
ネットワーク22に送られる。次にリクエストは、外部
ネットワーク22から、ビデオサーバ10のシステムマ
ネージャ20に伝送される。システムマネージャ20で
は、映画が人気映画に指定されるか否かを判断し、そう
であるならば、その映画のリクエストを、その映画の大
部分(例えば、2/3)を格納している好適PU(ここ
ではPU2という)に伝送する。次に好適PU(PU
2)のシーケンス制御ブローカ16は、ATM12を介
して残りのPU(PU1、PU3、PU4)にリクエス
トを送り、各PUのメディアセグメントファイルサーバ
14に、そのPUに格納されているリクエスト映画に対
応するビデオオブジェクトを検索させる。図示の例で
は、残りのPU18のそれぞれに、その映画の1/9
(3個のPUで残った1/3をに分けた)が格納されて
いる。次にPU18は、検索されたビデオオブジェクト
を、ATM12を介してホスティングPU(PU2)に
送る。上記により、リクエストされた映画の1/3はA
TM12を通過するが、好適PU(PU12)に格納さ
れている2/3は、ATM12を通過しない。従って、
ATM12における輻輳は緩和される
【0038】映画のデータ配列は、リクエスト頻度の分
散の関数であるので、第2の実施形態による方式に要す
る保守費用は先述の複製方式よりもはるかに高い。時間
に伴ってリクエスト頻度が変化したら、高価なデータ再
編成を行う必要がある。データ再編成は、サーバにほと
んどまたは全くトラヒックが存在しないときでなければ
実施できない。第1の実施形態により複製方式の別の長
所は、1本の映画について2本のコピーを置くことによ
り、その映画の利用度が増え、より多くのユーザが同時
にその映画を見ることができる点である。
【0039】ATM12のセル損失の主原因は、リクエ
ストされた映画をユーザに送出するときにホスティング
PU18を介さなければならないことである。均等分配
とする場合には、残りのPUのそれぞれが、以下の式で
与えられる映画の残り部分を送出しなくてはならない。
【0040】
【数8】
【0041】本発明の第3の実施形態により、それぞれ
のPU18は、その映画の分担分をATMバックボーン
12を通さずに直接にユーザに送ることができ、それに
よってATM12のトラヒックを大幅に緩和できる。こ
れを実現するために、各PU18には、図6のように外
部ネットワーク22に接続する出力ノード30が設けら
れる。映画のリクエストが入ると、システムマネージャ
20は、そのリクエストをホスティングPU18に割り
当てる。図1の事例データフロー図によれば、PU1は
ホスティングPUに指定されている。ホスティングPU
(PU1)は、ユーザに代わってリクエストを他のPU
18に送り、対応するデータブロックを取り出す。ホス
ティングPU(PU1)は、依然として他のPU18へ
の同期信号の送出を担当し、種々のフレームを正しい順
序で送信する。PU18は、該信号を受信すると、デー
タブロックを出力ノード30を介して直接にユーザ端末
24に送る。同期信号のサイズはきわめて小さい。従っ
て、このジョブは、帯域幅の小さいATMバックボーン
ネットワーク12で間にあう。
【0042】第3の実施形態による方式に関しては、異
なるデータブロックが外部ネットワーク22を介して異
なるルートを取るため、ブロックの順が狂ってユーザに
届く場合がある。これを回避するために、外部ネットワ
ーク(図1参照)は、或る種の遅延(ジッタ)を保証し
てデータブロックを配送しなくてはならない。これは、
ネットワークがC±ε m秒(Cおよびεは、定数)で
データパケットを配送することを意味する。遅延を保証
するネットワークに関する更なる考察については、D.D.
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nication in a Packet-switching Network)」IEEE TRI
COMM, pp. 35-43、ノースキャロナイナ州、チャペルヒ
ル、1991年4月を参照されたい。ここで、ブロックiがP
kに格納され、ブロックi+1がPUwに格納されている
と仮定する。データがエンドユーザに順序通りに到着す
ることを保証するために、ビデオサーバでは次のアルゴ
リズムを利用できる。
【0043】1.ホスティングPUは、PUkとPUw
にコマンドを送って対応ブロックを検索する。 2.データの準備が整った時点で、PUはハウジングP
Uに肯定応答を送る。 3.ホスティングPUはPUkにコマンドを送って、外
部ネットワーク経由でユーザにブロックiを伝送させ
る。 4.その後、ホスティングPUは少なくともε m秒待
機した後に、 PUwにコマンドを送って、ユーザにブロ
ックi+1を伝送させる。
【0044】同期の問題に対する別の解決策は、正しい
順にビデオフレームを表示できるだけのバッファをユー
ザ端末に有することである。しかしながら、これはユー
ザ端末の価格を大幅に増大するものである。
【0045】第3の実施形態のアーキテクチャは、AT
Mバックボーン12の重要性を低減し、狭い帯域幅でA
TMバックボーン12を使えるようにするものである。
外部ネットワーク22について、これ以外にも性能上の
問題が存在する。各PU18には、ATMネットワーク
12を介して直接に映画分担部分をユーザに送らせるの
で、同一リクエストについてNpu本の経路が存在する。
このアーキテクチャによるルーチングテーブルは、オリ
ジナルデザインのルーチングテーブルのNpu倍の大きさ
である。従って、テーブル内の検索コストが増大する。
一方、各ルートのトラヒックが小さくなるので、ATM
ネットワーク12により望ましい最適化およびロード分
配が達成され、それは、より望ましい応答時間という形
で反映される。
【0046】本発明は、ビデオサーバ10におけるAT
Mバックボーンネットワーク12のトラヒックを緩和す
る方法を提供し、およびPanasonicで開発されたPanaViS
STMに適したデータ複製方式を提供するものである。本
発明の望ましい実施形態では、指定された好適PU18
上の人気映画の一部または全部を複製して、ATM12
におけるトラヒック輻輳を回避するとともに、各PU1
8におけるディスク利用率を向上するものである。当該
編成方式では、ATMネットワーク12上のトラヒック
を減少するので、ローカルディスクから、より多くの読
み出しリクエストに応じられる。また、ATMバックボ
ーン12の所要帯域幅を大幅に縮小する別の設計シナリ
オについても説明されている。
【0047】以上、本発明を開示してきたが、種々の方
法で同を変更できることは明白である。そのような変更
は本発明の精神ならびに範囲からの逸脱と見なされるも
のではなく、また、当業者に自明であるような全ての修
正は、請求項の適用範囲に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現在のビデオサーバのアーキテクチャの模式
図である。
【図2】 ビデオ店の或る週における各種映画のビデオ
貸出頻度を示すグラフである。
【図3】 図1に記載の従来のビデオサーバアーキテク
チャのデータフロー図である。
【図4】 本発明の原理に基づく複製方式のデータフロ
ー図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に基づく複製方式の
データフロー図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態に基づく複製方式の
データフロー図である。
【符号の説明】
10 ビデオサーバ 12 ATMバックボーンスイッチ 14 メディアセグメントファイルサーバ 16 シーケンス制御ブローカ 18 PanaViSS装置 20 システムマネージャ 22 外部ネットワーク 24 エンドユーザ端末 30 出力ノード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMバックボーンネットワークと、 それぞれがメディアセグメントファイルサーバとシーケ
    ンス制御ブローカとを備える複数の装置とを具備し、 それぞれの前記複数の装置は、相互に交信できるように
    前記ATMバックボーンネットワークに接続され、前記
    ビデオサーバに格納される各映画は、それぞれの装置に
    格納される複数のビデオオブジェクトに分割され、人気
    映画であると判断された映画も、前記複数の装置のいず
    れかに格納されて、前記ATMバックボーンネットワー
    クを通過するセルの数を減少するように構成されたAT
    Mバックボーンネットワークを利用したビデオサーバ。
  2. 【請求項2】 ATMバックボーンネットワークと、 それぞれがメディアセグメントファイルサーバとシーケ
    ンス制御ブローカとを備える複数の装置とを具備し、 それぞれの前記複数の装置は、相互に交信できるように
    前記ATMバックボーンネットワークに接続され、前記
    ビデオサーバに格納される各映画は、それぞれの装置に
    格納される複数のビデオオブジェクトに分割され、人気
    映画と判断される映画も、その大部分が前記複数の装置
    のいずれかに格納されて、前記ATMバックボーンネッ
    トワークを通過する、前記人気映画に対応するセルの数
    を減少するように構成されたATMバックボーンネット
    ワークを利用したビデオサーバ。
  3. 【請求項3】 ATMバックボーンネットワークと、 それぞれがメディアセグメントファイルサーバとシーケ
    ンス制御ブローカとを備える複数の装置とを具備し、 それぞれの前記複数の装置は、相互に交信できるように
    前記ATMバックボーンネットワークに接続され、前記
    ビデオサーバに格納される各映画は、それぞれの装置に
    格納される複数のビデオオブジェクトに分割され、人気
    映画と判断される映画は、その大部分が前記複数の装置
    のいずれかに格納されるとともに、残りは他の前記複数
    の装置に格納されるように、前記複数の装置に分配され
    て、前記ATMバックボーンネットワークを通過する、
    前記人気映画に対応するセルの数を減少するように構成
    されたATMバックボーンネットワークを利用したビデ
    オサーバ。
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