JPH10231788A - 液体滴下装置 - Google Patents

液体滴下装置

Info

Publication number
JPH10231788A
JPH10231788A JP3177697A JP3177697A JPH10231788A JP H10231788 A JPH10231788 A JP H10231788A JP 3177697 A JP3177697 A JP 3177697A JP 3177697 A JP3177697 A JP 3177697A JP H10231788 A JPH10231788 A JP H10231788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
electric motor
operation mode
switch
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3177697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Watanabe
芳樹 渡辺
Masatoshi Azuma
政利 東
Noriaki Baba
紀明 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP3177697A priority Critical patent/JPH10231788A/ja
Publication of JPH10231788A publication Critical patent/JPH10231788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 医療などで使用する液体滴下装置の作業取扱
性を改良する。 【解決手段】 電動モータ5は送液チューブ(弾性チュ
ーブ)12に押圧ローラ8を介し前記液体輸送作用を与
える。検出スイッチ(検出手段)26は発光素子(発光
部)24及び受光素子(受光部)25を備え、被検出体
を検出する。マイコン(制御手段)34は検出スイッチ
26により前記被検出体を検出した際に、電動モータ5
を回動制御する。電源スイッチ32は電源供給装置36
からマイコン34に電源電圧を供給し、当スイッチを所
定時間以上オンすることにより、マイコンが電動モータ
5の制御を通常動作モードから強制動作モードに切り換
え、検出スイッチ26をオンすることにより、マイコン
が電動モータ5に対し薬剤(液体)10をニードル(滴
下部)13から強制的に吐出させるための強制吐出信号
を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペリスタポンプ,
ローラポンプ,チューブポンプ或いはスクイーズポンプ
等と称する液体送出機構を用いて液体を少量ずつ滴下さ
せる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弾性チューブをホルダの円弧状内周壁面
に湾曲保持し、外周部に複数の押圧ローラを具備するロ
ータを回転駆動させ、押圧ローラが前記チューブ上を所
定の圧接力で転道走行することによりチューブに液体輸
送作用(しごき作用)を与え、前記チューブ内の液体を
その先端より吐出させる液体送出機構は、米国特許明細
書第 4138205号や特開平2-238188号公報等で知られてお
り、かかる液体送出機構を用いた液体滴下装置が特開平
3- 60770号公報等で知られている。
【0003】また、本願出願人は、前記液体滴下装置の
小型化を可能とする改良装置を提案している(特願平8-
103014号,同105942号)。
【0004】かかる従来の液体滴下装置は、液体を所定
量供給するために、受光素子と発光素子とからなる検出
スイッチを備え、前記受光素子と発光素子との間の光軸
を被検出体(例えば、歯科等で使用される医療器具)で
遮ることにより、所定量(所定時間)電動モータを回動
させ、前記電動モータの回動に応じて前記チューブに押
圧ローラを介し前記液体輸送作用を与えることにより前
記液体を前記チューブの先端に設けられた滴下部より吐
出させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記装置において、新
規の液体をセットする時や、容器(例えば薬瓶等)内の
液体(例えば、薬剤)が無くなったりした場合等におい
て、前記チューブ内に前記液体が存在しないため、前記
液体が前記容器から前記チューブを介して前記滴下部に
達するまで、前記被検出体を前記検出スイッチにて複数
回検出させ、この検出に応じて前記電動モータを複数
回、回動(回動及び停止を繰り返す)させることによ
り、前記液体を前記滴下部まで達するようにしなければ
ならない。そのため、前記液体の補充時,交換時におい
て、前記電動モータが回動及び停止を繰り返すことにな
るため、前記液体を前記容器から前記滴下部の位置まで
移動させるのに時間がかかるだけでなく、前記被検出体
を前記検出スイッチによる検出位置から非検出位置まで
移動させる作業を繰り返すため、作業性が悪いといった
問題点があった。そこで、本発明は前記問題点に着目
し、医療機関において使用する作業者のメンテナンス性
を配慮した前記改良装置の更なる改良装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するため、液体を容器に収納し、前記容器に後端が
挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液
体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出
させる液体送出機構を備えた液体滴下装置において、前
記弾性チューブに押圧ローラを介し前記液体輸送作用を
与えるための電動モータと、発光部及び受光部を備え被
検出体を検出する検出手段と、前記検出手段により前記
被検出体を検出した際に前記電動モータを回動制御する
制御手段と、前記制御手段を、前記電動モータの通常動
作モードから強制動作モードに切り換える切換手段とを
備え、前記強制動作モードの時に、前記制御手段が前記
電動モータに対し前記液体を前記滴下部から強制的に吐
出させるための強制吐出信号を出力してなるものであ
る。
【0007】また、液体を容器に収納し、前記容器に後
端が挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前
記液体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より
吐出させる液体送出機構を備えた液体滴下装置におい
て、電源電圧を供給する電源供給部と、前記弾性チュー
ブに押圧ローラを介し前記液体輸送作用を与えるための
電動モータと、発光部及び受光部を備え被検出体を検出
する検出手段と、前記検出手段により前記被検出体を検
出した際に前記電動モータを回動制御する制御手段と、
前記電源供給部から前記制御手段に前記電源電圧を供給
するための電源スイッチとを備え、前記電源スイッチを
所定時間以上オンすることにより、前記制御手段が、前
記電動モータの制御を通常動作モードから強制動作モー
ドに切り換えるとともに、前記強制動作モードの時に、
前記制御手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴
下部から強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力
してなるものである。
【0008】また、前記強制動作モードの時に、前記検
出手段をオンまたはオフさせることにより、前記制御手
段が前記電動モータに対し前記強制吐出信号を出力して
なるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、薬剤(液体)10を容
器11に収納し、容器11に後端が挿入される送液チュ
ーブ(弾性チューブ)12に液体輸送作用を与えて薬剤
10を送液チューブ12の先端に形成したニードル(滴
下部)13より吐出させる液体送出機構を備えた薬剤供
給装置(液体滴下装置)1に関するものである。薬剤供
給装置1は、送液チューブ12に押圧ローラ8を介し前
記液体輸送作用を与えるための電動モータ5と、発光素
子(発光部)24及び受光素子(受光部)25を備え、
医療器具(被検出体)等を検出する検出スイッチ(検出
手段)26と、検出スイッチ26により前記医療器具等
を検出した際に、電動モータ5を回動制御するマイクロ
コンピュータ(以下、マイコンと言う)(制御手段)3
4と、マイコン34を、電動モータ5の通常動作モード
から強制動作モードに切り換える押しボタンスイッチ等
からなる切換手段とを備え、前記強制動作モードの時
に、マイコン34が電動モータ5に対し薬剤10をニー
ドル13から強制的に吐出させるための強制吐出信号を
出力してなるものであり、新規の薬剤10をセットする
時や、容器11に薬剤10を補充する時等において、送
液チューブ12内に、薬剤10が存在しない状態であっ
ても、電動モータ5を強制的に回動させることにより、
薬剤10をニードル13まで短時間で送液できるため、
薬剤10の補充や交換時において、作業性を軽減させる
ことができるものである。
【0010】また、薬剤供給装置1は、電源電圧を供給
する電源供給部36と、送液チューブ12に押圧ローラ
8を介し前記液体輸送作用を与えるための電動モータ5
と、発光素子24及び受光素子25を備え、医療器具等
を検出する検出スイッチ26と、検出スイッチ26によ
り前記医療器具等を検出した際に、電動モータ5を回動
制御するマイコン34と、マイコン34に前記電源電圧
を供給するための電源スイッチ32とを備え、電源スイ
ッチ32を所定時間以上オンすることにより、マイコン
34が電動モータ5の制御を通常動作モードから強制動
作モードに切り換えるとともに、前記強制動作モードの
時に、マイコン34が電動モータ5に対し薬剤10をニ
ードル13から強制的に吐出させるための強制吐出信号
を出力してなるものであり、前記通常動作モード及び前
記強制動作モードを切り換えるスイッチとして、電源ス
イッチ32を用いることにより、余分なスイッチを設け
ることなく前記各モードを切り換えることができること
から、製造コストを高くすることなく、作業者による薬
剤10のセットや交換等の作業性を軽減させることがで
きる。また、余分なスイッチをケース上に設けないこと
から、デザイン性の向上も図ることができる。
【0011】また、前記強制動作モードの時に、検出ス
イッチ26をオンもしくはオフさせることにより、マイ
コン34が電動モータ5に対し前記強制吐出信号を出力
してなるものであり、検出スイッチ26による医療器具
等の検出(オン,オフ)により、電動モータ5を強制的
に回動制御させ、薬剤10を容器11から送液チューブ
12を介しニードル13位置まで送液できるため、前記
強制動作モードにおける薬剤供給装置1の操作性を向上
させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の液体滴下装置を、歯科医療で
使用するための薬剤供給装置として適用する添付図面に
記載した実施例に基づき説明する。
【0013】実施例を説明する図1〜3において、1は
商用電源や電池等の電源により駆動される薬剤供給装置
であり、2は薬剤供給装置1の以下に述べる各構成部品
の取付基準部材となる図示しない電子部品等(後述する
マイコンやドライバ,電源供給回路等)を装着した回路
基板、3は回路基板2と直交配置され取付部材となる垂
直板で、回路基板2と垂直板3とはフレーム4により連
結されている。垂直板3の片面の中央部には、後述する
制御方法にて回動制御されるステップモータ等からなる
電動モータ5が固定され、同じく垂直板3の片面の上部
には、ロータ6及びホルダ7が付設されており、ロータ
6はその外周部に全周に亘って所定間隔をもって4個の
押圧ローラ8を回転自在に配置しながら中心部で垂直板
3に回転自在に軸止されている。また、ホルダ7の内周
面には凹溝9が設けられ、液体又はゲル状体の薬剤(液
体)10を収納する容器(瓶)11に繋がるフッ素系樹
脂チューブ等の弾性チューブからなる送液チューブ(弾
性チューブ)12をロータ6の外周上方で押圧ローラ8
と当接状態で引き回しされるように凹溝9にて湾曲状に
保持し、その送液チューブ12の先端には、薬剤10を
滴下供給するニードル(滴下部)13がアタッチメント
14を介して装着され、このアタッチメント14は、ホ
ルダ7と一体形成された支持片15に装着されている。
また、ロータ6は、電動モータ5の歯車16と噛合する
と共に図示しない軸によりロータ6と共動する歯車17
を備え、電動モータ5によりロータ6が回転駆動するよ
うになっており、以上が液体送出機構18を構成してい
る。
【0014】容器11は、後述するケース内に配置され
た後、送液チューブ12及び薬剤10を注入するための
注液チューブ19の一端が繋がり、この注液チューブ1
9の他端は後述するケースから外部へ露出するように形
成され、ゴムや樹脂等からなる着脱自在のキャップ20
で塞がれている。この注液チューブ19は、送液チュー
ブ12のように弾性チューブである必要はないが、容器
11の交換作業の容易化のためには、弾性チューブであ
ることが望ましい。また、注液チューブ19とキャップ
20とは、少なくとも一方が柔軟材料であることが、キ
ャップ20の着脱作業の容易化のためには望ましい。こ
の注液チューブ19は、若干上方へ動かすことで容器1
1の交換の際の作業性を良くする目的のため、後述する
ケースとは固定せず、上下方向へ移動可能に形成するこ
とが望ましい。
【0015】図4は、容器11とそれに繋がれる送液チ
ューブ12と注液チューブ19との構成を説明してお
り、容器11の開放上端部には送液チューブ12及び注
液チューブ19を接続する中栓21が嵌め込まれてい
る。なお、22は送液チューブ12と注液チューブ19
とを一定の間隔で保持するホルダである。外部に露出す
る注液チューブ19の前記他端とキャップ20との少な
くとも一方の当接面は、内部に向かって細くなるテーパ
状とすることが相互の嵌合を良好に保つ上で望ましく、
実施例では図4で示すように、注液チューブ19の前記
他端を上方へ向けて広がるロート形状として、キャップ
20を下方へ向けて小さくなる断面矩形形状としてい
る。
【0016】ところで、送液チューブ12へ薬剤10を
送る際には容器11内が負圧となり、容器11から薬剤
10を良好に吸い上げるためには、容器11が吸気でき
るように調圧機構を設ける必要がある。一般的には、容
器11の一部を開放しておけば良いが、送液チューブ1
2と注液チューブ19とを繋ぐ他に前記調圧機構を設け
ることは構造的に困難である。そこで、本実施例では図
4で示すように、注液チューブ19を注液路のみならず
調圧路としても兼用することで前記調圧機構を実現して
いる。すなわち、容器11内が負圧になると、キャップ
20が注液チューブ19に引き込まれ、容器11の内圧
を調整する。そして、使用者は、キャップ20の位置で
容器11内の圧力状態を確認することができ、必要に応
じてキャップ20を外して再び嵌めることにより、容器
11の内圧を調整することができる。かかる構成によ
り、構造が簡単でありながら初期の目的である良好な吸
い上げが可能となると共に、注液個所と調圧個所とが一
個所で集約されるため管理が行いやすい。また、薬剤1
0がヨウ素等のハロゲン属である場合、揮発したものが
金属に付着すると錆びることがあるが、後述するケース
の外部にて薬剤10の揮発がなされるため、液体送出機
構18等への悪影響を防ぐことができる。更に、キャッ
プ20に直径 0.1mm程度の小径23を開けることで容器
11と外部とを常時連通状態に保ち前記調圧機構を実現
しても良い。これにより、容器11の内圧の調整のため
にキャップ20を外して再び嵌める行為は不要となる。
なお、送液チューブ12は、常時ロータ6の4個の押圧
ローラ8の少なくとも1個によりホルダ7の凹溝9へ押
圧されており、薬剤10の揮発は殆ど生じない。
【0017】24は薬剤10の滴下軸Aよりも後方に位
置するLED等からなる発光素子、25は薬剤10の滴
下軸Aよりも前方に位置すると共に発光素子24と対向
するフォトトランジスタ等からなる受光素子で、これら
は検出スイッチ26を構成し、この検出スイッチ26の
検出軸Bが薬剤10の滴下軸Aと交差若しくは近接する
ように位置決めされており、薬剤10を付着させるため
に使用者が綿栓やブローチと称する図示しない治療器具
をニードル13の下方へ進入させると、前記治療器具が
検出軸Bを遮り、電動モータ5が回転駆動を始め、容器
11内の薬剤10を送液チューブ12を介してニードル
13より滴下するものである。この構成において、ニー
ドル13の薬剤10を滴下する先端は、検出軸Bにでき
るだけ近づけることで、ニードル13の先端に使用者が
前記治療器具を進入させると自然に検出軸Bを遮ること
となり、作業が行いやすくなる。そして、周囲のノイズ
(光)による誤動作を防ぐため、検出軸Bはできるだけ
幅が狭いことが望ましく、例えば、発光素子24と受光
素子25の対向個所に図示しないスリット板を配置する
ことは有効である。
【0018】27は、横方向へ2分割可能に形成され、
図示しないビス等の固定手段により一体的に固定される
横カバー、28は横カバー27の上部に固定される上カ
バーであり、必要に応じて裏側に付けられる図示しない
裏カバーと共に全体として薬剤供給装置1のケース29
を構成している。
【0019】30は、ニードル13の下方に位置するケ
ース29(横カバー27の一部)上に配置される薬剤1
0の受け皿であり、検出スイッチ26の動作を確保する
ために透光性材料からなり、この受け皿30を正規の位
置にセットすることで、回路基板2に配置した後述する
安全スイッチの接点を押圧して前記安全スイッチをオン
状態とし、これにより液体送出機構18が待機状態から
駆動(滴下)可能状態へ移行するように電気的構成が図
られている。従って、後述する電源スイッチがオン状態
であっても、受け皿30がセットされない限りは液体送
出機構18が駆動せず、受け皿30をセットしないで薬
剤10を誤って滴下した場合の薬剤10による回路基板
2のショート等の事故の発生を予防する安全装置の役目
を有する。すなわち、ニードル13の下方にケース29
が位置するとしても、ケース29の当接個所からケース
29内部へ薬剤10が浸入して前記事故を招く恐れがあ
り、これを防ぐことができる。
【0020】31は、受け皿30の下方でケース29の
内部に着脱自在に設けられた一次電池或いは二次(充電
式)電池からなる電源装置であり、図示しない電気接点
により回路基板2と接続され、液体送出機構18へ電力
を供給する。もちろん、本発明の液体滴下装置は、商用
電源を利用する構成であっても良いが、かかる構成とす
ることにより、携帯性に優れて使用場所を選ばず、電源
コードの引き回しが不要で他の器具との関係(コンセン
トの空き状態等)を気にしなくとも済み、手軽に使用で
きる。
【0021】32は、電源装置31から回路基板2に電
源電圧を供給するための後で詳述する押しボタン式の電
源スイッチであり、以上の各部により、図1及び図2で
示すような前述した各部をそれぞれ構成した3連式の液
体送出機構を備えた薬剤供給装置1を構成している。
尚、本実施例において、回路基板2は、3連式の前記液
体送出機構の共通基板である。
【0022】次に、図5を用いて、薬剤供給装置1の回
路構成を説明する。
【0023】図5において、5(5a〜5c)は、ステ
ップモータ等からなる電動モータ、26(26a〜26
c)は、発光素子24及び受光素子25からなる検出ス
イッチ、31は、一次電池あるいは二次電池等により電
源電圧を供給する電源装置、32は、電源スイッチ、3
3は、受け皿30の下面に位置する回路基板2上に配設
される安全スイッチ、34は、検出スイッチ26及び電
源スイッチ32,安全スイッチ33を入力し、電動モー
タ5を回動制御するための後で詳述するマイコン、35
(35a〜35c)は、マイコン34から読み出される
回動角度データを電動モータ5の駆動信号に変換するド
ライバ、36は、電源スイッチ32のONがマイコン3
4により検出されると、薬剤供給装置1のシステムを起
動させるための駆動電圧aをマイコン34に供給する電
源供給部であり、電源供給部36は、最低限マイコンが
動作できる電源bを常時供給することで、マイコン34
による電源スイッチ32の検出を可能とする。以上の各
部により薬剤供給装置1の駆動回路が構成されている。
【0024】マイコン(制御手段)34は、電源スイッ
チ32のONを検出すると、電源供給部36に対し電源
スイッチ検出信号cを出力する。そして、マイコン34
に、電源スイッチ検出信号cに伴う電源供給部36から
の駆動電圧aが入力されると、マイコン34が動作可能
状態(通常動作モード)となる。そして、受け皿30が
配設され、安全スイッチ33がONされている状態で、
各検出スイッチ26a〜26cの何れかの検出スイッチ
を医療器具により遮断(検出スイッチON)すると、マ
イコン34は、前記検出スイッチに応じたドライバを介
し電動モータを所定角度回動させ、ニードル13から所
定量の薬剤10を吐出させるものである。また、3連か
らなる各液体送出機構の薬剤10の各吐出量の設定につ
いては、回路基板2上に図示しないデジタルスイッチ等
の切換手段により設定されるものであり、この切換手段
の分解能に応じて電動モータ5a〜5cの回動角度、即
ち薬剤10の吐出量が設定されるものである。そして、
各電動モータ5a〜5cの切換手段に応じた回動角度
は、マイコン34の図示しないROMに記憶されてい
る。
【0025】また、薬剤供給装置1の各電動モータ5a
〜5cの制御方法としては、薬剤の種類(揮発性や不揮
発性の薬剤等)に応じて、正転のみまたは正転及び逆転
を行うようにマイコン34のROMにプログラムされて
いる。
【0026】次に、本発明の特徴となるマイコン34に
おける各電動モータ5a〜5cの制御方法を図6及び図
7を用いて詳細に説明する。
【0027】マイコン34は、電源スイッチ32がON
され、電源供給部36からマイコン34へ駆動電圧aの
供給がなされた後(システム起動時は通常動作モードに
なる)、通常動作モードであるか、あるいは強制動作モ
ードであるかを判定する(ステップS1)。マイコン3
4の上記判断は、電源供給部36からマイコン34へ電
源供給がなされた後、電源スイッチが所定時間以上(例
えば、電源スイッチ32が2秒間以上押されたままの状
態であること)ONされたままの状態であるか否かを判
定することで、前記各モードの判定が行われる。
【0028】ステップS1において、強制動作モードで
あるとマイコン34が判断した場合、マイコン34は、
ステップS2〜ステップS4において、各検出スイッチ
26a〜26cの内、何れの検出スイッチがONされて
いるかを判断する。
【0029】次に、例えば、検出スイッチ26aが選択
された場合を例に挙げ説明すると(ステップS2)、マ
イコン34は、検出スイッチ26aが医療器具等を検出
している時間分、電動モータ5aに対し強制吐出信号
(薬剤10を強制的にニードルまで送出するための制御
信号)をドライバ35aを介し電動モータ5aに出力
し、電動モータ5aを回動制御する(ステップS5)。
この制御方法については、新規の薬剤をセットする時や
容器11内に薬剤10が無くなった時の薬剤10の補充
等で、薬剤10を容器11から送液チューブ12を介し
ニードル13まで強制的に送出させる場合の強制送出動
作である。
【0030】そして、検出スイッチ26aがOFFされ
ているか否かを判断し(ステップS6)、検出スイッチ
26aが0FFされた場合に、電動モータ5aに対し強
制吐出信号の出力を停止することで、電動モータ5aを
停止(OFF)させる(ステップS7)。
【0031】次に、マイコン34は、電源スイッチ32
がONされたままの状態からOFFされたか否かを判定
し(ステップS8)、電源スイッチ32がOFFされて
いるない場合には、再び各検出スイッチ26a〜26c
により検出を行い(ステップS2〜ステップS4)、前
記強制送出動作を行わせる。
【0032】また、ステップS2〜ステップS4におい
て、各検出スイッチ26a〜26cがONされない状態
で、電源スイッチ32をOFFすると(ステップS
8)、強制動作モードが解除され後述するステップS2
0へ進み通常動作モードになる。
【0033】尚、ステップS3〜ステップS11及びス
テップS4〜ステップS14の動作については、ステッ
プS2〜ステップS7と同様な動作であるため説明は省
略する。
【0034】次に、通常動作モードの場合について説明
する。マイコン34は、ステップS1において、通常動
作モードであると判定すると、電源スイッチ32がOF
Fされシステムを終了するか否かを判定し(ステップ2
0)、電源スイッチ32がOFFされていないと判断し
た場合、ステップ21〜ステップ23に進む。そして、
マイコン34は、各検出スイッチ26a〜26cの何れ
の検出スイッチがONされているか否かを検出する(ス
テップ21〜ステップ23)。例えば、検出スイッチ2
6aが医療器具等を検出した場合を例に挙げて説明する
と(ステップ21)、マイコン34は、前記ROMに設
定された電動モータ5aを回動させるための回動角度デ
ータを読み出し(ステップS24)、前記データに応じ
てドライバ35aを介し電動モータ5aを回動制御する
ことで、液送チューブ12内の薬剤10がニードル13
から所定量、吐出するものである(ステップS25)。
【0035】前記動作が終了後、マイコン34は、電源
スイッチ32がOFFされているか否かを再び判定し
(ステップS20)、電源スイッチ32がOFFされて
いない場合、引き続き検出スイッチ26aの検出を行い
(ステップS21)、前述した処理を繰り返す。また、
電源スイッチ32がOFFされた場合には(ステップ2
0)、電源をOFF状態としシステムを終了させる。ま
た、マイコン34は、各検出スイッチ26a〜26cが
所定時間以上(例えば、10分以上)検出しない場合、
即ち各電動モータ5a〜5cが所定時間以上動作しない
場合は、システムを強制的に終了させるパワーセーブモ
ード(電源装置31の節約モード)により、電源0FF
状態にするものである(ステップS26)。
【0036】尚、ステップS22〜ステップS28及び
ステップS23〜ステップS30の動作については、ス
テップS21〜ステップS25の動作と同様であるため
説明は省略する。
【0037】以上、強制動作モードの制御方法を液体供
給装置1に適用することにより、新規の薬剤をセットす
る時や容器11に薬剤10を補充する時等において、送
液チューブ12内に、薬剤10が存在しない状態になっ
ているが、前記強制動作モードにより各電動モータ5a
〜5cを強制的に回動させることにより、薬剤10をニ
ードル13まで短時間で送液できるため、薬液10の補
充や交換時等の作業性を軽減させることができるもので
ある。
【0038】また、本実施例のように電源スイッチ32
を用いて、通常動作モード及び強制動作モードを切り換
えるスイッチとして兼用することにより、余分なスイッ
チを設けることなく前記各モードを切り換えることがで
きることから、製造コストを高くすることなく、作業性
の改善が図れるものである。また。余分なスイッチをケ
ース28,29上に設けないことから、デザイン性の向
上も図ることができる。また、前記強制動作モードの時
に、検出スイッチ26をオンさせることにより、マイコ
ン34が電動モータ5に対し前記強制吐出信号を出力す
るものであり、この強制吐出信号により強制的に電動モ
ータ5を回動制御させ、薬剤10を容器11から送液チ
ューブ12を介しニードル13位置まで送液できるた
め、前記強制動作モードにおける薬剤供給装置1の操作
性を向上させることができる。
【0039】尚、本実施例の強制動作モードでは、電源
スイッチ32を用いて通常動作モードと強制動作モード
との切り換えを行うものであったが、請求項1の本発明
にあっては、電源スイッチとは別の専用スイッチを用い
て前記各モードを切り換えるものであっても良い。ま
た、通常動作モードと強制動作モードとの切り換えは、
本実施例において、電源スイッチ32を押し続けること
で、各モードの切り換えを行うものであったが、例えば
前述したような専用のスイッチを設け、このスイッチを
押すことにより前記各モードを切り換えるものであって
も良く、前記各モードの切り換え方法は任意である。
【0040】また、本実施例のような多連式(3連式)
の薬剤供給装置1の制御方法において、各検出スイッチ
26a〜26cの何れか1つを医療器具等で遮蔽(O
N)することで、各電動モータ5a〜5cの何れか1つ
を制御するものであるが、2つ以上の検出スイッチを同
時にONさせてしまうことが考えられるため、この場
合、2つ以上の電動モータを同時に動作しないように、
マイコン34のROMにプログラムすることが望まし
い。
【0041】また、本実施例では、多連式の薬剤供給装
置を例に挙げて説明したが、単体の薬剤供給装置に本発
明を適用しても、本実施例と同様な効果が得られるもの
である。
【0042】また、本実施例では、歯科医療等で使用さ
れる薬剤供給装置1を例に挙げて説明したが、他の液体
を液体送出機構を用いて少量ずつ滴下させる液体滴下装
置に本発明を適用しても良いことは言うまでもない。
【0043】また、本実施例では受光素子24と発光素
子25とから構成される検出スイッチ26を用いている
が、発光部と受光部とが一体式になった反射式の検出ス
イッチを用いても良い。
【0044】また、本実施例の各検出スイッチ26a〜
26cは、被検出体(医療器具等)により遮蔽した場合
にONするものであったが、通常ONし、前記被検出体
が遮断するとOFFするものであっても良く、各検出ス
イッチ26a〜26cの入力状態にあっては、マイコン
34のプログラムにより変更可能である。
【0045】また、本実施例では、強制動作モードにお
いて、強制吐出信号を検出スイッチが被検出体を検出し
ている時間分出力するようにしているが、マイコンが前
記被検出体を検出後、前記被検出体を検出しなくとも一
定時間、電動モータを回動させるような強制吐出信号を
電動モータに対し出力しても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明は、液体を容器に収納し、前記容
器に後端が挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与
えて前記液体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下
部より吐出させる液体送出機構を備えた液体滴下装置に
おいて、前記弾性チューブに押圧ローラを介し前記液体
輸送作用を与えるための電動モータと、発光部及び受光
部を備え被検出体を検出する検出手段と、前記検出手段
により前記被検出体を検出した際に前記電動モータを回
動制御する制御手段と、前記制御手段を、前記電動モー
タの通常動作モードから強制動作モードに切り換える切
換手段とを備え、前記強制動作モードの時に、前記制御
手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴下部から
強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力してなる
ものであり、新規の液体をセットする時や前記容器に液
体を補充する時等において、前記弾性チューブ内に、前
記液体が存在しない状態になっているが、前記電動モー
タを強制的に回動させることにより、前記液体を前記滴
下部まで短時間で送液できるため、前記液体の補充や交
換時等の作業性を軽減させることができるものである。
【0047】また、液体を容器に収納し、前記容器に後
端が挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前
記液体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より
吐出させる液体送出機構を備えた液体滴下装置におい
て、電源電圧を供給する電源供給部と、前記弾性チュー
ブに押圧ローラを介し前記液体輸送作用を与えるための
電動モータと、発光部及び受光部を備え被検出体を検出
する検出手段と、前記検出手段により前記被検出体を検
出した際に前記電動モータを回動制御する制御手段と、
前記電源供給部から前記制御手段に前記電源電圧を供給
するための電源スイッチとを備え、前記電源スイッチを
所定時間以上オンすることにより、前記制御手段が、前
記電動モータの制御を通常動作モードから強制動作モー
ドに切り換えるとともに、前記強制動作モードの時に、
前記制御手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴
下部から強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力
してなるものであり、通常動作モード及び強制動作モー
ドを切り換えるスイッチとして、前記電源スイッチを用
いることにより、余分なスイッチを設けることなく前記
各モードを切り換えることができることから、製造コス
トを高くすることなく、作業者による前記液体のセット
や交換等の作業性を軽減させることができる。また、余
分なスイッチをケース上に設けないことから、デザイン
性の向上も図れるものである。
【0048】また、前記強制動作モードの時に、前記検
出手段をオンまたはオフさせることにより、前記制御手
段が前記電動モータに対し前記強制吐出信号を出力して
なるものであり、前記検出手段による被検出体の検出に
より、前記電動モータを強制的に回動制御させ、前記液
体を前記容器から前記弾性チューブを介し前記滴下部位
置まで送液できるため、前記強制動作モードにおける液
体滴下装置の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の液体滴下装置を正面から見た
状態を示す斜視図。
【図2】同上実施例の液体滴下装置を裏面から見た状態
を示す斜視図。
【図3】同上実施例の液体滴下装置の要部断面図。
【図4】同上実施例の容器を示す要部断面図。
【図5】同上実施例の回路構成を示すブロック図。
【図6】同上実施例の強制動作モードを示すフローチャ
ート図。
【図7】同上実施例の通常動作モードを示すフローチャ
ート図。
【符号の説明】
1 薬剤供給装置(液体滴下装置) 5(5a〜5c) 電動モータ 8 押圧ローラ 10 薬剤(液体) 11 容器 12 送液チューブ(弾性チューブ) 13 ニードル(滴下部) 18 液体送出機構 24 発光素子(発光部) 25 受光素子(受光部) 26(26a〜26b) 検出スイッチ 31 電源装置 32 電源スイッチ 34 マイコン(制御手段) 36 電源供給装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するため、液体を容器に収納し、前記容器に連通さ
れる弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液体を前
記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出させる
液体送出機構を備えた液体滴下装置において、前記弾性
チューブに押圧ローラを介し前記液体輸送作用を与える
ための電動モータと、発光部及び受光部を備え被検出体
を検出する検出手段と、前記検出手段により前記被検出
体を検出した際に前記電動モータを回動制御する制御手
段と、前記制御手段を、前記電動モータの通常動作モー
ドから強制動作モードに切り換える切換手段とを備え、
前記強制動作モードの時に、前記制御手段が前記電動モ
ータに対し前記液体を前記滴下部から強制的に吐出させ
るための強制吐出信号を出力してなるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、液体を容器に収納し、前記容器に
通される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液体
を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出さ
せる液体送出機構を備えた液体滴下装置において、電源
電圧を供給する電源供給部と、前記弾性チューブに押圧
ローラを介し前記液体輸送作用を与えるための電動モー
タと、発光部及び受光部を備え被検出体を検出する検出
手段と、前記検出手段により前記被検出体を検出した際
に前記電動モータを回動制御する制御手段と、前記電源
供給部から前記制御手段に前記電源電圧を供給するため
の電源スイッチとを備え、前記電源スイッチを所定時間
以上オンすることにより、前記制御手段が、前記電動モ
ータの制御を通常動作モードから強制動作モードに切り
換えるとともに、前記強制動作モードの時に、前記制御
手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴下部から
強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力してなる
ものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、薬剤(液体)10を容
器11に収納し、容器11に連通される送液チューブ
(弾性チューブ)12に液体輸送作用を与えて薬剤10
を送液チューブ12の先端に形成したニードル(滴下
部)13より吐出させる液体送出機構を備えた薬剤供給
装置(液体滴下装置)1に関するものである。薬剤供給
装置1は、送液チューブ12に押圧ローラ8を介し前記
液体輸送作用を与えるための電動モータ5と、発光素子
(発光部)24及び受光素子(受光部)25を備え、医
療器具(被検出体)等を検出する検出スイッチ(検出手
段)26と、検出スイッチ26により前記医療器具等を
検出した際に、電動モータ5を回動制御するマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンと言う)(制御手段)34
と、マイコン34を、電動モータ5の通常動作モードか
ら強制動作モードに切り換える押しボタンスイッチ等か
らなる切換手段とを備え、前記強制動作モードの時に、
マイコン34が電動モータ5に対し薬剤10をニードル
13から強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力
してなるものであり、新規の薬剤10をセットする時
や、容器11に薬剤10を補充する時等において、送液
チューブ12内に、薬剤10が存在しない状態であって
も、電動モータ5を強制的に回動させることにより、薬
剤10をニードル13まで短時間で送液できるため、薬
剤10の補充や交換時において、作業性を軽減させるこ
とができるものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【発明の効果】本発明は、液体を容器に収納し、前記容
器に連通される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前
記液体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より
吐出させる液体送出機構を備えた液体滴下装置におい
て、前記弾性チューブに押圧ローラを介し前記液体輸送
作用を与えるための電動モータと、発光部及び受光部を
備え被検出体を検出する検出手段と、前記検出手段によ
り前記被検出体を検出した際に前記電動モータを回動制
御する制御手段と、前記制御手段を、前記電動モータの
通常動作モードから強制動作モードに切り換える切換手
段とを備え、前記強制動作モードの時に、前記制御手段
が前記電動モータに対し前記液体を前記滴下部から強制
的に吐出させるための強制吐出信号を出力してなるもの
であり、新規の液体をセットする時や前記容器に液体を
補充する時等において、前記弾性チューブ内に、前記液
体が存在しない状態になっているが、前記電動モータを
強制的に回動させることにより、前記液体を前記滴下部
まで短時間で送液できるため、前記液体の補充や交換時
等の作業性を軽減させることができるものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】また、液体を容器に収納し、前記容器に
通される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液体
を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出さ
せる液体送出機構を備えた液体滴下装置において、電源
電圧を供給する電源供給部と、前記弾性チューブに押圧
ローラを介し前記液体輸送作用を与えるための電動モー
タと、発光部及び受光部を備え被検出体を検出する検出
手段と、前記検出手段により前記被検出体を検出した際
に前記電動モータを回動制御する制御手段と、前記電源
供給部から前記制御手段に前記電源電圧を供給するため
の電源スイッチとを備え、前記電源スイッチを所定時間
以上オンすることにより、前記制御手段が、前記電動モ
ータの制御を通常動作モードから強制動作モードに切り
換えるとともに、前記強制動作モードの時に、前記制御
手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴下部から
強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力してなる
ものであり、通常動作モード及び強制動作モードを切り
換えるスイッチとして、前記電源スイッチを用いること
により、余分なスイッチを設けることなく前記各モード
を切り換えることができることから、製造コストを高く
することなく、作業者による前記液体のセットや交換等
の作業性を軽減させることができる。また、余分なスイ
ッチをケース上に設けないことから、デザイン性の向上
も図れるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を容器に収納し、前記容器に後端が
    挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液
    体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出
    させる液体送出機構を備えた液体滴下装置において、前
    記弾性チューブに押圧ローラを介し前記液体輸送作用を
    与えるための電動モータと、発光部及び受光部を備え被
    検出体を検出する検出手段と、前記検出手段により前記
    被検出体を検出した際に前記電動モータを回動制御する
    制御手段と、前記制御手段を、前記電動モータの通常動
    作モードから強制動作モードに切り換える切換手段とを
    備え、前記強制動作モードの時に、前記制御手段が前記
    電動モータに対し前記液体を前記滴下部から強制的に吐
    出させるための強制吐出信号を出力してなることを特徴
    とする液体滴下装置。
  2. 【請求項2】 液体を容器に収納し、前記容器に後端が
    挿入される弾性チューブに液体輸送作用を与えて前記液
    体を前記弾性チューブの先端に形成した滴下部より吐出
    させる液体送出機構を備えた液体滴下装置において、電
    源電圧を供給する電源供給部と、前記弾性チューブに押
    圧ローラを介し前記液体輸送作用を与えるための電動モ
    ータと、発光部及び受光部を備え被検出体を検出する検
    出手段と、前記検出手段により前記被検出体を検出した
    際に前記電動モータを回動制御する制御手段と、前記電
    源供給部から前記制御手段に前記電源電圧を供給するた
    めの電源スイッチとを備え、前記電源スイッチを所定時
    間以上オンすることにより、前記制御手段が、前記電動
    モータの制御を通常動作モードから強制動作モードに切
    り換えるとともに、前記強制動作モードの時に、前記制
    御手段が前記電動モータに対し前記液体を前記滴下部か
    ら強制的に吐出させるための強制吐出信号を出力してな
    ることを特徴とする液体滴下装置。
  3. 【請求項3】 前記強制動作モードの時に、前記検出手
    段をオンまたはオフさせることにより、前記制御手段が
    前記電動モータに対し前記強制吐出信号を出力してなる
    ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の液
    体滴下装置。
JP3177697A 1997-02-17 1997-02-17 液体滴下装置 Pending JPH10231788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177697A JPH10231788A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 液体滴下装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177697A JPH10231788A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 液体滴下装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10231788A true JPH10231788A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12340466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3177697A Pending JPH10231788A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 液体滴下装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10231788A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016106653A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 聖志 河原 潤滑剤定量吐出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016106653A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 聖志 河原 潤滑剤定量吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100407467B1 (ko) 리모컨 방식의 인슐린 자동주사기
EP1323441B1 (en) Computer controlled injector compensating for plunger extenders
JP4920078B2 (ja) 注入装置のための駆動機構および注入装置
EP2397695A1 (en) Tube pump
JPH10231788A (ja) 液体滴下装置
JP4342796B2 (ja) 駆動機構を具備する注入装置
WO2018101113A1 (ja) ディスペンサ
KR20180107683A (ko) 비강 세척기
CN113164891B (zh) 水采样分配器和纯水制造装置
JPH10238471A (ja) 液体滴下装置
CN109497897B (zh) 电动拖把
JPH10231789A (ja) 液体滴下装置
JPH10211451A (ja) 薬液供給容器用キャップユニットおよび薬液供給装置
KR20160087325A (ko) 스마트 카트리지 및 스마트 pca 펌프
US20210338938A1 (en) Injection Apparatus
JPH10220365A (ja) 液体滴下装置
JP6745321B2 (ja) 採水ディスペンサー及び純水製造装置
JPH09291885A (ja) 液体滴下装置
JPH10220364A (ja) 液体滴下装置
CN110811515A (zh) 一种医疗检查用多功能喉镜
JPH09287577A (ja) 液体滴下装置
KR20080076311A (ko) 화상형성장치
JP4676108B2 (ja) 液体吐出制御用手動スイッチ装置および液体吐出システム
JP2018050808A (ja) 薬液投与装置
WO2023167044A1 (ja) 薬液充填装置及び充填器