JPH10233012A - ディスク、ディスクカートリッジおよびディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク、ディスクカートリッジおよびディスク記録再生装置

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Publication number
JPH10233012A
JPH10233012A JP3528097A JP3528097A JPH10233012A JP H10233012 A JPH10233012 A JP H10233012A JP 3528097 A JP3528097 A JP 3528097A JP 3528097 A JP3528097 A JP 3528097A JP H10233012 A JPH10233012 A JP H10233012A
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JP
Japan
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disk
slider
cleaning
fhout
fhin
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Application number
JP3528097A
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English (en)
Inventor
Kazushige Kawazoe
一重 河副
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライダのディスク対向面に付着した塵埃等の
ゴミを除去する。 【解決手段】このクリーニングディスク30では、研磨
テープ等を用いてディスク表面に細かい傷をつけ、FH
in≧GH≧FHoutを満たすように凸部30aを比
較的高目に形成する。スライダ21のディスク対向面2
1aをクリーニングするときは、クリーニングディスク
30が収納されているディスクカートリッジ1を装填す
る。クリーニングディスク30が定常回転数に達すると
ディスク上面に磁気ヘッド8が配され、クリーニングデ
ィスク30の表面の凸部30aの先端がスライダ21の
ディスク対向面21aに触れてここに付着した塵埃等の
ゴミを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばハードデ
ィスクドライブなどに適用して好適なクリーニングディ
スクに関する。詳しくは、ディスクのグライドハイトを
GH、スライダの空気流入側浮上量をFHin、空気流
出側浮上量をFHoutとしたとき、FHin≧GH≧
FHoutを満たすようにして磁気ヘッドに取り付けら
れたスライダのディスク対向面をディスク表面の凸部の
先端に触れさせることによって、ここに付着した塵埃等
のゴミを除去することができるクリーニングディスクに
係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハードディスクが収納された
ディスクカートリッジをハードディスクドライブ(HD
D)に装填して使用するいわゆるリムーバブルHDDが
知られている。このリムーバブルHDDは大容量のディ
スク装填型ドライブでありながら、高速アクセス、高転
送レートというHDDのメリットを持ち、画像ファイル
を含めたマルチメディア用ストレージデバイスとして期
待されている。
【0003】図13はディスクカートリッジ1の構成を
示す上面図及び側面図である。同図A,Bに示すよう
に、ディスクカートリッジ1は筐体となされ、その一端
面には開閉自在のシャッター7が取り付けられている。
このディスクカートリッジ1内にハードディスク2がセ
ンターハブ3を中心として回転自在となるように配され
ている。図14はディスクカートリッジ1が装填される
HDD4の上面図及び側面図である。同図A,Bに示す
ように、HDD4は矩形のケース5内にハードディスク
2を回転させるためのスピンドルモータ6と、データの
記録再生を行うための磁気ヘッド8とを有している。ケ
ース5の一端面はディスクカートリッジ1が挿入される
ように挿入口9が形成されている。磁気ヘッド8はVC
M(Voice Coil Motor)によって回動駆動され、データの
記録再生時には勾配がつけられたランプ10上を滑り降
りるようになされている。
【0004】このように構成されたディスクカートリッ
ジ1は図15のように、HDD4の挿入口9に挿入され
ると、ハードディスク2のセンターハブ3がスピンドル
モータ6にチャッキングされると共に、HDD4内のリ
ンク機構(図示せず)によってディスクカートリッジ1
のシャッター7が開けられる。スピンドルモータ6が回
転してハードディスク2が定常回転となると、ハードデ
ィスク2の上に磁気ヘッド8がロードされる。これによ
って、ハードディスク2のデータの記録再生が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13〜図
15に示したディスクカートリッジ1及びHDD4で
は、シャッター7や挿入口9のような開口部があるた
め、カートリッジ装填時などにこの開口部分から塵埃等
のゴミが侵入することがある。このような事態を避ける
ため、図16に示すように、ディスクカートリッジ1の
センターハブ部50をラビリンス構造とすると共に、図
17にも示すようにハードディスク2の裏面に螺旋状の
突部51を形成し、ディスクの回転によって生じる空気
流がセンターハブ開口部に向かうようにして外部からの
ゴミが侵入しにくいようになされたものも考えられてい
る。
【0006】しかし、ディスクカートリッジ1のHDD
4に対する頻繁な出し入れや、持ち運びなどの過酷な使
用状況を考えると、このような対策をしていても、HD
D4及びディスクカートリッジ1内部にゴミが入り込む
場合がある。このゴミがスライダのディスク対向面(A
BS面(Air Bearing Surface))に付着した場合には、
データの記録再生が不完全なものとなる他に、スライダ
の浮上姿勢が不安定になってスライダとハードディスク
2の接触が頻繁に起こる可能性が高い。ディスク回転時
には磁気ヘッド8はハードディスク2から僅かな距離
(0.1μm以下)を保持して浮上しているが、ABS
面にゴミなどが付着すると、ABS面とハードディスク
2が接触してディスク表面が破損することがあり、デー
タの記録再生ができなくなるという問題があった。
【0007】そこで、この発明は、上述した問題を解決
したものであって、スライダのディスク対向面に付着し
たゴミを取り除き、ハードディスクが破損するのを未然
に防止することができるクリーニング用ディスク、ディ
スクカートリッジ及びディスク記録再生装置を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係るディスク、ディスクカートリッジお
よびディスク記録再生装置では、ディスクのグライドハ
イトをGH、スライダの空気流入側浮上量をFHin、
空気流出側浮上量をFHoutとしたとき、 FHin≧GH≧FHout を満たすクリーニングゾーンを持つことを特徴とするも
のである。
【0009】この発明において、磁気ヘッドに取り付け
られたスライダのディスク対向面をクリーニングすると
きは、クリーニングゾーンが設けられたディスク(通常
はクリーニングディスク)を用いる。例えばクリーニン
グディスクが収納されているディスクカートリッジを装
填して行う。
【0010】クリーニングモードのときは少なくとも空
気流出側のヘッド浮上量FHoutがクリーニングゾー
ンのグライトハイトGHよりも低くなるようにすること
によって、換言すればGH≧FHoutとなるようにす
る。こうすることによってグライドハイトがディスク対
向面とランダムに接触するようになるため、この接触に
よってディスク対向面に付着したゴミや塵埃などが取り
除かれる。
【0011】このクリーニング処理によって、誤った記
録再生を防止できる。記録再生用ディスクのクラッシュ
も防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るクリーニ
ングディスクの実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。
【0013】この発明はクリーニングディスク表面にあ
る凸部(グライドハイト)が磁気ヘッドのスライダの下
面(ディスク対向面)に触れるようにすることによっ
て、ここに付着した塵埃等のゴミを除去するものであ
る。ここで使われる磁気ヘッドの一例を図2に示す。磁
気ヘッド8はハードディスクドライブ(HDD)(図示
せず)などの記録再生装置の内部に回動可能に取り付け
られ、この例ではハードディスク27の回転によって僅
かに浮上した状態で、これに対するデータの読み取り及
び書き込みを行う。
【0014】同図に示すように、磁気ヘッド8はスライ
ダ21とシャフト22とアーム23とで構成されてい
る。スライダ21は保持部24によってアーム23の先
端の下面に取り付け固定されており、スライダ21のデ
ィスク対向面21aにはデータの読み書きを行うための
磁気ヘッド部26が設けられている。また、保持部24
の先端には、磁気ヘッド8が原位置まで回動されている
ときだけ、磁気ヘッド8の先端を支えるようにシャフト
22が設けられている。
【0015】このように構成された磁気ヘッド8はスラ
イダ21の反対側がHDD本体に回動可能に取り付けら
れる。図3及び図4はHDD本体に取り付けられた磁気
ヘッド8を示しており、図3はハードディスク27の回
転が停止している状態を水平方向正面及び側面から見た
場合を示し、図4はハードディスク27が回転し、デー
タの記録再生が行われる状態を正面及び側面から見た場
合を示している。
【0016】図3に示すように、HDD本体には磁気ヘ
ッド8の一端を支持するためのランプ10が取り付け固
定されている。このランプ10には所定の高さとなるよ
うに設定された上面部28aとこれと連続するように傾
斜部28bが形成されており、データの記録再生が行わ
れないときは磁気ヘッド8のシャフト22が上面部28
a上で支持されることにより、磁気ヘッド8のスライダ
21がハードディスク27に接触しないようにしてい
る。
【0017】図3Aはこのときの状態を示したものであ
り、磁気ヘッド8は記録再生モードの終了と共に原位置
へと回動し、シャフト22がランプ10の傾斜部28b
を滑り上がって上面部28aに乗り上がる。その結果、
図3Bにも示すように、スライダ21はハードディスク
27の上面から十分に離間することになるのでスライダ
21がハードディスク27に接触することがなくなる。
【0018】これに対して、記録再生モードにおいて、
ハードディスク27が定常回転数に達すると、図4Aに
示すように、磁気ヘッド8は回動し、シャフト22がラ
ンプ10の傾斜部28bを滑り降りる。このとき、図4
Bにも示すように、ハードディスク27の上面に達した
スライダ21はディスク上面から僅かな距離を保持して
浮上する。この状態でハードディスク27に対するデー
タの記録再生が行われる。
【0019】図1は後述するクリーニングゾーンを有し
たディスク、この例ではその全面がクリーニングゾーン
となされたクリーニングディスク30とこれの上面に対
向するように浮上しているスライダ21との関係を示し
たものである。クリーニングゾーンにはスライダのディ
スク対向面が接触してもよいようにカーボン、DLC(D
iamondo Like Carbon)などの保護層70がコーティング
してある。その上には通常の記録再生用ディスクに使用
されているものと同じ潤滑剤80が使用されている。ク
リーニング用のディスクの基板材料はアルミ、ガラス、
セラミック、プラスチックなど、一般的に基板として考
えられているものならば何でもよい。なお、磁気ヘッド
8を構成する他の部材は従来と同様であるので省略して
示している。
【0020】同図に示すように、この例では、スライダ
21はクリーニングディスク30に対してやや傾いて取
り付けられている場合を示す。つまり、スライダ21の
空気流入側浮上量をフライトハイト(FH)inとし、
空気流出側浮上量をFHoutとすると、スライダ21
はFHin≧FHoutを満たしている。
【0021】クリーニングディスク30の表面は完全な
平滑面ではなく、ある表面粗さや小さなうねりを持って
いるため、磁気ヘッド8に取り付けられているスライダ
21が浮上できる限界はこれらディスク表面の状態で決
まる。一般にスライダが浮上可能な最小浮上量はグライ
ドハイト(GH)と呼ばれている(図1)。
【0022】通常の場合、スライダ21はハードディス
クに接触しないようにするために、 FHin≧FHout>GH を満たすように設定されているが、この発明において
は、クリーニングモードのとき、スライダ21とクリー
ニングディスク30の位置関係が、 FHin≧GH≧FHout を満たすようにする。
【0023】GHが空気流出側浮上量FHout以下で
はこのGHによってディスク対向面21aに付着した塵
埃などを剥ぎ取ることができなくなり、通常の記録再生
モードと同じになるからクリーニング効果は全くない。
これとは反対にFHinよりもGHが大きい場合には、
このGHによってスライダ21が弾き飛ばされる可能性
が高くなり、かえってスライダ21を損傷してしまう恐
れがある。上述のように、GHをFHout以上FHi
n以下に設定した場合には、このGHがディスク対向面
21aの中間部に接触するようになり、この接触によっ
てディスク対向面21a上に付着した塵埃等を効果的に
剥ぎ取る(除去する)ことができる。また、このような
関係に選ぶ場合には、スライダ21に過度の衝撃を与え
ることなく、塵埃等を除去できる。
【0024】このような条件を満たすには、グライドハ
イトGHがフライングハイトFHoutより大きいクリ
ーニング用ディスクを使用する場合と、スライダ21の
フライングハイトFHoutをグライドハイトGHより
下げる場合が考えられる。
【0025】まず、グライドハイトGHが大きくなるよ
うにした場合について説明する。図1はこの発明に係る
第1の実施の形態であるクリーニングディスク30を示
す。このクリーニングディスク30は研磨テープ等を用
いてディスク表面に細かい傷をつけることによってクリ
ーニングゾーンを形成したものである。なお、クリーニ
ングゾーンにデータ信号を記録する必要はないので、こ
のゾーンには磁性膜は特に必要ない。
【0026】図1の例のように、ディスク表面に細かい
傷をつければ、比較的高目の凸部30aを形成できるよ
うになり、クリーニングディスク30のGHを大きくで
きる。したがって、このクリーニングディスク30を使
用すれば、同じディスク回転数であってもGH≧FHo
utとなって凸部30aの先端がスライダ21のディス
ク対向面21aに触れてここに付着したゴミを除去する
ことができる。研磨する場合にはその最大GHがFHi
nを越えないように加工するのは当然のことである。
【0027】図5はディスク表面にレーザーを照射して
多数のバンプを形成するレーザーテクスチャー法を用い
た第2の実施の形態であるクリーニングディスク31を
示している。この場合においても、クリーニングゾーン
にはスライダのディスク対向面が接触してもよいように
カーボン、DLC(Diamondo Like Carbon)などの保護層
70がコーティングしてある。その上には通常の記録再
生用ディスクに使用されているものと同じ潤滑剤80が
使用されている。クリーニング用のディスクの基板材料
はアルミ、ガラス、セラミック、プラスチックなど、一
般的に基板として考えられているものならば何でもよ
い。また、磁気ヘッド8を構成する他の部材は省略して
示している。
【0028】同図において、クリーニングディスク31
の表面にはスライダ21の浮上量FHoutより高い突
起状のバンプ31aが適当な密度(1万個/mm2
度)で形成されている。したがって、クリーニング時に
はバンプ31aの先端がスライダ21のディスク対向面
21aに触れるようになるのでここに付着したゴミを除
去することができる。
【0029】次に、FHoutを下げる場合について説
明する。図6Aはこの発明の第3の実施の形態であるク
リーニングディスク32を示している。この場合におい
ても、クリーニングゾーンにはスライダのディスク対向
面が接触してもよいようにカーボン、DLC(Diamondo
Like Carbon)などの保護層70がコーティングしてあ
る。その上には通常の記録再生用ディスクに使用されて
いるものと同じ潤滑剤80が使用されている。クリーニ
ング用のディスクの基板材料はアルミ、ガラス、セラミ
ック、プラスチックなど、一般的に基板として考えられ
ているものならば何でもよい。また、磁気ヘッド8を構
成する他の部材は省略して示している。
【0030】図6Bに示すように、クリーニングディス
ク32の表面には、ディスクを回転させることによって
発生する空気膜の負荷容量(具体的には空気膜の膜厚、
つまりヘッド浮上量)を調整するための溝32aが同心
円状に多数形成されている。この例では、スライダ21
の浮上量を低下させて少なくともクリーニングディスク
32のGHよりスライダ21のFHoutが小さくなる
ように溝32aの深さa及び幅bが選ばれている。
【0031】図7はクリーニングディスク32の溝32
aの深さとスライダ21の浮上量との関係を示した図で
ある。同図に示すように、浮上量は溝32aが深くなる
につれて低下するようになるから、空気膜の負荷容量は
溝32aの容積に反比例する。したがって、溝32aの
深さaあるいは幅b(図6)を適宜設定するこによっ
て、スライダ21の浮上量を調整することができる。こ
れにより、クリーニング時に、ディスク表面にある凸部
30aの先端がスライダ21のディスク対向面21aに
触れてここに付着したゴミを除去することができる。
【0032】図8は浮上量に周速依存性のあるテーパフ
ラットスライダ34を使用しているHDDにおいて、テ
ーパフラットスライダ34のFHoutを調整するよう
にした場合の実施の形態を示したものである。この場合
においても、クリーニングゾーンにはスライダのディス
ク対向面が接触してもよいようにカーボン、DLC(Dia
mondo Like Carbon)などの保護層70がコーティングし
てある。その上には通常の記録再生用ディスクに使用さ
れているものと同じ潤滑剤80が使用されている。クリ
ーニング用のディスクの基板材料はアルミ、ガラス、セ
ラミック、プラスチックなど、一般的に基板として考え
られているものならば何でもよい。また、磁気ヘッド8
を構成する他の部材は省略して示している。
【0033】この例では、テーパフラットスライダ34
の浮上量を抑えることによって、 FHin≧GH≧FHout を満たすようにしたものである。
【0034】図9にも示すように、テーパフラットスラ
イダ34の浮上量はクリーニングディスク33の周速に
依存する。例えば、クリーニングディスク33の周速が
下がると、これに伴ってテーパフラットスライダ34の
浮上量も低下する。したがって、周速つまりディスク回
転数を下げて、テーパフラットスライダ34の浮上量を
少なくすれば、ディスク表面の凸部30aの先端がテー
パフラットスライダ34のディスク対向面34aに触れ
るようになるので、ディスク対向面34aに付着したゴ
ミを除去することができる。
【0035】図10はこれを実現した記録再生装置の一
例であって、ディスク駆動用のスピンドルモータ6に設
けられたモータ駆動系60はマイコン61により、その
回転数制御信号が与えられる。具体的には通常の記録再
生モードのときの回転数に対し、クリーニングモードで
は、それよりも遅く回転するような回転制御信号が与え
られる。これによって、上記条件式が満足され、ヘッド
のクリーニングを行うことができる。
【0036】図11は上述したようなクリーニングディ
スクを収納したディスクカートリッジ1の一例であっ
て、本例ではこのカートリッジ本体内にメモリIC36
が搭載されている場合を示す。このディスクカートリッ
ジ1を用いてスライダのクリーニング処理を行うように
した場合には、同図に示すように、メモリIC36内に
はクリーニング処理を実行するためのプログラムデータ
が格納され、このデータがHDD内部のコンピュータ3
7に読み込まれ、ヘッド駆動系41ではクリーニングモ
ードとなるようにクリーニング用ディスクと磁気ヘッド
8が制御される。
【0037】メモリIC36にストアされたプログラム
データによる一連のクリーニング動作を図12を参照し
ながら説明する。ディスクカートリッジ1がHDDの装
填されると、そのディスクカートリッジ1のディスクが
クリーニングディスクであるかが判別される(ステップ
38)。判別データはメモリIC36にストアしておく
ことができる。装填されたものがクリーニングディスク
ではない場合には通常動作の記録再生モードになる(ス
テップ39)。装填されたものがクリーニングディスク
であると判断された場合にはシステムに書き込まれてい
るクリーニング用のプログラムが実行されて(ステップ
40)スライダ21のクリーニング処理が行われる。こ
のように、クリーニング処理のための各種データを記録
したメモリIC36をカートリッジ1に搭載することに
よって、クリーニング処理の自動化が可能となる。クリ
ーニング時には、カートリッジ1を挿入するだけでスラ
イダのクリーニング処理が完了する。
【0038】クリーニング用プログラムは例えば、磁気
ヘッド8が外周→内周→外周の用にシーク動作を行うモ
ードをクリーニングモードとしてシステム内にプログラ
ムしておき、クリーニングカートリッジを入れたときに
プログラムを実行させてクリーニングを行う。このクリ
ーニングモードは一例であって、最もクリーニング効果
のあるモード(シーク動作の回数を増やしたり、ランダ
ムなシーク動作を繰り返すなど)をHDDに合わせて使
用すればよい。
【0039】なお、この例のように、クリーニングを行
うための各種データの記録にメモリIC36のような半
導体素子を用いるほかに、例えばバーコードのように光
学的にデータの読み取りが可能なものや、IDカードの
ように磁気的にデータの読み取りが可能なものをカート
リッジなどに形成しておき、これを装置本体側のセンサ
ーで読み込むようにしてもよい。
【0040】また、この発明においては、クリーニング
用のディスクにおいて、そのクリーニングゾーンをディ
スク全面に渡って施した場合を説明したが、これに限定
されず、ディスクの一部にクリーニングゾーンを設けた
クリーニング用ディスクとして構成することもできれ
ば、通常のデータ記録用ディスクの一部分、例えばディ
スクの最内周や最外周にクリーニングゾーンを設けても
よい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るクリ
ーニングディスクでは、ディスクのグライドハイトをG
H、スライダの空気流入側浮上量をFHin、空気流出
側浮上量をFHoutとしたとき、FHin≧GH≧F
Houtを満たすようにして磁気ヘッドに取り付けられ
たスライダのディスク対向面がディスク表面の凸部に触
れるようにすることによって、ここに付着した塵埃等の
ゴミを除去することができるようにしたものである。
【0042】したがって、クリーニング時には、クリー
ニング用ディスクの表面にある凸部の先端が回転しなが
らスライダのディスク対向面に触れるので、ここに付着
した塵埃等のゴミを効果的に除去することができるとい
う効果がある。
【0043】メモリICの付いたディスクカートリッジ
をクリーニング用カートリッジとして使用する場合に
は、このメモリICの中にクリーニング用プログラムを
格納できるので、クリーニング用カートリッジを装填す
るだけで自動的にクリーニング処理を行うことができ
る。
【0044】クリーニング用ディスクが装填されると、
また、マイコンの制御によってスピンドルモータがクリ
ーニング用回転数に制御されるようにすることによって
ヘッドクリーニングを自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングディスク30の断面図である。
【図2】磁気ヘッド8を下から見た場合の斜視図であ
る。
【図3】磁気ヘッド8の動作を示す図である(アンロー
ディング時)。
【図4】磁気ヘッド8の動作を示す図である(ローディ
ング時)。
【図5】クリーニングディスク31の断面図である。
【図6】クリーニングディスク32の断面図である。
【図7】ディスク表面の溝深さとスライダの浮上量との
関係を示す図である。
【図8】ディスクの回転数を低下させたときの断面図で
ある。
【図9】クリーニングディスクの周速とテーパフラット
スライダ34の浮上量との関係を示す図である。
【図10】記録再生装置の一例を示す図である。
【図11】自動クリーニングのためのブロック図であ
る。
【図12】自動クリーニングのためのフローチャートで
ある。
【図13】ディスクカートリッジ1の構成を示す図であ
る。
【図14】ハードディスクドライブ(HDD)4の構成
を示す図である。
【図15】ハードディスクドライブ(HDD)4にディ
スクカートリッジ1が装填された状態を示す図である。
【図16】ディスクカートリッジ1の断面図である。
【図17】ディスクカートリッジ1を裏側から見た場合
の断面図である。
【符号の説明】
1・・・ディスクカートリッジ、2・・・ハードディス
ク、6・・・スピンドルモータ、8・・・磁気ヘッド、
21・・・スライダ、34・・・テーパフラットスライ
ダ、21a,34a・・・ディスク対向面、22・・・
シャフト、23・・・アーム、24・・・保持部、28
a・・・上面部、28b・・・傾斜部、30,31,3
2,33・・・クリーニングディスク、30a・・・凸
部(GH)、31a・・・バンプ、34・・・テーパフ
ラットスライダ、36・・・メモリIC、37・・・コ
ンピュータ、41・・・ヘッド駆動系、50・・・セン
ターハブ部、51・・・突部、60・・・モータ駆動
系、61・・・マイコン、70・・・保護層、80・・
・潤滑剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクのグライドハイトをGH、スラ
    イダの空気流入側浮上量をFHin、空気流出側浮上量
    をFHoutとしたとき、 FHin≧GH≧FHout を満たすクリーニングゾーンを持つことを特徴とするデ
    ィスク。
  2. 【請求項2】 研磨テープでディスク表面に細かい傷を
    つけることによって、上記クリーニングゾーンが形成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のディスク。
  3. 【請求項3】 上記クリーニングゾーンには多数のバン
    プが形成されたことを特徴とする請求項1記載のディス
    ク。
  4. 【請求項4】 ディスク表面に形成されている溝の深さ
    あるいは幅を変更することによって、ヘッドの浮上量を
    調整して上記FHin≧GH≧FHoutを満たすよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のディスク。
  5. 【請求項5】 上記クリーニングゾーンがディスク全面
    または一部に設けられたことを特徴とする請求項1記載
    のディスク。
  6. 【請求項6】 ディスクのグライドハイトをGH、スラ
    イダの空気流入側浮上量をFHin、空気流出側浮上量
    をFHoutとしたとき、 FHin≧GH≧FHout を満たすクリーニングゾーンを有するディスクがカート
    リッジ本体内に収納されると共に、 このカートリッジ本体内にはメモリ手段が搭載され、 このメモリ手段にはクリーニングモードを実行するプロ
    グラムデータが格納されたことを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  7. 【請求項7】 浮上量に周速依存性のあるスライダを使
    用しているハードディスクドライブにおいて、 一部若しくはその全部がクリーニングゾーンとなされた
    ディスクを有し、 このディスクを回転させるためのスピンドルモータの回
    転数を調整するための制御手段を設け、 ディスクのグライドハイトをGH、スライダの空気流入
    側浮上量をFHin、空気流出側浮上量をFHoutと
    したとき、 FHin≧GH≧FHoutを満たすように、 ディスクの回転数が制御されるようになされたことを特
    徴とするディスク記録再生装置。
JP3528097A 1997-02-19 1997-02-19 ディスク、ディスクカートリッジおよびディスク記録再生装置 Pending JPH10233012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674613B2 (en) 2001-01-15 2004-01-06 Fujitsu Limited Disk device having powder removal apparatus and disk device having timing offsetting apparatus for loading

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6674613B2 (en) 2001-01-15 2004-01-06 Fujitsu Limited Disk device having powder removal apparatus and disk device having timing offsetting apparatus for loading

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