JPH10233327A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

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JPH10233327A
JPH10233327A JP5239197A JP5239197A JPH10233327A JP H10233327 A JPH10233327 A JP H10233327A JP 5239197 A JP5239197 A JP 5239197A JP 5239197 A JP5239197 A JP 5239197A JP H10233327 A JPH10233327 A JP H10233327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil bobbin
pedestal
coil
common mode
mode choke
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5239197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Osada
尊行 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP5239197A priority Critical patent/JPH10233327A/ja
Publication of JPH10233327A publication Critical patent/JPH10233327A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモードインダクタンスに対してノーマ
ルモードインダクタンスが大きく、ノイズ防止効果に優
れたコモンモードチョークコイルの提供。 【解決手段】 コイルボビン3及び台座2の少なくとも
一方を磁性粉を混入した樹脂にてモールド成形し、閉磁
路磁芯1にこのコイルボビン3及び台座2を装着したこ
とを特徴とするコモンモードチョークコイル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ防止部品と
して使用されるコモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】コモンモードチョークコイルは、スイッ
チング電源等の電子機器の電源ラインに挿入され、電磁
ノイズを抑制する電子部品として使用されている。従来
のコモンモードチョークコイルを図3に示す。
【0003】図3に示すように、従来のコモンモードチ
ョークコイルに用いられるコイルボビン12、並びに該
コイルボビン12を格納し印刷回路基板に接続するため
のピン端子6を植設した台座10は、樹脂材料のみにて
成形され構成されていた。
【0004】従来の一般のコモンモードチョークコイル
のノーマルモードインダクタンスLnとコモンモードイ
ンダクタンスLcの比(Ln/Lc)は、漏れ磁束があ
っても、約2%以下であった。又、コモンモードチョー
クコイルに使用されるコア形状にもよるが、コア形状が
閉磁路で、口字型の場合、このコモンモードチョークコ
イルで、コモンモードインダクタンスLcが1mHであ
れば、ノーマルモードインダクタンスLnは、約20μ
Hであった。
【0005】又、印刷回路基板に搭載する電子部品の集
積度が高くなるに従い、電子部品から生ずるノイズレベ
ルは、大きくなり、一方で、その印刷回路基板を搭載し
た電子装置の大きさは、小さくなってきた。つまり、電
子部品の高速化、高密度実装、電子装置の小型化が進
み、ノイズ対策部品が実装できる面積も少なくなってき
ている。
【0006】更に、電子装置においては、1コンバータ
から2コンバータ化等、近年の電源高調波規制等によ
り、ノイズ対策も厳しくなってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際のノイズ
対策においては、従来のノイズインダクタンスLnでは
小さすぎ、充分なノイズ防止効果が得られず、一般に
は、別にノーマルモードチョークコイルを必要数、同時
に実装することが必要であった。
【0008】従って、本発明の技術的課題は、コモンモ
ードインダクタンスに対して、ノーマルモードインダク
タンスが大きく、ノイズ防止効果に優れたコモンモード
チョークコイルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
方の端面に駆動用の歯車を設けた筒状胴部の両端及び中
央部に鍔が設置され、円筒軸方向に2分割できるコイル
ボビンを、閉磁路磁芯の磁脚部に緩嵌し、前記コイルボ
ビンの鍔間に巻線を施し、該コイルボビンを格納するた
めのピン端子を植設した台座に設置してなるコモンモー
ドチョークコイルにおいて、前記コイルボビン及び前記
台座の少なくとも一方を、磁性粉を混入した樹脂にてモ
ールド成形し、前記閉磁路磁芯とは別の閉磁路を構成し
たことを特徴とするコモンモードチョークコイルであ
る。
【0010】又、本発明は、上記コモンモードチョーク
コイルにおいて、前記台座の上面の前記コイルボビンの
筒状胴部と平行な左右両辺に、板状突起部を設け、台座
とコイルボビンとの接触面積を大きくしたことを特徴と
するコモンモードチョークコイルである。
【0011】本発明によれば、コモンモードチョークコ
イルのノーマルモードインダクタンスを大きくするた
め、コイルボビン及び台座に磁性粉を混入させると共
に、台座とコイルボビンとの接触面積を大きくすること
で、コモンモードインダクタンスを減少させることなし
に、ノーマルモードインダクタンスを従来の倍以上、得
ることが可能となり、電子装置によっては、ノイズ特性
を損なわずに、ノーマルモードチョークコイルやコンデ
ンサ等が削減できるコモンモードチョークコイルとな
り、小型化も可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のコモンモー
ドチョークコイルについて、図面を用いて説明する。
【0013】図1は、本発明によるコモンモードチョー
クコイルであり、図1(a)は外観斜視図である。な
お、閉磁路の磁芯及び巻線は、省略してある。図1
(b)は、図1(a)のコイルボビン3の軸心の穴8に
閉磁路磁芯1の1辺の脚部分を組み込み、他方の脚部分
を台座2上に載置した側面図である。
【0014】図1において、コイルボビン3は、長軸中
心面を境にして上下に分割される構造である。又、この
コイルボビン3は、図1(b)に示すように、口字状の
閉磁路磁芯1の1辺の磁脚21に嵌装され、磁脚21を
軸として回転可能である。尚、分割されたコイルボビン
3は、磁脚21に嵌装されると、コイルボビン3の分割
面の凸凹が結合し、一体となる。
【0015】図1(b)に示すように、閉磁路磁芯1を
軸心に組み込んだコイルボビン3は、台座2上の中央部
に構成した凹部(図示していない)に回転摺動ができる
ように組み込まれる。その回転摺動の動力は、コイルボ
ビン3の一端の鍔の側面に形成された歯車4を介して、
外部から伝達される。
【0016】即ち、図1に示す構成で、コイルボビン3
だけを閉磁路磁芯1を軸心として、台座2の凹部内を回
転摺動させながら巻線をすることで、コイルボビン3の
鍔22にて分割された左右の巻線部に均等に巻線され
る。
【0017】図2に、本発明のコモンモードチョークコ
イルの等価回路を示す。図2において、巻線13、巻線
14は、同じ仕様を持ち、前記したコイルボビン3の左
右に均等に巻線される。従って、巻線13,14は、各
巻線内を同方向に流れる雑音電流(コモンモードノイ
ズ)Ic1,Ic2を抑制する。
【0018】一方、コイルボビン3、板状突起部5を付
設した台座2は、閉磁路磁芯1とは別の閉磁路を形成し
ており、ノーマルインダクタンスを発生させ、雑音電流
(ノーマルモードノイズ)Inを抑制する。
【0019】本発明では、図1に示す台座2、コイルボ
ビン3の材質を磁性粉入り樹脂にて成形し、台座2に板
状突起部5を、コイルボビン3の筒状胴部との接触面積
ができるだけ大きくなるように、平行に衝立状に構成
し、この2つで閉磁路を形成させることで、ノーマルモ
ードノイズにもノイズ抑制効果を発揮させることが可能
となる。
【0020】又、図1(b)の台座2の底部17の上面
に、コイルボビン3の円弧と相似形の円弧を持つ凹部を
形成し(図示せず)、コイルボビン3との接触面積を広
くした。
【0021】このような方法により、コモンモードチョ
ークコイル20のノーマルインダクタンスは、特性が向
上した。即ち、閉磁路磁芯1の磁路とは別に、台座2及
びコイルボビン3に含まれる磁性粉にて構成される閉磁
路により、特性が向上する。
【0022】
【実施例】実施例を下記に示す。
【0023】図1において、コイルボビン3の巻線部2
3a,23bに施した各巻線(図示せず)の巻数を10
0Tとした場合、ノーマルモードチョークコイルのイン
ダクタンスLnとコモンモードチョークコイルのインダ
クタンスLcとの比Ln/Lcは、下記の通りであっ
た。
【0024】1.従来のコイルボビン及び台座を使用し
た場合、Ln/Lc=1.7% 2.本発明のコイルボビン及び台座を使用した場合、L
n/Lc=6.5% 3.本発明のコイルボビンと従来の台座を使用した場
合、Ln/Lc=5%
【0025】上記により、コイルボビン3及び台座2に
磁性粉を混入すると、Ln/Lc比が顕著に改善される
ことがわかる。なお、磁性粉を混入したコイルボビン3
と従来の台座2を組み合わせたコモンモードチョークコ
イル20においても、Ln/Lc比を大幅に改善できる
ことがわかる。磁性粉は、一般にフェライト磁性粉が適
しており、本実施例では、Mn−Znフェライトを使用
した。
【0026】又、ノイズ防止効果は、フェライト混入率
が高い方が良いが、成形性は悪くなる。混入率は、樹脂
の種類、成形形状により実験的に求めるのが好ましい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明によ
れば、コイルボビンと台座の樹脂材料に磁性粉を混入す
ること、及びコイルボビンと台座の接触面積を広くとる
ことで、コモンモードチョークコイルのノーマルモード
インダクタンス特性を大幅に向上させることが可能とな
り、ひいては、小型のコモンモードチョークコイルを提
供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコモンモードチョークコイルを示
す図。図1(a)は外観斜視図。図1(b)は、図1
(a)のコイルボビンに閉磁路磁芯を組み込んだコモン
モードチョークコイルの側面図。
【図2】本発明によるコモンモードチョークコイルの等
価回路図。
【図3】従来のコモンモードチョークコイルの側面図。
【符号の説明】
1 閉磁路磁芯 2,10 台座 3,12 コイルボビン 4 歯車 5 板状突起部 6 ピン端子 7 切り欠き溝 8 穴 9 筒状胴部 11 突起部 13,14 巻線 15 電源 16 負荷 17 底部 20 コモンモードチョークコイル 21 磁脚 22 鍔 23a,23b 巻線部 In 雑音電流(ノーマルモードノイズ) Ic1 雑音電流(コモンモードノイズ) Ic2 雑音電流(コモンモードノイズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 27/32 H01F 15/02 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の端面に駆動用の歯車を
    設けた筒状胴部の両端及び中央部に鍔が設置され、円筒
    軸方向に2分割できるコイルボビンを、閉磁路磁芯の磁
    脚部に緩嵌し、前記鍔間に巻線を施し、該コイルボビン
    を格納するためのピン端子を植設した台座に設置してな
    るコモンモードチョークコイルにおいて、前記コイルボ
    ビン及び前記台座の少なくとも一方を、磁性粉を混入し
    た樹脂にてモールド成形し、前記閉磁路磁芯とは別の閉
    磁路を構成したことを特徴とするコモンモードチョーク
    コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコモンモードチョークコ
    イルにおいて、前記台座の上面の前記コイルボビンの筒
    状胴部と平行な左右両辺に、板状突起部を設け、台座と
    コイルボビンとの接触面積を大きくしたことを特徴とす
    るコモンモードチョークコイル。
JP5239197A 1997-02-19 1997-02-19 コモンモードチョークコイル Withdrawn JPH10233327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015170756A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 日立金属株式会社 コアケースユニット、コイル部品およびコイル部品の製造方法

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