JPH10232529A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH10232529A
JPH10232529A JP3794797A JP3794797A JPH10232529A JP H10232529 A JPH10232529 A JP H10232529A JP 3794797 A JP3794797 A JP 3794797A JP 3794797 A JP3794797 A JP 3794797A JP H10232529 A JPH10232529 A JP H10232529A
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JP
Japan
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image
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Application number
JP3794797A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Shimizu
龍一 清水
Hiroyuki Mabuchi
裕之 馬淵
Shinji Asai
真二 浅井
Nobuyoshi Hoshi
信義 保志
Yoshinobu Gunji
好伸 郡司
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スターダストの発生が無く、帯電量リーク、
帯電量不安定、及びトナー濃度コントローラ不安定を改
良し、長期間安定画質を出力可能な長寿命の電子写真装
置を提供する。 【解決手段】 感光体1の周囲に帯電手段2、露光手段
3、現像手段4,5、転写手段8、定着手段9を備え、
前記露光手段3により感光体1の表面に高電位領域と低
電位領域と中間電位領域が形成され、前記現像手段に高
電位領域を現像する第1の現像器4と低電位領域を現像
する第2の現像器5が設けられ、その第1の現像器4に
より第1色画像部が、第2の現像器5により第2色画像
部が、前記中間電位領域に白地の背景部が、それぞれ形
成される電子写真装置において、前記第1の現像器4に
用いる第1色目現像剤の動的抵抗率が5.5×1010Ω
・cm以上に規制されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等のトナーを用いて画像を形成する電子
写真装置に係り、特に電位分割方式を適用した電子写真
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は、特公昭42−2391
0号公報、特公昭43−24748号公報、米国特許明
細書第 2,297,691号などに記載されているように、各種
の方法が提案されているが、一般には、光導電性物質か
らなる感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像
をトナーを用いて現像後、用紙等の転写材(被印刷物)
にトナー像を転写し、熱あるいは圧力等でトナー画像を
転写材に定着する方法が用いられている。
【0003】静電潜像をトナーで現像する方法として
は、パウダークラフト法(米国特許明細書第 2,221,776
号)、カスケード法(米国特許明細書第 2,618,552
号)、磁気ブラシ法(米国特許明細書第 2,874,063
号)、ファーブラシ法(米国特許明細書第 2,902,974
号)、接触現像法(米国特許明細書第 2,811,465号)、
加圧現像法(米国特許明細書第 3,152,012号)、磁性ト
ナー法(米国特許明細書第 3,909,258 号)など各種の
乾式現像法が知られている。これらのうちで最も一般的
な方法は、カスケード法と磁気ブラシ法である。
【0004】電子写真装置は帯電工程、露光工程、現像
工程、転写工程、定着工程などの諸プロセスを有する。
前記帯電工程において、感光体はその表面全体が所定の
電圧を印加する帯電手段により一様に帯電される。続い
て露光工程に移り、画像情報に応じた光照射により電荷
の一部が放電し、このようにして得られた電位コントラ
ストを静電潜像と呼ぶ。
【0005】現像工程では、まず、着色粒子であるトナ
ー粒子をキャリアと呼ばれる磁性粒子と混合して帯電さ
せる。現像剤はトナーとキャリアの混合粉体であり、現
像剤は現像装置の中に封じ込められ、そこで撹拌,混合
される。トナーはそのときに発生するキャリアとの摩擦
により帯電する。
【0006】そして前記静電潜像を現像剤の中のトナー
により可視像化する。可視像化過程では、通常、バイア
ス現像と呼ばれる方法が用いられる。バイアス現像で
は、感光体表面の静電潜像に対応した現像位置に現像剤
を搬送する現像ローラと呼ばれるマグネットローラにバ
イアス電圧を印加し、感光体表面に形成された静電潜像
と現像ローラとの間に発生する電界の作用により、帯電
されたトナー粒子を現像ローラ表面から分離して感光体
表面に移動させ、作像が行われる。
【0007】現像ローラのバイアス電圧と感光体の像形
成部分の電位の差を現像電位差と呼ぶ。現像電位差が大
きければ、形成される電界(現像電界と呼ぶ)が強くな
るので、現像性能が高くなる。現像ローラと感光体との
距離を狭くする方法、現像剤の電気抵抗を低下させる方
法によっても同様に現像電界を強める効果があり、現像
性能を高くすることができる。
【0008】以上述べた電子写真のバイアス現像方式の
変形例として、例えば特開昭48−37148号公報等
に記載されている方法がある。この方法は、感光体の表
面電位を帯電領域と放電領域に二分して中間の電位領域
を設け、上記放電領域に反転現像を行う第1の現像装置
を設けて第1色目のトナーを現像し、続いて上記帯電領
域に正規現像を行う第2の現像装置を設けて第2色目の
トナーを現像することにより、1回の帯電工程と露光工
程で2色の現像を行う現像方法である。
【0009】この方法では、第1の反転現像装置のバイ
アス電圧値と第2の正規現像装置のバイアス電圧値に挟
まれた電圧値を有する感光体上の中間の電位領域には、
トナーは付着されず、画像として白地部分が形成される
ので、白地の背景部、第1色画像部、第2色画像部から
なる2色画像の形成が可能である。
【0010】ここでは、この2色現像方法を電位分割2
色現像方式と呼ぶ。原理的には、第1の現像を正規現
像、第2の現像を反転現像としても、電位分割2色現像
は可能である。
【0011】電位分割2色現像では、感光体の帯電領域
と放電領域の電位を二分して、第1及び第2の現像を行
うため、1色当たりの現像には、低い現像電位差による
現像(低電位現像)が必要となる。低電位現像では当然
ながら、現像性能の低下の問題が発生する。
【0012】そのため、現像剤そのものの電気抵抗を低
く(低抵抗現像剤と呼ぶ)するか、現像条件を調整して
現像時の現像剤抵抗を擬似的に低くする等の手段により
現像電界を高め、現像性能の低下を防止する必要があ
る。
【0013】電位分割2色現像方式は、1回の帯電、露
光にて3段階の電位領域(帯電領域、中間電位領域、放
電領域)を1本の光照射にて設けることができるため、
高い印刷位置精度を有し、装置のコスト低減、小型化が
可能であると共に、電気配線系統の複雑化や、画像の位
置ずれ等を解消することができる。
【0014】しかしこの電位分割2色現像方式におい
て、上記した低抵抗現像剤(現像剤の動的抵抗率が10
8 〜109 Ω・cmのオーダ)を用いて現像を行うと、
現像剤の中の磁性粒子、つまりキャリアに蓄積した電荷
(トナーの逆極、同電荷量)が放電しやすくなり、第1
現像部において本来現像すべき潜像とは逆の潜像部(第
2現像部で現像する潜像)を乱すと言う問題が発生す
る。
【0015】より詳細に説明すると、3段階の電位領域
(帯電領域、中間電位領域、放電領域)を第1現像部の
現像剤が接触すると第1現像部が現像され、それと同時
に第2現像部の潜像の電位が乱されて、第2現像部の現
像剤により現像された画像の不特定部分に現像されない
白点が発生する。ここでは、この白点(第2現像部にお
いて第2現像剤で現像されない部分)をスターダストと
呼ぶ。このスターダストの発生は、第1現像部のバイア
ス電位と第2現像部の像形成部分の電位との差が大きく
なれば顕著となる。
【0016】そのため、従来、低抵抗現像剤を用いた電
位分割2色現像では、帯電すべき電位をさらに低くし、
各電位差を少なくして現像する必要がある。このことに
より、益々現像剤抵抗あるいは現像抵抗を低くすること
が必要となる。この対策は、現像剤寿命の低下、トナー
帯電量不安定、トナー帯電量のリーク、及びこのことに
よるトナー濃度コントローラが出来にくくなる等、電子
写真装置にとって重大な不具合点が発生する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、第2
現像部により現像された画像に発生する白点、つまりス
ターダスト発生に関与する、第1現像、第2現像の現像
電位、及びこれらに印加するバイアス電圧などの各電位
差と現像剤抵抗との関係について配慮されておらず、低
抵抗現像剤による不具合が数多く発生し、それらの不具
合が各々トレードオフの関係になってしまうという問題
がある。
【0018】また、近年、電子写真装置においては、高
速化、省電力化、低コスト化、及びメンテナンスフリー
化が要求されており、特に出力される画像は高画質で安
定な画質が強く望まれている。
【0019】本発明の目的は、スターダストの発生が無
く、帯電量リーク、帯電量不安定、及びトナー濃度コン
トローラ不安定を改良し、長期間安定した画質が得られ
る長寿命の電子写真装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
である第2現像部により現像された画像にスターダスト
の発生が無く、現像剤自身の安定化を図るため、現像部
における電位配分と現像剤抵抗との関係、現像剤抵抗及
び抵抗の電圧依存性とスターダストとの関係、さらには
各電位配分における現像剤抵抗とトナー帯電量との関係
について鋭意検討した。
【0021】その結果、感光体表面の帯電電位、第1現
像部のバイアス電位、第2現像部の感光体電位、第1現
像部の現像剤抵抗、その現像剤抵抗の電圧依存性がスタ
ーダスト発生に大きな影響を及ぼすことを見出した。ま
た、それに伴い、第1現像部のトナー帯電量により第1
現像部により現像された画像が、画像濃度、画質とも大
きく左右されることも見出した。スターダストが発生す
ると、画像欠陥になり、画像の信頼性が大幅に低下す
る。このため、スターダストの発生は全く無いことがよ
い。従って、前記課題を解決するための本発明の具体的
手段は次の通りである。
【0022】すなわち第1の手段は、感光体の周囲に帯
電手段、露光手段、現像手段、転写手段、定着手段を備
え、前記露光手段により感光体の表面に高電位領域と低
電位領域と中間電位領域が形成され、前記現像手段に高
電位領域を現像する第1の現像器と低電位領域を現像す
る第2の現像器が設けられ、その第1の現像器により第
1色画像部が、第2の現像器により第2色画像部が、前
記中間電位領域に白地の背景部が、それぞれ形成される
電子写真装置において、前記第1の現像器に用いる第1
色目現像剤の動的抵抗率が5.5×1010Ω・cm以上
に規制されていることを特徴とするものである。
【0023】第2の手段は、第1の手段において、前記
第1色目現像剤は、印加する電圧(|100〜600|
V)による動的抵抗率の変化が0.5〜1.7倍の範囲
に調整されていることを特徴とするものである。
【0024】第3の手段は、第1の手段において、前記
感光体として有機光導電体を用い、前記第1の現像器で
は正規現像を行うことを特徴とするものである。
【0025】第4の手段は、第1の手段において、前記
第1色目現像剤の帯電量が|5|〜|15|μc/gの
範囲に調整されていることを特徴とするものである。
【0026】本発明の電子写真装置を用いることによ
り、第2現像部で現像された画像が乱れの無い良好な画
像として得られるのは、第1現像部の現像剤の抵抗を調
整して、第1現像部のキャリアから第2現像部の電位へ
放電し難いようにして、スターダスト現象を抑制させた
ためである。
【0027】また、第1現像部の現像条件により現像剤
抵抗を調整することによって、第2現像部により現像さ
れる画像の乱れを抑制したものである。つまり、現像剤
抵抗あるいは現像剤の現像時抵抗がキャリアからの放電
を抑制する効果があるためである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
電子写真装置の作像部の構成図である。
【0029】この電子写真装置の作像部には、アルミニ
ウムの素管上に、例えばチタニルフタロシアニンなどの
電荷発生材料とアクリル系樹脂などの結着剤からなる電
荷発生層と、例えばヒドラゾナ化合物などの電荷輸送材
料とポリカーボネートなどの結着剤からなる電荷輸送層
とを有する有機光導電体(OPC)からなる感光体ドラ
ム1の周囲に電子写真プロセス順に、帯電器2、レーザ
光3を照射する露光手段、第1、第2の現像器4,5、
転写前帯電器6、転写器8、除電器10、クリーナ11
が配置されている。作像部の下流側には用紙7上のトナ
ー像を定着する定着器9が設けてある。
【0030】次にその電子写真プロセスを説明する。感
光体ドラム1上に帯電器2により一様に帯電した後、レ
ーザ光3の照射により潜像を形成する。その後、2つの
現像器4,5により電位分割2色現像にて潜像を2色の
トナーで現像する。転写前帯電器6は、現像される2色
のトナーの帯電極性が異なるため、この極性を同極にす
るためにある。2色のトナー像は転写器8により用紙7
に転写され、次いで定着器9によって用紙7にトナー像
を溶融定着する。また、除電器10により感光体ドラム
1の表面を除電し、クリーナ11により残留トナーを除
去回収して、一連のプロセスを終了する。
【0031】図2は、本発明に用いる現像剤の抵抗測定
装置の構成図である。周速300mm/sの円筒形回転
電極(直径66mm)12と周速600mm/sのマグ
ネットローラ14の間隔を1.5mm、マグネットロー
ラ14とドクターブレード13の間隔を1.2mmとな
るように設定し、図に示すように現像剤15を円筒形回
転電極12に接触させる。
【0032】このときの円筒形回転電極12とマグネッ
トローラ14にそれぞれ印加する電圧の電位差は、10
0〜600vの範囲内で任意に設定可能とする。このと
き流れる電流を、外部抵抗16を介して電圧計17で測
定し、円筒形回転電極12と現像剤15の接触面積を換
算し、計算により現像剤の動的抵抗率を算出する。な
お、このとき円筒形回転電極12の表面に接触する幅
(ニップ幅)は、8mmとなるように設定した。
【0033】(実施例1)第1色目の現像剤として、平
均粒径10.5μmのスチレン/アクリル系の正帯電の
赤トナー(三菱化学社製 製品名R−18)を平均粒径
100μmのフェライトキャリア(パウダーテック社製
製品名F96C−100/シリコーンコート)と4:
96(重量比)の割合で混合し、帯電量11μc/g
(吸引ファラデーゲージ法)、2.9×1011Ω・cm
の動的抵抗率(図2に示す方法にて測定、円筒形回転電
極12とマグネットローラ14の電位差:150v)を
有する2成分現像剤を調整した。
【0034】第2色目の現像剤として、平均粒径10.
5μmのスチレン/アクリル系の負帯電の黒トナー(三
菱化学社製 製品名B−54)を平均粒径100μmの
フェライトキャリア(パウダーテック社製 製品名F−
150)と4:96(重量比)の割合で混合して2成分
現像剤を調整した。
【0035】これらの現像剤を用いて、図1に示す電位
分割2色現像方式のレーザプリンタで連続紙に対して、
第1色目を正規現像、第2色目を反転現像方法により、
速度A4サイズ50ページ/min相当の連続印刷を行
い、定着後の画像の状態を評価した。
【0036】電位配分としては、帯電領域が−900
V、放電領域を−50V、中間電位領域を−500Vと
設定し、第1色目の現像バイアスを−650V、第2色
目の現像バイアスを−300Vと設定した。
【0037】画像としては、第1色目及び第2色目とも
1インチ角のベタ画像を、その前後左右に異なる色とな
るように、5mm離して形成した。これにより画像は2
色とも高濃度が得られ、特に第2色目の黒画像部のスタ
ーダスト発生は全く見られなかった。なお、スターダス
トの評価は目視によりその発生した個数を数えた。
【0038】(実施例2〜4及び比較例1,2)第1色
目の現像剤の動的抵抗率(図2に示す方法にて測定、円
筒形回転電極12とマグネットローラ14の電位差:1
50v)が図3に示すような抵抗率になるように、シリ
コーンをコートしたフェライトキャリア(パウダーテッ
ク社製)により変化させて(添加物であるシリコーンの
コート量を調整)、実施例1と同様に連続印刷を行い、
定着後の画像の状態を評価した。これら実施例1〜4及
び比較例1,2の評価結果を図3に合わせて示す。
【0039】この図から明らかなように、第1色目の現
像剤の動的抵抗率が5.3×1010Ω・cm以下(比較
例1,2)では第2色目の画像に多くのスターダストが
認められるが、第1色目の現像剤の動的抵抗率を5.5
×1010Ω・cm以上(実施例1〜4)にすることによ
りスターダストの発生が全く無く、優れた画像品質を有
していることが分かる。
【0040】第1色目の現像剤(トナー)の帯電量は、
|5|〜|15|μc/gの範囲に調整されていること
が望ましい。帯電量が|5|μc/g未満であると現像
器内でのトナー飛散、低帯電量による白色部カブリ、電
荷漏洩等が発生し易くなり、帯電量が|15|μc/g
を超えると静電気による現像能力の低下があるから、第
1色目の現像剤(トナー)の帯電量は前述の範囲に調整
されているこことが望ましい。
【0041】(実施例5〜8及び比較例3)第1色目の
現像剤の動的抵抗率の電圧依存性を、図4に示すような
値になるように、シリコーンをコートしたフェライトキ
ャリア(パウダーテック社製)により変化させて(添加
物であるシリコーンのコート量を調整)、実施例1と同
様に連続印刷を行い、定着後の画像の状態を評価し、実
施例5〜8及び比較例3の評価結果を図4に合わせて示
す。
【0042】この図から明らかなように、現像剤抵抗の
電圧依存性が、印加する電圧変動(|100〜600|
v)による動的抵抗率の変化が0.5〜1.7倍となる
ように調整することにより、スターダスト発生をより確
実に抑制でき、キャリアの種類を考慮すると、0.55
〜1.6倍がより好ましい。
【0043】(実施例9)第1色目の現像剤として、平
均粒径10.5μmのスチレン/アクリル系の負帯電の
黒トナー(三菱化学社製 製品名B−54)を平均粒径
100μmのシリコーンをコートしたフェライトキャリ
ア(パウダーテック社製 製品名F96C−100)と
4:96(重量比)の割合で混合し、帯電量−11μc
/g、1.1×1011Ω・cmの動的抵抗率(図2に示
す方法にて測定)を有する2成分現像剤を調整した。
【0044】第2色目の現像剤として、平均粒径10.
5μmのスチレン/アクリル系の正帯電の赤トナー(三
菱化学社製 製品名R−18)を平均粒径100μmの
フェライトキャリア(パウダーテック社製 製品名Fー
100)と4:96(重量比)の割合で混合した2成分
現像剤を調整した。
【0045】これらの現像剤を用いて、図1に示す電位
分割2色現像方式のレーザプリンタで連続紙に対して、
第1色目を反転現像、第2色目を正規現像方法により、
速度A4サイズ50ページ/min相当の連続印刷を行
い、定着後の画像の状態を評価した。電位分布も実施例
1と同様にした。得られた画像の評価を行ったところ、
高濃度の画像が得られ、第2画像の赤画像にスターダス
トは全く発生しなかった。
【0046】(実施例10〜12及び比較例4,5)第
1色目の現像剤として、平均粒径10.5μmのスチレ
ン/アクリル系の正帯電の赤トナー(三菱化学社製 製
品名R−18)を平均粒径100μmのシリコーンをコ
ートしたフェライトキャリア(パウダーテック社製 製
品名FL−100)と4:96(重量比)の割合で混合
し、帯電量11μc/g、2.9×1011Ω・cmの動
的抵抗率(図2に示す方法にて測定)を有する2成分現
像剤を用い、動的抵抗率を実際のレーザプリンタの感光
体をアルミニウム製のドラムに代えて測定し、動的抵抗
率を現像条件(ドクター/現像ギャップ変化)により変
化させて、実施例1と同様にして画像評価を行った。測
定回路的には図2に示すようにして、印加電圧は印刷時
に実際に印加するバイアス電圧とした。実施例10〜1
2及び比較例4,5の動的抵抗率及び得られた画像の評
価結果を図5に合わせて示す。
【0047】この図から明らかなように、第1色目の現
像剤の動的抵抗率が2.9×1010Ω・cm以下(比較
例4,5)では第2色目の画像にスターダストが認めら
れるが、第1色目の現像剤の動的抵抗率を5.5×10
10Ω・cm以上(実施例10〜12)にすることにより
スターダストの発生が全く無く、優れた画像品質を有し
ていることが分かる。
【0048】本発明に係るトナーとしては、公知のトナ
ー用樹脂、着色剤、帯電制御剤、助剤等を配合し、公知
の方法によりトナー化したもの、さらにはこれらのトナ
ーに所望の特性を得るために、外添剤を組み合わせたも
のが使用できる。
【0049】また、キャリアとしては、公知の鉄粉系、
フェライト系、マグネタイト系、スポンジ状鉄粉系、ス
チール系等のもの、さらにはこれらに樹脂コートされた
ものも使用できる。さらに、樹脂コートの中にキャリア
の抵抗調節のため、導電性物質あるいは絶縁性物質を添
加したものも使用できる。
【0050】本発明において第1現像部に用いる現像剤
の動的抵抗率の上限は必ずしも限定されるものではない
が、約1012Ω・cm程度である。
【0051】前記実施の形態では現像剤自体の動的抵抗
率を調整したが、第1の現像器の現像条件(例えば現像
ローラとドクターブレードのギャップ調節)により動的
抵抗率を規制範囲内に調整して、同様の効果を得ること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1色目の現像剤から現像電位配分により発生する電荷漏
洩の発生を抑制するように、現像剤の動的抵抗率を上げ
るので、第1現像部の現像剤の影響(電荷漏洩)により
発生するスターダストを防止でき、従って、画像欠陥の
無い画像品質の良好な2色画像が得られる。
【0053】また、第1色目の現像剤の動的抵抗率の電
圧依存性を少なくすることによっても、スターダストの
発生が防止でき、画像欠陥の無い画像品質の良好な2色
画像が得られる。そしてこのようなことから、帯電量リ
ーク、帯電量不安定、及びトナー濃度コントローラ不安
定を改良し、長期間安定した画質が得られる長寿命の電
子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子写真装置の作像
部の構成図である。
【図2】本発明に用いる現像剤の抵抗測定装置の構成図
である。
【図3】実施例1〜4と比較1,2における特性図であ
る。
【図4】実施例5〜8と比較例3における特性図であ
る。
【図5】実施例10〜12と比較例4,5における特性
図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 レーザ光 4 第1の現像器 5 第2の現像器 6 転写前除電器 7 用紙 8 転写器 9 定着器 10 除電器 11 クリーナ 12 円筒形回転電極 13 ドクターブレード 14 マグネットローラ 15 現像剤 16 外部抵抗 17 電圧計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保志 信義 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 郡司 好伸 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の周囲に帯電手段、露光手段、現
    像手段、転写手段、定着手段を備え、前記露光手段によ
    り感光体の表面に高電位領域と低電位領域と中間電位領
    域が形成され、前記現像手段に高電位領域を現像する第
    1の現像器と低電位領域を現像する第2の現像器が設け
    られ、その第1の現像器により第1色画像部が、第2の
    現像器により第2色画像部が、前記中間電位領域に白地
    の背景部が、それぞれ形成される電子写真装置におい
    て、 前記第1の現像器に用いる第1色目現像剤の動的抵抗率
    が5.5×1010Ω・cm以上に規制されていることを
    特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記第1色目現
    像剤は、印加する電圧による動的抵抗率の変化が0.5
    〜1.7倍の範囲に調整されていることを特徴とする電
    子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記感光体とし
    て有機光導電体を用い、前記第1の現像器では正規現像
    を行うことを特徴とする電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記第1色目現
    像剤の帯電量が|5|〜|15|μc/gの範囲に調整
    されていることを特徴とする電子写真装置。
JP3794797A 1997-02-21 1997-02-21 電子写真装置 Pending JPH10232529A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187359A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Kyocera Mita Corp 静電潜像現像用キャリア及び静電潜像現像剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187359A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Kyocera Mita Corp 静電潜像現像用キャリア及び静電潜像現像剤

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