JPH10222392A - 集積回路装置の診断手順 - Google Patents

集積回路装置の診断手順

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JPH10222392A
JPH10222392A JP9349883A JP34988397A JPH10222392A JP H10222392 A JPH10222392 A JP H10222392A JP 9349883 A JP9349883 A JP 9349883A JP 34988397 A JP34988397 A JP 34988397A JP H10222392 A JPH10222392 A JP H10222392A
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cpu
signal
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chip
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JP9349883A
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Robert Warren
ウォレン ロバート
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
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    • G06F11/362Software debugging
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Abstract

(57)【要約】 下側及び上側ブレークポイントアドレスをそれぞれ保持
し、その間でCPUの通常作動が診断目的のために中断
される第1及び第2のブレークポイントレジスタを有す
るブレークポイントレンジユニットを含んで構成される
単一チップ集積回路装置が開示される。前記ブレークポ
イントレンジユニットは更に、アドレスレジスタの内容
と下側及び上側ブレークポイントアドレスのそれぞれと
を比較し、アドレスレジスタ内に保持されたアドレスが
下側ブレークポイントアドレスと等しいか、下側ブレー
クポイントアドレスと上側ブレークポイントアドレスと
の間にある時にブレークポイント信号を出力するように
作動する比較ロジックを有する。オン−チップ制御ロジ
ックはブレークポイント信号を受信するように接続さ
れ、ブレークポイント信号を受信するとCPUの通常作
動を中断するように配置される。また、特に診断手順を
実行するためのオン−チップCPUの通常作動を中断す
る方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路装置の診断
手順に関し、特に、診断手順を実行可能にするためのC
PUの通常作動の中断に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ンチップ上に統合されるCPUについての設計及び構造
が数多くあり、この場合、CPUはシリコン領域の大部
分またはわずかな部分を意味し、また、オン−チップメ
モリまたはオフ−チップメモリに記憶された命令を実行
する。一般的には、このようなCPUは、命令ポインタ
(Iptr)、プログラムカウンタ(PC)等として様
々に知られている実行用命令へのポインタまたはこれら
の実行用命令のメモリアドレスとして作動するレジスタ
を有する。現在実行される命令へのポインタ、次に実行
される命令へのポインタ、メモリから次に取出される命
令へのポインタ等の命令ポインタの種々のバージョンを
有する複数のレジスタがある。
【0003】種々の予測される構造によれば、メモリか
らの命令取出しタスクは識別可能な命令取出しユニット
により実施される。別の変更例は、このような命令取出
しユニットに通常のCPUデータアクセスとは別のメモ
リにアクセスさせ、CPUと主メモリとの間にキャッシ
ュ或いは別の命令及びデータキャッシュを挿入すること
を含む。
【0004】命令ポインタレジスタの値を知ることは、
CPU上で実行するソフトウエア上の診断機能を実行す
る際に特に重要である。最も簡単な場合、命令ポインタ
の値は外部メモリバス上のメモリアドレス値を観察する
ことによって推測できる。しかしながら、より複雑な例
では、Iptrの値はCPUの奥に隠れている。ソフト
ウエア診断のための他の重要な特色は、特定の命令に到
達した時にCPUを停止するか、又は、何らかの別の作
動をとる能力である。これは一般にブレークポインティ
ングとして知られている。CPUとしっかりと結合しブ
レークポイントレジスタとして作動する1つ以上のレジ
スタを有する、シリコンチップ上に統合されたCPUが
ある。このようなレジスタの各々はブレークポイント値
を有する。これらのレジスタはCPU自体を介してロー
ドされるか、または、スキャンチェーン等の他の手段を
介してロードされる。Iptrがブレークポイントレジ
スタ値の1つと一致すると、CPUは停止する。
【0005】1つの公知の構成において、Iptrがブ
レークポイントレジスタ値の1つと一致すると、CPU
は停止する。このためには、CPU内にあるか、また
は、CPUの近くに接続するハードウエアが必要である
ため、製作改造のために容易に取り外すことができない
任意のブレークポイントレジスタをロードするための機
構が必要であり、この機構は停止がCPU自体を介して
行われる場合は割り込みであるか、または、付加外部ピ
ン等の他のハードウエアサポートを必要とする。命令が
取出し可能ではあるが、CPUがブレークポイント命令
を実行しようとするのと同時の割り込みであるために実
行できない場合には状況は複雑である。更にまた、この
ような機構は、ブレークポイントされた命令でCPUが
安全に停止できる場合にのみ、十分に作動できる。英国
特許出願第9626401.5号は、これらの問題を解
決するブレークポイントレジスタを備えた、有効な改良
されたブレークポインティング構成を開示している。
【0006】公知の構成によるブレークポイントレジス
タ設備は、1つまたは複数の「個々」のブレークポイン
トを設定する能力を提供するが、備えられた数以上のブ
レークポイントを所望する場合、または、CPUが、可
能な命令アドレスの「範囲」内のどこかで命令を実行し
ようとした時にユーザがブレークポイント機能を実行し
ようとする場合、問題が生じる。
【0007】現今のCPUは、しばしば、いわゆるシン
グルステッピングである一度に1つの命令を実行する機
構を提供する。これには、CPU内に特別なロジックが
必要であり、一旦駆動されると、CPUはシングルステ
ッピングに専心し、例えば、シングルステップされた処
理に優先する割り込みの処理を継続することができなか
った。
【0008】ユーザの観点からのシングルステップに対
する要求はしばしば、1つのCPU命令ではなく、一連
のCPU命令にマップされる1つの高レベルの命令であ
る。現今の設備では、高レベル命令内のCPU命令の各
々を介したシングルステッピングによりこれを実行する
ともに、ユーザからこれを隠す。これにより生じる割り
込みはいくつかのアプリケーションにおいてその使用を
排除する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、レンジ
内の値を有する命令ポインタに応答してブレークポイン
ティングが開始される改良されたブレークポインティン
グシステムを提供することである。本発明によれば、メ
モリから命令を取出して実行する取出し及び実行回路
と、次に実行される命令のメモリ内のアドレスを保持す
るアドレス記憶レジスタと、を含んで構成されるオン−
チップCPUと、CPUを前記メモリにアクセスさせ
る、CPUに接続されたバスと、下側及び上側ブレーク
ポイントアドレスをそれぞれ保持し、その間でCPUの
通常作動が診断目的のために中断される第1及び第2ブ
レークポイントレジスタを有し、更に、アドレス記憶レ
ジスタの内容と下側及び上側ブレークポイントアドレス
のそれぞれとを比較して、アドレス記憶レジスタに保持
されたアドレスが下側ブレークポイントアドレスに等し
いかまたは下側ブレークポイントアドレスと上側ブレー
クポイントアドレスとの間にある時にブレークポイント
信号を出力するように作動する比較ロジックを有するブ
レークポイントレンジユニットと、ブレークポイント信
号を受信するように接続され、ブレークポイント信号を
受信した時にCPUの通常作動を中断するように配置さ
れたオン−チップ制御ロジックと、を含んで構成される
単一チップ集積回路装置が提供される。
【0010】このように、レンジ比較ロジックを有する
ブレークポイントレンジユニットがチップ上に設けられ
る。ブレークポイントレンジユニットはCPU自体の内
部に設けてもよく、CPUの外部に設けてもよい。ブレ
ークポイントレンジユニットは、等価比較に伴う遅延の
比較より大きいまたはより小さい場合に伴う遅延の相当
な増大を補償する技術を組み入れている。
【0011】ブレークポイントレンジユニットは、ブレ
ークポイントレンジのマッチが生じるまで非割り込み方
法で作動する。即ち、ブレークポイントマッチが生じる
まで、マッチのためのブレークポイントレジスタのロー
ディング及び命令ポインタの継続したモニタリングはC
PUまたは他のオン−チップ機能の作動を妨害しないか
またはCPUまたは他のオン−チップ機能の作動に影響
しない。
【0012】ブレークポイントレンジユニットはまた、
命令のレンジ内または外側のシングルステッピングを容
易にするので、一つの高レベル命令のシングルステッピ
ングを実行できる。ブレークポイントレンジユニットは
更に、中断した後のCPUの通常作動の再開についての
前記次の命令のためのブレークポイント信号の発生を禁
止する回路を含んで構成される。
【0013】ブレークポイント信号は、CPUが通常に
実行する次の命令の代わりに、一連の命令(いわゆる
「トラップ命令」)をCPUに取出させて実行させるこ
とができる。或いは、ブレークポイント信号は、診断手
順が行われている間にCPUが何らかの別の命令(ST
ALL AT INTERRUPT POINT)を実
行することを防止できる。
【0014】オン−チップ制御ロジックはCPU自体内
に、または、CPUの近くに接続して設けてもよく、C
PUがブレークポイントアドレスまたはブレークポイン
トアドレスレンジにより定義された命令を実行した時
に、他の何らかの特別な作動を停止或いは行う機能を実
行する。特別な作動としての1つの特定形態は、CPU
がトラップを取ることである。他のインプリメンテーシ
ョンでは、ストール、ホルト、ストップ、非マスカブル
割込みまたは他の適宜な作動を実行できる。
【0015】上記ブレークポイントレンジユニットは、
特定レンジ内または特定レンジの外側に限定されたシン
グルステッピングを支持する。これは、割込みルーチン
が特定レンジの外側にあることを条件として支持割込み
に拡大する。また、割込み待ち時間はブレークポイント
レンジユニットには影響されない。比較ロジックは、ア
ドレスレジスタ内に保持されたアドレスが上側ブレーク
ポイントアドレスより低いか、下側ブレークポイントア
ドレスと等しいか、また、下側ブレークポイントアドレ
スより大きいかを比較する、比較回路を含んで構成され
るのが好ましい。
【0016】ブレークポイントレンジユニットは、定義
されたレンジの外側のブレークポイント信号を発生し
て、アドレスレジスタ内に保持されたアドレスが下側ブ
レークポイントアドレスより低いか、上側ブレークポイ
ントアドレスと等しいかまたは大きい時にブレークポイ
ント信号を発生する反転状態指示器を設定する手段を含
んで構成してもよい。この結果、比較ロジックは更に、
アドレスレジスタ内に保持されたアドレスが上側ブレー
クポイントアドレスと等しいかを比較する比較回路を含
んで構成される。
【0017】このように、反転状態が設定されない場
合、アドレスレジスタ内に保持されたアドレスは、上側
ブレークポイントアドレスより低いか、または、上側ブ
レークポイントアドレスより低く下側ブレークポイント
アドレスより大きいかを確認するために比較される。反
転状態が設定された場合、アドレスレジスタ内に保持さ
れたアドレスは、上側ブレークポイントアドレスより大
きいか(上側ブレークポイントアドレスより低い方への
比較の反転)、下側ブレークポイントアドレスより低い
か(下側ブレークポイントアドレスより大きい方への比
較の反転)または上側ブレークポイントアドレスと等し
いかを確認するために比較される。
【0018】このように、ブレークポイントレンジユニ
ットは4つの同時比較演算を実行できる。等価比較は比
例比較演算より速い。ブレークポイントレンジユニット
は、マッチが生じた時に、非常に短時間で必要な制御信
号を発生して、CPUの次の命令の実行を防止できる。
CPUが連続した命令を実行している時、比較は速くな
ければならず、等価比較がこの機能を実行する。プログ
ラムの飛越し、トラップ、または割込みにおけるよう
に、CPUが、非連続命令からそれると、非連続命令が
メモリから取り出されるので追加の時間が利用でき、比
例比較器がこの機能を実行する。
【0019】等価比較に対してレンジ比較はゆっくりで
ある。ブレークポイントレンジユニットは、より低い等
価(迅速な比較)での、または、どこかレンジの中間内
への飛越し(ゆっくりとした比較)によるレンジマッチ
への順次アプローチを提供する。飛越しからロケーショ
ンへの取出しはより多くの時間がかかるので、ゆっくり
とした比較が可能であり、CPUがレンジ内の命令を実
行しようとする前に必要な作動をおこすことになる。
【0020】中断した後のCPUの通常作動の再開につ
いての次の命令のためのブレークポイント信号の発生の
禁止は、CPUがブレークポイントに必要な特別の作動
を終了した後に毎回ブレークポイント作動をとり続ける
無限ループを防止するのに重要である。上記ブレークポ
イントレンジユニットは、通信パスを介してオン−チッ
プブレークポイントレンジユニットに接続され、オン−
チップCPUを必要とせずにブレークポイントレジスタ
にブレークポイントアドレスをロードさせるメッセージ
コンバータを含んで構成される集積回路のコンテキスト
に特に使用できる。メッセージコンバータはオン−チッ
プバスに接続されてブレークポイントレジスタにブレー
クポイントアドレスをロードするメッセージを受信でき
る。また、メッセージコンバータはオフ−チップ通信パ
スに接続されてブレークポイントレジスタをロードする
ためにオフ−チップCPUからメッセージを受信するこ
とができる。
【0021】上記形態において、アドレス通信パスは命
令ポインタレジスタをオン−チップブレークポイントレ
ンジユニットに接続する専用並列バスである。これによ
り、ブレークポイントレンジユニットを自立性にして、
CPUの通常作動に影響を与えずに取り除いたり変更し
たりできる。CPUがメモリにアクセスできるように、
アドレス通信パスを前記バスにより設けることができ、
オン−チップブレークポイントレンジユニットは命令を
取り出すためのバス上のメモリアクセスを監視するため
の監視回路を有する。
【0022】オン−チップブレークポイントレンジユニ
ットは、命令ポインタレジスタ内のアクセスが有効であ
ることを表示するためのアドレス有効信号を受信するよ
うに接続される。オン−チップCPUが複数の異なる手
順を実行するための命令を取出して実行できる状況にお
いて、ブレークポイント信号の発生の禁止は、これらの
手順のうち他の手順ではなく、CPUの通常作動を中断
させるいずれか1つの手順に関してのみ作動するように
設定できる。このように、多条ブレークポインティング
が可能である。
【0023】ブレークポイントレンジユニットはカウン
タを有して、ブレークポイント信号が、ブレークポイン
トアドレスでの命令が所定回数実行された後にのみ発生
するようにできる。ブレークポイントレンジユニット
は、複数のブレークポイントアドレスのそれぞれを保持
する前記複数のブレークポイントレジスタを有すること
ができる。
【0024】更に、1つ以上のブレークポイントレンジ
ユニットを単一チップ集積回路装置上に設けることがで
きる。本発明の他の態様によれば、CPUによって実行
される命令アドレスが監視されるとともに、各アドレス
がCPUの通常作動が診断目的のために中断されるアド
レスレンジを定義する下側及び上側ブレークポイントア
ドレスとそれぞれ比較され、監視アドレスが下側ブレー
クポイントアドレスまたは上側ブレークポイントアドレ
スと等しいか、または、下側ブレークポイントアドレス
と上側ブレークポイントアドレスとの間である場合にブ
レークポイント信号が出力され、CPUによるブレーク
ポイント信号の受信によりCPUの通常作動が中断する
ことを特徴とする、特に診断手順を実行するための、オ
ン−チップCPUの通常作動を中断する方法が提供され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を更に理解し、どのように
実施するかを添付の図面を参照して説明する。図1は、
テストアクセスポート(TAP)コントローラ4とチッ
プ境界スキャンチェイン10とを有する集積回路2を概
略的に示す。TAPコントローラ4は、ライン14上の
テストクロック信号TCKと、ライン16上のテストモ
ード選択信号TMSと、ライン18上のテストデータ入
力信号TDIと、ライン22上のテストリセット入力信
号TRST*と、をオフ−チップから受信する。TAP
コントローラ4は、ライン20上のテストデータ出力信
号TDOをオフ−チップに出力する。TAPコントロー
ラ4はまた、ライン12上の装置識別子信号DEVIC
EIDを受信する。図1において、装置識別子信号DE
VICEIDは、集積回路内でアースに接続された信号
ライン12として示される。信号ライン12はマルチビ
ットワイヤでよく、また、装置識別子信号DEVICE
IDは集積回路上またはオフ−チップ上のいずれかから
発生できる。信号ライン12がマルチビットワイヤの場
合には、各ビットがチップ上の低レベルロジックまたは
高レベルロジックのいずれかに接続される。TAPコン
トローラ4は、ライン28上のスキャンデータ入力信号
SCANINと、ライン38上のテストクロック信号T
ESTCLKと、ライン24上のスキャンテストモード
SCANMODEの選択を示す信号と、をライン26上
の診断モードDIAGMODEの選択を示す信号と、を
オン−チップ回路に出力する。チップ境界スキャンチェ
イン10は、ライン28上のスキャンデータ入力信号S
CANINと、ライン24上のスキャンテストモード信
号SCANMODEと、を入力として受信し、ライン3
4上のスキャンデータ出力信号SCANOUTをTAP
コントローラ4に出力する。本発明では、ライン28上
のスキャンデータ入力信号SCANINはまた、後述す
るように、診断のためにオン−チップソース/宛先ロジ
ックに接続される。本発明では、ソース/宛先ロジック
は、入力信号DIAGSCANOUTをライン36上で
TAPコントローラ4に供給する。
【0026】以下に詳細に説明する図5は、ソース/宛
先ロジックを構成する構成要素を示す。ソース/宛先ロ
ジックは、少なくともオン−チップバスシステムに接続
されるプロセッサであり、オン−チップバスシステムは
これに接続されたオン−チップメモリを有する。オフ−
チップメモリもまたこのようなバスシステムに直接接続
できる。オン−チップソース/宛先ロジックはまた、D
MAエンジン又はEMIインタフェースを備えた他の機
能回路を持つ。
【0027】TAPコントローラ4は、標準演算に必要
であり且つ本発明で要求される回路ブロックを備えて図
2に概略的に示される。図2を参照すると、TAPコン
トローラ4はその基本形式において、ステートマシン5
0と、IDレジスタ42と、命令レジスタ44と、命令
デコーダ46と、バイパスラッチ48と、データマルチ
プレクサ52と、命令/データマルチプレクサ54と、
ラッチ56と、インバータ60と、を含んで構成され
る。命令レジスタ44は、ライン18上のテストデータ
入力信号TDIを受信し、バス62への並列命令とライ
ン76上への直列出力とを発生し、また、ライン82上
の命令制御入力信号を受信する。命令デコーダ46は、
バス62上の並列命令とライン84上のデコーダ制御入
力信号とを受信して、信号SCANMODE及び信号D
IAGMODEをライン24及び26それぞれに、ま
た、ライン70上に並列データマルチプレクサ選択信号
を発生する。バイパスラッチ48は、ライン18上のテ
ストデータ入力信号TDIを受信し、ライン72上に出
力信号を発生する。IDレジスタ42は、ライン12上
の並列の信号DEVICEIDを受信し、ライン68上
に直列の装置識別子出力信号を発生する。データマルチ
プレクサ52は、ライン68上のIDレジスタ42の出
力信号と、ライン72上のバイパスラッチ48の出力信
号と、ライン34上の信号SCANOUTと、ライン3
6上の信号DIAGSCANOUTと、ライン70上の
データマルチプレクサ選択信号と、を受信する。データ
マルチプレクサ52は、ライン74上に出力を発生す
る。命令/データマルチプレクサ54は、ライン76上
の直列出力と、ライン74上のデータマルチプレクサの
出力と、ライン78上の命令/データマルチプレクサ選
択信号と、を受信する。命令/データマルチプレクサ5
4は、ライン80上に出力を発生する。ラッチ56は、
ライン80上の命令/データマルチプレクサ54の出力
を受信し、ライン20上にテストデータ出力信号TDO
を発生する。ステートマシン50は、ライン16上の信
号TMSと、ライン22上の信号TRST*と、を受信
する。ステートマシン50は、ライン78への命令/デ
ータマルチプレクサ選択信号と、ライン82への命令制
御入力信号と、ライン84へのデコーダ制御入力信号
と、を発生する。IDレジスタ42、命令レジスタ4
4、命令デコーダ46、バイパスラッチ48、ステート
マシン50、及びデータコンバータ57は、それぞれラ
イン14上のテストクロック信号TCKを受信する。ラ
ッチ56は、ライン64上のインバータ60を介して反
転されたテストクロック信号TCKを受信する。テスト
クロック信号TCKとテストデータ入力信号TDIは、
ライン38の出力TESTCLK及びライン28の出力
SCANINとしてそれぞれ直接接続される。
【0028】集積回路2のテストを実行する際のTAP
コントローラ4の作動は、IEEE1149.1−19
90に詳細に説明されている。本質的に、有限長さのス
キャンチェインは、チップ境界スキャンチェイン10に
よって形成されるチェインのように集積回路上で形成さ
れる。TAPコントローラ4は、IEEE基準114
9.1−1990によって定義される同期有限ステート
マシンである。IEEE基準1149.1−1990
は、集積回路に含むことのできるテストロジックを定義
して、集積回路間の相互接続のテスト、集積回路自体の
テスト、集積回路の通常作動中における回路動作の監視
又は修正の標準的な方法を提供する。
【0029】集積回路2の通常作動中、TAPコントロ
ーラ4は、リセット状態にあり、その入力と出力は全て
非作動である。IEEE基準1149.1−1990に
よるテストアクセスポートを使用したテストを実行する
場合、TAPコントローラは前記基準の定義に従って作
動する。このようなテストモードでは、TAPコントロ
ーラ4は少なくとも1つの作動のテストモードを選択で
きる。1つの可能なテストモードはスキャンテストモー
ドであり、これはライン24上の信号SCANMODE
を設定することにより選択される。スキャンテストモー
ドでは、集積回路2上のスキャンチェインがテストのた
めに選択される。本実施形態において、チップ境界スキ
ャンチェイン10が信号SCANMODEによって選択
される。このようなスキャンテストは、単にスキャンチ
ェインの一端にデータを入力し、同一データがスキャン
チェインの他端で出力されることを確認するためにチェ
ックをすることを含む。或いは、オン−チップの機能ロ
ジックに入力されるデータをスキャンし、1以上のクロ
ックサイクルでチップを機能的にクロックして、機能ロ
ジックの出力をスキャンするような、より複雑なスキャ
ン操作を実行できる。オン−チップの任意の接続点また
は回路をテスト用に接続してスキャンチェインを形成で
きる。チップ境界スキャンチェイン10は、テストモー
ドで制御されて集積回路2の全ての入力/出力ポートを
接続する一連のフリップフロップである。このようなス
キャンテスティングの完全な理解はIEEE基準114
9.1−1990を参照することから求められる。スキ
ャンテスティングをどのように実行するかの特定の例と
して、ヨーロッパ特許出願公開第0698890号、第
0702239号、第0702240号、第07022
41号、第0702242号、第0702243号、第
0709688号が挙げられる。
【0030】IEEE基準1149.1−1990のテ
ストアクセスポートを使用する公知のテストモードの特
徴は、スキャンチェインが有限の長さか又は閉ループで
あること、また、テストデータ出力信号TDOがテスト
データ入力信号TDIに依存するとともに、テストデー
タ入力信号との時間関係を持つことである。本実施形態
では、作動の診断モードは、IEEE基準1149.1
−1990と一致するオン−チップのソース/宛先ロジ
ックの診断手順を実行するために提供される。このよう
な診断テストモードでは、テストデータ出力信号TDO
はテストデータ入力信号TDIに依存しないので、この
テストデータ入力信号との時間関係を持たない。テスト
データ入力信号TDIとテストデータ出力信号TDOと
の間のチェインは、無限の長さまたは開ループであると
考えられる。診断モードでは、TAPコントローラ4
は、全ての正常な機能を提供しながら、付加的に全二重
の、フロー制御された、束縛されない直列データを、こ
れがデータの形式であるとは気づかずに伝える転送エー
ジェントとして作動する。逆に、TAPコントローラ4
は、通常はどんなフロー制御もせずに選択されたテスト
チェインを通過する単一のデータストリームを処理す
る。
【0031】テストモードにおけるTAPコントローラ
4の作動の大要を、図1及び図2を参照して説明する。
図2においては、信号SCANINはテストデータ入力
信号TDIに直接接続しているが、一定の状況では、信
号SCANINは信号TDIの修正バージョンであって
もよい。同様に、テストクロック信号TESTCLKは
テストクロック信号TCKに直接接続しているが、一定
の状況では、信号TCKの修正バージョンであることが
要求される。
【0032】作動のテストモードでは、テストデータ入
力信号TDIとテストモード選択信号TMSは、テスト
クロック信号TCKの制御下でTAPコントローラ4に
直列形式で供給される。ステートマシン50は、テスト
クロック信号TCKの各動作エッジでテストモード選択
信号TMSの値に作用して、IEEE基準1149.1
−1990によって定義されるようにその状態を反復さ
せる。テストリセット信号TRST*は、IEEE基準
1149.1−1990に応じた低ロジック状態にある
時、TAPコントローラ4の非同期初期化を提供する。
【0033】命令レジスタ44は、テストクロック信号
TCKによってクロックされて、ステートマシン50か
らのライン82上の命令制御入力信号の制御下でテスト
データ入力信号TDIから直列形式で命令をロードす
る。命令が、命令レジスタ44内に直列にロードされる
と、この命令は、ステートマシン50からのライン84
上のデコーダ制御入力信号の制御下で、命令バス62を
経由して命令デコーダ46に並列に転送される。ここで
記憶された命令に従って、命令デコーダ46は、実行さ
れるのがスキャンテストか或いは診断テストかに応じて
信号SCANMODEまたは信号DIAGMODEのい
ずれか一方を設定する。命令レジスタ44及び命令デコ
ーダ46のローディングは、IEEE基準1149.1
−1990に従ってステートマシン50により制御され
る。命令デコーダ46によってデコードされた命令に応
じて、また、以下に更に説明するように、命令デコーダ
46のライン70上の並列出力は、データマルチプレク
サ52を制御して、その入力の1つを出力ライン74に
接続する。同様に、ステートマシン50のライン78上
の出力は、命令/データマルチプレクサ52を制御し
て、その入力の1つをライン80上の出力に接続する。
【0034】IDレジスタ42は、ライン12上の並列
の信号DEVICEIDを受信する。IDレジスタ42
は、チップ識別子を記憶し、そのチップ識別子は、ID
レジスタ42からライン68を介してテストデータ出力
信号TDOにスキャンされる。チップ識別子は集積回路
2を識別する。一つの作動モードにおいて、命令デコー
ダ46によってデコードされた命令は、マルチプレクサ
52が制御されてライン68上のその入力をライン74
上のその出力に接続し、また、命令/データマルチプレ
クサ54が制御されてライン74上のその入力をライン
80上のその出力に接続する場合に、装置の一致を単に
出力するものでよい。そして、装置の一致は信号TDO
として直列に出力される。
【0035】作動の別のモードでは、ライン76上の直
列出力が命令/データマルチプレクサ54によりライン
80に接続される場合に、テストデータ出力信号TDO
に現行命令を出力することが要求される。テスト作動の
一つのモードでは、特定の集積回路2のTAPコントロ
ーラ4がテストデータ入力信号TDIをテストデータ出
力信号TDOに接続することだけが要求される。この作
動モードでは、データマルチプレクサ52が制御されて
ライン72上のバイパスラッチ48の出力をライン74
上の出力に接続し、命令/データマルチプレクサ54が
制御されてライン74をライン80上の出力に接続す
る。このように、テストデータ入力信号TDIは、ラッ
チ56を介してテストデータ出力信号TDOに接続され
る。
【0036】ラッチ56は単に、テストデータ出力信号
TDOの時間制御をして、この信号がテストクロック信
号TCKの立ち下がりエッジに同期できるようにするた
めにだけ設けられたフリップフロップである。実行され
るテストモードがスキャンテストモードの場合、命令デ
コーダ46が信号SCANMODEを設定する。データ
マルチプレクサ52が命令デコーダ46により制御され
て、信号SCANOUTを出力ライン74に接続する。
命令/データマルチプレクサ54もまた制御されてライ
ン74をライン80に接続して、信号SCANOUTを
テストデータ出力信号TDOとして出力する。このよう
なスキャンテストモード中では、テストデータは、テス
トデータ入力信号TDIと直接接続する信号SCANI
N上の選択されたスキャンチェイン内にスキャンされ
る。スキャンテスティング、特に境界スキャンテスティ
ングは、IEEE基準1149.1−1990に十分に
説明されている。実行されるテストに応じた付加制御信
号が選択スキャンチェインに供給されて必要なテスト作
動を実行する必要がある。
【0037】本実施形態では、命令デコーダ46がライ
ン26上の信号DIAGMODEを設定する場合に診断
モードに入る。更に、データマルチプレクサ52が制御
されてライン36上の信号DIAGSCANOUTをラ
イン74上の出力に接続する。これは、命令/データマ
ルチプレクサ54を介してライン80に、またラッチ5
6を介してテストデータ出力信号TDOに順次接続され
る。
【0038】診断モードにおいて、テストデータ入力信
号TDIとテストデータ出力信号TDOとの間の直列デ
ータフローは、スキャンテストモードに対抗するものと
しての無限の長さのシフトレジスタを通ると考えられ
る。このモードにおいて直列データフローは有限の長さ
のシフトレジスタ(シフトレジスタチェイン)を通る。
診断モードでは、テストデータ入力信号TDIとしてテ
ストアクセスポート内にシフトされた一連のビットパタ
ーンは、テストデータ出力信号としてテストアクセスポ
ートの外にシフトされた一連のビットパターンに反映さ
れない。診断データの通信は、ホストからターゲットへ
及びターゲットからホストへ(読み出し及び書き込み)
のメモリアクセス要求、CPUレジスタの状態情報、メ
モリアクセス要求に応答してホストメモリまたはターゲ
ットメモリから読み出されたデータ、CPUレジスタ内
にロードするための状態データ、及びターゲットCPU
によってアクセスされるメモリアドレスに関する情報を
含む。このように、診断モードは、データの非割り込み
モニタリングまたはデータの割り込みローディングを含
む。
【0039】診断モードにおいて、テストアクセスポー
ト内にシフトされた直列データは、任意の所望の手段、
例えば、データチャンクを表す開始ビット及び停止ビッ
トでエンコードできる単一方向直列データストリームで
ある。同様に、テストアクセスポートを介してシフトア
ウトされたデータは、任意の所望の手段、例えば、デー
タチャンクを表す開始ビット及び停止ビットでエンコー
ドできる1方向直列データストリームである。通常、シ
フトインされたデータ及びシフトアウトされたデータ
は、同様の方法でエンコードされる。1方向入力及び出
力データストリームは、全二重の2方向直列通信を可能
にするために同時に使用される。一連の直列データビッ
トは情報バイトを構成できる。
【0040】本実施形態において、通常テストモードに
加えて作動の診断モードが提供されると、集積回路2に
は、図3に示すように、TAPコントローラ4とオン−
チップソース/宛先ロジックとの間をインタフェースす
るデータアダプタ90が備えられる。データアダプタ9
0は、TAPコントローラ4からの入力として、ライン
28上のスキャンデータ入力信号SCANINと、ライ
ン38上のテストクロック信号TESTCLKと、ライ
ン26上の診断モードDIAGMODEの選択を示す信
号と、を受信する。データアダプタ90は、TAPコン
トローラ4にライン36上の信号DIAGSCANOU
Tを出力する。データアダプタ90は、ライン92上の
送信データバスTXDATAのオン−チップソース/宛
先ロジックからデータを受信し、ライン94上の受信デ
ータバスRXDATAのオン−チップソース/宛先ロジ
ックにデータを出力する。データアダプタ90は、ライ
ン96上の送信有効信号TXVALIDを入力し、ライ
ン98上の送信肯定応答信号TXACKを出力する。両
信号は、送信データバスTXDATAに関連する制御信
号である。データアダプタ90は、ライン100上の受
信有効信号RXVALIDを出力し、ライン102上の
受信肯定応答信号RXACKを入力する。両信号は、受
信データバスRXDATAに関連する制御信号である。
【0041】データアダプタ90は、受信シフトレジス
タ114と、受信バッファ116と、受信制御ロジック
110と、受信フロー制御状態フリップフロップ120
と、送信フロー制御状態フリップフロップ124と、送
信シフトレジスタ118と、送信制御ロジック112
と、を含んで構成される。受信シフトレジスタ114
は、ライン28上の信号SCANINと受信制御ロジッ
ク110からのライン126上の制御信号とを受信し、
バス130上に並列データを出力して受信バッファ11
6への入力を形成する。受信バッファ116は、更に受
信制御ロジック110からのライン128上の制御信号
を受信し、ライン94上に受信データバス信号RXDA
TAを発生する。受信制御ロジック110は、更にライ
ン100上に信号RXVALIDを発生し、ライン10
2上の信号RXACKを受信し、ライン26上の信号D
IAGMODEを受信し、ライン134及び132上に
信号STARTDATA及びACKRXをそれぞれ発生
する。受信フロー制御状態フリップフロップ120は、
信号STARTDATAとライン136上の信号TXS
ENDACKとを受信し、送信制御ロジック112への
信号RXSENDACKをライン142上に出力する。
送信フロー制御状態フリップフロップ124は、信号A
CKRXとライン138上の信号TXSENDBYTE
とを受信し、送信制御ロジック112への信号TXWA
ITACKをライン140上に出力する。送信制御ロジ
ック112は、更にライン26上の信号DIAGMOD
Eとライン96上の信号TXVALIDとを受信し、信
号TXACKをライン98上に、送信シフトレジスタ1
18への制御信号をライン144上に、並列信号SER
CONTを送信シフトレジスタ118に出力する。送信
シフトレジスタ118は、更にライン92上の並列デー
タバスTXDATAを受信し、ライン36上に信号DI
AGSCANOUTを出力する。
【0042】図にはその接続は示されてはいないが、デ
ータアダプタ90には任意にオン−チップシステムクロ
ックからの入力が供給される。データアダプタとオン−
チップソース/宛先ロジックとの間のデータ及び制御信
号が、オン−チップソース/宛先ロジックのクロックと
同期する必要がある場合には、システムクロックは同期
実行のために使用できる。データアダプタ90は、信号
TESTCLK(信号TCKから引き出された)によっ
てクロックされたTAPコントローラからソース/宛先
ロジックの内部機能のクロック環境まで、また、ソース
/宛先ロジックのクロック環境から信号TESTCLK
によってクロックされたTAPコントローラまでの直列
データの同期を実行する。図には示されていないが、T
APコントローラ4は任意にスキャンイネーブル信号を
データアダプタ90に供給してもよい。このようなスキ
ャンイネーブル信号は、TAPコントローラがテストデ
ータ出力信号TDOへのデータ出力用スキャンパスを選
択したことを示す。
【0043】データアダプタ90は、TAPコントロー
ラ4を介したオフ−チップからの1方向直列データをオ
ン−チップソース/宛先ロジックで使用するのにより適
したフォーマットに変換する。逆に、データアダプタ9
0は、オン−チップソース/宛先ロジックにより供給さ
れるデータフォーマットを1方向直列データに変換す
る。好ましい実施形態においては、並列8ビット又はバ
イトの形式でデータをオン−チップソース/宛先ロジッ
クに供給するのが望ましい。しかしながら、特に受信デ
ータバスRXDATA及び送信データバスTXBUS
は、1バイト幅よりも1ビット幅のみでもよい。また、
受信及び送信データバスRXBUSとTXBUSは、複
数バイト幅のバスであってもよい。
【0044】データアダプタ90は、受信及び送信の両
データの「フロー制御」の機能を実行する。直列データ
は、受信端部がこのデータを受信できる容量を有してデ
ータ損失または低下を防止する時は、TAPコントロー
ラ4を(どちらの方向でも)単に通過するだけである。
受信端部がより多くのデータを受信する用意があること
の通信は、そのような情報を反対方向に送信することに
より実行される。これはフロー制御プロトコルを構成す
る。本実施形態におけるデータアダプタ90は、オン−
チップソース/宛先ロジックとの通信のために1方向直
列データの並列フォーマットへの変換を提供する。この
ように、フロー制御プロトコルはまた、データアダプタ
90とオン−チップソース/宛先ロジックとの間で必要
である。
【0045】このように、このフロー制御は2つの境
界、TAPコントローラ4とデータアダプタ90との間
の境界、及びデータアダプタ90とこのデータアダプタ
90がインタフェースするオン−チップソース/宛先ロ
ジックとの間の境界、を越えて実行される。TAPコン
トローラ4とデータアダプタ90との間のフロー制御を
提供するには、テストデータ入力信号TDIライン及び
テストデータ出力信号ライン上の1方向データが、図4
(a) に示されるような開始及び停止ビットでエンコード
される。ビットフロー制御プロトコルは、2つの開始ビ
ットS1及びS2、1つの停止ビットE1で信号を送る
ゼロ復帰方式(RTZ)である。開始ビットと停止ビッ
トとの間にはデータのバイトが含まれる。このフォーマ
ットの直列データは、TAPコントローラ4のテストデ
ータ入力信号TDIからライン28上の信号SCANI
Nまで通過してデータアダプタ90に入力される。デー
タアダプタ90の受信制御ロジック110は、直列デー
タ信号SCANINを受信する。受信制御信号が2つの
連続した直列ビットを開始ビットS1及びS2として認
識すると、受信シフトレジスタ114がライン126上
で制御されて、データバイトを内部で形成する次の連続
した8ビットを直列にロードする。
【0046】2つの連続した開始ビットS1及びS2に
応答して、受信制御ロジック110はまた、受信フロー
制御状態フリップフロップ120を設定するライン13
4上の信号STARTDATAを設定する。設定される
と、受信フロー制御状態フリップフロップ120は、順
次、ライン142上の信号RXSENDACKを設定
し、この信号により、送信制御ロジック112は、図4
(b) に示される形式でテストデータ出力信号TDOに肯
定応答信号を送る。この肯定応答信号は、開始肯定応答
ビットACKと停止ビットE1のみを含んで構成され
る。これらのビットは、ライン144上の信号の制御下
でライン150上の信号SERCONTとして送信シフ
トレジスタ118に並列に直接ロードされ、信号DIA
GSCANOUTとして、図4(b) の直列形式で送信シ
フトレジスタ118から出力される。肯定応答信号が送
られると、送信制御ロジック112は、ライン136上
に信号TXSENDACKを設定して、受信フロー制御
状態フリップフロップをリセットし、信号RXSEND
ACKをリセットする。
【0047】本実施形態で使用されるフロー制御プロト
コルによれば、信号SERCONTは、開始ビットS1
とS2及び停止ビットE1とを送信シフトレジスタ11
8内に直接ロードするのを許可する3ビット信号であ
る。TAPコントローラ4を介して出力され、オン−チ
ップソース/宛先ロジックによって示されるデータバイ
トが送信データバスTXDATA上に現れると、このデ
ータバイトは送信制御ロジック112の制御下で送信シ
フトレジスタ118内に並列にロードされ、送信制御ロ
ジック112は、図4(a) に示されるフォーマットの信
号を直列にシフトする前に、信号SERCONTを形成
する開始ビットS1、S2及び停止ビットE1を送信シ
フトレジスタ内の適宜なビット位置に直接ロードする。
肯定応答信号を送ると、送信制御ロジック112は単一
の開始ビットと停止ビットを送信シフトレジスタ118
内に直接ロードしてから、それらを全て直列にシフトす
る。
【0048】受信制御ロジック110が信号SCANI
Nの停止ビットE1を受信すると、データバイトは受信
シフトレジスタ114内にロードされ、受信制御ロジッ
ク110の制御下でデータバイトはバス130上を受信
シフトレジスタ114から受信バッファ116まで転送
される。データバイトが受信バッファ116内にロード
されると、このデータバイトは、ライン100上の信号
RXVALIDも設定する受信制御ロジック110の制
御下でバスRXDATA上に出力される。信号RXVA
LIDに応答して、オン−チップソース/宛先ロジック
はRXBUS上のデータバイトを受け入れ、この受信を
ライン102上の信号RXACKを設定することによっ
て示す。信号RXACKに応答して、受信制御ロジック
110は、信号RXVALIDをリセットし、受信シフ
トレジスタ114内に別のデータバイトがある場合は、
信号RAVALIDを再度設定する前にこれを受信バッ
ファ116に転送する。
【0049】受信バッファ116が好ましい実施形態に
おいて提供される。これは、データの受信をオーバーラ
ップする公知のトークンを2つの開始ビットが受信され
るとすぐに送信させ、また、連続したバイトを、各バイ
トの間にどんな隙間もなしに転送させることによって、
効果的なデータ転送速度を維持する。データバッファリ
ングもまた送信側に設けることができる。
【0050】オン−チップソース/宛先ロジックは、デ
ータバイトをTXDATAバス92上のデータアダプタ
90に並列に転送する。オン−チップソース/宛先ロジ
ックが、転送されるデータバイトを有している時は、ラ
イン96上の信号TXVALIDが設定される。信号T
XVALIDが設定されるのに応答して、送信制御ロジ
ック112が、ライン144を介して送信シフトレジス
タ118を制御してTXDATAバス上のデータバイト
を並列にロードする。更に、ライン150を使用して、
送信制御ロジック112は、適宜な開始ビットS1とS
2及び停止ビットE1を送信シフトレジスタ118内に
ロードする。そして、再びライン144を介した送信制
御ロジック112の制御下で、2つの開始ビットと1つ
の停止ビットを含むデータバイトが信号DIAGSCA
NOUTとして送信シフトレジスタ118から外に直列
にシフトされ、これはTAPコントローラ4を介して信
号TDOに接続される。バスTXDATA上のデータバ
イトがシフトレジスタ内にロードされると、送信制御ロ
ジック112は、ライン98上に信号TXACKを設定
してオン−チップソース/宛先ロジックへのデータバイ
トの受信の肯定応答をする。そして、オン−チップソー
ス/宛先ロジックは別のデータバイトを送信できる。デ
ータバッファリングが、必要に応じて送信シフトレジス
タ118と関連して提供される。
【0051】送信シフトレジスタ118が送信制御ロジ
ック112に制御されて、図4(a)に示される形式の直
列データを出力すると、送信制御ロジック112はま
た、ライン138上に信号TXSENDBYTEを設定
し、この信号は送信フロー制御状態フリップフロップ1
24を設定する。この信号に応答して、送信フロー制御
状態フリップフロップ124はライン140上に信号T
XWAITACKを設定する。信号TXWAITACK
が設定されると、データバイトが受信されたことをオン
−チップソース/宛先ロジックが肯定応答するのを送信
制御ロジック112は待つ。オン−チップソース/宛先
ロジックは送信データバイトをうまく受信すると、図4
(b) に示されるタイプの肯定応答信号をテストデータ入
力信号TDIに送る。ライン28上の信号SCANIN
のような肯定応答信号を受信すると、受信制御ロジック
110は、ライン132上に信号ACKRXを設定し
て、送信フロー制御状態フリップフロップ124をリセ
ットさせ、結果として信号TXWAITACKをリセッ
トさせる。そして、送信制御ロジック112は、オン−
チップソース/宛先ロジックからの次の並列データバイ
トの受信及び送信のための準備をする。
【0052】図5は、ホストメモリとターゲットメモリ
との間の接続を確立するのにどのようにデータアダプタ
90を使用するかを系統図形式で示す。集積回路2は、
相互の間をオフ−チップで通信し、また、上記信号を使
用してオン−チップで回路と通信する、TAPコントロ
ーラ4とデータアダプタ90とを含んで構成される。図
5において、上述の信号に相当する信号には同様の参照
符号を使用する。図5から明らかなように、集積回路2
はまた、メモリバスアダプタ160と、ターゲットCP
U162と、オン−チップメモリ164と、を含んで構
成される。集積回路2には、ターゲットCPU162及
びオン−チップメモリ164とインタフェースするメモ
リバス166が備えられる。メモリバス166はまた、
オフ−チップメモリ174に接続する。オフ−チップの
テストアクセスポート信号TCK、TMS、TDI、T
DO及びTRST*が、TAPコントローライニシャラ
イザ176に接続しており、このTAPコントローライ
ニシャライザ176は、それ自体別のデータアダプタ1
80からライン178上の直列データ入力信号SERI
Nを受信し、データアダプタ180へライン179上の
直列データ出力信号SEROUTを出力する。この別の
データアダプタ180は、ライン190、188及び1
86上の信号EXTRXDATA、EXTRXVALI
D及びEXTTXACKを、別のメモリバスアダプタ1
94に出力し、ライン184、182及び192上の信
号EXTTXDATA、EXTTXVALID及びEX
TRXACKをメモリバスアダプタ194から受信す
る。メモリバスアダプタ194は外部メモリバス198
に接続される。ホストCPU200は、外部メモリバス
198に接続され、別のオフ−チップメモリ202も外
部メモリバス198に接続される。
【0053】TAPコントローライニシャライザ176
は、テストモードか診断モードのいずれかの作動用のT
APコントローラ4を構成する。メモリバスアダプタ1
60,194は、バスRXDATA上の並列データをオ
ン−チップソース/宛先ロジックと通信するのにより適
宜なメッセージフォーマットに調整する。このため、メ
モリバスアダプタはメッセージコンバータであって、本
出願人による特許出願に開示されるタイプのメッセージ
コンバータである。メモリバスアダプタはまた、オン−
チップソース/宛先ソースのメッセージフォーマットを
バスTXDATAの送信用の並列データバイトに変換す
る。
【0054】図5の構成は種々の診断手順に使用でき
る。オン−チップ及びオフ−チップ直列リンクが集積回
路2とホストCPU200との間の種々の異なるタイプ
の診断データの通信を可能にする。ホストCPU200
は、オン−チップバスシステム166を使用してオン−
チップメモリ164またはオフ−チップメモリ174に
アクセスできるが、これにはターゲットCPU162を
必要としない。このためには、ホストCPUによりなさ
れたメモリアクセス要求が、オフ−チップメモリバスア
ダプタ194と、データアダプタ180と、TAPコン
トローライニシャライザ176と、オン−チップTAP
コントローラ4と、データアダプタ90と、メモリバス
アダプタ160と、を含んで構成されるインタフェース
回路を介して、ここに述べられる種々の変換を行って送
信できる。同様に、オン−チップメモリ164またはオ
フ−チップメモリ174から読み出されたデータは、オ
ン−チップバスシステム166とインタフェース回路と
を介してホストCPUに戻ることができる。逆に、ター
ゲットCPUが、ホストCPUに関連したオフ−チップ
メモリ202とアクセスできる。ホストCPU200に
関連したオフ−チップメモリ202から読み出されたデ
ータも、同様にインタフェース回路を介して戻ることが
できる。
【0055】また、ターゲットCPUが診断目的のため
に監視される。例えば、それ自体のメモリへのそのアク
セスがオン−チップ回路によって監視され、アクセスさ
れたメモリアドレスに関する情報がインタフェース回路
を使用してホストCPUに送信される。更に、ターゲッ
トCPUは、その状態を示す構成レジスタを含むか又は
アクセスできる。これらのレジスタの内容に関する情報
はオフ−チップでインタフェース回路を使用してホスト
CPUに送信される。逆に、特定状態情報がこれらのレ
ジスタ内にロードされてホストCPUの命令下でターゲ
ットCPUの状況に影響を与える。
【0056】このように、ここで述べられるインタフェ
ース回路は、ホストからターゲットへのまたターゲット
からホストへの(読み出し及び書き込み)メモリアクセ
ス要求、CPUレジスタの状態情報、メモリアクセス要
求に応答したホストメモリまたはターゲットメモリから
の読み出しデータ、CPUレジスタ内へロードするため
の状況データ及びターゲットCPUによりアクセスされ
るメモリアドレスに関する情報を含む診断データの通信
を可能にする。
【0057】このように、インタフェース回路は、以下
の診断上の機能を回路内に提供できる。リアルタイムの
診断手順の実行機能、即ち、ターゲットCPUがリアル
タイムで作動すると同時に、その作動に割り込まずに診
断手順を行う。特に、メモリバスの監視とターゲットメ
モリへのアクセスが、ターゲットCPUを必要とせずに
ホストCPUにより行える。
【0058】ホストCPUからターゲットメモリ及び構
成レジスタへのアクセス。ターゲットCPUからホスト
メモリへのアクセス。ホストプロセッサからCPUのブ
ーティング操作を実行する機能を含む、ターゲットCP
U及びサブシステムの制御。本実施形態では、テストデ
ータ入力信号TDIとテストデータ出力信号TDO上の
作動の診断モードにおけるテストアクセスポート内及び
外へシフトされる1方向直列データストリームは、メッ
セージ形式の情報である。このようなメッセージは、ホ
ストCPUまたはターゲットCPUによって開始され
る。デバッギング環境において、ホストCPUは、オン
−チップソース/宛先ロジックの割り込み又は非割り込
み診断を実行できる。或いは、診断モードにおいて、こ
のようなメッセージは、ターゲットCPUによって開始
できる。
【0059】図5のメモリバスアダプタ160は、チッ
プに入力されるメッセージを、オン−チップソース/宛
先ロジックによって使用するための制御情報、アドレス
及びデータに変換する。本実施形態では、各メッセージ
は複数のバイトで構成されるパケットである。前述のよ
うに、データアダプタ90は入力する直列データを並列
バイトに変換し、出力するバイトを直列データに変換す
る。メモリバスアダプタ160は、入力するメッセージ
をデコードして、オン−チップソース/宛先ロジックに
制御情報、アドレス情報及びデータ情報を供給する。同
様に、メモリバスアダプタ160は、オン−チップソー
ス/宛先ロジックからの制御情報、アドレス情報及びデ
ータ情報を、データアダプタに並列で送信されたメッセ
ージにエンコードする。
【0060】本実施形態において、開始される2つのタ
イプのメッセージと、応答として発生する2つのタイプ
のメッセージがある。開始される2つのタイプのメッセ
ージは、特定メモリ位置に特定データを書き込むための
メモリ書き込み要求「poke」と、特定メモリ位置か
らデータを読み出すためのメモリ読み出し要求「pee
k」とである。レスポンスとして発生する2つのタイプ
のメッセージは、メモリ読み出し要求に応答して読み出
しデータを戻す「peeked」メッセージと、後述の
「triggered」メッセージとである。各メッセ
ージの第1のバイトは、ヘッダバイトであり、4つのメ
ッセージの各々の構成は図6に示される。ヘッダバイト
は、パケットの性質を識別するパケット識別子を構成す
る。
【0061】第1の2ビットのヘッダバイトは、メッセ
ージのタイプ、即ち、メッセージが「poke」、「p
eek」、「peeked」又は「triggere
d」メッセージかどうか、を識別するタイプ識別子であ
る。以下の6ビットのヘッダバイトは、ヘッダバイトに
続き前記メッセージに関連するワード数を識別して、パ
ケットの長さを識別する長さ識別子として機能する。或
いは、以下に詳細に説明するように、これらの6ビット
は理由識別子として機能できる。図7は本実施形態によ
る4つのタイプのメッセージの各々の構成を示す。図7
(a) は「poke」ヘッダバイト00+WORDCOU
NTを含んで構成される「poke」メッセージを示
し、アドレスワードが続き、更に少なくとも1つのデー
タワードが続く。図7(b) は「peek」ヘッダバイト
01+WORDCOUNTを含んで構成される「pee
k」メッセージであり、アドレスワードが続く。図7
(C) は「peeked」ヘッダバイト10+WORDC
OUNTを含んで構成される「peeked」メッセー
ジであり、少なくとも1つのデータワードが続く。図7
(d) は「triggered」ヘッダバイト11+RE
ASONのみを含む「triggered」メッセージ
である。4つのタイプのメッセージの各々の操作は以下
に詳細に説明する。
【0062】上記のように、メモリバスアダプタ160
は、メッセージコンバータとして機能し、以下に説明さ
れる。図8は、本実施形態によるメッセージコンバータ
160のブロック図である。既に詳細に説明したよう
に、メッセージコンバータ160は、データアダプタ9
0からライン94上の受信データバスRXDATAの情
報バイトを受信し、ライン92上の送信データバスTX
DATAの情報バイトをデータアダプタ90に送信す
る。更に、上述のように、メッセージコンバータ160
は、データアダプタからのライン100及び98上の信
号RXVALID及びTXACKのそれぞれを受信し、
ライン102及び96上に信号RXACK及びTXVA
LIDのそれぞれをデータアダプタに発生する。また、
メッセージコンバータ160は、3つのメモリバスポー
ト、即ち、メモリスレーブバス220、メモリマスタバ
ス222及びメモリモニタバス226を介してオン−チ
ップソース/宛先ロジックとインタフェースする。メッ
セージコンバータ160はさらに、診断バス234を介
してオン−チップソース/宛先ロジックとインタフェー
スする。更に、メッセージコンバータ160は、ライン
236上のシステム信号SYSTEMを受信する。
【0063】メモリスレーブバス220、メモリマスタ
バス222、メモリモニタバス226及び診断バス23
4は、それぞれ1方向バスとして図8に示される。しか
しながら、各バスは、図8の矢印で示されるのとは反対
の方向の信号を含む。図8において使用される規則は、
バスの矢印方向が要求がなされる方向を反映することで
ある。図9は、特に各バスに含まれる信号を示す。
【0064】図9を参照すると、各バスは、複数のAD
DRESS信号350と、複数のWRITE_DATA
信号352と、複数のREAD_DATA信号354
と、1つのREQUEST信号356と、1つのGRA
NT信号358と、1つのVALID信号360と、を
含む。各バスは、図示されない関連する他の制御信号、
即ち、読み出し書き込み制御信号を有する。図9から明
らかなように、ADDRESS信号350とWRITE
_DATA信号352とREQUEST信号356と
は、全て1方向に伝達され、READ_DATA信号3
54とGRANT信号358とVALID信号360と
は、反対方向に伝達される。しかしながら、メモリモニ
タバス226において、READ_DATA信号354
とGRANT信号358もまた、ADDRESS信号3
50、WRITE_DATA信号352、REQUES
T信号356と同じ方向に伝達できることは言うまでも
ない。VALID信号360は、メモリモニタバス22
6には接続されない。
【0065】メモリマスタバス222は、オフ−チップ
ホストCPUによって駆動されてメモリアクセス要求を
ターゲットCPUメモリ領域につくり、また、診断機能
によっても駆動できる。メモリスレーブバス220は、
ターゲットCPUによって駆動されてオフ−チップメモ
リまたは診断機能にメモリアクセス要求をつくる。メモ
リモニタバス226は、メモリスレーブバス220と同
じオン−チップ信号に接続され、診断機能により使用さ
れてどのターゲットCPUがスレーブバスを使用するか
を確認(非割り込み)する固定通路バスである。診断バ
ス234は、メモリバスというよりはレジスタアドレス
バスであり、診断機能により発生する「trigger
ed」事象を伝達すると同時に、オン−チップ診断機能
からの読み出し及びオン−チップ診断機能への書き込み
を実行できる。診断バスはまた、診断機能からのメモリ
アクセス(メモリマスタバスを介したローカルオン−チ
ップ/オフ−チップメモリへのまたはデータアダプタを
介したリモートホストメモリへの)を開始するのに使用
される。
【0066】状態信号が、ターゲットCPUから診断機
能を介してメッセージコンバータに供給される。これら
の信号は、命令ポインタが有効である時を示す制御信号
を備えた命令ポインタ等のターゲットCPU進行情報を
含む。ホストCPUは、命令ポインタを監視してターゲ
ットCPUが何をしているかを判定する。状態信号はま
た、CPUの作動状態に関する付加的な情報を提供する
多面的な個別の制御信号を含む他のターゲットCPU状
態信号を含む。状態は、診断バスの「registe
r」読み出しによりアクセスされる。命令ポインタもま
た異なるレジスタアドレスからではあるが、「regi
ster」読み出しによりアクセスできる。
【0067】オン−チップソース/宛先ロジックのステ
ータスに関連する他の情報は、オン−チップレジスタに
関連する情報等のステータス信号として含まれるが、こ
のような情報は、一般的には診断目的のためのオン−チ
ップ機能のいくつかの抽出を含むレジスタから引き出さ
れるだけである。機能信号は任意の非割り込みオン−チ
ップ診断機能、例えば、診断情報及び制御の抽出を容易
にする任意のレジスタ、に接続できる。
【0068】メモリマスタバスは、オン−チップのアド
レスバスと、書き込みバスと、読み出しバスと、関連す
る制御信号とに接続される。メモリマスタバスは、オン
−チップメモリ164、オフ−チップメモリ174及び
構成レジスタ等のメモリバスを介してアクセス可能な任
意の他のリソースを含むターゲットメモリスペース内の
範囲に、ホストCPU及び診断機能がアクセスできるよ
うに使用される。
【0069】個別のバスポートにオン−チップソース/
宛先ロジックとの種々の接続点を設けるよりも、それら
の間を識別する適宜な制御信号を使用して、いくつかの
バスを組合せることができる。例えば、メモリバス書き
込みデータと読み出しデータとは、共通のメモリデータ
バスに組合される。メモリアドレスはメモリデータに組
合される。メモリスレーブバスはメモリマスタバスに組
合される。このような選択肢は、実行、領域及び他の要
素間の実行トレードオフを表す。
【0070】ライン236上のシステム信号は、システ
ムサービスに接続点を提供する。このようなシステムサ
ービスは、例えば、クロッキング、電源、リセット、テ
ストである。メッセージコンバータ160は、データア
ダプタによって直列ビットフォーマットから直列バイト
フォーマットに変換された連続した情報バイトを受信
し、ヘッダバイトを読み出してその内部に伝えられるメ
ッセージを決定する。このようにメッセージコンバータ
160は、入力するメッセージを解釈して必要な作動を
実行する。この必要な動作には、ホストに戻される情報
を選択すること、又は、メッセージコンバータに接続さ
れるバスのうちの適宜な1つを介してメモリアクセスを
開始してデータを読み出すか書き込むことが含まれる。
メッセージコンバータ160はまた、メッセージプロト
コルに従ってオン−チップバスから受信した並列データ
をオフ−チップ送信用のメッセージに編集する。これに
は、ヘッダバイトを並列データとアドレスバイトとに配
分して、入力するデータ、アドレス及び制御信号に応じ
てメッセージの性質を定義することが含まれる。図8の
メッセージコンバータ160の作動と図6及び7のメッ
セージプロトコルとを図10を参照して詳細に説明す
る。
【0071】図10は、本実施形態によるメッセージコ
ンバータ160を示す。メッセージコンバータ160
は、ヘッダレジスタ240と、アドレスレジスタ242
と、データレジスタ244と、減分制御246と、増分
制御248と、シフト制御250と、ステートマシン2
52と、バス選択及び指定ロジック254と、を含んで
構成される。メッセージコンバータ160には、全ての
制御信号を伝達するための内部制御バス258と、内部
情報バス256と、が備えられる。内部制御バス258
は、ステートマシン252に接続し、ステートマシン2
52への及びステートマシン252からのフロー制御信
号RXVALID、RXACK、TXVALID及びT
XACKを伝達する。内部制御バス258は更に、ライ
ン260上の減分制御信号を減分制御246に、ライン
262上の増分制御信号を増分制御248に、ライン2
64上のシフト制御信号をシフト制御250に、ライン
266上のヘッダ制御信号をヘッダレジスタ240に、
ライン268上のアドレス制御信号をアドレスレジスタ
242に、ライン270上のデータ制御信号をデータレ
ジスタ244に、また、ライン272上の選択及び指定
制御信号をバス選択及び指定ロジック254に伝達す
る。ヘッダレジスタ240は、減分制御246からライ
ン241上の制御信号を受信し、アドレスレジスタ24
2は、増分制御248からライン243上の制御信号を
受信し、また、データレジスタ244は、シフト制御2
50からライン245上の制御信号を受信する。情報バ
ス256は、受信データバイトRXDATAをヘッダレ
ジスタ240、アドレスレジスタ242、データレジス
タ244及びバス選択及び指定ロジック254に伝達す
る。また、情報バス256は、バス選択及び指定ロジッ
ク254、データレジスタ244、アドレスレジスタ2
42及びヘッダレジスタ240からの出力を送信データ
信号TXDATAに伝達する。バス選択及び指定ロジッ
ク254は、メモリスレーブバス220、メモリマスタ
バス222、メモリモニタバス226及び診断バス23
4の1つへの或いはこれらの1つからの情報バス256
上の情報を指定し、その情報は、本実施形態ではバイト
幅のものである。
【0072】図10の実施形態において、システム信号
236は、ヘッダレジスタ240と、アドレスレジスタ
242と、データレジスタ244と、ステートマシン2
52とをクロックするのに使用されるライン280上の
クロック信号を提供するだけである。メッセージコンバ
ータ160の作動を、予測される種々のメッセージタイ
プについて以下に説明する。
【0073】ホストCPUが「poke」を開始する
と、図7(a) に示される形式の直列メッセージが、集積
回路2 のテストアクセスポートで受信され、続いて、受
信データバスRXDATA上でデータアダプタ90によ
って並列の情報バイトの形式で出力される。受信データ
バスRXDATA上の各並列情報バイトを出力すると、
データアダプタ90は、ライン100上で信号RXVA
LIDを設定する。ライン100上の信号RXVALI
Dに応答して、メッセージコンバータ160のステート
マシン252は、受信データバスRXDATAの情報バ
イトをメッセージコンバータ160内にロードし、ライ
ン102上に信号RXACKを設定して情報バイトの受
信を肯定応答する。信号RXVALIDを設定してメッ
セージの第1の情報バイトを示すデータアダプタ90に
応答して、ステートマシン252は、ライン266を介
してヘッダレジスタ240を制御し、受信データバスR
XDATAの情報バイトを内部情報バス256を介して
ヘッダレジスタ240内にロードする。そして、ステー
トマシン252は、ヘッダレジスタ240内にロードさ
れたバイトのうちの少なくとも2つの重要なビットを検
索して、どのタイプのメッセージが入力するのかを決定
する。この場合、ステートマシン252は、受信したバ
イトの少なくとも2つの重要なビットを00として識別
し、「poke」メッセージに対応するとして入力メッ
セージを識別する。ホストCPUによって開始された
「poke」メッセージは、ホストCPUがターゲット
CPUメモリ領域内に特定アドレスで挿入しようとする
データを含む。ヘッダレジスタ240に記憶されたヘッ
ダバイトと関連するワードカウントは、メッセージ内の
データワード数のカウントである。ステートマシン25
2は、ライン268を介してアドレスレジスタ242を
制御して、受信データバスRXDATA上で受信される
次の4バイトを、情報バス256を介してアドレスレジ
スタ242内にロードする。この4バイトはアドレスワ
ードを形成する。アドレスワードがアドレスレジスタ2
42内にロードされると、受信データバスRXDATA
で受信される第1のデータワードを形成する次の4バイ
トが、制御ライン270を介してステートマシン252
の制御下でデータレジスタ244内にロードされる。そ
して、ステートマシン252は、ライン272を介して
バス選択及び指定ロジック254を制御してアドレスレ
ジスタ242とデータレジスタ244の内容をメモリマ
スタバス222に出力する。
【0074】アドレスレジスタとデータレジスタの内容
をメモリマスタバス222に出力すると、ステートマシ
ン252は、前記バスに関連する書き込み制御信号と、
メモリマスタバスに関連するライン356上の要求信号
とを設定する。アクセスされるターゲットCPUのメモ
リスペースに関連するメモリアービタは、要求されたメ
モリアクセスが進行できることを判定すると、メモリマ
スタバスに関連するライン358上の許可(GRAN
T)信号を宣言する。より高い優先順位の要求者(例え
ばCPU)が要求を出さずに前回アクセスを完了した場
合、メッセージコンバータ160は低優先順位を持って
もよい。要求及び許可の信号セットは、各データワード
転送毎に要求される。
【0075】メモリアクセス後、ヘッダレジスタ240
に含まれるワードカウントが1ではない場合(本実施形
態では、1はゼロのワードカウントを示す)、アドレス
レジスタ242は、制御ライン243を介して増分制御
248によって増分され、別のワード情報がデータレジ
スタ244内にロードされる。更に、レジスタ244へ
のデータワードのローディング後、アドレスレジスタ2
42内に記憶されたアドレス及びデータレジスタ244
内に記憶されたデータは、書き込み制御信号及び要求信
号が設定されるのとともにメモリマスタバス上に出力さ
れ、また、データレジスタ244内に含まれるデータワ
ードがアドレスレジスタ242内に含まれるアドレスに
書き込まれる。その肯定応答は、メモリマスタバス上に
許可信号を設定するメモリアービタによって確認され
る。この一連のアドレスレジスタ242の増分とデータ
レジスタ244内への4バイト情報のローディングは、
ヘッダレジスタ240に含まれるワードカウントが1と
同じ、即ち、データワードが残らない、状態になるまで
継続する。
【0076】ホストCPUが「peek」を開始する
と、図7(b) に示される形式の直列メッセージが集積回
路2のテストアクセスポートで受信され、続いて受信デ
ータバスRXDATA上のデータアダプタ90によって
並列情報バイト形式で出力される。信号RAVALID
を設定して第1の情報バイトを示すデータアダプタ90
に応答して、ステートマシン252はヘッダレジスタ2
40を制御してその内部に情報バイトをロードする。そ
して、ステートマシン252はその内部にロードされた
バイトのうち少なくとも2つの重要なビットを検索し
て、どのメッセージが入力するかを判定するが、この場
合、受信したバイトのうち少なくとも2つの重要なビッ
トを01として識別し、入力するメッセージを「pee
k」メッセージに対応するものとして識別する。ホスト
CPUによって開始される「peek」メッセージはタ
ーゲットCPUメモリ領域内にアドレスを含み、その内
容はホストCPUが検索する。
【0077】ステートマシン252が、その内部に含ま
れる第1の2ビットのヘッダバイトを01として識別す
ることにより、ヘッダレジスタ240内にロードされた
「peek」メッセージを識別すると、ステートマシン
252は、ヘッダバイトの第1の2ビットを「peek
ed」ヘッダ用の適宜なビット、即ち、10に対応する
ように変化させて、この変化させたヘッダバイトを送信
データバスに送信してヘッダレジスタ内に記憶されたワ
ードカウントをそのまま含むホストCPUに戻し、図7
(c)に示される形式の戻された「peeked」メッセ
ージのヘッダバイトを形成する。言い換えれば、「pe
ek」ヘッダバイトは「peeked」ヘッダバイトと
して、そのままのワードカウントと01から10に変化
した少なくとも2つの重要なビットとともに戻される。
受信データバスRXDATA上で受信された次の4バイ
ト情報がアドレスレジスタ242内にロードされてアド
レスワードを形成する。ステートマシン252は、ライ
ン272を介して選択及び指定ロジック254を制御
し、メモリマスタバスに関連する読み出し制御信号の設
定と、メモリマスタバスに関連する要求信号が設定され
るのと、を連係して、アドレスレジスタ242に含まれ
るアドレスワードをメモリマスタバス222上に出力す
る。
【0078】設定される要求信号に応答して、アクセス
されるターゲットCPUのメモリスペースに連絡するメ
モリアービタが、要求されたアクセスが進行できること
を判定すると、アービタはメモリマスタバスに関連する
許可信号を設定する。メモリマスタバス上のアドレス出
力に関連する実際のメモリ位置がアクセスされ、その内
部に記憶されたデータがメモリマスタバスの読み出しデ
ータバス上に出力されると、アービタはメモリマスタバ
スに関連する信号VALIDを設定してデータがホスト
CPUに返送される用意ができていることを示す。設定
される信号VALIDに応答して、ステートマシン25
2は、ライン272を介してバス選択及び指定制御ロジ
ックを制御してメモリマスタバスの読み出しデータバス
上のデータをデータレジスタ244内にロードする。デ
ータレジスタ244内にロードされたデータワードは、
内部情報バス256を介して送信データバスTXDAT
A上に一度に1バイトずつシフトアウトされて、ホスト
CPUに返送される。要求、許可及び有効の信号のセッ
トが転送される各データワード毎に必要である。
【0079】データレジスタ244内にロードされたデ
ータワードがホストCPUにシフトバックされた後、ス
テートマシン252はライン260を介して減分制御2
46を制御し、制御ライン241を介してヘッダレジス
タ240に含まれるワードカウントを1だけ減少させ
る。ワードカウントが1ではない場合、増分制御248
がライン262を介してステートマシン252によって
制御されて、制御ライン243を介してアドレスレジス
タ242に含まれるアドレスを増加し、このアドレスが
再びバス選択及び指定ロジック254によって設定され
た要求信号及び読み出し制御信号とともにメモリマスタ
バス222上に出力される。このように、ターゲットC
PUメモリ領域内の次の連続したメモリ位置が読み出さ
れ、その内容がメッセージコンバータ160のデータレ
ジスタ244内に書き込まれる。また、このデータワー
ドは1バイトずつ送信データバスTXDATA上でホス
トCPUにシフトアウトされ、ヘッダレジスタ内のワー
ドカウントが再び1だけ減少される。ヘッダレジスタ2
40に含まれるワードカウントが0と同じ、即ちデータ
ワードが残らない状態になるまで、このサイクルが繰り
返される。
【0080】ターゲットCPUは、「poke」又は
「peek」メッセージを開始してホストCPU200
のメモリスペースからデータを書き込むかまたは読み出
す。ターゲットCPU領域のメモリスレーブバス220
とその関連制御信号を監視し、読み出しまたは書き込み
制御信号に関連して、ターゲットCPUによるアドレス
バス上のアドレス出力がターゲットCPUではなくホス
トCPUのアドレス範囲内であることを識別するステー
トマシン252によって、ターゲットCPUによる「p
oke」メッセージまたは「peek」メッセージの開
始が認識される。複数ワードの「peek」メッセージ
及び「poke」メッセージを実行する上記のようなタ
ーゲットCPUにより開始される「poke」メッセー
ジ及び「peek」メッセージに対して、ターゲットC
PUは単一ワードの「peek」メッセージ及び「po
ke」メッセージのみを実行できる。
【0081】ターゲットCPUが「poke」メッセー
ジを開始すると、これは、メモリスレーブバスの書き込
みデータバスに関連する書き込み信号と、設定されるメ
モリスレーブバスに関連する要求信号とを識別するステ
ートマシン252によって認識される。また、ステート
マシン252は、メモリスレーブバスによって要求され
る書き込みデータと関連するアドレスがターゲットCP
U領域のメモリ範囲の外側であることを認識する。この
状況に応じて、ステートマシン252は、図6(a) に示
されるような予め記憶された「poke」ヘッダバイト
を制御ライン266を介してヘッダレジスタ240内に
直接ロードする。このような「poke」ヘッダバイト
は1つのデータワードを示すワードカウントを持つ。そ
して、メモリスレーブバスのアドレスデータバス上のア
ドレスワードはバス選択及び指定ロジック254を介し
て、ステートマシン252の制御下でアドレスレジスタ
242内にロードされ、メモリスレーブバスの書き込み
データバス上の書き込みデータも同様にデータアダプタ
160のデータレジスタ244内にロードされる。そし
て、ステートマシン252の制御下で、ヘッダレジスタ
240内の「poke」バイトは、送信データバスTX
DATA上を通ってホストCPUに出力され、アドレス
レジスタ242に含まれる4バイトアドレスとデータレ
ジスタ244に含まれる4バイトデータが続く。
【0082】同様に、要求信号とターゲットCPU領域
のアドレス範囲の外側のメモリスレーブバスのアドレス
バス上のアドレスとに関連して読み出し信号をメモリス
レーブバス上で識別するステートマシン252に応答し
て、ステートマシン252は、「peek」ヘッダバイ
トに相当する図6(b) に示されるヘッダバイトをヘッダ
レジスタ240内にロードする。この場合、ヘッダバイ
トは1つのワードカウントを含む、即ち、データワード
がないことを示す。同様に、上述のように、ステートマ
シン252はまた、データアダプタ160を制御してメ
モリスレーブバスのアドレスバス上のアドレスをアドレ
スレジスタ242内にロードする。そして、ヘッダレジ
スタ240に含まれるヘッダバイトは、送信データバス
TXDATA上に出力され、アドレスレジスタ242に
記憶された4つの連続したバイトが続く。
【0083】この段階で、メッセージコンバータ160
は、開始されたターゲット「peek」メッセージで終
了するが、ターゲットCPUはメモリスレーブバス22
0上の信号VALIDを受信していない。結果として、
ターゲットCPUは「stuck」(即ち、固定された
かまたは継続して待機中)であり、何もしていない(停
止または他の中断ではない)。しかしながら、メッセー
ジコンバータ160は「stuck」ではなく、その他
の活動(CPUが「stuck」なので開始されたター
ゲット「peek」メッセージまたは「poke」メッ
セージを受信しないが)を進行する位置にいる。
【0084】このように、メッセージコンバータがメモ
リアクセスメッセージをオフ−チップホストプロセッサ
に送信すると、後続のメッセージまたは要求を自由に処
理できる。ターゲットCPUにより開始された「pok
e」メッセージまたは「peek」メッセージに応答し
て、ホストCPUは「peeked」メッセージで応答
する。ホストCPUからの「peeked」メッセージ
の受信は、図6(c) の構成に対応するヘッダレジスタ内
のヘッダバイトを認識するステートマシン252によっ
て識別される。受信データバスRXDATAからの次の
4バイトの情報がデータレジスタ244内にシフトさ
れ、その内部にロードされたデータワードが、設定され
るメモリスレーブバスと連絡する信号VALIDと関連
して、ステートマシン252の制御下で、ターゲットC
PU領域のメモリスレーブバス220のデータバスに、
バス選択及び指定制御ロジック254によって転送され
るので、ターゲットCPUのメモリスペースと連絡する
メモリアービタに、「peek」要求によって要求され
たデータが利用可能であることを表示する。ターゲット
CPUは単一ワード「peek」を開始するだけなの
で、ホストCPUからの「peeked」メッセージは
単一データワードのみを含む。ターゲットCPUが信号
VALIDを受信すると、「stuck」ではなくな
る。
【0085】メモリスレーブバス220は、ターゲット
CPUによって使用されて、メッセージコンバータ16
0を介してホストCPUによってアクセスされるオン−
チップ診断機能にアクセスする。これは開始されたター
ゲット「peek」/「poke」に使用するのと同じ
バスであり、アドレス範囲は、これがオン−チップ診断
機能へのアクセスかどうか判定する。ターゲットCPU
によってメモリスレーブバス220上で開始される任意
の作動に応答して、ステートマシン252はライン27
2を介してバス選択及び指定ロジック254を制御しメ
モリスレーブバス220上の任意の情報または制御信号
を診断バス234に転送する。
【0086】図11を参照すると、図8及び図10のメ
ッセージコンバータ160と、オン−チップソース/宛
先ロジックまたはターゲット領域とホストCPUと、の
間の相互接続が概略的に示される。図5を参照して前述
したように、集積回路2は、TAPコントローラ4と、
データアダプタ90と、CPUレジスタ163を有する
ターゲットCPU162と、オン−チップメモリ164
と、を含んで構成される。加えて、図11の集積回路2
は、診断レジスタ301を有する診断機能回路300
と、メモリキャッシュ302と、外部メモリインタフェ
ースコントローラ304と、図10で詳細に説明したメ
ッセージコンバータ160と、を含んで構成される。図
11において、ホストCPU200がホスト通信アダプ
タ308を介して集積回路2のTAPコントローラ4と
インタフェースすることが示されている。本実施形態に
おいて、ホスト通信アダプタ308は、TAPコントロ
ーライニシャライザ176と、データアダプタ180
と、図5において説明したメモリバスアダプタ194
と、を含んで構成される。また、ホスト通信アダプタ3
08は、ホストCPU200からまたはホストCPU2
00へのメッセージを変換するための集積回路2に設け
られたメッセージコンバータ160と同等のメッセージ
コンバータを有する。更に、図11を参照すると、メッ
セージコンバータ160が診断バス234を介して診断
機能回路300と通信するのがわかる。診断機能回路3
00とターゲットCPU162とは、バス310を介し
て相互に通信する。メッセージコンバータ160のメモ
リモニタバス226とメモリスレーブバス220は、タ
ーゲットCPUとメモリキャッシュ302との間の共通
バス312と接続する。また、ターゲットCPUとメモ
リキャッシュ302とは、CPU命令−取出しバス31
4を介して相互接続する。メッセージコンバータ160
上のメモリマスタバス222は、オン−チップソース/
宛先ロジックのメモリバス166に順次接続するメモリ
キャッシュ302に接続する。図5を参照して前述した
ように、メモリバス166はオン−チップメモリ164
に接続する。また、メモリバス166は、外部メモリイ
ンタフェースコントローラ304と接続し、その外部メ
モリインターフェースコントローラ304は、オフ−チ
ップメモリ174とインタフェースするオフ−チップメ
モリバス316にオン−チップソース/宛先ロジックメ
モリバス166をインタフェースする。
【0087】図11の構成は、オン−チップソース/宛
先ロジックとホストCPUとの間でメッセージを送信す
ることによって種々の診断手順を実行するのに使用でき
る。診断バス234は、診断機能回路300の診断レジ
スタ301への又は診断レジスタ301からの読み出し
及び書き込みを可能にするとともに、トリガ事象を発生
させる。ターゲットCPUに関連する制御情報は、診断
機能回路300から読み出される。ターゲットCPUに
関連する命令ポインタと他の制御信号は、診断機能回路
300の診断レジスタ301に記憶される。命令ポイン
タは、診断レジスタ301の一つに連続して複写され、
診断バス234上の要求によってアクセスされる。ター
ゲットCPUの状態を検索するには、診断機能回路30
0の診断レジスタ301の一つを検索する必要がある。
診断レジスタ301は、例えば、STALL AT
NTERRUPT POINT、TRAP AT IN
TERRUPT POINT等の、ターゲットCPUの
種々の制御信号を記憶できる。これらの信号は特定のワ
イヤを介してCPUに伝達される。
【0088】前述のように、ホストCPUがメモリマス
タバス222を介してターゲットCPUメモリスペース
内のメモリ位置に書き込みができるのと同様の方法で、
ホストCPUは、診断バス234を介して診断機能回路
300内のレジスタに書き込みができる。診断機能回路
300のレジスタに書き込みをするホストCPUに応答
して、トリガされた事象が発生する。このトリガ事象
は、トリガ事象を識別する理由コードに関連する要求信
号を識別するステートマシン252によってメッセージ
コンバータ160内で検出される。要求信号に応答し
て、ステートマシン252は、トリガ事象に関連する理
由コードを、トリガヘッダバイトを識別する2ビット1
1とともに、ヘッダレジスタ240内にロードする。そ
して、ヘッダレジスタ240に記憶されたトリガヘッダ
バイトが送信データバスTXDATA上をターゲットC
PUに出力される。
【0089】上記のように、ターゲットCPU自体が、
メモリモニタバス226と診断バス234とを介して診
断機能回路300にアクセスできる。同様に、ターゲッ
トCPUが診断機能回路に書き込みをすると、この書き
込みに応答してトリガ事象が発生して、ステートマシン
252がヘッダレジスタ240に含まれるトリガヘッダ
バイトを出力してターゲットCPUに戻す。ステートマ
シン252は、診断バス234上の書き込みがターゲッ
トCPUによって行われたかまたはホストCPUによっ
て行われたかを記憶し、トリガ事象を正しい宛先に返送
する。
【0090】図11に示された環境で実行される本実施
形態によるメッセージコンバータは、テストアクセスポ
ートからのブート、ホットプラグ挿入及びホストとター
ゲットの同期化等の種々の高レベルの診断特徴を維持で
きる。このように、本実施形態によれば、集積回路に挿
入され、限定されたピンカウントを介してホストCPU
とオン−チップソース/宛先ロジックとの間の通信を提
供するメッセージコンバータが設けられる。このコンバ
ータは、種々のオン−チップリソースへのアクセスを有
する。これらのリソースのうちのいくつかは単に監視さ
れるだけであり、他は制御されるかまたは監視及び制御
される。任意のリソースの監視は非割り込みであり、チ
ップ機能の実行または待機に何の影響も与えない。これ
は診断目的には理想的である。メッセージコンバータ
は、受信メッセージの解釈と、送信メッセージの編集
と、オン−チップソース/宛先ロジックへのまたはオン
−チップソース/宛先ロジックからの情報の選択または
指示との機能を実行する。メッセージコンバータは、オ
ン−チップ機能のいずれからも独立して作動するので、
何らかの割り込み作動の実行が指示されるまで或いは指
示されなければ非割り込みである。
【0091】図11を参照すると、その構成は、メモリ
キャッシュ302を取り除き、共通バス312とCPU
命令取出しバス314とをメモリバス166に直接接続
することによって応用されてもよい。更に、この構成
は、付加的なマスタまたはメモリバス166に接続され
たオン−チップの自律機能を有するようにも応用でき
る。さらにまた、ターゲットCPU162は取り除くこ
とができ、メモリスレーブバス220とメモリマスタバ
ス222とメモリモニタバス226とをメモリバス16
6に直接接続できる。
【0092】図12に示される本発明の実施の形態によ
れば、診断機能回路300はブレークポイントレンジユ
ニット400を有し、1対以上の診断レジスタが1対以
上の下側ブレークポイントレジスタ及び上側ブレークポ
イントレジスタとして使用される。各下側ブレークポイ
ントレジスタと上側ブレークポイントレジスタは符号4
02、404で示される。ターゲットCPU162の命
令ポインタは、ターゲットCPUの命令ポインタ(Ip
tr)レジスタ406内に保持され、バス310を介し
てブレークポイントレンジユニット400に供給され
る。命令ポインタは、CPUが中断されず、或いは逸脱
しない場合に、CPUが次に実行することが予測される
命令へのポインタである。CPUが逸脱した場合、命令
ポインタが有効な時を表示する制御信号とともに命令ポ
インタがバス310上を供給されるのは明らかである。
【0093】上記の制御信号、即ち、STALL AT
INTERRUPT POINT、TRAP AT
INTERRUPT POINT、に加えて、新しい制
御信号TRAP AT NEXT INTRUCTIO
Nがブレークポイントレンジユニット400により発生
する。実行回路411が制御信号TRAP AT NE
XT INTRUCTION及びSTALL AT
NTERRUPT POINTに応答して、ターゲット
CPU162の通常作動を中断させる。信号TRAP
AT NEXT INSTRUCTIONが宣言され
て、ターゲットCPUにトラップを取らせる、即ち、C
PUが通常実行する次の命令の代わりに予め定義された
一連のトラップ命令を取出して実行させる。これらのト
ラップ命令は、CPUの作動を検査するために診断でき
る一定のタスクをCPUに実行させるように選択され
る。このために、CPUの実行回路411の実行制御ロ
ジック454は、バス456上のアドレスとともにライ
ン401上の制御信号をCPU162の命令取出しユニ
ット410に送る。命令取出しユニット410及びCP
Uのトラップ機構の正常特性により、命令が命令バス4
09上に発生する。信号STALL AT INTER
RUPT POINTが宣言されて、診断手順が行われ
ている間は、CPUが別のどんな命令も実行することを
防止する。
【0094】ブレークポイントレンジユニットの主要な
機能は、上記のようにトラップを生じさせるかまたはC
PUを停止させることであるが、診断コントローラもま
た他の相互作用が可能である。ブレークポイントアドレ
スの検出に応答して可能な他の作動は、CPUを必要と
せずに或いはCPUを妨害せずにTAPコントローラを
介して「triggered」メッセージをオフ−チッ
プで送信し、外部接続部を介して信号「trigger
−out」を送信し、或いは、ブレークポイントされた
命令のn番目の実行が上記可能な応答の1つを生じるよ
うカウンタを減少させる、ことである。ここで、nは応
答をトリガするのに必要なブレークポイント命令の所望
の数である。
【0095】TRAP AT NEXT INSTRU
CTIONが、CPUが次の命令を実際に実行しようと
する場合にのみ、CPUに次の命令の実行の代わりにト
ラップを取るかまたは停止するように合図することは言
うまでもない。CPUが中断するか、(何らかの他の原
因でトラップを取るか、またはプログラム飛越しをとる
と、次の命令が実行されないのでブレークポイントトラ
ップがとられない。
【0096】図13はブレークポイントレンジユニット
の構成部品をより詳細に示す。比較回路412と等しく
比較回路413より低い上側ブレークポイントレジスタ
402及び比較回路414より大きく比較回路415と
等しい下側ブレークポイント404が接続される。比較
回路は全てバス310上の命令ポインタを受信する。ま
た、各比較回路412、413、414、415は、接
続された上側または下側ブレークポイントレジスタ40
2、404からアドレスライン438、440上の各ア
ドレスを受信する。上側及び下側ブレークポイントレジ
スタに保持されるアドレスは、ここではブレークポイン
トアドレスと考えられる。論理回路416はライン43
1、432、434、436上の比較回路412、41
3、414、415からの出力と、バス310上の命令
ポインタを受信し、命令ポインタが有効な時期を決定し
て、比較回路412、415と等しいブレークポイント
レジスタのうちの1つが、命令ポインタと接続されたブ
レークポイントレジスタ内に記憶されたブレークポイン
トアドレスとの間のマッチを表示すると、或いは、比較
回路413より低いブレークポイントレジスタ及び比較
回路414より大きいブレークポイントレジスタの両方
が、命令ポインタと関連するブレークポイントアドレス
レンジとの間のマッチを表示すると、信号TRAP
NEXT INSTRUCTIONまたは信号STA
LL AT INTERRUPT POINTのどちらか
を宣言する。
【0097】論理回路416はまた、ライン442を介
して、信号TRAP AT NEXT INSTRUC
TION及びSTALL AT INTERRUPT
POINTが前回ブレークポイントから戻った後すぐに
宣言されることを防止するステートビットを記憶するス
テートビットストア418に接続される。ステートビッ
トは、次の命令が何らかの前回ブレークポイント作動に
続く復帰または再開であることをブレークポイントユニ
ット400に伝達するライン420上のCPUからの信
号によって設定される。
【0098】ブレークポイントレンジユニット400に
は、論理回路416が信号TRAP AT NEXT
NTRUCTIONまたはSTALL AT INTE
RRRUPT POINTのどちらを宣言するかを決定
する、ブレークポイントレンジユニット固有のレジスタ
内のビット等の構成手段が設けられる。図13の実施の
形態では、構成手段の構成ビットストア450は論理回
路416にライン452上の信号を供給して、どの制御
信号が宣言されるかを決定する。構成ビットストアは診
断バス234を介してロードされる。
【0099】ブレークポイントレンジユニット400は
また、反転ビットストア430を有し、そのビットは、
設定されると、比較作動の意味を反転して命令ポインタ
が特定レンジの内側よりも外側にある時にマッチが生じ
るようにできる。反転ビットストア430の状態はライ
ン444を介して論理回路416にリレーされ、反転ビ
ットストア430内に記憶された値に応じて、論理回路
416が通常比較または反転比較のいずれかを作動す
る。反転ビットはCPUからのライン432上の制御信
号SETINVERSEによって設定される。反転ビッ
トが設定されると、CPUが特定レンジの内側よりも外
側の命令を実行しようとする場合にTRAP AT
EXT INSTRUCTION信号またはSTALL
AT INTERRUPT POINT信号のいずれ
かが設定される。或いは、反転ビットストア430は診
断バス234を介してロード可能なレジスタビットでも
よい。
【0100】ブレークポイントアドレスは、上側ブレー
クポイントレジスタ402及び下側ブレークポイントレ
ジスタ404内に診断バス234を介してロードされ
る。これらは、代わりにメモリバス312によってロー
ドされてもよいし、或いは、これを実行するための回路
接続はここでは示されていないが、診断目的のための他
のインタフェースを介してロードされてもよい。
【0101】ブレークポイントレンジユニット400は
以下のように作動する。CPUからの命令ポインタは比
較回路412、413、414、415内の各ブレーク
ポイントアドレスと比較される。マッチが生じると、命
令ポインタが有効であって、状態ビットが設定されてい
ないとして、信号TRAP AT NEXT INST
RUCTIONまたはSTALL AT INTERR
UPT POINTのうちの1つが、CPUが通常実行
するはずの次の命令を実行するのを防止するのに十分な
短い時間でライン407または408上で宣言される。
反転ビットが設定されないと、命令ポインタが上側ブレ
ークポイントレジスタ内の値より小さい場合及び下側ブ
レークポイントレジスタ内の値と同じかまたは大きい場
合にマッチが生じる。反転ビットが設定されると、命令
ポインタが下側ブレークポイントレジスタ内の値より小
さい場合または上側ブレークポイントレジスタ内の値と
同じかまたは大きい場合にマッチが生じる。上記実施の
形態のレンジユニットはこのように4つの比較動作を実
施できるが、3つの同時比較動作のみの結果が反転ビッ
トが設定されたかどうかに応じて使用される。反転ビッ
トが設定されない場合、比較回路413、414、41
5からのライン423、434、436上の信号がそれ
ぞれ論理回路416によって入力される。反転ビットが
設定された場合、比較回路412、413、414から
のライン431、434、436上の信号がそれぞれ論
理回路416によって入力され、ライン434、436
上の信号値が反転される。実行回路411の実行制御ロ
ジック454は、宣言された信号TRAP AT NE
XT INSTRUCTIONまたはSTALL AT
INTERRUPT POINTのうちの1つにCPU
が正しく応答できるようにする。ステートビット418
は、一方ではRETURN FROM TRAPに続く
命令のための、他方では通常のCPU作動の再開のため
のブレークポイント機能を禁止する。これは、CPUが
ブレークポイントによって要求される特定作動を終了し
た後に毎回ブレークポイント作動をとり続ける無限ルー
プを防止するのに重要である。
【0102】多条ブレークポインティングを可能にする
ステートビット418の代わりにより洗練された状態機
構を有することができる。即ち、ステートビットは同一
ブレークポイントでのRETURN FROM TRA
Pの再トラッピングを防止するが、ブレークポイント機
構を他のブレークポイントアドレス用に作動させるよう
に設定できる。
【0103】上記のように、ブレークポイントレンジユ
ニットはカウンタを有して、ブレークポイントされた命
令が一定時間実行された後に、ブレークポイント作動が
生じるようにする。この場合に特に重要な点は、中断が
完了した時に再開されるCPUの実行の間のある中間点
で命令を中断させるCPUの実行である。これを達成す
るために、カウンタは命令の開始ではなく命令の完了を
カウントする必要がある。このようなカウンタは図13
に符号422で示されており、バス310上の命令ポイ
ンタを受信し、適宜なカウントに到達した時に論理回路
416に教えるように接続される。
【0104】上記実施の形態において、命令ポインタは
ブレークポイントレンジユニットに直接供給される。或
いは、命令は実行のためにメモリから取出される必要が
あるので、命令取出しバス314が監視されてもよい。
この変更例は、単純な命令取出しスキーマが使用される
状況において実行可能である。ブレークポイント命令が
次の命令の実行前に生じることが重要である場合に、命
令取出しが命令実行よりどの程度進んでいるかの情報が
要求されるのは言うまでもない。
【0105】ここでのブレークポイントレンジユニット
は、ブレークポイントマッチが生じるまでは非割込み作
動ができる。即ち、CPUのまたは他のオン−チップ機
能の実行を妨害せず或いは実行に影響を与えずに、ブレ
ークポイントレジスタをロードでき、命令ポインタを継
続して監視できる。また、ブレークポイントレンジユニ
ットは、自立性ユニットなので、CPUに何らの変更も
必要とせずに、例えばソフトウエア診断特性を必要とし
ない場合の製造変更のために、チップから取り外すこと
ができる。この結果、CPU内の実行制御ロジック45
4は単に冗長である。
【0106】図12及び図13を参照して述べた実施の
形態において、1対のブレークポイントレジスタが示さ
れる。何対のブレークポイントレジスタが設けられても
よく、また、ブレークポイントされる命令のレンジの下
側及び上側境界のアドレス値をロードされてもよい。ブ
レークポイントレジスタの各対は、図13に示されるよ
うにこれと接続した4つの比較回路を有する。
【0107】別の実施の形態において、ブレークポイン
トレンジユニットはオン−チップの回路の別のブロック
として設けられるのではなくCPU内に埋め込まれる。
このように埋め込まれたブレークポイントレンジユニッ
トは、図12及び図13に関して上述された接続部と等
しいCPUとの内部接続部を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による接続点を有するテストアクセ
スポートコントローラを備えた集積回路を示す。
【図2】図1のテストアクセスポートコントローラを示
す。
【図3】図2のテストアクセスポートコントローラに接
続するための本実施形態によるデータアダプタを示す。
【図4】診断モードにおける図2のテストアクセスポー
トコントローラを介してオフ−チップ通信されたデータ
のデータフォーマットを示す。
【図5】図3のデータアダプタの実行を階層形状ブロッ
ク図で示す。
【図6】本実施形態によるメッセージのヘッダバイトの
フォーマットを示す。
【図7】本実施形態によるメッセージのフォーマットを
示す。
【図8】本実施形態によるメッセージコンバータを概略
的に示す。
【図9】本実施形態におけるメッセージコンバータに接
続されるバスのフォーマットを示す。
【図10】本実施形態のメッセージコンバータの実行を
示す。
【図11】本実施形態のメッセージコンバータの実行を
階層形状ブロック図で示す。
【図12】ブレークポイントレンジユニットのCPUへ
の使用を示すブロック図を示す。
【図13】ブレークポイントレンジユニットのブロック
図を示す。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリから命令を取出して実行する取出
    し及び実行回路と、次に実行される命令のメモリ内のア
    ドレスを保持するアドレスレジスタと、を含んで構成さ
    れるオン−チップCPUと、 CPUを前記メモリにアクセスさせるためのCPUに接
    続されたバスと、 下側及び上側ブレークポイントアドレスをそれぞれ保持
    し、その間でCPUの通常作動が診断目的のために中断
    される第1及び第2ブレークポイントレジスタを有し、
    更に、アドレスレジスタの内容と下側及び上側ブレーク
    ポイントアドレスのそれぞれの内容とを比較して、アド
    レスレジスタに保持されたアドレスが下側ブレークポイ
    ントアドレスに等しいかまたは下側ブレークポイントア
    ドレスと上側ブレークポイントアドレスとの間にある時
    にブレークポイント信号を出力するように作動する比較
    ロジックを有するブレークポイントレンジユニットと、 ブレークポイント信号を受信するように接続され、ブレ
    ークポイント信号を受信した時にCPUの通常作動を中
    断するように配置されたオン−チップ制御ロジックと、
    を含んで構成される単一チップ集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記比較ロジックは、アドレスレジスタ
    内に保持されたアドレスが上側ブレークポイントアドレ
    スより低いか、下側ブレークポイントアドレスと等しい
    か、また、下側ブレークポイントアドレスより大きいか
    を比較する、比較回路を含んで構成される請求項1記載
    の単一チップ集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記オン−チップ制御ロジックは、ブレ
    ークポイント信号に応答して、CPUが通常に実行する
    はずの次の命令の代わりに、一連の命令をCPUに取り
    出させて実行させるように作動する請求項1または2記
    載の単一チップ集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記オン−チップ制御ロジックは、ブレ
    ークポイント信号に応答して、ブレークポイント信号を
    発生させるアドレスにおける命令及びブレークポイント
    レンジ内のメモリの後続の各アドレスにおける命令につ
    いて診断手順が行われている間にCPUが何らかの別の
    命令を実行することを防止する請求項1または2記載の
    単一チップ集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレークポイントレンジユニット
    が、中断した後のCPUの通常作動の再開についての次
    の命令のためのブレークポイント信号の発生を禁止する
    回路を含んで構成される請求項1から4のいずれか1つ
    に記載の単一チップ集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレークポイントレンジユニット
    は、複数のブレークポイントレンジを表示する上側及び
    下側ブレークポイントアドレスをそれぞれ保持する1組
    のブレークポイントレジスタを有する請求項1から5の
    いずれか1つに記載の単一チップ集積回路装置
  7. 【請求項7】 前記オン−チップCPUが複数の異なる
    手順を実行するための命令を取出して実行でき、ブレー
    クポイント信号の発生の禁止は、これらの手順のうち他
    の手順ではなく、CPUの通常作動を中断させるいずれ
    か1つの手順に関してのみ作動する請求項5または6記
    載の単一チップ集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記ブレークポイントレンジユニットの
    ブレークポイントレジスタが、オン−チップCPU用の
    1組のレジスタ部分を形成する請求項1から7のいずれ
    か1つに記載の単一チップ集積回路装置
  9. 【請求項9】 前記ブレークポイントレンジユニットは
    オン−チップCPUとは独立して作動でき、アドレス通
    信パスを介してオン−チップCPUのレジスタの内容を
    受信してブレークポイント信号パスにそってブレークポ
    イント信号を発生するように接続される請求項1から7
    のいずれか1つに記載の単一チップ集積回路装置。
  10. 【請求項10】 通信パスを介してブレークポイントレ
    ンジユニットに接続され、オン−チップCPUを必要と
    せずにブレークポイントレンジユニットに下側及び上側
    ブレークポイントアドレスをロードさせるメッセージコ
    ンバータを含んで構成される請求項9記載の単一チップ
    集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記ブレークポイントレンジユニット
    は、定義されたレンジの外側のブレークポイント信号を
    発生して、アドレスレジスタ内に保持されたアドレスが
    下側ブレークポイントアドレスより低いか、上側ブレー
    クポイントアドレスと等しいかまたは大きい時にブレー
    クポイント信号を出力する反転状態指示器を設定する手
    段を含んで構成される請求項1から10のいずれか1つ
    に記載の単一チップ集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記比較ロジックが更に、アドレスレ
    ジスタ内に保持されたアドレスが上側ブレークポイント
    アドレスと等しいかを比較する比較回路を含んで構成さ
    れる請求項11記載の単一チップ集積回路装置。
  13. 【請求項13】 CPUによって実行される命令アドレ
    スが監視されるとともに、CPUの通常作動が診断目的
    のために中断されるアドレスレンジを定義する下側及び
    上側ブレークポイントアドレスとそれぞれ比較され、監
    視アドレスが下側ブレークポイントアドレスと等しい
    か、または、下側ブレークポイントアドレスと上側ブレ
    ークポイントアドレスとの間である場合にブレークポイ
    ント信号が出力され、CPUによるブレークポイント信
    号の受信によりCPUの通常作動が中断することを特徴
    とする、特に診断手順を実行できる、オン−チップCP
    Uの通常作動を中断する方法。
  14. 【請求項14】 前記ブレークポイント信号が、CPU
    に、CPUが通常実行するはずの次の命令のかわりに一
    連の命令を取出して実行させる請求項13記載のオン−
    チップCPUの通常作動を中断する方法。
  15. 【請求項15】 前記ブレークポイント信号が、ブレー
    クポイント信号を発生させるアドレスにおける命令及び
    ブレークポイントレンジ内のメモリの後続の各アドレス
    における命令について診断手順が行われている間にCP
    Uが何らかの別の命令を実行することを防止する請求項
    13記載のオン−チップCPUの通常作動を中断する方
    法。
  16. 【請求項16】 前記ブレークポイントレンジユニット
    が、中断した後のCPUの通常作動の再開についての次
    の命令のためのブレークポイント信号の発生を禁止する
    回路を含んで構成される請求項13から15のいずれか
    1つに記載のオン−チップCPUの通常作動を中断する
    方法。
  17. 【請求項17】 前記オン−チップCPUが複数の異な
    る手順を実行するための命令を取出して実行でき、ブレ
    ークポイント信号の発生の禁止は、これらの手順のうち
    他の手順ではなく、CPUの通常作動を中断させるいず
    れか1つの手順に関してのみ作動する13から16のい
    ずれか1つに記載のオン−チップCPUの通常作動を中
    断する方法。
  18. 【請求項18】 前記ブレークポイントレンジユニット
    は、定義されたレンジの外側のブレークポイント信号を
    発生して、アドレスレジスタ内に保持されたアドレスが
    下側ブレークポイントアドレスより低いか、上側ブレー
    クポイントアドレスと等しいかまたは大きい時にブレー
    クポイント信号を出力する反転状態指示器を設定する請
    求項13から17のいずれか1つに記載のオン−チップ
    CPUの通常作動を中断する方法。
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