JPH10221350A - ラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイ - Google Patents

ラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイ

Info

Publication number
JPH10221350A
JPH10221350A JP10006445A JP644598A JPH10221350A JP H10221350 A JPH10221350 A JP H10221350A JP 10006445 A JP10006445 A JP 10006445A JP 644598 A JP644598 A JP 644598A JP H10221350 A JPH10221350 A JP H10221350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
sensor array
bar
individual sensors
bars
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10006445A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin Dr Voelcker
マーティン・フェルカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
Original Assignee
Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Carl Zeiss SMT GmbH, Carl Zeiss AG filed Critical Carl Zeiss SMT GmbH
Publication of JPH10221350A publication Critical patent/JPH10221350A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/22Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q20/00Monitoring the movement or position of the probe
    • G01Q20/02Monitoring the movement or position of the probe by optical means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q70/00General aspects of SPM probes, their manufacture or their related instrumentation, insofar as they are not specially adapted to a single SPM technique covered by group G01Q60/00
    • G01Q70/02Probe holders
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q70/00General aspects of SPM probes, their manufacture or their related instrumentation, insofar as they are not specially adapted to a single SPM technique covered by group G01Q60/00
    • G01Q70/06Probe tip arrays
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S977/00Nanotechnology
    • Y10S977/84Manufacture, treatment, or detection of nanostructure
    • Y10S977/849Manufacture, treatment, or detection of nanostructure with scanning probe
    • Y10S977/86Scanning probe structure
    • Y10S977/874Probe tip array

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は二次元的に配列されたラスタ顕微鏡
のセンサアレイを提供する。 【解決手段】 センサアレイは、それぞれが1本又は複
数本のバー(4a,5a)に設けられたセンサ先端(3
d−3p)を有する多数の個別センサを含む。個別セン
サは二次元格子の形態をとり、バーの方向が格子の方向
と0°や180°とは異なる角度を成すように配列され
ている。センサ先端(3a〜3p)が形成する格子の並
進ベクトルに対してバーを適切に配列することにより、
互いに垂直な2つの方向における格子の間隔をバーの長
さより狭くすることができる。各々の個別センサの2本
のバー(4a,5a)は、センサアレイの中で個別セン
サが互いに入れ子構造で並ぶように、互いに対してV字
形で配列されているのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査トンネル顕微
鏡、原子間力顕微鏡などのラスタセンサ顕微鏡のセンサ
アレイに関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5,015,850号から
は、ラスタセンサ顕微鏡、特に走査トンネル顕微鏡や原
子間力顕微鏡のセンサアレイが知られている。個々のセ
ンサは、長手方向に対し垂直に偏向自在である細いバー
と、バーの自由端部に配置されたセンサ先端とから構成
されている。それらの個別センサは二次元格子として配
列されており、バーの長手方向軸は二次元格子の1つの
格子方向と平行に整列されている。センサ先端の互いに
対する間隔は、1つの方向において、バーの長さより著
しく広くなっている。従って、この構造のために、アレ
イの少なくとも一方向で、センサ間隔をバーの長さより
狭くすることができない。
【0003】また、米国特許第5,360,978号か
ら知られているトンネル顕微鏡のセンサアレイの別の構
成においては、個別センサをそれぞれが多数の個別セン
サを含む複数の平行な列として配列している。ところ
が、この場合、センサ先端は個別のバーに装着されてい
ない。そのため、センサ先端と測定すべき被検体との間
隔がセンサ先端と被検体との間で相互作用する原子の力
に相応して調整されるような顕微鏡には、このようなセ
ンサアレイは適していない。
【0004】米国特許第5,517,280号からは、
近接場フォトリソグラフィ用の一次元直線センサアレイ
が知られている。この構造の場合、個々のセンサ先端は
偏向自在のバーに取り付けられている。各々のバーはバ
ーの長手方向と平行にアレイとして配列されている。こ
の特許の中には二次元センサアレイは記載されていな
い。
【0005】米国特許第5,461,907号には、そ
れぞれがV字形である二本バー構造から成る、原子間力
顕微鏡のための直線状構成が記載されている。2本バー
構造の1つは原子間力顕微鏡のセンサを有し、他の2つ
の構造は、それぞれ、顕微鏡観察のための被検体の微小
操作(移動及び切断)のための鋭いエッジをもつアダプ
タを有する。この特許にも、二次元センサアレイは記載
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、二次
元格子配列の1本又は複数本のバーを有する多数の個別
センサを含み且つ格子の互いに垂直な2つの方向におけ
るセンサ先端の間隔をバーの長さより狭くすることがで
きるようなラスタ顕微鏡のセンサアレイを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるセンサアレ
イは、互いに二次元格子の形態で配列されている多数の
個別センサを有する。各々の個別センサは、1本又は複
数本のバーに取り付けられた1つのセンサ先端を有す
る。バーの長手方向は格子の方向と、すなわち、格子の
1つの点を次に隣接する格子点へ移行させる数理格子ベ
クトルと0°又は180°とは異なる角度を成す。
【0008】個別センサのバーを格子の並進ベクトルに
対して互いに傾斜させて配置することにより、バーの長
さを隣接する格子点のラスタ間隔の複数倍にすることが
できる。結晶物理学の用語でいえば、これは、各々の個
別センサが占める単位セルの大きさは隣接する格子点の
ラスタ間隔より大きいということを意味する。
【0009】各々の個別センサは、互いにV字形を成し
て配置された2本のバーを有するのが好ましい。たとえ
ば、先に挙げた米国特許第5,461,907号から知
られている2本バー構造を使用すると、バーが1本だけ
の個別センサと比べて、個別センサのねじり強さは向上
する。
【0010】個別センサのバーはスペーサを介して共通
の支持体構造の上に配置されている。スペーサを介して
バーが受け入れられる支持体構造は、バーの平面と平行
に整列されているべきであろう。
【0011】センサ先端と走査される被検体との間の原
子間相互作用を検出し、この間隔を原子間相互作用の一
定値に合わせて調整するために、バーはその長手方向軸
に対し垂直に、また、バーの湾曲によって被検体先端の
方向へ偏向自在である。支持体構造と被検体との接触を
避けるために、個別センサのセンサ先端は、バーの最大
偏向時に生じるセンサ先端の最大変位より長くなってい
る。その代わりに又はそれに加えて、バーに製造工程に
より刻印された、センサ先端に向いた湾曲を設けること
も可能である。
【0012】支持体構造とバーは、個別センサごとに、
それぞれ1つの導電性電極をさらに有するのが好まし
い。それらの電極は、センサ先端のバーが偏向するとき
に容量が変化するコンデンサを形成する。この容量変化
をセンサ先端と、被検体との間隔調整と関係づけること
ができる。電極に印加される電圧の電界強度により、各
センサ先端と被検体との間隔を一定に保つための所期の
バー湾曲が得られるように、電極を含めたバーは同時に
調整要素としても作用する。
【0013】本発明によるセンサアレイは、個別センサ
の容量変化を並行して、かつ互いに独立して測定し、さ
らに個別センサをセンサ先端の方向へ移動させるための
各個別センサのバーの所期の湾曲を発生させるための電
子制御回路を有するラスタセンサ顕微鏡に適用されるの
が好ましい。多数の個別センサを二次元アレイとして配
列することにより、センサの数に相当する数の、走査す
べき被検体の点で並行して像を記録することができる。
センサを1つしかもたないラスタセンサ顕微鏡と比較し
て、像記録時間はセンサ数の逆値に対応する係数だけ短
縮される。さらに別の有利な実施形態においては、セン
サ先端が光導体として構成されている。センサ先端が光
導体であるそのようなセンサアレイは、光学的近接場走
査顕微鏡に適用可能である。以下、図面に示す実施形態
に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】図2及び図3に示すセンサアレイ
は支持体構造1と、この支持体構造上に配置された合わ
せて16個の個別センサとから構成されている。センサ
は規則的な二次元格子の形態をとって配列されている。
16個の個別センサのセンサ先端は図2では(3a〜3
p)で示されている。次に、図1a及び図1bを参照し
て16個の個別センサの構造をさらに詳細に説明する。
各個別センサは互いにV字形を成すように配置された2
本のバー4,5を有する。これらのバーの長手方向の長
さは約40〜60μmである。バー4,5はスペーサ9
を介して支持体構造1の下面に取り付けられている。2
本のバー4,5により形成されるVの先端、すなわち、
2本のバー4,5が互いに結合されている箇所で、セン
サ先端3はバー4,5に取り付けられている。図示した
実施形態では、センサ先端3は薄い金属被覆を外面に施
した透明な内部部材から構成されている。このような透
明センサ先端3は光学的近接場走査顕微鏡による観察に
は特に適している。支持体構造1に向いた側のセンサ先
端3の端部に光ビーム10を入射させるために、支持体
構造1に孔2が設けられている。
【0015】支持体構造1は、センサ先端3に向いた面
に、導電性被覆膜7を有する。2本のバー5のうち一方
及び2本のバー4,5が互いに近接している領域にも、
別の導電性被覆膜6が設けられている。2つの導電性被
覆膜6,7の間隔はスペーサ9の厚さに相当し、約5か
ら10μmである。2つの導電性被覆膜6,7は、2本
のバー4,5が偏向、すなわち変位したときに容量の変
化を生じることによって、センサ先端3と被検体(図1
bには図示せず)との間隔の変化を表わすコンデンサを
構成する。被覆膜(6,7)に直流電圧が印加される
と、その印加電圧はバーの長手方向軸に対し垂直な方向
で湾曲を生じさせるので、被覆膜6,7により形成され
るコンデンサは、直流電圧の印加によって、同時に調整
素子としても作用することができる。
【0016】図2のセンサアレイにおいては、センサ先
端(3a〜3p)を含む個別センサは、センサ先端(3
a〜3p)の中心軸が規則的な二次元格子を形成するよ
うに、互いに対して配列されている。隣接するセンサ先
端(3a,3b;3a,3e)の中心軸の間隔は二次元
格子の2つの方向で同じであり、個別センサのバー(4
a,5a)の長さよりは短い。このようにコンパクトな
個別センサの配列を実現するために、個別センサは互い
に入れ子構造となるように配列されている。個別センサ
のこの入れ子構造の詳細については、図4を参照。図4
は、4つのセンサ先端(3a,3b,3e,3f)と、
それらのセンサの2本ずつのバー(4a,5a;4b,
5b;4e,5e;4f,5f)のみを示す。センサ先
端(3a,3b,3e,3f)は格子ベクトル(a→,
b→)を有する規則的な格子を形成し、この格子ベクト
ルにより、格子点(センサ先端(3a,3b,3e,3
f)の中心軸)は互いに変形する。格子点は結晶物理学
の用語の上では並進運動に関して同一の点である。格子
点は出発格子点から、格子ベクトル(a→,b→)の整
数線形結合の方向への並進により、すなわち、 t→=ma→+nb→ のベクトルをもつ並進運動により得られる。式中、m,
nは整数である。本発明によるセンサアレイにおいてセ
ンサ先端を密に配列するためには、バー(4a,5a;
4b,5b;4e,5e;4f,5f)は格子ベクトル
(a→,b→)と0°から180°の偏向角(α,β)
を成すことが重要である。この場合、角度α,βは、個
別センサを十分に深い入れ子構造で配列でき、従って、
2つの互いに垂直な方向にセンサ先端の所望の間隔を実
現できるように選択されている。それにより、隣接する
センサ先端の間隔がバー(4a,5a;4b,5b;4
e,5e;4f,5f)の長さより短くなるように、個
別センサを互いに入れ子構造で配列することができる。
【0017】図2の4×4個の個別センサのセンサアレ
イは、それぞれ2×4個のセンサ先端を含む2つの同一
の領域で構成されている。第1の領域は8つのセンサ先
端(3a〜3h)を含み、第2の領域は8つのセンサ先
端(3i〜3p)を含む。それぞれの領域の8個の個別
センサのバー4の導電性被覆膜は互いに接続されている
ので、それらの導電性被覆膜に対して、各領域で唯一つ
の接点8を設けるだけで良い。これに対し、支持体構造
1の下面にある導電性被覆膜は互いに電気的に絶縁され
ているので、8個の互いに独立したコンデンサが形成さ
れることになる。従って、各領域の8個の個別センサに
対応して、支持体構造1の下面の導電性被覆膜の接点
(7a〜7g;7i〜7p)も8つ設けられている。
【0018】ここで、各個別センサの2本のバーに導電
性被覆膜を設けることも可能であるという点を指摘して
おく。さらに、支持体構造1の下面の導電性被覆膜の接
触をその領域の個別センサの片方の面で部分的に行い、
残る導電性被覆膜の接触をその領域の個別センサの他方
の面で行うことを示唆する。
【0019】それぞれ8個ずつの個別センサを含む別の
領域を追加することにより、17個以上の個別センサを
含むセンサアレイも容易に実現できることは自明であ
る。すなわち、3×8個、4×8個等の個別センサを含
むセンサアレイが得られる。9個以上の個別センサを互
いに入れ子構造で配列すれば、各領域に9個以上の個別
センサを設けることも原理上は可能である。この場合、
各領域に2×6個、2×8個、2×10個等の個別セン
サを設けることが考えられるであろう。互いに入れ子構
造にできる個別センサの最大数は、スペース上の制約か
ら実現しうる電気接触のための隣接する導体軌道の本数
によってのみ制限される。導体軌道でスペースの問題が
発生するようであれば、超小型電子技術において通常見
られるように、個別センサの任意の数を実現できるよう
に、導体軌道を異なる平面に通すこともできる。
【0020】本発明によるセンサアレイの製造は超小型
構造で慣例となっている方法によって実行可能である。
支持体構造としては、まず、約60μmの厚さのシリコ
ンウェハを使用することができる。第1の工程では、ウ
ェハの片方の面の縁部領域を異方性ウェットエッチング
によって除去して、中央隆起部分11を形成する。エッ
チングで除去された縁部領域は、後に電気接触のための
ボンディング面として利用される。第2の工程では、隆
起領域と、エッチング領域の双方をCVD技術により厚
さ1μmの窒化シリコンの絶縁層で被覆し、反対側の面
では、異方性エッチングにより、後に光が通過するため
の角錐形の孔2をシリコン基板1を貫通するように形成
する。
【0021】第3の工程では、導電性被覆膜(7,7
i,7j)、接点面(8,7a〜7p)及び必要な導電
軌道を形成するための厚さ0.2μmの第1の電極層を
プラチナの噴霧によって形成する。続いて、窒化シリコ
ンのCVDにより、後にバー(4,4i〜4l,5)を
受け入れる働きをする、5から10μmの厚さのスペー
サ(9,9i〜9l)を、既に設けられている導体軌道
と並んで形成する。このとき、スペーサ形成と電極層を
どの順序で塗布するかは重要ではない。
【0022】第4の工程では、酸化亜鉛の犠牲層を噴霧
により塗布する。この層の厚さは先に塗布した窒化シリ
コンスペーサに相当する。第5の工程では、窒化シリコ
ンのCVDによりバー(4,4i〜4l,5)を形成す
る。この目的のために犠牲層の上に塗布される窒化シリ
コン層の厚さは約1μmである。次に金の蒸着を行うこ
とにより、厚さ0.2μmの第2の電極層(6i〜6
l)をバー(4i〜4l)の上に塗布する。この第2の
電極層によって、各々の個別センサの各々のバーへの導
電接続6が成立すると共に、形成される電極と、共通接
点8から出ている第1の電極層の導電軌道とのスペーサ
(9i〜9l)を介する接続が成立する。第7の工程で
は、センサ先端(3i〜3l)を形成する。この場合、
まず、センサ先端の場所に、約5から10μmの厚さの
窒化シリコン層をCVDにより形成し、続いて、外側か
らアルミニウムを蒸着する。この窒化シリコンは後の光
学近接視野顕微鏡の観察時に光導体として作用する。
【0023】次に、光通過口として設けられている場所
で、イオンエッチングにより絶縁層を貫通する孔を形成
する。最終工程としては、犠牲層を除去するだけで良
い。この工程によってセンサアレイは完成し、続いて、
形成されている接点箇所(8,7a〜7p)に接合する
だけで良い。この後は、たとえば、図5に概略的に示さ
れている光学的近接場走査顕微鏡にセンサアレイを挿入
することができる。
【0024】図5は、先に図2〜図4を参照して説明し
たセンサアレイを縮小して示す。図5においても、セン
サアレイの支持体構造は図中符号1によって示されてい
る。22は光学的近接場走査顕微鏡による観察に不可欠
である光源、たとえば、レーザーである。光源22から
発射した光は、まず、光ファイバ23を経て本来の近接
場顕微鏡に入射する。光ファイバから射出した光はコリ
メータ24によりコリメートされ、続くレンズアレイ2
5により集束される。レンズアレイ25は、センサアレ
イ1が多数の個別センサを有するのと同様に、多数の個
別レンズを有する。従って、レンズアレイ25の後方焦
点面には、個別センサの数に相当する数の焦点(26a
〜26d)が存在する。1/5の縮小率を有する続く結
像光学系(27,28)により、レンズアレイ25の焦
点(26a〜26d)はセンサアレイのセンサ先端の後
側に縮小結像され、その結果、センサ先端に入射する。
センサ先端に入射した光はセンサ先端の反対の側から再
び射出し、周知のように、被検体21と相互に作用し合
う。被検体21を通過した光は続く拡大光学系29によ
り3倍に拡大されて、センサアレイ1の各々の個別セン
サに対してそれぞれ独立したセンサ面を有する位置分解
検出器30へ導かれ、そこで検出される。検出器30の
出力信号はビデオカード31で処理されて、ビデオ画像
となる。このビデオ画像は、その後モニタ32に表示さ
れる。
【0025】さらに、センサアレイ1と、より厳密には
センサアレイ1の接点部分(6,7a〜7o)と接続
し、個別センサのコンデンサの容量に基づいて個別セン
サのバーの偏向を互いに無関係に検出し、コンデンサに
印加される電圧を介して、個々のセンサ先端と被検体2
1の表面との間隔をそれぞれ一定の値に調整する電子制
御回路33が設けられている。
【0026】図示した実施形態の代わりに、透過性でな
い被検体21の場合に、光の検出を反射を利用して行う
こともできる。この場合、検出器30はセンサアレイ2
5と同じ被検体21の側に配置すべきであろう。図2〜
図4を参照して説明したセンサアレイでは、センサ先端
の間隔は100μmより短く、典型的には10から30
μmである。バーのばね定数を十分に小さくし、センサ
先端と被検体との原子間相互作用の変化に基づいてバー
の偏向を十分な感度で測定できるように、バーの長さは
約40μmである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるセンサアレイの個別センサのセ
ンサ先端を見た平面図(a)と図1aの個別センサの切
断接点Ib−Ibに沿った断面図(b)。
【図2】 規則的な二次元格子として配列された16個
の個別センサを含む本発明によるセンサアレイのセンサ
先端を見た平面図。
【図3】 図2のセンサアレイの線IIb−IIbに沿った
断面図。
【図4】 図2を簡略化した部分拡大図。
【図5】 本発明によるセンサアレイを含むラスタセン
サ顕微鏡の一実施形態としての光学的近接場走査顕微鏡
の原理図。
【符号の説明】
1…支持体構造、2…孔、3,3a〜3p…センサ先
端、4,4a,4b,4e,4f,5,5a,5b,5
e,5f…バー、6,7,7a〜7p…導電性被覆膜、
8…接点、9,9i,9j,9k,9l…スペーサ、3
3…電子制御回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが1本又は複数のバー(4a,
    4b,4e,4f,5a,5b,5e,5f)に設けら
    れたセンサ先端(3a〜3p)を有する多数の個別セン
    サを含むラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイにおいて、
    個別センサは二次元格子の形態をとって配列されており
    且つバー(4a,4b,4e,4f,5a,5b,5
    e,5f)の方向は格子の2つの方向(a,b)と0°
    又は180°とは異なる角度を成すセンサアレイ。
  2. 【請求項2】 バー(4a,4b,4e,4f,5a,
    5b,5e,5f)の長さは格子の格子間隔より長い請
    求項1記載のセンサアレイ。
  3. 【請求項3】 バーはスペーサ(9i,9j.9k,9
    l)を介して共通の支持体構造(1)の上に配置されて
    いる請求項1又は2記載のセンサアレイ。
  4. 【請求項4】 支持体構造(1)はバー(4a,4b,
    4e,4f,5a,5b,5e,5f)の平面と平行な
    平面に配置されている請求項3記載のセンサアレイ。
  5. 【請求項5】 バー(4a,4b,4e,4f,5a,
    5b,5e,5f)はバーの長手方向軸に対し垂直な方
    向へ偏向自在であり且つセンサ先端(3a,3j,3
    k,3l)の長さは偏向の最大行程より長い請求項1か
    ら4のいずれか1項に記載のセンサアレイ。
  6. 【請求項6】 バーはセンサ先端の方向に湾曲を有する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサアレイ。
  7. 【請求項7】 共通の支持体構造(1)とバーはそれぞ
    れ導電性電極(6,7a〜7p)を有する請求項3から
    6のいずれか1項に記載のセンサアレイ。
  8. 【請求項8】 支持体構造はセンサ先端に対応する、光
    を通過させるための孔(2)を有する請求項2記載のセ
    ンサアレイ。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    センサアレイを有するラスタセンサ顕微鏡。
  10. 【請求項10】 センサ先端の方向への個別センサの偏
    向の変化を検出するために、個別センサの電極を並行し
    て、互いに無関係に制御する電子制御回路(33)が設
    けられている請求項9記載のラスタセンサ顕微鏡。
JP10006445A 1997-01-21 1998-01-16 ラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイ Ceased JPH10221350A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19701701A DE19701701A1 (de) 1997-01-21 1997-01-21 Sondenarray für ein Rastersondenmikroskop
DE19701701.0 1997-01-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10221350A true JPH10221350A (ja) 1998-08-21

Family

ID=7817763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10006445A Ceased JPH10221350A (ja) 1997-01-21 1998-01-16 ラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5986262A (ja)
EP (1) EP0854350B1 (ja)
JP (1) JPH10221350A (ja)
DE (2) DE19701701A1 (ja)
IL (1) IL123009A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508502A (ja) * 2006-10-31 2010-03-18 インフィニティシマ エルティーディー 走査プローブ顕微鏡用プローブアセンブリ

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6340957B1 (en) * 1997-08-29 2002-01-22 Xerox Corporation Dynamically relocatable tileable displays
US6370487B1 (en) 1998-04-23 2002-04-09 Micron Technology, Inc. Remote semiconductor microscopy
EP1192442A1 (en) * 1999-06-05 2002-04-03 Daewoo Electronics Co., Ltd Atomic force microscope and driving method therefor
JP2001091441A (ja) * 1999-07-16 2001-04-06 Japan Science & Technology Corp ナノメートルオーダの機械振動子、その製造方法及びそれを用いた測定装置
DE10003693A1 (de) 2000-01-28 2001-08-02 Zeiss Carl Abtastsystem mit auslenkbarer Tastspitze
US6941823B1 (en) * 2001-11-07 2005-09-13 Veeco Instruments Inc. Apparatus and method to compensate for stress in a microcantilever
WO2003062135A1 (en) * 2002-01-24 2003-07-31 Cantion A/S A sensor
JP4810251B2 (ja) * 2006-02-16 2011-11-09 キヤノン株式会社 原子間力顕微鏡
KR20100015321A (ko) * 2007-03-13 2010-02-12 나노잉크, 인크. 검시창을 사용하는 나노리소그래피
DE102010015966B4 (de) 2010-03-15 2014-01-30 Markus Hund Quasi-in-situ-Rastersondenmikroskop (QIS-SPM) mit einer selbsttätig betriebenen Reaktionskammer und Verfahren zum Betrieb
US20180321276A1 (en) * 2015-11-03 2018-11-08 Board Of Regents, The University Of Texas System Metrology devices and methods for independently controlling a plurality of sensing probes
WO2017079374A1 (en) 2015-11-03 2017-05-11 Board Of Regents, The University Of Texas System Metrology devices for rapid specimen setup

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0298896A (ja) * 1988-10-05 1990-04-11 Olympus Optical Co Ltd 記憶装置
JPH02206043A (ja) * 1989-02-03 1990-08-15 Olympus Optical Co Ltd 記憶装置
US5015850A (en) * 1989-06-20 1991-05-14 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Microfabricated microscope assembly
EP0530427B1 (en) * 1991-09-05 1995-11-08 International Business Machines Corporation Multiple STM-tip unit, method for manufacturing and application thereof in a direct access storage unit
JP3268797B2 (ja) * 1991-10-09 2002-03-25 オリンパス光学工業株式会社 光導入装置
US5461907A (en) * 1993-03-23 1995-10-31 Regents Of The University Of California Imaging, cutting, and collecting instrument and method
US5517280A (en) * 1994-04-12 1996-05-14 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford, Jr. University Photolithography system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508502A (ja) * 2006-10-31 2010-03-18 インフィニティシマ エルティーディー 走査プローブ顕微鏡用プローブアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
DE59708187D1 (de) 2002-10-17
IL123009A0 (en) 1998-08-16
US5986262A (en) 1999-11-16
EP0854350B1 (de) 2002-09-11
IL123009A (en) 2001-12-23
EP0854350A1 (de) 1998-07-22
DE19701701A1 (de) 1998-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10221350A (ja) ラスタセンサ顕微鏡のセンサアレイ
DE69836448T2 (de) Mikro-elektromechanischer (MEM) optischer Resonator und Verfahren
US6007208A (en) Miniature scanning confocal microscope
US6749346B1 (en) Miniature scanning confocal microscope
US5705878A (en) Flat scanning stage for scanned probe microscopy
EP1410047B1 (de) Mikromechanisches bauelement
CN100478666C (zh) 微结构及测量其形变量的方法、扫描探针显微镜及其悬臂
DE69227397T2 (de) Informationsverarbeitungsvorrichtung
US6100524A (en) Torsion type probe and scanning probe microscope using the same
US20050094931A1 (en) Optical switch and production method therefor, information transmission device using it
US20020109894A1 (en) Vertical comb drive actuated deformable mirror device and method
CN100520484C (zh) 光纤开关组件
DE102014217799B4 (de) Piezoelektrischer Positionssensor für piezoelektrisch angetriebene resonante Mikrospiegel
JPH06507718A (ja) 集積化され整列されるトンネルチップペアを組み立てる方法
EP0404799A1 (en) TUNNEL ACTION MICROSCOPE WITH INTEGRATED SCANNING.
US10770643B2 (en) Piezoelectric micro-electro-mechanical actuator device, movable in the plane
PL175809B1 (pl) Układ zwierciadeł cienkowarstwowych ruchomych i sposób wytwarzania układu zwierciadeł cienkowarstwowych ruchomych
PL176406B1 (pl) Układ zwierciadeł cienkowarstwowych ruchomych i sposób wytwarzania układu zwierciadeł cienkowarstwowych ruchomych
JP4806194B2 (ja) 集積化走査式ミニチュア型共焦点光学ヘッドおよび同ヘッドを用いた共焦点イメージング装置
US20040061414A1 (en) Split spring for MEMS devices
JPH05248810A (ja) 集積型afmセンサー
JPH06160750A (ja) マイクロアクチュエータ、光偏向器および光走査装置
US20060050421A1 (en) Adaptive mirror system
US20040061924A1 (en) Monolithic MEMS device for optical switches
Dickensheets et al. Microfabricated biaxial electrostatic torsional scanning mirror

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080422

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090309

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090312

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090409

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090414

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090511

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090604

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20100330