JPH10229776A - 貝類の健康状態判別方法 - Google Patents

貝類の健康状態判別方法

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JPH10229776A
JPH10229776A JP3587297A JP3587297A JPH10229776A JP H10229776 A JPH10229776 A JP H10229776A JP 3587297 A JP3587297 A JP 3587297A JP 3587297 A JP3587297 A JP 3587297A JP H10229776 A JPH10229776 A JP H10229776A
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JP
Japan
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shellfish
shell
light
health condition
amount
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JP3587297A
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English (en)
Inventor
Naoki Wada
直樹 和田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C29/00Processing shellfish or bivalves, e.g. oysters, lobsters; Devices therefor, e.g. claw locks, claw crushers, grading devices; Processing lines
    • A22C29/005Grading or classifying shellfish or bivalves
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C29/00Processing shellfish or bivalves, e.g. oysters, lobsters; Devices therefor, e.g. claw locks, claw crushers, grading devices; Processing lines
    • A22C29/02Processing shrimps, lobsters or the like ; Methods or machines for the shelling of shellfish

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 養殖貝など貝類の健康状態の優劣を、非接触
非破壊的に、迅速かつ簡単な操作にて判別可能な方法を
提供する。 【解決手段】 生きたままの養殖貝に貝殻ごしに波長6
50から2000nmの所定の波長の光を透過させ、貝
肉中に蓄積されているグリコーゲン量に関係する波長に
おける光吸収量を測定することにより,非接触非破壊で
貝の健康状態の優劣を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真珠貝養殖あるいは
食用貝養殖などにおける貝類の健康状態の優劣を判別す
る貝類の健康状態判別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば真珠養殖では、まず母貝養殖業者
が、稚貝採苗し母貝を養殖する。真珠養殖業者は、その
母貝を購入し、母貝養成、母貝仕立て、核入れ手術、珠
貝養成、浜上げなどの工程を経て真珠養殖を行う。この
時、真珠良品率とその母貝の元気さすなわち健康状態と
の間には高い相関があることが分かっている。母貝養殖
業者はなるべく元気な貝を育てそれを高い価格で販売し
たい。真珠養殖業者はなるべく元気のない貝は安い価格
で購入したい。
【0003】しかし、現状は、有害寄生虫の有無などの
目視検査しか行われていなく、科学的根拠に則った貝の
等級選別による取引は行われていない。また、真珠養殖
業者は、購入した貝の養成と抑制をうまく制御し、最適
条件での核入れと珠貝養成を行う必要がある。そのた
め、貝の体力を常に診断しながらの飼育漁場、餌料量、
抑制方法などの調整を望んでいる。この貝の健康状態
は、体力あるいは活力、元気さなどと呼ばれており、こ
こでは体力と呼ぶことにする。
【0004】最近、貝肉中の化学成分分析を用いて、こ
の体力測定の指標の開発が行われつつある。良く知られ
ている貝の体力指標として、貝肉中の血清タンパク量、
脂質量、グリコーゲン量、貝殻内容積に対する乾燥貝肉
重量の比などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
化学成分分析による貝の体力測定では、分析方法が複雑
で大量に測定できないことから、取引における等級選別
や養殖現場での体力測定に応用できないという問題を有
していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、貝類
の体力の優劣を、迅速かつ簡単な操作にて健康状態を判
別する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明の貝類の健康状態判別方法は、貝類の貝肉に波
長650から2000nmの波長の光を透過させ、貝肉
中に蓄積されているグリコーゲン量に関係する波長にお
ける光吸収量によって貝類の健康状態の優劣を判別する
ことを特徴としたものであり、これにより、非接触非破
壊にても、貝類の体力を生きたまま早く簡単に測定可能
となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、貝類の貝肉の波長650から2000nmの間のグ
リコーゲン量に関係する波長における光吸収量によって
貝類の健康状態の優劣を判別することを特徴とするもの
であり、光を使って非接触非破壊で、貝肉中のグリコー
ゲン量を測定できるという作用を有する。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、貝肉とし
て閉殻筋(貝柱)を使用し、その光吸収量を用いること
を特徴とする請求項1記載の貝類の健康状態判別方法で
あり、特にグリコーゲンを多く含む貝柱を試料に特定す
ることにより、より正確な測定ができるという作用を有
する。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、所定の波
長として、880nm近傍の光を使用することを特徴と
する請求項1記載の貝類の健康状態判別方法であり、グ
リコーゲン以外にも多数の化学成分が含まれている貝肉
において、880nm近傍の光の吸収量が他の化学成分
による光の吸収により邪魔されることなく、グリコーゲ
ン量を適切に表示するものである。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、貝殻ごし
に貝肉の光吸収量を測定することを特徴とする請求項1
記載の貝類の健康状態判別方法であり、波長650から
2000nmの光は貝殻を比較的透過するので、貝殻ご
しに貝肉の光吸収量を測定することを特徴とするもので
あり、貝を生きたまま測定できるという作用を有する。
【0012】(実施の形態)以下に、本発明の請求項1
ないし請求項4に記載された発明の実施の形態につい
て、図1、図2を用いて説明する。
【0013】貝類は食べた餌を体内でグリコーゲンに変
え蓄積し、これをエネルギー源として活動している。こ
のグリコーゲンは特に貝柱中に多く蓄積されている。従
来から貝肉、特に閉殻筋(貝柱)中のグルコース量と貝
の体力には強い相関があることが実験的に確かめられて
いる。一般的な貝の貝柱内のグリコーゲン量は3から5
%程度に分布しているが、衰弱が激しい場合には0.5
%以下に低下する。そこで、貝肉中のグリコーゲン量を
簡単に測定できれば、健康状態の判別が実現できる。
【0014】最近生体中の化学物質を非破壊に測定する
方法として近赤外分光法が積極的に研究されている。こ
の波長領域は、生体に対する吸収係数が小さいために内
部まで光がよく透過し内部の情報を得やすいと言う利点
がある反面、赤外領域に見られるある特定官能基の振動
の倍音や結合音が重なって現れるために、化学分子の定
量や定性分析に利用する場合に波長の帰属が難しいとい
う欠点を持っていた。しかし、重回帰分析などのコンピ
ュータを利用した複雑な統計的処理を利用することによ
り、近赤外分光分析法は、食品や薬品などの非破壊簡易
成分分析に広く応用されるに到っている。
【0015】そこで、発明者は、貝肉中のグリコーゲン
量測定に近赤外分光法を応用した。試料にはアコヤガイ
の厚さを一定切断した貝柱、及び貝殻、同じ程度の大き
さに成長した生きたままの貝(およそ8×6cm)を用
意した。暗箱中であらかじめ分光器を通して分光した直
径15mmの光を前記試料の上部から順次当てて、試料
の下部から透過してくる光を光検出器(シリコンと硫化
鉛製)にて測定した。生きた状態の貝の場合には上部貝
殻の中心に光を当てた。図1は、波長600から200
0nmの光における貝柱のみ、及び貝殻のみ、生きたま
ま貝殻ごしに貝肉を測定したもの(貝肉と貝殻)、それ
ぞれの吸光度を比較して示したものである。
【0016】グリコーゲンの吸収波長は、一般的に88
0,900,920,980,1360,1430,1
580,1700nmなどが知られている。貝柱は貝肉
中でグリコーゲンの蓄積量が多い部分であるが、貝柱の
吸光度からピークのほとんどは水の吸収によるもので、
直接グリコーゲンのピークを読みとるのは比較的困難で
ある。
【0017】そこで、図2に示すように吸光度を2次微
分した。図2は、貝柱のみと貝肉と貝殻の波長800か
ら950nmの範囲の吸光度を2次微分したものであ
り、良はグリコーゲンを3%含んでいる元気な貝、及び
悪はグリコーゲン量が0.5%程度の虚弱な貝の場合を
示している。これにより比較的微量の成分の分析も可能
となる。波長880nm付近において元気な貝と虚弱な
貝で明らかな差が現れた。
【0018】また、貝殻の主成分は炭酸カルシウムであ
り、図1に示すようにちょうど600から2000nm
の近赤外領域が光吸収の窓となっており、880nm付
近の光も比較的よく透過している。そのため、貝が生き
たままの状態で貝殻を透過させて貝肉の吸光度を測定で
きる。貝殻ごしに貝肉の光吸収を測定した場合も貝柱の
場合と同様に、図2に示すように吸光度を2次微分する
と、波長880nm付近において元気な貝と虚弱な貝の
間に明らかな差が現れる。このデータでは、ほとんど同
じ重さと形状を持つアコヤガイを用いた。個々のアコヤ
ガイの貝肉を光が透過する場合の光路長の補正は、貝肉
の厚さと貝重量には関係があるので、この関係を重回帰
分析に当てはめることで補正できる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非接触
非破壊にて生きたままの貝類の健康状態を簡単に判別で
きるものであり、養殖母貝の選別、養殖現場での貝類の
体力測定に利用して効果のあるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における貝類の健康状態
判別方法によるアコヤガイの貝柱,貝殻,貝肉と貝殻の
吸光度をそれぞれ示す図
【図2】本発明の一実施の形態における貝類の健康状態
判別方法による元気なアコヤガイと虚弱なアコヤガイの
貝柱,貝肉と貝殻の吸光度を2次微分した図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貝類の貝肉に波長650から2000nm
    の間にある所定の波長の光を照射し、その光吸収量によ
    って前記貝類の健康状態の優劣を判別することを特徴と
    する貝類の健康状態判別方法。
  2. 【請求項2】貝肉として閉殻筋を使用し、その光吸収量
    を用いることを特徴とする請求項1記載の貝類の健康状
    態判別方法。
  3. 【請求項3】所定の波長は、880nm近傍であること
    を特徴とする請求項1記載の貝類の健康状態判別方法。
  4. 【請求項4】貝殻ごしに貝肉の光吸収量を測定すること
    を特徴とする請求項1記載の貝類の健康状態判別方法。
JP3587297A 1997-02-20 1997-02-20 貝類の健康状態判別方法 Pending JPH10229776A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009011969A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Shimane Univ 貝分別方法
JP2009271020A (ja) * 2008-05-10 2009-11-19 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 二枚貝の検査方法及び検査装置
WO2015033720A1 (ja) * 2013-09-03 2015-03-12 住友電気工業株式会社 光学測定方法
CN112154948A (zh) * 2020-09-11 2021-01-01 中国科学院海洋研究所 一种生态提升牡蛎软体部糖原含量的方法

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