JPH10227562A - 圧搾装置 - Google Patents

圧搾装置

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Publication number
JPH10227562A
JPH10227562A JP10029441A JP2944198A JPH10227562A JP H10227562 A JPH10227562 A JP H10227562A JP 10029441 A JP10029441 A JP 10029441A JP 2944198 A JP2944198 A JP 2944198A JP H10227562 A JPH10227562 A JP H10227562A
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JP
Japan
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squeezing
zone
press
pulp
pressing
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Pending
Application number
JP10029441A
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English (en)
Inventor
Rudolf Hasenfuss
ハーゼンフス ルードルフ
Joachim Grabscheid
グラープシャイト ヨアヒム
Christian Schiel
シール クリスティアン
Wolfgang Schuwerk
シューヴェルク ヴォルフガング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
Original Assignee
Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH filed Critical Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
Publication of JPH10227562A publication Critical patent/JPH10227562A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/04Arrangements thereof
    • D21F3/045Arrangements thereof including at least one extended press nip
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G1/00Calenders; Smoothing apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B13/00Machines and apparatus for drying fabrics, fibres, yarns, or other materials in long lengths, with progressive movement
    • F26B13/24Arrangements of devices using drying processes not involving heating
    • F26B13/28Arrangements of devices using drying processes not involving heating for applying pressure; for brushing; for wiping

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧搾装置を改良して、可能な限り所要スペー
スを小さくすると同時に、高い操業速度にも拘わらず大
きな脱水能を有しかつ例えば紙匹の過剰圧搾作用による
質的損失を避けようとする。 【解決手段】 特にグラフィック紙用のパルプ紙匹を操
業中少なくとも1200m/minの紙匹速度で同時に
加圧しつつ通走させる少なくとも1つの圧搾ニップから
成る圧搾域を備えた形式の、100g/m2の面重量を
かけてパルプ紙匹に搾水処理を施すための圧搾装置にお
いて、圧搾域が少なくとも2つの順次に続く圧搾ゾーン
から成り、かつパルプ紙匹の走行方向で見て第1の圧搾
ゾーンの長さL1と、圧搾全域においてパルプ紙匹に対
して作用する総圧搾運動量Igesとの積によって形成さ
れる特性量Kが少なくとも2.5kPa・s・mであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にグラフィック
紙用のパルプ紙匹を操業中少なくとも1200m/mi
nの紙匹速度で同時に加圧しつつ通走させる少なくとも
1つの圧搾ニップから成る圧搾域を備えた形式の、10
0g/m2の面重量をかけてパルプ紙匹に搾水処理及び
/又は艶出し処理を施すため、もしくは前記パルプ紙匹
の表面特性及び地合構造に影響をおよぼすための圧搾装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】高級グラフィック紙を生産するための前
記形式の圧搾装置は通常、3本ロール形又は4本ロール
形のコンパクトプレスから成っており、該コンパクトプ
レスには大抵は更に付加的な順転プレス(Legepresse)
が後置されている。高い操業速度に基づいて高級グラフ
ィック紙を生産するために必要になる所要ロールニップ
数がこのように比較的多数であり、これに相応して所要
ロール本数も多くなることに基づいて、このような圧搾
装置の所要スペースも当然大きくなる。しかしながら経
費を比較的高くかけている割には高い操業速度に基づい
て、制限された脱水能しか得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、明細
書冒頭で述べた形式の圧搾装置を改良して、可能な限り
所要スペースを小さくすると同時に、高い操業速度であ
るにも拘わらず大きな脱水能を有しかつ例えば紙匹の過
剰圧搾作用による質的損失を避けることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、圧搾域が少なくとも2つの順次
に続く圧搾ゾーンから成り、かつパルプ紙匹の走行方向
で見て第1の圧搾ゾーンの長さL1と、圧搾全域におい
てパルプ紙匹に対して作用する総圧搾運動量Igesとの
積によって形成される特性量Kが少なくとも2.5kP
a・s・mである点にある。
【0005】従来技術による圧搾装置の場合パルプ紙匹
は<通常先ずロールニップ形プレス(Walzenspaltpress
e)によって高い線力でハードに搾水され、次いで広幅
ニップ形プレス(Breitnip-Presse)によってソフトに
搾水される。その場合高速度では大きな圧力勾配を伴っ
た圧力ピークが発生する。その結果、まだ余り固化され
ていない湿紙匹から大量の水量が短時間搾出されるの
で、紙匹は例えば過剰圧搾によって損傷を受けることが
ある。
【0006】本発明により構成された圧搾装置によっ
て、第1圧搾ゾーンでは充分な圧搾時間を供用すると共
に、できるだけ高い脱水容量を得るのに充分な圧搾運動
量を供用することが保証される。それと共に、第1圧搾
ゾーンの長さ並びに、パルプ紙匹に作用する総圧搾運動
量を本発明のように設計することによって、無理のない
搾水作用が得られ、構造両面性を最小限に抑えることが
可能である。液体含有分は圧搾装置へのパルプ紙匹導入
時が最高であるので、搾水動作の開始時には、搾水動作
の終期よりも著しく多量の液体が導出されねばならな
い。従ってグラフィック紙を処理するために必要な高い
機械速度の場合には特に、第1圧搾ゾーンにおけるソフ
トな搾水が重要である。本発明によれば、第1圧搾ゾー
ンの長さを考慮し、ひいては第1圧搾ゾーン内における
パルプ紙匹の滞在時間を考慮することによって、第1圧
搾ゾーンにおいて必要なソフトな搾水作用が見込まれ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の有利な構成では特性量K
は少なくとも2.6kPa・s・m、特に少なくとも
2.8kPa・s・m、更に有利には少なくとも3.0
kPa・s・mである。
【0008】有利な構成では種々の圧搾ゾーンにおける
プレス圧経過ラインが相違しており、従って例えば第1
圧搾ゾーンにおいて行われるソフトな搾水に続いて、第
2圧搾ゾーンでは、前記の第1圧搾ゾーン内におけるプ
レス圧経過ラインよりも大きな圧力勾配をもったプレス
圧経過ラインを辿る搾水を行うことができる。しかし原
理的には種々異なった圧搾ゾーンにおけるプレス圧経過
ラインを実質的に等しくすることも可能である。
【0009】本発明の有利な実施形態では圧搾域の圧搾
ゾーンが、例えばシュー形プレス、ロール形プレス又は
広幅ニップ形プレスのような複数のプレスによって形成
されている。第1圧搾ゾーンを形成するためにはシュー
形プレスを使用するのが有利である。それというのはシ
ュー形プレスを採用すれば、請求項1の特徴部に記載し
た本発明の構成手段を特に簡単に実現することが可能だ
からである。つまりシュー形プレスを用いれば、第1圧
搾ゾーンにおいて必要なソフトな搾水作用を特に簡便に
調整することが可能である。それというのはプレスシュ
ーの長さと形状を相応に構成すると共にプレスシューを
相応の圧力で負荷することによって、一方では大きな滞
在時間が、また他方では適度な昇圧が達成されるからで
ある。
【0010】第1圧搾ゾーンをシュー形プレスとして、
或いはシュー形プレスの一部分として形成することを構
成の原点とすれば、残りの圧搾ゾーンを多種多様の実施
形態で実施することが可能になる。例えば圧搾全域が2
つの圧搾ゾーンから成り、しかも第1圧搾ゾーンはシュ
ー形プレスによって形成され、また第2圧搾ゾーンはロ
ール形プレス又は別のシュー形プレスによって形成され
る。しかしながら圧搾全域は例えば3つの圧搾ゾーンか
ら成ることもでき、この場合は第1圧搾ゾーンはシュー
形プレスによって形成され、かつ第2と第3の圧搾ゾー
ンは夫々、パルプ紙匹の走行方向で見てシュー形プレス
に続くロール形プレスによって形成される。第2のロー
ル形プレスに代えて別のシュー形プレスを設けておくこ
とも可能である。
【0011】所要スペースを更に縮減するために圧搾域
をただ2つの圧搾ゾーンから構成し、両圧搾ゾーンを共
に、パルプ紙匹の走行方向で互いに相前後して位置する
シュー形プレスによって形成しておくことも可能であ
る。圧搾動作の終期に最終的なハードな搾水作用を得る
ために、パルプ紙匹の走行方向で見て両シュー形プレス
の後方に、なお1つのロール形プレスを設けておくこと
も可能である。
【0012】圧搾域の個々の圧搾ゾーンを種々異なった
プレスによって夫々実現した圧搾装置をこれまで説明し
てきたが、圧搾域を単一の圧搾装置によって形成するこ
とも可能である。該圧搾装置は、パルプ紙匹の走行方向
に長く構成されたプレス域を夫々有しているシュー形プ
レスとして又は広幅ニップ形プレスとして形成しておく
こともできる。この場合長く構成された圧搾域は、少な
くととも2つの順次に続く圧搾ゾーンに分割されてお
り、各圧搾ゾーンにおいて所要の圧搾比が設定可能であ
る。
【0013】本発明の更なる有利な実施形態では、圧搾
装置の操業中のパルプ紙匹の搬送速度は少なくとも15
00m/min、特に1800m/minである。
【0014】パルプ紙匹の走行方向で見て第1の圧搾ゾ
ーンの長さL1と、圧搾全域においてパルプ紙匹に作用
する総圧搾運動量Igesとの積によって形成される特性
量Kは次の等式によって決定されている。
【0015】
【数7】
【0016】なお式中、nは圧搾ゾーンの数、Liは第
i番目の圧搾ゾーンの長さ、pmiはi番目の圧搾ゾーン
においてパルプ紙匹に作用する平均圧、vはパルプ紙匹
の速度、t1は第1圧搾ゾーンにおけるパルプ紙匹の1
点の滞在時間、p ̄iはi番目の圧搾ゾーンにおいてパ
ルプ紙匹に作用する線力を表す。換言すれば本発明によ
って構成された圧搾装置では、第1圧搾ゾーンにおける
パルプ紙匹の1点の滞在時間t1と、個々の圧搾ゾーン
においてパルプ紙匹に作用する線力p ̄iの和との積
は、少なくとも2.5kPa・s・mである。
【0017】第1圧搾ゾーンにおいては、第2以降の圧
搾ゾーンにおける圧力よりも低い圧力がパルプ紙匹に作
用するのが有利である。このようにすれば、第1圧搾ゾ
ーンにおいて要求されるソフトな搾水作用が得られる。
【0018】本発明の更なる有利な実施形態では、第1
圧搾ゾーンにおけるプレス圧経過ラインは、それ以降の
圧搾ゾーンの少なくとも1つよりも小さな圧力勾配を有
している。これによっても第1圧搾ゾーンにおいて要求
されるソフトな搾水作用が見込まれる。
【0019】本発明のその他の有利な実施形態は、請求
項2以降に記載した構成手段から明らかである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の実施
の形態を詳説する。
【0021】図1には、3つのロール形プレスから成る
従来慣用の圧搾装置、2つのロール形プレスと後置の1
つのシュー形プレスとから成る圧搾装置、1つのシュー
形プレスとこれに後続する2つのロール形プレスとから
成る圧搾装置及び、2つの順次に続くシュー形プレスか
ら成る圧搾装置の各特性量K=L1・Iges[kPa・s
・m]の値が線図で示されている。
【0022】この場合、第1圧搾ゾーンのためには平均
圧pm1=2MPaが、第2圧搾ゾーンのためには平均圧
m2=3MPaが、また第3圧搾ゾーンのためには平均
圧pm3=5MPaが夫々選ばれる。ロール形プレスによ
って形成された圧搾ゾーンの長さはL1=40mm、L2
=30mm、L3=30mmであり、この場合の長さの
各指数は、相前後して接続されたプレスロールによって
形成された圧搾域内の圧搾ゾーンの位置を夫々表示して
いる。
【0023】シュー形プレスを備えた圧搾装置の場合に
は、各プレスシューによって規定された圧搾ゾーンのた
めには、L1s=150mm、L2s=L3s=270mmが
選ばれ、この場合も補足した指数1,2又は3によっ
て、圧搾域内の圧搾ゾーンの位置が表示される。従っ
て、図1において相当値を示した次の4つの状況が生じ
る。すなわち: 1.従来慣用のプレス(圧搾ゾーンL1,L2,L3):
紙匹速度がV=1200m/minの場合、次の特性量
Kが生じる。
【0024】
【数8】
【0025】これに相応して紙匹速度がV=1500m
/minの場合にはK=0.512kPa・s・mが、
また紙匹速度がV=2500m/minの場合にはK=
0.307kPa・s・mが生じる。
【0026】従って1200m/min以上の紙匹速度
範囲の場合の特性量Kは、所望値2.5kPa・s・m
を下回っているので、従来慣用の圧搾装置は、高い操業
速度で高品質のグラフィック紙を製造するのには適して
いない。
【0027】2.第3圧搾ゾーンとしてシュー形プレス
を備えた圧搾装置(圧搾ゾーンL1,L2,L3s):この
圧搾装置において、pm=3MPa、紙匹速度V=12
00m/minかつ
【0028】
【数9】
【0029】である場合の特性量はK= L1・Iges
1.96kPa・s・mになる。紙匹速度V=1500
m/minの場合の特性量はK=1.57kPa・s・
mになり、また紙匹速度V=2500m/minの場合
の特性量はK=0.94kPa・s・mになる。
【0030】従ってこの圧搾装置の場合も特性量Kは所
望値2.5kPa・s・mを下回り、かつ又、図1で灰
色網掛けの施された範囲を下回っている。
【0031】この圧搾装置ではシュー形プレスを第1圧
搾ゾーンとして使用しないので、圧搾動作の開始時に要
求されるソフトな搾水作用は得られず、従って所要の高
い紙匹速度でグラフィック紙を処理しても所期の品質は
得られない。
【0032】3.第1圧搾ゾーンとしてシュー形プレス
を用いた圧搾装置(L1s,L2,L3):第1圧搾ゾーン
を形成するためにシュー形プレスを選択した圧搾装置に
おいてpm1=1.33MPa、紙匹速度V=1200m
/minかつ
【0033】
【数10】
【0034】である場合、特性量K=L1s・Iges
3.225kPa・s・mになり、紙匹速度V=150
0m/minの場合には特性量はK=2.58kPa・
s・mになる。 pm1=1.33MPa、紙匹速度V=
2500m/minかつ
【0035】
【数11】
【0036】である場合は特性量はK=2.76kPa
・s・mである。
【0037】従ってこの圧搾装置の特性量Kは所望値
2.5kPa・s・mを上回り、ひいては図1に示した
灰色網掛けの施された範囲内にある。
【0038】このことは取りも直さず、この構成の圧搾
装置を用いて高い紙匹速度でグラフィック紙を処理する
場合、高級品質の紙匹が生産できることを意味してい
る。
【0039】4.2つの相前後して配置されたシュー形
プレスから成る圧搾装置(圧搾ゾーンL1s,L2s):こ
の単に2つの圧搾ゾーンから成っているにすぎない圧搾
装置の場合、第1圧搾ゾーンでは1.33MPaの圧力
が、また第2圧搾ゾーンでは3MPaの圧力が基礎にさ
れた。従って紙匹速度V=1200m/minの場合の
特性量K=L1s・Igesは7.5kPa・s・m、紙匹
速度V=1500m/minの場合の特性量はK=6.
0kPa・s・m、また紙匹速度V=2500m/mi
nの場合の特性量はK=3.6kPa・s・mになる。
【0040】従って相前後して接続された2つのシュー
形プレスを使用することによって、特性量Kの所要値
2.5kPa・s・mを、図1に示したように部分的に
は著しく上回ることになる。
【0041】第1圧搾ゾーンを形成するための1つのシ
ュー形プレスと、第2及び第3の圧搾ゾーンを形成する
ために後置された2つのロール形プレスとから成る本発
明の圧搾装置では、図2に示したプレス圧経過ライン1
から明確に判るように、シュー形プレスにおける圧搾処
理開始時のプレス圧は緩勾配を成してソフトに昇圧して
いる。第1圧搾ゾーン内でパルプ紙匹に対して無理なく
行われる搾水作用は、区間L1sを経た後にシュー形プレ
スの終端部で終了し、次いで、ロール形プレスによって
形成された長さL2,L3の2つの後続圧搾ゾーンにおい
て、より高い圧力並びにより大きな圧力勾配で負荷する
ことによって残分搾水が行われる。
【0042】図3に示したプレス圧経過ラインは、実質
的に図2に示したプレス圧経過ラインに相応している。
ただ第3圧搾ゾーンは、ロール形プレスに代えて、プレ
ス圧経過ライン3′及び圧搾ゾーン長さL3sを有するシ
ュー形プレスをもって形成される。これによって第3圧
搾ニップでも無理のない搾水作用、同時にまた高い総圧
搾運動量が得られる。
【0043】この圧搾装置の場合も特性量K=L1s・I
gesは2.5kPa・s・mよりも大であるので、高い
紙匹速度の場合にも100g/m2以下の面重量でグラ
フィック紙を最適に処理することが可能になる。
【0044】図4では、長さL1,L2の第1と第2の圧
搾ゾーンを長尺の広幅ニップ形プレスによって形成して
いる形式の圧搾装置のプレス圧経過ライン4が示されて
いる。この場合、第1圧搾ゾーンの長さL1は精々、ニ
ップ開始点又はプレス圧曲線の開始点から、プレス圧曲
線の勾配が最大になる点までに相当し、従って例えばプ
レス圧曲線の変曲点の位置によって規定されている。こ
の場合プレス圧曲線の初期勾配は考慮されない。それと
いうのは、この領域では単に地合構造の圧縮が生じるに
過ぎないからである。
【0045】図4に図示のプレス圧経過ラインは、図3
に示したプレス圧経過ラインを形成する3つのニップを
単一のニップに纏めている以上、図3に図示のプレス圧
経過ラインに実質的に相応している。
【0046】この圧搾装置では特性量K=L1・I
gesは、要求される値2.5kPa・s・mを上回って
いる。
【0047】図5には、長さL1,L2の第1と第2の圧
搾ゾーンを同じく長尺の広幅ニップ形プレスによって形
成している形式の圧搾装置のプレス圧経過ライン5が示
されている。圧搾域の第1圧搾ゾーンにおいてはプレス
圧がプレス圧経過ライン5′に従って比較的ソフトに昇
圧するのに対して、第2圧搾ゾーンでのプレス圧は、プ
レス圧経過ライン5″に沿って著しく急勾配を成して昇
圧する。これによって第1に圧搾工程の開始時にソフト
な搾水作用が得られると同時に、圧搾工程の終期には、
高められたプレス圧並びにプレス圧経過ラインの増強勾
配によって、残水分がパルプ紙匹から搾出される。1つ
のニップしか存在しないので、異なったニップ間の盲滅
法の圧縮作業は生ぜず、搾水作用を生ぜしめる圧力を除
けば単に地合構造の圧縮作用が生じるに過ぎない。両圧
搾ゾーン間での戻し給湿は事実上生じない。
【0048】この圧搾装置の場合も特性量K=L1・I
gesは、要求される所要値2.5kPa・s・mを上回
っている。
【0049】図6に示したプレス圧経過ライン6が、図
5に示したプレス圧経過ライン5と異なっている点は、
第1圧搾ゾーン内におけるプレス圧の昇圧が、図5の場
合よりも急勾配を成していることである。第1圧搾ゾー
ンの長さL1は、やはりプレス圧経過ラインの変曲点に
よって与えられている。圧搾工程の終期に圧搾圧は第2
圧搾ゾーン内で急激に降下する。
【0050】この圧搾装置の場合も特性量K=L1・I
gesは、要求される所要値2.5kPa・s・mを上回
っているので、高級品質のグラフィック紙を、高い紙匹
速度で処理することが可能である。
【0051】なお、本明細書において「p ̄i」なる表
記は、
【0052】
【数12】
【0053】を表わす。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々異なった圧搾装置の各特性量K=L1・I
ges[kPa・s・m]の値を3種の紙匹速度で示す線
図である。
【図2】1つのシュー形プレスと2つの後続のロール形
プレスとから成る圧搾装置の圧搾域全長にわたるプレス
圧経過ラインを示す線図である。
【図3】1つのシュー形プレスとこれに後置された1つ
のロール形プレスと更に後続する1つのシュー形プレス
とから成る圧搾装置における圧搾域全長にわたるプレス
圧経過ラインを示す線図である。
【図4】長尺の1つの広幅ニップ形プレスから成る圧搾
装置における圧搾域全長にわたるプレス圧経過ラインを
示す線図である。
【図5】長尺の1つの広幅ニップ形プレスから成る圧搾
装置における圧搾域全長にわたるプレス圧経過ラインを
示す線図である。
【図6】長尺の1つの広幅ニップ形プレスから成る別の
圧搾装置における圧搾域全長にわたるプレス圧経過ライ
ンを示す線図である。
【符号の説明】
1,L2,L3 第1、第2、第3圧搾ゾーンの長
さ、 Iges 総圧搾運動量、 L1s・Iges,L1
ges 特性量K、 Li i番目の圧搾ゾーンの長
さ、 pmi i番目の圧搾ゾーンにおいてパルプ紙匹
に作用する平均圧、t1 第1圧搾ゾーンにおけるパ
ルプ紙匹の1点の滞在時間、 pi i番目の圧搾ゾ
ーンにおいてパルプ紙匹に作用する線力、 L1s
シュー形プレスの圧搾ゾーン長さ又は区間、 1,
3′ シュー形プレスにおけるプレス圧経過ライン、
2,3 ロール形プレスにおけるプレス圧経過ライ
ン、 4,5,5′,5″,6 長尺の広幅ニップ形
プレスにおけるプレス圧経過ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスティアン シール ドイツ連邦共和国 ムルナウ カンディン スキー ヴェーク 8 (72)発明者 ヴォルフガング シューヴェルク ドイツ連邦共和国 キースレッグ イメン リーダーシュトラーセ 1

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特にグラフィック紙用のパルプ紙匹を操
    業中少なくとも1200m/minの紙匹速度で同時に
    加圧しつつ通走させる少なくとも1つの圧搾ニップから
    成る圧搾域を備えた形式の、100g/m2の面重量を
    かけてパルプ紙匹に搾水処理及び/又は艶出し処理を施
    すため、もしくは前記パルプ紙匹の表面特性及び地合構
    造に影響をおよぼすための圧搾装置において、圧搾域が
    少なくとも2つの順次に続く圧搾ゾーンから成り、かつ
    パルプ紙匹の走行方向で見て第1の圧搾ゾーンの長さL
    1と、圧搾全域においてパルプ紙匹に対して作用する総
    圧搾運動量Igesとの積によって形成される特性量Kが
    少なくとも2.5kPa・s・mであることを特徴とす
    る、圧搾装置。
  2. 【請求項2】 種々異なった圧搾ゾーンにおけるプレス
    圧経過ラインが相違している、請求項1記載の圧搾装
    置。
  3. 【請求項3】 特性量Kが少なくとも2.6kPa・s
    ・mである、請求項1又は2記載の圧搾装置。
  4. 【請求項4】 圧搾域の圧搾ゾーンが、シュー形プレ
    ス、ロール形プレス又は広幅ニップ形プレスのような複
    数のプレスによって形成されている、請求項1から3ま
    でのいずれか1項記載の圧搾装置。
  5. 【請求項5】 第1圧搾ゾーンが、1つのシュー形プレ
    スによって形成されている、請求項1から4までのいず
    れか1項記載の圧搾装置。
  6. 【請求項6】 第2圧搾ゾーンが、1つのロール形プレ
    ス又は1つのシュー形プレスによって形成されている、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の圧搾装置。
  7. 【請求項7】 圧搾域が、1つのシュー形プレスと、該
    シュー形プレスに接続する少なくとも2つのロール形プ
    レスとによって形成されている、請求項1から6までの
    いずれか1項記載の圧搾装置。
  8. 【請求項8】 圧搾域が、1つのシュー形プレスと、該
    シュー形プレスに接続する1つのロール形プレスと、該
    ロール形プレスに接続する別のシュー形プレスとによっ
    て形成されている、請求項1から6までのいずれか1項
    記載の圧搾装置。
  9. 【請求項9】 圧搾域が、パルプ紙匹の走行方向に相前
    後して位置する2つの実質的に等しいシュー形プレスに
    よって形成されている、請求項1から5までのいずれか
    1項記載の圧搾装置。
  10. 【請求項10】 パルプ紙匹の走行方向で見てシュー形
    プレスの後方に1つのロール形プレスが設けられてい
    る、請求項9記載の圧搾装置。
  11. 【請求項11】 圧搾域が単一の圧搾装置によって形成
    されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の
    圧搾装置。
  12. 【請求項12】 圧搾域が、パルプ紙匹の走行方向に長
    く構成された1つの圧搾ゾーンを有するシュー形プレス
    によって形成されている、請求項11記載の圧搾装置。
  13. 【請求項13】 圧搾域が、パルプ紙匹の走行方向に長
    く構成された1つの圧搾ゾーンを有する広幅ニップ形プ
    レスによって形成されている、請求項11記載の圧搾装
    置。
  14. 【請求項14】 操業中におけるパルプ紙匹の搬送速度
    が、少なくとも1500m/minである、請求項1か
    ら13までのいずれか1項記載の圧搾装置。
  15. 【請求項15】 パルプ紙匹の走行方向で見て第1の圧
    搾ゾーンの長さL1と、圧搾全域においてパルプ紙匹に
    作用する総圧搾運動量Igesとの積によって形成される
    特性量Kが次の等式によって決定されている: 【数1】 なお式中、nは圧搾ゾーンの数、Liはi番目の圧搾ゾ
    ーンの長さ、pmiはi番目の圧搾ゾーンにおいてパルプ
    紙匹に作用する平均圧、vはパルプ紙匹の速度、t1
    第1圧搾ゾーンにおけるパルプ紙匹の1点の滞在時間、
    p ̄iはi番目の圧搾ゾーンにおいてパルプ紙匹に作用
    する線力を表す、請求項1から14までのいずれか1項
    記載の圧搾装置。
  16. 【請求項16】 有効圧搾域の全長 【数2】 が少なくとも250mmである、請求項1から15まで
    のいずれか1項記載の圧搾装置。
  17. 【請求項17】 圧搾域におけるパルプ紙匹の1点の総
    滞在時間 【数3】 が少なくとも10msである、請求項1から16までの
    いずれか1項記載の圧搾装置。
  18. 【請求項18】 圧搾域において作用する総線力 【数4】 が最高でも1800kn/mである、請求項1から17
    までのいずれか1項記載の圧搾装置。
  19. 【請求項19】 パルプ紙匹に作用する総圧搾運動量I
    gesが少なくとも25kPa・sである、請求項1から
    18までのいずれか1項記載の圧搾装置。
  20. 【請求項20】 脱水容量のための特性係数 【数5】 である、請求項1から19までのいずれか1項記載の圧
    搾装置。
  21. 【請求項21】 無理なく搾水するための特性係数 【数6】 である、請求項1から20までのいずれか1項記載の圧
    搾装置。
  22. 【請求項22】 第1圧搾ゾーンでは、それ以降の圧搾
    ゾーンよりも低い圧力がパルプ紙匹に作用する、請求項
    1から21までのいずれか1項記載の圧搾装置。
  23. 【請求項23】 第1圧搾ゾーンにおけるプレス圧経過
    ラインが、それ以降の少なくとも1つの圧搾ゾーンより
    も緩い圧力勾配を有している、請求項1から22までの
    いずれか1項記載の圧搾装置。
  24. 【請求項24】 2つ又はそれ以上のシュー形プレスが
    相前後して接続されている場合、少なくとも2つのシュ
    ーが交互に、つまり被処理パルプ紙匹の異なった面側に
    配置されている、請求項1から23までのいずれか1項
    記載の圧搾装置。
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