JPH10229528A - ディジタル放送受信機 - Google Patents

ディジタル放送受信機

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Publication number
JPH10229528A
JPH10229528A JP4284997A JP4284997A JPH10229528A JP H10229528 A JPH10229528 A JP H10229528A JP 4284997 A JP4284997 A JP 4284997A JP 4284997 A JP4284997 A JP 4284997A JP H10229528 A JPH10229528 A JP H10229528A
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JP
Japan
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channel
program
database
descrambling
digital broadcast
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Application number
JP4284997A
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English (en)
Inventor
Yuichi Okubo
雄一 大久保
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル放送受信機20において、種々の処
理の効率向上に役立つデータ源を提供する。 【解決手段】 各チャンネルをデスクランブルできる鍵
を取得しているか否かを調査し、鍵のあるチャンネルに
ついてのデータベースを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星やケーブル
等を介して伝送されるディジタル放送を受信する受信機
に係り、詳しくは種々の処理に効率化に役立つデータ源
を装備したディジタル放送受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル放送は、同時に100チャンネ
ル以上のチャンネルを放送することができるというメリ
ットがあるが、ユーザにとっては多くのチャンネルの中
から目的のチャンネルを選局すことになり、困難若しく
は労力となる。また、放送事業者とユーザとの間の契約
は、通常、チャンネルごとなので、ユーザは全てのチャ
ンネルを受信できるわけではない。さらに、ディジタル
放送の大きな特徴として”ペイ・パー・ビュー(PPV)”
という契約形態がある。このPPVというのは、例えば、
ある2時間の映画番組だけを有料で見られるようにする
契約方法であり、番組ごとに契約するのものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル放送
受信機におけるEPG(Electronic Program Guide)の作成
等では、全チャンネルを対象とするものであり、すなわ
ち、視聴しない又はできない不要なチャンネルやプログ
ラム(=番組)のデータも含めて処理を行っており、処
理効率が悪化するとともに、処理後の提示情報の利用価
値も不十分となっている。
【0004】この発明の目的は、種々の処理の効率を改
善できるデータ源を装備するディジタル放送受信機を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のディジタル放
送受信機(20)は次の(a)及び(b)を有している。 (a)各チャンネルがディスクランブル禁止状態になっ
ているか否かを調査する調査手段 (b)調査手段の調査に基づいてディスクランブル禁止
状態になっていないチャンネルについてのデータベース
を作成するデータベース作成手段
【0006】本明細書において、「チャンネル」は「サ
ービス」と同意義で使用される。
【0007】ディジタル放送のチャンネルは、映像(ビ
デオ)と音声(オーディオ)の両方を含むチャンネルだ
けでなく、音楽等を放送する音声のみのチャンネルも含
まれる。
【0008】ディジタル放送内のチャンネルは一般的に
次のチャンネルに分類される。 ユーザが放送事業者と視聴(又は聴取。以下、特に断
らない限り、視聴には、「又は聴取」を含むものとす
る。)を予め契約し、かつペイ・パー・ビューでないチ
ャンネル 視聴に関してユーザが放送事業者と未契約となってい
るチャンネル 視聴料が無料のチャンネル ユーザが支払いを了承した番組を放送しているチャン
ネル ユーザが支払いを了承していない番組を放送している
チャンネル
【0009】デスクランブル禁止状態のチャンネルとは
及びのチャンネルを含む。ディスクランブル禁止状
態になっていないチャンネルとは、、及びのチャ
ンネルを含む。
【0010】こうして、ディスクランブル禁止状態にな
っているチャンネルを除外してディジタル放送受信機(2
0)において視聴可能なチャンネルについてのデータベー
スを作り、そのデータベースに基づいて種々の処理を行
って、処理効率の向上を図ることができるとともに、情
報表示等におけるユーザの利便性も高めることができ
る。
【0011】この発明の他のディジタル放送受信機(20)
は次の(a)及び(b)を有している。 (a)各プログラムがディスクランブル禁止状態になっ
ているか否かを調査する調査手段 (b)調査手段の調査に基づいてディスクランブル禁止
状態になっていないプログラムについてのデータベース
を作成するデータベース作成手段
【0012】本明細書において、「プログラム」は「番
組」と同意義で使用される。
【0013】ディジタル放送内のプログラムは一般的に
次のプログラムに分類される。 ユーザが放送事業者と視聴を予め契約し、かつペイ・
パー・ビューでないチャンネルのプログラム 視聴に関してユーザが放送事業者と未契約となってい
るチャンネルのプログラム 視聴料が無料のチャンネルのプログラム ユーザが支払いを了承したペイ・パー・ビューのプロ
グラム ユーザが支払いを了承していないペイ・パー・ビュー
のプログラム
【0014】デスクランブル禁止状態のプログラムとは
及びのプログラムを含む。ディスクランブル禁止状
態になっていないプログラムとは、、及びのプロ
グラムを含む。
【0015】こうして、ディスクランブル禁止状態にな
っているプログラムを除外してディジタル放送受信機(2
0)において視聴可能なプログラムについてのデータベー
スを作り、そのデータベースに基づいて種々の処理を行
って、処理効率の向上を図ることができるとともに、情
報表示等におけるユーザの利便性も高めることができ
る。
【0016】この発明の他のディジタル放送受信機(20)
は、さらに、調査手段に再調査を適宜指示する再調査指
示手段を有している。
【0017】適宜の指示とは、所定時間の経過や所定の
時刻における指示、及びペイ・パー・ビューのプログラ
ムについてのユーザの購入契約の操作に基づく指示を含
む。
【0018】これにより、チャンネルやプログラムにつ
いてのデータベースは更新され、最新のデータベースを
保持することができる。
【0019】この発明の他のディジタル放送受信機(20)
は、さらに,データベース作成手段により作成されたデ
ータベースに基づいて番組表を作成する番組表作成手段
を有している。
【0020】これにより、ユーザが視聴可能になってい
るチャンネルやプログラムだけについての有益な番組表
を作成できる。
【0021】この発明の他のディジタル放送受信機(20)
は、さらに、次のものを有している。ユーザがキーワー
ドを指定するようになっているキーワード指定手段デー
タベース作成手段により作成されたデータベースに基づ
いてキーワードによる検索を実施する検索手段
【0022】これにより、ユーザが視聴可能になってい
るチャンネルやプログラムだけの中でキーワードについ
ての検索を実施できる。
【0023】この発明の他のディジタル放送受信機(20)
は、さらに、出力チャンネルがディスクランブル禁止状
態になったときはデータベース作成手段により作成され
たデータベースに基づいてディスクランブル禁止状態に
なっていないチャンネルへ出力を切替えるチャンネル切
替手段を有している。
【0024】視聴チャンネル又はプログラムがディスク
ランブル禁止状態になったときに視聴可能なチャンネル
又はプログラムへ出力チャンネルを速やかに移行でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図3はディジタル放送受信方
式を示している。ディジタル放送の伝送信号は、人工衛
星(図示せず)や地上放送局からの電波や電気信号をパ
ラボラアンテナ10又はケーブル12を介して各家庭14等の
ディジタル放送受信機20へ入力され、画像がテレビモニ
ター22に映し出される。
【0026】図4はディジタル放送受信機20のブロック
図である。チューナーモジュール26は、受信したディジ
タル放送の伝送信号の周波数を選択しチャンネルレシー
バ28へ出力する。チャンネルレシーバ28は、QPSK
(QAM)復調、アナログ/ディジタル変換(ADC)
及びFEC(Forward Error Correction)エラー訂正
等を行うディジタルデータ復調回路であり、トランスポ
ートストリーム(図5)と呼ばれる形式のデータ列を生
成する。MPEG2トランスポートデマルチプレクサ32
は入力されたトランスポートストリームをMPEG2の
Videoトランスポートパケット、Audioトラン
スポートパケット、及びPSI(ProgramSpecific Inf
ormation)と呼ばれるシステムトランスポートパケット
に分割し再構成する。一つのトランスポートストリーム
には4〜8チャンネルの番組が多重化されており、放送
事業者からはそのトランスポートストリームが複数送信
されている。チャンネルを選択するには、PSIから任
意のチャンネルが、どのトランスポートストリームで送
信されているか、トランスポートストリーム中のどのパ
ケットIDで多重化されているかといったデータを取り
出して選択する。MPEG2デコーダ&OSD(OnScre
enDisplay)34はMPEG2ビデオストリーム、MPEG
2オーディオストリームをそれぞれデコードし映像信
号、音声信号をそれぞれビデオエンコーダ36、DAC38
に出力する。OSD34は、EPGの文字データ等を映像信
号に変換し、ビデオエンコーダ36に出力する。ビデオエ
ンコーダ36よりNTSC信号等の映像信号が出力され、
テレビモニター22で映像が再生(出力)される。
【0027】各チャンネルや番組はそれぞれ契約するこ
とにより再生(出力)が可能となっており、それらの情
報はトランスポートストリームにあるデータ(EMMや
ECM)をICカードインターフェース44に送り、IC
カードインターフェース44は、ICカードから読み込ん
だデータに照らして所定データをトランスポートデスク
ランブラ30へ送り、条件が合えばトランスポートデスク
ランブラ30により映像と音声がデコードできるようにな
る。CPU40は、ディジタル放送受信機20の各構成装置
を制御するためのものである。ユーザインターフェース
42は、EPG画面よりチャンネルを選択、操作するための
ものであり、リモコンやキーボードが接続される。モデ
ム46は有料番組の利用の履歴データを放送事業者へ転送
する。
【0028】ディジタル放送では、MPEG2の画像圧
縮技術の利用により、100チャンネル以上の番組を、
広範囲にわたって放送できるメリットがある。この場
合、多チャンネル化によって、新聞や雑誌のような印刷
媒体による番組表から当日、翌日、一週間後などの番組
を探し出してチャンネル選択や録画予約をすることは、
多くのユーザにとって非常に繁雑なものとなる。そこ
で、その対策としてユーザがTV画面上で番組検索や選
択をできるように、番組情報などの、番組表を作るため
に必要なデータもMPEG2のトランスポートストリー
ム(MPEG2のトランスポートストリームについては
後の図5で説明する。)に多重されて放送される。この
番組表のことをEPG(Electronic Program Guide)とい
う。
【0029】EPGを構成するのに必要なデータは、MP
EG2Systemで規定されるデータ構造で伝送さ
れ、テーブルと記述子によって構成される。そのデータ
構造のSDT(Service Description Table)、EIT(Event In
formation Table)とよばれる(なお、SDT及びEIT
は、ディジタル放送で汎用的に使用されている用語では
なく、PerfecTV!特有の用語である。)、チャンネルに
関する付加情報や番組に関する付加情報のデータをMP
EG2トランスポートデマルチプレクサ32により抽出し
て、マイコンなどで処理し、EPGを構成する(SDTとEIT
のデータ構造は後述)。EPGはTV画面上や受信機本体
の表示器、あるいはリモコンの表示器などによって表示
される。TV画面上に表示する場合は、OSD(On Scr
een Display)の機能を持ったICが必要になるが、ほ
とんどの場合図3のMPEG2デコーダ34のオーディオ
・ビデオデコーダに内蔵されている。ここでデコードし
たMPEG2映像とオーバーレイされて出力する。
【0030】ディジタル衛星放送の一例としての Perfe
cTV!は、伝送信号をMPEG2-TSによって、伝送する。図5
は PerfecTV!に採用されているMPEG2のトランスポ
ートストリームの構造図である。図5において、(1)〜
(5)及びPIDの定義は次のとおりである。 (1) ユニット開始表示 新たなパケットがこのトランスポートストリームのペイ
ロードから始まることを意味する。 (2) トランスポートパケットプライオリティ このパケットの重要度を示す。 (3) スクランブル制御 このパケットのスクランブルの有無と種別を示す。 (4) アダプテーションフィールド制御 このパケットでのアダプテーションフィールドの有無及
びペイロードの有無を示す。上記の(1)〜(4)は、アダプ
テーションフィールド無し、ペイロード有りで示してい
る。 (5) 巡回カウンター 同じPIDを持つパケットが途中で一部棄却されたかど
うかの検出をするための情報。カウントの連続性から検
出する。 PID プログラムID 図5のトランスポートパケットのペイロード(PID=プ
ログラムID)に、前記したEIT等が184バイトを越え
る場合は、2つ以上のトランスポートパケットに分割さ
れて送信される。目的のPIDを持つトランスポートパケ
ットのペイロードを複数の場合はつなぎ合わせることに
より、目的のEIT等のビットストリームを得ることがで
きる。
【0031】PerfecTV!に採用されているSDT(Service D
escription Table)の構造は下記のとおりである。衛星
から送信されるトランスポートストリームからPIDが、0
x0011のトランスポートパケットを拾い集めてくると以
下のフォーマットに沿ったビットストリームをできあが
る。SDTには各Serviceつまり各チャンネルについての情
報が含まれている。このテーブル(セクション)はトラ
ンスポートストリームごとに構成される。
【0032】SDTはtable_id によって以下のような意味
を持つ。 table_id =0x42 (SDT_a) 現在受信しているトランスポートストリーム内のチャン
ネルに関する情報 =0x46 (SDT_o) 他のトランスポートストリーム内のチャンネルに関する
情報
【0033】上記データ構造のdescriptor() に含まれ
る情報には次に示すものがある。 DM_name_descriptor() サービス名(チャンネル名)が記述 されている。 DM_content_descriptor() サービス内容 DM_logo_descriptor() そのチャンネルのロゴがビットマッ プの画像 NVOD_reference_descriptor() nearビデオ・オン・デマンドのサー ビスに関する情報 time_shifted_service_descriptor() NVODの元になっているチャンネルの service_id mosaic_descriptor() 分割画面表示に関する情報 DM_service_type_descriptor() 映像、音声、データなどサービスの タイプ DM_event_range_descriptor() 同じTS内に存在するschedule_EITに 関する情報
【0034】一例としてのPerfecTV!におけるEIT(Event
Information Table)のデータ構造は下記の通りであ
る。PIDが0x0012 のトランスポートパケットを拾い集め
てくると以下のフォーマットに沿ったビットストリーム
ができあがる。EITには各Eventつまり各番組についての
情報が含まれている。このテーブル(セクション)はサ
ービス(チャンネル)ごとに構成される。
【0035】EITはtable_idによって以下のような意味
をもつ。 table_id= 0x4E (EIT_p/a) active_transport_stream、present_followi ng_EIT 現在受信しているTSの現在又は次に実行される番組の情報 0x4F (EIT_p/o) other_transport_stream、present_following_EI T 他のTSの現在又は次に実行される番組の情報 0x50〜57(EIT_g/a) active_transport_stream、general_EIT 現在受信しているTSの全ての番組予定情報(番組内容以外 ) 0x60〜67(EIT_g/o) other_transport_stream、general_EIT 他のTSの全ての番組予定情報(番組内容以外) 0x58〜5F(EIT_d/a) active_transport_stream、detail_EIT 現在受信しているTSの全ての番組予定情報(番組内容のみ ) 0x68〜6F(EIT_d/o) other_transport_stream、detail_EIT 他のTSの全ての番組予定情報(番組内容のみ)
【0036】上図のデータ構造のdescriptor() に含ま
れる情報には次に示すものがある。 DM_name_descriptor 番組名が記述されている。 DM_ts_event_descriptor time_shifted_eventの場合に、その親event のservice_idとevent_idが記述されている。 DM_component_descriptor PMTのstream_identifier_descriptorのcompo nent_tagと一致するストリームについて記述されている。 content_descriptor 番組ジャンルについて記述されている。 parental_rating_descriptor ペアレンタルレベルについて記述されている 。 DM_fee_descriptor PPVの料金が記述されている。 DM_content_descriptor 番組内容が記述されている。 DM_copy_control_descriptor MACROVISIONに関する情報が記述されている 。 DM_function_descriptor 受信機が実現すべき機能が記述されている。 DM_voting_descriptor votingに関する情報が記述されている。 DM_series_descriptor その番組が属するシリーズ番号を記述されて いる。
【0037】現在放送中のディジタル衛星放送PerfecTV
!におけるNIT(Network InformationTable)のデータ構造
を以下に示す。衛星から送信されるトランスポートスト
リームからPIDが0010hのトランスポートパケットを拾い
集めてくると以下のフォーマットに沿ったビットストリ
ームができあがる。NITには変調周波数などの伝送路の
物理情報や編成チャンネル情報が含まれている。このテ
ーブルはネットワークごと(現在はネットワークが一つ
しかない。つまりPerfecTV!のみ。)に構成される。
【0038】NITはtable_idによって以下のような意味
を持つ。 table_id = 40h (NIT_a) 現在受信しているネットワークの伝送路の物 理情報や編成 チャンネルに関する情報。 41h (NIT_o) 他のネットワークの伝送路の物理情報や編成 チャンネルにする情報。
【0039】上図のデータ構造のdescriptor()には,ne
twork_descriptorsとtransport_descriptorsがあり,含
まれる情報には次に示すものがある。 network_descriptors DM_name_descriptor() ネットワーク名が記述されている。 DM_offset_time_descriptor() 夏時間制度が実施された場合のオフ セット DM_message_descriptor() そのネットワーク受信者全員に対す るメッセージ DM_copy_management_descriptor() MACROVISIONのprocess_configurati on_data transport_descriptors service_list_descriptor() 存在するservice_idとそのタイプが 列記されている。 satellite_delivery_system_descriptor() 伝送諸元
【0040】図6はディジタル放送用EPGを表示する処
理のフローチャートである。S50において、ディジタ
ル放送受信機20のユーザインターフェース42、例えばリ
モコンなどによりEPGを表示させるための指示が入力さ
れる。S52において、SDTデータを受信して、番組表
の有無の確認、自他ストリームのサービス名等を取得す
る。次に、S54では、EITデータを受信して、自他ス
トリームの各サービスの中の番組名、その開始時刻、カ
テゴリ等の情報を取得する。S56では、これらの取得
したデータよりEPGを構成する。EPGはそのマイコンのプ
ログラムの組み方しだいで、様々な形式で構成可能であ
る。例えばチャンネル別や番組ジャンル別に表示するこ
とが可能である。
【0041】希望のチャンネルを受信するには、MPE
G2Systemで規定される、PAT(Program Associat
ion Table)、PMT(Program Map Table)、CAT(Conditiona
l Access Table)、NIT(Network Information Table)と
呼ばれるデータを必要とする。これらのデータはすべて
IDがふられている。ある番組で必要になる映像や音声の
ストリームのID(PID:Packet ID)はPMTに記述されて
いて、その番組用のPMTのPIDがPATに記述されている。C
ATは限定受信のための鍵である。NITは放送の伝送路に
関する物理的な情報や1本のトランスポートストリーム
の中に含まれているチャンネルなどが記述されている。
これらのデータから選択されたチャンネルの映像や音声
などのストリームの番号を割り出し、そのPIDのストリ
ームを受信することによって、映像や音声を受信する。
【0042】図7は希望のチャンネルを受信する処理の
フローチャートである。S60でチャンネル番号が選択
されると、S62でPATを受信し、S64で選択された
チャンネル番号が存在するか否か判断する。存在した場
合、PATの中で記述されていたPIDのPMTを受信する(S
66)。PMTにはその番組で必要になる映像や音声など
のPIDが記述されているので、このPIDを受信しデコード
することで番組を視聴できる(S68)。S60におい
て選択されたチャンネル番号が存在しなかった場合は、
S70でNITを受信し、S72で他のRFに目的のチャン
ネルが存在するか否か判断する。存在した場合はS74
で受信しているRF(Radio Frequency)を変更して再びPAT
を受信する。存在しなかった場合は、通常、デフォルト
のRF、デフォルトのチャンネルを受信する(S76)。
【0043】ディジタル放送は基本的に有料放送なの
で、ディジタル放送事業者とユーザとの間の受信契約内
容による限定受信が可能である。映像、音声のトランス
ポートストリームにスクランブルがかかっていて、これ
を解く鍵もトランスポートストリームの一つとして伝送
される。さらにこの鍵の情報ももスクランブルがかかっ
ていて、これを解くための各個人の鍵は、ディジタル放
送受信機20に挿入されているICカードの中に格納されて
いる。
【0044】事業者とユーザとの間の契約は、通常、チ
ャンネルごとに契約するので、契約したチャンネルは常
に視聴できる。しかし、このディジタル放送の大きな特
徴として”ペイ・パー・ビュー(PPV)”という契約形態
がある。このPPVというのは、例えば、ある2時間の映画
番組だけを有料で見られるようにする契約方法である。
つまり、番組ごとに契約するのである。
【0045】そこで、放送されている多くのチャンネル
の中から、視聴可能なチャンネルを自動的にメモリーに
登録、つまりオートプリセットのようなものにする。視
聴可能なチャンネルというのは、ディスクランブル禁止
状態になっていないチャンネルであり、スクランブルが
かかっているときのそのスクランブルを解くことができ
るチャンネル、及び元々スクランブルされていないチャ
ンネルを含む。
【0046】現在のディジタル衛星放送のPerfecTV!
で、ディスクランブル禁止状態になっていないチャンネ
ルのメモリ登録を実現するためには、まずNITを受信
し、その中のtransport_descriptorsのservice_list_de
scriptorから存在するservice_id(チャンネル番号)を
リストアップする。次にリストアップされたservice_id
を一つずつ実際に受信して、ある時刻においてそのチャ
ンネルの番組がデスクランブルが可能であれば、そのチ
ャンネルは契約済みまたは無料放送ということで視聴可
能であるから、そのservice_idをメモリーに登録する。
これを、リストアップされた全てのservice_idに対して
行えばよい。
【0047】図1はディスクランブル禁止状態になって
いないチャンネルのメモリ登録を実現する処理のフロー
チャートである。S82では、service_idをリストアッ
プする。これは、NIT(PID=0010h、table_id=40h)を受
信し(S80)、NITの中のservice_list_descriptor
(descriptor_tag=41h)のservie_idを拾い集めること
で可能である。S84で、nに0を代入し、S86で、
リスト内のn番目のチャンネルを受信する。S88で
は、そのn番目のチャンネルがデスクランブル可能か否
かを判断する。この判断は、ディジタル放送受信機20本
体に装着されているICカードからデスクランブルのため
の鍵が取得できればよい(鍵の取得については、図2に
おいて後述する。)。S88の判断がYesであれば、
S90へ進み、Noであれば、S90をスキップして、
S92へ進む。S90では、S88において、デスクラ
ンブル可能と判断したチャンネルのservice_id(チャン
ネル番号)をメモリーに保存する。S92で、nが、S
82でリストアップしたservice_idの合計に達したか否
かを判断し、Noであれば、すなわち、まだ、S88の
判断を行っていないチャンネルがあれば、nを1だけイ
ンクレメントし(S94)、S86へ戻る。
【0048】こうして、メモリーには、ディスクランブ
ル禁止状態でないチャンネルについてのデータベースが
保存される。このデータベースの利用法を例示すると、
次のとおりである。 (a)EPGを作成する場合:ディジタル放送では、多チ
ャンネル化により100以上のチャンネルが存在する。こ
れらの多くの中からユーザの好みのチャンネルをいくつ
か選択して、EPGを構成し、テレビモニター22上に表示
すれば、ユーザのチャンネル選択はかなり容易になる。
そのEPGを構成する場合、ユーザが契約していないチャ
ンネル、ディスクランブル禁止状態のチャンネルをEPG
に含めても、無意味である。該データベースを利用する
ことにより、視聴可能なチャンネルのみでEPGを構成す
ることが可能となる。 (b)ユーザがキーワードを指定して、番組名や番組内
容概略データを含むプログラム放送中のチャンネルを探
す場合:視聴不可なチャンネルをとばして検索すること
ができる。 (c)出力チャンネルがディスクランブル禁止状態とな
ったときに、出力チャンネルを別のチャンネルへ切替え
る場合:該データベースに登録されているチャンネルを
出力チャンネルに当てることにより、テレビモニター22
の画面を速やかに視聴可能なチャンネルに切替えて、画
面表示の中断を防止できる。
【0049】図2はデスクランブルのための鍵が取得す
る処理のフローチャートである。前述のS88の判断対
象となっているチャンネルのservice_idを入力するとと
もに(S100)、現在受信しているトランスポートス
トリームのPATを受信する(S102)。PAT内に該当se
rvice_idがあるか否かを判断し(S104)、あれば、
S106及びS108をスキップして、S110へ進
み、なければ、NITを受信して、該当service_idが含ま
れるているTS(transport_stream)を検出し、そのTSへ移
行してから(S106)、移行後のTSのPATを受信する
(S108)。S110では、PAT内の情報からPMTを受
信する。次に、CA(Conditional Access)_descriptorを
見て、CA_system_IDに対応するCA_PIDを取得する(S1
12)。S114で、PIDのtable_ID、table_ID_extens
ion、及びversion_numberを取得し、それらから目的のE
CM(Entitlement Controle Message)を探す。S116
で、ECMをICカードへ転送し、S118でICカードから
鍵を取得する。ICカードから鍵を取得できれば、デスク
ランブル可能であり、ICカードから鍵を取得できなけれ
ば、デスクランブル不可である。
【0050】図2のフローチャートでは、その時点で受
信できるチャンネル、すなわちプログラムのデスクラン
ブル可及び不可の判定を行っているが、通信規約が改正
され、放送予定のチャンネルのECMを事前に取得できる
ようになれば、現時点で放送中のプログラムだけでな
く、放送予定のプログラムの中から、デスクランブル可
のものを抽出して、将来の時点でのチャンネル及びプロ
グラムについてのデータベースを作成することができ
る。
【0051】また、チャンネル及びプログラムは、ある
時点で、デスクランブル不可であっても、ユーザがその
後にペイ・パー・ビュー了承することにより、デスクラ
ンブル可となることもある。そこで、図1の処理は、適
宜(例:所定時間経過ごと、所定時刻、テレビモニター
22がオンになった時、及びユーザがペイ・パー・ビュー
了承の操作を行った時等)、実施され、データベースを
更新し、データベースに最新のデータが保持されるよう
にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクランブル禁止状態になっていないチャ
ンネルのメモリ登録を実現する処理のフローチャートで
ある。
【図2】デスクランブルのための鍵が取得する処理のフ
ローチャートである。
【図3】ディジタル放送受信方式を示す図である。
【図4】ディジタル放送受信機のブロック図である。
【図5】PerfecTV!に採用されているMPEG2のトラ
ンスポートストリームの構造図である。
【図6】ディジタル放送用EPGを表示する処理のフロー
チャートである。
【図7】希望のチャンネルを受信する処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
20 ディジタル放送受信機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)各チャンネルがディスクランブル
    禁止状態になっているか否かを調査する調査手段、及び
    (b)前記調査手段の調査に基づいてディスクランブル
    禁止状態になっていないチャンネルについてのデータベ
    ースを作成するデータベース作成手段、を有しているこ
    とを特徴とするディジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】 (a)各プログラムがディスクランブル
    禁止状態になっているか否かを調査する調査手段、及び
    (b)前記調査手段の調査に基づいてディスクランブル
    禁止状態になっていないプログラムについてのデータベ
    ースを作成するデータベース作成手段、を有しているこ
    とを特徴とするディジタル放送受信機。
  3. 【請求項3】 前記調査手段に再調査を適宜指示する再
    調査指示手段、を有していることを特徴とする請求項1
    又は2記載のディジタル放送受信機。
  4. 【請求項4】 前記データベース作成手段により作成さ
    れたデータベースに基づいて番組表を作成する番組表作
    成手段、を有していることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のディジタル放送受信機。
  5. 【請求項5】 ユーザがキーワードを指定するようにな
    っているキーワード指定手段、及び前記データベース作
    成手段により作成されたデータベースに基づいて前記キ
    ーワードによる検索を実施する検索手段、を有している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のディ
    ジタル放送受信機。
  6. 【請求項6】 出力チャンネルがディスクランブル禁止
    状態になったときは前記データベース作成手段により作
    成されたデータベースに基づいてディスクランブル禁止
    状態になっていないチャンネルへ出力を切替えるチャン
    ネル切替手段、を有していることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のディジタル放送受信機。
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