JPH10228237A - 立体地図,立体地図の製造装置及び立体地図の製造方法 - Google Patents

立体地図,立体地図の製造装置及び立体地図の製造方法

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JPH10228237A
JPH10228237A JP4840997A JP4840997A JPH10228237A JP H10228237 A JPH10228237 A JP H10228237A JP 4840997 A JP4840997 A JP 4840997A JP 4840997 A JP4840997 A JP 4840997A JP H10228237 A JPH10228237 A JP H10228237A
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JP4840997A
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Toshio Takesawa
俊夫 武澤
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KUNITACHI JOHO KAGAKU KENKYUSH
KUNITACHI JOHO KAGAKU KENKYUSHO KK
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KUNITACHI JOHO KAGAKU KENKYUSH
KUNITACHI JOHO KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、季節(時期)毎の地形色(景色)や
河川、道路、鉄道、主な施設等の地形状態等が表現され
ている総合的なデザインを施した立体地図、この立体地
図を製造する装置並びに製造する方法を提供すること。 【解決手段】 所定の材料から形成されると共に、少な
くとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状
態が夫々表わされたことを特徴とする立体地図とし、こ
の立体地図を製造するに際して、特に、印刷用地図デー
タ作成装置を、数値データ入力手段2と、地形色データ
入力手段3と、補正手段4と、地形状態データ入力手段
5と、データ修正手段7と、模型地図情報とカラー情報
とを出力する情報出力手段8と、情報出力手段8から出
力される模型地図情報とカラー情報とに基づいて、全て
の地図情報が網羅された印刷用地図データを作成する印
刷用地図データ作成手段9と、から構成することによ
り、的確かつより具体化された地図情報に基づいて、印
刷用地図データを作成するようにして、デザイン的に優
れた立体地図を作成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体地図,立体地
図の製造装置及び立体地図の製造方法に関し、特に、例
えば、デジタル地図情報や資源探査衛星の画像情報等の
各種情報を基に作られる立体地図,この立体地図を製造
する装置及びこの立体地図を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地図は教科書を始めとして多方面で多く
使用されている。一般の地図は2次元表面、即ち、平面
的なものであり、本来立体的な地形を表すことはできな
い。このため、一般の地図にあっては、等高線や色等を
付して、高度等を表現する工夫が行われているが、立体
的な地形を完全に把握することは困難である。
【0003】このため、3次元表面の地図、即ち、立体
地図が、特開昭47−45831号公報、特開平4−3
66881号公報、特開平5−224602号公報及び
特開平5−297804号公報等によって種々提案され
ている。かかる従来の立体地図は、例えば、立体画像と
なる地図を樹脂フィルム面に印刷し、ここの表示体に一
致する彫像を施した金型に対応させ、そのまま例えば真
空成型手段により型面に当接させて成型するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
立体地図にあっては、立体的な地形を把握するという目
的から、主として標高データを基にして作られており、
高度は表現されるが、例えば、季節(時期)毎の地形色
(景色)や河川、道路、鉄道、主な施設等の地形状態等
は表現されていない。このため、従来の立体地図は、教
材としてはある程度満足できるものであるが、例えば、
季節(時期)毎の地形色(景色)や河川、道路、鉄道、
主な施設等の地形状態等は表現されている総合的なデザ
インを施したものは作れないため、記念品や装飾物とし
て利用するには不十分である。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めなされたものであり、例えば、季節(時期)毎の地形
色(景色)や河川、道路、鉄道、主な施設等の地形状態
等が表現されている総合的なデザインを施した立体地図
を提供することを目的とする。又、本発明は、上記のよ
うな総合的なデザインを施した立体地図を製造する装置
を提供することを目的とする。更に、上記のような総合
的なデザインを施した立体地図を製造する方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明の立体地図は、所定の材料から形成されると共
に、少なくとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及
び地形状態が夫々表わされたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記所定の材料
は、柔軟な樹脂若しくは紙であることを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、前記柔軟な樹脂
は、オレフィン系フィルムであることを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、前記地形状態は、
河川、道路、鉄道、施設、文字、マークを少なくとも1
つ含むことを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、標高を含む数値、
時期毎の地形色及び地形状態に加え、ユーザデータが表
わされたことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明の立体地図の製造装置
は、所定の材料から形成されると共に、少なくとも、標
高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状態が夫々表
わされた立体地図を製造する装置であって、少なくと
も、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状態の
各情報に基づいて印刷用地図データを作成する印刷用地
図データ作成装置と、前記印刷用地図データ作成装置に
より作成されたデータに基づいて、地図データが印刷さ
れたシートを作成するシート作成装置と、標高値の情報
に基づいて立体地図の製作型を作成する製作型作成装置
と、前記製作型作成装置により作成された製作型を用い
て前記シート作成装置により作成されたシートに所定の
処理を施して立体地図に加工する加工装置と、を含んで
構成されたことを特徴とする。
【0012】請求項7に係る発明は、前記印刷用地図デ
ータ作成装置は、数値地図に基づく標高値を含む数値デ
ータを入力する数値データ入力手段と、衛星画像若しく
は航空写真に基づく時期毎の地形色データを入力する地
形色データ入力手段と、アナログ地図に基づく地形状態
データを入力する地形状態データ入力手段と、前記各入
力手段から入力された各データを、所定の補正を施して
修正するデータ修正手段と、前記データ修正手段から出
力される修正データに基づいて、模型地図情報とカラー
情報とを出力する情報出力手段と、前記情報出力手段か
ら出力される模型地図情報とカラー情報とに基づいて、
印刷用地図データを作成する印刷用地図データ作成手段
と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0013】請求項8に係る発明は、標高値を含む数
値、時期毎の地形色及び地形状態に加え、ユーザデータ
を入力するユーザデータ入力手段を含んで構成され、前
記データ修正手段は、標高値を含む数値、時期毎の地形
色及び地形状態に加え、ユーザデータを所定の補正を施
して修正することを特徴とする。
【0014】請求項9に係る発明は、前記シート作成装
置は、前記印刷用地図データを入力する印刷用地図デー
タ入力手段と、前記印刷用地図データ入力手段から入力
された印刷用地図データに基づいてシートに地図データ
を印刷する印刷手段と、を含んで構成されることを特徴
とする。
【0015】請求項10に係る発明は、前記製作型作成
装置は、数値地図に基づく標高値データを入力する標高
値データ入力手段と、前記標高値データ入力手段から入
力された標高値データを、所定の補正を施して修正する
データ修正手段と、前記データ修正手段から出力される
修正データに基づいて、製作型材料を所定形状に成形す
る成形手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0016】請求項11に係る発明は、前記所定の材料
は、柔軟な樹脂若しくは紙であることを特徴とする。
【0017】請求項12に係る発明は、前記柔軟な樹脂
は、オレフィン系フィルムであることを特徴とする。
【0018】請求項13に係る発明は、前記地形状態
は、河川、道路、鉄道、施設、文字、マークを少なくと
も1つ含むことを特徴とする。
【0019】請求項14に係る発明の立体地図の製造方
法は、所定の材料から形成されると共に、少なくとも、
標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状態が夫々
表わされた立体地図を製造する方法であって、少なくと
も、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状態の
各情報に基づいて印刷用地図データを作成する印刷用地
図データ作成工程と、前記印刷用地図データ作成工程で
作成されたデータに基づいて、地図データが印刷された
シートを作成するシート作成工程と、標高値の情報に基
づいて立体地図の製作型を作成する製作型作成工程と、
前記製作型作成工程により作成された製作型を用いて前
記シート作成工程により作成されたシートに所定の処理
を施して立体地図に加工する加工工程と、を含んで構成
されたことを特徴とする。
【0020】請求項15に係る発明は、前記印刷用地図
データ作成工程は、数値地図に基づく標高値を含む数値
データと、衛星画像若しくは航空写真に基づく時期毎の
地形色データと、アナログ地図に基づく地形状態データ
と、を所定の補正を施して修正し、該修正データに基づ
いて、模型地図情報とカラー情報とを出力し、出力され
た模型地図情報とカラー情報とに基づいて、印刷用地図
データを作成することを特徴とする。
【0021】請求項16に係る発明は、標高値を含む数
値、時期毎の地形色及び地形状態に加え、ユーザデータ
を所定の補正を施して修正することを特徴とする。
【0022】請求項17に係る発明は、前記製作型作成
工程は、数値地図に基づく標高値データを入力し、入力
された標高値データを、所定の補正を施して修正し、該
修正データに基づいて、製作型材料を所定形状に成形す
ることを特徴とする。
【0023】請求項18に係る発明は、前記所定の材料
は、柔軟な樹脂若しくは紙であることを特徴とする。
【0024】請求項19に係る発明は、前記柔軟な樹脂
は、オレフィン系フィルムであることを特徴とする。
【0025】請求項20に係る発明は、前記地形状態
は、河川、道路、鉄道、施設、文字、マークを少なくと
も1つ含むことを特徴とする。
【0026】かかる構成によれば、請求項1に係る発明
では、総合的なデザインを施した立体地図となる。
【0027】請求項2,11,18に係る発明では、特
に、請求項3,12,19に係る発明では、立体地図を
折り曲げたりしても破損し難く、変形しても元に戻り易
いものとなる。
【0028】請求項4,13,20に係る発明では、立
体地図上の地形状態がより具体的かつ明確になる。
【0029】請求項5,8,16に係る発明では、記念
品や装飾物としてより最適なものとなる。
【0030】請求項6及び7に係る発明の立体地図の製
造装置及び請求項14及び15に係る発明の立体地図の
製造方法では、的確かつより具体化された地図情報に基
づいて、印刷用地図データが作成され、地図的に判り易
く、しかも、デザイン的に優れた立体地図が作成され
る。特に、立体地図的に高度が判り易くなるように、デ
ータが修正され、より高いデザイン性を有する立体地図
となる。
【0031】請求項9に係る発明では、シート作成装置
を、印刷用地図データ入力手段と、印刷手段と、を含ん
で構成したから、シートをデータに基づいてより簡単か
つ正確にに作成することができる。
【0032】請求項10及び17に係る発明では、製作
型がデータに基づいてより簡単かつ正確に作成される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施の形態を詳述する。図1は、本発明に係る
立体地図の一実施形態を示す斜視図である。この図にお
いて、立体地図1は、所定の材料から形成されると共
に、標高値(例えば、50m,250m,1km等)、
地図縮尺値(1万分の1,2万分の1、5万分の1、2
0万分の1等)、時期( 季節) 毎の地形色及び地形状態
が夫々表わされたことを特徴としている。
【0034】ここで、前記所定の材料としては、オレフ
ィン系フィルム等の柔軟な樹脂若しくは紙が適用され
る。前記地形状態としては、河川、道路、鉄道、主な施
設、文字、マーク等が挙げられる。更に、必要とあれ
ば、標高値、地図縮尺値、時期毎の地形色及び地形状態
に加え、特殊なデザイン模様等のユーザデータが表わさ
れる。
【0035】次に、図2〜図6に基づいて、かかる構成
の立体地図の製造装置の一実施形態の構成について説明
する。本実施形態の立体地図の製造装置は、図2に示し
た印刷用地図データ作成装置と、図3に示したシート作
成装置と、図4に示した製作型作成装置と、図5に示し
た加工装置と、を含んで構成される。
【0036】図2に示した印刷用地図データ作成装置
は、標高値、地図縮尺値、時期(季節)毎の地形色、地
形状態及びユーザデータの各の情報に基づいて印刷用地
図データを作成するものであり、次のように構成され
る。即ち、前記印刷用地図データ作成装置は、パソコン
等のコンピュータによって構成され、数値地図に基づく
標高値及び地図縮尺値の数値データを入力する数値デー
タ入力手段2と、衛星画像、例えば、資源探査衛星の画
像(リモートセンシング)若しくは航空写真(写真スキ
ャナー入力)に基づく時期毎の地形色データを入力する
地形色データ入力手段3と、この地形色データに所定の
補正を施す補正手段4と、が設けられている。
【0037】前記補正手段4は、衛星画像においては、
丸く写った地球の地形データであるため、これを平面化
した地形データとする補正を行う。又、アナログ地図
(地形図、土地利用地図、土地条件図等の紙地図)に基
づく地形状態データ、即ち、前述した河川、道路、鉄
道、主な施設、文字、マーク等のデータを入力する地形
状態データ入力手段5と、特殊なデザイン模様等のユー
ザデータを入力するユーザデータ入力手段6と、各入力
手段2,5,6及び補正手段4から入力された各データ
を、所定の補正を施して修正するデータ修正手段7と、
が設けられている。
【0038】前記データ修正手段7は、例えばGISに
よる加工編集を行うものであり、例えば、山等の高さを
誇張して(高いものをより高く、低いものをより低
く)、立体地図的に高度が判り易くなるように、データ
を修正するものである。更に、前記データ修正手段7か
ら出力される修正データに基づいて、模型地図情報とカ
ラー情報とを出力する情報出力手段8と、情報出力手段
8から出力される模型地図情報とカラー情報とに基づい
て、全ての地図情報が網羅された印刷用地図データを作
成する印刷用地図データ作成手段9と、が設けられてい
る。
【0039】ようするに、かかる印刷用地図データ作成
装置は、図6に示すように、標高値データ及び縮尺値デ
ータをコンピュータ上の地図の第1レイヤーAとすると
共に、所定縮尺の地図から必要な河川、道路、鉄道、主
な施設、文字、マーク等のデータを引き出して、これを
コンピュータ上の地図の第2レイヤーBとし、更に、資
源探査衛星の画像(リモートセンシング)若しくは航空
写真(写真スキャナー入力)から取り込んだデータ(時
期毎の地形色データ、即ち、景色となるデータ)を、コ
ンピュータ上の地図の第3レイヤーCとし、更に、ユー
ザデータ(特殊なデザイン模様等)を、コンピュータ上
の地図の第4レイヤーDとして、夫々のデータを重ね合
わせて、印刷用地図を作成する上で必要なデータの修正
を行うのである。
【0040】図3に示したシート作成装置は、図1の印
刷用地図データ作成装置により作成されたデータに基づ
いて、地図データが印刷されたシートを作成するもので
あり、次のように構成される。即ち、前記印刷用地図デ
ータを入力する印刷用地図データ入力手段10と、この
印刷用地図データ入力手段10から入力された印刷用地
図データに基づいてシートとして、例えば、オレフィン
系フィルム等の柔軟な樹脂からなるフィルム若しくは紙
に印刷(焼き付ける)する印刷手段11と、を含んで構
成される。
【0041】図4に示した前記製作型作成装置は、標高
の情報に基づいて立体地図の製作型、例えば樹脂型を作
成するものであり、次のように構成される。即ち、数値
地図に基づく標高値データを入力する標高値データ入力
手段12と、標高値データ入力手段12から入力された
標高値データを、所定の補正を施して修正するデータ修
正手段13と、データ修正手段13から出力される修正
データに基づいて、樹脂型材料を所定形状に成形する成
形手段14と、を含んで構成される。
【0042】上記データ修正手段13は、先の印刷用地
図データ作成手段のそれと同様に、例えば、山等の高さ
を誇張して(高いものをより高く、低いものをより低
く)、立体地図的に高度が判り易くなるように、データ
を修正するものである。前記成形手段14は、樹脂型材
料をNC工作機によりカッティング加工して樹脂型材料
を所定形状に成形する。この場合、パソコンに、修正さ
れた標高値データを入力し、このデータに基づいて、パ
ソコン連動のNC工作機による自動処理が実行する。
【0043】図5に示した前記加工装置は、前記製作型
作成装置により作成された樹脂型を用いて前記シート作
成装置により作成されたフィルム又は紙を熱プレス処理
により立体地図に加工するものである。即ち、オス側樹
脂型15とメス側樹脂型16間にフィルム又は紙17を
セットし、熱を印加してプレス処理を行うことにより、
このフィルム又は紙17を、山の高さや必要な河川、道
路、鉄道、主な施設、文字、マーク等が表された図1の
ような立体地図に成形する。
【0044】次に、上述した製造装置を用いて立体地図
を製造する方法について、図7のフローチャート等を参
照して説明する。図7は、パソコンによる印刷用地図デ
ータ作成フローを示しており、本発明の印刷用地図デー
タ作成工程に相当する。このフローチャートにおいて、
ステップ1(図ではS1と略記する。以下同様)では、
数値地図に基づく標高値及び地図縮尺の数値データ、資
源探査衛星の画像(リモートセンシング)若しくは航空
写真(写真スキャナー入力)に基づく時期毎の地形色デ
ータに所定の補正を施したデータ、アナログ地図(地形
図、土地利用地図、土地条件図等の紙地図)に基づく地
形状態データ、即ち、前述した河川、道路、鉄道、主な
施設、文字、マーク等のデータを入力する地形状態デー
タ並びにユーザデータを、夫々入力する。
【0045】ステップ2においては、入力された各デー
タを、所定の補正を施して修正する。即ち、例えばGI
Sによる加工編集を行って、例えば、山等の高さを誇張
して(高いものをより高く、低いものをより低く)、立
体地図的に高度が判り易くなるように、データを修正す
る。
【0046】ステップ3では、修正データに基づいて、
模型地図情報とカラー情報とを出力する。ステップ4で
は、前記模型地図情報とカラー情報の内容を校正する。
ステップ5では、校正結果が良好であるか否かを判定
し、良好で修正が不要であれば、ステップ6に進み、良
好でなく修正が必要であれば、ステップ2に戻ってGI
Sによる加工編集を再度行って、ステップ3以降に進
む。ステップ6では、模型地図情報とカラー情報とに基
づいて、全ての地図情報が網羅された印刷用地図データ
を作成する。
【0047】図8は、シート作成フローを示すフローチ
ャートであり、本発明のシート作成工程に相当する。即
ち、ステップ11では、前述のようにして作成された印
刷用地図データを入力し、ステップ12では、このデー
タに基づいて例えば、オレフィン系フィルム等の柔軟な
樹脂からなるフィルム若しくは紙に地図情報を焼き付け
る。
【0048】図9は、製作型作成フローを示すフローチ
ャートであり、本発明の製作型作成工程に相当する。即
ち、ステップ21では、数値地図に基づく標高値データ
を入力し、ステップ22では、入力された標高値データ
を、所定の補正を施して修正し、ステップ23では、修
正データに基づいて、樹脂型材料を所定形状に成形、即
ち、前述したように、樹脂型材料をNC工作機によりカ
ッティング加工して樹脂型材料を所定形状に成形する。
【0049】そして、以上のようにして作成された樹脂
型を用いて地図情報が焼き付けられたフィルム若しくは
紙を熱プレス処理により立体地図に加工する(本発明の
加工工程)。ここで、実際には、先ず、地図情報が焼き
付けられたフィルム若しくは紙を1枚作成し、これと樹
脂型とを合わせ込んで、両者がずれがなく一致している
か否かを校正する。この校正が合格したならば、地図情
報が焼き付けられたフィルム若しくは紙を次々に作成し
て、各フィルム若しくは紙に樹脂型を用いたプレス加工
を施して、立体地図を次々に作成する(量産する)。
【0050】以上説明した立体地図、その製造装置及び
方法によれば、次のような利点を有する。即ち、従来の
主として標高データを基にして作られた立体地図に対し
て、標高データに加え、例えば、季節(時期)毎の地形
色(景色)や河川、道路、鉄道、主な施設等の地形状
態、ユーザデータ等を基にして作られた立体地図とした
結果、総合的なデザインを施した立体地図とすることが
でき、教材はもちろんのこと、記念品や装飾物として十
分に利用することができる。
【0051】又、立体地図の製造装置及び製造方法にあ
っては、パソコン等のコンピュータによって、数値地図
に基づく標高値及び地図縮尺の数値データ、資源探査衛
星の画像(リモートセンシング)若しくは航空写真(写
真スキャナー入力)に基づく時期毎の地形色データ、ア
ナログ地図(地形図、土地利用地図、土地条件図等の紙
地図)に基づく地形状態データ、即ち、前述した河川、
道路、鉄道、主な施設、文字、マーク等のデータ及びユ
ーザデータを入力するようにしたから、的確かつより具
体化された地図情報に基づいて、印刷用地図データを作
成することができ、地図的に判り易く、しかも、デザイ
ン的に優れた立体地図を作成することができる。
【0052】特に、例えばGISによる加工編集を行っ
て、立体地図的に高度が判り易くなるように、データを
修正するため、より高いデザイン性を有し、記念品や装
飾物としてより最適な立体地図を得ることができる。
【0053】尚、特に、本実施形態においては、立体地
図の形成材料として、オレフィン系フィルム等の柔軟な
樹脂からなるフィルム若しくは紙を用いるようにしたか
ら、折り曲げたりしても破損し難く、変形しても元に戻
り易いものとなるため、記念品や装飾物としてより最適
なものとなる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、所定の材料から形成されると共に、少なく
とも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状態
が夫々表わされたことを特徴とする立体地図としたか
ら、総合的なデザインを施した立体地図とすることがで
き、教材はもちろんのこと、記念品や装飾物として十分
に利用することができる。
【0055】請求項2,11,18に係る発明によれ
ば、前記所定の材料として、柔軟な樹脂若しくは紙を採
用し、特に、請求項3,12,19に係る発明によれ
ば、前記柔軟な樹脂として、オレフィン系フィルムを採
用した結果、折り曲げたりしても破損し難く、変形して
も元に戻り易いものとなるため、記念品や装飾物として
より最適なものとなる。
【0056】請求項4,13,20に係る発明によれ
ば、地形状態として、河川、道路、鉄道、施設、文字、
マークを少なくとも1つ含むようにしたから、立体地図
上の地形状態がより具体的かつ明確になる。
【0057】請求項5,8,16に係る発明によれば、
立体地図に、標高を含む数値、時期毎の地形色及び地形
状態に加え、ユーザデータを表わすようにしたから、記
念品や装飾物としてより最適なものとなる。
【0058】請求項6及び7に係る発明の立体地図の製
造装置及び請求項14及び15に係る発明の立体地図の
製造方法によれば、数値地図に基づく標高値及び地図縮
尺の数値データ、資源探査衛星等の画像若しくは航空写
真に基づく時期毎の地形色データ、アナログ地図等に基
づく地形状態データ、ユーザデータ等を入力して、入力
された各データを、修正するようにしたから、的確かつ
より具体化された地図情報に基づいて、印刷用地図デー
タを作成することができ、地図的に判り易く、しかも、
デザイン的に優れた立体地図を作成することができる。
特に、例えばGISによる加工編集を行って、立体地図
的に高度が判り易くなるように、データを修正するた
め、より高いデザイン性を有して、記念品や装飾物とし
てより最適な立体地図を得ることができる。
【0059】請求項9に係る発明によれば、シート作成
装置を、印刷用地図データ入力手段と、印刷手段と、を
含んで構成したから、シートをデータに基づいてより簡
単かつ正確にに作成することができる。
【0060】請求項10に係る発明によれば、前記製作
型作成装置を、標高値データ入力手段と、データ修正手
段と、成形手段と、を含んで構成し、請求項17に係る
発明は、製作型作成工程を、数値地図に基づく標高値デ
ータを入力し、入力された標高値データを、所定の補正
を施して修正し、該修正データに基づいて、製作型材料
を所定形状に成形するようにしたから、製作型をデータ
に基づいてより簡単かつ正確に作成することができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る立体地図の一実施形態を示す斜
視図
【図2】 本発明に係る立体地図の製造装置における印
刷用地図データ作成装置の一実施形態を示すブロック図
【図3】 同上の立体地図の製造装置におけるシート作
成装置の一実施形態を示すブロック図
【図4】 同上の立体地図の製造装置における製作型作
成装置の一実施形態を示すブロック図
【図5】 同上の立体地図の製造装置における加工装置
の一実施形態を示すブロック図
【図6】 同上の印刷用地図データ作成装置の原理を説
明する概略図
【図7】 パソコンによる印刷用地図データ作成方法を
示すフローチャート
【図8】 シート作成方法を説明するフローチャート
【図9】 製作型作成方法を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 立体地図 2 数値データ入力手段 3 地形色データ入力手段 4 補正手段 5 地形状態データ入力手段 6 ユーザデータ入力手段 7 データ修正手段 8 情報出力手段 9 印刷用地図データ作成手段 10 印刷用地図データ入力手段 11 印刷手段 12 標高値データ入力手段 13 データ修正手段 14 成形手段 15 オス側樹脂型 16 メス側樹脂型 17 フィルム又は紙

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の材料から形成されると共に、少な
    くとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状
    態が夫々表わされたことを特徴とする立体地図。
  2. 【請求項2】 前記所定の材料は、柔軟な樹脂若しくは
    紙であることを特徴とする請求項1記載の立体地図。
  3. 【請求項3】 前記柔軟な樹脂は、オレフィン系フィル
    ムであることを特徴とする請求項1又は2記載の立体地
    図。
  4. 【請求項4】 前記地形状態は、河川、道路、鉄道、施
    設、文字、マークを少なくとも1つ含むことを特徴とす
    る請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の立体地図。
  5. 【請求項5】 標高を含む数値、時期毎の地形色及び地
    形状態に加え、ユーザデータが表わされたことを特徴と
    する請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の立体地
    図。
  6. 【請求項6】 所定の材料から形成されると共に、少な
    くとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形状
    態が夫々表わされた立体地図を製造する装置であって、 少なくとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地
    形状態の各情報に基づいて印刷用地図データを作成する
    印刷用地図データ作成装置と、 前記印刷用地図データ作成装置により作成されたデータ
    に基づいて、地図データが印刷されたシートを作成する
    シート作成装置と、 標高値の情報に基づいて立体地図の製作型を作成する製
    作型作成装置と、 前記製作型作成装置により作成された製作型を用いて前
    記シート作成装置により作成されたシートに所定の処理
    を施して立体地図に加工する加工装置と、 を含んで構成されたことを特徴とする立体地図の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記印刷用地図データ作成装置は、 数値地図に基づく標高値を含む数値データを入力する数
    値データ入力手段と、 衛星画像若しくは航空写真に基づく時期毎の地形色デー
    タを入力する地形色データ入力手段と、 アナログ地図に基づく地形状態データを入力する地形状
    態データ入力手段と、 前記各入力手段から入力された各データを、所定の補正
    を施して修正するデータ修正手段と、 前記データ修正手段から出力される修正データに基づい
    て、模型地図情報とカラー情報とを出力する情報出力手
    段と、 前記情報出力手段から出力される模型地図情報とカラー
    情報とに基づいて、印刷用地図データを作成する印刷用
    地図データ作成手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項6記載の立
    体地図の製造装置。
  8. 【請求項8】 標高値を含む数値、時期毎の地形色及び
    地形状態に加え、ユーザデータを入力するユーザデータ
    入力手段を含んで構成され、 前記データ修正手段は、標高値を含む数値、時期毎の地
    形色及び地形状態に加え、ユーザデータを所定の補正を
    施して修正することを特徴とする請求項7記載の立体地
    図の製造装置。
  9. 【請求項9】前記シート作成装置は、前記印刷用地図デ
    ータを入力する印刷用地図データ入力手段と、 前記印刷用地図データ入力手段から入力された印刷用地
    図データに基づいてシートに地図データを印刷する印刷
    手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項6〜8のう
    ちいずれか1つに記載の立体地図の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記製作型作成装置は、 数値地図に基づく標高値データを入力する標高値データ
    入力手段と、 前記標高値データ入力手段から入力された標高値データ
    を、所定の補正を施して修正するデータ修正手段と、 前記データ修正手段から出力される修正データに基づい
    て、製作型材料を所定形状に成形する成形手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項6〜9のう
    ちいずれか1に記載の立体地図の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の材料は、柔軟な樹脂若しく
    は紙であることを特徴とする請求項6〜10のうちいず
    れか1つに記載の立体地図の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記柔軟な樹脂は、オレフィン系フィ
    ルムであることを特徴とする請求項6〜11のうちいず
    れか1つに記載の立体地図の製造装置。
  13. 【請求項13】 前記地形状態は、河川、道路、鉄道、
    施設、文字、マークを少なくとも1つ含むことを特徴と
    する請求項6〜12のうちいずれか1つに立体地図の製
    造装置。
  14. 【請求項14】 所定の材料から形成されると共に、少
    なくとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地形
    状態が夫々表わされた立体地図を製造する方法であっ
    て、 少なくとも、標高値を含む数値、時期毎の地形色及び地
    形状態の各情報に基づいて印刷用地図データを作成する
    印刷用地図データ作成工程と、 前記印刷用地図データ作成工程で作成されたデータに基
    づいて、地図データが印刷されたシートを作成するシー
    ト作成工程と、 標高値の情報に基づいて立体地図の製作型を作成する製
    作型作成工程と、 前記製作型作成工程により作成された製作型を用いて前
    記シート作成工程により作成されたシートに所定の処理
    を施して立体地図に加工する加工工程と、 を含んで構成されたことを特徴とする立体地図の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記印刷用地図データ作成工程は、 数値地図に基づく標高値を含む数値データと、衛星画像
    若しくは航空写真に基づく時期毎の地形色データと、ア
    ナログ地図に基づく地形状態データと、を所定の補正を
    施して修正し、該修正データに基づいて、模型地図情報
    とカラー情報とを出力し、出力された模型地図情報とカ
    ラー情報とに基づいて、印刷用地図データを作成するこ
    とを特徴とする請求項14記載の立体地図の製造方法。
  16. 【請求項16】 標高値を含む数値、時期毎の地形色及
    び地形状態に加え、ユーザデータを所定の補正を施して
    修正することを特徴とする請求項14又は15記載の立
    体地図の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記製作型作成工程は、 数値地図に基づく標高値データを入力し、入力された標
    高値データを、所定の補正を施して修正し、該修正デー
    タに基づいて、製作型材料を所定形状に成形することを
    特徴とする請求項14〜16のうちいずれか1つに記載
    の立体地図の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記所定の材料は、柔軟な樹脂若しく
    は紙であることを特徴とする請求項14〜17のうちい
    ずれか1つに記載の立体地図の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記柔軟な樹脂は、オレフィン系フィ
    ルムであることを特徴とする請求項14〜18のうちい
    ずれか1つに記載の立体地図の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記地形状態は、河川、道路、鉄道、
    施設、文字、マークを少なくとも1つ含むことを特徴と
    する請求項14〜19のうちいずれか1つに記載の立体
    地図の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004062025A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Trust System:Kk 立体投影装置とこの装置に用いるスクリーン、並びに、投影方法
JP2014046454A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Trust System:Kk 立体物の成形方法とその装置
JP2018128632A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 カシオ計算機株式会社 立体画像データ作成システムおよび立体画像データ作成プログラム
JP2020027141A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 有限会社カツミ製作所 立体地図及び立体地図と立体模型からなる立体地図模型

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