JPH1022767A - 表面弾性波フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
表面弾性波フィルタ及びその製造方法Info
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
り、耐電力性を高めることができる表面弾性波フィルタ
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アンテナ段デュプレクサに用いる表面弾
性波フィルタにおいて、インターディジタル変換器の直
列腕S1 ,S2 とインターディジタル変換器の並列腕P
1 (P2 )を接続する線路10(T字部分)をAu膜1
2で被覆する。
Description
末に使用するアンテナ段分波器用表面弾性波フィルタ
(以下、SAW−Fと表す)及びその製造方法に関する
ものである。
例えば、以下に示すようなものがあった。図5は従来の
アンテナ段のSAWデュプレクサの回路構成図、図6は
その櫛歯パターンの上面図、図7は図6のB−B線断面
図である。
からなる圧電基板、2はアンテナ端子(ANT)、
S1 ,S2 ,…はIDT(インターディジタル変換器:
圧電基板1上に形成された2つの相互に入り組んだ櫛形
金属パターンであり、マイクロ波電圧とSAWとの相互
交換を行う)からなる直列腕、P1 ,P2 ,…はIDT
からなる並列腕、3は送信側端子(Tx)、4は受信側
端子(Rx)である。
及び接続線路5はAlもしくはAl−Cu合金で形成さ
れ、これが直列及び並列に接続されている。
デュプレクサの送信側には、大電力がかかるため、図5
の点線で囲んだ部分6の焼損により、チップが破壊する
といった問題があった。本発明は、上記問題点を除去
し、チップクラックや焼損を招くことがなく、耐電力性
を高めることができる表面弾性波フィルタ及びその製造
方法を提供することを目的とする。
成するために、 (1)アンテナ段デュプレクサに用いる表面弾性波フィ
ルタにおいて、インターディジタル変換器の直列腕とイ
ンターディジタル変換器の並列腕を接続する線路をAu
膜で被覆するようにしたものである。
を抑制することができ、チップクラックや焼損を招くこ
とがなくなり、耐電力性を高めることができる表面弾性
波フィルタを得ることができる。 (2)上記(1)記載の表面弾性波フィルタにおいて、
前記線路はAl−Cu合金膜からなり、その上にCr膜
を介してAu膜を形成するようにしたものである。
Cr膜を介したAu膜の形成によるワイヤボンディング
パッドの形成と同時に、インターディジタル変換器の直
列腕S1 ,S2 とインターディジタル変換器の並列腕P
1 (P2 )との接続線路(T字部分)のCr膜を介した
Au被覆膜を形成することができる。 (3)上記(1)記載の表面弾性波フィルタにおいて、
前記線路はAl−Cu合金膜からなり、その上にNiC
r膜を介してAu膜を形成するようにしたものである。
NiCr膜を介したワイヤボンディングパッドの形成と
同時に、インターディジタル変換器の直列腕S1 ,S2
とインターディジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との
接続線路(T字部分)のNiCr膜を介したAu被覆膜
を形成することができる。 (4)アンテナ段デュプレクサに用いる表面弾性波フィ
ルタの製造方法において、インターディジタル変換器の
直列腕とインターディジタル変換器の並列腕をAl−C
u合金膜により形成する工程と、前記インターディジタ
ル変換器の直列腕とインターディジタル変換器の並列腕
を接続する線路をAu膜で被覆する工程とを施すように
したものである。
面弾性波フィルタを製造することができる。 (5)上記(4)記載の表面弾性波フィルタの製造方法
において、前記Au膜の形成をワイヤボンディングパッ
ドの形成と同一の工程で行うようにしたものである。
形成と同時に、インターディジタル変換器の直列腕
S1 ,S2 とインターディジタル変換器の並列腕P
1 (P2 )との接続線路(T字部分)のAu被覆膜を形
成することができ、コストダウンを図ることができる。
て図を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実
施例を示すアンテナ段のSAWデュプレクサの回路構成
図、図2は図1のA部の拡大平面図、図3は図2のA−
A線断面図である。なお、ここで、従来のものと同じ部
分については、同じ符号を付してそれらの説明は省略し
ている。
は、Al−Cu膜からなるインターディジタル変換器の
直列腕S1 ,S2 とインターディジタル変換器の並列腕
P1(P2 )をつなぐ接続線路10は三叉路(T字部
分)になっている。この部分には、高周波特性上、ジュ
ール熱が発生し、チップクラック(圧電基板1の基材の
LiTaO3 )を招き易いので、この実施例では、この
部分にCr膜11を介してAu膜12を形成するように
している。ここで、Cr膜11は接続線路であるAl−
Cu膜にAu膜が接着し易いようにするためのものであ
る。
Au膜を被覆する。すなわち、NiCr膜を介してAu
膜12を形成するようにしてもよい。このように、Cr
−Au膜(NiCr−Au)膜を被覆することによっ
て、熱抵抗を減らすようにしている。このように構成し
たので、インターディジタル変換器の直列腕S1 ,S2
とインターディジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との
接続線路(T字部分)の発熱を抑制することができ、チ
ップクラックや焼損を招くことがなくなり、耐電力性が
向上した。
を奏することができる。AuとAlの導電率は、略同等
なので、単純にAl(+5%Cu)厚さ0.4μmにC
r−Au(厚さ0.4μm)をカバーとして付けた場
合、その部分の導電度は2倍(電気抵抗は1/2)とな
る。これは発熱(ジュール熱)の低減をもたらし、耐電
力を増すことになる。Auカバーの幅を広くしたり、更
に、Auカバーの厚みを増したりすると、より導電度は
上がり(電気抵抗は下がり)、耐電力性が向上すること
が、実験により確認できた。
の表面弾性波フィルタとの耐電力特性を示す図である。
なお、ここで、環境温度は25°C、周波数は800〜
900MHz、入力パワーは2〜6wである。この図か
ら明らかなように、Auカバーなしの場合は耐電力2
w、Auカバー有(厚さ0.4μm)の場合は耐電力4
w、Auカバー有(厚さ0.8μm)の場合は耐電力6
wを示した。
について説明する。 (1)まず、圧電基板1上にAl−Cu合金のインター
ディジタル変換器(櫛歯パターン)を形成する。 (2)次いで、ワイヤボンディングパッドの形成用マス
クパターンに、上記したインターディジタル変換器の直
列腕S1 ,S2 とインターディジタル変換器の並列腕P
1 (P2 )との接続線路(T字部分)10の形成用マス
クパターンを付加しておき、Cr膜11を介したAu膜
12によるワイヤボンディングパッドの形成と同時に、
インターディジタル変換器の直列腕S1 ,S2 とインタ
ーディジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との接続線路
(T字部分)10のCr膜11を介したAu膜12の形
成を行う。
NiCr−Au膜によって行われる場合には、これに対
応して、インターディジタル変換器の直列腕S1 ,S2
とインターディジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との
接続線路(T字部分)のNiCr膜を介したAu被覆膜
の形成を同時に行うようにする。このように、ワイヤボ
ンディングパッドとT字部分の被覆とを同時に行うこと
ができるので、本発明における特別な工程増はない。つ
まり、コストアップを防ぐことができる。
ィジタル変換器の直列腕S1 ,S2とインターディジタ
ル変換器の並列腕P1 (P2 )との接続線路(T字部
分)へのAu膜の被覆について述べたが、受信側のイン
ターディジタル変換器の直列腕S1 ,S2 とインターデ
ィジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との接続線路(T
字部分)へのAu膜の被覆に適用できることは言うまで
もない。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、接続線路(T字部
分)の発熱を抑制することができ、チップクラックや焼
損を招くことがなくなり、耐電力性を高めることができ
る表面弾性波フィルタを得ることができる。
(1)の効果に加えて、Cr膜を介したAu膜の形成に
よるワイヤボンディングパッドの形成と同時に、インタ
ーディジタル変換器の直列腕S1 ,S2 とインターディ
ジタル変換器の並列腕P1 (P2 )との接続線路(T字
部分)のCr膜を介したAu被覆膜を形成することがで
きる。
(1)の効果に加えて、NiCr膜を介したワイヤボン
ディングパッドの形成と同時に、インターディジタル変
換器の直列腕S1 ,S2 とインターディジタル変換器の
並列腕P1 (P2 )との接続線路(T字部分)のNiC
r膜を介したAu被覆膜を形成することができる。 (4)請求項4記載の発明によれば、簡単な工程で信頼
性の高い表面弾性波フィルタを製造することができる。
ヤボンディングパッドの形成と同時に、インターディジ
タル変換器の直列腕S1 ,S2 とインターディジタル変
換器の並列腕P1 (P2 )との接続線路(T字部分)の
Au被覆膜を形成することができ、コストダウンを図る
ことができる。
プレクサの回路構成図である。
波フィルタとの耐電力特性を示す図である。
構成図である。
パターンの上面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アンテナ段デュプレクサに用いる表面弾
性波フィルタにおいて、 インターディジタル変換器の直列腕とインターディジタ
ル変換器の並列腕を接続する線路をAu膜で被覆するよ
うにしたことを特徴とする表面弾性波フィルタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の表面弾性波フィルタにお
いて、前記線路はAl−Cu合金膜からなり、その上に
Cr膜を介してAu膜を形成することを特徴とする表面
弾性波フィルタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の表面弾性波フィルタにお
いて、前記線路はAl−Cu合金膜からなり、その上に
NiCr膜を介してAu膜を形成することを特徴とする
表面弾性波フィルタ。 - 【請求項4】 アンテナ段デュプレクサに用いる表面弾
性波フィルタの製造方法において、(a)インターディ
ジタル変換器の直列腕とインターディジタル変換器の並
列腕をAl−Cu合金膜により形成する工程と、(b)
前記インターディジタル変換器の直列腕とインターディ
ジタル変換器の並列腕を接続する線路をAu膜で被覆す
る工程とを施すことを特徴とする表面弾性波フィルタの
製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の表面弾性波フィルタの製
造方法において、前記Au膜の形成をワイヤボンディン
グパッドの形成と同一の工程で行うことを特徴とする表
面弾性波フィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17904296A JPH1022767A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 表面弾性波フィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17904296A JPH1022767A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 表面弾性波フィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1022767A true JPH1022767A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16059112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17904296A Pending JPH1022767A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 表面弾性波フィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1022767A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6891449B2 (en) * | 2000-04-03 | 2005-05-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Antenna duplexer |
JP2008072771A (ja) * | 2007-12-05 | 2008-03-27 | Oki Electric Ind Co Ltd | 弾性表面波フィルタ |
US20150236238A1 (en) * | 2014-02-18 | 2015-08-20 | Yosuke Hamaoka | Elastic wave element and ladder filter using same |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP17904296A patent/JPH1022767A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6891449B2 (en) * | 2000-04-03 | 2005-05-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Antenna duplexer |
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US9614495B2 (en) * | 2014-02-18 | 2017-04-04 | Skyworks Filter Solutions Japan Co., Ltd. | Elastic wave element with a reinforcement electrode and ladder filter using same |
JP2018170765A (ja) * | 2014-02-18 | 2018-11-01 | スカイワークスフィルターソリューションズジャパン株式会社 | 弾性波素子の接続配線における電気損失を低減する方法 |
US10389326B2 (en) | 2014-02-18 | 2019-08-20 | Skyworks Filter Solutions Japan Co., Ltd. | Methods of reducing electric loss in elastic wave elements |
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