JPH10221573A - 光ファイバと受光素子との結合構造 - Google Patents
光ファイバと受光素子との結合構造Info
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- JPH10221573A JPH10221573A JP2667097A JP2667097A JPH10221573A JP H10221573 A JPH10221573 A JP H10221573A JP 2667097 A JP2667097 A JP 2667097A JP 2667097 A JP2667097 A JP 2667097A JP H10221573 A JPH10221573 A JP H10221573A
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- Japan
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- light receiving
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Abstract
(57)【要約】
【課題】光ファイバと受光素子との光学的な結合構造に
ついて、プラスチック光ファイバのように大きなコア径
を持つ光ファイバの場合でも結合損失を小さくできるよ
うにし、また構造の簡易化を図る。 【解決手段】高反射性の反射面3で囲まれた導光路2を
有する導光体1を光ファイバ4と受光素子5との間に介
在させ、光ファイバから射出する信号光をこの導光体に
て受光素子の受光面まで導光することで光ファイバと受
光素子との光学的結合をなすようにしている。
ついて、プラスチック光ファイバのように大きなコア径
を持つ光ファイバの場合でも結合損失を小さくできるよ
うにし、また構造の簡易化を図る。 【解決手段】高反射性の反射面3で囲まれた導光路2を
有する導光体1を光ファイバ4と受光素子5との間に介
在させ、光ファイバから射出する信号光をこの導光体に
て受光素子の受光面まで導光することで光ファイバと受
光素子との光学的結合をなすようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバと受光
素子との光学的な結合構造に関する。
素子との光学的な結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光通信システムは、
光ファイバによる信号光伝送路の一端側に送信系を備
え、また他端側に受信系を備えている。送信系は、例え
ばLEDや半導体レーザなどの発光源を備えており、こ
の発光源を制御して発光させた信号光を光ファイバに入
射させる。一方受信系は、例えばフォトダイオードなど
の受光素子を備えており、光ファイバで伝送されてその
射出端より射出した信号光をこの受光素子が受光して電
気信号に変換するなどする。
光ファイバによる信号光伝送路の一端側に送信系を備
え、また他端側に受信系を備えている。送信系は、例え
ばLEDや半導体レーザなどの発光源を備えており、こ
の発光源を制御して発光させた信号光を光ファイバに入
射させる。一方受信系は、例えばフォトダイオードなど
の受光素子を備えており、光ファイバで伝送されてその
射出端より射出した信号光をこの受光素子が受光して電
気信号に変換するなどする。
【0003】このような光通信システムにおける通信性
能は信号光の伝送効率に大きく影響される。そして信号
光の伝送効率は、光ファイバ自体の伝送効率の影響を受
けることは勿論として、発光源からの信号光の光ファイ
バへの入射効率や光ファイバから射出した信号光の受光
素子への入射効率にも大きく影響される。
能は信号光の伝送効率に大きく影響される。そして信号
光の伝送効率は、光ファイバ自体の伝送効率の影響を受
けることは勿論として、発光源からの信号光の光ファイ
バへの入射効率や光ファイバから射出した信号光の受光
素子への入射効率にも大きく影響される。
【0004】従来の光通信システムにおける受信系は、
図4に模式化して示すような構造を有している。図に見
られるように、光ファイバFの射出端と受光素子Dの間
にレンズLが設けられている。そして光ファイバFのコ
アFcの射出端からある放射角をもって射出した信号光
はレンズLにより集光されて受光素子Dの受光面に入射
する。
図4に模式化して示すような構造を有している。図に見
られるように、光ファイバFの射出端と受光素子Dの間
にレンズLが設けられている。そして光ファイバFのコ
アFcの射出端からある放射角をもって射出した信号光
はレンズLにより集光されて受光素子Dの受光面に入射
する。
【0005】このような送信系における光ファイバと受
光素子との光学的な結合構造は、コアがマイクロメータ
ーオーダーの太さである石英ファイバー用として広く用
いられているものであり、石英ファイバーについてはそ
れなりの性能を実現している。しかし結合にレンズが介
在することから、このレンズの界面反射の影響により結
合損失が50%程度にも達し、結合効率が低いという欠
点がある。そしてレンズの介在による結合効率低下の問
題は、光ファイバとしてミリメートルオーダーのコア径
が一般的であるプラスチック光ファイバを用いる場合
に、さらに悪化する。すなわち一般的な受光素子の受光
径は100μm程度である。このため、これよりコア径
の細い光ファイバの場合であれば問題ないが、例えば0.
5 mmのコア径を持つプラスチック光ファイバの場合に
は、光源サイズより小さなサイズに集光できないという
レンズの特性からして、ファイバから射出した信号光を
受光素子の受光径の範囲内に集光することができないこ
から、結合効率が大幅に悪化する。
光素子との光学的な結合構造は、コアがマイクロメータ
ーオーダーの太さである石英ファイバー用として広く用
いられているものであり、石英ファイバーについてはそ
れなりの性能を実現している。しかし結合にレンズが介
在することから、このレンズの界面反射の影響により結
合損失が50%程度にも達し、結合効率が低いという欠
点がある。そしてレンズの介在による結合効率低下の問
題は、光ファイバとしてミリメートルオーダーのコア径
が一般的であるプラスチック光ファイバを用いる場合
に、さらに悪化する。すなわち一般的な受光素子の受光
径は100μm程度である。このため、これよりコア径
の細い光ファイバの場合であれば問題ないが、例えば0.
5 mmのコア径を持つプラスチック光ファイバの場合に
は、光源サイズより小さなサイズに集光できないという
レンズの特性からして、ファイバから射出した信号光を
受光素子の受光径の範囲内に集光することができないこ
から、結合効率が大幅に悪化する。
【0006】またレンズを用いる結合構造には、レンズ
の光学的原理から、光ファイバの射出端とレンズ及び受
光素子の受光面との関係を高精度に設定する必要があ
り、そのために結合用モジュールの構造が複雑になって
高コストになるという問題もある。このことは光通信シ
ステムの汎用性を高める上で大きなネックとなる。
の光学的原理から、光ファイバの射出端とレンズ及び受
光素子の受光面との関係を高精度に設定する必要があ
り、そのために結合用モジュールの構造が複雑になって
高コストになるという問題もある。このことは光通信シ
ステムの汎用性を高める上で大きなネックとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情を背
景になされたのが本発明で、光ファイバと受光素子との
光学的な結合構造について、プラスチック光ファイバの
ように大きなコア径を持つ光ファイバの場合でも結合損
失を小さくできるようにすることを目的とし、またより
簡易化を図ることを目的としている。
景になされたのが本発明で、光ファイバと受光素子との
光学的な結合構造について、プラスチック光ファイバの
ように大きなコア径を持つ光ファイバの場合でも結合損
失を小さくできるようにすることを目的とし、またより
簡易化を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、高反射性の反射面で囲まれた導光路を有す
る導光体を光ファイバと受光素子との間に介在させ、光
ファイバから射出する信号光をこの導光体にて受光素子
の受光面まで導光することで光ファイバと受光素子との
光学的結合をなすようにしている。
本発明では、高反射性の反射面で囲まれた導光路を有す
る導光体を光ファイバと受光素子との間に介在させ、光
ファイバから射出する信号光をこの導光体にて受光素子
の受光面まで導光することで光ファイバと受光素子との
光学的結合をなすようにしている。
【0009】この結合構造を受光素子の受光面のサイズ
と光ファイバのコアサイズとが異なる場合に適用する
際、例えば500μm程度のコアサイズであるプラスチ
ック光ファイバと例えば受光面が50μm程度の大きさ
のフォトダイオードとを結合する際には、導光体の導光
路を光ファイバ側からフォトダイオードに向けて先細り
になる形状、例えば錐体形状乃至テーパー形状あるいは
例えば円弧状の湾曲を有して徐々に細くなる形状に形成
する。その場合に、太い側の径はプラスチック光ファイ
バのコア径程度に形成し、細い側の径はフォトダイオー
ドの受光面径程度に形成する。そしてこの導光体を、そ
の小径側がフォトダイオードの受光面に密接乃至近接
し、その大径側がプラスチック光ファイバの入射端に密
接乃至近接するようにして、フォトダイオードと光ファ
イバとの間に介在させる。
と光ファイバのコアサイズとが異なる場合に適用する
際、例えば500μm程度のコアサイズであるプラスチ
ック光ファイバと例えば受光面が50μm程度の大きさ
のフォトダイオードとを結合する際には、導光体の導光
路を光ファイバ側からフォトダイオードに向けて先細り
になる形状、例えば錐体形状乃至テーパー形状あるいは
例えば円弧状の湾曲を有して徐々に細くなる形状に形成
する。その場合に、太い側の径はプラスチック光ファイ
バのコア径程度に形成し、細い側の径はフォトダイオー
ドの受光面径程度に形成する。そしてこの導光体を、そ
の小径側がフォトダイオードの受光面に密接乃至近接
し、その大径側がプラスチック光ファイバの入射端に密
接乃至近接するようにして、フォトダイオードと光ファ
イバとの間に介在させる。
【0010】このような導光体は、光ファイバから射出
してその大径側から入射した光線(信号光)を高反射性
の反射面で囲まれた先細り形の導光路における反射の繰
り返しで集光的に導光する。そしてこの導光により集光
した光線をその小径側から受光素子の受光面に射出す
る。このためプラスチック光ファイバのようにそのコア
径が受光素子の受光径よりも大きいことに影響されるこ
となく効率的に光線を受光素子に受光させることができ
る。また従来の結合構造におけるレンズのような界面反
射による損失要素を解消することができ、このことでも
結合効率を高めることができる。
してその大径側から入射した光線(信号光)を高反射性
の反射面で囲まれた先細り形の導光路における反射の繰
り返しで集光的に導光する。そしてこの導光により集光
した光線をその小径側から受光素子の受光面に射出す
る。このためプラスチック光ファイバのようにそのコア
径が受光素子の受光径よりも大きいことに影響されるこ
となく効率的に光線を受光素子に受光させることができ
る。また従来の結合構造におけるレンズのような界面反
射による損失要素を解消することができ、このことでも
結合効率を高めることができる。
【0011】本発明の結合構造における結合効率は、導
光体の内側の高反射性の反射面で囲まれた導光路の実効
長により影響を受ける。このことは導光路の実効長が与
えられれば導光路の先細り角度つまり導光路の中心軸に
対する先細りの傾き角度も自ずと決まることから、導光
路の先細り角度により影響を受けると言い換えることが
できる。このことについて先細り形状がテーパー形状で
ある場合を例にとって具体的に説明すると以下の通りで
ある。導光路のテーパー角度をθt、導光路の反射面へ
入射する光線の光ファイバの光軸に対する角度をθR 、
導光路の反射面で反射した後の光線の光ファイバの光軸
に対する角度をθr 、そして反射の回数をnとすると、
θr =θR +θt(2n−1)となる。このことから、
光ファイバから射出した光線は反射面での反射を繰り返
すごとに反射面への入射角度を大きくすることが分か
る。そして反射面が鏡面である場合であれば、導光路か
ら射出する前に入射角度が90°を超える場合、また屈
折率差を利用した反射面の場合であればその臨界角を超
える場合、光線は受光素子の受光面に到達しない。した
がって結合効率は、テーパー角度θt、つまり導光路の
実効長の影響を受けることになる。
光体の内側の高反射性の反射面で囲まれた導光路の実効
長により影響を受ける。このことは導光路の実効長が与
えられれば導光路の先細り角度つまり導光路の中心軸に
対する先細りの傾き角度も自ずと決まることから、導光
路の先細り角度により影響を受けると言い換えることが
できる。このことについて先細り形状がテーパー形状で
ある場合を例にとって具体的に説明すると以下の通りで
ある。導光路のテーパー角度をθt、導光路の反射面へ
入射する光線の光ファイバの光軸に対する角度をθR 、
導光路の反射面で反射した後の光線の光ファイバの光軸
に対する角度をθr 、そして反射の回数をnとすると、
θr =θR +θt(2n−1)となる。このことから、
光ファイバから射出した光線は反射面での反射を繰り返
すごとに反射面への入射角度を大きくすることが分か
る。そして反射面が鏡面である場合であれば、導光路か
ら射出する前に入射角度が90°を超える場合、また屈
折率差を利用した反射面の場合であればその臨界角を超
える場合、光線は受光素子の受光面に到達しない。した
がって結合効率は、テーパー角度θt、つまり導光路の
実効長の影響を受けることになる。
【0012】本発明による結合構造は、以上のようにし
て結合効率の向上を図れるだけでなく、その構造を従来
のレンズによる結合に比べ大幅に簡易化することができ
る。すなわち反射の繰り返しで導光する導光体は、この
導光体と光ファイバの射出端や受光素子の受光面との関
係に上述したレンズの場合のような高精度なものを必要
としない。このため従来のレンズによる結合に比べ結合
用モジュールを大幅に簡易化することができる。
て結合効率の向上を図れるだけでなく、その構造を従来
のレンズによる結合に比べ大幅に簡易化することができ
る。すなわち反射の繰り返しで導光する導光体は、この
導光体と光ファイバの射出端や受光素子の受光面との関
係に上述したレンズの場合のような高精度なものを必要
としない。このため従来のレンズによる結合に比べ結合
用モジュールを大幅に簡易化することができる。
【0013】上記のような結合構造における導光体の導
光路は、空洞に形成することも可能であり、透明材を充
填して形成することも可能である。また導光路における
高反射性の反射面は、導光路を囲む内周面を例えば銀や
アルミニウムなどによる表面処理で鏡面化して形成する
か、または透明材を充填する場合であれば、透明材の屈
折率を導光体の屈折率よりも大きくする、つまり屈折率
差を利用することで形成する。
光路は、空洞に形成することも可能であり、透明材を充
填して形成することも可能である。また導光路における
高反射性の反射面は、導光路を囲む内周面を例えば銀や
アルミニウムなどによる表面処理で鏡面化して形成する
か、または透明材を充填する場合であれば、透明材の屈
折率を導光体の屈折率よりも大きくする、つまり屈折率
差を利用することで形成する。
【0014】導光路に透明材を充填する場合には、透明
材の屈折率をできるだけ光ファイバのコアの屈折率に近
づけるのが好ましい。このようにすることで、透明材と
光ファイバの入射端との界面における反射を減少させる
ことができる。また透明材には、例えばシリコーンゲル
のように適度な柔軟性を有する材料を用いるとさらに好
ましい。このシリコーンゲルなどを用いた透明材充填材
は、受光素子の受光面に密着させることで受光面の封止
にも機能させることができる。
材の屈折率をできるだけ光ファイバのコアの屈折率に近
づけるのが好ましい。このようにすることで、透明材と
光ファイバの入射端との界面における反射を減少させる
ことができる。また透明材には、例えばシリコーンゲル
のように適度な柔軟性を有する材料を用いるとさらに好
ましい。このシリコーンゲルなどを用いた透明材充填材
は、受光素子の受光面に密着させることで受光面の封止
にも機能させることができる。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明する。本
発明の第1の実施形態は、コア径が500μmで開口数
が0.2 のプラスチック光ファイバと受光径が100μm
のフォトダイオード形の受光素子とを結合する例に関す
る。その構造を模式化して示すと図1のようになる。図
に見られるように、本実施形態における導光体1は、先
細り形としてテーパー形とし、且つ空洞としたタイプ
で、例えば金属材やプラスチック材を用いてテーパー形
の筒状に形成する。またその内部の導光路2を囲む内周
面を銀やアルミニウムなどによる表面処理を施すことで
鏡面化して高反射性の反射面3とする。導光路2の大径
側は光ファイバ4のコア4cの径程度に形成し、導光路
2の小径側は受光素子5における受光面の受光径程度に
形成する。また導光路2の実効長Lは4mmとなるよう
にする。この場合のテーパー角度θtは約3°になる。
発明の第1の実施形態は、コア径が500μmで開口数
が0.2 のプラスチック光ファイバと受光径が100μm
のフォトダイオード形の受光素子とを結合する例に関す
る。その構造を模式化して示すと図1のようになる。図
に見られるように、本実施形態における導光体1は、先
細り形としてテーパー形とし、且つ空洞としたタイプ
で、例えば金属材やプラスチック材を用いてテーパー形
の筒状に形成する。またその内部の導光路2を囲む内周
面を銀やアルミニウムなどによる表面処理を施すことで
鏡面化して高反射性の反射面3とする。導光路2の大径
側は光ファイバ4のコア4cの径程度に形成し、導光路
2の小径側は受光素子5における受光面の受光径程度に
形成する。また導光路2の実効長Lは4mmとなるよう
にする。この場合のテーパー角度θtは約3°になる。
【0016】この導光体1は光ファイバ4と受光素子5
に対し密接的に介在させる。つまり導光路2の大径側を
光ファイバ4の射出端に密接させ、また導光路2の小径
側を受光素子5の受光面に密接させるようにして光ファ
イバ4と受光素子5との間に介在させる。そのために通
常は、受光素子5と導光体1とを一体化させた結合用モ
ジュールを形成し、この結合用モジュールを光ファイバ
4に密接的に接合させるようにする。
に対し密接的に介在させる。つまり導光路2の大径側を
光ファイバ4の射出端に密接させ、また導光路2の小径
側を受光素子5の受光面に密接させるようにして光ファ
イバ4と受光素子5との間に介在させる。そのために通
常は、受光素子5と導光体1とを一体化させた結合用モ
ジュールを形成し、この結合用モジュールを光ファイバ
4に密接的に接合させるようにする。
【0017】このような結合構造における光ファイバ4
と受光素子5との光学的結合は以下のようにしてなされ
る。光ファイバ4から射出した光線(図中に矢印で示
す)が導光体1の導光路2に入射する。導光路2では光
線が高反射性の反射面3による反射の繰り返しにより集
光的に導光され、そしてこの導光により集光した光線が
導光路2の小径側から受光素子5の受光面に射出する。
と受光素子5との光学的結合は以下のようにしてなされ
る。光ファイバ4から射出した光線(図中に矢印で示
す)が導光体1の導光路2に入射する。導光路2では光
線が高反射性の反射面3による反射の繰り返しにより集
光的に導光され、そしてこの導光により集光した光線が
導光路2の小径側から受光素子5の受光面に射出する。
【0018】以上のような導光路を空洞とするタイプに
おける結合効率を、コア径が500μmの光ファイバと
受光径が50μm、100μm、150μm、200μ
m、300μmの各受光素子との結合のそれぞれについ
て計算した例を図2の図表に示す。なお受光径が100
μmの場合が上記実施形態の条件に対応している。これ
らの計算例から、100μm以上の受光径の場合であれ
ば、導光路の実効長を一定以上にすることで、光ファイ
バから射出する光線の90%以上を受光素子の受光面に
導くことが可能であることが分かる。ただ鏡面による反
射にはある程度の損失を伴うのを避けられない。つまり
反射の回数は少ないほど結合効率を高めることができ
る。したがって広く用いられている受光素子に多い10
0μmや150μmの受光径の場合であれば、導光路の
実効長は、3〜6mm程度が好ましく、特に4〜5mm
程度が好ましい。
おける結合効率を、コア径が500μmの光ファイバと
受光径が50μm、100μm、150μm、200μ
m、300μmの各受光素子との結合のそれぞれについ
て計算した例を図2の図表に示す。なお受光径が100
μmの場合が上記実施形態の条件に対応している。これ
らの計算例から、100μm以上の受光径の場合であれ
ば、導光路の実効長を一定以上にすることで、光ファイ
バから射出する光線の90%以上を受光素子の受光面に
導くことが可能であることが分かる。ただ鏡面による反
射にはある程度の損失を伴うのを避けられない。つまり
反射の回数は少ないほど結合効率を高めることができ
る。したがって広く用いられている受光素子に多い10
0μmや150μmの受光径の場合であれば、導光路の
実効長は、3〜6mm程度が好ましく、特に4〜5mm
程度が好ましい。
【0019】本発明の第2の実施形態は同じくプラスチ
ック光ファイバとフォトダイオード形の受光素子とを光
学的に結合する例で、その構造の概略を図3に示す。本
実施形態における導光体11は、その導光路12に透明
材12fを充填し、且つ屈折率差を利用して反射面を形
成するタイプである。具体的には導光体11は、例えば
プラスチック材で先細りの筒状に形成し、その内部に透
明材12fとして例えばシリコーンゲルなどを充填し、
プラスチック材とシリコーンゲルの界面を高反射性の反
射面13とした構造とする。充填するシリコーンゲルは
光ファイバ4のコア4cが持つ屈折率とほぼ同じ屈折率
のものを用いる。このようにすると、透明材12fを光
ファイバ4のコア4cに密着させることで、透明材12
fと光ファイバ4の射出端面との界面における反射を大
幅に減少させることができる。なおこの形態における光
ファイバ4と受光素子5との光学的結合は第1の実施形
態の場合と同様である。
ック光ファイバとフォトダイオード形の受光素子とを光
学的に結合する例で、その構造の概略を図3に示す。本
実施形態における導光体11は、その導光路12に透明
材12fを充填し、且つ屈折率差を利用して反射面を形
成するタイプである。具体的には導光体11は、例えば
プラスチック材で先細りの筒状に形成し、その内部に透
明材12fとして例えばシリコーンゲルなどを充填し、
プラスチック材とシリコーンゲルの界面を高反射性の反
射面13とした構造とする。充填するシリコーンゲルは
光ファイバ4のコア4cが持つ屈折率とほぼ同じ屈折率
のものを用いる。このようにすると、透明材12fを光
ファイバ4のコア4cに密着させることで、透明材12
fと光ファイバ4の射出端面との界面における反射を大
幅に減少させることができる。なおこの形態における光
ファイバ4と受光素子5との光学的結合は第1の実施形
態の場合と同様である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によると、光ファイ
バと受光素子との光学的な結合における結合効率を向上
させることができるとともに、構造の簡易化を図ること
ができ、光通信システムの汎用性、特にプラスチック光
ファイバを用いる光通信システムの汎用性を高めるのに
大きく寄与できる。
バと受光素子との光学的な結合における結合効率を向上
させることができるとともに、構造の簡易化を図ること
ができ、光通信システムの汎用性、特にプラスチック光
ファイバを用いる光通信システムの汎用性を高めるのに
大きく寄与できる。
【図1】第1の実施形態による結合構造を模式化して示
す断面図。
す断面図。
【図2】結合効率の計算例に関する図表。
【図3】第2の実施形態による結合構造を模式化して示
す断面図。
す断面図。
【図4】従来の結合構造の模式図。
1 導光体 2 導光路 3 反射面 4 光ファイバ 5 受光素子
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバと受光素子とを光学的に結合
する結合構造において、高反射性の反射面で囲まれた導
光路を有する導光体を光ファイバと受光素子との間に介
在させ、光ファイバから射出する信号光をこの導光体に
て受光素子の受光面まで導光することで光ファイバと受
光素子との光学的結合をなすようにしたことを特徴とす
る結合構造。 - 【請求項2】 光ファイバのコアのサイズが受光素子の
受光面のサイズより大きい請求項1に記載の結合構造で
あって、光ファイバ側から受光素子側に向けて先細りと
なる導光路を有する導光体を用いた結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2667097A JPH10221573A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 光ファイバと受光素子との結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2667097A JPH10221573A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 光ファイバと受光素子との結合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221573A true JPH10221573A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12199844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2667097A Pending JPH10221573A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 光ファイバと受光素子との結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10221573A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7218813B2 (en) | 2002-08-22 | 2007-05-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical communication system |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP2667097A patent/JPH10221573A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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A02 | Decision of refusal |
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