JP3584385B2 - ディジタル放送受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、衛星やケーブル等を介して伝送されるディジタル放送の受信機に係り、詳しくは番組表作成機能を装備するディジタル放送受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
番組表作成機能を装備する従来のディジタル放送受信機が作成する番組表は、一般新聞のテレビ番組欄に記載されている番組表のような縦及び横をそれぞれ時間及びチャンネルとして、時間及びチャンネルの対応位置に放送予定の番組名を記載したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタル放送は、多チャンネル化により例えば100チャンネル以上をもっている。この場合、新聞や雑誌のような印刷媒体による従来の番組表のように、当日、翌日、一週間後などの番組を探し出して、チャンネル選択や録画予約をすることは、多くのユーザにとって非常に繁雑なものとなる。
【0004】
この発明の目的は、ディジタル放送受信機において、ユーザが目的の番組を能率的に探すことのできる番組表を作成する機能を実現させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のディジタル放送受信機(10)は次の(a)〜(c)を有している。
(a)番組についてのユーザの視聴状態を検出する視聴状態検出手段
(b)視聴状態検出手段の検出した番組の視聴状態とその番組の番組属性とを関連付けた視聴実績データを記憶するデータ記憶手段
(c)データ記憶手段の視聴実績データに基づいて番組表を作成する番組表作成手段
(d)番組表作成手段が作成した番組表を出力する番組表出力手段
【0006】
ディジタル放送受信機(20)は、衛星放送用に限定されず、ケーブル放送用のものも包含する。番組表出力手段による番組表の出力には、TVモニターへの画面表示以外に、プリンタからのプリントアウト等も含むものとする。
【0007】
ユーザの好み等の視聴傾向は、ユーザの視聴した番組についての視聴状態、すなわち視聴実績より探ることができる。データ記憶手段は、視聴状態検出手段の検出した番組の視聴状態とその番組の番組属性とを関連付けた視聴実績データを記憶し、これにより、ユーザの視聴傾向をデータ記憶手段に視聴実績データとして残すことができる。番組表作成手段は、データ記憶手段の視聴実績データに基づいて番組表を作成し、これにより、ユーザの視聴傾向を反映した番組表が作成される。
【0008】
この発明の他のディジタル放送受信機(10)によれば、番組属性は、番組名、チャンネル、及び/又はジャンルを含む。
【0009】
現在のPerfecTV!では、番組属性として、番組名、チャンネル、及びジャンル、さらには、番組概略内容をカバーしているが、将来のディジタル放送では、番組属性の増加もあり得、番組属性は、将来追加される番組属性も含むものとする
。
【0010】
この発明の他のディジタル放送受信機(10)によれば、番組表作成手段は、放送中及び/又は放送予定の番組を、視聴実績データにおける視聴頻度の降順で並べた番組表を作成する。
【0011】
各番組についての視聴頻度と視聴回数との関係は、視聴頻度=該番組の視聴回数/該番組の放送回数である。
【0012】
これにより、ユーザがよく視聴する番組順に並べられた放送中及び/又は放送予定の番組の番組表が作成される。
【0013】
この発明の他のディジタル放送受信機(10)によれば、番組表作成手段は、視聴実績データから所定の番組属性についての合計視聴回数を求め、放送中及び/又は放送予定の番組を、所定の番組属性の合計視聴回数の降順で並べた番組表を作成する。
【0014】
所定の番組属性の合計視聴回数の降順とは、番組属性についてのユーザの好みの順番に一致する。例えば、番組属性をチャンネルやジャンルとすると、チャンネル又はジャンルの合計視聴回数の降順は、ユーザがよく視聴するチャンネル又はジャンルの順番となる。これにより、ユーザがよく視聴する番組属性順に並べられた放送中及び/又は放送予定の番組の番組表が作成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図3はディジタル放送受信方式を示している。ディジタル放送の伝送信号は、人工衛星(図示せず)及びケーブル放送局からのからの電波又は電気信号等を、パラボラアンテナ10及びケーブル12を介して各家庭14等のディジタル放送受信機20へ入力され、ディジタル放送受信機20において受信信号を信号処理し、テレビモニター22に供給される。
【0016】
図4及び図5はディジタル放送受信機20のブロック図をバスを境に上下に分けて示す上側部分図及び下側部分図である。チューナーモジュール26は、受信したディジタル放送の伝送信号の周波数を選択し、チャンネルレシーバ28へ出力する。チャンネルレシーバ28は、QPSK(QAM)復調、アナログ/ディジタル変換(ADC)及びFEC(Forward Error Correction)エラー訂正等を行うディジタルデータ復調回路であり、トランスポートストリーム(図6)と呼ばれる形式のデータ列を生成する。MPEG2トランスポートデマルチプレクサ32は入力されたトランスポートストリームをMPEG2のVideoトランスポートパケット、Audioトランスポートパケット、及びPSI(Program Specific Information)と呼ばれるシステムトランスポートパケットに分割し、再構成する。一つのトランスポートストリームには4〜8チャンネルの番組が多重化されており、放送事業者からはそのトランスポートストリームが複数送信されている。チャンネルを選択するには、PSIから任意のチャンネルが、どのトランスポートストリームで送信されているか、トランスポートストリーム中のどのパケットIDで多重化されているかといったデータを取り出して選択する。MPEG2デコーダ&OSD(OnScreenDisplay)34はMPEG2ビデオストリーム、MPEG2オーディオストリームをそれぞれデコードし、映像信号及び音声信号をそれぞれビデオエンコーダ36及びDAC38に出力する。OSD34は、EPGの文字データ等を映像信号に変換し、ビデオエンコーダ36に出力する。ビデオエンコーダ36よりNTSC信号等の映像信号が出力され、テレビモニター22で映像が再生(出力)される。
【0017】
各チャンネルや番組はそれぞれ契約することにより再生(出力)が可能となっており、それらの情報はトランスポートストリームにあるデータ(EMMやECM)をICカードインターフェース44に送り、ICカードインターフェース44は、ICカードから読み込んだデータに照らして所定データをトランスポートデスクランブラ30へ送り、条件が合えばトランスポートデスクランブラ30により映像と音声がデコードできるようになる。CPU40は、ディジタル放送受信機20の各構成装置を制御するためのものである。ユーザインターフェース42は、EPG画面よりチャンネルを選択、操作するためのものであり、リモコンやキーボードが接続される。モデム46は有料番組の利用の履歴データを放送事業者へ転送する。
【0018】
ディジタル放送では、MPEG2の画像圧縮技術の利用により、100チャンネル以上の番組を、広範囲にわたって放送できるメリットがある。この場合、多チャンネル化によって、新聞や雑誌のような印刷媒体による番組表から当日、翌日、1週間後などの番組を探し出してチャンネル選択や録画予約をすることは、多くのユーザにとって非常に繁雑なものとなる。そこで、その対策としてユーザがTV画面上で番組検索や選択をできるように、番組情報などの、番組表を作るために必要なデータもMPEG2のトランスポートストリーム(MPEG2のトランスポートストリームについては後の図5で説明する。)に多重されて放送される。この番組表のことをEPG(Electronic Program Guide)という。
【0019】
EPGを構成するのに必要なデータは、MPEG2Systemで規定されるデータ構造で伝送され、テーブルと記述子によって構成される。そのデータ構造のSDT(Service Description Table)、EIT(Event Information Table)と呼ばれる(なお、SDT及びEITは、ディジタル放送で汎用的に使用されている用語ではなく、PerfecTV!特有の用語である。)、チャンネルに関する付加情報や番組に関する付加情報のデータをMPEG2トランスポートデマルチプレクサ32により抽出して、マイコンなどで処理し、EPGを構成する(SDTとEITのデータ構造は後述)。EPGはTV画面上や受信機本体の表示器、あるいはリモコンの表示器などによって表示される。TV画面上に表示する場合は、OSD(On Screen Display)の機能を持ったICが必要になるが、ほとんどの場合図4のMPEG2デコーダ34のオーディオ・ビデオデコーダに内蔵されている。ここでデコードしたMPEG2映像とオーバーレイされて出力する。
【0020】
ディジタル衛星放送の一例としての PerfecTV! は、伝送信号をMPEG2−TSによって、伝送する。図6は PerfecTV! に採用されているMPEG2のトランスポートストリームの構造図である。図6において、(1)〜(5)及びPIDの定義は次のとおりである。
(1) ユニット開始表示
新たなパケットがこのトランスポートストリームのペイロードから始まることを意味する。
(2) トランスポートパケットプライオリティ
このパケットの重要度を示す。
(3) スクランブル制御
このパケットのスクランブルの有無と種別を示す。
(4) アダプテーションフィールド制御
このパケットでのアダプテーションフィールドの有無及びペイロードの有無を示す。上記の(1)〜(4)は、アダプテーションフィールド無し、ペイロード有りで示している。
(5) 巡回カウンター
同じPIDを持つパケットが途中で一部棄却されたかどうかの検出をするための情報。カウントの連続性から検出する。
PID プログラムID
図5のトランスポートパケットのペイロード(PID=プログラムID)に、前記したEIT等が184バイトを越える場合は、2つ以上のトランスポートパケットに分割されて送信される。目的のPIDを持つトランスポートパケットのペイロードを複数の場合はつなぎ合わせることにより、目的のEIT等のビットストリームを得ることができる。
【0021】
PerfecTV! に採用されているSDT(Service Description Table)の構造は下記のとおりである。衛星から送信されるトランスポートストリームからPIDが、0x0011のトランスポートパケットを拾い集めてくると以下のフォーマットに沿ったビットストリームをできあがる。SDTには各Serviceつまり各チャンネルについての情報が含まれている。このテーブル(セクション)はトランスポートストリームごとに構成される。
【0022】
SDTはtable_id によって以下のような意味を持つ。
【0023】
上記データ構造のdescriptor() に含まれる情報には次に示すものがある。
DM_name_descriptor() サービス名(チャンネル名)が記述されている。
DM_content_descriptor() サービス内容
DM_logo_descriptor() そのチャンネルのロゴがビットマップの画像
NVOD_reference_descriptor() nearビデオ・オン・デマンドのサービスに関する情報
time_shifted_service_descriptor() NVODの元になっているチャンネルのservice_id
mosaic_descriptor() 分割画面表示に関する情報
DM_service_type_descriptor() 映像、音声、データなどサービスのタイプ
DM_event_range_descriptor() 同じTS内に存在するschedule_EITに関する情報
【0024】
一例としてのPerfecTV!におけるEIT(Event Information Table)のデータ構造は下記の通りである。PIDが0x0012 のトランスポートパケットを拾い集めてくると以下のフォーマットに沿ったビットストリームができあがる。EITには各Eventつまり各番組についての情報が含まれている。このテーブル(セクション)はサービス(チャンネル)ごとに構成される。
【0025】
EITはtable_idによって以下のような意味をもつ。
table_id= 0x4E (EIT_p/a) active_transport_stream、present_following_EIT
現在受信しているTSの現在又は次に実行される番組の情報
0x4F (EIT_p/o) other_transport_stream、present_following_EIT
他のTSの現在又は次に実行される番組の情報
0x50〜57(EIT_g/a) active_transport_stream、general_EIT
現在受信しているTSの全ての番組予定情報(番組内容以外)
0x60〜67(EIT_g/o) other_transport_stream、general_EIT
他のTSの全ての番組予定情報(番組内容以外)
0x58〜5F(EIT_d/a) active_transport_stream、detail_EIT
現在受信しているTSの全ての番組予定情報(番組内容のみ)
0x68〜6F(EIT_d/o) other_transport_stream、detail_EIT
他のTSの全ての番組予定情報(番組内容のみ)
【0026】
上記のデータ構造のdescriptor() に含まれる情報には次に示すものがある。DM_name_descriptor 番組名が記述されている。
DM_ts_event_descriptor time_shifted_eventの場合に、その親eventのservice_idとevent_idが記述されている。
DM_component_descriptor PMTのstream_identifier_descriptorのcomponent_tagと一致するストリームについて記述されている。
content_descriptor 番組ジャンルについて記述されている。
parental_rating_descriptor ペアレンタルレベルについて記述されている。DM_fee_descriptor PPVの料金が記述されている。
DM_content_descriptor 番組内容が記述されている。
DM_copy_control_descriptor MACROVISIONに関する情報が記述されている。
DM_function_descriptor 受信機が実現すべき機能が記述されている。
DM_voting_descriptor votingに関する情報が記述されている。
DM_series_descriptor その番組が属するシリーズ番号を記述されている。
【0027】
現在放送中のディジタル衛星放送PerfecTV!におけるNIT(Network Information Table)のデータ構造について説明する。衛星から送信されるトランスポートストリームからPIDが0010hのトランスポートパケットを拾い集めてくると以下のフォーマットに沿ったビットストリームができあがる。NITには変調周波数などの伝送路の物理情報や編成チャンネル情報が含まれている。このテーブルはネットワークごと(現在はネットワークが一つしかない。つまりPerfecTV!のみ。)に構成される。
【0028】
}
【0029】
NITはtable_idによって以下のような意味を持つ。
table_id = 40h (NIT_a) 現在受信しているネットワークの伝送路の物理情報や編成、チャンネルに関する情報。
41h (NIT_o) 他のネットワークの伝送路の物理情報や編成チャンネルに関する情報。
【0030】
上記のデータ構造のdescriptor()には、network_descriptorsとtransport_descriptorsがあり、含まれる情報には次に示すものがある。
network_descriptors
DM_name_descriptor() ネットワーク名が記述されている。
DM_offset_time_descriptor() 夏時間制度が実施された場合のオフセット
DM_message_descriptor() そのネットワーク受信者全員に対するメッセージ
DM_copy_management_descriptor() MACROVISIONのprocess_configuration_data
transport_descriptors
service_list_descriptor() 存在するservice_idとそのタイプが列記されている。
satellite_delivery_system_descriptor() 伝送諸元
【0031】
図7はディジタル放送用EPGを表示する従来の処理のフローチャートである。S50において、ディジタル放送受信機20のユーザインターフェース42、例えばリモコンなどによりEPGを表示させるための指示が入力される。S52において、SDTデータを受信して、番組表の有無の確認、自他ストリームのサービス名等を取得する。次に、S54では、EITデータを受信して、自他ストリームの各サービスの中の番組名、その開始時刻、カテゴリ等の情報を取得する。S56では、これらの取得したデータよりEPGを構成する。EPGはそのマイコンのプログラムの組み方しだいで、様々な形式で構成可能である。例えばチャンネル別や番組ジャンル別に表示することが可能である。
【0032】
希望のチャンネルを受信するには、MPEG2Systemで規定される、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、CAT(Conditional Access Table)、NIT(Network Information Table)と呼ばれるデータをを必要とする。これらのデータはすべてIDがふられている。ある番組で必要になる映像や音声のストリームのID(PID:Packet ID)はPMTに記述されていて、その番組用のPMTのPIDがPATに記述されている。CATは限定受信のための鍵である。NITは放送の伝送路に関する物理的な情報や1本のトランスポートストリームの中に含まれているチャンネルなどが記述されている。これらのデータから選択されたチャンネルの映像や音声などのストリームの番号を割り出し、そのPIDのストリームを受信することによって、映像や音声を受信する。
【0033】
図8は希望のチャンネルを受信する処理のフローチャートである。S60でチャンネル番号が選択されると、S62でPATを受信し、S64で選択されたチャンネル番号が存在するか否か判断する。存在した場合、PATの中で記述されていたPIDのPMTを受信する(S66)。PMTにはその番組で必要になる映像や音声などのPIDが記述されているので、このPIDを受信しデコードすることで番組を視聴できる(S68)。S60において選択されたチャンネル番号が存在しなかった場合は、S70でNITを受信し、S72で他のRFに目的のチャンネルが存在するか否か判断する。存在した場合はS74で受信しているRF(Radio Frequency)を変更して再びPATを受信する。存在しなかった場合は、通常、デフォルトのRF、デフォルトのチャンネルを受信する(S76)。
【0034】
ディジタル放送では多チャンネル化により100チャンネル以上で番組が放送されている。そのため試聴者が目的の番組を選択するのは非常に困難である。そこで番組選択を容易にするために用いられているのが前述の図7で説明したような電子番組表(EPG)である。EPGは、ディジタル化された番組の映像や音声に多重されて送られてくる番組付加情報によって構成される。どのようにEPGを表示するかは受信機による。
【0035】
そこで、ユーザが頻繁に視聴する番組を判別し、頻繁に視聴する番組、つまり視聴頻度の大きい番組順(図1及び図2のフローチャートでは、厳密には視聴回数の多い番組順にEPGをソートする。
【0036】
図1は視聴履歴を作成、記憶する処理のフローチャートである。ユーザが頻繁に視聴する番組を判別するために、すなわち、ユーザの視聴傾向を検出するために、視聴履歴を作成し、利用する。概略としては、ユーザがチャンネル変更した際にディジタル放送受信機20本体内のメモリー上にservice_id(チャンネル番号)、番組名、ジャンル、番組を見た回数をリストアップしていく。同じ番組を過去に視聴していたらその番組の視聴回数を1増やす。初めて視聴する番組であれば、新たにリストにその番組のservice_id、番組名、ジャンルを追加して視聴回数を1とする。
【0037】
図1は、例として現在放送中のPerfecTV!における視聴履歴作成の作成に係るものであり、このフローに出てくるタイマーとは0からカウントし、ある番組を視聴している累計時間を示すものである。視聴履歴を作成するには、ある番組を視聴したかどうかを判断する必要がある。受信機ユーザーの誤操作やチャンネル変更の際に一瞬だけ番組を受信しただけでその番組を視聴したと判断するのはおかしい。そこで番組を視聴したという判断の為にタイマーを利用し、番組継続時間の半分より多く同じ番組を視聴していた場合に限り、その番組を視聴したと判断するようにしている。(半分でなくてもよい。3分の1より多く視聴した場合でもよいし、3分の2より多く視聴した場合でもよい。)
【0038】
また、ある番組Aを視聴している最中に、他の番組Bに切り替えて番組Bをしばらく視聴し、再びもとの番組Aに戻ってきた場合は、最初の番組Aを視聴していた時間に追加するようにタイマーをカウントさせる。その為にタイマーの値とその時のservice_idとevent_idを一時記憶しておき、番組Bに切り替える前のタイマーの値から再びカウントを始めれば、番組Aを視聴している累計時間を計ることが可能である。
【0039】
図1で作成した視聴履歴は、ディジタル放送受信機20本体内のメモリー、又はディジタル放送受信機20本体の外部の記憶装置に記録する。また、ユーザの視聴傾向が時と共に変わり、昔は良く見たが、最近は見なくなったということがあるので、視聴履歴は、定期的又は適宜クリアされるようにする。あるいは、各週ごとの視聴回数の部分視聴履歴を所定個数だけ作成し、後述のS110では、部分視聴履歴に基づいてと各番組についての合計視聴回数を計算して、それに基づいて、EPGを作成するようにする。そして,新しい週になった時は、1番古い部分視聴履歴を廃棄して、新しい部分視聴履歴を作成し、常に、過去所定週間分の所定個数の部分視聴履歴のみを保管するようにするのが好ましい。
【0040】
S80でservice_idを入力し、S82で、S80のservice_idの入力直前のservice_id、event_id、及びタイマーの値をメモリーに待避させる。S84では、現在のservice_id(=S80で入力したservice_id)及び現在のevent_idと同一のものがメモリー上にあるかを判断し、あれば、暫く他の番組Bを視聴して再び前の番組Aに戻って来たものと判断し、S86で、メモリーからこの番組Aのタイマー値を取り出して、その値からそのタイマーをスタートさせ、また、なければ、新規の番組の視聴開始と判断し、S88で、タイマーをリセットしてからスタートさせる。このような処理を経て、S90で番組を受信する。
【0041】
S92で、present_following_EITを参照しているが、present_following_EITとはEITの一つで、現在実行されているべき番組と次に実行される番組についての情報を記述するテーブルである。現在受信しているトランスポートストリームのpresent_following_EITはPID=12h、table_id=4Ehで、現在受信していないトランスポートストリームの場合はPID=12h、table_id=4Fhである。EITの中のsection_numberの値が0ならそのpresent_following_EITは現在実行されている番組についてのEITで、section_numberが1なら次の番組についてのpresent_following_EITである。このpresent_following_EITのDM_name_description(descriptor_tag=82h)で番組名、content_descriptor(descriptor_tag=54h)で番組のジャンルが判別できる。
【0042】
S94で、タイマー値が(番組継続(=放送)時間/2)を越えているか否かを判断し、越えていれば、すなわち、ユーザがその番組の継続時間の半分以上の時間見ていれば、視聴実績があったものとしてS96へ進み、視聴時間が半分に達していなかったなら、ユーザは番組を視聴したものの好みではなかったとして、処理を終了する。
【0043】
S96で、現在の番組が番組視聴履歴の中にすでに存在するかどうかをチェックし、存在すれば、その番組の視聴回数を1増やし(S98)、存在しなければ、新たにその番組のservice_idと番組名とジャンルを履歴に追加する(S100)。
【0044】
図2は図1で作成した番組視聴履歴を利用したディジタル放送用EPGを表示する処理のフローチャートである。図7と同一のステップは同じステップ番号で指示し、相違点についてS100がS56とS58との間にすなわち、S56において作成されるEPGはS110において作成するEPGのデータベース(以下、「EPGデータベース」と言う。)に相当し、EPGデータベースの各レコードは放送中及び放送予定の各番組と1:1に対応し、EPGデータベースは、フィールドとして番組名、放送期日、放送時間、チャンネル、ジャンル(ニュース、ドラマ、スポーツとかの番組の種類を分類するもの)、及び概略内容の他に、視聴回数書込み用のフィールドも備えておく。S110では、EPGデータベースの各レコードの視聴回数書込み用フィールドに、図1で作成した番組視聴履歴に基づいて、そのレコードに係る番組の過去の視聴回数を書込んでから、視聴回数の降順でEPGデータベースをソートし、その結果をEPGとしてTVモニター22に表示する。
【0045】
S110では、視聴回数をソートキーにしているが、視聴頻度を求めて、求めた視聴頻度をソートキーにすることができる。視聴回数と視聴頻度との関係は、視聴頻度=該番組の視聴回数/該番組の放送回数である。全ての番組が1週間に1回の放送の場合は、視聴頻度と視聴回数とは大小関係が一致するが、ニュースのように、平日は毎日放送の番組がある場合、毎日放送の番組と週1回放送の番組とを所定期間の視聴回数で比較すると、毎日放送の番組が過大評価される。視聴頻度で比較すると、番組に対するユーザの好みを公正に判断できる。
【0046】
視聴履歴からチャンネル別の視聴回数を求め、EPGデータベースの各レコードの視聴回数書込みフィールドには、その番組のチャンネルの過去の視聴回数を書込み、第1ソートキーを視聴回数の降順、すなわちチャンネルごとの視聴回数の降順にし、第2ソートキーを番組名のJISコード昇順(五十音順)にしてソートし、ユーザの良く見るチャンネル順でかつ番組名の五十音順に並べたEPGをS110において表示することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】視聴履歴を作成、記憶する処理のフローチャートである。
【図2】図1で作成した番組視聴履歴を利用したディジタル放送用EPGを表示する処理のフローチャートである。
【図3】ディジタル放送受信方式を示す図である。
【図4】ディジタル放送受信機のブロック図をバスを境に上下に分けて示す上側部分図である。
【図5】ディジタル放送受信機のブロック図をバスを境に上下に分けて示す下側部分図である。
【図6】PerfeTV! に採用されているMPEG2のトランスポートストリームの構造図である。
【図7】ディジタル放送用EPGを表示する従来の処理のフローチャートである。
【図8】希望のチャンネルを受信する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
20 ディジタル放送受信機
Claims (2)
- 番組についてその番組属性とユーザが該番組を視聴した累計時間に基づく視聴回数とを含むデータベースを作成する作成手段、
前記データベースに基づいて番組表を作成する番組表作成手段、及び
前記番組表作成手段が作成した番組表を出力する番組表出力手段、
を有し、
前記番組属性は、番組名、チャンネル、及び/又はジャンルを含むことを特徴とするディジタル放送受信機。 - 各番組についての視聴頻度と視聴回数との関係は、視聴頻度=該番組の視聴回数/該番組の放送回数とし、前記番組表作成手段は、放送中及び/又は放送予定の番組を視聴頻度の降順で並べた番組表を作成することを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信機。
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